JP3531283B2 - 日射センサ - Google Patents

日射センサ

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JP3531283B2
JP3531283B2 JP12504395A JP12504395A JP3531283B2 JP 3531283 B2 JP3531283 B2 JP 3531283B2 JP 12504395 A JP12504395 A JP 12504395A JP 12504395 A JP12504395 A JP 12504395A JP 3531283 B2 JP3531283 B2 JP 3531283B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体チップに形成し
たセンサにより日射を検出するようにした日射センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のものとしては、例えば、次のよ
うなものがある。すなわち、日射センサとしては、スポ
ット状に絞られた光が入射すると、その入射位置に応じ
た検出信号を出力するように受光部が配置されたもので
あり、近年では、このようなセンサの構成に加えて、セ
ンサの検出信号を処理するための信号処理回路を一体に
形成したものが考えられている。
【0003】これは、センサによる検出信号を信号線な
どを介して外部に導出すると、微弱な検出信号であるか
ら、外来ノイズの悪影響を受け易く、不安定な検出信号
となる虞があるからであり、できるだけ内部にて増幅し
た信号として出力するように構成することが望ましいの
である。
【0004】この場合に、信号処理回路部は、センサ部
と異なり、光が照射されると動作に支障を来す場合があ
るので、その悪影響を防止するために、例えば、特公昭
52−26876号公報にも示されるように、チップ表
面の信号処理回路部の部分を覆うように遮光膜を形成す
るようにすることが行われている。
【0005】このように信号処理回路部の上部に遮光膜
を形成した構成とすることで、入射光をセンサ部のみに
受光させるようにしてその検出信号を信号処理回路部に
て例えば増幅して出力することができるようになり、安
定した検出動作を行うことができるようになるのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、センサチップの製造工程中
に遮光膜を形成するための工程を付加する必要があるた
めに、工程数が増加すると共に、製造コストも高くなる
という不具合がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、センサチップの製造工程に遮光膜を形
成するための工程を付加することなく、安価に製作し得
る日射センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の日射センサは、
受光面で受ける光の位置を検出する光感応部およびその
光感応部の検出信号を電気的に処理する信号処理回路部
を有するセンサチップと、このセンサチップを内部に封
入するように配置された所定厚さ寸法の透光部材と、こ
の透光部材に入射する光のうち前記センサチップの光感
応部に到達する成分の光を選択的に入射させる光ガイド
部材とを設け、前記光ガイド部材を、前記透光部材の上
面に形成される所定形状の透光窓部を有する遮光膜によ
り構成し、前記センサチップの信号処理回路部を、前記
遮光膜の透光窓部周縁部の直下位置からその遮光膜が存
在する領域側に所定の禁止距離以上離れた領域に配設す
るように構成したところに特徴を有する(請求項1の発
明)。
【0009】
【0010】そして、前記禁止距離を、前記透光部材の
屈折率をn,厚さ寸法をhとしたときに、式(1)で表
される禁止距離xoとして設定することができる(請求
項2の発明)。
【数2】
【0011】さらに、前記センサチップを、円形をなす
第1の受光部とこれに対して同心環状で所定間隔を存し
て配置された第2の受光部とからなる光感応部として構
成すると共に、これら第1および第2の受光部の検出信
号を増幅する増幅回路によりなる信号処理回路部を設け
る構成とし、前記遮光膜の透光窓部を、前記センサチッ
プの第1の受光部よりも大きく第2の受光部よりも小さ
い大きさに設定すると良い(請求項3の発明)。
【0012】また、前記光ガイド部材を、所定形状の光
遮断部を形成する遮光膜により構成し、前記センサチッ
プを、前記光遮断部に対応する位置に形成された前記信
号処理回路部とこの信号処理回路部の外周部に形成され
た光感応部とからなる構成とすることもできる(請求項
の発明)。
【0013】
【作用および発明の効果】請求項1記載の日射センサに
よれば、日射は光ガイド部材を介して透光部材に入射さ
れると、センサチップの光感応部の入射角度に応じた位
置に投射されるようになる。光感応部では受光した入射
光を電気信号に変換して受光位置に応じた信号を出力す
るようになり、信号処理回路部を経て信号処理されて出
力されるようになる。このとき、信号処理回路部におい
ては、日射が光感応部のみに入射して信号処理回路部に
は入射しないように光ガイド部材により選択的に入射す
るように構成されているので、光の影響により信号処理
動作に変化を来すことなく精度の良い信号処理を行うこ
とができるようになる。したがって、センサチップの表
面に直接遮光膜を形成することにより信号処理回路部に
光が入射しないように構成する場合に比べて、安価に製
作することができるようになる。
【0014】そして、日射は光ガイド部材としての遮光
膜の透光窓部を介してセンサチップに入射するようにな
り、入射角度に応じた日射光が透光部材を介してセンサ
チップの光感応部に入射するようになる。このとき、信
号処理回路部は透光窓部周縁部から禁止距離以上離れた
位置に配置されて日射光が照射されないようになってい
るので、その動作は光による悪影響を受けることなく動
作させることができる。
【0015】請求項2記載の日射センサによれば、日射
は光ガイド部材としての遮光膜の透光窓部に対して、そ
の縁部から式(1)で示す禁止距離xo以上離れた領域
に信号処理回路部を形成しているので、日射光が遮光膜
の透光窓部にいかなる角度で入射しても、その日射光が
透光部材との境界部分で屈折することにより、禁止距離
よりも遠い領域には光が侵入できなくなり、これによっ
て、信号処理回路部には日射光が到達しないようにな
る。したがって、信号処理回路部への日射光の入射を防
止するために遮光膜への日射光の入射に対する制約条件
等を設ける構成が不要となり、どのように使用した場合
でも信号処理回路部を確実に動作させることができるよ
うになる。
【0016】請求項3記載の日射センサによれば、垂直
方向の日射光に対しては第1の受光部のみに入射し、こ
れより傾斜した日射光が入射すると第1の受光部および
第2の受光部に入射するようになり、所定角度以上傾斜
した日射光が入射すると第1の受光部への入射光量が低
下するようになり、やがて第2の受光部のみへの入射状
態となる。この結果、第1および第2の受光部の合計の
受光量は日射光の入射角度が所定角度付近のときに最大
となり、これよりもいずれに傾いた場合でもそれよりも
小さい受光量となる。この結果、受光角度に応じた受光
信号を得ることができ、そして、この場合でも、信号処
理回路部には日射光が到達しないので、第1および第2
の受光部への受光量に対応した電気信号の処理を正確に
行うことができる。
【0017】請求項4記載の日射センサによれば、セン
サチップの信号処理回路部に対して光感応部をその外周
部に配置し、その信号処理回路部を遮光膜よりなる光遮
断部により遮光するので、信号処理回路部は日射光が入
射されることなく動作させることができ、光感応部では
日射光の入射角度に対応した信号を得ることができるよ
うになり、受光環境に応じて柔軟な設置を行うことがで
きるようになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図1
ないし図8を参照しながら説明する。全体構成を示す図
2および図3において、センサチップ1は、リードフレ
ーム2に固定された状態で、エポキシなどの透光性を有
する樹脂からなるパッケージ3内に封入された状態とさ
れている。パッケージ3外部にはリードフレーム2に形
成された所定のリード端子2a〜2dが導出されてお
り、パッケージ3内部では、センサチップ1の所定端子
1a〜1dとボンディングワイヤ4により電気的に接続
されている。
【0019】また、パッケージ3の上面部には光ガイド
部材の遮光膜としての遮光マスク5が形成されており、
この遮光マスク5の中心部には外部からの光を円形のス
ポット状にして内部に透過させる透光窓部としての透光
エリア6が形成されている。この場合、パッケージ3を
形成している透明エポキシ樹脂の屈折率nは例えば1.
54程度のものであり、センサチップ1の上の厚さ寸法
は700μm程度に設定されている。なお、樹脂封止
は、リードフレーム2にセンサチップ1を搭載してボン
ディングを行った状態で透明エポキシ樹脂を型に流し込
んで成形する一般的なモールド成形方法によるものであ
る。
【0020】図4はセンサチップ1の上面を示す図で、
センサチップ1は、例えばp形のシリコン基板7(図5
参照)上の光感応部であるセンサ部8および4つに分割
配置された信号処理回路部9(9a〜9dで示す)を配
置してなるもので、全体として2ミリ角程度の寸法に形
成されている。センサ部8は、中央部に円形に形成され
た第1の受光部8aとその外周に所定距離を存した状態
で円環状に形成された第2の受光部8bとから構成され
ている。また、信号処理回路部9の各回路部9a〜9d
は、第2の受光部8bの外周側に所定距離を存した状態
で頂角に対応する4方にそれぞれ形成されている。
【0021】この場合、第1の受光部8aは直径320
μm、第2の受光部8bは内外の端部の各直径が112
0μm,1820μm程度にそれぞれ設定されている。
また、遮光マスク5の透光エリア6の直径は、第2の受
光部8bよりもやや小さい寸法として、例えば1100
μmに設定されている。
【0022】図5は、センサチップの断面構造を模式的
に示したもので、以下、その概略構成について説明す
る。このシリコン基板7は、あらかじめ所定位置に対応
して高濃度n形埋込層10a,10bなどが形成される
と共に、その上にエピタキシャル成長法により低濃度の
n形のエピタキシャル層が形成されたものを用いてい
る。そして、エピタキシャル層は、センサ部8および信
号処理回路部9に対応したn形エピタキシャル領域11
a,11b,11cを分離形成するように円環状の絶縁
拡散領域12aおよび矩形枠状の絶縁拡散領域12bを
形成している。
【0023】センサ部8に対応するエピタキシャル領域
11aには、第1の受光部8aに対応するp形拡散領域
13aおよび第2の受光部8bに対応する円環状(ドー
ナツ状)のp形拡散領域13bが形成されている。ま
た、p形拡散領域13a,13bのそれぞれ両側にはこ
れらを分離するように高濃度n形拡散領域14a,14
bが円環状に形成されている。この場合、受光部8a,
8bを形成するp形拡散領域13a,13bは、光が入
射されると内部のpn接合部に達した成分により光電流
が生成されて検出出力が得られるようになっている。
【0024】第1および第2の受光部8aおよび8bを
形成するp形拡散領域13a,13bのそれぞれには絶
縁膜15の窓部に形成されたアルミニウム電極16a,
16b,16cにより電気的に接続され、そのアルミニ
ウム電極を介して信号処理回路部9側に電気的に接続さ
れている。
【0025】さて、信号処理回路部9においては、例え
ば図5に示すものでは、npn形のトランジスタ17お
よび抵抗18が形成されている。すなわち、左側の信号
処理回路部9aに配置されているトランジスタ17は、
ベース層となるp形拡散領域19内にエミッタ層となる
n形拡散領域20が形成され、n形エピタキシャル領域
11b,p形拡散領域19およびn形拡散領域20のそ
れぞれにはアルミニウム電極21,22,23が形成さ
れており、それぞれコレクタ,ベースおよびエミッタ電
極として機能するようになっている。また、抵抗18
は、p形拡散領域24の両側にアルミニウム電極25,
26が形成されてたものとして構成されている。また、
これらトランジスタ17および抵抗18を含む信号処理
回路部9a〜9dの全ての部分は、上面からこれらを保
護するための窒化シリコン(SiN)などからなる絶縁
膜27が形成されている。
【0026】前述した遮光マスク5は、センサチップ1
に対して、図1に示すような位置で配置されている。す
なわち、遮光マスク5の透光エリア6は、センサチップ
1の第1の受光部8aおよびその外周部を含んだ位置に
形成され、第2の受光部8bのすぐ内側の位置に形成さ
れている。また、入射光が45°であるときには、屈折
率の関係でパッケージ3内部に入射した光が第2の受光
部8bの端部にまで投影されるような位置に配置されて
いる。
【0027】なお、信号処理回路部9の構成は、断面構
造としては図示していないが、上述のような各種の拡散
領域を形成することにより、トランジスタ,ダイオード
あるいは抵抗等を形成して、例えば、電気的構成として
は図6に示すような増幅回路を構成している。すなわ
ち、第1および第2の受光部8a,8bは、2個のフォ
トダイオードを構成しており、これらの検出出力は並列
にして出力を得るようにしたフォトダイオードPとして
示されている。フォトダイオードPのカソード側は、例
えば、外部から与えられるバイアス印加用の5Vの電源
の出力端子VCに接続されており、アノード側は抵抗2
8を介してアースされている。
【0028】フォトダイオードPのアノードは、検出信
号の出力端子Sとされ、信号処理回路部9に形成された
オペアンプ29の非反転入力端子に接続されている。オ
ペアンプ29の反転入力端子はアースされており、非反
転入力端子は抵抗30を介して出力端子側に接続されて
いる。そして、オペアンプ29の出力端子は抵抗31を
介してもう一つのオペアンプ32の非反転入力端子に接
続されている。オペアンプ32の反転入力端子はアース
されている。オペアンプ32の非反転入力端子は抵抗3
3を介して出力端子側に接続されている。オペアンプ3
2の出力端子は、センサの出力端子Qとして外部に導出
されている。
【0029】次に本実施例の作用について、図7および
図8をも参照して説明する。すなわち、まず、外部から
入射する光がパッケージ3内部にどの様に入射していく
かを説明する。一般に、屈折率の異なる物質中に光が入
射すると、その入射角度に応じてスネルの法則によって
屈折がおこる。この場合においては、屈折率が大きいパ
ッケージ3側に入射光が屈折して入射するようになる。
【0030】そこで、図7に示すように、遮光マスク5
の透光エリア6の端部において内部に入射角度φ1で光
L1が入射した場合には、パッケージ3のセンサチップ
1までの厚さ寸法をhとして、その光L1がセンサチッ
プ1上で到達する位置を透光エリア6の端部直下からの
距離xで示すと、パッケージ3内への入射角度がφ2と
なり、到達距離xは次式(2)のように表されるように
なる。
【0031】
【数3】
【0032】ここで、上述したセンサチップ1の到達距
離xが最大となるのは、理論的には入射光L1の入射角
度が90°となったときである。このとき、 sin90°
は「1」となるから、式(2)にこれを代入して書き直
すと、式(1)に示したような最大到達距離xoが得ら
れるようになる。なお、式(1)で示した最大到達距離
xoは、換言すると、これ以上の距離にある部分にはい
かなる入射光も到達しないということであり、これを禁
止距離xoとして設定してその領域に信号処理回路部9
を形成しているのである(図1参照)。
【0033】また、上述した式(1)で示す禁止距離x
oの値は、屈折率nの値が1よりも大であることを条件
として三平方の定理を用いると、次式(3)のように表
すことができるようになる。
【0034】
【数4】
【0035】なお、本実施例の場合には、禁止距離xo
は、屈折率n=1.54、透明エポキシ樹脂3の厚さ寸
法h=700μmとして式(1)あるいは式(3)に代
入すると、約598μmという値が得られるので、設計
的にはそれよりもやや大きい距離600μmを禁止距離
xoとして設定し、信号処理回路部9はそれよりも外周
側に配置する構成としている。
【0036】さて、センサチップ1に対して遮光マスク
5の透光エリア6が上述の関係で設定されている状態に
おいては、入射角度が45°のときに受光面8a,8b
に最も広い面積に投影され、それよりも低い角度あるい
は高い角度のいずれの側の入射光に対してもその投影面
積は狭くなる。したがって、受光する面積が最大である
入射角度が45°の位置を最大出力として、図8に示す
ような出力特性を得ることができるようになる。この場
合、図8中では、入射角φ1よりも仰角δが実際的であ
ることから横軸は仰角δ(=90°−φ1)で示してお
り、仰角δがゼロということは真横から入射することに
対応し、また、仰角δが90°ということは真上から入
射することに対応している。
【0037】そして、得られた出力信号は、信号処理回
路部9にて各オペアンプ29,32を介して増幅され、
その増幅された安定でノイズの悪影響を受けにくい信号
を出力端子Qから得ることができるようになる。
【0038】このような本実施例によれば、センサチッ
プ1の表面に一体に形成する信号処理回路部9に対し
て、直接遮光膜を形成しない構成としながら、式(1)
で示す禁止距離xo以上はなれた位置に配置する構成と
することで外部からの入射光が投影されることのない状
態とすることができ、センサチップに対して遮光膜を形
成するための工程を減らしてコストの低減を図ることが
できるようになる。
【0039】また、式(1)の禁止距離を存して信号処
理回路部9を配設しているので、遮光マスクの透光エリ
アにいかなる方向から光が入射した場合でも信号処理回
路部に光が到達することがなくなり、遮光マスクに対す
る入射光の制約を受けることがなくなり、センサ素子を
配置する際の使い勝手が向上するようになる。
【0040】さらに、受光部8を第1および第2の受光
部8aおよび8bに分けた構成としているので、所望の
入射角度例えば45°の光に対して最大の検出出力が得
られる構成とすることができ、信号処理のための構成が
簡単になる。
【0041】図9ないし図11は本発明の第2の実施例
を示すもので、以下、第1の実施例と異なる部分につい
て説明する。すなわち、この第2の実施例においては、
センサチップ1における光感応部と信号処理回路部との
配置位置を逆に配置した構成のセンサチップ34を設け
たことと、これに伴う形状を呈する光遮断部としての遮
光マスク35を設ける構成としている。
【0042】図9は全体の縦断側面を示し、図10には
センサチップ34の上面を示している。これらの図にお
いて、センサチップ34は、中心部に位置して信号処理
回路部36が形成され、その外周部には光感応部として
の円環状をなす2つの受光部37,38が形成されてい
る。この場合、外周側の受光部38が第1の受光部に相
当し、内周側の受光部37が第2の受光部に相当してい
る。
【0043】そして、遮光マスク35のパターンは、信
号処理回路部36を完全に覆うと共に、第2の受光部3
7をその直下に覆うように形成されている。また、信号
処理回路部36は、遮光マスク35の端部から前述した
禁止距離xo以上内側の領域に形成されている。つま
り、遮光マスク35の外周部つまり透光窓部に相当する
領域からパッケージ3内部に入射する光が信号処理回路
部36部分に入射することはないのである。
【0044】この場合、例えば信号処理回路部36は直
径800μmとして設定されており、第2の受光部38
は内外の端部の直径がそれぞれ1300μm,2000
μmに設定され、第1の受光部37は内外の端部の直径
がそれぞれ2800μm,3120μmに設定されてい
る。また、遮光マスク35の直径は、信号処理回路部3
6の外周部から禁止距離xoつまり両側に600μm以
上はなれた直径とされ、しかも、第2の受光部37の外
側の端部よりも僅かに大きい直径となるように設定され
ている(具体的には、例えば直径2100μm程度)。
【0045】また、入射光の仰角δ(入射角φ1)が4
5°の場合には、図11にも示すように、入射光が第1
および第2の受光部38,37の双方に入射するように
なるので、そのときの受光電流は最大となり、入射角φ
1が45°よりも大きくなったりあるいは小さくなった
りすると、受光電流のレベルは減少するようになってい
る。また、検出された受光電流の信号は、信号処理回路
部36にて増幅などの電気的処理が行われて出力信号と
して外部に取り出されるようになっている。したがっ
て、このような第2の実施例によっても、第1の実施例
と略同様の作用効果を得ることができるようになる。
【0046】図12は、本発明の第3の実施例を示すも
ので、第1の実施例と異なるところは、センサチップ1
に代えて、チップ外周部に大きい信号処理回路部39を
設けたセンサチップ40を配置した構成としているとこ
ろである。また、図13は、本発明の第4の実施例を示
すもので、センサチップ1に代えて、チップ外周部の一
端側に信号処理回路部41を設けたセンサチップ42を
配置した構成としているところである。
【0047】そして、このような第3および第4の実施
例によれば、フォトダイオードの部分に加えて、大きい
領域に信号処理回路部39あるいは41を形成してさら
に信号処理を多岐に渡って行えるIC化構成を得ること
ができるようになり、他の回路構成との接続関係をより
簡素化することができるようになる。また、第4の実施
例では、信号処理回路部41を一端側に広く設ける構成
としているので、禁止距離xoを設ける領域を一方側の
みとすることができ、チップサイズの小形化も図ること
ができるようになる。
【0048】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形また拡張できる。
【0049】透光部材は、ガラスなどの材料を用いても
良い。信号処理回路部には、増幅回路の他に、出力信号
の判定回路や演算回路等を一体に組み込んだ構成とする
ことができる。第1および第2の受光部の幅寸法や半径
は、適宜の寸法に設定することができ、45°でのピー
ク値を検出する構成に限らず、所望の仰角(入射角)で
の入射光で検出電流がピーク値を呈するように構成して
も良い。センサチップのシリコン基板はエピタキシャル
成長層を用いない構成のものを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部の縦断側面図
【図2】全体構成の縦断側面図
【図3】要部の上面図
【図4】センサチップの上面図
【図5】センサチップの構造を模式的に示す縦断側面図
【図6】電気的構成図
【図7】入射光の侵入角度を示す作用説明図
【図8】入射光の侵入角度と検出出力との相関関係図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図10】図4相当図
【図11】図1相当図
【図12】本発明の第3の実施例を示す図4相当図
【図13】本発明の第4の実施例を示す図4相当図
【符号の説明】
1はセンサチップ、2はリードフレーム、3はパッケー
ジ、5は遮光マスク(遮光膜)、6は透光エリア、7は
シリコン基板、8はセンサ部(光感応部)、9は信号処
理回路部、10a,10bは高濃度n形埋込層、11
a,11b,11cはn形エピタキシャル領域、12
a,12bは絶縁拡散領域、17はトランジスタ、18
は抵抗、29,32はオペアンプ、34,40,42は
センサチップ、35は遮光マスク、36,39,41は
信号処理回路部、37,38は受光部(光感応部)、P
はフォトダイオードである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−43145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/00 - 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光面で受ける光の位置を検出する光感
    応部およびその光感応部の検出信号を電気的に処理する
    信号処理回路部を有するセンサチップと、 このセンサチップを内部に封入するように配置された所
    定厚さ寸法の透光部材と、 この透光部材に入射する光のうち前記センサチップの光
    感応部に到達する成分の光を選択的に入射させる光ガイ
    ド部材とを具備し、 前記光ガイド部材は、前記透光部材の上面に形成され所
    定形状の透光窓部を有する遮光膜により構成され、 前記センサチップの信号処理回路部は、前記遮光膜の透
    光窓部周縁部の直下位置からその遮光膜が存在する領域
    側に所定の禁止距離以上離れた領域に配設されているこ
    とを特徴とする日射センサ。
  2. 【請求項2】 前記禁止距離は、前記透光部材の屈折率
    をn,厚さ寸法をhとしたときに、式(1)で表される
    禁止距離xoであることを特徴とする請求項1記載の日
    射センサ。 【数1】
  3. 【請求項3】 前記センサチップは、 円形をなす第1の受光部とこれに対して同心環状で所定
    間隔を存して配置された第2の受光部とからなる光感応
    部を有すると共に、 これら第1および第2の受光部の検出信号を増幅する増
    幅回路により構成された信号処理回路部を有する構成と
    され、 前記遮光膜の透光窓部は、前記センサチップの第1の受
    光部よりも大きく第2の受光部よりも小さい大きさに設
    定されていることを特徴とする請求項1あるいは2記載
    日射センサ。
  4. 【請求項4】 前記光ガイド部材は、所定形状の光遮断
    部を形成する遮光膜 により構成され、 前記センサチップは、前記光遮断部に対応する位置に形
    成された前記信号処理回路部とこの信号処理回路部の外
    周部に形成された光感応部とからなる構成とされている
    ことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の 日射セン
    サ。
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