JP3534062B2 - ドットプリンタ用印字ヘッド、それを備えたドットプリンタ、およびドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法 - Google Patents

ドットプリンタ用印字ヘッド、それを備えたドットプリンタ、およびドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法

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JP3534062B2
JP3534062B2 JP2000330077A JP2000330077A JP3534062B2 JP 3534062 B2 JP3534062 B2 JP 3534062B2 JP 2000330077 A JP2000330077 A JP 2000330077A JP 2000330077 A JP2000330077 A JP 2000330077A JP 3534062 B2 JP3534062 B2 JP 3534062B2
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    • B41J2/28Actuators for print wires of spring charge type, i.e. with mechanical power under electro-magnetic control

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ドットプリンタ
用印字ヘッド、それを備えたドットプリンタ、およびド
ットプリンタ用印字ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタにおいては、用紙お
よびインクリボンに対して機械的な衝撃を与えることに
より印刷を行うインパクト形のものが普及している。イ
ンパクト形には、活字をそのまま打ち込む活字方式と、
文字や図形等をドット(画素)の集合で表現するドット
マトリクス方式とがある。
【0003】図11は、ドットマトリクス方式のプリン
タにおける概略模式図である。このプリンタは、回転可
能に支持されたプラテン1に対向してインクリボン3を
介して印字ヘッド2が配されている。インクリボン3
は、インクリボンカセット4から供給され、プラテン1
とインクリボン3との間には、用紙Cが挿入支持されて
いる。用紙Cは、プラテン1の回転により上下方向(以
下、「Y方向」という)に搬送される。また、印字ヘッ
ド2およびインクリボンカセット4は、用紙の搬送方向
と直交する方向(以下、「X方向」という)に図示しな
いステッピングモータにより往復動可能とされている。
【0004】この印字ヘッド2は、図12に示すよう
に、用紙Cおよびインクリボン3を衝打するための複数
のピン部材50を有しており、各ピン部材50は、弾性
変形可能な板ばね6に固着されている。ピン部材50
は、棒状の超硬ワイヤからなり、たとえば径が約0.2
mm、長さが約3mmに設定されている。ピン部材50
は、その基端が板ばね6に対し、たとえば銀蝋付けして
固着されている。
【0005】板ばね6は、図13に示すように、平板状
の基体部8の一端面8aから複数本延びており、X方向
に対して並列に配されている。各板ばね6における各ピ
ン部材50は、Y方向において印刷解像度に応じたドッ
トピッチで他のピン部材50と相対的にずらされてい
る。
【0006】上記基体部8は、第1ヨーク11に支持さ
れている。第1ヨーク11は、第2ヨーク12に締着さ
れており、第2ヨーク12は、永久磁石24を介して第
3ヨーク13を支持している。第3ヨーク13には、各
板ばね6に対応した複数のコイル14が巻き付けられて
いる。そして、第3ヨーク13の一端13aは、板ばね
6と対向するように配されている。なお、図中、28は
コイル14を巻き付けるためのボビン、30はコイル1
4に電流を流すためのプリント基板、31はコネクタ、
33は放熱フィンをそれぞれ示す。
【0007】この構成によれば、永久磁石24、第2ヨ
ーク12、第1ヨーク11、板ばね6、および第3ヨー
ク13において磁気回路が構成され、板ばね6は、通
常、永久磁石24の吸引力によって弾性的に撓ませられ
て、第3ヨーク13の一端13aに接触した、あるいは
微小間隔、離れた状態となっている。この場合、プリン
ト基板30からの制御信号によりコイル14に選択的に
電流が流されると、永久磁石24による吸引力が打ち消
され、板ばね6は、その弾性復帰力によってプラテン1
側に向かって変移する。これにより、ピン部材50は、
用紙Cおよびインクリボン3を衝打し、その結果、イン
クリボン3のインクが用紙に付着され、用紙に印刷がさ
れる。
【0008】板ばね6の各ピン部材50は、上述したよ
うにY方向において印刷解像度に応じたドットピッチで
ずらされており、この場合、たとえばピン部材50が1
2本であるとすると、印字ヘッド2がX方向に片道移動
した場合、Y方向において12ドット分が印字されるこ
とになり、これにより、印刷の効率化が図られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ドット
マトリクス方式が用いられるプリンタでは、たとえば1
60dpi(Dot Per Inch)や180dpiといった印
字解像度で印刷が可能とされている。通常、X方向にお
いては、印字ヘッド2を移動制御することにより、上記
印刷解像度で印刷することができる。一方、Y方向にお
いては、ピン部材50が印刷解像度のドットピッチに応
じてずれて設けられているため、上記印刷解像度を実現
するためには、ピン部材50の位置精度を高める必要が
ある。すなわち、ピン部材50を、板ばね6に対して精
度よく位置決めする必要がある。
【0010】従来の印字ヘッド2では、ピン部材50と
して微細な超硬ワイヤを板ばね6に蝋付けして固着して
いるが、この方法では、印刷解像度に応じた微小なドッ
トピッチに対して、ピン部材50の位置精度をだすこと
が困難であり、作業性に問題がある。そのため、多大な
作業時間を費やしていた。また、一般に上記超硬ワイヤ
は高価であり、従来のピン部材50は、部品コストを増
大させる一因となっていた。
【0011】
【発明の開示】本願発明は、上記した事情のもとで考え
出されたものであって、板ばねに対してより精度よく位
置決めすることのできるピン部材を有する、ドットプリ
ンタ用印字ヘッドを提供することを、その課題とする。
また、このドットプリンタ用印字ヘッドを備えたドット
プリンタ、およびドットプリンタ用印字ヘッドの製造方
法を提供することを、その課題とする。
【0012】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0013】本願発明の第1の側面によって提供される
ドットプリンタ用印字ヘッドは、先端部にピン部材が設
けられた弾性変形可能な板ばねと、この板ばねを所定方
向にかつ瞬間的に変移させる変移手段とを備え、ピン部
材を、縦方向に搬送可能な用紙に対してインク供給部材
を介して衝打させることによりドット単位に印刷を行う
ように構成されたドットプリンタ用印字ヘッドであっ
て、板ばねは、用紙の搬送方向に対して直交する方向に
沿って複数個並列に配設されているとともに、ピン部材
は、板ばねに固着され、かつ先端面に凹部が形成され
保持台と、この保持台の凹部の内面に保持されインク
供給部材と接触する球体とからなり、かつ、各保持台の
凹部は、各板ばねごとに、印刷解像度のドットピッチに
応じて用紙の搬送方向にずれて形成されていることを特
徴としている。具体的には、凹部の内面は、テーパ状に
形成されている。
【0014】この構成によれば、用紙およびインクリボ
ンを衝打するためのピン部材は、球体とそれを保持する
保持台とからなり、保持台に形成された凹部の内面に球
体が固着されて構成されるため、用紙等を衝打する球体
の位置を確実に特定することができる。この場合、保持
台の先端面において、凹部は、たとえば精密機械加工装
置等によって比較的精度よく適所に形成することができ
るので、その凹部に固着される球体も高精度に位置決め
することができる。そのため、板ばねに対する球体の相
対位置を所望の位置に設定することができ、用紙上の正
確な位置にドットを形成することができる。
【0015】
【0016】また、上記構成によれば、球体が固着され
た凹部は、適所に形成することが容易であるため、板ば
ねごとに、保持台の先端面において凹部を所定量ずらせ
て形成することができる。そのため、凹部に固着される
球体もこれにともない所定量ずらせて配することがで
き、これにより、各球体を、印刷解像度のドットピッチ
に応じて用紙等に衝打させることができる。
【0017】本願発明の第2の側面によって提供される
印字ヘッドは、先端部にピン部材が設けられた弾性変形
可能な板ばねと、この板ばねを所定方向にかつ瞬間的に
変移させる変移手段とを備え、ピン部材を、縦方向に搬
送可能な用紙に対してインク供給部材を介して衝打させ
ることによりドット単位に印刷を行うように構成された
ドットプリンタ用印字ヘッドであって、板ばねは、用紙
の搬送方向に対して直交する方向に沿って複数個並列に
配列されているとともに、ピン部材は、板ばねに固着
され、かつ先端面に凹部が形成された保持台と、この保
持台の凹部に保持された衝打体とからなり、衝打体は、
球体の一部を切除した形態を有しているとともに、各板
ばねごとに、インク供給部材との接触部が印刷解像度の
ドットピッチに応じて用紙の搬送方向に所定量ずれるよ
うに、各球体の一部が切除されていることを特徴として
いる。具体的には、凹部の内面は、テーパ状に形成され
ている。
【0018】この構成によれば、保持台に形成された凹
部の内面に衝打体が固着されているため、衝打体の位置
を確実に特定することができる。そして、衝打体は、球
体の一部がたとえば精密機械加工装置等によって比較的
精度よく切除されることにより形成されているため、用
紙等を衝打する衝打点を高精度に位置決めすることがで
きる。そのため、用紙上の正確な位置にドットを形成す
ることができる。
【0019】
【0020】また、この構成によれば、衝打体を切除し
てインク供給部材との接触部を形成することができる。
これにより、板ばねごとに、印刷解像度に応じたドット
ピッチ分ずらすことができるため、各衝打体を、印刷解
像度のドットピッチに応じて用紙等に衝打させることが
できる。また、衝打体は、球体をたとえば精密機械加工
装置を用いて直接切除するので、衝打体における衝打点
の位置精度をより高めることができる。
【0021】本願発明の第3の側面によって提供される
ドットプリンタは、本願発明の第1の側面によって提供
される印字ヘッドを備えたことを特徴としており、ドッ
トプリンタによれば、本願の第1および第2の側面に係
る印字ヘッドにおける作用効果と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0022】本願発明の第4の側面によって提供される
ドットプリンタの印字ヘッドの製造方法は、複数個並列
に配列された弾性変形可能な板ばねの先端部にピン部
材を設け、これらの板ばねを所定方向にかつ瞬間的に変
移させて、ピン部材を、用紙に対してインク供給部材を
介して衝打させることによりドット単位に印刷を行うよ
うに構成されたドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法
であって、 ピン部材の製作においては、板ばねの先
端部に保持台を取り付けた後、保持台の先端面におけ
、印刷解像度のドットピッチと対応した特定位置に凹
部を形成する工程と、 保持台の凹部に球体を固着する
工程とを有することを特徴としている。
【0023】上記製造方法によれば、凹部の形成は、保
持台を板ばねに取り付けてから行うことができるので、
たとえば印刷解像度が異なる印字ヘッドを製作する場
合、保持台を板ばねに取り付けるまでの製作を同じ工程
で行うことができる。また、凹部は、たとえば精密機械
加工装置で精度よく形成できるので、保持台の板ばねに
対する取り付け精度は特に必要とされない。そのため、
製作作業を効率的に行うことができる。また、印刷解像
度が異なる印字ヘッドを製作する場合、部品を共通して
使用することができ、部品コストの増大を抑制すること
ができる。
【0024】また、ピン部材の製作においては、 先端
面に凹部が形成された保持台を板ばねの先端部に取り付
ける工程と、保持台の先端面に形成された凹部に球体を
固着する工程と、球体におけるインク供給部材との接触
部を形成するために、球体の一部を切削して衝打体とす
る工程とを有する方法としてもよい。あるいは、先端面
に凹部が形成された保持台を板ばねの先端部に取り付け
る工程に代わり、板ばねの先端部に保持台を取り付けた
後、保持台の先端面に凹部を形成する工程を有するよう
にしてもよい。
【0025】上記製造方法によれば、球体を切削する作
業は、保持台を板ばねに取り付けてから行うことができ
るので、たとえば印刷解像度が異なる印字ヘッドを製作
する場合、保持台を板ばねに取り付けるまでの製作を同
じ工程で行うことができる。そのため、製作作業を効率
的に行うことができる。
【0026】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。以下で
は、従来の構成で説明した図11を再び参照して、ドッ
トプリンタの構成について説明する。
【0028】<第1実施形態>図1は、本願発明の第1
実施形態に係る印字ヘッドが適用されるドットプリンタ
の一例を示す概略構成図である。このドットプリンタで
は、図11で示したように、回転可能に支持されたプラ
テン1に対向して、印字ヘッド2が配されている。印字
ヘッド2の近傍には、それを囲むように、インクリボン
3を供給するインクリボンカセット4が設けられ、イン
クリボン3は、プラテン1と印字ヘッド2との間に介在
するように配される。プラテン1とインクリボン3との
間には、用紙Cが挿入支持され、用紙Cはプラテン1の
回転により上下方向(以下、「Y方向」という)に搬送
される。また、印字ヘッド2およびインクリボンカセッ
ト4は、用紙Cの搬送方向と直交する方向(以下、「X
方向」という)に、図示しないステッピングモータによ
り往復動可能とされている。
【0029】印字ヘッド2は、用紙Cおよびインクリボ
ン3に対してドット単位に衝打するための複数のピン部
材5を設けた複数の板ばね6と、これらの板ばね6を瞬
間的に変移させる変移機構7とによって大略構成されて
いる。
【0030】板ばね6は、たとえばSK材からなり、図
2に示すように、弾性変形可能なように略平板状の基体
部8の一端面8aから延設されている。板ばね6は、複
数本(同図では12本)設けられ、各板ばね6は、基体
部8に対して等間隔(たとえば約4.445mmピッ
チ)に配されている。基体部8の一端面8aは、多少傾
斜されて形成されており、X方向において板ばね6の高
さが異なるようにされている。基体部8には、取付孔8
b,8cがそれぞれ形成されている。
【0031】変移機構7は、上記板ばね6が延設された
基体部8を支持するための第1ヨーク11と、永久磁石
を支持する第2ヨーク12と、板ばね6に対して磁気的
に作用する第3ヨーク(コイルヨーク)13と、各板ば
ね6に対応してボビン28を介して第3ヨーク13に巻
き付けられた複数本のコイル14とによって構成されて
いる。
【0032】第1ヨーク11は、略平板状の磁性体から
なり、Y方向に沿って配されている。第1ヨーク11
は、その表面に凹陥部16が形成されており、凹陥部1
6の上部には、貫通孔17が形成されている。上記板ば
ね6は、全体が凹陥部16に沿うように、かつピン部材
5が用紙C等を衝打したときに貫通孔17をピン部材5
が通過するように配される。第1ヨーク11は、基体部
8とともにボルト18によって第2ヨーク12に締結さ
れている。
【0033】第2ヨーク12は、第1ヨーク11と同様
に磁性体からなり、第1ヨーク11の表面に沿って延び
た取付面部20と、取付面部20の一端から斜め上方に
延びた傾斜面部21と、傾斜面部21の一端から取付面
部20に対して直交方向に延びた水平面部22とを有し
ている。第2ヨーク12の水平面部22の上面には、永
久磁石24を介して第3ヨーク13が設けられている。
【0034】第3ヨーク13は、第1および第2ヨーク
11,12と同様に磁性体からなり、図3に示すよう
に、平板状のベース部26と、このベース部26の一端
面26aから櫛歯状に延び、上記各板ばね6に対応した
複数の突起部27とからなる。第3ヨーク13は、その
ベース部26の下面が永久磁石24に接触するととも
に、突起部27の先端27aの一部が、上記した板ばね
6と接することが可能なように配されている。複数の突
起部27には、各板ばね6に対応した複数のコイル14
が巻き付けられたボビン28がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0035】コイル14は、その両端がコイル14に電
流を流すための電気回路が形成されたプリント基板30
に接続されている。プリント基板30には、図示しない
制御装置と外部信号をやり取りするためのコネクタ31
が配設されている。プリント基板30には、スペーサ3
2を介して放熱フィン33が取り付けられている。放熱
フィン33は、コイル14に蓄積される熱を放熱するた
めのものであり、その一部がコイル14に接着されてい
る。
【0036】上記構成によれば、永久磁石24、第2ヨ
ーク12、第1ヨーク11、板ばね6、および第3ヨー
ク13において磁気回路が形成される。すなわち、板ば
ね6は、通常状態で永久磁石24の吸引力によって第3
ヨーク13に向かって弾性的に撓ませられており、板ば
ね6の裏面が突起部27の一端面27aの一部と接触し
て、あるいは所定間隔離れて保持される(以下、この状
態を「リセット状態」という。)。
【0037】図示しない制御装置からプリント基板30
に対して制御信号が送られると、プリント基板30は、
いずれかのコイル14に選択的に電流を流す。これによ
り、電流が流されたコイル14に対応する板ばね6にお
いては、第2ヨーク12による永久磁石24の吸引力が
打ち消される。その結果、板ばね6は、リセット状態が
解除され、その弾性復帰力によって用紙Cに向かって瞬
間的に変移し、用紙Cおよびインクリボン3を衝打す
る。これにより、インクリボン3のインクが用紙C付着
され、用紙Cに印刷がされる。
【0038】次に、本実施形態の特徴部分であるピン部
材5について説明すると、上記板ばね6の先端部6aに
固着されるピン部材5は、図4に示すように、板ばね6
に固着された保持台36と、この保持台36に保持され
インクリボン3と接触する球体35とからなる。保持台
36は、板ばね6と同様にSK材からなり、先端部を切
り欠いた略円錐形状を有している。保持台36は、その
基端が板ばね6に固着され、板ばね6に対して略直交方
向に延びている。
【0039】保持台36の先端面36aには、略円錐状
の凹部37が形成されている。凹部37は、所定の大き
さを有する球体35が固着されやすいように、その内面
37aがテーパ状とされ、その拡開角度Aが、約90〜
120°に設定されている。この凹部37は、たとえば
精密機械加工装置を用いて精度よく形成される。
【0040】球体35は、たとえばタングステンカーバ
イト94%、コバルト6%といった材料組成からなる安
価な超硬ボールであり、径が約0.3〜0.4mmとさ
れ、好適には約0.4mmのものが用いられる。
【0041】上記保持台36の凹部37には、その内面
37aの一部に球体35が固着されている。球体35の
頂点35aは、ピン部材5の用紙C等に対する衝打点と
なるため、球体35が凹部37に固着した状態では、少
なくとも球体35の頂点35aが凹部37から突出する
ようにされている。
【0042】このように、用紙Cおよびインクリボン3
を衝打するためのピン部材5が、球体35とそれを保持
する保持台36とからなり、保持台36に形成された凹
部37の内面37aに球体35が固着されているため、
インクリボン3等を衝打する球体35の位置を確実に特
定することができる。この場合、保持台36の先端面3
6aにおいて、凹部35は、たとえばマシニングセンタ
等の精密機械加工装置によって比較的精度よく適所に形
成することができるので、球体35を高精度に位置決め
することができる。そのため、板ばね6に対する球体3
5の相対位置を所望の位置に設定することができ、用紙
C上の正確な位置にドットを形成することができる。
【0043】保持台36の先端面36aに形成される凹
部37は、図5に示すように、隣り合う保持台36の凹
部37に対してY方向において所定量ずれて形成されて
いる。上記所定量は、Y方向における印刷解像度のドッ
トピッチPに対応している。そのため、球体35の頂点
35aの位置は、隣り合う球体35の頂点35aの位置
とY方向においてドットピッチP分だけずれることにな
る。
【0044】たとえば、この印字ヘッド2を160dp
iの印刷解像度で使用する場合、ドットピッチPは、2
5.4mm(1inch)/160dpiにより求められ、
約0.1588mmとなる。凹部37は、隣り合う保持
台36に対して、Y方向において約0.1588mmず
れて形成される。そのため、各球体35の頂点35a
は、Y方向において隣り合う球体35の頂点35aと、
約0.1588mmの差だけずれることなる。
【0045】上記したように、凹部37は、比較的容易
に適所に形成することが可能であるため、各保持台37
の先端面37aにおいて、凹部37を精度よくずらせて
形成することができる。そのため、各球体35の頂点3
5aを板ばね6ごとに所定量ずらすことができ、これに
より、各球体35を、印刷解像度のドットピッチに応じ
て用紙C等に衝打させることができる。したがって、印
刷品質の向上を図ることができる。
【0046】なお、保持台36の先端面36aには、そ
れに形成される上記凹部37に代わり、球体35の径と
略同一の径を有する半球形状の凹部が形成されていても
よく、あるいは、球体35の径と略同一の一辺を有する
略直方形状の凹部が形成されていてもよい。このよう
に、保持台36の先端面36aの形状は、球体35を固
着することができ、かつ球体35の頂点35aを突出さ
せることのできる形状であれば、特に限定されるもので
はない。
【0047】次に、上記ピン部材5の板ばね6に対する
取付方法および凹部37の形成方法を説明する。まず、
各板ばね6の先端部6aに、先端面36aが加工されて
いない保持台36をかしめて固着する。詳細には、図6
に示すように、板ばね6の先端部6aに形成された、そ
の厚み方向に貫通する取付孔6bに、保持台36の基端
に形成された取付部36bを挿入し、取付部36bの先
端をかしめることにより、保持台36が板ばね6に固着
される。
【0048】次いで、保持台36の先端面36aにマシ
ニングセンタ等の精密機械加工装置によって凹部37を
形成する。この場合、凹部37は、それに固着される球
体35の頂点35aが、隣り合う球体35の頂点35a
と、Y方向において印刷解像度に応じたドットピッチP
分だけずれるように形成される。
【0049】具体的には、基体部8上の、たとえば取付
孔8bの中心点に、基準点Q(図2参照)を設定する。
この基準点Qに基づいて、たとえば最も左端にある板ば
ね6における凹部37の形成位置を設定し、その形成位
置に応じて保持台36の先端面36aに凹部37を形成
する。
【0050】続いて、当該板ばね6の右隣りの板ばね6
における凹部37の形成位置を設定する。具体的には、
上述したように、印刷解像度が160dpiの場合、各
凹部37の形成位置は、隣りの板ばね6における凹部3
7の形成位置と、Y方向において約0.1588mmの
差になるように設定する。そして、それに応じて隣りの
保持台36の先端面36aに凹部37を形成する。この
ようにして、右端にある板ばね6まで、形成位置がずれ
るように凹部37を形成する。なお、X方向における凹
部37の形成位置は、各板ばね6の形成ピッチと一致さ
せ、たとえば4.445mmごとに凹部37を形成す
る。
【0051】その後、図7に示すように、各保持台36
の凹部37に球体35をそれぞれ載置し、たとえば抵抗
溶接等の方法を用いて各保持台36に球体35を固着す
る。
【0052】このようにして、各保持台36において凹
部37をY方向においてずらして形成すれば、各球体3
5を印刷解像度に応じたドットピッチPと一致させて配
することができる。そのため、図示しないステッピング
モータの駆動により、印字ヘッド2がX方向に沿って片
道移動されると、Y方向において12ドット分が印字さ
れることになる。
【0053】このように、本実施形態では、球体35が
固着される凹部37を、精密機械加工装置等によって適
所に形成することが容易であるため、隣り合う保持台3
6の先端面36aにおいて、凹部37を精度よくずらせ
て形成することができる。したがって、この印字ヘッド
2を、たとえば異なった印刷解像度で製作する場合、そ
の印刷解像度に容易に対応することが可能となる。たと
えば、印刷解像度を180dpiとして使用する場合
は、ドットピッチは、25.4mm(1inch)/180
dpiにより求められ、約0.1411mmとなる。各
球体35の頂点35aは、隣り合う球体35の頂点35
aと約0.1411mmずれるように、各凹部37を形
成すればよい。
【0054】また、凹部37の形成は、保持台36を板
ばね6に取り付けてから行うことができるので、印刷解
像度が異なっても、保持台36を板ばね6に取り付ける
までの製作を同じ工程で行うことができる。また、保持
台36の板ばね6に対する取り付け精度は特に必要とさ
れない。そのため、製作作業を効率的に行うことができ
る。また、印刷解像度が異なっても、部品を共通して使
用することができ、部品コストの増大を抑制することが
できる。
【0055】なお、図2において、各板ばね6は、基体
部8の傾斜された一端面8aから延びているため、保持
台36のY方向における位置が実質的にずれているが、
各保持台36の先端面36aの面積が、凹部37のY方
向におけるずれを許容できるものであれば、基体部8の
一端面8aを傾斜せずに形成するようにしてもよい。こ
のようにすれば、板ばね6単体の成形が容易になるとい
った利点がある。
【0056】<第2実施形態>図8は、本願発明の第2
実施形態に係るピン部材40を示す断面図である。この
第2実施形態において、ピン部材40は、板ばね6に固
着され、かつ先端面に凹部37が形成された保持台36
と、この保持台36の凹部37に保持された衝打体41
とからなり、衝打体41は、球体の一部を切除した形態
を有している。具体的には、衝打体41は、球体の上半
球の周面41aが切り欠かれ、上半球が湾曲を有する略
山状になるように形成されている。そして、衝打体41
の頂点41b近傍は、他の板ばね6における各衝打体4
1の高さを揃える目的で水平方向に沿って切削され、切
削面41cが形成されている。この切削面41cがイン
クリボン3に対する接触部とされる。その他の構成につ
いては、上記第1実施形態の構成と略同様である。
【0057】ここで、保持台36に対する衝打体41の
取付方法および衝打体41の切削方法について説明す
る。図9に示すように、各板ばね6の先端部6aに、保
持台36をかしめて固着する。次いで、保持台36の先
端面36aにマシニングセンタ等の精密機械加工装置で
凹部37を形成する。この場合、第1実施形態とは異な
り、凹部37の形成位置における精度は特に必要としな
い。なお、保持台36の先端面36aにおいて、凹部3
7を形成した後、保持台36を板ばね6にかしめて固着
するようにしてもよい。
【0058】次いで、凹部37に衝打体41としての球
体を載置し、たとえば抵抗溶接等の方法を用いて球体を
保持台36に固着させる。この場合、球体は、後工程で
切削されるため、第1実施形態で用いられた球体に比
べ、その径が比較的大のもの、たとえば約0.6〜0.
8mmのものを使用することが望ましく、好適には約
0.6のものが用いられる。
【0059】この状態において、球体の上半球の表面4
1aを、図8に示すように、たとえばダイヤモンド砥石
の切削ツールを備えた精密機械加工装置を用いて切削す
る。この場合、略山状部分の径Dは、約0.2mmとさ
れる。その後、球体の頂点41b近傍を、各ばね6にお
ける各球体の高さを揃えるために水平方向に沿って切削
して、切削面41cを形成する。
【0060】そして、隣り合う板ばね6における衝打体
41においては、図10に示すように、印刷解像度に応
じたドットピッチP分ずれるように、衝打体41の上半
球の表面41aを切削する。この結果、各板ばね6にお
ける各衝打体41は、Y方向において、印刷解像度に応
じたドットピッチ分ずれて用紙C等を衝打することがで
きる。
【0061】このように、第2実施形態によれば、球体
を切除してインクリボン3との接触部を形成することが
でき、これにより、板ばね6ごとに、印刷解像度に応じ
たドットピッチ分ずらすことができる。そのため、各衝
打体41を板ばね6ごとに印刷解像度に応じたドットピ
ッチP分ずらすことができる。したがって、第1実施形
態における作用効果と同様の効果を有するとともに、球
体をたとえば精密機械加工装置を用いて直接切削するの
で、衝打体41の衝打点の位置精度をより高めることが
できる。
【0062】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
の形態に限定されるものではない。
【0063】(付記1) 先端部にピン部材が設けられ
た弾性変形可能な板ばねと、この板ばねを所定方向にか
つ瞬間的に変移させる変移手段とを備え、上記ピン部材
を、縦方向に搬送可能な用紙に対してインク供給部材を
介して衝打させることによりドット単位に印刷を行うよ
うに構成されたドットプリンタ用印字ヘッドであって、
上記ピン部材は、上記板ばねに固着された保持台と、こ
の保持台に保持され上記インク供給部材と接触する球体
とからなることを特徴とする、ドットプリンタ用印字ヘ
ッド。 (付記2) 上記保持台の先端面には、凹部が形成され
ており、上記凹部の内面に上記球体が固着された、付記
1に記載のドットプリンタ用印字ヘッド。 (付記3) 上記凹部の内面は、テーパ状に形成され
た、付記2に記載のドットプリンタ用印字ヘッド。 (付記4) 上記板ばねは、上記用紙の搬送方向に対し
て直交する方向に沿って複数個並列に配設されており、
上記各凹部は、上記板ばねごとに、印刷解像度のドット
ピッチに応じて上記用紙の搬送方向に所定量ずれて形成
されている、付記2または3に記載のドットプリンタ用
印字ヘッド。 (付記5) 上記球体の径は、0.3〜0.4mmとさ
れた、付記1ないし4のいずれかに記載のドットプリン
タ用印字ヘッド。 (付記6) 先端部にピン部材が設けられた弾性変形可
能な板ばねと、この板ばねを所定方向にかつ瞬間的に変
移させる変移手段とを備え、上記ピン部材を、縦方向に
搬送可能な用紙に対してインク供給部材を介して衝打さ
せることによりドット単位に印刷を行うように構成され
たドットプリンタ用印字ヘッドであって、上記ピン部材
は、上記板ばねに固着され、かつ先端面に凹部が形成さ
れた保持台と、この保持台の上記凹部に保持された衝打
体とからなり、上記衝打体は、球体の一部を切除した形
態を有していることを特徴とする、ドットプリンタ用印
字ヘッド。 (付記7) 上記凹部の内面は、テーパ状に形成され
た、付記6に記載のドットプリンタ用印字ヘッド。 (付記8) 上記板ばねは、上記用紙の搬送方向に対し
て直交する方向に沿って複数個並列に配設されており、
上記各衝打体は、上記板ばねごとに、上記衝打体におけ
る上記インク供給部材との接触部が印刷解像度のドット
ピッチに応じて上記用紙の搬送方向に所定量ずれるよう
に、その一部が切除されている、付記6または7に記載
のドットプリンタ用印字ヘッド。 (付記9) 上記衝打体の径は、0.6〜0.8mmと
された、付記6ないし8のいずれかに記載のドットプリ
ンタ用印字ヘッド。 (付記10) 付記1ないし7のいずれかに記載の印字
ヘッドを備えたことを特徴とする、ドットプリンタ。 (付記11) 弾性変形可能な板ばねの先端部にピン部
材を設け、この板ばねを所定方向にかつ瞬間的に変移さ
せて、上記ピン部材を、用紙に対してインク供給部材を
介して衝打させることによりドット単位に印刷を行うよ
うに構成されたドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法
であって、上記ピン部材の製作においては、上記板ばね
の先端部に保持台を取り付けた後、上記保持台の先端面
における特定位置に凹部を形成する工程と、上記保持台
の先端面に形成された凹部に上記球体を固着する工程と
を有することを特徴とする、ドットプリンタ用印字ヘッ
ドの製造方法。 (付記12) 弾性変形可能な板ばねの先端部にピン部
材を設け、この板ばねを所定方向にかつ瞬間的に変移さ
せて、上記ピン部材を、用紙に対してインク供給部材を
介して衝打させることによりドット単位に印刷を行うよ
うに構成されたドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法
であって、上記ピン部材の製作においては、先端面に凹
部が形成された保持台を上記板ばねの先端部に取り付け
る工程と、上記保持台の先端面に形成された凹部に上記
球体を固着する工程と、上記球体における上記インク供
給部材との接触部を形成するために、上記球体の一部を
切削する工程とを有することを特徴とする、ドットプリ
ンタ用印字ヘッドの製造方法。 (付記13) 弾性変形可能な板ばねの先端部にピン部
材を設け、この板ばねを所定方向にかつ瞬間的に変移さ
せて、上記ピン部材を、用紙に対してインク供給部材を
介して衝打させることによりドット単位に印刷を行うよ
うに構成されたドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法
であって、上記ピン部材の製作においては、上記板ばね
の先端部に保持台を取り付けた後、上記保持台の先端面
に凹部を形成する工程と、上記保持台の先端面に形成さ
れた凹部に上記球体を固着する工程と、上記球体におけ
る上記インク供給部材との接触部を形成するために、上
記球体の一部を切削する工程とを有することを特徴とす
る、ドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本願発明によれば、用紙
およびインク供給部材を衝打するためのピン部材は、球
体とそれを保持する保持台とからなり、保持台に形成さ
れる部の内面に球体が固着されるため、インク供給部材
等を衝打する球体の位置を確実に特定することができ
る。この場合、保持台の先端面において、凹部は、その
形成位置が比較的精度よく適所に形成することができる
ので、球体を高精度に位置決めすることができる。その
ため、板ばねに対する球体の相対位置を所望の位置に設
定することができ、用紙上の正確な位置にドットを形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態に係るドットプリンタ
用印字ヘッドの概略構成図である。
【図2】板ばねおよび基体部を示し、(a) は平面図、
(b) は(a) のB−B矢視図である。
【図3】第3ヨークの斜視図である。
【図4】保持台に対する球体の固着状態を示す図であ
る。
【図5】他の保持台における凹部の形成位置を示す図で
ある。
【図6】板ばねに対する保持台の取付状態を示す図であ
る。
【図7】球体および保持台の斜視図である。
【図8】第2実施形態に係る印字ヘッドの球体および保
持台を示す図である。
【図9】球体および保持台の斜視図である。
【図10】他の球体における切削形態を示す図である。
【図11】従来のドットプリンタの概略模式図である。
【図12】従来のドットプリンタ用印字ヘッドの概略構
成図である。
【図13】従来の板ばねおよび基体部を示し、(a) は平
面図、(b) は(a)のb−b矢視図である。
【符号の説明】
2 印字ヘッド 3 インクリボン 5 ピン部材 7 変移機構 35 球体 36 保持台 37 凹部 41 衝打体 C 用紙
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正行 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 薮 亮輔 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 古川 重信 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 三浦 広司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 田崎 勲 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜場 圭二郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 川村 登 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−144175(JP,A) 特開 昭55−152074(JP,A) 特開 平9−201987(JP,A) 実開 平4−40938(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/245 - 2/25

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にピン部材が設けられた弾性変形
    可能な板ばねと、この板ばねを所定方向にかつ瞬間的に
    変移させる変移手段とを備え、上記ピン部材を、縦方向
    に搬送可能な用紙に対してインク供給部材を介して衝打
    させることによりドット単位に印刷を行うように構成さ
    れたドットプリンタ用印字ヘッドであって、上記板ばねは、上記用紙の搬送方向に対して直交する方
    向に沿って複数個並列に配設されているとともに、 上記ピン部材は、上記板ばねに固着され、かつ先端面
    に凹部が形成された保持台と、この保持台の凹部の内面
    保持され上記インク供給部材と接触する球体とからな
    、かつ、 上記各保持台の凹部は、上記各板ばねごとに、印刷解像
    度のドットピッチに応じて上記用紙の搬送方向にずれて
    形成されている ことを特徴とする、ドットプリンタ用印
    字ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記凹部の内面は、テーパ状に形成され
    ている、請求項に記載のドットプリンタ用印字ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 先端部にピン部材が設けられた弾性変形
    可能な板ばねと、この板ばねを所定方向にかつ瞬間的に
    変移させる変移手段とを備え、上記ピン部材を、縦方向
    に搬送可能な用紙に対してインク供給部材を介して衝打
    させることによりドット単位に印刷を行うように構成さ
    れたドットプリンタ用印字ヘッドであって、上記板ばねは、上記用紙の搬送方向に対して直交する方
    向に沿って複数個並列に配列されているとともに、 上記ピン部材は、上記板ばねに固着され、かつ先端面
    に凹部が形成された保持台と、この保持台の上記凹部に
    保持された衝打体とからなり、 上記衝打体は、球体の一部を切除した形態を有している
    とともに、上記各板ばねごとに、上記インク供給部材と
    の接触部が印刷解像度のドットピッチに応じて上記用紙
    の搬送方向に所定量ずれるように、上記各球体の一部が
    切除されていることを特徴とする、ドットプリンタ用印
    字ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記凹部の内面は、テーパ状に形成され
    ている、請求項に記載のドットプリンタ用印字ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしのいずれかに記載の印
    字ヘッドを備えたことを特徴とする、ドットプリンタ。
  6. 【請求項6】 複数個並列に配列された弾性変形可能な
    板ばねの先端部にピン部材を設け、これらの板ばねを
    所定方向にかつ瞬間的に変移させて、上記ピン部材を、
    用紙に対してインク供給部材を介して衝打させることに
    よりドット単位に印刷を行うように構成されたドットプ
    リンタ用印字ヘッドの製造方法であって、 上記ピン部材の製作においては、 上記板ばねの先端部に保持台を取り付けた後、上記
    保持台の先端面における、印刷解像度のドットピッチと
    対応した特定位置に凹部を形成する工程と、 上記保持台の凹部に球体を固着する工程とを有すること
    を特徴とする、ドットプリンタ用印字ヘッドの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 複数個並列に配列された弾性変形可能な
    板ばねの先端部にピン部材を設け、この板ばねを所定
    方向にかつ瞬間的に変移させて、上記ピン部材を、用紙
    に対してインク供給部材を介して衝打させることにより
    ドット単位に印刷を行うように構成されたドットプリン
    タ用印字ヘッドの製造方法であって、 上記ピン部材の製作においては、 先端面に凹部が形成された保持台を上記板ばねの先端
    部に取り付ける工程と、 上記保持台の凹部に球体を固着する工程と、 上記球体における上記インク供給部材との接触部が印刷
    解像度のドットピッチに対応して形成されるように、
    球体の一部を切削する工程とを有することを特徴と
    する、ドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 複数個並列に配列された弾性変形可能な
    板ばねの先端部にピン部材を設け、この板ばねを所定方
    向にかつ瞬間的に変移させて、上記ピン部材を、用紙に
    対してインク供給部材を介して衝打させることによりド
    ット単位に印刷を行うように構成されたドットプリンタ
    用印字ヘッドの製造方法であって、 上記ピン部材の製作においては、 上記板ばねの先端部に保持台を取り付けた後、上記保
    持台の先端面に凹部を形成する工程と、 上記保持台の凹部に球体を固着する工程と、 上記球体における上記インク供給部材との接触部が印刷
    解像度のドットピッチに対応して形成されるように、
    球体の一部を切削する工程とを有することを特徴と
    する、ドットプリンタ用印字ヘッドの製造方法。
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