JP3532681B2 - 防振装置の本体部の成形方法 - Google Patents

防振装置の本体部の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエンジ
ンマウント等に使用される防振装置の弾性体を取囲むよ
うに射出成形される本体部の成形方法に関する。 【0002】 【従来の技術】軽量化を図り、製造を容易にしてコスト
ダウンを図るため、弾性体を取り囲む本体部を樹脂材料
で射出成形するものが知られている。例えば、図9に示
す様なキャビティ100内へゲート101から樹脂材料
を射出してキャビティ100の形状をした本体部を形成
する場合、成形された本体部のA範囲やB範囲に位置す
る個所は、負荷重が大きいため、これらの範囲内にはゲ
ート101やウェルド102が存在しない方がよい。こ
の図9ではA、Bの範囲内にゲート101が位置し、ウ
ェルド102は締結用のインサート部材、例えば2つの
ナット部材103の間、すなわちC範囲内に生ずる。2
つのナット部材103の間は負荷重が小さい。また、D
地点はナット部材103をインサートしてある影響で、
樹脂材料の流れが乱れるため、このD地点にゲート10
1があったりウェルド102が生じても製品強度にあま
り悪影響を与えることがない。 【0003】図10ないし図12は、ゲート101の位
置を変えた場合のウェルド102の発生部位を示す。図
9ないし図12中の矢印は樹脂材料の流れる方向を示
す。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】成形条件により、ウェ
ルド位置を制御することは、狭い幅であれば可能である
が、実用上不十分な場合が多い。また、ゲート位置の変
更により、ウェルド位置は大きく変わるが、モールド構
造上、ゲートは設定不可能な部位があるのが普通であ
る。さらに、ゲート部自体も強度が低い為、高負荷のか
かる部位を避ける必要がある、ウェルドの理想位置だけ
を考えてゲートを設定すると逆にゲート部がウィークポ
イントとなる場合もある。図9ないし図12のいづれか
の場合も、ゲート位置を様々に変えてみてもゲート又は
ウェルドがA範囲かB範囲に位置してしまい、製品強度
の低下を免れなかった。 【0005】そこで、この発明は、負荷重の小さい部位
にゲートとウェルドを存在させることができ、製品強度
を向上させることのできる防振装置の本体部成形方法を
提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、弾性体を取り囲むように樹脂材料を射
出成形により成形される防振装置の本体部の成形方法に
おいて、モールドのキャビティ内にゲートから樹脂材料
を射出し、キャビティ内を流動してきた樹脂材料の一方
向からの流動圧によりキャビティ内に設けられた弁体を
押し開けて樹脂材料を合流させ、この合流点にウェルド
が生成されて本体部を成形するようにしたものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。 【0008】図1に示す実施例では、モールド1のキャ
ビティ2内にゲート3から樹脂材料を射出し、キャビテ
ィ2内を流動してきた樹脂材料の一方向の流動圧により
キャビティ2に設けられた一対の弁体4が押し開けられ
るようになる。モールド1内には内筒10の外周面に弾
性体11が加硫接着されたものをセットし、中子1A、
1Bを弾性体11の上下に配置し、中子1Bに弁体4の
一方を設けてある。中子1Cを下側のモールドに設け、
この中子1C側に他方の弁体4を設けてある。さらに本
体部20の脚部に形成される孔を形成するための中子1
D、1Eが設けてある。弁体4が設けられる中子1B、
1Cには弁体4が樹脂材料の流動圧により押し上げられ
て後退する逃げ道4A、4Bが形成してある。この一対
の弁体4は逃げ道4A、4Bにスライドして後退する。
図1に示す実施例では弁体4の右側から流れてくる樹脂
材料の流動圧により弁体4が押し開けられる。また、弁
体4にはテーパー面tが形成され、このテーパー面tに
沿って樹脂材料が流れ込む。 【0009】図2は、弁体4が押し開けられて逃げ道4
A、4Bに後退した図を示し、この個所で弁体4の左右
の樹脂材料が合流する。この合流個所にウェルドが生成
されることとなる。なお、図1及び図2において符号5
は本体部20を振動発生部または振動受部へ締結するた
めに本体部20の脚部にインサートされたナット部材を
示す。 【0010】図3は図1に示す方法により製造された防
振装置を示し、本体部20は弾性体11を取り囲み且つ
振動発生部またを振動受部に取付くための脚部及びこの
脚部にインサートされたナット部材5を有する。 【0011】図4は、弁体4の他の実施例を示し、上述
した実施例では一対の弁体4を用いたが、この実施例で
は一個の弁体4を樹脂材料の流動圧により一方向へスラ
イドするものを示す。この弁体4もテーパー面tを有
し、このテーパー面tに沿って樹脂材料が流れ、図5に
示すように、右側から流れてくる樹脂材料の流動圧によ
り、樹脂材料が弁体4を逃げ道4Aに押し上げる。さら
に樹脂材料が流れると図6に示すように弁体4を逃げ道
4A内に完全に押しやる。 【0012】図7に示すさらに別の弁体4は、逃げ道4
A、4Bにスライドさせて退却させるのではなく、一対
の弁体4にそれぞれ回転軸6を設け、この回転軸6を中
心にして各弁体4が回動して逃げ道4A、4Bに退却す
るようになっている。 【0013】図8は、樹脂材料の流れる方向におけるキ
ャビティ2内の容積が変化する場合、この部分にも弁体
4を複数設け、樹脂材料の流れを整流させた例を示す。
この様な弁体4が設けられていないと樹脂材料の流れは
乱流状態となり、成形後にこの個所のウェルド生成部位
の強度が低下してしまう。 【0014】図1や図4あるいは図7に示す実施例で
は、ゲートを設ける個所は、図9ではC範囲内に存在
し、同じC範囲内に弁体4が設けられ、この弁体4を設
置した個所にウェルドが生成される。なお、弁体4を高
温に設定しておくことにより、生成されるウェルド部分
の強度を向上させる効果がある。また上述した実施例に
おいて、テーパー面tを形成した側から弁体4は押し開
けられるが、反対側からの樹脂材料の流れに対して直角
になっているので、この方向から弁体4を押し開けるこ
とは出来ず、こちら側の樹脂材料は一時滞留されること
となる。この間にテーパー面t側からの樹脂流が到達
し、この樹脂流により弁体4を押し開けることができ
て、留まっている樹脂流にぶつかって、ウェルドを生成
する事となる。また、弁体4を押し開けて行く樹脂材料
には流速がつき、かつこの弁体4の個所で整流されるこ
ととなり、生成されるウェルドの強度も向上する。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、モールドのキャビティ内にゲートから樹脂材料を射
出し、キュビティ内を流動してきた樹脂材料の一方向か
らの流動圧によりキャビティ内に設けられた弁体を押し
開けて樹脂材料を合流させ、この合流点にウェルドが生
成されて、本体部を生成するようにしたので、ゲート位
置とウェルド生成個所を任意に設定することができ、強
度を必要とする個所ではゲート及びウェルドが存在しな
いようにすることができる。また、樹脂材料の流れが乱
流を生じウェルド生成個所の強度が弱くなる場合には、
弁体4を設けることにより樹脂材料の流れを整流し、ウ
ェルドが生成されてもこの部位の強度低下を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。 【図2】弁体が押し開けられた状態の簡略図 【図3】製造された防振装置の断面図 【図4】弁体の他の実施例を示す簡略図 【図5】弁体が若干押し開けられた簡略図 【図6】弁体が完全に押し開けられた簡略図 【図7】さらに別の弁体を示す簡略図 【図8】乱流が生じウエルドが生成される個所に複数の
弁体を設けた例を示す簡略図 【図9】従来例を示す簡略図 【図10】ゲート位置を変更した従来例を示す簡略図 【図11】さらに別の個所にゲート位置を設けた従来例
を示す簡略図 【図12】さらにゲート位置を変更した従来例を示す簡
略図 【符号の説明】 1 モールド 2 キャビティ 3 ゲート 4 弁体 11 弾性体 20 本体部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 弾性体を取り囲むように樹脂材料を射出
    成形により成形される防振装置の本体部の成形方法にお
    いて、 モールドのキャビティ内にゲートから樹脂材料を射出
    し、 キャビティ内を流動してきた樹脂材料の一方向からの流
    動圧によりキャビティ内に設けられた弁体を押し開けて
    樹脂材料を合流させ、 この合流点にウェルドが生成されて本体部を成形するこ
    とを特徴とする防振装置の本体部の成形方法。
JP29612295A 1995-10-19 1995-10-19 防振装置の本体部の成形方法 Expired - Fee Related JP3532681B2 (ja)

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JP4535862B2 (ja) * 2004-12-20 2010-09-01 トヨタ自動車株式会社 樹脂成形部品
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