JP3410772B2 - 球状物包装装置 - Google Patents

球状物包装装置

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JP3410772B2
JP3410772B2 JP19021493A JP19021493A JP3410772B2 JP 3410772 B2 JP3410772 B2 JP 3410772B2 JP 19021493 A JP19021493 A JP 19021493A JP 19021493 A JP19021493 A JP 19021493A JP 3410772 B2 JP3410772 B2 JP 3410772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レタス等の球状野菜や
ザボン等の球状果物等の球状物をフィルムで包み、該フ
ィルムを結束し、加熱溶着して包装する球状物包装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】球状野菜等の球状物にフィルムを包装す
る装置として、球状物を載置する受体を昇降させる受体
昇降機構と、最上位置にある該受体の上部より、次に載
置する球状物を包装するためのフィルムを供給するフィ
ルム供給機構と、一対の鎌状部材より構成される上下2
つの鋏状部材がフィルムを把持、溶着して切断する構成
の結束機構とを具備し、該フィルム供給機構にて球状物
供給前に予めフィルムを該受体の上方に供給しておき、
該フィルムを介して球状物が該受体上に載置され、該受
体が適正位置まで下降すると、該球状物の上方にて結束
機構が該球状物を包むフィルムを結束、溶着して切断
し、包装した球状物を放出した後、該受体が元の位置に
上昇する構造の球状物包装装置は公知となっており、一
対の鎌部材を組み合わせて鋏状にし、球状物を包装する
フィルムを熱溶着する装置については、特開昭54─3
8886にて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルムは種
類によって厚みが異なり、フィルムが薄い場合に該鋏状
部材の把持力が弱いと、フィルムを完全に挟むことがで
きないので、緩んだ状態のまま溶着しなければならず、
フィルムと包装された球状物との間の隙間が多くなり、
理想的な堅い包装ができない。また、フィルムが厚い場
合には、該鋏状部材を、開放方向に力を逃がすように構
成しないと、把持力の強いまで結束をしてしまうと、包
装が堅くなりすぎて、フィルムを破損してしまう場合も
ある。従来は、該結束機構の鋏状部材の把持力をフィル
ムの厚みに対応させることができず、このような不具合
を招じていたのである。
【0004】また、フィルムを溶着して切断する場合、
必ず切断後のフィルム端材が該結束機構の鋏状部材に付
着していたのであるが、従来、これを一度の結束作業毎
に有効に除去することはできず、数度の結束作業を経る
と、該鋏状部材の開閉駆動が劣化し、結束作業に支障を
もたらしていたのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の不具合
を解消し、作業能率の良い球状物包装装置を構成するも
のである。即ち、球状物を載置する受体昇降機構と、球
状物を包装するためのフィルムを供給するフィルム供給
機構と、一対の鎌状部材より構成される上下2つの鋏状
部材がフィルムを把持、溶着して切断する構成の結束機
構とを具備する球状物包装装置において、該結束機構の
上下鋏状部材を、一対の鎌部材に穿設した長孔にピンを
嵌挿し、該ピンをロッドに外嵌したバネを介して前後動
し、該ロッドのクランク運動にて上下鋏状部材を開閉作
動するよう構成するものである。
【0006】また、該球状物包装装置において、該結束
機構にブロアより送られる風を吹き出す送風口を臨ま
せ、該送風により包装済み球状物とは別の排出口より、
フィルム端材を排出するよう構成するものである。
【0007】
【作用】バネの作用により、ピンを支持する部材へのロ
ッドの押圧力が調節できる。即ち、フィルムが薄い時に
はバネの戻し力によって該ロッドが該支持部材を押圧
し、鋏状部材を閉じる方向に圧力をかけるので、堅い包
装が可能となり、また、フィルムの厚い時には、バネが
縮んで、該フィルムより受ける圧力を鋏状部材の開放方
向へ逃がすことができるので、把持力が強すぎて包装が
堅くなりすぎ、フィルムを破損するという事態がなくな
るのである。
【0008】また、ブロアの送風口を該鋏状部材に向
け、一度の結束作業毎に切断後のフィルム端材を吹き飛
ばし、該鋏状部材の開閉を長時間良好に保持するもので
あり、また、該フィルム端材の排出口を、球状物の放出
口とは別位置に設けたことにより、包装済み球状物に該
端材が混じらないのである。
【0009】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1は球状物包装装置の全体斜視図、図2は同
じく内部側面図、図3はフィルム引出部材の搬送用チェ
ーンと前後摺動終端部を検出するリミットスイッチの構
成を示す部分内部側面図、図4は図2におけるA−A断
面図、図5は図2におけるB−B断面図、図6は球状物
受体の昇降機構を示す図2におけるF側から見た内部正
面図、図7は結束機構を示す図2におけるF側から見た
内部正面図、図8の(a)は、図2におけるR側から見
たフィルム切断部材の内部正面図、(b)は(a)にお
ける切断刃の昇降構成を示す部分側面図、図9の(a)
は図2におけるR側から見たフィルムロール載台の正面
図、(b)は(a)の側面図、図10の(a)は図2に
おけるR側から見たクランプ開放時のフィルム引出部材
の正面図、(b)は(a)の側面図、図11の(a)は
図10と同じくクランプ閉鎖時のフィルム引出部材の正
面図、(b)は(a)の側面図、図12の(a)は上部
結束鎌の平面図、(b)は上部結束鋏の開放時における
平面図、図13の(a)は下部結束鎌の平面図、(b)
は下部結束鋏の開放時における平面図、図14の(a)
は上部結束鎌の平面図、(b)は上部結束鋏の閉鎖時に
おける平面図、図15の(a)は下部結束鎌の平面図、
(b)は下部結束鋏の閉鎖時における平面図である。
【0010】本発明の球状物包装装置の全体構成を説明
する。装置全体は箱形状の装置ケース1にて被覆されて
おり、該装置ケース1の上方には、図1の如くフィルム
ロールFR、フィルム切断部材FC及びフィルム引出部
材FEを平行状に配設してなるフィルム供給機構を構成
しており、該フィルム切断部材FCと該フィルム引出部
材FEとの間の該装置カバー1の上部平面2に球状物供
給孔2aが穿設されていて、該球状物供給孔2aの内側
において、球状物受台である後記フォーク3が昇降駆動
する。
【0011】本球状物包装装置による包装作業について
説明すると、フィルム引出部材FEがフィルム切断部材
FC位置まで摺動し、該フィルム切断部材FCに保持さ
れている、フィルムロールFRより引き出されたフィル
ム端部を把持し、元の位置へ摺動してフィルムを引き出
し、該フィルム切断部材FCが該フィルムを切断して、
上部平面2上、即ち、フォーク3の上方にフィルムを供
給しており、供給されたフィルムの上方より該フォーク
3の上に、レタス等の球状物を載置し、後記包装スイッ
チ8・8を押すと、該フォーク3が下降し、適切な位置
まで下降すると停止し、装置ケース1内にて、結束機構
によるフィルムの結束、溶着、切断が行われて、包装さ
れた球状物がフォーク3より放出されると、該フォーク
3が上昇して元の位置に戻るのであるが、該結束機構の
駆動と同時に、フィルム供給機構が前記の如く駆動して
いて、フォーク3が野菜供給孔2a位置に復帰した時に
は、フィルムが予め供給されているのであり、次の球状
物を直ちに該球状物受台3上に供給することができるよ
うになっている。なお、作業者は、装置ケース1の該包
装スイッチ8・8の配設されている側に立って球状物を
フォーク3に供給するのであり、包装された球状物は、
作業者の作業の支障にならないよう、その反対側に設け
た放出口より放出される。
【0012】図1における各スイッチや計器について説
明する。装置ケース1内には制御ボックス4が固設され
ていて、その表面が操作パネル4aとして該装置ケース
1側面に配置されており、該操作パネル4aにおいて、
5は電源スイッチで、電源の入切りを行うものであり、
6はリセットスイッチで、押すと各部材が初期の状態に
復帰する初期状態強制復帰手段である。7は温度確認パ
ネルであり、後記の結束機構の鋏部材のフィルム溶着及
び切断用のヒーターの加熱温度が十分であるかどうかを
確認するものである。次に、装置ケース1の上部におい
て、8・8は包装スイッチであり、二個同時に押すと、
フォーク3が下降し、一連の包装作業が行われるもので
ある。二個同時に押すことになっているのは、一個のス
イッチであると、誤って押してしまって、作動してしま
う事態が発生する可能性が高いからである。また、一個
のスイッチの場合、スイッチ操作する手の置場がなく
て、もしもシャッター2位置に置いていると、摺動する
フィルム引出部材FEにその手を巻き込まれてしまうお
それがあり、2つのスイッチを押すことで、両手を量ス
イッチ位置に置いて、安全性を担保する狙いもある。9
は、非常停止ボタンであり、各部材が誤って作動しない
よう、ロックするためのスイッチであって、作業中は該
ロックを解除するのである。
【0013】次に、図2乃至図15にて、該球状物包装
装置の各部材の駆動構成について説明する。まず、フォ
ーク形状の球状物受台であるフォーク3の昇降機構につ
いて説明する。図4の如く、装置ケース1内の下部にお
いて、受台昇降用モーター10、減速装置11・12が
配設されており、図6の如くベルト巻回して、受台昇降
用モーター10の出力プーリー10aより減速装置11
の入力プーリー11a、そして減速装置12の入力プー
リー12aへと伝動しており、該減速装置12の出力軸
12bにクランク13を固設している。該減速装置11
の出力軸(後記出力スプロケット11b)や該減速装置
12の出力軸12には電磁クラッチが具備されており、
該受台昇降用モーター10から入力プーリー11a・1
2aの入力が常時行われているのに係わらず、後記のセ
ンサーやリミットスイッチの切り換えに基づいて、該電
磁クラッチが「入」「切」されることにより、駆動を停
止あるいは再開することができる。
【0014】一方、該装置ケース1の下面より門形支持
体17を立状に固設しており、該門形支持体17の上部
に穿設した嵌挿孔に上下摺動軸16・16を上下摺動可
能に嵌挿し、該上下摺動軸16・16の上端部をフォー
ク支持体15に固着し、更に該フォーク3を形成する複
数の棒材の端部を該フォーク支持体15に固着して、フ
ォーク3を形成している。そして、該クランク13よ
り、該フォーク3の一本の棒材に連結ロッド14を枢結
し、該受台昇降用モーター10の駆動力にてクランク1
3が回転すると、該回転とともに連結ロッド14のクラ
ンク13側端が回転し、これによって、該連結ロッド1
4のフォーク3側端は上下往復動する。こうして、該フ
ォーク3が上下往復動するように構成されているのであ
る。
【0015】図6において、該フォーク3に載置される
球状物がX位置にあるのは、フォーク3の最上位置の時
であり、また、図2と合わせて、Y位置は、結束のため
の昇降停止位置、Z位置は、該フォーク3の最下位置で
ある。装置ケース1の一側方には、図6の如く包装され
た球状物を放出する放出口1aが穿設されており、球状
物シュート18が装置ケース1内において該放出口1a
の下端部より傾斜状に配設されており、その内側端はフ
ォーク状に棒材18a・18a・・・が突設されてい
て、Y位置にて包装の済んだ球状物を載置したフォーク
3がZ位置まで下降すると、該フォーク3を形成する棒
材が該棒材18a・18a・・・の隙間を通過して下降
するので、載置していた球状物が該棒材18aに受け継
がれ、該球状物シュート18を滑落し、該放出口1aよ
り放出されるのである。
【0016】また、球状物を載置したフォーク3が下降
するにつれ、該球状物とフォーク3の間に介在して上部
平面2上に張設されたフィルムは、球状物供給孔2aよ
り装置ケース内に収納されてゆき、該球状物供給孔2a
を通過することによって、フィルムの端部が球状物の上
方にずれてゆき、該球状物を被覆する形状になる。そし
て、結束位置Yにおいて、該球状物の上方位置にきたフ
ィルムの端部を結束機構にて結束、溶着するのである。
【0017】しかし、レタス等の球状物は、個々によっ
て大きさが異なるため、その大きさに応じて結束位置Y
を上下調節しなければならない。このため、図2及び図
5の如く、上部平面2の下方において、光電センサーで
ある上端位置検出センサー19を配設している。該上端
位置検出センサー19は、投光器19aと受光器19b
を対峙させてなるもので、球状物がフォーク3に載置さ
れて下降し、その上端部が球状物供給孔2aより下方に
沈み、該上端部検出センサー19のセンサー光軌跡を通
過すると、それまで該球状物に遮断されていた投光器か
らの光が受光器に受光され、センサー検出される。結束
に適する球状物の位置は、該センサー検出がなされた球
状物上端部の球状物供給孔2a通過時より所定時間後に
到達した位置であり、従って、該センサー検出より所定
時間後にフォーク3の下降を停止するのである。つま
り、個々の球状物によって異なる球状物供給孔2a通過
位置より所定時間下降した位置を、その球状物にとって
の結束位置Yとしているのである。
【0018】また、該球状物が結束位置Yに達した時、
該上端位置検出センサー19の該上端部通過検出より所
定時間後に、後記の結束機構及びフィルム供給機構が駆
動開始するのである。ここで、該所定時間の長短を調節
することにより、結束位置Yの上下位置が調節される。
これを、包装したフィルムの締まり具合の調節に利用す
る。即ち、堅めの包装が要求される時は、該結束位置Y
を上方にするために、該所定時間を短くし、一方、緩め
の包装を要求する場合は、該所定時間を長くして、結束
位置Yを下方に設定するのである。
【0019】更に、前記フォーク支持体15にリミット
スイッチ20を固設しており、該フォーク3の上端位置
及び下端位置到達時に切り換わる如く構成されている。
該フォーク3が下端位置に到達した時には、そのスイッ
チ切り換えに基づいて前記減速装置11の出力軸11b
の駆動を一定時間停止して該フォーク3の昇降駆動を停
止し、球状物が確実に該球状物シュート18に受け継が
れ、落下するのを待つのである。そして、一定時間経過
後は、該出力軸11bの駆動を再開して該フォーク3を
上昇させ、最上位置に達した時に、該リミットスイッチ
20が切り換わり、これによって、該出力軸11bの駆
動を停止してフォーク3を停止し、次に球状物が載置さ
れて前記包装スイッチ8・8が押されると、また出力軸
11bが駆動し、該フォーク3が下降するのである。
【0020】次に、結束機構について説明する。結束機
構は、上部結束鋏US及び下部結束鋏LSにてフィルム
を結束、溶着するものである。上下に結束鋏を配設して
いるのは、一個の鋏ではフィルムが結束時にずれる可能
性が高く、上下の鋏で把持することによって、フィルム
の位置ずれなく、正確に結束ができるからである。上部
結束鋏USは、図12(b)または図14(b)図示の
上部結束鎌21を組み合わせてなり、下部結束鋏LS
は、図13(b)及び図15(b)図示の下部結束鎌2
2を組み合わせてなるものである。上部及び下部結束鎌
21・22には、各々後記の開閉用ピン27を嵌挿し、
該開閉用ピン27の前後方向の回動により鋏が閉じるよ
うにするための長孔21a・22aが穿設されている。
【0021】また、該結束鎌のフィルムを挟む部分にお
いては、前後中央付近にクビレ部分21b・22bを形
成している。これは、フィルムを挟持していく過程にお
いて、フィルムの前後中央部分から先に押圧して挟持し
ていくと、フィルムが持ち上げられて、結束がうまくい
かず、最悪の場合、フィルムが破損する場合があり、平
面視略円状のフィルムを、該円周の前後端より円周に沿
って漸次押圧していくことにより、位置ずれなく、良好
に挟持できるので、該クビレ部分21b・22bを設け
て、フィルムの前後中央部分が遅れて、最後に押圧され
て挟持されるようにしているのである。また、下部結束
鎌22のクビレ部分22bは、一定幅を有する直線形状
となっており、これは、図15(b)の如く下部結束鋏
LSを最終的に鋏を閉じた時に、該クビレ部分22b・
22bが一定幅を持つことによって、フィルムを切断し
てしまうことなく挟持するためであって、フィルムの切
断は、上部結束鋏USにて行うのである。従って、上部
結束鎌21のクビレ部分21aは点状となっていて、最
終的に鋏を閉じた時に確実にフィルムを切断する形状と
なっているのである。なお、更にフィルムの位置ずれを
低減するために、図12(a)と図13(a)とを比し
てわかるように、上部結束鋏USの開放状態の時のフィ
ルム把持部分は、下部結束鋏LSの開放状態の時のフィ
ルム把持部分に比して面積が大きい。これは、下部結束
鋏LSが上部結束鋏USよりも先にフィルムの挟持を開
始するようにしているのであり、下方より挟持されるこ
とによって、フィルムは位置ずれせずに、結束の確実性
が向上するのである。
【0022】フィルムの溶着及び切断は、加熱した上部
結束鋏USにて行うものであり、図12及び図14の如
く、各上部結束鎌21にはヒーター支持部21cが固設
されており、該ヒーター支持部21cに、該上部結束鎌
21を加熱するヒーターと、温度センサーが配設されて
いる。
【0023】以上のような構成の上部結束鋏US及び下
部結束鋏LSが、結束位置Yにある球状物の上部に位置
するフィルムを結束する位置に配設されている。即ち、
図2及び図5の如く、装置ケース1内において、回動軸
固定板24が横設されており、該回動軸固定板24より
回動軸23を上方に突設し、該回動軸23に、図12乃
至図15の如く、上部結束鎌21・21を枢支して上部
結束鋏USを構成し、更に該回動軸23の該上部結束鋏
US枢支位置のすぐ下方に、下部結束鎌22・22を枢
支して下部結束鋏LSを構成する。該下部結束鋏LSの
配設位置は、図2の如く、結束位置Yにおける球状物の
やや上方位置となる。
【0024】装置ケース1内の下部において、図4の如
くピロー25・25が固設されており、該ピロー25・
25間に、平状棒26の下端部にて左右に突設された回
動軸26aを回転可能に軸支して、該平状棒26をF−
R方向に回動可能に立設している。該平状棒26の上端
部には開閉用ピン27が突設されており、該開閉用ピン
27が、下部結束鋏LSの下部結束鎌22・22の長孔
22a・22a内に嵌挿され、更にその上方位置の上部
結束鋏USの上部結束鎌21・21の長孔21a・21
a内に嵌挿されて、その上端部を該長孔21a・21a
より突出させている。
【0025】一方、該平状棒26の側方に図2及び図7
の如く水平ピン28を突設させており、装置ケース1内
に横設された固定板29に固設されたピロー30・30
内に嵌挿させる。該ピロー30・30内においては、該
平状棒26の回動に伴う水平ピン28の回動が自在とな
っている。更に、図4の受台昇降用モーター10より入
力する減速装置11の出力スプロケット11bより図2
及び図7の如くテンションスプロケット31及び入力ス
プロケット32にチェーンを巻回し、該入力スプロケッ
ト32と同軸に配設された開閉用回転板33に伝動す
る。該開閉用回転板33の外縁部付近の一か所にプッシ
ュロッド34の端部を枢結し、更にその他端を、バネ3
5を介して該水平ピン28に押当させている。
【0026】該プッシュロッド34と該水平ピン28と
の間にバネ35を介設したのは、フィルムの厚みによっ
て該プッシュロッド34の該水平ピン28への押圧力を
調節するためである。即ち、フィルムが薄い場合におい
ては、該バネ35の戻し力によって該水平ピン28を押
圧し、該上下結束鋏US・LSの把持力を強めて、薄い
フィルムでも堅い結束ができるようになっている。そし
て、フィルムが厚い場合には、該フィルムの厚みにて該
上下結束鋏US・LSが開放方向に圧力を受けるので、
無理に強い把持力を与えてフィルムを破損したりしない
ように、バネ35が縮んで、該フィルムより受ける圧力
を該鋏の開放方向に逃がすのである。こうして、該上下
結束鋏US・LSが、フィルムの厚みに合わせて把持力
を調節できるので、良好な結束、溶着ができるのであ
る。
【0027】なお、該水平ピン28のF−R方向回動幅
のF側端位置及びR側端位置に各々リミットスイッチ3
6・37を配設している。
【0028】以上のように構成された上下結束鋏US・
LSの開閉機構において、図2の如く、まず、開閉用回
転板33のプッシュロッド枢支点が最もF側寄りの位置
aの時は、水平ピン28が最もF側に寄り、従って、開
閉用ピン27が最もF側、即ち回動軸23寄りになるの
で、図12(a)及び図14(a)の如く、上下部結束
鋏US・LSは、全開状態となっている。そして、前記
のフォーク3が結束位置Yに達すると、前記の如くフォ
ークの下降が停止し、同時に減速装置11の出力スプロ
ケット11bが駆動を開始し、該開閉用回転板33が矢
印方向に回転するとともに、鋏が閉じていって、フィル
ム端部を挟持していき、最もR側寄りの位置bに来た時
に、該上下結束鋏US・LSは、図13(a)及び図1
5(a)の如く、全部閉じた状態となる。また、この時
に、最もR側寄りとなった水平ピン28がR側のリミッ
トスイッチ37に押当し、該リミットスイッチ37のO
Nにより、該出力スプロケット11bの駆動を一定時間
停止し、該上下部結束鋏US・LSの全閉状態を保持
し、ヒーターにて加熱される該上部結束鋏USにてフィ
ルム端部を溶着し、切断するのである。
【0029】そして、該溶着及び切断に必要な一定時間
が経過すると、該出力スプロケット11bを再び駆動し
て、該開閉用回転板33を、同一の回転方向に回転し、
鋏を開いてゆき、最もF側寄りの位置aに達した時に、
前記の如く、上下結束鋏US・LSが全開し、また、こ
の時、該水平ピン28がリミットスイッチ36を押当し
てONし、これに基づいて、該減速装置11の出力スプ
ロケット11bの駆動を停止するのである。これが、結
束機構の初期状態である。
【0030】該結束機構の駆動開始は、前記の如く、フ
ォーク3に載置した球状物が結束位置Yに達した時、即
ち、上端部検出センサー19が、該球状物の上端部か球
状物供給孔2aを通過したのを検出してから所定時間後
にフォーク3の下降が停止した時である。つまり、該上
端部検出センサー19の検出より所定時間経過後に該出
力スプロケット11bが駆動を開始して、該開閉用回転
板33を回転させていくのである。そして、該結束機構
が駆動を開始すると同時に、後記のフィルム供給機構が
駆動を開始し、該結束作業中に次の球状物のフィルムを
供給してしまうので、次にフォーク3が再び最上位置に
達した時には、フィルムが供給されており、ただちに次
の球状物の供給ができるのである。
【0031】次に、結束機構による溶着及び切断によっ
て発生するフィルムの端材の処理機構について説明す
る。図4に図示するブロア38より、図2図示の送風パ
イプ支持部39を介して、図5図示の、下部結束鋏LS
の直下部に配設した送風口40に風が送られる。該送風
口40からの送風は、結束位置Yにおける球状物の上部
に向かうものであるが、上部結束鋏USの両側方に配設
したヒーターを冷やさないように、該ヒーター位置には
風は当たらない。一方、上部平面2の下部で、球状物供
給孔2aの縁部を上端部とし、該上部結束鋏USに当接
する直前の位置を下端部として、スクレーパー41が垂
設されている。即ち、該上部結束鋏USが溶着、切断し
た後、該上部結束鋏USのヒーター溶着部の上部に付着
する切断後のフィルム端材を該スクレーパー41にて掻
き落とし(該上部結束鋏USの開閉駆動にて掻き落とさ
れる)、該送風口87からの送風にて該フィルム端材を
吹き飛ばし、図2図示の端材シュート42内に送り込
み、包装済みの球状物に混じらないように、前記放出口
1aとは別位置の該装置ケース1のF側側面に形成した
端材排出口1bより排出するのである。
【0032】スクレーパー41は、上部結束鋏USにお
ける該送風口40に対峙する側の上部結束鎌21の溶着
部上にのみ配設されている。これは、フィルムの溶着は
左右の上部結束鎌21・21の溶着部分を当接させて溶
着するのであるが、該送風口40配設側の溶着部の当接
部分が一定幅を有する平面状で、一方、スクレーパー4
1配設側の溶着部の当接部分は尖鋭状になっていて、両
溶着部を当接すると、溶着後のフィルム端材は、該スク
レーパー41配設側の尖鋭状の溶着部の上部にのみ付着
する。そこで、スクレーパー41は、該尖鋭状の溶着部
を有する上部結束鎌21配設側のみに配設しておけば足
りるのである。
【0033】次に、フィルム供給機構について説明す
る。図2及び図9の如く、装置ケース1の側方にフィル
ムロール載台42・42が左右に突設されており、左右
フィルムロール載台42・42間に、従動ローラー43
・44を前後に回転自在に横設している。フィルム引き
出し方向の後方にあたる従動ローラー44上には、サイ
ドストッパー45・45が、左右に摺動して位置調節可
能に環装されている。フィルムロールFRは、該従動ロ
ーラー43・44の間にその下端部を挟むようにして載
置してセットする。該サイドストッパー45・45は、
該フィルムロールFRの左右端に当接させて、該フィル
ムロールFRが左右に揺動せずに適正位置に固定される
ようにしている。こうして、フィルムロールFRよりフ
ィルムが引き出されると、従動ローラー43・44が追
従して回転するので、該フィルムロールFRも回転し、
フィルムが繰り出し可能となっているのである。
【0034】なお、該フィルムロールFRが良好な回転
速度で回転されるように、従動ローラー43には、図9
(a)・(b)の如く、革製等の帯状のブレーキ材46
を上方より押当させており、該ブレーキ材の一端は装置
ケース1の側面に固着し、他端をブレーキ調節ツマミ4
7にて巻き取るようにして、該ブレーキ調節ツマミ47
の操作にて該ブレーキ材46の張力を調節することによ
って該ブレーキ材46の該従動ローラー43への摩擦力
を調節し、これによって、該従動ローラー43の回転抵
抗を調節して、該フィルムロールFRの回転速度を調節
しているのである。
【0035】次に、フィルム供給機構のフィルム切断部
材FCについて、図2及び図8(a)・(b)より説明
する。切断刃カバー48内において、上下平行状の上部
支持板49と下部支持板52が左右方向に内蔵されてお
り、該上部支持板49からは切断刃取付板50が垂設さ
れていて、該切断刃取付板50に、左右2枚の切断刃5
1・51を、左右傾斜状に固定している。該下部支持板
52の下面には、該切断刃51・51が通過できる孔が
穿設されており、この孔より切断刃51・51を下方に
突出する分が刃代となる。この刃代幅を調節するため
に、該上部支持板49と下部支持板52とを左右端部位
置にて刃代調節ネジ53・53にて締結しており、該刃
代調節ネジ53の締め具合によって、該下部支持板52
の上下位置を調節し、刃代を調節するのである。なお、
該刃代調節ネジ53・53にバネ53a・53aが環装
されており、切断時には該バネ53a・53aの戻り力
により該下部支持板52が、後記刃台54表面のゴム5
5上に載置されたフィルムを押圧して保持し、更に該バ
ネ53a・53aの縮みによって切断刃51・51が該
下部支持板52より下方に突出して、該フィルムを切断
するのである。
【0036】一方、該下部支持板52の下方には、切断
時に該切断刃51を受けるための刃受台54が横設され
る。該刃受台54には、該切断刃51の刃先が挿入する
ように、左右に溝が穿設されており、表面には、フィル
ム端部の固定及び該切断刃51とともに下降する下部支
持板52との押当時における緩衝部材として、ゴム55
が貼設されている。このゴム55の表面上にフィルムを
載置して、該切断刃51を上下動させて切断するのであ
る。更に、図8(a)の如く正面視において、該刃受台
54に切欠部54a・54a・・・を設け、該切欠部5
4a内に、摺動してくる後記フィルム引出部材FEのク
ランプ73の下部爪73bが挿入されるように構成し、
該ゴム55上に載置されたフィルム端部を、クランプ7
3が把持できるようにしている。
【0037】また、該刃受台54は、下面を固定台56
に固着し、該固定台56の左右下方に突設したメネジ5
6a・56aを介して摺動軸57・57に螺止されてお
り、図2の如く該摺動軸57の外側端部に固着された切
断位置調節ハンドル58をまわすと、該摺動軸57が回
転し、メネジ56aが該摺動軸57上を摺動して、該固
定台56に固定された刃受台54、及び、後記の如き構
成にて該刃受台54の上方に昇降自在に固定されている
切断刃51を前後に摺動し、切断位置を調節できるよう
にしているのである。なお、該摺動軸57の内側端は、
図2の如く装置ケース1内にて横設された固定板65に
枢支されており、上下左右に移動しないようにしている
ので、該固定台56に固定した刃受台54の上下左右位
置も固定されたままで、前後位置のみが調節可能となっ
ているのである。
【0038】また、図2の如く、該切断刃カバー48の
R側に切断位置検出センサー66が突設されている。こ
れは、フィルムに記された切断位置を示すマークを読み
取るとONする光電センサーであり、後記のフィルム引
出部材FEが、該刃受台54上に載置されたフィルム端
部を把持し、フィルムを引出してゆき、該センサーがO
Nした箇所にて摺動を停止してフィルムを後記クランプ
73より開放してシャッター上に載置する。即ち、該切
断位置検出センサー66は、フィルム引出部材FE用の
フィルム開放位置を検出するセンサーである。
【0039】切断刃51の昇降駆動について説明する。
図8(a)・(b)の如く、前記固定台56の端部中央
位置よりモーター取付板59を垂設し、これに切断刃昇
降用モーター60を固設する。そして、該切断刃昇降用
モーター60の出力軸60aを中心に、一か所にピン6
1aを突設した回転板61を固着する。一方、該固定台
56の左右端部には、昇降軸62・62が上下摺動自在
に嵌挿されており、該昇降軸62・62の上部は、下部
支持板52に穿設した嵌挿孔を通過して該上端部を上部
支持板49に固定している。そして、該昇降軸62・6
2の下端部同士を、板カム支持板63bにて連結し、該
板カム支持板63bの中央部より垂設されている板カム
63には長孔63aが穿設されていて、前記の回転板6
1のピン61aを該長孔63aに嵌入する。こうして、
該切断刃昇降用モーター60の駆動によって回転板61
及びピン61aを回転し、該回転に伴って、長孔63a
に該ピン61aを嵌挿した板カム63が上下動し、該板
カム63の上下動とともに昇降軸62・62が上下に摺
動して、該昇降軸62・62に固定された切断刃51・
51を上下動させるのである。一回の切断においては、
該切断刃昇降用モーター60の出力軸60aの一回転に
て、板カム63及び昇降軸62を上下一往復動させ、該
切断刃51を上下一往復させて切断終了するのである。
【0040】一連の切断刃51の上下駆動に関しては、
図8(a)に示すように、該回転板61の近傍に配設
し、上下する該板カム63に当接して切り換えられる切
断刃上端位置検出スイッチ64の検出に基づいて、該駆
動の停止がなされる。即ち、該切断刃上端位置検出スイ
ッチ64は、該切断刃51が最上昇位置に達した時に切
り換えられるもので、該切断刃51が下降し、フィルム
を切断して再び上昇して最上昇位置に達した時に、一連
の切断作業が終了するものとして、該スイッチ切り換え
に基づいて、該切断刃昇降用モーター60の駆動を停止
するのである。なお該切断刃51の下降を開始するの
は、後記のフィルム引出部材FCが摺動してフィルムを
引き出し、後記のフィルム切断位置検出センサー66が
フィルムの切断位置表示マークを検出することによるも
のである。
【0041】次に、フィルム供給機構の中のフィルム引
出部材FEについて、図2、図3、図6乃至図8、図1
0及び図11にて説明する。該フィルム引出部材FE
は、装置ケース1の上面の上部平面2の上方に摺動可能
に配設されているものであり、クランプカバー67内に
モーター取付板68を垂設し、該モーター取付板68に
クランプ用モーター69を固設して図2のF側に突出さ
せ、該モーター取付板68を通過して該クランプ用モー
ター69の出力軸69aを突出させ、該出力軸69aを
中心に、ピン70aを一か所に突設させた回転板70を
固着し、該ピン70aを、板カム71の長孔71aに嵌
挿している。該板カム71は、上部クランプ支持板72
に固設されており、該上部クランプ支持板72の下端部
より前記フィルム切断部材FC側に上部爪73a・73
a・・・を突設している。
【0042】一方、該モーター取付板68に左右方向に
昇降軸連結板74を固設しており、該昇降軸連結板74
の左右端部より上下摺動軸75・75を垂設し、該上下
摺動軸75を、該上部クランプ支持板72の左右に穿設
した嵌挿孔に嵌挿して通過させ、該上下摺動軸75・7
5の下端部を、該上部クランプ支持板72の下部に平行
状に左右方向に横設した下部クランプ支持板76に固着
する。該下部クランプ支持板76より該フィルム切断部
材FC側に下部爪73b・73b・・・が突設されてお
り、各々が前記の上部爪73aと上下一対になって、ク
ランプ73・73・・・を形成しているのである。
【0043】以上のような構成において、クランプの開
閉構造について図10及び図11より説明する。下部ク
ランプ板76は、モーター取付板68より上下摺動軸7
5・75等を介して固設されているので、クランプ73
の下部爪73bも上下位置が固定されている。一方、上
部爪73aを具備する上部クランプ支持板72は、該ク
ランプ用モーター69の駆動により回転板70が回転
し、該回転板70のピン70aが板カム71の長孔71
a内に嵌入されていることから、該板カム71とともに
上下往復動する。なお、該上下往復動において、該上部
クランプ支持板72は固定された上下摺動軸75上を上
下摺動可能である。こうして、該上部クランプ支持板7
2に固設された上部爪73aが上下往復動することによ
り、該下部爪73bと一対となって形成するクランプ7
3が開閉するのである。
【0044】次に、フィルム引出部材FEの前後摺動構
造について説明する。前記下部クランプ支持板76の左
右端部より摺動具77・77を垂設しており、該摺動具
77には嵌挿孔が穿設されていて、装置ケース1内の左
右に水平状に並設した摺動軸78・78上に該摺動具7
7を環装して、該摺動具77が該摺動軸78上を摺動自
在としている。
【0045】一方、図3の如く装置ケース1の内側に固
設したモーター取付板79に図7の如くクランプ搬送用
モーター80を取付け、また、図6の如く、該装置ケー
ス1内側のF側に、左右一対の軸受81・81を固設
し、左右軸受81・81間に駆動軸82を回転可能に軸
支し、該駆動軸82上の各軸受81の内側部分にスプロ
ケット83・83を固設し、更に該駆動軸82上の中央
部寄りの部分に入力スプロケット84を固設して、該ク
ランプ搬送用モーター80の出力スプロケット80aよ
りチェーン85を該入力スプロケット84に巻回し、該
クランプ搬送用モーター80の駆動力にて該駆動軸82
を駆動するよう構成している。そして装置ケース1内側
のR側においては、従動スプロケット86・86を図8
(a)の如く左右に枢支して、スプロケット83より従
動スプロケット86に搬送チェーン87・87を左右平
行に巻回し、該クランプ搬送用モーター80の駆動力に
て搬送チェーン87・87を駆動するよう構成してい
る。
【0046】該搬送チェーン87・87は、前記摺動軸
78・78の下方に平行状に配設されており、図10
(a)の如く、搬送チェーン87・87の一部に左右摺
動具76・76の下端部を固着しており、該搬送チェー
ン86の駆動とともに該摺動具77が摺動軸78上を摺
動して、該摺動具77を垂設する下部クランプ支持板7
6にて支持されるフィルム引出部材FE全体を摺動する
のである。
【0047】更に、一方の摺動具77にカム77aが突
設されており、また、同側の摺動軸78の側方の該カム
77aに当接する位置において、該装置ケース1の内側
のF側に、リミットスイッチ89が固設されており、ま
た、R側においては、前記のフィルム切断部材FCのメ
ネジ56aの側方に固設され、該切断位置調節ハンドル
58の操作によって、該フィルム切断部材FCの前後移
動と一体に移動するクランプ把持位置検出スイッチ88
が配設されている。該フィルム引出部材FEが該フィル
ム切断部材FC方向に摺動して、該クランプ把持位置検
出スイッチ88に該カム77aが押当してONすると、
該フィルム引出部材FEの摺動を停止し、該上部爪73
aを下降させてクランプ73を閉じ、前記クランプ切断
部材FCのゴム55上に載置されたフィルム端部を把持
するものであり、更に、該フィルム引出部材FCが摺動
してフィルムを引出し、前記のフィルム切断位置検出セ
ンサー66が、フィルムの切断位置表示マークを検出し
てONすると、フィルム切断部材FCの切断刃51が下
降・上昇してフィルムを切断し、その後、前記上部爪7
3aが上昇してクランプ73を開放し、把持していたフ
ィルムを上部平面2上にセットするものである。
【0048】また、リミットスイッチ89に該カム77
aが押当して停止する位置は、該フィルム引出部材FE
の初期位置であり、前記のリセットスイッチ6のON時
にクランプ73がフィルムを把持していない時に、該フ
ィルム引出部材を初期位置にて停止するためのリミット
スイッチとなるのである。また、フィルム切断位置検出
センサー66が故障等の時に、緊急にフィルム引出部材
FEを停止、クランプ開放するための位置検出にも使用
される。
【0049】フィルム供給機構は、以上のように構成さ
れており、次に、フィルム供給の流れについて説明する
と、まず、最初にフィルムロールFRよりフィルムを引
き出して、フィルム切断部材FCの刃受台54表面のゴ
ム55上にフィルムの端部を載置しておき、フィルム引
出部材FEが初期位置よりフィルム切断部材FC側に摺
動して該刃受台54の切欠部54aに下部爪73bが挿
入される位置まで来ると、該摺動が停止して、該フィル
ム端部を把持し、再び初期位置に戻ると、フィルム切断
がなされ、その後、クランプ73が開いて該フィルムを
開放し、上部平面2上にフィルムを供給するのである。
また、次の球状物包装用のフィルムとなるフィルム端部
は、切断後に該刃受台54表面のゴム55上に載置され
ていて、次にクランプ73にて把持され、繰り出される
のを待つのである。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したことによ
り、次のような効果を奏するものである。即ち、球状物
包装装置の結束機構において、請求項1の如く、結束用
の上下鋏状部材を開閉するための開閉用ピンの支持部材
に、前後回動運動を伝動するクランク運動するロッド
を、バネを介して押当しているので、フィルムの厚みが
薄い時には該バネが該鋏状部材に挟持力を付与して、堅
い包装を可能とし、フィルムの厚い時には、該フィルム
より鋏状部材への圧力を、該バネの縮みによって該鋏状
部材の開放方向に逃がすので、包装が堅すぎてフィルム
を破損したりすることがない。このように、結束機構の
鋏状部材をフィルムの厚さによって交換したりする必要
なく、該フィルムの厚さに対応して、理想的な堅さにフ
ィルムを結束し、包装するのである。
【0051】また、請求項2の如く、ブロア及びブロア
の送風口を配設したので、フィルム切断後に該鋏状部材
に付着するフィルム端材が除去され、該鋏状部材の開閉
操作が長時間良好に保持される。また、該フィルム端材
の排出口を、包装済み球状物の放出口と別位置に配設し
たので、包装済み球状物に該フィルム端材が混じるおそ
れがないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】球状物包装装置の全体斜視図である。
【図2】同じく内部側面図である。
【図3】フィルム引出部材の搬送用チェーンと前後摺動
終端部を検出するリミットスイッチの構成を示す部分内
部側面図である。
【図4】図2におけるA−A断面図である。
【図5】図2におけるB−B断面図である。
【図6】球状物受体の昇降機構を示す図2におけるF側
から見た内部正面図である。
【図7】結束機構を示す図2におけるF側から見た内部
正面図である。
【図8】(a)は、図2におけるR側から見たフィルム
切断部材の内部正面図である。(b)は(a)における
切断刃の昇降構成を示す部分側面図である。
【図9】(a)は図2におけるR側から見たフィルムロ
ール載台の正面図である。(b)は(a)の側面図であ
る。
【図10】(a)は図2におけるR側から見たクランプ
開放時のフィルム引出部材の正面図である。(b)は
(a)の側面図である。
【図11】(a)は図10と同じくクランプ閉鎖時のフ
ィルム引出部材の正面図である。(b)は(a)の側面
図である。
【図12】(a)は上部結束鎌の平面図である。(b)
は上部結束鋏の開放時における平面図である。
【図13】(a)は下部結束鎌の平面図である。(b)
は下部結束鋏の開放時における平面図である。
【図14】(a)は上部結束鎌の平面図である。(b)
は上部結束鋏の閉鎖時における平面図である。
【図15】(a)は下部結束鎌の平面図である。(b)
は下部結束鋏の閉鎖時における平面図である。
【符号の説明】
US 上部結束鋏 LS 下部結束鋏 FR フィルムロール FC フィルム切断部材 FE フィルム引出部材 1 装置ケース 1a 放出口 1b 排出口 2 上部平面 2a 球状物供給孔 3 フォーク 21 上部結束鎌 22 下部結束鎌 23 回動軸 26 平状棒 27 開閉用ピン 28 水平ピン 33 開閉用回転板 34 プッシュロッド 35 バネ 38 ブロア 40 送風口 42 端材シュート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 11/54 B65B 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状物を載置する受体昇降機構と、球状
    物を包装するためのフィルムを供給するフィルム供給機
    構と、一対の鎌状部材より構成される上下2つの鋏状部
    材がフィルムを把持、溶着して切断する構成の結束機構
    とを具備する球状物包装装置において、該結束機構の上
    下鋏状部材を、一対の鎌部材に穿設した長孔にピンを嵌
    挿し、該ピンをロッドに外嵌したバネを介して前後動
    し、該ロッドのクランク運動にて上下鋏状部材を開閉作
    動したことを特徴とする球状物包装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の球状物包装装置におい
    て、該結束機構にブロアより送られる風を吹き出す送風
    口を臨ませ、該送風により包装済み球状物とは別の排出
    口より、フィルム端材を排出することを特徴とする球状
    物包装装置。
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