JP3531036B2 - 故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法 - Google Patents

故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法

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JP3531036B2
JP3531036B2 JP2001200631A JP2001200631A JP3531036B2 JP 3531036 B2 JP3531036 B2 JP 3531036B2 JP 2001200631 A JP2001200631 A JP 2001200631A JP 2001200631 A JP2001200631 A JP 2001200631A JP 3531036 B2 JP3531036 B2 JP 3531036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙片を利用した
乾式による紙成形品の製造方法に関する。
【0002】とりわけ、新聞紙や牛乳パック、アルミ箔
が貼付された酒パック等の故紙を利用した乾式による紙
成形品の製造方法に関する。この明細書にいう故紙と
は、使用済の新聞紙、雑誌、段ボール等の紙類、板紙、
裁断くずのほか、製紙工程で生ずる破紙、損紙、断ち落
としまたは使用済の廃紙を意味する。
【0003】さらに、いわゆるシュレッダにより裁断さ
れた幅の狭いテープ状の紙片による故紙をそのままの状
態で再生使用して成形品を得ることについても言及され
ている。
【0004】
【従来の技術】この種の従来例として特公昭57−34
92号公報に記載された発明が知られている。この発明
は、故紙を利用することなく正規の原紙を素材として利
用するものの、原紙を乾式の成形方法により食品用トレ
ーなどの深絞り紙成形品を加工する方法として知られて
いる。
【0005】さらにこの従来例を詳しくいえば、樹脂加
工が施された原紙をコルゲート機により加工することに
よって、常温で波形が復元しない波形屈曲原紙を得るこ
とにより、該原紙に延性や展性を付与させ、他方、成形
時における該原紙の逃がしのための空隙を備えた金型に
より乾式成形し、食品用トレーなどの深絞り紙成形品を
得る方法である。
【0006】他方、故紙を利用して成形品を得るように
した先行技術は少なくなく、たとえば特開昭61−98
005号公報、特開平6−320299号公報、同7−
116321号公報、同7−186114号公報、同8
−2516号公報などに記載された発明がある。
【0007】前者の従来例では、原紙を波形屈曲原紙と
して加工することにより波状の屈曲部を成形することに
よって原紙を延ばし、乾式により成形できるようにした
点で評価できるものの、波状の屈曲部の交差方向には延
性や展性が一切ないため、成形時における原紙の亀裂の
発生が依然として残り、逃がし用の空隙を金型に設けて
成形してもなお亀裂を回避できなかった。
【0008】その上、熱可塑性合成樹脂が含浸され、常
温でその波形が復元しない波形屈曲原紙を予め生産する
煩雑さがあり、市販品の紙類はもとより故紙を利用する
ことは一切不可能であり、生産工程の複雑化を回避でき
ないことのほか、故紙はもとより汎用の原紙を利用でき
ないため、生産コストが高くなるという経済性について
も問題が残った。
【0009】後者の従来例らは、故紙を利用して成形品
を得るに際して予め、いずれも故紙を粉砕したり、解繊
したりすることと併せいわゆる脱墨などの前処理をした
上、この粉砕物などに澱粉などの接着剤や発泡剤を積極
的に添加することによって紙成形品を得るようにしてい
る。
【0010】したがって、これらの従来例では故紙の前
処理が煩雑であること、粉砕物や解繊品に接着剤を添加
して固めたり、積極的に発泡剤を添加した上、成形する
ものの、成形品の嵩比重が低くなったり、また、発泡工
程が複雑化するなどの欠点があった。
【0011】その上、この種の再生品は製造コストの低
減が要請されるものの、面倒な前処理を必須とすること
のほか爾後の成形工程が複雑化することを回避できない
ため、結局、製造コストが高くなるという問題点があ
り、いわゆる故紙のリサイクル化が社会的に要請されて
いるものの、前記した問題点から製品の普及を図ること
ができなかった。
【0012】また、シュレッダにより裁断されたテープ
状の紙片を利用する例が、前記した特開平8−2516
号公報に記載されているものの、シュレッダにより裁断
された紙片をそのまま紙成形品の原料として単独使用す
ることについて言及されることなく、解繊品の補助材と
して利用し、積極的に澱粉などの接着剤を添加し、成形
型により成形するものである。
【0013】したがって、シュレッダにより裁断された
紙片は澱粉などの接着剤により解繊品とともに固めた成
形品であるから、嵩密度の極めて低い製品しか得られな
いという問題があって柔軟性に欠けるため、一般的には
緩衝機能を奏することが少ないのでたとえば包装用の緩
衝材として用途の制限を受けることを余儀なくされた。
その上、主たる原料が解繊品であるから、解繊品を得る
ため解繊機にかけて充分に解繊するなどの前処理を必要
にするため、生産工程の煩雑さが解消されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、波形屈曲原紙を予め生産した上、成形し
てもなお、亀裂を抑制することの困難性、市販品の紙類
や故紙をそのまま原料として利用できないこと、故紙を
利用することにより再生品を得るに際して脱墨などの前
処理を必要にすること、前処理や成形工程の複雑化を回
避できず、その結果生産コストが高くなり経済性に欠け
ること、再生品の嵩比重が低くなる結果、柔軟性に乏し
く緩衝機能に欠け、たとえば包装用の緩衝材として用途
に制約を受ける点などである。
【0015】そこで、この発明の目的は、乾式における
紙成形品の製造方法において、故紙による紙片の前処理
の省略化を図ること、前処理を行う場合はその処理を極
めて簡素にすること、また、成形時に原紙に発生しがち
な亀裂を抑制しつつ成形の容易性を図ること、かつ成形
の容易性を図ることにより、成形品の嵩密度を用途に応
じて自由に変更できるようにすることなどにある。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用効果】この発明の
第1番目の故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法は、
非切り込み部分を残存させ、切り込みを多数設けた少な
くとも一枚の紙片を切り込みを基準として交差方向にそ
の両側を予め伸張させ、予め伸張した紙片を上型と下型
からなる成形型内に装入し、圧搾することより紙片をさ
らに伸張させ、成形することを特徴とするものである。
【0017】したがって、この紙片は切り込みを多数備
えたものであるものの、非切り込み部分があるから、成
形型により圧搾しても紙片全体が分断して散らばること
なく、切り込みを基準して交差方向に両側を伸張させる
ので、従来の波状屈曲部を備えた原紙の成形と比較して
成形時に紙片の大部分を占める非切り込み部分に亀裂を
生ずることなく成形できる。また、従来、故紙を再生利
用する場合、複雑な前処理を必須とし、生産工程が複雑
化したが、この発明では単に切り込みを設けるという極
めて簡単な前処理のみにより故紙を再生利用できるし、
面倒な前処理を著しく簡素化でき、しかも圧搾するだけ
でよいからその生産工程を著しく簡素化できる。予め紙
片が伸張されているから、圧搾成形することにより紙片
をさらに伸張させて成形するので、一層成形型に馴染ま
せつつ容易に成形できる。したがって、成形品の形態の
保全の確実性を期待できるし、非切り込み部分に一層亀
裂が生じない。
【0018】この発明の第2番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、非切り込み部分を残存させ、切
り込みを多数設け、かつ隣接する切り込み間に切り込み
方向に沿わせた屈曲部を備えた少なくとも一枚の紙片を
上型と下型からなる成形型内に装入し、圧搾することに
より切り込みを基準にして交差方向にその両側を伸張さ
せるとともに屈曲部を切り込み方向に延ばし、成形する
ことを特徴とするものである。
【0019】したがって、この発明は前記した第1番目
の発明が奏する作用効果のほか、切り込みのほかに屈曲
部を備えているから、この紙片を成形型により成形する
ことにより、紙片は切り込みの両側に拡がるし、また屈
曲部を有するから、屈曲部により縮小された紙片は圧搾
作用により屈曲部が切り込みの伸張方向と交差方向に延
び、紙片は縦横に伸張するので、より一層成形性にすぐ
れ、紙片が比較的硬質のものであっても、非切り込み部
分に亀裂を生ずることがない。
【0020】この発明の第3番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、第1または第2番目の発明にお
いて、紙片を加熱圧搾させて成形することを特徴とする
ものである。
【0021】したがって、この発明は前記した第1およ
び第2番目の発明が奏する作用効果のほかに、紙片は加
熱されつつ圧搾されるから、一層成形し易い。
【0022】この発明の第4番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、第1または第2番目の発明にお
いて、紙片を湿潤させ、かつ加熱圧搾させて行うことを
特徴とするものである。
【0023】したがって、この発明は第1または第2番
目の発明が奏する作用効果のほかに、紙片が成形時に湿
潤されることにより、紙片に柔軟性を付与できるから、
一層成形し易い。
【0024】この発明の第5番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、第3または第4番目の発明にお
いて、熱可塑性樹脂加工された紙片を加熱圧搾させて
形することを特徴とするものである。
【0025】したがって、この発明は第3または第4番
目の発明が奏する作用効果のほかに、紙片に熱可塑性樹
脂が含まれているから、加熱圧搾時にこの樹脂が溶融
し、硬化することにより接着剤や骨材の役割を果たすの
で、成形品を構成する紙片が互いに接着されて分離する
ことなく、また、硬化した樹脂は骨材に変化するので成
形品の強度の増加を得ることができる。その上、従来、
この種の樹脂の除去作業に手間取ったので、一般的には
廃棄処分せざるを得なかったが、この発明では除去する
ことなく、樹脂加工された故紙でも切り込みを設けるこ
とにより再生活用できる。
【0026】この発明の第6番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、第1、第2、第3、第4または
第5番目の発明において、紙片の表面に被覆シートを当
接させて行うことを特徴とするものである。
【0027】したがって、この発明は第1、第2、第
、第4または第5番目の発明が奏する作用効果のほか
に、紙片の表面に被覆シートが設けられているから、成
形後の紙片が表面の被覆シート側に容易には散乱しない
し、成形品の表面側の美観の向上化を図ることができ
る。
【0028】この発明の第7番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、第1、第2、第3、第4または
第5番目の発明において、紙片の裏面に被覆シートを当
接させて行うことを特徴とするものである。
【0029】したがって、この発明は第1、第2、第
3、第4または第5番目の発明が奏する作用効果のほか
に、紙片の裏面に被覆シートが設けられているから、成
形後の紙片が裏面の被覆シート側に容易に散乱しない
し、成形品の裏面側の美観の向上化を図ることができ
る。
【0030】この発明の第8番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、第1、第2、第3、第4または
第5番目の発明において、紙片の表裏両面に被覆シート
を当接させて行うことを特徴とするものである。
【0031】したがって、この発明は第1、第2、第
3、第4または第5番目の発明が奏する作用効果のほか
に、紙片の表裏両面に被覆シートが設けられているか
ら、成形後の紙片の散乱を確実に防止でき、成形品の両
面の美観の向上化を図ることができる。
【0032】この発明の第9番目の故紙を利用した紙成
形品の乾式製造方法は、第3または第4番目の発明にお
いて、発泡材を添加して行うことを特徴とするものであ
る。
【0033】したがって、この発明は第3または第4番
目の発明が奏する作用効果のほかに、紙片にさらに発泡
剤が添加して成形されるから、嵩比重の高い紙成形品が
得られる。したがって、この成形品は包装用の緩衝材と
して適当である。
【0034】この発明の第10番目の故紙を利用した紙
成形品の乾式製造方法は、第3または第4番目の発明に
おいて、熱可塑性プラスチックスの細片を添加し、加熱
圧搾して行うことを特徴とするものである。
【0035】したがって、この発明は第3または第4番
目の発明が奏する作用効果のほかに、紙片が熱可塑性樹
脂加工されたものでなくても、積極的に熱可塑性プラス
チックスの細かくしたものを添加し、加熱圧搾すること
により、第5番目の発明と同様の利点が得られる。
【0036】よって、従来廃棄処分され熱可塑性プラス
チックス(たとえば、包装用の熱可塑性プラスチックス
製袋類)を細かくし、その細かくしたものを添加し、加
熱圧搾することにより、前記した第5番目の発明と同様
に、加熱圧搾時に細かくしたプラスチックスが溶融し、
硬化することにより接着剤や骨材の役割を果たすので、
成形品を構成する紙片が互いに接着され剥離することな
く、また、硬化した樹脂は骨材に変化するので成形品の
強度の増加を得ることができる。したがって、この発明
は、従来廃棄処分された熱可塑性プラスチックス類の有
効活用を可能にした。
【0037】この発明の第11番目の故紙を利用した紙
成形品の乾式製造方法は、第1または第2の発明におい
て、アルミ箔を備えた紙片を採用することを特徴とする
ものである。
【0038】したがって、この発明は、第1番目および
第2番目の発明が奏する作用効果を奏することのほか
に、切り込みのある紙片であるものの、非切り込み部分
が残存しているから、圧搾成形してもアルミ箔は非切り
込み部分により成形品全体が連設された状態を保持する
ので、非絶縁部を生ずることなく成形品全体に絶縁性が
保全されるため電子部品などに要請される絶縁性のある
包装用の紙成形品を得ることができる。
【0039】この発明の第12番目の故紙を利用した紙
成形品の乾式製造方法は、第11の発明において、紙片
を加熱圧搾させて成形することを特徴とするものであ
る。
【0040】したがって、第11の発明が奏する作用効
果のほか、成形時に紙片を加熱させて行うから、一層紙
片を成形し易い。
【0041】
【実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参照して
以下に説明する。図1は切り込み12が不連続に多数設
けられた紙片14の斜視図、図2は別の実施の形態の紙
片24の一部拡大斜視図、図3は図2の要部拡大断面
図、図4は図2および図3に示される紙片24に屈曲部
Dを設け、紙片24を縮小させた例を示す一部拡大斜視
図、図5は屈曲部Dを有する紙片24を圧搾し、延伸し
た状態を示す概略一部平面図、図6はさ らに別の実施の
形態の屈曲部Dを備えた紙片34の一部斜視図、図7は
成形型16により切り込み12を備えた二枚の紙片14
により紙成形品を製造する工程を示す概略断面図、図8
は二枚の紙片14の上下に被覆シート18を当接させて
紙成形品を製造する工程を示す概略断面図、第9図は図
8の概略斜視図、図10は包装用緩衝材10の概略断面
図、図11は図10の一部破断斜視図、図12は二枚の
紙片14の表側に被覆シート18を当接させて紙成形品
を製造する工程を示す概略断面図、図13は二枚の紙片
14の裏側に被覆シート18を当接させて紙成形品を製
造する工程を示す概略断面図、図14はシュレッダによ
り裁断された幅の狭いテープ状の紙片20群により紙成
形品を製造する工程を示す概略断面図である。
【0042】この明細書において使用する用語「紙片」
とは断りのない限り、切り込み12を備えた紙片14、
24、34(図1〜図6を参照)と、シュレッダなどに
より裁断された幅の狭いテープ状の紙片20(図14を
参照)の両者を包括するものである。また非切り込み部
分を残存させ、切り込み12に沿わせて屈曲部Dを備え
た紙片24、34も含むものである(図2〜図6を参
照)。紙片14、24、34には図示を省略したが、表
面にプラスチックスフィルムがラミネートされたもの、
紙片14、24、34にプラスチックスが含浸されたも
のや図示を省略したがアルミ箔が貼付されさたものなど
も含まれるが、故紙の種類について制限する趣旨ではな
い。
【0043】故紙は紙類の固有の物性上、延性や展性に
欠けるから、そのままの形態で成形しても亀裂が発生し
て破れることはいうまでもない。そこで、この発明では
多数の切り込み12を設けた3種類の紙片14、24、
34を設けることにより、成形時の応力に追従して紙片
14、24、34が自由に伸張するようにしてある。
【0044】まず、この発明の実施の形態の切り込み1
2を備えた3種類の紙片14、24、34について説明
する。その一つは、図1を参照して明らかなように、故
紙に非切り込み部分を残存させ、切り込み12を設けた
ものである。非切り込み部分を残存させることにより、
切り込み12を多数有するものの、成形したときにこの
紙片14の全体が千切れることのないように配慮されて
いる。切り込み12に代えてスリットを設けることによ
り紙片14をスリットの両側に伸張させるようにしても
よい。
【0045】図1に示される切り込み12群は不連続の
ものであるが、紙片14の両側や中央部に非切り込み部
分を残存させ、その内側に連続的な切り込みを設けるよ
うにしてもよい。
【0046】その二つを、図2〜図5を参照して説明す
ると、非切り込み部分を残存させ、切り込み12を多数
設けたものであるが、切り込み12の内側部分Aは僅か
に低く、切り込み12の外側部分Bは内側部分に比較し
て僅かに高く設けてある。そして、内側部分Aと外側部
分Bとの境は非切り込み部分として残存させることによ
り繋ぎ部分Cとして構成され、紙片24が分離しないよ
うに設けてある(図2を参照)。
【0047】このような紙片24を設けるには、図示を
省略したが、たとえば回転軸の周囲に断続的に刃物を多
数設け、故紙を回転する刃物に接触させることにより、
前記した紙片24を得ることができる。刃物を断続的に
設けることにより、故紙には繋ぎ部分Cを残存しつつつ
切り込み12を 形成できる。そして、切り込み12の内
側部分Aは刃物により強圧されるから低く形成できる。
他方、切り込み12の外側部分Bは、刃物により強圧さ
れることがないので、内側部分Aに比較して高く設けら
れることになる。
【0048】このような構成による紙片24に好ましく
は常温により復元しない屈曲部Dを設ける。紙類は折り
紙により経験的に知られるように折曲させることによっ
て容易に屈曲部Dを設けることができる。屈曲部Dを設
ける意図は成形前の紙片24を縮小させることであり、
成形時には屈曲部Dを延ばすことにある。成形後におい
てもその形態の維持を意図するものではなく、いわば仮
の形態に止まる。したがって、形成時に辛うじて屈曲部
Dを設けることにより縮小した形態を維持していれば足
りるから、通常の故紙を屈曲させるだけで屈曲部Dを得
ることができる。
【0049】屈曲部Dを機械的に設ける手段としては、
たとえば切込み12を設けた紙片24の上下に予定され
る屈曲部Dの高さに対応した間隔により、紙片24と平
行な板により紙片24の上下を規制しつつ紙片24の両
側を押圧させたり、あるいは一側を固定制御し、他側を
押圧させることによって、水平な形態を維持していた紙
片24の内側部分Aと外側部分Bはそれぞれ切り込みを
境にして低い位置にある内側部分Aは下方へ、高い位置
にある外側部分Bは上方に向けて断面くの字状ないし波
状に屈曲され、よって屈曲部Dが形成され、紙片24全
体は縮小された状態に変化する。なお、この紙片24は
成形することにより、図5に示されるように切り込み1
2の両側は大きく伸張され、切り込み12は網目Eとし
て表れる。
【0050】その三つを、図6を参照して明らかにする
と、いわば段ボールの中芯に切り込み12を設けたもの
に相当する。切り込み12を多数設けた紙片34をたと
えばコルゲータにより加工処理することにより、切り込
み12に沿わせて波状の屈曲部Dを設けることができ
る。この屈曲部Dもまた常温で復元しないものである。
もちろん、紙片34は屈曲部Dを設けることにより縮小
しているが、成形することにより屈曲部Dは延伸される
ことになる。
【0051】前記した3種類の紙片14、24、34は
非切り込み部分を残存し、切り込み12を多数有する点
で基本的構成を共通にするから、代表的な紙片14を採
用して紙成形品を得る例について説明し、共通する構成
については紙片14の説明を援用し、異なる点につき他
の紙片24、紙片34について言及する。
【0052】この発明の実施の形態は、包装用緩衝材を
得る例である。この包装用緩衝材は、電子部品を包装す
るための例であり、円形の浅い窪みが設けられている。
この実施の形態は紙片14のみにより成形品を得る例で
あるが、被覆シート18を採用する例については追って
その詳細を説明する。
【0053】もちろん、窪みのない偏平な成形品を得る
ことや被包装物の外形に倣った凹部を備えた成形品を得
ることについても発明者は予定している。
【0054】多数の切り込み12を備えた紙片14を少
なくとも一枚必要とするが、この実施の形態では用途に
応じてたとえば一枚ものより肉厚にするため二枚の紙片
14を採用した例について説明する(図7を参照)。そ
して、包装用緩衝材を得る場合は、その形態に対応した
成形型16を用意する(図7 を参照)。
【0055】成形型16は、上型13と下型17からな
るものであって、上型13には成形用凸部15が備えら
れ、下型17には上型13の成形用凸部15に対応した
成形用凹部19が設けられている(図7を参照)。もっ
とも、前記の例と反対に成形用凸部15と成形用凹部1
9を互いに下型17、上型13に設けるようにすること
は自由である。
【0056】そこで、成形型16内に前記した二枚の紙
片14を装入し、好ましくは加熱しつつ圧搾することに
より切込み12を介して紙片14を伸張しつつ成形する
ことにより、紙成形品が得られる。
【0057】この場合、好ましくは図7に示されるよう
に二枚の紙片14の切り込み12の方向を互いに直角な
どの異方向になるように配置して成形することがよい。
たとえば、切り込み12が直線である場合、切り込み1
2が十字状にクロスするようにすることである。二枚の
紙片14は成形時に切り込み12を境にしてその両側に
伸張するものの、切り込み12方向には伸張しないか
ら、破れるおそれがあり、切り込み12を直角などの交
差方向に配置して成形することにより紙片14の亀裂や
破れを抑制できる利点がある。
【0058】成形時に成形圧力を利用して切込み12を
介して紙片14は伸張するが、成形に先立って紙片14
を予め伸張させた上成形することにより紙片14は一層
成形し易い。また、前記したように屈曲部Dを備えた紙
片24、34を採用することにより、一層成形を実施し
易い利点があるし、一層亀裂を発生するおれがなく成形
できる。
【0059】さらに、成形品の外観上の美観の向上化、
反復使用による紙片14の散乱を防止することや柔軟な
成形品を図る場合には、切り込み12を備えた二枚の紙
片14の上下を保護するために軟質の被覆シート18を
二枚する(図8、図9を参照)。
【0060】軟質の被覆シート18の素材としては、柔
軟な紙例えば、薄葉紙、衛生紙、化粧紙、ナプキン紙、
タオル紙などの紙類や不織布、柔軟な布地類、さらにい
えば軟質の薄いプラスチックスシートなどが適当であ
る。これらの軟質の被覆シート18の場合、成形時に亀
裂することがないため紙片14、24、34に設けたよ
うな切り込み12を被覆シート18自体に設ける必要は
ない。したがって、被覆シート18には切り込みを形成
していないから、使用上の違和感もない。
【0061】これらの軟質の薄い被覆シート18を採用
し成形した場合、軟質の被覆シート18は一般的に薄く
透視し易いものであるから、被覆シート18の下層をな
す紙片14が透視され、故紙に印刷された文字、図形、
符号などもある種の模様として表れるし、軟質のシート
18によりとりわけ柔軟な紙成形品が得られるから、た
とえば傷のつき易い果実用の緩衝材に適当である。
【0062】そこで、下型17上に軟質の被覆シート1
8を敷設させ、その被覆シート18上に一枚目の多数の
切り込み12を備えた紙片14を載置させ、さらに二枚
目の紙片14を一枚目の紙片14上に重ねるが、この場
合、両者の紙片14の切り込み12の方向を互いに直角
などの交差方向になるように配置することは前記の例と
同じである。
【0063】そして、二枚の紙片14上に、別の軟質の
被覆シート18を載置させ、上型13を下型17に向け
て降下させ圧搾するが、好ましくは150〜200℃程
度による温度で加熱圧 搾することにより、包装用緩衝材
10を成形することができる(図10、図11を参
照)。もっとも、加熱温度は、紙片14の成形時間の短
縮化を図るため、高く設定することは自由である。
【0064】なお、二枚の紙片14の成形に先立って切
り込み12を境にして紙片14を両側に拡げた上、成形
することにより一層紙片14の成形性の確実化を図るこ
とができるし、さらに屈曲部Dを備えた紙片24、34
を採用する場合は、さらに成形し易い。切り込み12の
両側は切り込み12を基準にした交差方向に伸張するの
で、切り込み12は網目状に変化し、面積に比較して空
隙の大きい軽量化した成形品を得ることができる(図5
を参照)。
【0065】この実施の形態では、紙片14は二枚であ
るが、前記したように少なくとも一枚でよく、成形品の
肉厚を厚くする場合には二枚以上の紙片14を積層した
上、成形すればよい。
【0066】さらに、この実施の形態では、成形時に紙
片14の上下にそれぞれ軟質の被覆シート18を配設す
ることを説明したが、被覆シート18を省略すること、
また表裏のうちその一側にのみ被覆シート18を配設さ
せて成形することも発明者は実験的に試みた(図12、
図13を参照)。軟質の被覆シート18を配設するか否
かは、用途と体裁上の問題であるから、被覆シート18
を採用するか、省略するかは自由である。
【0067】被覆シート18の材料として軟質のものを
採用することを先に説明したが、成形品の用途により、
軟質のものに制限しない。たとえば、クラフト紙のよう
に前記した柔軟な紙類と比較して硬質の紙類を被覆シー
ト18の材料として採用することにより、表面が硬質な
成形品を得ることができる。
【0068】非軟質の被覆シート18の材料として前記
のクラフト紙のほか段ボール紙やロール紙などの板紙、
加工紙が挙げられるが、特に制限しない。これらの非軟
質の被覆シート18を採用しても、充填物となる紙片1
4が前記したように成形性に極めて富んでおり、成形型
16に対して融通性があるから、被覆シート18が多少
硬質であっても、硬質の被覆シート18に切り込みを設
けなくても紙片14の成形による形態変化に追従して被
覆シート18が成形され、被覆シート18にも亀裂を生
ずることのないことが、発明者の実験により確認され
た。
【0069】前記の工程のほか、紙片14の成形時に紙
片14に水分を与えて湿潤状態にして紙片14に柔軟性
を持たせた上、加熱圧搾することにより紙片14を成形
型16に馴染ませることができ、一層成形品の形態を正
確にできることも発明者は試みた。
【0070】さらに、ワックス加工やポリエチレン加工
が施された牛乳パックなどに見受けられるような熱可塑
性樹脂加工された故紙を利用することにより、これらの
故紙の表面のワックス加工などは加熱圧搾時に発生する
熱を利用して接着材の代用として利用できる利益があ
る。
【0071】また、加熱温度をワックスやポリエチレン
などの熱可塑性樹脂類の溶融温度に設定することによ
り、これらの樹脂が溶融後、硬化した骨材の役割に変化
し、強度に富んだ成形品を得ることができる。
【0072】この明細書で「熱可塑性樹脂加工された故
紙」とは、表面にワックス加工やポリエチレン加工が施
されたもの、熱可塑性樹脂を含浸したもの、印刷処理さ
れたものなどを意味し ている。
【0073】つまり、表面のワックスやポリエチレンの
薄い層は、加熱されることにより溶融する結果、接着材
代わりの役割をし、さらに硬化することにより前記した
ように骨材の役割もすることになる。
【0074】成形される紙片14が二枚以上積層される
場合では、とりわけこれらの加工された熱可塑性樹脂に
より互いが接着されることにより、紙片14が剥がれな
い利点がある。
【0075】この場合、熱可塑性樹脂加工が施されてい
ない故紙を紙片14として採用する場合、従来廃棄処分
に困難性のあったポリエチレンフイルムなどのような包
装用袋などのプラスチックス類の廃棄物を粉砕するか、
細片(粉砕したもの、細片を含め単に細かくしたものと
いう)とすることによりプラスチックス類を細かくして
添加することが可能である。このことは上記の趣旨に鑑
みて明らかなようにプラスチックス類の細片などを接着
材や骨材代わりとして積極的に利用することもでき、こ
の発明は、これらの廃棄物を接着剤や骨材の代用品とし
て利用できる有利性があることもこの発明の特徴の一つ
である。
【0076】そして、さらに発泡材を成形時に紙片14
に添加することにより、一層緩衝性に富んだ成形品を得
ることもできる。
【0077】紙類による貼り合わせアルミ箔製の包装材
などを紙片として採用する場合、前記したように、切り
込みを多数施した紙片を設ける。そして、前記した実施
の形態と同様にその紙片を成形することにより、絶縁性
のある紙成形品を得ることができる。この場合、切り込
みが多数設けられているものの、非切り込み部分が残存
しているから、紙片全体においてアルミ箔の層は連設さ
れている。したがって、非絶縁部が生ずることがないの
で成形品全体は絶縁性を備えている。
【0078】一般的にはアルミ箔や紙類による貼り合わ
せアルミ箔製の包装材の再生利用が予定されるものの、
アルミ箔以外ではステアタイトなどの無機絶縁材料、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、テフロン、ポリ塩化ビニ
ルなどの有機絶縁材料の再生利用も考えられる。
【0079】次にこの発明の実施の態様について別の例
を説明するが(図14を参照)、紙片14に代えてシュ
レッダにより裁断された幅の狭いテープ状の紙片20を
素材として採用することのほか原則的に先に説明した切
り込み12を備えた紙片14により紙成形品を得る場合
と相違は少ないので、相違点について言及し共通点につ
いては、前記の実施の形態の説明を援用する。
【0080】いわゆるシュレッダにより裁断された幅の
狭いテープ状の紙片20は、そのまま二次的に利用する
ことは、故紙の再生活用が要請されているものの、一般
的には未だ実現されることなく、そのまま廃棄されか、
製紙原料として利用されているに過ぎない。
【0081】前記した特開平8−2516号公報記載の
発明では、前記したようにシュレッダにより裁断された
故紙を成形品の材料として利用することが試みられてい
るものの、解繊維の補助材として利用れれているに止ま
り、単独に利用することは行われていない。そこで、こ
の発明では、シュレッダによる裁断片をそのまま二次加
工することなく単独利用することを試みた例である。前
記したように、アルミ箔のシュレッダによる紙片、紙類
による貼り合わせアルミ箔製の包装材のシュレッダによ
る紙片を材料として利用することも予定されている。
【0082】もっとも、幅の狭いテープ状の紙片20を
得るに際してシュレッダによる裁断片を利用することが
一般的であるが、紙類による故紙を積極的に裁断して使
用することを制限する趣旨ではない。
【0083】そこで、これらの幅の狭いテープ状の紙片
20の無数を無作為に上型13と下型17からなる成形
型16内に装入し、これらの紙片20群の表裏に被覆シ
ート18を当接させた上、加熱圧搾することにより、紙
成形品が得られる。
【0084】この種の紙片20を採用する場合は、成形
品を構成する紙片20が散らばることを防ぐため、被覆
シート18を採用することが好ましい。
【0085】さらに、成形時に紙片20を湿潤させた
り、前記のプラスチックス類を細かくしたものや発泡材
を添加することについても先の実施の形態と共通であ
り、成形品の種類や用途の変更に応じて成形することは
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】切り込みが多数設けられた紙片による紙片の斜
視図である。
【図2】別の実施の形態の紙片の一部拡大斜視図であ
る。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】図4は図2および図3に示される屈曲部を備え
た紙片を縮小させた状態を示す 一部拡大斜視図であ
る。
【図5】屈曲部を有する紙片を圧搾し延ばした状態を示
す概略一部平面図である。
【図6】さらに別の実施の形態の屈曲部を備えた紙片の
一部斜視図である。
【図7】切り込みを備えた二枚の紙片を配置し、成形型
により紙成形品を製造する工程 を示す概略断面図であ
る。
【図8】二枚の紙片の上下に被覆シートを当接させて紙
成形品を製造する工程を示す概 略断面図である。
【図9】図8の概略斜視図である。
【図10】包装用緩衝材の概略斜視図である。
【図11】図10の一部破断斜視図である。
【図12】二枚の紙片14の表側にの被覆シート18を
当接させて紙成形品を製造する工程を示す概略断面図で
ある。
【図13】二枚の紙片14の裏側にの被覆シート18を
当接させて紙成形品を製造する工程を示す概略断面図で
ある。
【図14】シュレッダにより裁断された幅の狭いテープ
状の紙片群20により紙成形品を製造する工程を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
12 切り込み 14 切り込みを備えた紙片 13 上型 16 成形型 17 下型 18 被覆シート 20 テープ状の紙片 24 切り込みと屈曲部を備えた紙片 34 切り込みと屈曲部を備えた紙片 D 屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 1/00 - 49/04 B31C 1/00 - 13/00 B31D 1/00 - 5/04 B27N 1/00 - 5/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非切り込み部分を残存させ、切り込みを
    多数設けた少なくとも一枚の紙片を切り込みを基準とし
    て交差方向にその両側を予め伸張させ、 予め伸張した紙片を上型と下型からなる成形型内に装入
    し、 圧搾することより紙片をさらに伸張させ、 成形すること
    を特徴とする故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法。
  2. 【請求項2】 非切り込み部分を残存させ、切り込みを
    多数設け、かつ隣接する切り込み間に切り込み方向に沿
    わせた屈曲部を備えた少なくとも一枚の紙片を上型と下
    型からなる成形型内に装入し、 圧搾することにより切り込みを基準にして交差方向にそ
    の両側を伸張させるとともに屈曲部を切り込み方向に延
    ばし、 成形することを特徴とする故紙を利用した紙成形
    品の乾式製造方法。
  3. 【請求項3】 紙片を加熱させて成形することを特徴と
    する請求項1または2記載の故紙を利用した紙成形品の
    乾式製造方法。
  4. 【請求項4】 紙片を湿潤させ、かつ加熱させて行うこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の故紙を利用した
    紙成形品の乾式製造方法。
  5. 【請求項5】 紙片が熱可塑性樹脂加工されたものであ
    ることを特徴とする請求項3または4記載の故紙を利用
    した紙成形品の乾式製造方法。
  6. 【請求項6】 紙片の表面に被覆シートを当接させて行
    うことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載
    故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法。
  7. 【請求項7】 紙片の裏面に被覆シートを当接させて行
    うことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載
    の故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法。
  8. 【請求項8】 紙片の表裏両面に被覆シートを当接させ
    て行うことを特徴とする請求項1、2、3、4または5
    記載の故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法。
  9. 【請求項9】 発泡材を添加して行うことを特徴とする
    請求項3または4記載の故紙を利用した紙成形品の乾式
    製造方法。
  10. 【請求項10】 熱可塑性プラスチックスの細かくした
    ものを添加して行うことを特徴とする請求項3または4
    記載の故紙を利用した紙成形品の乾式製造方法。
  11. 【請求項11】 紙片がアルミ箔を備えたものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の故紙を利用した
    紙成形品の乾式製造方法。
  12. 【請求項12】 紙片を加熱させて成形することを特徴
    とする請求項11記載の故紙を利用した紙成形品の乾式
    製造方法。
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