JP3533744B2 - Sohcエンジン - Google Patents

Sohcエンジン

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JP3533744B2
JP3533744B2 JP06790595A JP6790595A JP3533744B2 JP 3533744 B2 JP3533744 B2 JP 3533744B2 JP 06790595 A JP06790595 A JP 06790595A JP 6790595 A JP6790595 A JP 6790595A JP 3533744 B2 JP3533744 B2 JP 3533744B2
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義治 小田
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B2275/20SOHC [Single overhead camshaft]
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、SOHCエンジンに
関し、さらに詳しくはSOHCエンジンにおける補機の
レイアウト構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、車体への搭載性か
らエンジン全体のコンパクト化が要請されるが、その場
合、特に問題となるのが補機の配置構造である。即ち、
従来一般には、補機はエンジン出力軸が延出するエンジ
ン前端面側に集中的に配置されるが、このようにエンジ
ン前端面側に集中的に補機を配置するとその配置スペー
スの確保上、補機がエンジンの幅方向から大きくはみ出
し、エンジンの幅方向寸法が増加しそのコンパクト化の
要請に反することになる。
【0003】かかる事情から、補機のエンジン前端面側
への集中配置を回避する一つの方法として、例えば、実
開平4−103236号公報には、シリンダヘッドの上
面側にエンジン長手方向に向けて配置されるカム軸の後
端に補機を取り付けるとともに、さらにこのカム軸にギ
ヤを介して他の補機を取り付け、これらを共にカム軸を
介して駆動することで補機をエンジン前端面側とエンジ
ン後端面側とに分散配置するものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上掲公知例
のものにおいては、カム後端側に補機を配置したこと
で、それだけエンジン前端面側へ配置される補機の数が
減少し、これによって該エンジン前端面側においてはエ
ンジン幅方向におけるコンパクト化が促進されるもの
の、エンジン後端面側においては、ここに配置される複
数の補機によって却ってエンジン幅方向が増加し、全体
としてエンジンの幅方向におけるコンパクト化には寄与
しないものであった。即ち、上掲公知例のものは、カム
軸がエンジン出力軸の直上に配置された構造のエンジン
において、該カム軸の後端に補機を取り付け、さらにこ
のカム軸に設けたギヤを介して他の補機を取り付ける構
成であることから、上記他の補機はエンジン幅方向にお
いて上記エンジン出力軸から側方へ大きく偏位した位置
に配置されることとなり、結果的に補機がシリンダヘッ
ド幅方向の一方側へ大きくはね出すこととなり、そのコ
ンパクト化が図れないものである。
【0005】そこで本願発明は、SOHCエンジンにお
いて、その構造上の特徴を有効に利用することで、カム
軸の後端側に配置される複数の補機をできるだけシリン
ダヘッドの幅方向寸法内に納め、もってエンジンの幅方
向寸法のコンパクト化を実現することを目的としてなさ
れたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、次のような構成を
採用している。
【0007】本願の第1の発明では、シリンダヘッド上
に、該シリンダヘッドの前端部に対応する一端部にエン
ジン出力軸からの駆動力を受ける伝動体を備え且つ該シ
リンダヘッドの長手方向と平行に配置された1本のカム
軸と、カム軸方向から見て該カム軸上のカムとの当接部
を上記シリンダヘッドの幅方向における一端側に設ける
とともにバルブに対する押接部を該幅方向における他端
側に設けたロッカアームとを備えてなるSOHCエンジ
ンにおいて、上記カム軸の他端部に駆動ギヤを取り付け
る一方、上記シリンダヘッドの後端部に上記駆動ギヤと
該駆動ギヤに噛合する被駆動ギヤとを収納するギヤ収納
室を設けるとともに、上記被駆動ギヤの軸芯をカム軸方
向から見て上記シリンダヘッドの幅方向における上記他
端側に配置し、さらに上記ギヤ収納室の後端側に、上記
駆動ギヤと被駆動ギヤの軸上後端にそれぞれ連結された
複数の補機を配置したことを特徴としている。
【0008】そして、上記駆動ギヤの軸芯のエンジン上
下方向における高さ位置を上記シリンダヘッドの上面に
対応する位置に設定するとともに、上記被駆動ギヤの軸
芯のエンジン上下方向における高さ位置を上記シリンダ
ヘッドの上面と下面との間の高さ位置に設定したことを
特徴としている
【0009】また、上記駆動ギヤの収容される上記ギヤ
収納室の第1室は、上記シリンダヘッド上面に開放され
た開放凹部とされる一方、上記被駆動ギヤの収容される
第2室は、上記シリンダヘッド上面には開放せず、上記
第1室に対してその側方から連通していて、上記ギヤ収
納室の鋳造成形時の型割り位置を上記シリンダヘッドの
幅方向における上記第1室と第2室との境界部分に設定
し、該ギヤ収納室の底部に型割りによって上記第1室と
第2室とを区画する突条を形成してこれをオイルを溜め
るオイルダムとしたことを特徴としている。
【0010】本願の第の発明では、上記第の発明に
かかるSOHCエンジンにおいて、上記シリンダヘッド
の上記被駆動ギヤの軸芯上に、上記シリンダヘッドに設
けられるウォータジャケットと上記ギヤ収納室との鋳造
成形用中子型を支持する中子幅木穴を形成したことを特
徴としている
【0011】本願の第の発明では、上記第1の発明に
かかるSOHCエンジンにおいて、エンジン後端部に配
置される補機のうち、上記駆動ギヤに連結された補機が
バキュームポンプであり、上記被駆動ギヤに連結された
補機がパワーステアリング用油圧ポンプであり、エンジ
ン前端部に配置される補機のうち、上記タイミング巻掛
部材により駆動される補機がウォータポンプであり、上
記補機駆動ベルトにより駆動される補機がオルタネータ
と空調用コンプレッサであることを特徴としている。
【0012】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0013】(1) 本願の第1の発明 本願の第1の発明にかかるSOHCエンジンによれば、
シリンダヘッド上に、その一端部にエンジン出力軸から
の駆動力を受ける伝動体を備えた1本のカム軸と、カム
軸方向から見てカムとの当接部を上記シリンダヘッドの
幅方向における一端側に設けるとともにバルブに対する
押接部を該幅方向における他端側に設けたロッカアーム
とを備えていることから、該カム軸は必然的にシリンダ
ヘッドの幅方向の一端側に偏った配置構造となってい
る。
【0014】このため、上記カム軸の他端部に取り付け
られた駆動ギヤと該被駆動ギヤに噛合するとともにその
軸芯がカム軸方向から見て上記シリンダヘッドの幅方向
における上記他端側に配置された被駆動ギヤとを、上記
シリンダヘッドの後端部に設けたギヤ収納室に収納し、
且つこれら駆動ギヤと被駆動ギヤの軸上後端に上記ギヤ
収納室の後端側に配置された複数の補機を連結すると、
上記カム軸がシリンダヘッド幅方向の一端側に偏って配
置されていることに起因して、上記複数の補機はこれら
が上記ギヤ収納室の後端側においてシリンダヘッド幅方
向に並んで配置されているにも拘わらず上記シリンダヘ
ッドの幅方向両側からそれぞれその側方への延出量が可
及的に小ならしめられ、結果的にシリンダヘッド後端側
に複数の補機をシリンダヘッド幅方向に配置した構造で
あるにも拘わらずこれら補機をも含めたエンジン全体と
しての幅方向寸法が小さく抑えられ、そのコンパクト化
が促進されるものである。
【0015】また、上記(1)に記載の作用効果に加えて
次のような特有の作用効果が得られる。即ち、上記駆動
ギヤの軸芯のエンジン上下方向における高さ位置を上記
シリンダヘッドの上面に対応する位置に設定するととも
に、上記被駆動ギヤの軸芯のエンジン上下方向における
高さ位置を上記シリンダヘッドの上面と下面との間の高
さ位置に設定しているので、例えば駆動ギヤの軸芯と被
駆動ギヤの軸芯とを同一高さ位置に設定した場合に比べ
て、該駆動ギヤと被駆動ギヤの軸芯間のシリンダヘッド
幅方向における間隔が小さくなる。このことは、逆言す
れば、上記両ギヤが比較的大径であったとしてもそれら
の軸芯を上下方向に偏位させることで該両ギヤをシリン
ダヘッドの限られた幅寸法内に納めることができるとい
うことであり、それだけエンジン全体としての幅方向寸
法のコンパクト化がさらに促進されることになる
【0016】さらに、上記 (1) に記載の作用効果に加え
て次のような特有の作用効果が得られる。即ち、上記駆
動ギヤの収容される上記ギヤ収納室の第1室は、上記シ
リンダヘッド上面に開放された開放凹部とされる一方、
上記被駆動ギヤの収容される第2室は、上記シリンダヘ
ッド上面には開放せず、上記第1室に対してその側方か
ら連通していて、上記ギヤ収納室の鋳造成形時の型割り
位置を上記シリンダヘッドの幅方向における上記第1室
と第2室との境界部分に設定し、該ギヤ収納室の底部に
型割りによって上記第1室と第2室とを区画 する突条を
形成してこれをオイルを溜めるオイルダムとしているの
で、例えば成形型にオイルダム成形用の専用の溝部を設
ける必要がないことから、該成形型の構造そのものが簡
略化され、それだけコストダウンが期待できるものであ
る。
【0017】(2) 本願の第の発明 本願の第の発明にかかるSOHCエンジンによれば、
上記(1)に記載の作用効果に加えて次のような特有の作
用効果が得られる。即ち、上記シリンダヘッドの上面と
下面との間に位置する上記被駆動ギヤの軸芯上に、上記
シリンダヘッドに設けられるウォータジャケットと上記
ギヤ収納室との鋳造成形用中子型を支持する中子幅木穴
を形成しているので、この中子幅木穴の径寸法を適宜に
設定することで上記シリンダヘッドの成形後においては
上記中子幅木穴を上記被駆動ギヤに連結される上記補機
の軸受部としてそのまま利用することができ、例えば上
記中子幅木穴と補機軸受部用穴とを別々の位置に設定す
る場合に比して、シリンダヘッドそのものの構造の簡略
化が図れるとともに、シリンダヘッド製作時における中
子型の配置設計も容易となり、それだけコストダウンに
寄与し得るものである
【0018】(3) 本願の第の発明 本願の第の発明にかかるSOHCエンジンによれば、
上記(1)に記載の作用効果に加えて次のような特有の作
用効果が得られる。即ち、エンジン後端部に配置される
補機のうち、上記駆動ギヤに連結される補機をバキュー
ムポンプとし、上記被駆動ギヤに連結される補機をパワ
ーステアリング用油圧ポンプとし、またエンジン前端部
に配置される補機のうち、上記タイミング巻掛部材によ
り駆動される補機をウォータポンプとし、上記補機駆動
ベルトにより駆動される補機をオルタネータと空調用コ
ンプレッサとしている。
【0019】このため、先ず、カム軸においては、元々
駆動負荷が大きいためその信頼性の確保上、さらに大き
な駆動負荷をかけることはできないが、このカム軸を介
してエンジン出力軸により駆動される補機が共に駆動負
荷の小さいバキュームポンプと油圧ポンプであるため、
該カム軸に過大な駆動負荷がかかるということがなく、
該カム軸の信頼性が確保されるものである。
【0020】また、エンジン前端部側においては、上記
カム軸の後端に複数の補機が配置されたことから、これ
らの複数の補機をもエンジン前端部に配置する場合に比
して、該前端部側に配置される補機の数が減少し、それ
だけ該エンジン前端部側に配置される補機を可及的にエ
ンジン幅方向の中央寄りに寄せて配置することが可能と
なり、それだけエンジン全体としての幅寸法のコンパク
ト化が期待できるものである。
【0021】さらに、タイミング巻掛部材は、タイミン
グの信頼性を確保する上において、あまり過大な駆動負
荷をかけることを避ける必要があるが、この場合、エン
ジン前端部側に配置される補機のうち、最も駆動負荷の
大きい空調用コンプレッサをタイミング巻掛部材とは別
の補機駆動ベルトによって駆動させるとともに、該タイ
ミング巻掛部材により駆動負荷の小さいウォータポンプ
を駆動させるようにしているので、上記タイミング巻掛
部材の信頼性が確保され、延いてはエンジンの運転性能
の維持が図れるものである。
【0022】
【実施例】以下、本願発明のSOHCエンジンを添付図
面に基づいて具体的に説明する。
【0023】図1ないし図4には、本願発明の実施例に
かかるエンジン1を示しており、同各図において符号2
はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はヘッド
カバーである。
【0024】このエンジン1は、いわゆるSOHC多弁
直噴式ディーゼルエンジンであって、上記シリンダヘッ
ド3の幅方向中央よりも一方側へ偏位した位置に該シリ
ンダヘッド3の長手方向(即ち、エンジン前後方向)に
所定間隔で4つの気筒5A〜5Dが列設配置されると共
に、他方側へ偏位した位置には後述のカム軸6が気筒列
設方向に平行に配置されている。
【0025】また、上記シリンダヘッド3の上記各気筒
5A〜5Dのボアセンタに対応する位置には、それぞれ
燃料噴射弁16,16,・・がその噴孔を燃焼室に臨ま
せた状態でシリンダ軸方向に向けて配置されるととも
に、該燃料噴射弁16の周囲には各気筒毎にそれぞれ二
つの排気弁35,35と二つの吸気弁36,36とがそ
れぞれ備えられており、該各排気弁35,35及び吸気
弁36,36は、上記各気筒5A〜5Dのボアセンタと
の中間位置において上記カム軸6と平行に配置された後
述のロッカ軸7の該各気筒5A〜5Dにそれぞれ対応す
る位置に取り付けられた後述の排気用ロッカアーム11
と吸気用ロッカアーム12とを介してそれぞれ上記カム
軸6により開弁駆動される。
【0026】上記カム軸6は、その軸方向において上記
エンジン1の各気筒5A〜5Dに対応する位置に該各気
筒5A〜5D毎にそれぞれ排気用カム8と吸気用カム9
とを設けている。このカム軸6は、その前端6aにタイ
ミングベルト17(図3参照。特許請求の範囲中の「タ
イミング巻掛部材」に該当する)を介してエンジン出力
軸19(図3参照)により回転駆動されるカムプーリ2
5(特許請求の範囲中の「伝動体」に該当する)を、後
端6b寄りには駆動ギヤ21をそれぞれ取り付けてい
る。そして、このカム軸6は、上記シリンダヘッド3の
上面側に対して、上記カムプーリ25をエンジン前端か
ら前方へ延出させ、また上記駆動ギヤ21をシリンダヘ
ッド3に設けた後述のギヤ収納室20に収納せしめた状
態で、上記各気筒5A〜5Dの配列方向に平行に配置さ
れ、且つ上記シリンダヘッド3の各ボアセンタに対応す
る位置に配置された複数のカム軸受部10A〜10Gに
回転自在に支承されている。
【0027】上記ロッカ軸7は、所定径のパイプ体で構
成され、上記カム軸6よりボアセンタ寄り位置に気筒配
列方向に平行に固定配置される。このロッカ軸7は、そ
の軸方向において上記各気筒5A〜5Dに対応する位置
のそれぞれに、各気筒毎に次述する排気用ロッカアーム
11と吸気用ロッカアーム12を取り付けている。この
排気用ロッカアーム11と吸気用ロッカアーム12は、
その基本構造を同じにするものであるため、ここでは排
気用ロッカアーム11を例にとってその具体的構造を説
明する。
【0028】上記排気用ロッカアーム11は、図1及び
図2に示すように、その一端に上記カム軸6の排気用カ
ム8に当接するカムローラ13(特許請求の範囲中の
「当接部」に該当する)を、他端には略T字状形態をも
つ押圧部材15を介して上記二つの排気弁35,35を
共に押接する押接ボルト14(特許請求の範囲中の「押
接部」に該当する)を、それぞれ備えている。従って、
上記各排気弁35,35は、上記排気用ロッカアーム1
1が上記カム軸6の回転を受けて揺動することで同時に
開閉駆動される。
【0029】上記カム軸6と上記ロッカ軸7及び上記排
気用ロッカアーム11と吸気用ロッカアーム12とがそ
れぞれ上記シリンダヘッド3の上面側において上述の如
き相対位置をもって配置される結果、上記カム軸6は上
記シリンダヘッド3の幅方向中央よりも反ボアセンタ寄
りの一端側に偏位した状態で配置されることになる。こ
のように、上記カム軸6がシリンダヘッド3の幅方向の
一端側に偏位配置されると、エンジン1の前端部側にお
いても後端部側においても、共にエンジン幅方向の反カ
ム軸6寄り位置にスペース的な余裕ができる。このた
め、この実施例においては、次述するように、このカム
軸6の偏位により生じたスペース的な余裕を利用してそ
れぞれ次述する各種の補機を配置している。
【0030】エンジン後端部側における補機の配置構造
先ず、エンジン後端部側においては、図1及び図4に示
すように、上記ギヤ収納室20を貫通してシリンダヘッ
ド3の後端面3b側に突出したカム軸6の後端6bに、
上記後端面3bに対してその外側から締着固定されたバ
キュームポンプ23を連結するとともに、該カム軸6に
取り付けられた駆動ギヤ21に噛合する被駆動ギヤ22
には上記後端面3bに対してその外側から締着固定した
油圧ポンプ24を連結し、上記カム軸6を介して上記バ
キュームポンプ23と油圧ポンプ24とを共に上記エン
ジン出力軸19によって駆動させるようにしている。
【0031】この場合、この実施例のものにおいては、
上記駆動ギヤ21の軸芯(即ち上記カム軸6の軸芯)を
上記シリンダヘッド3の上面3cに対応する高さ位置に
設定するとともに、上記被駆動ギヤ22の軸芯を該シリ
ンダヘッド3の上面3cと下面3dの中間に対応する高
さ位置に設定している。また、上記駆動ギヤ21と被駆
動ギヤ22との間においては、該駆動ギヤ21の径寸法
を被駆動ギヤ22の径寸法よりも大きく設定し、該被駆
動ギヤ22を増速するようにしている。さらに、上記被
駆動ギヤ22に連結される油圧ポンプ24は、駆動ギヤ
21に連結されるバキュームポンプ23よりも径寸法が
小さなものとされている。
【0032】エンジン後端部側における補機の取り付け
に関して上述の如き配置構造を採用することで、次のよ
うな特有の作用効果が奏せられる。
【0033】第1に、SOHCエンジンに特有の構造上
の特徴としてカム軸6がシリンダヘッド3の幅方向の一
端側に偏った配置となっていることから、上記カム軸6
の他端6bに取り付けられた駆動ギヤ21と該駆動ギヤ
21に噛合するとともにその軸芯が上記シリンダヘッド
3の幅方向における他端側に配置された被駆動ギヤ22
とを上記ギヤ収納室20に収納し、且つこれら駆動ギヤ
21と被駆動ギヤ22の軸上後端に上記ギヤ収納室20
の後端側に配置されたバキュームポンプ23と油圧ポン
プ24とを連結すると、これらバキュームポンプ23と
油圧ポンプ24とはこれらが上記ギヤ収納室20の後端
側においてシリンダヘッド幅方向に並んで配置されてい
るにも拘わらず該バキュームポンプ23と油圧ポンプ2
4とはシリンダヘッド3の幅寸法内に納められることと
なり、結果的にエンジン全体としてその幅方向における
コンパクト化が図れるものである。
【0034】第2に、上記カム軸6の軸芯、即ち駆動ギ
ヤ21の軸芯のエンジン上下方向における高さ位置を上
記シリンダヘッド3の上面3cに対応する位置に設定す
るとともに、上記被駆動ギヤ22の軸芯のエンジン上下
方向における高さ位置を上記シリンダヘッド3の上面3
cと下面3dとの中間の高さ位置に設定することで、例
えばこの駆動ギヤ21の軸芯と被駆動ギヤ22の軸芯と
を同一高さ位置に設定した場合に比べて、該駆動ギヤ2
1と被駆動ギヤ22の軸芯間のシリンダヘッド幅方向に
おける間隔が小さくなり、該駆動ギヤ21と被駆動ギヤ
22とをシリンダヘッド3の限られた幅寸法内に納める
ことができ、この結果、エンジン全体としての幅方向寸
法のコンパクト化がさらに図られるものである。
【0035】第3に、上記駆動ギヤ21を大径に、上記
被駆動ギヤ22を小径にそれぞれ設定しているので、例
えばこれら両ギヤ21,22をほぼ同径に設定した場合
に比して、該両ギヤ21,22のシリンダヘッド幅方向
における寸法が小さくなり、これらをシリンダヘッド3
幅寸法内に納めてエンジン全体としてのコンパクト化を
図ることが可能となる。また、同時に、駆動ギヤ21と
被駆動ギヤ22との相対的な径寸法に対応させて、上記
駆動ギヤに連結される上記バキュームポンプ23の径方
向の大きさを、上記被駆動ギヤ22側に連結される油圧
ポンプ24のそれよりも大きく設定することで、該駆動
ギヤ21と被駆動ギヤ22のみならず上記バキュームポ
ンプ23と油圧ポンプ24をもシリンダヘッド3の幅寸
法内に納めることが可能であり、これによりエンジン1
の更なるコンパクト化が期待できるものである。
【0036】第4に、上記駆動ギヤ21を大径に、被駆
動ギヤ22を小径に設定して該被駆動ギヤ22を増速さ
せるとともに、上記被駆動ギヤ22に連結される上記油
圧ポンプ24の径方向の大きさを、上記駆動ギヤ21側
に連結されるバキュームポンプ23のそれよりも小さく
設定しているので、該油圧ポンプ24においてはその容
量の小さいことによる性能低下が、その回転数を高める
ことで補填され、所要性能が確保されるものであり、結
果的に、エンジン1の幅寸法のコンパクト化と油圧ポン
プ24の性能確保との両立が可能となるものである。
【0037】エンジン前端部側における補機の配置構造
一方、エンジン前端側においては、図1及び図3に示す
ように、上記カム軸6が上記シリンダヘッド3の上面3
c上で且つエンジン幅方向の一端寄りに偏位して配置さ
れているのに対して、エンジン出力軸19はシリンダブ
ロック2の下部における幅方向中央に配置されている。
そして、上記カム軸6には上記カムプーリ25が取り付
けられる一方、上記エンジン出力軸19にはタイミング
ベルト17(特許請求の範囲中の「タイミング巻掛部
材」に該当する)が巻掛けられる小径の第1クランクプ
ーリ27とVベルト18(特許請求の範囲中の「補機駆
動ベルト」に該当する)が巻掛けられる大径の第2クラ
ンクプーリ32とが軸方向に前後した取り付けられてい
る。さらに、このエンジン1は車体に対してその長手方
向を車幅方向に向けて搭載される横置きタイプのエンジ
ンであり、上記シリンダブロック2の下部の車体後方寄
り位置にはドライブシャフト40が配置されるととも
に、エンジン1のヘッドカバー4の上方にはこれに近接
して車体後方から車体前方へ向けて下降傾斜するボンネ
ットラインLが存在している。
【0038】従って、エンジン前端部においては、これ
をエンジン出力軸19の軸方向から見た場合、エンジン
1の左側では上記カムプーリ25の側方位置から上記第
2クランクプーリ32の上端近傍にかけての部位が、ま
たエンジン1の右側では上記カムプーリ25の側方位置
から下側の部位が、それぞれ比較的スペース的に余裕の
ある部位となっており、このためこの実施例のものにお
いてはこれら余裕のあるスペースに各種の補機を配置す
ることでエンジン全体としての幅方向におけるコンパク
ト化を図るとともに、併せてこれら各補機に対する駆動
方式を工夫することでエンジン長手方向のコンパクト化
等を図っている。以下、これら各補機の配置構造等につ
いて説明する。
【0039】この実施例においては、図3に示すよう
に、エンジン前端部には補機としてウォータポンプ45
と燃料噴射ポンプ41とオルタネータ42とコンプレッ
サ43の4つの補機を配置するものとし、且つこれら4
つの補機のうち、上記ウォータポンプ45と燃料噴射ポ
ンプ41とをタイミングベルト17によって駆動し、オ
ルタネータ42とコンプレッサ43とをVベルト18に
よって駆動するようにしている。
【0040】先ず、タイミングベルト17により駆動さ
れるウォータポンプ45と燃料噴射ポンプ41のうち、
該ウォータポンプ45はシリンダブロック2の左側部の
しかも上記カムプーリ25と第1クランクプーリ27の
中間位置に配置され、ウォータポンプ駆動プーリ28を
介して駆動される。また、上記燃料噴射ポンプ41は、
エンジン1の右側部においてシリンダブロック2とシリ
ンダヘッド3とに跨がって固定されたブラケット47に
より固定され且つ噴射ポンプ駆動プーリ26を介して駆
動される。さらに上記カムプーリ25とウォータポンプ
駆動プーリ28の間にはアイドルプーリ29が、ウォー
タポンプ駆動プーリ28と第1クランクプーリ27の間
にはテンショナープーリ31が、また第1クランクプー
リ27と上記噴射ポンプ駆動プーリ26の間にはアイド
ルプーリ30がそれぞれ配置されている。上記タイミン
グベルト17は、上記第1クランクプーリ27とカムプ
ーリ25と噴射ポンプ駆動プーリ26とに巻掛けられる
とともに、これら各プーリに対するタイミングベルト1
7の巻掛け角が上記各アイドルプーリ29,30とテン
ショナープーリ31とによって十分に確保されていると
ともに、上記テンショナープーリ31によって該タイミ
ングベルト17の張力が適正に保持されている。
【0041】これに対して、上記Vベルト18により駆
動される上記オルタネータ42とコンプレッサ43は、
共にエンジン1の右側のしかも上記燃料噴射ポンプ41
の下側位置において、上記オルタネータ42を上側に、
上記コンプレッサ43を下側に位置せしめた状態で配置
されている。そして、このオルタネータ42にはオルタ
ネータ駆動プーリ33が、コンプレッサ43にはコンプ
レッサ駆動プーリ34が、それぞれ取り付けられてお
り、上記Vベルト18は上記第2クランクプーリ32と
オルタネータ駆動プーリ33とコンプレッサ駆動プーリ
34に対して略三角状に巻掛けられている。また、この
Vベルト18の張力調整は、上記ブラケット47の端部
に連結固定したストラップ48によって上記オルタネー
タ42の回動位置を調整することで行われる。
【0042】このようなエンジン前端部側における各補
機の配置構造、及び駆動構造を採用したことにより、こ
の実施例に特有の次のような作用効果が奏せられる。
【0043】第1に、エンジン前端部に配置される複数
の補機のうち、一部の補機、即ち、ウォータポンプ45
と燃料噴射ポンプ41を上記カムプーリ25に巻掛けら
れるタイミングベルト17により駆動し、他の補機、即
ち、オルタネータ42とコンプレッサ43はこれを上記
タイミングベルト17以外に設けた1本のVベルト18
によって駆動させるようにしているので、エンジン出力
軸19にその軸方向に前後して設けられるプーリとして
は、第1クランクプーリ27と第2クランクプーリ32
の二つで良く、例えばVベルト18を2本以上配置する
場合に比して、該エンジン出力軸19におけるプーリ取
付部分の長さが短くてよく、それだけ該エンジン出力軸
19のエンジン前端からの突出長さを短くしてエンジン
の長手方向のコンパクト化を図ることが可能となるもの
である。
【0044】尚、このように、タイミングベルト17以
外の補機駆動ベルトとして1本のVベルト18を設けれ
ば事足りるのは、必要な補機のうち上記バキュームポン
プ23と油圧ポンプ24とをエンジン後端部側に配置し
て上記カム軸6で駆動しエンジン前端部側への配置補機
の数を減らせたことによる。
【0045】第2に、エンジン後端部に配置される補機
にも関連するが、エンジン後端部側に配置される補機の
うち、上記駆動ギヤ21に連結される補機をバキューム
ポンプ23とし、上記被駆動ギヤ22に連結される補機
をパワーステアリング用油圧ポンプ24とし、またエン
ジン前端部に配置される補機のうち、上記タイミングベ
ルト17により駆動される補機をウォータポンプ45と
燃料噴射ポンプ41とし、上記Vベルト18により駆動
される補機をオルタネータ42と空調用コンプレッサ4
3としている。かかる補機配置構造とすることで、次の
ような利点が得られる。
【0046】先ず、カム軸6は吸・排気弁を開弁駆動す
ることから元々駆動負荷が大きく、このためその信頼性
の確保上、さらに大きな駆動負荷がかかるのを回避しな
ければならないが、このカム軸6を介してエンジン出力
軸19により駆動される補機が共に駆動負荷の小さいバ
キュームポンプ23と油圧ポンプ24であるため、該カ
ム軸に過大な駆動負荷がかかるということがなく、該カ
ム軸の信頼性が確保されるものである。
【0047】また、エンジン前端部側においては、上記
カム軸6の後端に複数の補機が配置されたことから、こ
れらの複数の補機をもエンジン前端部に配置する場合に
比して、該前端部側に配置される補機の数が減少し、そ
れだけ該エンジン前端部側に配置される補機を可及的に
エンジン幅方向の中央寄りに寄せて配置することが可能
となり、それだけエンジン全体としての幅寸法のコンパ
クト化が期待できるものである。
【0048】さらに、タイミングベルト17は、タイミ
ングの信頼性を確保する上において、あまり過大な駆動
負荷がかかることを避ける必要がある。この場合、この
実施例においてはエンジン前端部側に配置される補機の
うち、最も駆動負荷の大きい空調用コンプレッサをタイ
ミングベルト17によらずVベルト18によって駆動さ
せるとともに、該タイミングベルト17では上記エンジ
ン出力軸19とのタイミングをとる必要のあるカム軸6
と燃料噴射ポンプ41と、駆動負荷の小さいウォータポ
ンプ28のみを駆動させるようにしているので、上記タ
イミングベルト17に過大な駆動負荷がかかるのが回避
され、その信頼性が向上し、延いてはエンジン1の運転
性能の維持が図れるものである。
【0049】尚、図3において符号44はターボチャー
ジャ、46はオイルフィルタであり、これら各部材は比
較的スペースに余裕のあるエンジン1の車体後方側の側
部に配置されている。
【0050】上記シリンダヘッド3の具体的構造 さらに、この実施例のエンジン1においては、上記シリ
ンダヘッド3の構造に関して、本願発明を適用すること
で特有の作用効果を得るようにしている。即ち、上記シ
リンダヘッド3の後端部に一体形成される上記ギヤ収納
室20は、図1、図5及び図6に示すように、所定幅を
もってシリンダヘッド幅方向に延び、上記駆動ギヤ21
が収容される第1室20aと上記被駆動ギヤ22が収容
される第2室20bとを備えている。そして、この第1
室20aと第2室20bのうち、上記第1室20aは、
上記駆動ギヤ21の軸芯をシリンダヘッド上面3c上に
設定している関係上、該シリンダヘッド上面3c上に開
放された開放凹部とされる。これに対して、第2室20
bは、上記被駆動ギヤ22が小径であり且つその軸芯が
シリンダヘッド3の上面3cと下面3dの中間位置に設
定されている関係上、シリンダヘッド上面3c上には開
放せず上記第1室20aに対してその側方から連通する
構成とされるとともに、その軸方向内側の側壁58には
該第2室20bとウォータジャケット53とを連通する
盲キャップ取付穴52が、また軸方向外側の側壁59に
は上記油圧ポンプ24のインロー固定部24aが嵌挿固
定されるポンプ取付穴51(「補機軸受部用穴」に該当
する)が、それぞれ貫通形成されている。尚、上記盲キ
ャップ取付穴52には、盲キャップ(図示省略)が取り
付けられ、これにより上記第2室20bとウォータジャ
ケット53とが水密的に区画される。
【0051】ところで、このような構成をもつギヤ収納
室20の鋳造成形に際しては、図5及び図6に示すよう
に、上記第1室20a部分を成形する抜き型55と、上
記第2室20bと上記ウォータジャケット53とを成形
する中子型56とが必要である(尚、抜き型55と中子
型56は、作図の便宜上、図5及び図6においてそれぞ
れ鎖斜線を施して示している)。この場合、この実施例
のものにおいては、上記中子型56を保持する中子幅木
穴として上記ポンプ取付穴51と盲キャップ取付穴52
とを利用している。従って、例えば上記中子幅木穴と上
記ポンプ取付穴51及び盲キャップ取付穴52とを別々
の位置に設定する場合に比して、シリンダヘッド3その
ものの構造の簡略化が図れるとともに、シリンダヘッド
3の製作時における中子型の配置設計も容易となり、そ
れだけコストダウンに寄与し得るものである。
【0052】また、この実施例のものにおいては、上記
抜き型55と中子型56の型割り位置を、上記第1室2
0aと第2室20bとの境界部分に設定し、図5に示す
ように、上記抜き型55の型割り面と中子型56の型割
り面とでギヤ収納室20の底部に該第1室20aと第2
室20bとを区画する突条を形成し、これをオイルダム
54として利用するようにしている。従って、例えば抜
き型55あるいは中子型56のいずれか一方の下面にオ
イルダム成形用の専用の溝部を設けるような必要がな
く、該成形型の構造そのものが簡略化され、それだけコ
ストダウンが期待できるものである。
【0053】尚、上記実施例においてはSOHCディー
ゼルエンジンを対象として説明したが、本願発明はディ
ーゼルエンジンに限らず広くSOHCエンジン一般に適
用し得るものであることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかるSOHCエンジン
の、ヘッドカバーを取り除いた状態における平面図であ
る。
【図2】図1のII-II要部断面図である。
【図3】図1のIII-III矢視図である。
【図4】図1のIV-IV矢視図である。
【図5】図1のV-V断面図ある。
【図6】図5のVI-VI断面図である。
【符号の説明】
1はエンジン、2はシリンダブロック、3はシリンダヘ
ッド、4はヘッドカバー、5A〜5Dは気筒、6はカム
軸、7はロッカ軸、8は排気用カム、9は吸気用カム、
10A〜10Gはカム軸受部、11は排気用ロッカアー
ム、12は吸気用ロッカアーム、13はカムローラ、1
4は押接ボルト、15は押圧部材、16は燃料噴射弁、
17はタイミングベルト、18はVベルト、19はエン
ジン出力軸、20はギヤ収納室、21は駆動ギヤ、22
は被駆動ギヤ、23はバキュームポンプ、24は油圧ポ
ンプ、25はカムプーリ、26は噴射ポンプ駆動プー
リ、27は第1クランクプーリ、28はウォータポンプ
駆動プーリ、29はアイドルプーリ、30はアイドルプ
ーリ、31はテンショナープーリ、32は第2クランク
プーリ、33はオルタネータ駆動プーリ、34はコンプ
レッサ駆動プーリ、35は排気弁、36は吸気弁、40
はドライブシャフト、41は燃料噴射ポンプ、42はオ
ルタネータ、43はコンプレッサ、44はターボチャー
ジャ、45はウォータポンプ、46はオイルフィルタ、
47はブラケット、48はストラップ、49はブラケッ
ト、50はウォータポンプ、51はポンプ取付穴、52
は盲キャップ取付穴、53はウォータジャケット、54
はオイルダム、55は抜き型、56は中子型、58及び
59はギヤ収納室の側壁である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02F 1/24 F02F 1/24 G (72)発明者 立川 宏司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 株式 会社マツダエンジニアリング内 (56)参考文献 特開 平7−4214(JP,A) 特開 平3−286147(JP,A) 実開 平4−103236(JP,U) 実開 昭62−36232(JP,U) 実公 平1−13786(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/00 - 67/00 F01L 1/26,1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド上に、該シリンダヘッド
    の前端部に対応する一端部にエンジン出力軸からの駆動
    力を受ける伝動体を備え且つ該シリンダヘッドの長手方
    向と平行に配置された1本のカム軸と、カム軸方向から
    見て該カム軸上のカムとの当接部を上記シリンダヘッド
    の幅方向における一端側に設けるとともにバルブに対す
    る押接部を該幅方向における他端側に設けたロッカアー
    ムとを備えてなるSOHCエンジンであって、 上記カム軸の他端部に駆動ギヤを取り付ける一方、 上記シリンダヘッドの後端部に上記駆動ギヤと該駆動
    ギヤに噛合する被駆動ギヤとを収納するギヤ収納室を
    体に設けるとともに、 上記被駆動ギヤの軸芯をカム軸方向から見て上記シリン
    ダヘッドの幅方向における上記他端側に配置し、上記駆動ギヤの軸芯のエンジン上下方向における高さ位
    置を上記シリンダヘッドの上面に対応する位置に設定す
    るとともに、該駆動ギヤの収容される上記ギヤ収納室の
    第1室を上記シリンダヘッド上面に開放する開放凹部と
    し、 一方、上記被駆動ギヤの軸芯のエンジン上下方向におけ
    る高さ位置を上記シリンダヘッドの上面と下面との間の
    高さ位置に設定するとともに、該被駆動ギヤの収容され
    る第2室は、上記シリンダヘッド上面には開放せず、上
    記第1室に対してその側方から連通させ、 上記ギヤ収納室の鋳造成形時の型割り位置を上記シリン
    ダヘッドの幅方向における上記第1室と第2室との境界
    部分に設定し、該ギヤ収納室の底部に型割りによって上
    記第1室と第2室とを区画する突条を形成して、これを
    オイルを溜めるオイルダムとし、 さらに上記ギヤ収納室の後端側に、上記駆動ギヤと被駆
    動ギヤの軸上後端にそれぞれ連結された複数の補機を配
    置したことを特徴とするSOHCエンジン
  2. 【請求項2】 請求項において、 上記シリンダヘッドの上記被駆動ギヤの軸芯上に、上記
    シリンダヘッドに設けられるウォータジャケットと上記
    ギヤ収納室との鋳造成形用中子型を支持する中子幅木穴
    を形成したことを特徴とするSOHCエンジン
  3. 【請求項3】 請求項1において、 エンジン後端部に配置される補機のうち、上記駆動ギヤ
    に連結された補機がバキュームポンプであり、上記被駆
    動ギヤに連結された補機がパワーステアリング用油圧ポ
    ンプであり、エンジン前端部に配置される補機のうち、
    上記タイミング巻掛部材により駆動される補機がウォー
    タポンプであり、上記補機駆動ベルトにより駆動される
    補機がオルタネータと空調用コンプレッサであることを
    特徴とするSOHCエンジン。
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