JP3533094B2 - 常圧放電プラズマ処理方法及び常圧プラズマ処理装置 - Google Patents
常圧放電プラズマ処理方法及び常圧プラズマ処理装置Info
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Description
下で発生させた放電プラズマを利用して基材を処理す
る、いわゆる常圧放電プラズマ処理方法及び常圧プラズ
マ処理装置に関する。
より生じるプラズマを利用した薄膜形成方法が実用化さ
れている。しかし、この低圧条件下における薄膜形成
は、真空容器や真空装置等が必要であり、バッチ的に処
理を行うごとに真空容器の真空を破壊して、新たに真空
引きを行う必要があるなど、イニシャルコスト、ランニ
ングコストとも高価になって工業的には不利であるた
め、電子部品、光学部品等の高価な物品の処理に対して
しか適用されていなかった。
気圧近傍の圧力下での放電プラズマを利用する方法が提
案されている。例えば特開平2−48626号公報に
は、大気圧近傍の圧力のヘリウムとケトンの混合雰囲気
下で発生させたプラズマを用いて処理を行う方法が開示
されており、また、特開平4−74525号公報には、
アルゴン並びにアセトンおよび/またはヘリウムからな
る大気圧近傍の雰囲気下で発生させたプラズマにより処
理を行う方法が開示されている。
の圧力下の反応に必要な混合ガスを放電空間に導入する
場合、ガスの拡散が低圧条件下で行う場合に比して困難
であり、混合ガスの偏りが生じる結果、処理結果に不均
一性が生じやすい。
ャンバ内にガスを導入するに当たっては、通常、1箇所
ないしは数箇所のガス導入口にガス供給管を接続して行
うのであるが、大気圧近傍の圧力下においてはチャンバ
内でガスが拡散しにくいために、ガス導入口に近い位置
ほどガスの密度が高くなり、ガス導入口から遠い位置で
は必然的にガスの流速が低下する傾向にある。
れ性改善等である場合には、処理面全体に効果が現れて
いれば、処理の均一性は特に大きな問題とはならない。
これに対し、反射防止膜や高反射膜、あるいはフィルタ
ーなどの光学薄膜等の形成に際しては、その処理ムラが
全体の性能を左右するほどに大きな問題となる。すなわ
ち、このような光学薄膜の処理時における処理ムラは、
色ムラとして人の目に映り、この色ムラが無視できる反
射波長のずれは20nm程度と言われている。これを膜
厚に換算すると100〜200Å程度に当たり、100
0〜2000Å程度の膜厚に対して±10%以内に膜厚
ムラを抑える必要があることを示唆している。
については、特開平2−48626号公報や、特開平6
−2149号公報において提案されている。しかし、こ
れらの方法では、ガスの流れが滞る部分の存在や、電極
に孔が開いていることによる処理の不均一等が生じ、被
処理基材全面にわたる膜厚ムラを±10%以内に抑える
ことは困難である。
傍の圧力下で発生する放電プラズマを用いながらも、被
処理基材の膜厚ムラを±10%以内に抑えることがで
き、もって高性能の光学薄膜等を安価に形成することの
できる常圧放電プラズマ処理方法及び常圧プラズマ処理
装置を提供することにある。
め、本発明の常圧放電プラズマ処理方法は、大気圧近傍
の圧力下で、対向する一対の電極間に電界を印加するこ
とにより発生するプラズマを用いる常圧放電プラズマ処
理方法において、ガス導入方向に対向する斜板を有し、
かつ、ガス導入口から遠ざかるほど狭くなる区画内に一
旦導いて拡散させると同時に、被処理体の走行方向に略
平行にガス流方向を偏向させた後、上記電極幅より大き
な長さを持ち、かつ、その長さ方向であって反応ガス導
入方向と平行な方向に設けられた略一定の幅を有するス
リット、もしくは電極幅より大きな寸法にわたって反応
ガス導入方向と平行な方向に一様に並べられた多数の小
孔を介して、電極間に向けて吹き出す構造を持つガス導
入容器を用い、反応ガスを上記電極間に導入することに
よって特徴づけられる(請求項1)。
は、大気圧近傍の圧力下で、対向する一対の電極間に電
界を印加することにより発生するプラズマを用いる常圧
放電プラズマ処理方法において、上記電極間へのガス導
入方向に断面が拡大する第1の区画内で拡散させた後、
格子もしくは網状の壁面を介して、ガス吹出方向に断面
が縮小する第2の区画に導き、その第2の区画の終端に
設けられた、電極幅より大きな長さを持ち、かつ、その
長さ方向に略一定の幅を有するスリットを介して電極間
に向けて吹き出す構造を持つガス導入容器を用い、反応
ガスを上記電極間に導入することによって特徴づけられ
る(請求項2)。
対向する一対の電極と、上記電極間に挟まれた空間に反
応ガスを吹き出すガス導入容器とを有し、大気圧近傍の
圧力下で、上記一対の電極間に電界を印加することによ
り発生するプラズマを用いてプラズマ処理を行う常圧プ
ラズマ処理装置において、上記ガス導入容器は、ガス導
入口と、上記ガス導入方向に対向する斜板と、上記斜板
によって形成され、上記ガス導入口から遠ざかるほど狭
くなされた区画と、上記電極幅より大きな長さを持ち、
かつ、その長さ方向であって反応ガス導入方向と平行な
方向に設けられた略一定の幅を有するスリット、もしく
は上記電極幅より大きな寸法にわたって反応ガス導入方
向と平行な方向に一様に並べられた多数の小孔とを有す
ることによって特徴づけられる(請求項3)。
対向する一対の電極と、上記電極間に挟まれた空間に反
応ガスを吹き出すガス導入容器とを有し、大気圧近傍の
圧力下で、上記一対の電極間に電界を印加することによ
り発生するプラズマを用いてプラズマ処理を行う常圧プ
ラズマ処理装置において、上記ガス導入容器は、上記電
極間へのガス吹出方向に断面が拡大する第1の区画と、
上記第1の区画に対して格子もしくは網状の隔壁を介し
て連通し、ガス吹出方向に断面が縮小する第2の区画
と、上記第2の区画の終端に設けられ、上記電極幅より
大きな長さを持ち、かつ、その長さ方向に略一定の幅を
有するスリットとを有することによって特徴づけられる
(請求項4)。
力とは、100〜800Torrの圧力を言い、中で
も、圧力調整が容易で装置構成が簡単となる700〜7
80Torrの圧力範囲とすることが好ましい。
えるという本発明の目的を達成するには、均一な電界を
大面積にわたって形成することが、まず必要となる。こ
のような均一電界を形成するには、電極構造を平行平板
とするのが最も適している。
低ガス圧放電に比べてガス分子密度が大きいので、電離
後に再結合するまでの寿命が短く、電子の平均自由行程
も短い。そのため、グロー放電空間が電極に挟まれた空
間に限定され、かつ、アークに到らない安定的な放電が
維持できる電極間隔は4mm程度までであるという特徴
がある。よって、電極間隔の平行度を保つために、電極
表面が突起なく滑らかでなくてはならない。すなわち、
電極面の突起はその部分での電界集中を生じ、アーク放
電の原因となるためである。従って、用いる電極の対向
面は、表面の荒れ(粗さ)、ないしは突起は1μm以下
であることが望ましい。
は、以上のような電極を用いて均一な電界を得ることに
加えて、電極間中に存在するガスが被処理体上で層流を
形成し、その流速が基材の処理幅にわたってほぼ均一で
あることが必要であることが、本発明者らの研究によっ
て明らかとなった。
走行する被処理体上に成膜される膜の膜厚分布を±10
%以内に抑制することがはじめて可能となった。
向)の膜厚分布の均一性は、略一定電界と、幅方向に略
一定の流速でガスを吹き出すガス導入容器の利用による
均一なグロー放電によって得られると考えられる。ま
た、被処理体の走行方向の膜厚分布の均一性は、被処理
体に向かって吹き出すガスを電離したプラズマに被処理
体が曝されることで得られると考えられる。
すためのガス導入容器としては、請求項1から4に係る
発明において用いる容器を好適に挙げることができる。
を吹き出すには、本発明者らの研究により、一つのガス
導入孔から区画内にガスを入れ、それを乱流化した後、
目的方向に整流して、均一幅のスリットからガスを出す
必要があることが判明した。
造として、図1,図2および図4〜図6に例示するよう
な構造を挙げることができる。
3において用いるガス導入容器の例を示している。
(B)にそのB矢視図、(C)には同じくC−C断面図
を示すように、直方体形状の容器1の長手方向の一端部
に、ガス供給管Gが接続されるガス導入口11を設ける
とともに、ガス導入方向に対向するように容器1の対角
線上に斜板12を設けることにより、ガス導入口11か
ら遠ざかる程狭くなる区画を形成し、ガス導入口11か
ら導入された反応ガスを乱流化し、その区画内での密度
を略均一化させてその流速を略一様なものとすると同時
に、その方向を偏向させた後、容器1の縁部近傍に設け
た一様な多数の小孔群13からガスを整流して吹き出す
構造を有している。
図、(B)にはそのB−B断面図を示すように、図1に
示した容器1と同等の構造のものを第1室21とし、そ
の小孔群13から出たガスが導入される第2室22を設
け、その第2室22内には、一端に一様な隙間23を有
する仕切り板24を配置するとともに、縁部近傍に一様
な幅のスリット25を形成して、第1室21の小孔群1
3から出たガスが仕切り板24を回り込んでスリット2
5から層流となって放電空間に吹き出すように構成され
ている。これにより、小孔群13から出たガスの流れを
更に平均化することが可能となる。
図、(B)にそのB−B断面図を示すように、同じく図
1の容器1を第1室31とし、その小孔群13から出た
ガスが導入される第2室32を設けて、その第2室32
には縁部近傍に一様な幅のスリット33を形成するとと
もに、その内部に多数のボールビーズ34を封入した構
造を有し、小孔群13から出たガスをボールビーズ34
により整流してスリット33から吹き出すように構成さ
れている。
器においては、乱流化する空間は大きいほどよく、その
幅は電極幅以上にとることが望ましい。
装置の大きさにより制限されるが、乱流空間の奥行きは
少なくとも幅に対して1/8以上の大きさとすることが
望ましい。
各小孔の大きさは仕切り板24の長さにも依存するが、
直径1〜10mm程度が望ましい。1mm未満であると
反応性の高いガスを通したとき、反応生成物が目詰まり
する恐れがあり、10mmを越えると整流効果が薄くな
る。
11を有する第1室21とガス吹き出し側の第2室22
の大きさは同じであってもよいし、異なる大きさとして
もよい。例えば図3に示すように、ガス吹き出し側の第
2室22の大きさを第1室21に対して小さくすると、
常圧放電空間に導入するガスの流速の均一性がより向上
する。
図1,図2の小孔群13に相当する整流効果を実現す
る。ボールビーズ34の材質はガスとの反応性のないも
のを選択すればよく、具体的には、ガラス、ポリ四フッ
化エチレン、酸化チタン、あるいはそれらでコーティン
グした球状体や金属球を挙げることができる。
ガス導入容器の例を、それぞれ容器の壁体を透視した状
態で示している。
入方向(吹き出し方向)Aに断面が徐々に拡大する空間
41または51と、その空間41または51に対して格
子状の隔壁42または52を介して連通し、かつ、上記
方向Aに断面が徐々に縮小する空間43または53を備
え、その空間43または53の終端部に、一様な幅を有
するスリット44または54を備えた構造を有する。ま
た、図5の例では空間41の断面拡大方向に、また、図
6の例ではそれに直交する方向に沿ってガス供給管Gか
ら反応性ガスを導入するように構成されている。
ら供給されたガスは、空間41または51において乱流
化され、格子状の隔壁42または52を介して空間43
または53に流入することにより次第に整流され、スリ
ット44または54から層流となって吹き出す。
の吹出方向は平行であることが好ましい。また、通常は
被処理体の走行の向きとガスの吹出の向きは同じである
方が処理効率が良いが、巻込空気による酸素阻害が問題
となる場合は被処理体の走行の向きと対向するむきにガ
スを導入するとよい。
は、フッ化膜、窒化膜、あるいは酸化膜を被処理体の表
面に形成するような場合を挙げることができる。
50SLMであることが望ましい。0.1SLM未満で
あるとガスの流れが滞り、層流を形成することができな
い。また、50SLMを越えると全てのガスが処理に寄
与するわけではないので不経済であるばかりでなく、容
器内の隙間や継ぎ目の部分で渦が生じ、流れを乱す結
果、処理が不均一となる。
示したような構造が実現できれは特に限定されるもので
はないが、通過する反応性ガスの気化温度によって選ぶ
必要がある。常温、常圧下でガス状である場合、ABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体)、ポリカーボネート、アクリル、塩化ビニル、ポリ
四フッ化エチレン等の樹脂によって構成することができ
る。液体原料ないしは固体原料を気化導入する場合のよ
うに、常温、常圧で液化、固化の可能性があるガスを使
用する場合は、容器加熱が必要となる関係上、鉄、銅、
アルミニウム等の金属製とすることが望ましく、製作上
の簡便さからステンレス製がより望ましい。
間にグロー放電を生起させてプラズマを発生するための
条件としては、特に限定されるものではないが、放電電
流密度が0.2〜300mA/cm2 となるように、パ
ルス電界を形成する方法が、本発明者らの研究により適
していることが判明している。
電極間に流れる電流値を、放電空間における電流の流れ
方向と直交する方向の面積で除した値を言い、本発明の
ように平行平板型の電極を用いる場合には、その対向面
積で上記電流値を除した値に相当する。
て実際にガスを流してその流速を測定した結果と、その
ようなガス導入容器を用いて平行平板型の放電電極間に
ガスを導入して実際にプラズマ処理を行った実施例を、
それぞれの比較例とともに述べる。
器(アクリル樹脂製、幅400mm×長さ100mm×
高さ50mm、第1室21と第2室22の大きさの比を
50:50、小孔群13が設けられた仕切り板20の板
厚を5mm、スリット25の幅2mm、小孔群13とし
て直径4mmの孔を7個等間隔で配置)に流量10SL
Mの窒素ガスを供給して、スリット25から吹き出すガ
ス流の流速を50mm間隔で測定した。その測定結果を
図7に示す。
すように、ガス導入容器の第1室21と第2室22の大
きさの比を略60:40とし、小孔群13が設けられた
仕切り板20の板厚を15mmとした以外は実施例1−
1と同じとした。ガス流速の測定結果を図7に示す。
400mm×長さ250mm×高さ200mm、隔壁4
2としてステンレス製の100メッシュを配置、スリッ
ト44の幅2mm、吹き出し角度45°)を用い、他は
実施例1−1と同じとした。ガス流速の測定結果を図7
に示す。
ガス導入容器を示す。図において(A)は正面図であ
り、(B)はそのB−B断面図である。このガス導入容
器は、直方体形状の容器71内に、一端に一様な隙間7
2を有する仕切り板73を設けるとともに、容器71の
縁部近傍に一様な幅のスリット74を形成し、容器71
には2箇所にガス導入口を設けてそれぞれにガス供給管
Gを接続した構造となっている。
m×長さ60mm×高さ50mmであり、スリット74
の幅は2mm、そのスリット74からのガス吹き出し角
度は45°とした。
施例1−1と同じとした。ガス流速の測定結果を図7に
示す。
から明らかなように、実施例1−1,1−2および実施
例2ではスリットの長さ方向に流速が略一定の分布とな
っているのに対し、比較例1では大きく変動しており、
本発明で用いるガス導入容器によるガス流速の均一性が
確認された。また、実施例1−1と実施例1−2の結果
から明らかなように、ガス導入容器全体に対する第1室
21の割合を第2室22(ガス吹き出し側)よりも大き
く設定すると、ガス流速の均一性が更に向上することも
確認された。
装置を用いて、被処理基材Wの表面に製膜した。
平行平板型の放電電極82a,82bが設けられた構造
を有し、電極82a,82bとしては誘電体被覆電極
(電極幅350mm×長さ150mm、誘電体として酸
化チタン10重量%+酸化アルミニウム90重量%の金
属酸化物1.5mm被覆)を用い、電極間隔は2mmと
した。電極の周りを肉厚30mmのアセタール樹脂(商
品名;デルリン)で絶縁し、被処理基材Wの走行方向に
対向する位置に図2に示したガス導入容器Iを配置し
た。被処理基材Wはポリエチレンテレフタレートフィル
ム(東レ社製、ルミラーT50、幅300mm)とし、
ロール状にして電極82a,82b間を走行させた。
フッ化プロピレンと9.8SLMの窒素ガスの混合気を
導入して1013hPaとした。
電極82a,82b間に高周波電源83からパルス電界
(波高値29kV,周波数8kHz、立ち上がり速度1
0μs)を印加してグロー放電を生じせしめ、基材表面
に炭化フッ素の重合膜を製膜した。
用いた以外は、実施例3と同じとした。
口、すなわち、ポリ四フッ化エチレン製のパイプで矩形
状のガス流路91を形成し、その内側に電極間に向けて
直径2mmの孔92を10mm間隔で多数個配置したも
のを用いてガスを導入した他は、実施例3と同様とし
た。
覆電極(電極幅350mm×長さ150mm、誘電体と
して酸化チタン10重量%+酸化アルミニウム90重量
%の金属酸化物を1.5mm厚で被覆し、直径1mmの
孔を1cm間隔でマトリクス状に配設)を用いてガスを
導入する他は、実施例3と同じとした。
価>実施例3および比較例2〜4による処理品につい
て、その膜厚をエンプソメータ(溝尻工学工業所製、D
VA−36VW)で幅方向および走行方向について2c
m間隔で測定した。それぞれについての膜厚の平面分布
を図11〜図14に示す。
施例3により得られた処理品では、全面にわたって膜厚
のばらつきが平均膜厚の±10%内に収まっているのに
対し、各比較例により得られた処理品では、膜厚に大き
な偏りが生じている。この偏りは、比較例2,3ではガ
スの被処理体幅方向に対する流れが不均一であることが
原因と考えられ、比較例4では、電極に孔が開いている
ため、電界に不均一が生じることが原因と考えられる。
に有利な大気圧近傍の圧力下で発生する放電プラズマを
用いた処理により、膜厚ムラ±10%以下という均一な
膜合成が可能となり、高性能の光学薄膜等を安価に形成
することできる。
成例の説明図
の構成例の説明図で、実施例1−1および3で用いたガ
ス導入容器を示す図
に別の構成例の説明図で、実施例1−2で用いたガス導
入容器を示す図
に別の構成例の説明図
に別の構成例の説明図
に別の構成例の説明図
と、比較例1におけるガス流速の分布の測定結果を示す
グラフ
置の構成を示す模式図
明図
フ
フ
フ
フ
Claims (4)
- 【請求項1】 大気圧近傍の圧力下で、対向する一対の
電極間に電界を印加することにより発生するプラズマを
用いる常圧放電プラズマ処理方法において、 ガス導入方向に対向する斜板を有し、かつ、ガス導入口
から遠ざかるほど狭くなる区画内に一旦導いて拡散させ
ると同時に、被処理体の走行方向に略平行にガス流方向
を偏向させた後、上記電極幅より大きな長さを持ち、か
つ、その長さ方向であって反応ガス導入方向と平行な方
向に設けられた略一定の幅を有するスリット、もしくは
電極幅より大きな寸法にわたって反応ガス導入方向と平
行な方向に一様に並べられた多数の小孔を介して、電極
間に向けて吹き出す構造を持つガス導入容器を用い、反
応ガスを上記電極間に導入することを特徴とする常圧放
電プラズマ処理方法。 - 【請求項2】 大気圧近傍の圧力下で、対向する一対の
電極間に電界を印加することにより発生するプラズマを
用いる常圧放電プラズマ処理方法において、上記電極間
へのガス導入方向に断面が拡大する第1の区画内で拡散
させた後、格子もしくは網状の壁面を介して、ガス吹出
方向に断面が縮小する第2の区画に導き、その第2の区
画の終端に設けられた、電極幅より大きな長さを持ち、
かつ、その長さ方向に略一定の幅を有するスリットを介
して電極間に向けて吹き出す構造を持つガス導入容器を
用い、反応ガスを上記電極間に導入することを特徴とす
る常圧放電プラズマ処理方法。 - 【請求項3】 対向する一対の電極と、 上記電極間に挟まれた空間に反応ガスを吹き出すガス導
入容器とを有し、 大気圧近傍の圧力下で、上記一対の電極間に電界を印加
することにより発生するプラズマを用いてプラズマ処理
を行う常圧プラズマ処理装置において、 上記ガス導入容器は、 ガス導入口と、 上記ガス導入方向に対向する斜板と、 上記斜板によって形成され、上記ガス導入口から遠ざか
るほど狭くなされた区画と、上記電極幅より大きな長さ
を持ち、かつ、その長さ方向であって反応ガス導入方向
と平行な方向に設けられた略一定の幅を有するスリッ
ト、もしくは上記電極幅より大きな寸法にわたって反応
ガス導入方向と平行な方向に一様に並べられた多数の小
孔とを有することを特徴とする常圧プラズマ処理装置。 - 【請求項4】 対向する一対の電極と、 上記電極間に挟まれた空間に反応ガスを吹き出すガス導
入容器とを有し、 大気圧近傍の圧力下で、上記一対の電極間に電界を印加
することにより発生するプラズマを用いてプラズマ処理
を行う常圧プラズマ処理装置において、 上記ガス導入容器は、 上記電極間へのガス吹出方向に断面が拡大する第1の区
画と、 上記第1の区画に対して格子もしくは網状の隔壁を介し
て連通し、ガス吹出方向に断面が縮小する第2の区画
と、 上記第2の区画の終端に設けられ、上記電極幅より大き
な長さを持ち、かつ、その長さ方向に略一定の幅を有す
るスリットとを有することを特徴とする常圧プラズマ処
理装置。
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JP34799797 | 1997-12-17 | ||
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JP28552098A Expired - Lifetime JP3533094B2 (ja) | 1997-12-17 | 1998-10-07 | 常圧放電プラズマ処理方法及び常圧プラズマ処理装置 |
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