JP3534799B2 - 球状物包装装置 - Google Patents
球状物包装装置Info
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Description
ザボン等の球状果物等の球状物をフィルムで包み、該フ
ィルムを結束し、加熱溶着して包装する球状物包装装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】出願者は、球状野菜等の球状物にフィル
ムを包装する装置として、球状物を載置する受体を昇降
させる受体昇降機構と、最上位置にある該受体の上部よ
り、次に載置する球状物を包装するためのフィルムを供
給するフィルム供給機構と、ヒーターを内蔵した鋏部材
を有する結束機構とを具備し、該フィルム供給機構にて
球状物供給前に予めフィルムを該受体の上方に供給して
おき、該フィルムを介して球状物が該受体上に載置さ
れ、該受体が適正位置まで下降すると、該球状物の上方
にて結束機構が該球状物を包むフィルムを結束、溶着し
て切断し、包装した球状物を放出した後、該受体が元の
位置に上昇する構造の球状物包装装置を出願済みであ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は次の如くである。上端位置検出センサー19
の該上端部通過検出より所定時間後に、球状物が結束位
置Yに達した時に、結束機構及びフィルム供給機構が駆
動開始するので、該所定時間の長短を調節することによ
り、結束位置Yの上下位置が調節される。また、これ
を、包装したフィルムの締まり具合の調節に利用する。
即ち、堅めの包装が要求される時は、該結束位置Yを上
方にするために、該所定時間を短くし、一方、緩めの包
装を要求する場合は、該所定時間を長くして、結束位置
Yを下方に設定するのである。 【0004】また、結束機構の駆動開始は、前記の如
く、フォーク3に載置した球状物が結束位置Yに達した
時、即ち、上端部検出センサー19が、該球状物の上端
部か球状物供給孔2aを通過したのを検出してから所定
時間後にフォーク3の下降が停止した時である。つま
り、該上端部検出センサー19の検出より所定時間経過
後に該出力スプロケット11bが駆動を開始して、該開
閉用回転板33を回転させ、これにより、該結束機構が
駆動を開始すると同時に、後記のフィルム供給機構が駆
動を開始し、該結束作業中に次の球状物のフィルムを供
給してしまうので、次にフォーク3が再び最上位置に達
した時には、フィルムが供給されており、ただちに次の
球状物の供給ができるようにする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上の不具合
を解消し、良好な包装を得られる球状物包装装置を構成
するものである。装置本体1の上部平面2上に、フィル
ム引出部材FEによりフィルムをフィルムロールFRよ
り引き出して球状物受体上に供給し、フィルム切断部材
FCにて切断するフィルム供給機構を有し、該フィルム
を介して受体上に球状物を載置し、球状物受体を下降さ
せ、球状物の上方を結束装置にて結束する構成の球状物
包装装置において、上部平面2の球状物供給孔2aの下
部に、球状物が受体に載置されて下降し、球状物の上端
部が球状物供給孔2aより下方に沈んだ状態を検出する
上端位置検出センサー19を設け、球状物が上端位置検
出センサー19を通過後の所定時間の長短を調節するこ
とにより、結束機構及びフィルム供給機構が駆動開始す
る時間を調節すべく構成し、該結束機構が駆動を開始す
ると略同時に、前記フィルム供給機構が駆動を開始し、
該結束作業中に次の球状物のフィルムを供給し、次に球
状物受体が再び最上位置に達した時に、フィルムが供給
されており、次の球状物の供給ができるように構成した
ものである。 【0006】 【作用】本発明は、以上の如く構成したので、次のよう
な作用を奏するのである。上端位置検出センサー19の
該上端部通過検出より所定時間後に、球状物が結束位置
Yに達した時に、結束機構及びフィルム供給機構が駆動
開始するので、該所定時間の長短を調節することによ
り、結束位置Yの上下位置が調節される。また、包装し
たフィルムの締まり具合の調節に利用する。また、堅め
の包装が要求される時は、該結束位置Yを上方にするた
めに、該所定時間を短くし、一方、緩めの包装を要求す
る場合は、該所定時間を長くして、結束位置Yを下方に
設定することが出来るのである。 【0007】また、上端部検出センサー19の検出より
所定時間経過後に該出力スプロケット11bが駆動を開
始して、該開閉用回転板33を回転させ、これにより、
該結束機構が駆動を開始すると同時に、後記のフィルム
供給機構が駆動を開始し、該結束作業中に次の球状物の
フィルムを供給してしまうので、次にフォーク3が再び
最上位置に達した時には、フィルムが供給されており、
ただちに次の球状物の供給ができる。 【0008】 【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1は球状物包装装置の全体斜視図、図2は同
じく内部側面図、図3の(a)は結束機構によるフィル
ム結束時の正面略図、(b)は同じく溶着後の結束鋏開
放時の正面略図、図4の(a)は上部結束鋏USの鋏閉
鎖時の平面図、(b)は同じく鋏開放時の平面図、図5
の(a)は下部結束鋏LSの鋏閉鎖時の平面図、(b)
は同じく鋏開放時の平面図、図6は上部平面2を外した
状態の球状物包装装置の平面図、図7の(a)はスペー
サー4の平面図、(b)は上部平面2に固設したスペー
サー4の側面断面図、図8は図2におけるA−A断面
図、図9は球状物受体の昇降機構を示す図2のF側から
見た内部正面図、図10は結束機構の駆動構成を示す図
2のF側から見た内部正面図である。 【0009】図11の(a)は図2におけるR側から見
たフィルムロール載台における後部従動ローラー44R
の正面図、(b)は同じく前部従動ローラー44Fの正
面図、(c)フィルムロール載台の側面図、図12は図
2のR側から見たフィルム切断部材における切断位置検
出センサー66の取付構成を示す正面図、図13の
(a)は、図2におけるR側から見たフィルム切断部材
の内部正面図、(b)は(a)における切断刃の昇降構
成を示す部分側面図、図14の(a)は図2におけるR
側から見たクランプ開放時のフィルム引出部材の正面
図、(b)は(a)の側面図、図15の(a)は図10
と同じくクランプ閉鎖時のフィルム引出部材の正面図、
(b)は(a)の側面図、図16はフィルム引出部材の
搬送用チェーンと前後摺動終端部を検出するリミットス
イッチの構成を示す部分内部側面図である。 【0010】本発明の球状物包装装置の全体構成を説明
する。装置全体は箱形状の装置本体1にて被覆されてお
り、該装置本体1の上方には、図1の如くフィルムロー
ルFR、フィルム切断部材FC及びフィルム引出部材F
Eを平行状に配設してなるフィルム供給機構を構成して
おり、該フィルム切断部材FCと該フィルム引出部材F
Eとの間の該装置本体1の上部に架設する上部平面2に
球状物供給孔2aが穿設されていて、該球状物供給孔2
aの内側において、球状物受台である後記フォーク3が
昇降駆動する。 【0011】本球状物包装装置による包装作業について
説明すると、フィルム引出部材FEがフィルム切断部材
FC位置まで摺動し、該フィルム切断部材FCに保持さ
れている、フィルムロールFRより引き出されたフィル
ム端部を把持し、元の位置へ摺動してフィルムを引き出
し、該フィルム切断部材FCが該フィルムを切断して、
上部平面2上、即ち、フォーク3の上方にフィルムを供
給しており、供給されたフィルムの上方より該フォーク
3の上に、作業者がレタス等の球状物を載置し、後記包
装スイッチSW1・SW1を押すと、該フォーク3が下
降し、適切な位置まで下降すると停止し、装置本体1内
にて、結束機構によるフィルムの結束、溶着、切断が行
われて、包装された球状物がフォーク3より放出される
と、該フォーク3が上昇して元の位置に戻るのである
が、該結束機構の駆動と同時に、フィルム供給機構が前
記の如く駆動していて、フォーク3が野菜供給孔2a位
置に復帰した時には、フィルムが予め供給されているの
であり、次の球状物を直ちに該受体であるフォーク3上
に供給することができるようになっている。なお、作業
者は、装置本体1の該包装スイッチSW1・SW1の配
設されている側に立って球状物をフォーク3に供給する
のであり、包装された球状物は、作業者の作業の支障に
ならないよう、その反対側に設けた図9の球状物排出口
1aより排出される。また一方、フィルムの溶着・切断
後に発生するフィルム余材は、回収されて、図2の余材
排出口1bより排出される。 【0012】図1及び図13にて開示した各スイッチや
計器について説明する。装置本体1内には制御ボックス
Cが固設されていて、その表面が操作パネルCaとして
該装置本体1側面に配置されており、該操作パネルCa
において、5は電源スイッチで、電源の入切りを行うも
のであり、6はリセットスイッチで、押すと各部材が初
期の状態に復帰する初期状態強制復帰手段である。7は
温度確認パネルであり、後記の結束機構の鋏部材のフィ
ルム溶着及び切断用のヒーターの加熱温度が十分である
かどうかを確認するものである。8は溶着タイマーで、
結束機構におけるヒーターを内蔵した溶着鋏のフィルム
挟持時間、即ち、フィルム溶着時間を調節するためのダ
イヤルである。9はフィルム切断用タイマーで、後記の
フィルム供給機構におけるフィルム切断部材FCのフィ
ルム切断位置検出センサー66がフィルムの切断位置位
置表示マークを検出してから切断刃にてフィルムを切断
するまでの時間を調節できるダイヤルである。 【0013】次に、装置本体1の上部において、SW1
・SW1は包装スイッチであり、二個同時に押すとフォ
ーク3が下降し、一連の包装作業が行われるものであ
る。二個同時に押すようになっているのは、一個のスイ
ッチであると、誤って押してしまって、作動してしまう
可能性が高いからである。また、一個のスイッチの場
合、スイッチ操作する手の置場がなくて、もしも上部平
面2の上に置いていると、摺動するフィルム引出部材F
Eにその手を巻き込まれてしまうおそれがあり、二つの
スイッチを押すことで、両手を両スイッチ位置に置い
て、安全性を担保する狙いもある。SW2は非常停止ボ
タンであり、各部材が誤って作動しないよう、ロックす
るためのスイッチであって、作業中はロックを解除する
のである。 【0014】次に、球状物包装装置の各部材の駆動構成
について説明する。まず、フォーク形状の球状物受台で
あるフォーク3の昇降機構について説明する。図8の如
く、装置本体1内の底板1c上において、受台昇降用モ
ーター10、減速装置11・12が配設されており、図
9の如くベルト巻回して、受台昇降用モーター10の出
力プーリー10aより減速装置11の入力プーリー11
a、そして減速装置12の入力プーリー12aへと伝動
しており、該減速装置12の出力軸12bにクランク1
3を固設している。該減速装置11の出力軸(後記出力
スプロケット11b)や該減速装置12の出力軸には電
磁クラッチが具備されており、該受台昇降用モーター1
0から入力プーリー11a・12aの入力が常時行われ
ているのに関わらず、後記のセンサーやリミットスイッ
チの切り換えに基づいて、該電磁クラッチが「入」
「切」されることにより、駆動を停止あるいは再開する
ことができる。 【0015】なお、各減速装置11・12の入力軸の反
入力プーリー側端にはグリップ11c・12cが固設さ
れている。これは、結束機構の溶着が不十分でフィルム
が切断されない等の不具合時に各駆動装置を非常停止し
た際、フォーク3に載置した球状物を取り出すためにフ
ォーク3を昇降しなければならないことがあり、その際
に、グリップを手で握って回動させて、フォーク3を昇
降させるようにしている。また、後記の如く、減速装置
11は、結束機構の上下結束鋏US・LSの開閉駆動系
に伝動しており、このような不具合時に、該上下結束鋏
US・LSを手動にて開閉させる際にも、該グリップ操
作が行われる。 【0016】一方、図2及び図9の如く、該装置本体1
の下面より門形支持体17を立状に固設しており、該門
形支持体17の上面に設けた嵌挿孔に上下摺動軸16・
16を上下摺動可能に嵌挿し、該上下摺動軸16・16
の上端部にフォーク支持体15を固着し、更に該フォー
ク3を形成する複数の棒材の端部を該フォーク支持体1
5に固着して、フォーク3を形成している。フォーク3
の材質は樹脂製等の柔弱なものとし、その有する弾性に
て載置する球状物を傷つけないようにしている。また、
球状物の大きさに合わせて変形できる部材としてもよ
い。そして、クランク13より、該フォーク3の一本の
棒材に連結ロッド14を枢結し、受台昇降用モーター1
0の駆動力にてクランク13が回転すると、該回転とと
もに連結ロッド14のクランク13側端が回転し、これ
によって、該連結ロッド14のフォーク3側端は上下往
復動する。こうして、該フォーク3が上下往復動するよ
うに構成されているのである。なお、一個の球状物包装
作業につき、クランク13は一回転するものであり、該
一回転につき、フォーク3は、上端位置より下降し、下
端位置を経て再び上昇して上端位置に到達する。 【0017】図9において、該フォーク3に載置される
球状物がX位置にあるのは、フォーク3の最上位置の時
であり、また、図2と合わせて、Y位置は、結束のため
の昇降停止位置、Z位置は、該フォーク3の最下位置で
ある。装置本体1の一側面カバーには、図9の如く包装
された球状物を排出する球状物排出口1aが穿設されて
おり、球状物シュート18が装置本体1内において該球
状物排出口1aの下端部より傾斜状に配設されており、
その内側端はフォーク状に棒材18a・18a・・・が
突設されていて、Y位置にて包装の済んだ球状物を載置
したフォーク3がZ位置まで下降すると、該フォーク3
を形成する棒材が該棒材18a・18a・・・の隙間を
通過して下降するので、載置していた球状物が該棒材1
8aに受け継がれ、該球状物シュート18を滑落し、該
球状物排出口1aより排出されるのである。 【0018】なお、装置本体1内の球状物シュート18
において、球状物が詰まってしまい、球状物排出口1a
より球状物が排出されなくなってしまうケースもある。
この場合には、該球状物排出口1aを穿設した側面カバ
ーを開けて、該球状物シュート18での詰まりを直さな
ければならないが、この際、フォーク3の昇降、および
後記の結束機構が駆動していると危険である。そこで、
図8のように、該球状物排出口1aを有する側面カバー
の内側近傍において、前記底板1c上に駆動停止スイッ
チ10bを配設している。該側面カバーを開けると、駆
動停止スイッチ10bが切れることにより、受台昇降用
モーター10の駆動が切れ、フォーク3の昇降及び後記
結束機構の駆動が停止するようになっている。また、前
記リセットスイッチ6にも連係されていて、再び側面カ
バーを閉めると、リセットして、各部材が初期状態に復
帰するようになっている。 【0019】また、球状物を載置したフォーク3が下降
するにつれ、該球状物とフォーク3の間に介在して上部
平面2上に張設されたフィルムは、球状物供給孔2aよ
り装置本体内に収納されてゆき、該球状物供給孔2aを
通過し、その周縁部に当接することによって、球状物の
上方に絞られてゆき、該球状物を被覆する形状になる。
そして、結束位置Yにおいて、該球状物の上方位置にき
たフィルムの端部を結束機構にて結束、溶着するのであ
る。 【0020】しかし、球状物が球状物供給孔2aに比し
て小さい場合、フォーク3の下降時に球状物供給孔2a
の周縁部に当接して上方に絞られていくフィルムの膨ら
みが球状物よりも大きくなって、球状物を包装したフィ
ルムがダブついてしまう。従って、球状物が小径の場合
には、フィルムを小さく絞れるように、球状物供給孔2
aを小さくする必要がある。そこで、供給する球状物が
小さい場合には、図7(a)のように、該上部平面2の
球状物供給孔2aより小径の球状物供給孔4aを有する
スペーサー4を該上部平面2の球状物供給孔2a上に取
付けられるようにした。上部平面2及各球状物供給孔2
aの周辺部には、取付ピン2b・2b・・・を突設して
おり、スペーサー4に穿設したピン孔4b・4b・・・
に該取付ピン2b・2b・・・を嵌入して、図7(b)
のようにスペーサー4を容易に取り付けられるようにな
っている。 【0021】なお、図7(b)の如く、上部平面2及び
スペーサー4の各球状物供給孔2a・4aの周縁部に
は、樹脂製等の弾性リング2c・4cを全周にわたって
取付け、球状物下降時にフィルムを絞る際にフィルムを
破損しないようにしている。 【0022】また、レタス等の球状物は、個々に大きさ
が異なるため、その大きさに応じて結束位置Yを上下調
節しなければならない。このため、図2及び図6の如
く、上部平面2の下方において、光電センサーである上
端位置検出センサー19を配設している。該上端位置検
出センサー19は、投光器19aと受光器19bを対峙
させてなるもので、球状物がフォーク3に載置されて下
降し、その上端部が球状物供給孔2aより下方に沈み、
該上端部検出センサー19のセンシング位置を通過する
と、それまで該球状物によって遮断されていた投光器か
らの光が受光器に受光され、球状物の頂部が検出され
る。結束に適する球状物の位置は、該センサー検出がな
された球状物上端部の球状物供給孔2a通過時より所定
時間後に到達した位置であり、従って、該センサー検出
時より所定時間後にフォーク3の下降を停止するのであ
る。つまり、個々の球状物によって異なる球状物供給孔
2a通過位置より所定時間下降した位置を、その球状物
にとっての結束位置Yとしているのである。 【0023】そして、該球状物が結束位置Yに達した
時、該上端位置検出センサー19の該上端部通過検出よ
り所定時間後に、後記の結束機構及びフィルム供給機構
が駆動開始するのである。ここで、該所定時間の長短を
調節することにより、結束位置Yの上下位置が調節され
る。これを、包装したフィルムの締まり具合の調節に利
用する。即ち、堅めの包装が要求される時は、該結束位
置Yを上方にするために、該所定時間を短くし、一方、
緩めの包装を要求する場合は、該所定時間を長くして、
結束位置Yを下方に設定するのである。 【0024】更に、図2のように、前記門形支持体17
の水平部分より取付板20aを垂設し、該取付板20a
に上端位置停止用スイッチ20を固設している。一方、
該上端位置停止用スイッチ20に押当するべく、上下摺
動軸16・16の上方部分に上端位置停止用押当子16
aを水平状に固設している。一回の包装作業中におい
て、フォーク3は、前記の如く、クランク13の一回転
に伴って、上端位置Xより下端位置Zまで下降し、再び
上昇して上端位置Xに到達する(但し、上端位置検出セ
ンサー19の検出により、結束位置Yにて一端停止す
る)。そして、上端位置X到達時に、該上端位置停止用
押当子16aが該上端位置停止用スイッチ20に押当す
る。該上端位置停止用スイッチ20は、前記受台昇降用
モーター10の停止スイッチであり、該押当によって、
該受台昇降用モーター10が駆動停止し、該上端位置X
にてフォーク3が停止する。そして、次の球状物が載置
されて前記包装スイッチSW1・SW1が押されると、
また出力軸11bが駆動し、該フォーク3が下降するの
である。 【0025】次に、結束機構について説明する。結束機
構は、図4及び図5に示すような上部結束鋏US及び下
部結束鋏LSよりなり、両結束鋏US・LSにてフィル
ム端部を結束し、上部結束鋏USに付設した、ヒーター
を内蔵する溶着鋏MSにて溶着、切断するものである。
上下に結束鋏を配設しているのは、一個の鋏ではフィル
ムが結束時にずれる可能性が高く、上下の鋏で把持する
ことによって、フィルムの位置ずれなく、正確に結束が
できるからである。上部結束鋏USは、左右の上部鎌2
1L・21Rを組み合わせてなり、下部結束鋏LSは、
左右の下部鎌22L・22Rを組み合わせてなるもので
ある。(以下、結束機構における左右関係は、回動軸2
3を手前側に見たものである。)各上部鎌及び下部鎌2
1・22には、後記の開閉用ピン27を嵌挿し、該開閉
用ピン27の前後方向の回動により鋏が閉じるようにす
るための長孔21a・22aが各々穿設されている。 【0026】また、各鎌のフィルムを挟持する部分に
は、前後中央付近にクビレ部分21b・22bを形成し
ている。これは、フィルムを挟持していく過程におい
て、フィルムの前後中央部分から先に押圧して挟持して
いくと、フィルムが持ち上げられて、結束がうまくいか
ず、最悪の場合、フィルムが破損する場合があり、平面
視略円状のフィルムを、該円周の前後端より円周に沿っ
て漸次押圧していくことにより、位置ずれなく、良好に
挟持できるので、該クビレ部分21b・22bを設け
て、フィルムの前後中央部分が遅れて、最後に押圧され
て挟持されるようにしているのである。 【0027】下部鎌22のクビレ部分22bは、一定幅
を有する直線形状となっており、一方、上部鎌21のク
ビレ部分21bは点状となっていて、図4(a)及び図
5(a)の如く、両結束鋏US・LSを完全に閉じた時
に、下部結束鋏LSの左右クビレ部分22b・22bに
よるフィルム把持部分には、ある程度の幅を持たせ、上
部結束鋏USの左右クビレ部分21b・21bによるフ
ィルム挟持部分が点状となって、フィルム端部が、下部
結束鋏LSから、更に上部結束鋏USにて点状に絞ら
れ、結束されるようになっている。 【0028】なお、更にフィルムの位置ずれを低減する
ために、図4(b)と図5(b)とを比してわかるよう
に、上部結束鋏USの開放状態の時のフィルム把持部分
は、下部結束鋏LSの開放状態の時のフィルム把持部分
に比して面積が大きい。これは、下部結束鋏LSが上部
結束鋏USよりも先にフィルムの挟持を開始するように
しているのであり、下方より挟持されることによって、
フィルムは位置ずれせずに、結束の確実性が向上するの
である。 【0029】上部結束鋏USは、右側上部鎌21Rが左
側上部鎌21Lの上方に枢結されており、同じく下部結
束鋏LSでも、右側下部鎌22Rが左側下部鎌22Lの
上方に枢結されている。そして、上部結束鋏USにおい
ては、左側上部鎌21Rの下面で、クビレ部分21bの
入口部分に余材剥離バネ21cが付設されている。該余
材剥離バネ21cは、バネの一端を棒状に延出した部材
であって、該棒状となった部位が、上部結束鋏USの閉
鎖時には、結束したフィルムの押圧にて、図4(a)の
ように左側に屈曲し、溶着後、上部結束鋏USが開く際
に、付勢力にて元の形状に復帰することを利用して、後
記の溶着鋏MSにおける溶着切刃MS1の刃部に付着す
るフィルム余材を弾いて、剥離するものである。 【0030】また、下部結束鋏LSにおいては、下方と
なる左側下部鎌22Lの下面に、図5(a)・(b)に
示すような、櫛状に複数の突起部を有する穿孔部材22
cを固設しており、該突起部を、該左側下部鎌22Lの
内側端より突出させ、フィルム結束時に該フィルムに空
気孔を穿孔するようにしている。このように空気孔をフ
ィルムに穿設することにより、包装したフィルム内と外
気の圧力差が生じず、レタス等の球状物の膨裂を防ぎ、
また、球状物内に外気を送り込めることにより、冷却効
果を向上できる。 【0031】次に、フィルムの溶着及び切断を行う、上
部結束鋏USにおける溶着鋏MSについて説明する。溶
着鋏MSは、図3のように、ヒーターHを内蔵し、内側
端に尖鋭状の刃を形成する溶着切刃MS1と、同じくヒ
ーターHを内蔵し、内側端に溝部(受刃)を形成する溶
着受刃MS2を、それぞれ左右上部鎌21L・21Rの
背部分に固設した取付板材21d・21dの先端部に固
設し、該上部鎌21L・21Rの下面に沿って内側に延
出したものであり、ヒーターにて加熱された溶着切刃M
S1の切刃先端を、同じく加熱された溶着受刃MS2の
溝部内に嵌入して、該切刃と溝部でフィルムWを挟み込
んで溶着、切断する部材である。なお、溶着切刃MS1
及び溶着受刃MS2の上面は、前記の左側上部鎌21L
の下面に付設した余材剥離バネ21cより下方に配置さ
れている。 【0032】図4及び図5にて示すように、取付板材2
1dは、上部鎌21にボルトにて締止されており、一
方、溶着切刃MS1・溶着受刃MS2は、上部鎌21の
切欠部分にて、該取付板材21dのみにボルトにて締止
されている。溶着切刃MS1及び溶着受刃MS2は、ヒ
ーター点検のために、度々脱却しなければならないが、
取付板材21dとともに上部鎌21L・21Rに共締め
されておらず、取付板材21dのみに締止されているの
で、該脱却時に取付板材21dまで該上部鎌より脱却す
る必要がなく、脱却作業が容易である。 【0033】溶着切刃MS1及び溶着受刃MS2の刃部
分及び溝部分及びその近傍には、図3のように、シリコ
ンSが塗布されている。これにより、両刃の表面が滑面
状になり、溶着切刃MS1の切刃が溶着受刃MS2の溝
部内に全面的に密着して嵌入するので、フィルムWの溶
着部分に溶着程度の疎密が生じず、確実な溶着がなされ
る。また、該表面の凸凹が少なくなり、溶着後のフィル
ム余材W’が該溝部内に付着しにくく、円滑に剥がすこ
とができるようになる。また、シリコン塗布は、刃表面
の温度を下げる効果もあり、溶着は、時間をかけて両刃
を密着させるのて、密着の確実性は一段と向上し、ま
た、表面温度が低いことにより、更に一層、フィルム余
材W’が付着しにくくなっている。また、溶着切刃MS
1の先端を尖鋭状にしても、強度が落ちないので、良好
な切断効率を長時間保つことができる。 【0034】なお、溶着鋏MSの両刃のうち、フィルム
余材が付着しやすいのは、溶着受刃MS2の溝部付近で
ある。一方、後記のフィルム余材処理に関する説明にて
述べるように、送風口40が、余材排出口1bの配設位
置の関係から、平面視図5のように、回動軸23より見
て、開いた状態の時の下部結束鋏LSの左側下部鎌22
Lの直下方に配設されているので、該送風口40からの
風は、右側下部鎌21Rの下方に吹きつけられる。そこ
で、溶着受刃MS2の溝部に付着するフィルム余材W’
に送風口40からの風を当てるために、右側上部鎌21
Rに溶着受刃MS2を(左側上部鎌21Lに溶着切刃M
S2を)付設しているのである。なお、溶着温度を下げ
ないようにするために、直接には溶着受刃MS2に風が
当たらず、下部結束鋏LSの下方に風を送るようにして
いるのである。 【0035】以上のような構成の上部結束鋏US及び下
部結束鋏LSが、結束位置Yにある球状物の上部に位置
するフィルムを結束する位置に配設されている。即ち、
図2及び図6の如く、装置本体1内において、回動軸固
定板24が横設されており、該回動軸固定板24より回
動軸23を上方に突設し、該回動軸23に、図4及び図
5の如く、上部鎌21L・21Rを枢支して上部結束鋏
USを構成し、更に該回動軸23の該上部結束鋏US枢
支位置のすぐ下方に、下部鎌22L・22Rを枢支して
下部結束鋏LSを構成する。該下部結束鋏LSの配設位
置は、図2の如く、結束位置Yにおける球状物のやや上
方位置となる。 【0036】装置本体1内の底板1c上において、図8
及び図10の如くピロー25・25が固設されており、
該ピロー25・25間に、平状棒26の下端部にて左右
に突設された回動軸26aを回転可能に軸支して、該平
状棒26をF−R方向に回動可能に立設している。該平
状棒26の上端部には開閉用ピン27が突設されてお
り、該開閉用ピン27が、下部結束鋏LSの下部鎌22
L・22Rの長孔22a・22a内に嵌挿され、更にそ
の上方位置の上部結束鋏USの上部鎌21L・21Rの
長孔21a・21a内に嵌挿されて、その上端部を該長
孔21a・21aより突出させている。 【0037】なお、図2の如く、回動軸固定板24にス
トッパー24aを突設しており、該平状棒26がF側に
回動した時に、その上端部が該ストッパー24aに突設
して該平常棒26及び開閉用ピン27が、それ以上F側
寄りに回動しないようにしている。これは上下結束鋏U
S・LSの左右の鎌21・22が必要以上に閉じられ
て、適当な把持・切断位置よりずれてしまう事態を防止
するためである。 【0038】一方、該平状棒26の側方に図2及び図1
0の如く水平ピン28を突設させており、装置本体1内
に横設された固定板29に固設されたピロー30・30
内に嵌挿させる。該ピロー30・30内においては、該
平状棒26の回動に伴う水平ピン28の回動が自在とな
っている。更に、図8の受台昇降用モーター10より入
力する減速装置11の出力スプロケット11bより図2
及び図10の如くテンションスプロケット31及び入力
スプロケット32にチェーンを巻回し、該入力スプロケ
ット32と同軸に配設された開閉用回転板33に伝動す
る。該開閉用回転板33の外縁部付近の一か所にプッシ
ュロッド34の端部を枢結し、更にその他端を、バネ3
5を介して該水平ピン28に押当させている。 【0039】図2に示すように、該プッシュロッド34
と該水平ピン28との間にバネ35を介設したのは、フ
ィルムの厚みによって該プッシュロッド34の該水平ピ
ン28への押圧力を調節するためである。即ち、フィル
ムが薄い場合においては、該バネ35の戻し力によって
該水平ピン28を押圧し、該上下結束鋏US・LSの把
持力を強めて、薄いフィルムでも堅い結束ができるよう
になっている。そして、フィルムが厚い場合には、該フ
ィルムの厚みにて該上下結束鋏US・LSが開放方向に
圧力を受けるので、無理に強い把持力を与えてフィルム
を破損したりしないように、バネ35が縮んで、該フィ
ルムより受ける圧力を該鋏の開放方向に逃がすのであ
る。こうして、該上下結束鋏US・LSが、フィルムの
厚みに合わせて把持力を調節できるので、良好な結束、
溶着ができるのである。 【0040】なお、図10の如く、該水平ピン28のF
−R方向回動幅のF側端位置及びR側端位置に各々リミ
ットスイッチ36・37を配設している。 【0041】以上のように構成された上下結束鋏US・
LSの開閉機構において、図2の如く、まず、開閉用回
転板33のプッシュロッド枢支点が最もF側寄りの位置
aの時は、水平ピン28が最もF側に寄り、従って、開
閉用ピン27が最もF側、即ち回動軸23寄りになるの
で、図3(b)、図4(b)及び図5(b)の如く、上
下部結束鋏US・LSは、全開状態となっている。そし
て、前記のフォーク3が結束位置Yに達すると、前記の
如くフォーク3の下降が停止し、同時に減速装置11の
出力スプロケット11bが駆動を開始し、該開閉用回転
板33が矢印方向に回転するとともに、鋏が閉じていっ
て、球状物Qを包んで上方に持ち上げられたフィルムW
の端部を挟持していき、最もR側寄りの位置bに来た時
に、該上下結束鋏US・LSは、図3(a)、図4
(a)及び図5(a)の如く、全部閉じた状態となる。
また、この時に、最もR側寄りとなった水平ピン28が
R側のリミットスイッチ37に押当し、該リミットスイ
ッチ37のONにより、該出力スプロケット11bの駆
動を一定時間停止し、該上下部結束鋏US・LSの全閉
状態を保持し、上部結束鋏US付設の溶着鋏MSにてフ
ィルムWの端部を溶着し、切断する。更に、この時、下
部結束鋏LS付設の穿孔部材22cが、溶着部分と球状
物上端部との間のフィルムWに空気孔を穿孔するのであ
る。 【0042】そして、該溶着及び切断に必要な一定時間
が経過すると、該出力スプロケット11bを再び駆動し
て、該開閉用回転板33を、同一の回転方向に回転し、
鋏を開いてゆき、最もF側寄りの位置aに達した時に、
前記の如く、上下結束鋏US・LSが全開し、また、こ
の時、該水平ピン28がリミットスイッチ36を押当し
てONし、これに基づいて、該減速装置11の出力スプ
ロケット11bの駆動を停止するのである。これが、結
束機構の初期状態である。 【0043】該結束機構の駆動開始は、前記の如く、フ
ォーク3に載置した球状物が結束位置Yに達した時、即
ち、上端部検出センサー19が、該球状物の上端部か球
状物供給孔2aを通過したのを検出してから所定時間後
にフォーク3の下降が停止した時である。つまり、該上
端部検出センサー19の検出より所定時間経過後に該出
力スプロケット11bが駆動を開始して、該開閉用回転
板33を回転させていくのである。そして、該結束機構
が駆動を開始すると同時に、後記のフィルム供給機構が
駆動を開始し、該結束作業中に次の球状物のフィルムを
供給してしまうので、次にフォーク3が再び最上位置に
達した時には、フィルムが供給されており、ただちに次
の球状物の供給ができるのである。 【0044】次に、結束機構による溶着及び切断によっ
て発生するフィルムの余材の処理機構について説明す
る。図8に図示するブロア38より、図2図示の送風パ
イプ支持部39を介して、図3及び図6図示の、開いた
状態である下部結束鋏LSの左側結束鎌22Lの直下部
に配設した送風口40に風が送られ、該送風口40から
は、開いた状態の下部結束鋏LSの右側下部鎌22Rの
下方に風が送られる。一方、平面視で図6のように該送
風口40に対峙する位置の上部平面2における球状物供
給孔2aの縁部より、開いた状態の該上部結束鋏USの
上方に枢結された右側上部鎌21Rの上面の直上方を下
端部として、スクレーパー取付部材41aが垂設されて
おり、該スクレーパー取付部材41aにゴム等の弾性部
材よりなるスクレーパー41が固設されている。該スク
レーパー41は、該球状物供給孔2aの周縁形状に沿う
形状とし、フィルム余材を掻き落とすのに十分な長さを
有するものとしている。ゴム等の弾性部材なので、形状
加工が容易であり、また、かなりの長さを有しても低コ
ストですむ。更に、図6のように、平面視スクレーパー
取付部材41aの後方(R側寄り)位置で、上部結束鋏
USにおいて下方に枢結された左側上部鎌21Lの直下
方位置に、固定余材除去板42が装置本体1内に固設さ
れている。 【0045】以上の部材構成より、フィルム余材の除去
作用について図3より説明する。まず、図3(a)のよ
うに、上下結束鋏US・LSが閉じて、球状物Qを包む
フィルムWの上端部を結束している時、前記の上部結束
鋏USの左側上部鎌21L下面に付設した余材剥離バネ
21cが、結束したフィルムWにて屈曲される。そし
て、溶着鋏MSによる溶着・切断が済むと、図3(b)
のように、両結束鋏US・LSが開くが、鋏開放開始時
において、該余材剥離バネ21cが復帰して、左側上部
鎌21L付設の溶着切刃MS1に付着するフィルム余材
W’を弾いて、表面より剥離する。更に鋏が開くにつ
れ、右側上部鎌21Rの上方ではスクレーパー41が、
その下方では固定余材除去板42が、溶着受刃MS2に
付着するフィルム余材W’を掻き落とす。こうして、左
方の溶着切刃MS1側からは、余材剥離バネ21cにて
剥離され、右方の溶着受刃MS2側からは、スクレーパ
ー41及び固定余材除去板42にて掻き落とされたフィ
ルム余材W’は、送風口40より吹きつけられる風にて
吹き飛ばされ、図2図示の余材シュート43内に送り込
まれ、包装済みの球状物に混じらないように、前記球状
物排出口1aとは別位置の該装置本体1のF側側面に形
成した余材排出口1bより排出されるのである。 【0046】次に、フィルム供給機構について説明す
る。図2及び図11の如く、装置本体1の側方にフィル
ムロール載台1d・1dに左右に突設されており、左右
フィルムロール載台1d・1d間に、フィルム引出し方
向の前後に従動ローラー44F・44Rを回転自在に横
設している。前部従動ローラー44Fは、図11(b)
の如く、ローラー軸44a上に一体のローラーを環装し
てなるが、後部従動ローラー44Rは、図11(a)の
如く、ローラー軸44a上に、左右に分割されて環装さ
れている。また、前部従動ローラー44F上には、サイ
ドストッパー44b・44bが、左右に摺動して位置調
節可能に環装されており、フィルムロールFRの左右端
に当接させて、該フィルムロールFRが左右に揺動せず
に適正位置に固定されるようにしている。また、両従動
ローラー44F・44R上に載置されるフィルムロール
FRが良好な回転速度で回転されるように、前部従動ロ
ーラー44Fには、図11(b)・(c)の如く、革製
等の帯状のブレーキ材45を上方より押当させており、
該ブレーキ材45の一端は装置本体1の側面に固着し、
他端をブレーキ調節ツマミ46にて巻き取るようにし
て、該ブレーキ調節ツマミ46の操作にて該ブレーキ材
45の張力を調節することによって該ブレーキ材45の
該前部従動ローラー44Fへの摩擦力を調節し、これに
よって、該前部従動ローラー44Fの回転抵抗を調節し
て、該フィルムロールFRの回転速度を調節しているの
である。 【0047】フィルムロールFRは、前後従動ローラー
44F・44Rの間にその下端部を挟むようにして載置
してセットする。なお、フィルムには、左右中央部分に
銘柄や品質等が印刷されており、ロールされた状態で
は、その左右中央部分に厚みが生じる。この場合、印刷
部分が該従動ローラーに当接していると、左右端部より
厚みがあることから、該印刷部分がローラーに擦れて乱
れを生じるもととなる。そこで、前記のように、後部従
動ローラー44Rは、左右中央部分を切欠くことによ
り、該印刷部分が該後部従動ローラー44Rに押当しな
いようにしているのである。なお、前部従動ローラー4
4Fは、その片側に前記の如くブレーキ材45を押当さ
せており、もし後部従動ローラー44Rの如く左右に分
割すると、ブレーキ材45の押当しているローラーと押
当していないローラーで回転速度に違いが生じ、フィル
ムが真っ直ぐに引き出されなくなってしまうので、左右
に分割していない。しかし、前部従動ローラー44Fに
ついても、フィルムの印刷部分を擦ってしまうという同
様の弊害が伴うので、該前部従動ローラー44Fも、後
部従動ローラー44Rと同様、左右に分割し、分割した
左右両ローラーに各々ブレーキ材45を一つずつ押当さ
せるということも考えられる。以上のような構成によ
り、フィルムロールFRよりフィルムが引き出される
と、従動ローラー44F・44Rが追従して回転するの
で、該フィルムロールFRも回転し、フィルムが繰り出
し可能となっているのである。 【0048】次に、フィルム供給機構のフィルム切断部
材FCについて、図2、図12及び図13(a)・
(b)より説明する。切断刃カバー48内において、上
下平行状の上部支持板49と下部支持板52が左右方向
に内蔵されており、該上部支持板49からは切断刃取付
板50が垂設されていて、該切断刃取付板50に、鋸刃
を有する左右2枚の切断刃51・51を、左右傾斜状に
固定している。鋸刃とすることにより、フィルム切断時
に大きな破裂音を発生させず、静かにフィルムを切断で
きる。該下部支持板52の下面には、該切断刃51・5
1が通過できる孔が穿設されており、この孔より切断刃
51・51を下方に突出する分が刃代となる。この刃代
幅を調節するために、該上部支持板49と下部支持板5
2とを左右端部位置にて刃代調節ネジ53・53にて締
結しており、該刃代調節ネジ53の締め具合によって、
該下部支持板52の上下位置を調節し、刃代を調節する
のである。なお、該刃代調節ネジ53・53にバネ53
a・53aが環装されており、切断時には該バネ53a
・53aの戻り力により該下部支持板52が、後記刃台
54表面のゴム55上に載置されたフィルムを押圧して
保持し、更に該バネ53a・53aの縮みによって切断
刃51・51が該下部支持板52より下方に突出して、
該フィルムを切断するのである。 【0049】一方、該下部支持板52の下方には、切断
時に該切断刃51を受けるための刃受台54が横設され
る。該刃受台54には、該切断刃51の刃先が挿入する
ように、左右に溝が穿設されており、表面には、フィル
ム端部の固定及び該切断刃51とともに下降する下部支
持板52との押当時における緩衝部材として、ゴム55
が貼設されている。このゴム55の表面上にフィルムを
載置して、該切断刃51を上下動させて切断するのであ
る。更に、図13(a)の如く正面視において、該刃受
台54に切欠部54a・54a・・・を設け、該切欠部
54a内に、摺動してくる後記フィルム引出部材FEの
クランプ73の下部爪73bが挿入されるように構成
し、該ゴム55上に載置されたフィルム端部を、クラン
プ73が把持できるようにしている。 【0050】また、該刃受台54は、下面を固定台56
に固着し、該固定台56の左右下方に突設したメネジ5
6a・56aを介して摺動軸57・57に螺止されてお
り、図2の如く該摺動軸57の外側端部に固着された切
断位置調節ハンドル58をまわすと、該摺動軸57が回
転し、メネジ56aが該摺動軸57上を摺動して、該固
定台56に固定された刃受台54、及び、後記の如き構
成にて該刃受台54の上方に昇降自在に固定されている
切断刃51を前後に摺動し、切断位置を調節できるよう
にしているのである。なお、該摺動軸57の内側端は、
図2の如く装置本体1内にて横設された固定板65に枢
支されており、上下左右に移動しないようにしているの
で、該固定台56に固定した刃受台54の上下左右位置
も固定されたままで、前後位置のみが調節可能となって
いるのである。 【0051】更に、図2及び図12の如く、該切断刃カ
バー48のR側に長孔48aを穿設し、センサー取付部
材66aのネジ孔より該長孔48aにネジ66bを嵌挿
して螺止し、該センサー取付部材66aの先端部に切断
位置検出センサー66を固設している。これは、フィル
ムに記された切断位置を示すマークを読み取るとONす
る光電センサーであり、後記のフィルム引出部材FE
が、該刃受台54上に載置されたフィルム端部を把持
し、フィルムを引出してゆき、該センサーがONした
後、一定時間経過後に摺動を停止してフィルムを後記ク
ランプ73より開放して上部平面2上に載置する。即
ち、該切断位置検出センサー66は、フィルム引出部材
FEのフィルム解放位置を検出するセンサーである。 【0052】切断位置を表示するマークの印刷位置は、
フィルムによって異なる。そのため、左右方向に切断位
置検出センサー66の位置を調節可能としている。即
ち、ネジ66bを緩めて、センサー取付部材66aを左
右に摺動して、センサー位置を該マークの左右位置に合
わせ、ネジ止めすると、該切断位置検出センサー66が
正確にマークを検出するようになる。 【0053】なお、フィルムの切断線に対する切断位置
表示用のマークの前後位置も、フィルムによって異なる
ので、該切断位置検出センサー66によるマーク検出後
にフィルムを切断するタイミングは、フィルム毎に調節
しなければならない。そこで、図13図示の操作パネル
Caに配設したフィルム切断用タイマー9を操作して、
マーク検出からフィルム引出部材FEがフィルムを解放
するまでの時間を調節するのである。調節の手順とし
て、包装作業に先立ってフィルムを上部平面2上に供給
してゆき、フィルムに印刷された商品名や原産地名を表
示するマークが球状物供給孔2aの中央部に到達した時
にフィルム引出部材FEがフィルムを解放するように調
節するとよい。 【0054】更に、図2及び図12のように、該切断位
置検出センサー66の下方にて、該切断カバー48より
左右のフィルム押え取付部48b・48bを突設し、該
フィルム押え取付部48b・48bにフィルム押え47
の左右上端部を枢支して、該フィルム押え47を該フィ
ルム切断部材FCの切断位置とフィルムロールFRとの
間のフィルム表面を押圧させ、フィルム表面に風等で皺
が寄るのを防止している。皺が寄ると、切断位置がずれ
たり、フィルム端部をフィルム引出部材FEがうまく把
持できなくなってしまうのである。 【0055】切断刃51の昇降駆動について説明する。
図13(a)・(b)の如く、前記固定台56の端部中
央位置よりモーター取付板59を垂設し、これに切断刃
昇降用モーター60を固設する。そして、該切断刃昇降
用モーター60の出力軸60aを中心に、一か所にピン
61aを突設した回転板61を固着する。一方、該固定
台56の左右端部には、昇降軸62・62が上下摺動自
在に嵌挿されており、該昇降軸62・62の上部は、下
部支持板52に穿設した嵌挿孔を通過して該上端部を上
部支持板49に固定している。そして、該昇降軸62・
62の下端部同士を、板カム支持板63bにて連結し、
該板カム支持板63bの中央部より垂設されている板カ
ム63には長孔63aが穿設されていて、前記の回転板
61のピン61aを該長孔63aに嵌入する。こうし
て、該切断刃昇降用モーター60の駆動によって回転板
61及びピン61aを回転し、該回転に伴って、長孔6
3aに該ピン61aを嵌挿した板カム63が上下動し、
該板カム63の上下動とともに昇降軸62・62が上下
に摺動して、該昇降軸62・62に固定された切断刃5
1・51を上下動させるのである。一回の切断において
は、該切断刃昇降用モーター60の出力軸60aの一回
転にて、板カム63及び昇降軸62を上下一往復動さ
せ、該切断刃51を上下一往復させて切断終了するので
ある。 【0056】一連の切断刃51の上下駆動に関しては、
図13(a)に示すように、該回転板61の近傍に配設
し、上下する該板カム63に当接して切り換えられる切
断刃上端位置検出スイッチ64の検出に基づいて、該駆
動の停止がなされる。即ち、該切断刃上端位置検出スイ
ッチ64は、該切断刃51が最上昇位置に達した時に切
り換えられるもので、該切断刃51が下降し、フィルム
を切断して再び上昇して最上昇位置に達した時に、一連
の切断作業が終了するものとして、該スイッチ切り換え
に基づいて、該切断刃昇降用モーター60の駆動を停止
するのである。なお、該切断刃51の下降を開始するの
は、後記のフィルム引出部材FCにおいて、後記クラン
プ73がフィルム端部を把持する位置に達して、後記ク
ランプ把持位置検出スイッチ89を切り換えることによ
るものである。 【0057】次に、フィルム供給機構の中のフィルム引
出部材FEについて、図2、図14乃至図16にて説明
する。該フィルム引出部材FEは、装置本体1の上面の
上部平面2の上方に摺動可能に配設されているものであ
り、クランプカバー67内にモーター取付板68を垂設
し、該モーター取付板68にクランプ用モーター69を
固設して図2のF側に突出させ、該モーター取付板68
を通過して該クランプ用モーター69の出力軸69aを
突出させ、該出力軸69aを中心に、ピン70aを一か
所に突設させた回転板70を固着し、該ピン70aを、
板カム71の長孔71aに嵌挿している。該板カム71
は、上部クランプ支持板72に固設されており、該上部
クランプ支持板72の下端部より前記フィルム切断部材
FC側に上部爪73a・73a・・・を突設している。 【0058】一方、該モーター取付板68に左右方向に
昇降軸連結板74を固設しており、該昇降軸連結板74
より四本の上下摺動軸75・75・・・を垂設し、該上
下摺動軸75を、該上部クランプ支持板72に穿設した
嵌挿孔に嵌挿して通過させ、該上下摺動軸75・75の
下端部を、該上部クランプ支持板72の下部に平行状に
左右方向に横設した下部クランプ支持板76に固着す
る。従来、上下摺動軸75は、該昇降軸連結板74の左
右端より二本垂設していたが、昇降するうちに昇降軸連
結板74が左右傾斜して、後記クランプ73・73・・
・にコジレが生じることが多いので、多くの昇降動作を
経ても該昇降軸連結板74を水平状に保持できるよう
に、四本垂設するようにした。そして更に、該下部クラ
ンプ支持板76より該フィルム切断部材FC側に下部爪
73b・73b・・・が突設されており、各々が前記の
上部爪73aと上下一対になって、クランプ73・73
・・・を形成しているのである。 【0059】以上のような構成において、クランプの開
閉構造について図14及び図15より説明する。下部ク
ランプ板76は、モーター取付板68より上下摺動軸7
5・75等を介して固設されているので、クランプ73
の下部爪73bも上下位置が固定されている。一方、上
部爪73aを具備する上部クランプ支持板72は、該ク
ランプ用モーター69の駆動により回転板70が回転
し、該回転板70のピン70aが板カム71の長孔71
a内に嵌入されていることから、該板カム71とともに
上下往復動する。なお、該上下往復動において、該上部
クランプ支持板72は固定された上下摺動軸75上を上
下摺動可能である。こうして、該上部クランプ支持板7
2に固設された上部爪73aが上下往復動することによ
り、該下部爪73bと一対となって形成するクランプ7
3が開閉するのである。 【0060】次に、フィルム引出部材FEの前後摺動構
造について説明する。前記下部クランプ支持板76の左
右端部より摺動具77・77を垂設しており、該摺動具
77には嵌挿孔が穿設されていて、装置本体1内の左右
に水平状に並設した摺動軸78・78上に該摺動具77
を環装して、該摺動具77が該摺動軸78上を摺動自在
としている。なお、該摺動軸78のF側端には、該摺動
具77に押当する如く、弾性部材よりなるストッパー7
8aを環設しており、該摺動具77、即ちフィルム引出
部材FEのF側停止位置を形成するとともに、該停止に
伴う衝撃を、弾性部材より構成することで緩衝してい
る。 【0061】一方、図16の如く装置本体1の内側に固
設したモーター取付板79に、図10の如くクランプ搬
送用モーター80を取付け、また、図9の如く、該装置
本体1内側のF側に、左右一対の軸受81・81を固設
し、左右軸受81・81間に駆動軸82を回転可能に軸
支し、該駆動軸82上の各軸受81の内側部分にスプロ
ケット83・83を固設し、更に該駆動軸82上の中央
部寄りの部分に入力スプロケット84を固設して、該ク
ランプ搬送用モーター80の出力スプロケット80aよ
りチェーン85を該入力スプロケット84に巻回し、該
クランプ搬送用モーター80の駆動力にて該駆動軸82
を駆動するよう構成している。そして、装置本体1内側
のR側においては、従動スプロケット86・86を図1
3(a)の如く左右に枢支して、スプロケット83より
従動スプロケット86に搬送チェーン87・87を左右
平行に巻回し、該クランプ搬送用モーター80の駆動力
にて搬送チェーン87・87を駆動するよう構成してい
る。 【0062】該搬送チェーン87・87は、前記摺動軸
78・78の下方に平行状に配設されており、図14
(a)の如く、搬送チェーン87・87の一部に左右摺
動具77・77の下端部を固着しており、該搬送チェー
ン86の駆動とともに該摺動具77が摺動軸78上を摺
動して、該摺動具77を垂設する下部クランプ支持板7
6にて支持されるフィルム引出部材FE全体を摺動する
のである。 【0063】更に、一方の摺動具77にカム77aが突
設されており、また、同側の摺動軸78の側方の該カム
77aに当接する位置において、該装置本体1の内側の
F側に、リミットスイッチ89が固設されており、ま
た、R側においては、前記のフィルム切断部材FCのメ
ネジ56aの側方に固設され、該切断位置調節ハンドル
58の操作によって、該フィルム切断部材FCの前後移
動と一体に移動するクランプ把持位置検出スイッチ66
が配設されている。該フィルム引出部材FEが該フィル
ム切断部材FC方向に摺動して、該クランプ把持位置検
出スイッチ88に該カム77aが押当してONすると、
該フィルム引出部材FEの摺動を停止し、該上部爪73
aを下降させてクランプ73を閉じ、前記クランプ切断
部材FCのゴム55上に載置されたフィルム端部を把持
するものであり、更に、該フィルム引出部材FCが摺動
してフィルムを引出し、前記のフィルム切断位置検出セ
ンサー66が、フィルムの切断位置表示マークを検出し
てONすると、フィルム切断部材FCの切断刃51が下
降・上昇してフィルムを切断し、その後、前記上部爪7
3aが上昇してクランプ73を開放し、把持していたフ
ィルムを上部平面2上にセットするものである。 【0064】また、リミットスイッチ89に該カム77
aが押当して停止する位置は、該フィルム引出部材FE
の初期位置であり、前記のリセットスイッチ6のON時
にクランプ73がフィルムを把持していない時に、該フ
ィルム引出部材を初期位置にて停止するためのリミット
スイッチとなるのである。また、フィルム切断位置検出
センサー66が故障等の時に、緊急にフィルム引出部材
FEを停止、クランプ開放するための位置検出にも使用
される。 【0065】フィルム供給機構は、以上のように構成さ
れており、次に、フィルム供給の流れについて説明する
と、まず、最初にフィルムロールFRよりフィルムを引
き出して、フィルム切断部材FCの刃受台54表面のゴ
ム55上にフィルムの端部を載置しておき、フィルム引
出部材FEが初期位置よりフィルム切断部材FC側に摺
動して該刃受台54の切欠部54aに下部爪73bが挿
入される位置まで来ると、該摺動が停止して、該フィル
ム端部を把持し、再び初期位置に戻ると、フィルム切断
がなされ、その後、クランプ73が開いて該フィルムを
開放し、上部平面2上にフィルムを供給するのである。
また、次の球状物包装用のフィルムとなるフィルム端部
は、切断後に該刃受台54表面のゴム55上に載置され
ていて、次にクランプ73にて把持され、繰り出される
のを待つのである。 【0066】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したことによ
り、次のような効果を奏するものである。球状物が結束
位置Yに達した時、該上端位置検出センサー19の該上
端部通過検出より所定時間後に、後記の結束機構及びフ
ィルム供給機構が駆動開始するので、該所定時間の長短
を調節することにより、結束位置Yの上下位置が調節さ
れる。また、これを、包装したフィルムの締まり具合の
調節に利用することが出来るのである。即ち、堅めの包
装が要求される時は、該結束位置Yを上方にするため
に、該所定時間を短くし、一方、緩めの包装を要求する
場合は、該所定時間を長くして、結束位置Yを下方に設
定するのである。 【0067】また、結束機構の駆動開始は、前記の如
く、フォーク3に載置した球状物が結束位置Yに達した
時、即ち、上端部検出センサー19が、該球状物の上端
部か球状物供給孔2aを通過したのを検出してから所定
時間後にフォーク3の下降が停止した時である。つま
り、該上端部検出センサー19の検出より所定時間経過
後に該出力スプロケット11bが駆動を開始して、該開
閉用回転板33を回転させていくのである。これによ
り、該結束機構が駆動を開始すると同時に、後記のフィ
ルム供給機構が駆動を開始し、該結束作業中に次の球状
物のフィルムを供給してしまうので、次にフォーク3が
再び最上位置に達した時には、フィルムが供給されてお
り、ただちに次の球状物の供給ができるのである。
略図、(b)は同じく溶着後の結束鋏開放時の正面略図
である。 【図4】(a)は上部結束鋏USの鋏閉鎖時の平面図、
(b)は同じく鋏開放時の平面図である。 【図5】(a)は下部結束鋏LSの鋏閉鎖時の平面図、
(b)は同じく鋏開放時の平面図である。 【図6】上部平面2を外した状態の球状物包装装置の平
面図である。 【図7】(a)はスペーサー4の平面図、(b)は上部
平面2に固設したスペーサー4の側面断面図である。 【図8】図2におけるA−A断面図である。 【図9】球状物受体の昇降機構を示す図2のF側から見
た内部正面図である。 【図10】結束機構の駆動構成を示す図2のF側から見
た内部正面図である。 【図11】(a)は図2におけるR側から見たフィルム
ロール載台における後部従動ローラー44Rの正面図、
(b)は同じく前部従動ローラー44Fの正面図、
(c)フィルムロール載台の側面図である。 【図12】図2のR側から見たフィルム切断部材におけ
る切断位置検出センサー66の取付構成を示す正面図で
ある。 【図13】(a)は、図2におけるR側から見たフィル
ム切断部材の内部正面図、(b)は(a)における切断
刃の昇降構成を示す部分側面図である。 【図14】(a)は図2におけるR側から見たクランプ
開放時のフィルム引出部材の正面図、(b)は(a)の
側面図である。 【図15】(a)は図10と同じくクランプ閉鎖時のフ
ィルム引出部材の正面図、(b)は(a)の側面図であ
る。 【図16】フィルム引出部材の搬送用チェーンと前後摺
動終端部を検出するリミットスイッチの構成を示す部分
内部側面図である。 【符号の説明】 US 上部結束鋏 LS 下部結束鋏 MS 溶着鋏 MS1 溶着切刃 MS2 溶着受刃 S シリコン FR フィルムロール FC フィルム切断部材 FE フィルム引出部材 1 装置本体 2 上部平面 2a 球状物供給孔 3 フォーク 21L・21R 上部鎌 22L・22R 下部鎌 21c 余材剥離バネ 22c 穿孔部材 40 送風口 41 スクレーパー 42 固定余材除去板
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 装置本体1の上部平面2上に、フィルム
引出部材FEによりフィルムをフィルムロールFRより
引き出して球状物受体上に供給し、フィルム切断部材F
Cにて切断するフィルム供給機構を有し、 該フィルムを介して受体上に球状物を載置し、球状物受
体を下降させ、球状物の上方を結束装置にて結束する構
成の球状物包装装置において、 上部平面2の球状物供給孔2aの下部に、球状物が受体
に載置されて下降し、球状物の上端部が球状物供給孔2
aより下方に沈んだ状態を検出する上端位置検出センサ
ー19を設け、球状物が上端位置検出センサー19を通
過後の所定時間の長短を調節することにより、結束機構
及びフィルム供給機構が駆動開始する時間を調節すべく
構成し、 該結束機構が駆動を開始すると略同時に、前記フィルム
供給機構が駆動を開始し、該結束作業中に次の球状物の
フィルムを供給し、次に球状物受体が再び最上位置に達
した時に、フィルムが供給されており、次の球状物の供
給ができるように構成した ことを特徴とする球状物包装
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28375093A JP3534799B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 球状物包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28375093A JP3534799B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 球状物包装装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07137710A JPH07137710A (ja) | 1995-05-30 |
| JP3534799B2 true JP3534799B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=17669630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28375093A Expired - Lifetime JP3534799B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 球状物包装装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3534799B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101491539B1 (ko) * | 2012-11-05 | 2015-02-11 | 비엘티 주식회사 | 트레이 밀봉 장치 및 그것의 히터 유닛 |
| CN109319231B (zh) * | 2018-10-22 | 2021-01-01 | 宁波远志立方能源科技有限公司 | 柚子采摘封装器 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP28375093A patent/JP3534799B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07137710A (ja) | 1995-05-30 |
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