JPH05104081A - 浄水器ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の浄水機能に加え、適当な香料を投入で
きて、風味のある非常に美味しい飲料水を得ることがで
きる浄水器ユニットを提供することにある。 【構成】 蛇口に接続する給水管１５の途中に、活性炭
浄水器１６と、中空糸膜浄水器１７とを順に配設すると
共に、その活性炭浄水器１６を通った水にその流量に適
した分量の香料を連続投入する香料投入装置２０を設け
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はホテルやレストランや喫
茶店或いは一般家庭などの飲料水の改善に利用される簡
易型の浄水器ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、市販されている簡易型の浄水器
は、活性炭層と中空糸膜フィルタの複合濾材を内蔵した
構造が主流であり、水道水や地下水等の給水管の蛇口或
いは該給水管の途中に取付けて使用される。その活性炭
層で水道水等の飲料水中の残留塩素（カルキ）や異臭並
びに有機物等を吸着し、中空糸膜でカビや雑菌並びに鉄
サビや濁り等の微細不純物を濾過捕集して、無臭で清浄
な飲料水が得られる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の浄水器では、活性炭層と中空糸膜の組合わせによ
り、無臭で清浄な飲料水を得ることができるが、飲んで
みて風味がなく、とても美味しいとは感じられなかっ
た。

【０００４】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、従来の浄水機能に加え、適当な香料を
投入できて、風味のある非常に美味しい飲料水を得るこ
とができる浄水器ユニットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の浄水器ユニット
は、前記目的を達成するために、蛇口に接続する給水管
の途中に、活性炭浄水器と、中空糸膜浄水器とを順に配
設すると共に、その活性炭浄水器を通った水にその流量
に適した分量の香料を連続投入する香料投入装置を設け
てなる。

【０００６】

【作用】前記構成の浄水器ユニットによれば、給水管途
中で水道水等の飲料水が活性炭浄水器を通り、そこでそ
の飲料水中のカルキや異臭並びに有機物等が吸着され、
次にその飲料水に香料投入装置から該給水量に応じた適
量のレモンやライム等の香料（フレーバー）が連続投入
され、更にその飲料水が中空糸膜浄水器に通り、そこで
その飲料水中のカビや雑菌並びに鉄サビや濁り等の微細
不純物が濾過捕集される。これで悪臭がなく清浄で且つ
風味のある非常に美味しい飲料水が蛇口から得られるよ
うになる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。まず図２は台所の流し台１を示しており、その流し
台１のシンク２を有した天板（調理台）３の下部収納室
４内に水道管や温水器（図示せず）から導通した冷水用
配管５と温水用配管６とが設けられ、これらの上端が前
記天板３上に設けた冷温水用蛇口７に接続されている。

【０００８】こうした流し台２の下部収納室５内に本発
明の浄水器ユニット１０が設置されている。この浄水器
ユニット１０は一つの容器１１に収められたコンパクト
なユニット構造で、その内部は図１に示す構成となって
いる。

【０００９】つまり、容器１１内には一端を図２で示す
配管１２を介して前記冷水用配管５に接続し且つ他端を
配管１３を介して前記天板３上に別途設けた浄水用蛇口
１４に接続する給水管１５が設けられている。この給水
管１５の途中に、活性炭層を内蔵した活性炭浄水器１６
と、中空糸膜フィルタを内蔵した中空糸膜浄水器１７と
が順に配設されている。

【００１０】一方、給水管１５の前記活性炭浄水器１６
と中空糸膜浄水器１７との間に位置して分岐接続口１５
ａが設けられ、これに香料投入装置２０が接続して設け
られている。この香料投入装置２０は、香料収納タンク
２１と、このタンク２１内の香料を供給管２２を介し前
記分岐接続口１５ａより給水管１５中に投入するポンプ
２３と、その香料の投入量をコントロールする電磁バル
ブ等の電動弁２４とで構成されている。

【００１１】また、その電動弁２４を制御する制御器２
５と、この制御器２５に流量信号を送る流量センサー２
６が設けられている。その流量センサー２６は前記給水
管１５の活性炭浄水器１６より手前（上流）側寄りに設
けたバイパス流路１５ｂに取付けられている。この流量
センサー２６からの給水流量信号を制御器２５で受け
て、この制御器２５からの制御指令信号により前記電動
弁２４が制御されて給水流量に適した分量の香料を給水
管１５に連続投入する構成となっている。

【００１２】しかして、前述の構成の浄水器ユニット１
０を図２に示すように設置して、浄水用蛇口１４を開け
ば、冷水用配管５から配管１２を介して容器１１内の給
水管１５に水道水等の飲料水が導入され、その飲料水が
給水管１５の途中の活性炭浄水器１６内に入り、その活
性炭層により飲料水中のカルキや異臭並びに有機物等が
吸着される。

【００１３】次に、その飲料水に香料投入装置２０のタ
ンク２１内からポンプ２３の駆動で電動弁２４により制
御されながら給水量に応じた適量の香料が連続投入され
て、略一定の濃度に混合する。なおその香料はレモンや
ライム等のフレーバーで、予めタンク２１内に充填して
おく。

【００１４】こうして香料が混入された飲料水は次に中
空糸膜浄水器１７内に入り、そこで中空糸膜フィルタに
より飲料水中のカビや雑菌並びに鉄サビや濁り等の微細
不純物が濾過捕集される。これで悪臭がなく清浄で且つ
レモンやライム等の風味豊かな非常に美味しい飲料水が
浄水用蛇口１４から注出して来るようになる。

【００１５】

【発明の効果】本発明の浄水器ユニットは、前述の如
く、蛇口に接続する給水管の途中に、活性炭浄水器と、
中空糸膜浄水器とを順に配設すると共に、その活性炭浄
水器を通った水にその流量に適した分量の香料を連続投
入する香料投入装置を設けたから、従来の浄水機能に加
え、適当な香料を投入できて、風味のある非常に美味し
い飲料水を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の浄水器ユニットの一実施例を示す要部
構成図。

【図２】同上実施例の浄水器ユニットを設置した流し台
の斜視図。

【符号の説明】

１４…蛇口、１５…給水管、１６…活性炭浄水器、１７
…中空糸膜浄水器、２０…香料投入装置、２１…香料収
納タンク、２３…ポンプ、２４電動弁、２５…制御器、
２６…流量センサー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 蛇口に接続する給水管の途中に、活性炭
   浄水器と、中空糸膜浄水器とを順に配設すると共に、そ
   の活性炭浄水器を通った水にその流量に適した分量の香
   料を連続投入する香料投入装置を設けてなる浄水器ユニ
   ット。