JP3533578B2 - キャッピング装置 - Google Patents

キャッピング装置

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JP3533578B2
JP3533578B2 JP03936394A JP3936394A JP3533578B2 JP 3533578 B2 JP3533578 B2 JP 3533578B2 JP 03936394 A JP03936394 A JP 03936394A JP 3936394 A JP3936394 A JP 3936394A JP 3533578 B2 JP3533578 B2 JP 3533578B2
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七郎 熊田
清 月森
均 岩本
眞一 川口
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日本クラウンコルク株式会社
東洋食品機械株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、炭酸飲料、果汁飲料、
アルコール飲料類などを収容した容器の口頸部にキャッ
プを装着するキャッピング装置、特に、容器の口頸部に
形成されたねじに対応するねじを備えたプレスクリュー
キャップや容器の口頸部に被嵌後にねじが転造されるピ
るピルファープルーフキャップを装着するキャッピング
装置関する。 【0002】 【従来の技術】この種キャッピング装置は、上下方向に
移動調節可能に配置された中央支柱と、該中央支柱に取
り付けられカムトラックを備えたカムブロックと、該カ
ムトラックと係合するカムフォロアを有し該カムトラッ
クに沿って回動するスピンドルと、該スピンドルに取り
付けられたキャッピングヘッドとを具備し、該キャッピ
ングヘッドを容器の口頸部に被嵌されたプレスクリュー
キャップまたはピルファープルーフキャップに作用せし
めて、該キャップを容器の口頸部に装着する装置が一般
に用いられている。 【0003】このようなキャッピング装置において、キ
ャップ装着時にはスピンドルに取り付けられたキャッピ
ングヘッドがキャップを押圧するため、キャップを装着
する容器がプラスチックボトルのように剛性の低いもの
では、上記押圧力によって座屈することがある。このた
め、スピンドルと同一速度で回動せしめられ該スピンド
ルと対応する外周位置に容器の口頸部と係合する切欠を
備えたネックターレットを設けるとともに、該ネックタ
ーレットの外周に沿ってネックガイドを配設し、該ネッ
クターレットとネックガイドを容器の口頸部に形成され
たねじの下方に設けられた剛性の高いトランスファーリ
ングの下側に係合することにより、剛性の高いトランス
ファーリングで上記押圧力を受けるようにしたものが例
えば特公昭62ー18435号公報に開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】而して、上記ネックガ
イドは静止部材から立設された取付けスタンドによって
支持された構造であるため、容器の高さが異なると、そ
の都度高さが異なる取付けスタンドに装着されたネック
ガイドに交換しなければならず、その交換作業が面倒で
あり、多大な作業時間を要するという問題がある。 【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、容器の高さに応じてカ
ムブロック等を装着した中央支柱を上下方向に移動調節
することにより、上記ネックターレットおよびネックガ
イドを同時に移動調節することができるキャッピング装
置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るために、本発明によれば、上下方向に移動調節可能に
配置された中央支柱と、該中央支柱に取り付けられたカ
ムトラックを備えたカムブロックと、該カムトラックと
係合するカムフォロアを有し該カムトラックに沿って回
動するスピンドルと、該スピンドルに取り付けられ容器
の口頸部にキャップを装着するキャッピングヘッドとを
有するキャッピング装置において、該スピンドルの下方
に配設され該スピンドルと対応する外周位置に容器の口
頸部と係合する切欠を備え該中央支柱を中心として該ス
ピンドルと同一速度で回動せしめられるネックターレッ
トと、該ネックターレットの外周に沿って対向して配設
されたネックガイドとを具備し、該ネックターレットを
該中央支柱とともに上下方向に移動可能に構成された該
スピンドルの駆動部材に連結するとともに、該ネックガ
イドを支持手段を介して該中央支柱に支持せしめた、こ
とを特徴とするキャッピング装置が提供される。 【0007】 【作用】異なる種類の容器にプレスクリューキャップを
装着する場合は、容器の底面から口頸部に設けられたト
ランスファーリングまでの高さに応じて、図示しないジ
ャッキを作動して中央支柱の上下位置を移動調節して、
ネックターレットおよびネックガイドの上面が容器の口
頸部に設けられたトランスファーリングの下面と接触す
る位置に位置付ける。この調整作業に際しては、ネック
ターレットおよびネックガイドが中央支柱とともに移動
するように構成されているので、中央支柱を作動するこ
とにより、ネックターレットとネックガイドを同時に移
動調節することができる。 【0008】 【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に従って
構成されたキャッピング装置の好適実施例について詳細
に説明する。 【0009】図1は本発明に従って構成されたキャッピ
ング装置を備えたキャッピングシステムの概略構成を示
す平面図、図2は本発明に従って構成されたキャッピン
グ装置の一実施例を示す縦断面図、図3は図2のキャッ
ピング装置に用いられるカムブロックに形成されたカム
トラックを展開して示す説明図、図4は図2におけるA
ーA線断面図である。 【0010】図1に示すキャッピングシステムは、回転
ターレット式キャッピング装置2と、搬送コンベア手段
4と、回転ターレット式搬入手段6と、回転ターレット
式搬出手段8と、キャップ供給手段10とを具備してい
る。図示しない充填装置によって内容物が充填された容
器12は、直立状態で搬送コンベア手段4上に供給さ
れ、搬入手段6に向けて矢印14で示す方向に搬送され
る。搬入手段6は容器12を矢印15で示す方向に搬送
して、搬入位置16にてキャッピング装置2に搬入す
る。なお、搬入手段6によってキャッピング装置2に搬
入される容器12は、キャップ被嵌位置22においてそ
の口頸部に上記キャップ供給手段10によってキャップ
24が被嵌される。このように、キャップ24が被嵌さ
れキャッピング装置2に搬入された容器12は、矢印1
8で示す方向に上記搬入位置16から搬出位置20まで
搬送される。キャップ24が被嵌された容器12が上記
搬入位置16から上記搬出位置20へ搬送される間に、
後述するようにして、容器12の口頸部にキャップ24
が所要のとおり装着される。搬出手段8はキャップ24
が装着された容器12を上記搬出位置20から矢印26
で示す方向に搬送して、キャッピング装置2から搬送コ
ンベア手段4上に搬出する。キャッピング装置2から搬
出された容器12は、搬送コンベア手段4上を矢印28
で示す方向に搬送される。上記搬送コンベア手段4、搬
入手段6、搬出手段8およびキャップ供給手段10は、
周知の形態のものでよく、本明細書においてはこれら各
手段の詳細な説明を省略する。 【0011】図2を参照してキャッピング装置2につい
て説明する。図示のキャッピング装置2は、中央支柱3
0を備えている。該中央支柱30は、その下端部が図示
しないジャッキに連結され、図において上下方向に移動
調節可能に構成されている。中央支柱30の上端部に
は、カムトラック32を備えたカムブロック34が取り
付けられている。カムトラック32は、カムブロック3
4の外周面に溝状に形成され、図3に示すように上限位
置を規定する第1のカムトラック321と、該第1のカ
ムトラック321から所定量降下した位置に形成された
第2のカムトラック322と、下限位置を規定する第3
のカムトラック323を備えており、これら第1のカム
トラック321、第2のカムトラック322および第3
のカムトラック323は、傾斜トラック324、325
および326によって連続せしめられている。前記第2
のカムトラック322は後述するスピンドルが略1回転
する間に移動する量に相当する長さを有し、第3のカム
トラック323は図示の実施例においては後述するスピ
ンドルが略2回転する間に移動する量に相当する長さを
有している。なお、第3のカムトラック323の長さ
は、容器12の口頸部に形成されるねじの巻き数に対応
する数を後述するスピンドルが回転する間に移動する量
に相当する長さを有していればよい。また、上記第2の
カムトラック322は、図示の実施例においては容器1
2の口頸部に形成されるねじのリード角に合わせて、第
1のカムトラック321側から第3のカムトラック32
3側に3°下降傾斜して形成されている。 【0012】中央支柱30の下端部には、円盤状の回転
支持板36が中央支柱30を中心として回転可能に配設
されている。該回転支持板36は、図示しない電動機等
の駆動源に伝動連結された駆動筒体38に取り付けられ
ており、上記搬入手段6によってキャッピング装置2に
搬入された容器12を載置し搬送するようになってい
る。該回転支持板36には前記中央支柱30に回転可能
に嵌合された第1の筒状回転軸40が一体的に回転する
ように取り付けられている。該第1の筒状回転軸40に
は、連結筒42を介してターレット円板44、44が固
定されている。このターレット円板44、44の周囲に
は周方向に間隔を置いて複数個(図示の実施例において
は6個)の半円形状の切欠き46、46が形成されてい
る(図1も参照)。上記搬入位置16(図1)にてキャ
ッピング装置2に搬入される容器12は、上記回転支持
板36上に直立状態で搬入され、その胴部が上記ターレ
ット円板44、44の切欠き46、46に受け入れられ
る。従って、支持板36およびターレット円板44、4
4が図1において矢印18で示す方向に回転せしめられ
ることにより、容器12が図1において矢印18で示す
方向に搬送される。容器12の半径方向外方への移動
は、ターレット円板44、44に沿って円弧状に延在す
る静止案内レール48によって防止される。なお、該静
止案内レール48は、適宜の支持部材を介して図示しな
い静止固定部材に固定されている。 【0013】図2を参照して説明を続けると、上記第1
の筒状回転軸40には、第2の筒状回転軸52が嵌合さ
れ、両筒状回転軸はキー50によって一体的に回転する
が軸方向には移動可能に連結されており、軸受53によ
って中央支柱30に軸支されている。該第2の筒状回転
軸52には、上記ターレット円板44の上方に配置され
た円盤状の装着板54がスタッドボルト56によって固
着されている。該装着板54には、周方向に間隔を置い
て複数個(図示の実施例においては6個)の貫通開口5
8が形成されており、該貫通開口58にスリーブ60が
嵌合されている。かかる貫通開口58の各々は、上記タ
ーレット円板44に形成された切欠き46の各々に整合
せしめられている。装着板54に形成された各貫通開口
58には、スピンドル62が回転かつ上下方向に移動可
能に各々配設されている。該スピンドル62は、前記カ
ムブロック34の外周面に形成されたカムトラック32
に係合する従動ローラ64を備えたカムフォロア66
と、該カムフォロア66の下端にねじ結合等によって連
結され下端部に角穴68を備えた支持柱70と、該支持
柱70に軸受72、72によって回転可能に軸支され外
周にスプライン74を備えるとともに下端に取付けフラ
ンジ76を有する回転部材78と、該回転部材78の外
周に形成されたスプライン74とスプライン嵌合する内
歯スプライン80を備えるとともに上部外周に従動歯車
82を備え、上記貫通開口58に嵌合されたスリーブ6
0に回転可能に嵌合された回転従動部材84とによって
構成されており、上記回転部材78の下端に設けられた
取付けフランジ76にキャッピングヘッドCHを着脱可
能に取り付けるようになっている。このキャッピングヘ
ッドCHとしては、容器の口頸部に形成されたねじに螺
合するねじを備えたプレスクリューキャップを装着する
ためのプレスクリューキャッピングヘッドとして、例え
ば特開昭60ー228288号公報に開示されているよ
うなキャッピングヘッドを、また、容器の口頸部にキャ
ップを被嵌した後にねじを転造するためのロールオンピ
ルファープルーフキャッピングヘッドとして、例えば特
公昭49ー21629号公報に開示されているようなキ
ャッピングヘッドを用いることができる。 【0014】次に、上記スピンドル62の回転部材78
を回転せしめる回転駆動機構86について説明する。該
回転駆動機構86は、上記装着板54に連結稈90によ
って連結されたキャリア92と、該キャリア92に回転
自在に軸支された回動軸94と、該回動軸94の上端に
装着され上記カムブロック34の下端に形成された固定
歯車96と噛み合う第1の遊星歯車98と、上記回動軸
94の下端に装着された第2の遊星歯車100と、該第
2の遊星歯車100と噛み合う歯車102を上端部に備
えるとともに下端に上記回転従動部材84の従動歯車8
2と噛み合う駆動歯車104を有し上記中央支柱30に
軸受108によって回転可能に軸支された回転駆動部材
106とを具備している。回転駆動機構86は以上のよ
うに構成されており、上記装着板54が回転することに
よって、連結稈90を介してキャリア92が固定歯車9
6に沿って回動せしめられる。このキャリア92の回動
により固定歯車96と噛み合っている第1の遊星歯車9
8が固定歯車96に沿って公転することにより、回動軸
94が回転し、該回動軸94に装着された第2の遊星歯
車100によって歯車102を介して回転駆動部材10
6が回転せしめられる。該回転駆動部材106が回転す
ることにより、該回転駆動部材106の下端に形成され
た駆動歯車104を介してスピンドル62が回転駆動さ
れる。 【0015】図2および図4に示すようにキャッピング
装置2は、上記スピンドル62の下方で上記ターレット
円板44より上方位置に配設されたネックターレット1
10を具備している。このネックターレット110は、
スピンドル62の駆動部材を構成し中央支柱30ととも
に上下方向に移動する上記第2の筒状回転軸52に着脱
可能に取り付けられた回転体112と、該回転体112
の外周部に上記スピンドル62と対応する位置(従っ
て、上記ターレット円板44に形成された切欠き46と
対応する位置)に取り付けられた複数個(図示の実施例
においては6個)のホルダ114とからなっている。該
複数個のホルダ114は、その外周面に半円形状の切欠
116が形成されている。このようにに構成されたネッ
クターレット110は、図4において矢印18で示す方
向に回転せしめられるとともに、中央支柱30が上下に
移動すると、第2の筒状回転軸52を介して中央支柱3
0と同時に上下に移動せしめられる。上記ネックターレ
ット110を構成するホルダ114の外周に沿ってネッ
クガイド118が配設されている。該ネックガイド11
8は、支持手段120を介して中央支柱30の上端に装
着された静止支持板122に支持されている。支持手段
120は、上記静止支持板122に上端が固定された複
数の第1の支持稈124と、該第1の支持稈124の下
端にナット126によって取り付けられた環状支持部材
128と、該環状支持部材128に上端が取り付けられ
下端に上記ネックガイド118を連結した複数の第2の
支持稈130とからなっている。従って、中央支柱30
が上下に移動すると、ネックガイド118は支持手段1
20を介して中央支柱30と同時に上下に移動せしめら
れる。なお、ネックガイド118の配設位置および長さ
は、上記カムブロック34に形成されたカムトラック3
2における第2のカムトラック322、傾斜トラック3
25、第3のカムトラック323および傾斜トラック3
24と傾斜トラック326の下方位置部分に対応するよ
うに設定されている。 【0016】図示の実施例によるキャッピング装置は以
上のように構成されており、以下その作用についてプレ
スクリューキャップの装着を例として説明する。上記の
ように搬入手段6によって搬送され、キャップ被嵌位置
22においてキャップ供給手段10によりその口頸部に
プレスクリューキャップ24が被嵌されて搬入位置16
にてキャッピング装置2に搬入された容器12は、上記
支持板36上に直立状態で搬入され、その胴部が上記タ
ーレット円板44、44の切欠き46、46に受け入れ
られるとともに、その口頸部がネックターレット110
を構成するホルダ114の切欠116に受け入れられ
る。このとき容器12の口頸部に設けられたトランスフ
ァーリング25の下面がホルダ114の上面に接触する
ように寸法関係が調整されている。このようにターレッ
ト円板44、44の切欠き46、46およびネックター
レット110を構成するホルダ114の切欠116に胴
部および口頸部が受け入れられた容器12は、支持板3
6およびターレット円板44、44並びにネックターレ
ット110の図1、図4において矢印18で示す方向の
回転に伴って図1、図4において矢印18で示す方向に
搬送される。キャップ24が被嵌されて矢印18で示す
方向に搬送される容器12は、ネックガイド118と対
向する位置において、その口頸部に設けられたトランス
ファーリング25の下面がネックガイド118の上面に
接触する状態で通過せしめられる。上記のように支持板
36およびターレット円板44、44並びにネックター
レット110が回転すると同時に、第1の筒状回転軸4
0、キー50および第2の筒状回転軸52を介して装着
板54が回転せしめられる。従って、該装着板54に回
転かつ摺動自在に装着されたスピンドル62は、中央支
柱30の回りを公転する。この公転により、スピンドル
62のカムフォロア66を構成する従動ローラ64がカ
ムブロック34に形成されたカムトラック32に沿って
移動するため、スピンドル62は上限位置から下限位置
の間を上下方向に移動せしめられる。また、スピンドル
62は、上記のように装着板54に連結された連結稈9
0、キャリア92、歯車96、第1の遊星歯車98、回
動軸94、第2の遊星歯車100、回転駆動部材10
6、等からなる回転駆動機構86によって回転(自転)
せしめられる。このようにスピンドル62が公転しつつ
上下方向に移動するとともに、自転することにより、該
スピンドル62の下端に装着されるプレスクリューキャ
ッピングヘッドCHが容器12の口頸部に被嵌されたプ
レスクリューキャップ24に作用して該キャップを容器
に装着する。 【0017】上記スピンドル62およびプレスクリュー
キャッピングヘッドCHの動きを図5を参照して説明す
る。図5示すように、カムトラック32に沿って矢印1
8方向に移動するスピンドル62に装着されたプレスク
リューキャッピングヘッドCHは、第1のカムトラック
321を移動している間は容器12に被嵌されたプレス
クリューキャップ24と間隔を存しており、プレスクリ
ューキャップ24には何ら作用しない。スピンドル62
が第1のカムトラック321の図において左端から傾斜
トラック324に沿って移動し、第1のカムトラック3
21(上限位置)から所定量降下して第2のカムトラッ
ク322に達すると、プレスクリューキャッピングヘッ
ドCHがプレスクリューキャップ24に作用し、プレス
クリューキャップ24を回転せしめる。第2のカムトラ
ック322の長さは、上記のようにスピンドル62が略
1回転する間に公転して移動する距離に相当しており、
従って、容器12の口頸部外周面に形成されたねじとプ
レスクリューキャップ24の内周面に形成されたねじと
の螺合開始位置に位相差があっても、プレスクリューキ
ャップ24が1回転する間に両ねじの螺合開始位置は必
ず合致して螺合が開始する。なお、第2のカムトラック
322は、図示の実施例においては容器12の口頸部に
形成されるねじのリード角に合わせて、第1のカムトラ
ック321側から第3のカムトラック323側に3°下
降傾斜して形成されているので、プレスクリューキャッ
プ24の容器12の口頸部に形成されたねじへの螺合が
円滑に行われる。その後、スピンドル62は傾斜トラッ
ク325に沿って移動し、第3のカムトラック323に
達すると下限位置まで降下せしめられ、この状態におい
てプレスクリューキャップ24は本締めされる。なお、
第3のカムトラック323の長さは、上記のようにスピ
ンドル62が略2回転する間に公転して移動する距離に
相当している。一般にこの種キャップにおけるねじの巻
き数は1.9巻程度であり、従って、傾斜トラック32
5と第3のカムトラック323とを合わせた長さがスピ
ンドル62が略2回転する間に公転して移動する距離に
相当する量を有していればよい。このようにしてスピン
ドル62が第2のカムトラック322、傾斜トラック3
25および第3のカムトラック323を通過する間に、
該スピンドル62に装着されたプレスクリューキャッピ
ングヘッドCHは、プレスクリューキャップ24に作用
して容器12の口頸部外周面に形成されたねじにプレス
クリューキャップ24を螺合し装着する。第3のカムト
ラック323を通過したスピンドル62は、傾斜トラッ
ク326に沿って移動することにより上方に移動せしめ
られて第1のカムトラック321の位置に戻る。 【0018】上記プレスクリューキャップの装着工程に
おいて、スピンドル62がカムトラック32の第2のカ
ムトラック322乃至第3のカムトラック323を通過
し、プレスクリューキャッピングヘッドCHが容器12
の口頸部に被嵌されたキャップ24に作用する間は、容
器12の口頸部に設けられたトランスファーリング25
の下面が上記ネックターレット110を構成するホルダ
114およびネックガイド118の上面に接触した状態
であり、従って、プレスクリューキャッピングヘッドC
Hによる押圧力は剛性の高いトランスファーリング25
によって受けることになるので、プラスチックボトルの
ように剛性の低い容器であっても上記押圧力による容器
胴部の座屈が未然に防止される。 【0019】異なる種類の容器にプレスクリューキャッ
プまたはピルファーポルーフキャップを装着する場合
は、容器の底面から口頸部に設けられたトランスファー
リングまでの高さに応じて、図示しないジャッキを作動
し中央支柱30の上下位置を移動調節して、上記ネック
ターレット110を構成するホルダ114およびネック
ガイド118の上面が容器12の口頸部に設けられたト
ランスファーリング25の下面と接触する位置に位置付
け、上記装着工程を実施すればよい。この調整作業に際
しては、ネックターレット110およびネックガイド1
18が上記のように中央支柱30とともに移動するよう
に構成されているので、中央支柱30を作動することに
より、ネックターレット110とネックガイド118を
同時に移動調節することができる。 【0020】なお、図示の実施例に示すキャッピング装
置は、カムブロック34に形成されたカムトラック32
が第1、第2、第3のカムトラック321、332、3
23を具備しているので、該カムトラックに係合するス
ピンドル62にロールオンピルファープルーフキャッピ
ングヘッドを装着することにより、ロールオンピルファ
ープルーフキャップを容器に装着することができる。こ
の場合スピンドル62のフランジ76には例えば特公昭
49ー21629号公報に開示されているようなロール
オンピルファープルーフキャッピングヘッドCH2がそ
の中心に配設されたロッド(図示せず)を上記支持ロッ
ド70の角穴68に嵌合して装着される。ピルファープ
ルーフキャップを容器に装着する場合は、上記ネックタ
ーレット110およびネックガイド118を取り外す。
以下、図6に基づきピルファープルーフキャップの装着
工程について説明する。図6に示すように、カムトラッ
ク32に沿って矢印18方向に移動するスピンドル62
に装着されたロールオンピルファープルーフキャッピン
グヘッドCH2は、第1のカムトラック321を移動し
ている間は容器12aに被嵌されたピルファープルーフ
キャップ24aと間隔を存しており、ピルファープルー
フキャップ24aには何ら作用しない。スピンドル62
が更に傾斜トラック324に沿って移動し、第1のカム
トラック321(上限位置)から所定量降下して第2の
カムトラック322に達しても、ロールオンピルファー
プルーフキャッピングヘッドCH2はピルファープルー
フキャップ24aに作用しない。そして、スピンドル6
2が更に傾斜トラック325に沿って移動し、第3のカ
ムトラック323(下限位置)に達すると、ロールオン
ピルファープルーフキャッピングヘッドCH2の成形ロ
ールがピルファープルーフキャップ24aに作用して容
器12aの口頸部に形成されたねじに対応するねじが転
造される。この転造によってキャップ24aに形成され
るねじは、第3のカムトラック323の長さが図示の実
施例においては上記のようにスピンドル62が略2回転
する間に公転して移動する距離に相当する量に設定され
ているので、略2巻である。このようにして第3のカム
トラック323を通過する間にピルファープルーフキャ
ップ24aにねじを成形したスピンドル62は、傾斜ト
ラック326に沿って移動することにより上方に移動せ
しめられて第1のカムトラック321の位置に戻る。 【0021】 【発明の効果】本発明によるキャッピング装置は以上の
ように構成されており、ネックターレットを該中央支柱
とともに上下方向に移動可能に構成されたスピンドルの
駆動部材に連結するとともに、ネックガイドを支持手段
を介して中央支柱に支持せしめたので、中央支柱を作動
することにより、ネックターレットとネックガイドを同
時に移動調節することができる。従って、キャップを装
着する容器の高さに応じてネックターレットおよびネッ
クガイドを移動調節ための調整作業がきわめて容易とな
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に従って構成されたキャッピング装置を
備えたキャッピングシステムの概略構成を示す平面図。 【図2】本発明に従って構成されたキャッピング装置の
一実施例を示す縦断面図。 【図3】図2のキャッピング装置に用いられるカムブロ
ックに形成されたカムトラックを展開して示す説明図。 【図4】図2におけるAーA線断面図。 【図5】図2のキャッピング装置によってプレスクリュ
ーキャップを容器に装着する例を示すもので、要部を動
作順序に展開した説明図。 【図6】図2のキャッピング装置によってピルファープ
ルーフキャップを容器に装着する例を示すもので、要部
を動作順序に展開した説明図。 【符号の説明】 2:回転ターレット式キャッピング装置 4:搬送コンベア手段4 6:回転ターレット式搬入手段 8:回転ターレット式搬出手段 10:キャップ供給手段 12:容器 24:キャップ 30:中央支柱 32:カムトラック 34:カムブロック 36:回転支持板 38:駆動筒体 40:第1の筒状回転軸 42:連結筒 44:ターレット円板 48:静止案内レール 52:第2の筒状回転軸 54:装着板 58:貫通開口 60:スリーブ 62:スピンドル 64:従動ローラ 66:カムフォロア 70:支持ロッド 78:回転部材 82:従動歯車 84:回転従動部材 86:回転駆動機構 90:連結稈 92:キャリア 94:回動軸 98:第1の遊星歯車 100:第1の遊星歯車 104:駆動歯車 106:回転駆動部材 110:ネックターレット 112:回転体 114:ホルダ 116:切欠 118:ネックガイド 120:支持手段 122:静止支持板 128:環状支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 均 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラ ウンコルク株式会社 平塚工場内 (72)発明者 川口 眞一 東京都江東区三好2−6−4 (56)参考文献 特開 平5−65191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67B 3/18 B67B 3/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上下方向に移動調節可能に配置された中
    央支柱と、該中央支柱に取り付けられたカムトラックを
    備えたカムブロックと、該カムトラックと係合するカム
    フォロアを有し該カムトラックに沿って回動するスピン
    ドルと、該スピンドルに取り付けられ容器の口頸部にキ
    ャップを装着するキャッピングヘッドとを有するキャッ
    ピング装置において、 該スピンドルの下方に配設され該スピンドルと対応する
    外周位置に容器の口頸部と係合する切欠を備え該中央支
    柱を中心として該スピンドルと同一速度で回動せしめら
    れるネックターレットと、該ネックターレットの外周に
    沿って対向して配設されたネックガイドとを具備し、 該ネックターレットを該中央支柱とともに上下方向に移
    動可能に構成された該スピンドルの駆動部材に連結する
    とともに、該ネックガイドを支持手段を介して該中央支
    柱に支持せしめた、 ことを特徴とするキャッピング装置。
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