JP3534489B2 - 自動調理装置 - Google Patents

自動調理装置

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JP3534489B2
JP3534489B2 JP12431595A JP12431595A JP3534489B2 JP 3534489 B2 JP3534489 B2 JP 3534489B2 JP 12431595 A JP12431595 A JP 12431595A JP 12431595 A JP12431595 A JP 12431595A JP 3534489 B2 JP3534489 B2 JP 3534489B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品用の自動調理装
置、なかでも例えば自動炊飯装置のように米等の食品素
材を所定容器内で自動洗浄後、相当量の水とともに加熱
して調理する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】飲食業あるいは食品加工業においても種
々の過程で、省力化あるいは食品調理・製造の均質化の
目的で、自動機械の導入が促進されている。加熱調理の
分野においても同様で、例えば飲食店用にも自動炊飯装
置が普及過程にある。こうした自動調理装置の中で、適
量の水とともに加熱する調理すなわち煮炊きと蒸し調理
には、自動化を一層促進すべく加熱前の素材の洗浄工程
も含み加熱と同一調理容器にて行われるようにしたもの
がある。
【0003】このような、洗浄及び加熱過程を同一調理
容器内で一貫して行う自動調理装置について例を挙げて
簡略に説明する。図4は、こうした自動調理装置のひと
つである自動炊飯装置(20 ´) を示す外観斜視図であ
る。図示装置は、工業用・業務用に食品工場や食堂等で
用いられるもので、素材となる未洗浄の米(FD: 食品素
材)を収容し洗浄工程と調理工程(炊飯)を行うための
上方開口有底形状で略密閉が可能な適宜内容量の調理容
器(21)、この調理容器(21)内の米等を加熱可能に設けた
加熱手段(24)、定位置に置かれた調理容器(21)の上方に
位置して調理容器(21)の上部の開口部より内部に設定量
の素材食品(FD)を供給可能な貯留計量部(22)そして各部
を制御する制御部(23 ´) を備えている。
【0004】上記貯留計量部(22)は、調理容器上方に位
置して設けられた言わばストッカーで、電磁ソレノイド
あるいは電動モータ等の電力駆動源により貯留している
米を指令信号に応じて要請量だけ下方に落下させるよう
にした既知機構である。この貯留計量部の下部は先細に
傾斜していて、真下に設置された調理容器(21)の上部開
口部より計量され落下した米(FD)が調理容器(21)内部に
入るようになっている。
【0005】前記調理容器(21)は、金属製の容器で炊飯
用の釜にて一般に採用される技術、例えば熱容量が大き
くなるように一定以上の適宜厚みとしたり、炊飯後の米
が付着しないようにする表面処理等の技術が同様に適用
されている。図示例では、後述の加熱手段に電磁加熱装
置を用いるので対応して鉄またはステンレスで作られて
いる。この調理容器(21)は、開口部に適合した蓋部を有
し、図示しない駆動機構により開閉が電気的に制御可能
で、閉止時には略密閉容器となる。また、調理容器(21)
には開閉電磁弁を有していて給水・止水が電気制御され
た図示しない給水装置が結合されまた制御可能な排水装
置も接続されていて必要に応じて水道水が供給され排水
されるようになっている。
【0006】調理容器(21)内で有底容器の下部には既知
の電磁加熱装置が組み込まれていて、制御指令に応じ
て、加熱の断続や加熱量がプログラムに沿って時間的に
制御され主調理を行う。
【0007】制御部(23 ´) は、上述各部に対してプロ
グラムに沿った調理(炊飯)に適切な一連の制御指令を
出す部分で、マイクロプロセッサを含むデジタル制御回
路と各部のアクチュエータを駆動するため、また各部の
センサからの出力を受け取るためのI/O回路で構成さ
れており、その操作部や情報表示部は自動炊飯装置の上
部箱体の前面パネル部に配置されている。
【0008】制御部(23 ´) は、操作者の手動開始操作
により、あるいはプログラムタイマにより設定時間がく
ると、一連の炊飯調理処理を開始する。すなわち、既述
の各部を制御して、貯留計量部(22)に予め入れられた素
材の米(FD)を設定量だけ落下させて調理容器(21)にセッ
トする(自動計量)。そして給水装置を制御して規定時
間継続して給水を行い排水することにより流通形態のま
まの未洗浄米をきれいに洗う(洗米工程)。次いで、所
定時間水切りをしたあと(ざる上げ)、調理(炊飯)に
適切な水量の水を加える(水加減)。しかる後、加熱手
段(24)により水と共に素材米を加熱する(炊飯工程)。
炊飯過程中には加熱程度(火加減)が適切に制御され
る。そして、所定の加熱過程が終了後に、一定時間その
まま放置され(蒸らし過程)て御飯としてできあがる。
なお、装置性能維持のため又衛生面での配慮から、毎回
あるいは適宜間隔、例えば一日の最後に空の装置に水の
みを供給して装置洗浄を行う(残米処理)。
【0009】ところで、消費者が直接に口にする食品の
調理であるから、その衛生面には充分な配慮がなされな
ければならない。衛生面で各部で各様の対策が取られ向
上のための研究も続けられている。当然ながら、食物素
材と一緒に煮炊きされ少なくない量が食物に吸収される
調理水についても極力衛生的であることが望まれる。ま
たこの調理水は調理の仕上がり具合・味にも多大な影響
を及ぼす。味覚に訴えるため最終調理品の仕上がり具合
も装置の重要な性能と言える。特に米の炊飯では、水の
影響が炊き上がりに微妙に反映される。従って、炊飯用
には純水に極力近い水を使用することが望ましい。無論
その他の調理用であっても処理過程とりわけ調理時の水
は高品位である程良いことは言うまでもない。
【0010】しかるに、上水道の普及により通常の環境
化で自由に使える水は一般には水道水に限られてしまう
のが現状である。しかし誰もが経験するように、水道水
には川の水や地下水が用いられているが、こうした水は
工場排水や農薬、生活雑排水により汚染が進んでおり、
浄化の観点からやむなく各種の薬品類の混入が行われて
いるため水道水には有害性物質の塩素やトリハロメタン
が一定量が残ってそのまま含まれている。また、水道施
設によっては赤サビが混入する可能性もあり、貯留部を
持つ設備ではカビ等の混入もある。こうした原因で、調
理用に水道水をそのまま使うと、変な匂いがしたり妙な
味がしたりしてしまい料理等の質を損ねてしまう。
【0011】この対策には、浄水装置を用いるのが一般
的である。濾過式あるいは吸着式の浄水装置としては、
中空糸膜フィルタ式や活性炭を用いたもの等々各種のも
のが市販・供給されている。中でも、主要部に逆浸透膜
を用いた浄水器は、その浄水性能が高いことが知られて
いる。
【0012】ここで、逆浸透膜浄水器について簡略に説
明する。図5は、逆浸透膜浄水器の構成の一例を示す模
式図であり、図6は、逆浸透膜浄水作用の原理を示す図
である。図5の逆浸透膜浄水器(10 ´) では、まず加圧
された給水管(31)からの水道水(未浄化水:(LW) )を目
の粗い第1プリフィルタ(32)を通して赤サビや水垢等の
比較的大きめの不純物を取り除く。第1プリフィルタ(3
2)では5μ以上程度の不純物が除去される。続いて活性
炭を用いた1μ程度の第2プリフィルタ(33)でかび、塩
素や有機化合物を除去する。そして、第3フィルタとし
て、逆浸透膜浄水器の心臓部分とも言うべき半透膜フィ
ルタ部(34)を介して、水道水に含まれるほとんどの不純
物を取り除き、限り無く純水に近い水(以下では、高濾
過処理水(HW)と記す)を作る。
【0013】半透膜フィルタ部(34)は、図6の模式図で
示されるように容器内部を逆浸透膜(M) にて2つの空間
部分に仕切り、一方の空間部に浄化対象となる水道水等
を導入し同時に排出も行うことで該空間部を常に水道水
が満たし緩慢に通過するようにする。逆浸透膜(M) は、
高度に管理された極めて微細な隙間のみが存在するよう
に作られていて、水の分子等の極めて微細なものは通過
させるが、微細粒子等は1μ以下のものであってもをこ
れを捕捉する。逆浸透膜(M) 反対側の空間部では逆浸透
膜(M) を透過した水分子のみの集合体、すなわち高度に
浄化された高濾過処理水(純水)が得られる。なお、逆
浸透膜(M) の片面に付着する不純物は絶えず流れている
水道水によって自動的に清掃・除去されて排出水ととも
に外部に排出され自浄作用があるため逆浸透膜(M) の性
能は長期間にわたって維持される。
【0014】こうして得られた高濾過処理水(HW)は完全
密閉式の貯水タンク(35)に一定量が常に貯蔵され、いつ
までも新鮮な状態で保存されるようになっている。実際
に高濾過処理水が使用されるときには、貯水タンク(35)
を出てから活性炭の最終フィルタ(36)にもう一度通して
味や匂いを微調整するようになっている。なお、図示装
置は家庭用途であり、貯水部(40)(シンク)近傍に設け
られた蛇口(37)より随時必要量を使用することができ
る。(39)は、未浄化の水道水を直接利用するための蛇口
である。
【0015】こうして逆浸透膜浄水器(10 ´) で得られ
た高濾過処理水(HW)は、不純物や臭みが略完全に除去さ
れていてまた酸素が豊富に含まれているので、飲料水や
乳児用ミルクやベビーフード用として極めて安全で最適
であり、また、お茶やコーヒー等の嗜好飲料や飲酒用の
水割り水として歓迎されている。そして、調理用に用い
た場合にもご飯、味噌汁等のあらゆる料理において、料
理の素材の持つ本来の香りや味わいを活かした仕上がり
となることが知られている。
【0016】前述した逆浸透膜浄水器により得た高濾過
処理水を、既述した自動調理装置用の供給水として用い
れば、当然ながら高品質の調理品が得られることが期待
できる。然しながら、この自動調理装置と逆浸透膜浄水
器との組み合わせは残念ながらとても現実的とは言え
ず、未だに実現されていない。この点について補足する
と、自動調理装置においては、素材洗浄過程において極
めて多量の供給水を必要とする。例えば、例示した自動
炊飯装置では、素材の洗浄のための過程(洗米工程)に
は小容量のものでも60リットル以上の洗浄水を必要と
する。一方の逆浸透膜浄水器は量的な浄水能力は余り多
くない。従って、必要な水量をまかなうためには極めて
多台数の逆浸透膜浄水器もしくは極端に大型の逆浸透膜
浄水器が必要となってしまう。逆浸透膜浄水器は高性能
であるが、対応して価格的にもかなり高額なもので、経
済的にとても実用になる設備ではないことが自明であ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した如
くの自動調理装置と逆浸透膜浄水器の現状に鑑みてなさ
れたもので、逆浸透膜浄水手段を具備し活用しながらも
現実的で廉価な高性能自動調理装置を提供することを目
的としてなされたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動洗浄・自
動調理のために調理素材を収容する有底の半固定容器
(21)と、この半固定容器(21)に対して給水を行
う給水手段(8)及び排水を行う排水手段(8’)と、
当該素材を適量の水とともに加熱する加熱手段(24)
と、前記給水手段(8)の上流側に設けられた2以上の
流入路(P1P2)を有する水路切替手段(7)と、
該水路切替手段(7)の流入路の一つ(P1)に接続さ
れた高濾過浄水装置(10)と、各部を制御する制御部
(23)とを備えてなり調理素材の洗浄工程では前記
高濾過浄水装置(10)を経ない流入路(P2)から前
記水路切替手段(7)を介して非高濾過水を前記半固定
容器(21)に給水し、加熱調理工程では前記高濾過浄
水装置(10)の流入路(P1)から水路切替手段
(7)を介して高濾過処理水を前記半固定容器(21)
に給水し、更に装置使用後の装置保守のための各部洗浄
工程でも前記加熱調理工程と同様に前記高濾過浄水装置
(10)から高濾過処理水を給水するように制御されて
なることを特徴とする自動調理装置(100)にある
また、前記高濾過浄水装置(10)としては、逆浸透膜
(M)と貯留手段(4)とを含み、前記逆浸透膜(M)
の選択透過作用に基づき得られた高濾過水を前記貯留手
段(4)に一定量蓄積可能にされた逆浸透膜浄水装置
(10)を用いることが好ましい
【0019】また本発明は、自動洗浄・自動調理のため
に調理素材を収容する有底の半固定容器(21)と、こ
の半固定容器(21)に対して給水を行う給水手段
(8)及び排水を行う排水手段(8’)と、当該素材を
適量の水とともに加熱する加熱手段(24)と、前記給
水手段(8)の上流側に設けられた2以上の流入路(P
1、P2)を有する水路切替手段(7)と、該水路切替
手段(7)の流入路の一つ(P1)に接続された高濾過
浄水装置(10)と、各部を制御する制御部(23)と
を備えてなる自動調理装置の前記半固定容器(21)
に、前記高濾過浄水装置(10)を経ない流入路(P
2)から前記水路切替手段(7)を介して非高濾過水を
給水して前記調理素材を洗浄する工程、洗浄後、前記高
濾過浄水装置(10)の流入路(P1)から水路切替手
段(7)を介して高濾過処理水を前記半固定容器(2
1)に給水して前記調理素材を加熱調理する工程、及び
装置使用後に前記高濾過浄水装置(10)の流入路(P
1)から水路切替手段(7)を介して高濾過処理水を給
水して装置各部を洗浄する工程を含むことを特徴とする
自動調理・装置洗浄方法にもある。
【0020】
【作用】本発明では稼働指示に応じて、制御部(23)が自
動計量・洗浄・加水・加熱等の各工程を順に制御するが
特に半固定容器(21)に対する給水処理時のうちで、多量
の水を消費する洗浄工程における給水処理には水路切替
手段(7) を駆動して高濾過浄水装置からの水を使わず未
処理または極簡単な浄水処理を経た水(非高濾過水)を
供給するように制御し、洗浄後の素材とともに加熱調理
時に使うための比較的少量の給水にのみ高濾過浄水装置
(10)からの極度に無味・無臭にまで純化した高濾過処理
水(HW)を水路切替手段(7) を経て供給するように制御す
る。このようにして高濾過浄水装置(10)の容量的負荷を
軽減することで小規模な高濾過浄水装置で調理の仕上が
りを高品質のものにできる。
【0021】高濾過処理水(HW)は、細菌やバクテリアも
除去されているので装置稼働停止前の装置洗浄過程にも
用いるように制御すれば、残渣食物の腐敗等を防止して
装置を衛生的に保つのに極めて有効であり、以後の調理
時に調理品が意図しない味や匂いがつく事態を未然に回
避することができ一層効果的である。高濾過浄水装置に
逆浸透膜浄水装置を使用すると好適で、実用上完璧とい
える上述効果を得ることができ信頼性も充分に高い。
【0022】
【実施例】以下、本発明について実施例に基づき添附図
面に沿って説明する。本発明は、洗浄及び加熱過程を同
一調理容器内で一貫して行う自動調理装置を前提として
いる。図1は本発明の自動調理装置の一実施例である自
動炊飯装置(100) の主要構成を示すブロック図であり、
図2は同装置の内部構成を示した正面図(a) 及び側面図
(b) 、図3は同じ装置の外観を示す正面図と側面図であ
る。
【0023】実施例装置は先に説明した図4の自動炊飯
装置と同等部分を含み構成されている。すなわち、装置
下部の所定位置には、釜部が載置されるようになってい
て、該釜部は調理素材となる未洗浄の米(FD: 食品素
材)を収容し洗浄工程と調理工程(炊飯)を行うための
上方開口有底形状で略密閉が可能な適宜内容量の調理容
器としての半固定容器(21)、定位置に置かれた半固定容
器(21)の上方に位置して容器上部の開口部より内部に設
定量の素材食品(FD)を供給可能な貯留計量部(22)、半固
定容器(21)内の米等を適量の水とともに加熱可能に設け
た加熱手段(24)を備えている。
【0024】そして、半固定容器(21)に対して給水を行
う給水手段(8) 及び排水を行う排水手段(8´) と、前記
給水手段(8) の上流側に設けられた2以上の流入路(P1,
P2)を有する水路切替手段(7) と、該水路切替手段(7)
の流入路の一つ(P2)に接続された高濾過浄水装置(10)と
を具備し、前述各部を制御する制御部(23)を備え構成さ
れている。
【0025】前記半固定容器(21)は調理用の鉄またはス
テンレス製の容器であり、上部は開口部となっていてこ
れと適合し適宜駆動機構により開閉可能な適合した蓋部
を有していて閉止時には略密閉容器となる。この半固定
容器(21)には上端部に給水のための給水口が設けられ後
で詳述する給水装置が接続されており、下端部あるいは
底部に排水のための排水口が設けられている。また、半
固定容器(21)の下方には加熱手段としての電磁加熱装置
が設けられていて調理時には鉄・ステンレス製の半固定
容器を加熱する。なお、この半固定容器(21)は調理完了
後には装置より取り外して適宜の作業場所まで簡単に運
べるようになっている。
【0026】半固定容器(21)に接続された給水装置部分
について詳細に説明する。この部分は図1に示すよう
に、上水道設備(水道管)に接続された緩衝用水タンク
(11)、この緩衝用水タンクに夫々接続された簡易濾過器
(9) と高濾過浄水装置(10)、これら簡易濾過器(9) 及び
高濾過浄水装置(10)からの流入路としての濾過水出水管
(P2,P1) 夫々が接続された水路切替手段(7) 、この水路
切替手段(7) に後続し半固定容器(21)内に簡易濾過器
(9) からの供給水(非高濾過水)または高濾過浄水装置
(10)からの供給水(高濾過水)を半固定容器(21)に流入
させる給水手段(8)から構成されている。
【0027】上記高濾過浄水装置(10)は、前記緩衝用水
タンク(11)に接続された加圧ポンプ(1) 、この加圧ポン
プに後続する高濾過浄水部(2) 、高濾過浄水部(2) で得
られた高濾過水(HW)の取水路に接続された圧力水タンク
(3) 、この圧力水タンク(3)に後続して高濾過水(HW)を
貯留するための貯留タンク(4) 、該貯留タンク(4) の貯
留水取出路に接続された終段水フィルタ(5) からなり、
終段水フィルタ(5) を介した供給水は流入路(P1)により
前述した水路切替手段(7) の一方の流入口に接続されて
いる。
【0028】上記高濾過浄水部(2) は、図5及び図6に
て例示し既述したものと類似構成で、内部には適宜のプ
リフィルタ群と逆浸透膜(M) を用いた半透膜フィルタ部
を備えた逆浸透膜浄水機構で水道水に含まれるほとんど
の不純物を取り除き、略純水に近い高濾過処理水(HW)を
生成し一定必要量を貯留手段としての貯留タンク(4)に
貯蔵する。生成過程で使われ不純物を溶かし込んだ水道
水は廃棄水として排出される。こうして得られた高濾過
処理水(HW)が貯留タンク(4) に緩慢に溜められてゆき必
要時に給水される。なお、貯留タンク(4) は略密閉状態
に形成されていてバクテリアやウィルスを除去するため
の浄化空気フィルタ(6) を介してのみ外気と連通するよ
うになっていて貯留時に清浄な酸素等をとかし込むよう
になっている。
【0029】水路切替手段(7) は、電磁弁を具備してい
て電気信号にて2つの水路の一方を選択し給水手段に接
続するようになっている。水路切り替えと同時に止水機
能も合わせて持たせれば給水手段側での止水機構が不要
となり単なる配管のみで良いこととなる。半固定容器(2
1)下部には、上述給水手段(8) とともに排水手段(8´)
が接続されており、制御部(23)の制御下に適宜開路する
ことで洗米工程時や残米処理時に半固定容器(21)内の水
を排出するようになっている。
【0030】次に、前記貯留計量部(22)は、調理容器上
方に位置しストッカーを兼ねた部分で、下端部に電磁ソ
レノイドを具備し指令信号に応じて貯留している米を要
請量だけ下方に落下させるようになっており、この貯留
計量部の下部は先細に形成されていて、真下に設置され
た半固定容器(21)の上部開口部より落下した米(FD)が内
部に入るようになっている(公知機構)。
【0031】制御部(23)は、上述各部に対してプログラ
ムに沿った調理(炊飯)に適切な一連の制御指令を出す
部分で、マイクロプロセッサを含むデジタル制御回路
と、制御回路が各部のアクチュエータを駆動するため、
また各部のセンサからの出力を受け取るためのI/O回
路で構成されており、その操作部や設定内容や動作状態
を表示する情報表示部は自動炊飯装置の上部箱体の前面
パネル部に配置されている。
【0032】次に、実施例の自動炊飯装置の動作を説明
する。なお、過程の多くは既述した従来の装置と同等の
もので給水制御が大きく異なっている。この装置は、操
作者の手動操作により或いはプログラムタイマにより開
始指令が出されると、制御部(23)は先ず、貯蔵計量部(2
2)に予め入れられた素材の米(FD)を設定量だけ落下させ
て半固定容器(21)にセットする(自動計量)。
【0033】続いて給水装置を制御して半固定容器(21)
に規定時間継続して給水を行い同時に排水を行う、或い
は給水と排水を交互に繰り返すことにより流通形態のま
まの米をきれいに洗う(洗米工程)。この洗米工程に際
しては、連動して水路切替手段(7) を制御し簡易濾過器
(9) を通したのみの水、すなわち、高濾過浄水装置(10)
を通さない非高濾過水を半固定容器(21)に供給する。な
お、条件が許せば水道水を直接に使用するようにしても
良い。このように、調理品の仕上がりに影響度の少ない
洗浄工程に際しては、低コストで水量供給能力が高い経
路の水を供給するようになっている。洗浄効果を高める
ために適宜の攪拌機構を併用しても良い。次いで、所定
時間水切りをする(ざる上げ)。
【0034】その後、半固定容器(21)内の米に調理(炊
飯)に適切な水量の調理水を加える(水加減)。この調
理水の供給に際しては、連動して水路切替手段(7) を制
御し逆浸透膜浄化機構を採用する等して極限まで清浄な
水(高濾過水:(HW))が得られる高濾過浄水装置(10)が
生成した高濾過水(HW)を半固定容器(21)に供給する。こ
うして、調理品の仕上がりに直接に影響する水加減・炊
飯工程用にのみ限って、水量供給能力が低いが浄化性能
が極端に高い高濾過浄水装置(10)からの水を供給するよ
うに制御することで、小形安価な高濾過浄水装置(10)を
活用し高品位の調理結果が得られる一方装置の高価格化
を回避するようにしている。
【0035】以降の調理過程は既述したと同様であり、
加熱手段(24)により高濾過水と共に素材米を所定プロセ
スで加熱程度(火加減)を適切に制御しながら加熱する
(炊飯工程)。そして、所定の加熱過程が終了後に、一
定時間そのまま放置されて(蒸らし過程)御飯としてで
きあがる。こうして、衛生的で味覚的にも良好な高品質
な御飯が得られる。なお、本発明は食品一般の自動調理
に用いて同様に衛生的であり意図しない味や匂いが付加
されない加工食品が得られ充分有用であるが、米の炊飯
に用いる自動炊飯装置に適用した場合には特に未適用の
場合と差が顕著に表れ実質的効果が高い。すなわち、一
般の炊飯は白米を素材にして色や味を付加するものを殆
ど加えずに調理されるので、仕上がりも白色で僅かの着
色でも違和感を感じさせ、たとえ少しでも不純物の混入
があれば異臭や変な味として判り好ましくないが本発明
装置を用いれば素材そのままに自然な白色に出来上が
り、素材本来の香り以外はしないので主食としての商品
価値が著しく高く、また、本来の適度なねばり気も得ら
れて大変美味しい御飯が得られ最終消費者にも歓迎され
ることとなる。
【0036】なお、実施例装置は、装置性能維持と衛生
性維持のための装置洗浄(残米処理)にも、逆浸透膜浄
水設備からの高濾過処理水(HW)を用いるようになってい
て、必要に応じて調理過程が一巡する毎にあるいは適宜
間隔例えば一日の最後に空の装置に高濾過処理水(HW)を
供給して装置各部をきれいに洗浄する。逆浸透膜浄水器
により確保される高濾過処理水(HW)には不純物が殆ど残
っておらず雑菌等も極めて少ないことから、清掃結果が
良好で衛生面でも優れた清掃結果が得られ食中毒等の防
止に極めて有効である。
【0037】以上、自動炊飯装置を例に本発明を説明し
たが、本発明は実施例に限らず同種の自動調理装置にひ
ろく適用できる。本発明では適用し得る自動調理装置と
して、単一の(半)固定容器内にて調理素材の自動洗浄
過程と加水調理(いわゆる煮炊きや蒸す等の調理食品が
一定量の水とともに加熱される過程)が行われるものを
想定している。例えば、餡の製造、芋等の調理に応用で
き、調理装置の若干の変更と調理水量の調節で、各種の
蒸し調理等にも適用し得る。なお、水流断続装置を備え
た給水手段を複数備えて該断続装置群を選択的に開閉せ
しめることにより供給水を切り替える構成は、本発明の
水路切替手段に相当するもので、こうした構成を採用し
ても良い。非高濾過水の供給には、実施例のように供給
水量の多い簡易で安価な浄化装置を用いる他、条件によ
っては水道水等を直接用いても良い。要は、多量の給水
能力が期待でき多量の水量が必要となる
【0038】高濾過浄水装置は純度の高い純水が得られ
ればその方式によらず本発明の構成部分として使用でき
る。なお、濾過との表現で吸着あるいは吸引による不純
物の補足も意味している。付言すると、本発明の目的を
実用上充分に達成する効果をあげる高濾過浄水装置に
は、性能及び経済性の点から例示した逆浸透膜浄水装置
が好適であることが実験により確認されているが、他方
式の浄水装置であっても高度な浄水性能を有するもので
あれば調理性能上で相応の効果が得られ、一般に同等の
低コスト化効果が得られることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、自動洗
浄・自動調理のために調理素材を収容する有底の半固定
容器と、この半固定容器に対して給水を行う給水手段及
び排水を行う排水手段と、当該素材等を適量の水ととも
に加熱する加熱手段と、前記給水手段の上流側に設けら
れた2以上の流入路を有する水路切替手段と、該水路切
替手段の流入路の一つに接続された高濾過浄水装置と、
各部を制御する制御部とを具備して自動調理装置を構成
し、当該制御部が、加熱調理過程のためには前記高濾過
浄水装置からの高濾過処理水を水路切替手段を介して前
記半固定容器に給水するが、これに先立つ調理素材の洗
浄過程のためには前記高濾過浄水装置を経ない非高濾過
水を給水するように制御する構成としたから、小規模安
価な高濾過浄水装置を活用し、調理製品に意図しない匂
いや味が付加される懸念が全くなく高品質で、また衛生
的で安全な調理製品を生成することができて実用的低価
格で自動調理装置を提供することが可能となり産業的効
果が大きい。
【0040】装置使用後の保守のための各部洗浄工程に
際しても前記高濾過浄水装置からの高濾過処理水を給水
するようにすれば、上述した高品質・衛生的な調理生成
品が得られる効果が更に高まる効果がある。高濾過浄水
装置として貯留手段を含む逆浸透膜浄水装置を用いるこ
とはある程度の分子量大きければ有害化合物まで除去で
きる性能とコストの両面で現状にて最適な選択のひとつ
で充分な高性能化と適正低価格が両立した自動調理器を
構成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動調理装置の構成の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例である自動炊飯装置の内部概
略構成を示す正面図及び側面図である。
【図3】図2の自動炊飯装置の外観を示す平面図及び側
面図である。
【図4】自動調理装置である自動炊飯装置を示す外観斜
視図である。
【図5】本発明に係る高濾過浄水装置(逆浸透膜浄水装
置)の一例を説明する概略構成図である。
【図6】逆浸透膜浄水装置の浄水原理を説明する模式図
である。
【符号の説明】
(4) …貯留手段 (7) …水路切替手段 (8) …給水手段 (8´) …排水手段 (10)…逆浸透膜浄水装置(高濾過浄水装置) (21)…半固定容器 (23)…制御部 (24)…加熱手段 (100) …自動調理装置 (FD)…調理素材 (HW)…高濾過処理水 (P1,P2) …流入路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/14 A47J 27/00 109 B01D 61/12 C12F 1/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動洗浄・自動調理のために調理素材を
    収容する有底の半固定容器(21)と、この半固定容器
    (21)に対して給水を行う給水手段(8)及び排水を
    行う排水手段(8’)と、当該素材を適量の水とともに
    加熱する加熱手段(24)と、前記給水手段(8)の上
    流側に設けられた2以上の流入路(P1P2)を有す
    る水路切替手段(7)と、該水路切替手段(7)の流入
    路の一つ(P1)に接続された高濾過浄水装置(10)
    と、各部を制御する制御部(23)とを備えてなり調
    理素材の洗浄工程では前記高濾過浄水装置(10)を経
    ない流入路(P2)から前記水路切替手段(7)を介し
    て非高濾過水を前記半固定容器(21)に給水し、加熱
    調理工程では前記高濾過浄水装置(10)の流入路(P
    1)から水路切替手段(7)を介して高濾過処理水を前
    記半固定容器(21)に給水し、更に装置使用後の装置
    保守のための各部洗浄工程でも前記加熱調理工程と同様
    に前記高濾過浄水装置(10)から高濾過処理水を給水
    するように制御されてなることを特徴とする自動調理装
    置(100)。
  2. 【請求項2】 前記高濾過浄水装置(10)、逆浸透
    膜(M)と貯留手段(4)とを含み、前記逆浸透膜
    (M)の選択透過作用に基づき得られた高濾過水を前記
    貯留手段(4)に一定量蓄積可能にされた逆浸透膜浄水
    装置(10)である請求項に記載の自動調理装置。
  3. 【請求項3】 自動洗浄・自動調理のために調理素材を
    収容する有底の半固定容器(21)と、この半固定容器
    (21)に対して給水を行う給水手段(8)及び排水を
    行う排水手段(8’)と、当該素材を適量の水とともに
    加熱する加熱手段(24)と、前記給水手段(8)の上
    流側に設けられた2以上の流入路(P1、P2)を有す
    る水路切替手段(7)と、該水路切替手段(7)の流入
    路の一つ(P1)に接続された高濾過浄水装置(10)
    と、各部を制御する制御部(23)とを備えてなる自動
    調理装置の前記半固定容器(21)に、前記高濾過浄水
    装置(10)を経ない流入路(P2)から前記水路切替
    手段(7)を介して非高濾過水を給水して前記調理素材
    を洗浄する工程、洗浄後、前記高濾過浄水装置(10)
    の流入路(P1)から水路切替手段(7)を介して高濾
    過処理水を前記半固定容器(21)に給水して前記調理
    素材を加熱調理する工程、及び装置使用後 に前記高濾過
    浄水装置(10)の流入路(P1)から水路切替手段
    (7)を介して高濾過処理水を給水して装置各部を洗浄
    する工程を含むことを特徴とする自動調理・装置洗浄方
    法。
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