JPH09169328A - トレー及びその製造方法 - Google Patents

トレー及びその製造方法

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JPH09169328A
JPH09169328A JP34810495A JP34810495A JPH09169328A JP H09169328 A JPH09169328 A JP H09169328A JP 34810495 A JP34810495 A JP 34810495A JP 34810495 A JP34810495 A JP 34810495A JP H09169328 A JPH09169328 A JP H09169328A
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JP34810495A
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English (en)
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Toshitake Miyasaka
俊武 宮坂
Kichiji Kida
吉治 木田
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SHOWA PRECISION TOOLS CO Ltd
TACHIBANA SHOKAI KK
TACHIBANA SHOKAI Ltd
Showa Seiko KK
Original Assignee
SHOWA PRECISION TOOLS CO Ltd
TACHIBANA SHOKAI KK
TACHIBANA SHOKAI Ltd
Showa Seiko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後に焼却又は廃棄処分しても公害を発生
させず、しかも、安価な食品用トレーを提供すること。 【解決手段】 木材からなる薄板を材料9とし、この材
料9から型取りした材料19に加湿し、プレス機20により
高温に加熱しながら、高圧力をかけて押圧して整形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却廃棄しても無
公害なトレー及びその製造方法に関し、例えば、食品用
トレー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等の包装用としては、いわゆ
る発泡スチロール(発泡ポリスチレン:EPS)等の合
成樹脂を素材とするトレーが大量に使用されている。図
21は、その1例を示す底板2と側板3とが一体に形成さ
れた食品用のトレー17Aであり、最も多く使用されてい
る形状のものであるが、製造方法が簡単であるので、図
22に示すように、例えば中に仕切り14を設けたり、外側
に装飾や補強及び或る種の機能を兼ねた凹み15等を設け
たもの等もあり、その種類は様々である。
【0003】発泡スチロールは衝撃緩衝性に優れ、任意
の形状に加工することが容易であり、しかも価格が安く
て外観もよい等の特長を有している。しかし、その反
面、廃棄処理としての焼却時に高熱を発生して焼却炉の
寿命を縮め、また、激しい臭気を発生すること、廃棄さ
れても土壌中で分解されないこと等の問題点を有してい
るため、近年において環境保護、省資源運動等の社会的
な要求が高まる中でその大量使用が疑問視されている。
【0004】従って、発泡スチロール成形体を熱で溶融
してブロック化したり、再生して再利用する試みが行わ
れているが、このための再生費用は、当初の製品コスト
の3〜10倍も高くなるのが実情である。
【0005】このため、発泡スチロールの代替材料とし
て、牛乳パック、段ボール、新聞紙等を再生して製造し
たパルプモールド材料が一部で使用され始めているな
ど、合成樹脂に代わる材料への転換推進が図られている
ものの、スーパーマーケットをはじめ多くのところで食
品用トレーとしては、依然として合成樹脂系のものがそ
の主流をなしているのが実情である。しかし、このよう
な実態を改善すべく、本年6月にリサイクル法(容器包
装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)
が制定され、2年後に施行されることになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な実情に鑑みてなされたものであって、合成樹脂に代わ
る材料により、焼却処分や廃棄処分しても公害を発生す
ることのない、無害で食品の小分け使用等に好適なトレ
ーと、その製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、天然素材を使
用することに着目し、その材質を変えないでそれを薄板
状にした材料を使用することにより、上記の目的が達成
できるとの結論を得て、本発明に到達したものである。
【0008】即ち、本発明は、底壁と、この底壁に交差
して延在する周壁とを有するトレーにおいて、天然素材
の材質を変えないで加工された薄板状の材料又は天然の
ままの薄板状の材料からなり、前記薄板状の材料が互い
に接着剤によって重ね合わされて接合した接合部が前記
周壁に形成されていることを特徴とするトレーに係るも
のである。
【0009】また、底壁と、この底壁に交差して延在す
る周壁とを有するトレーにおいて、天然素材の材質を変
えないで加工された薄板状の材料又は天然のままの薄板
状の材料からなり、襞による曲面が前記周壁に形成され
ていることを特徴とするトレーに係るものである。
【0010】そして、上記したトレーを製造するに際
し、天然素材の材質を変えないで加工された薄板状の材
料又は天然のままの薄板状の材料を所定寸法に形成する
工程と、この所定寸法の前記材料の重ね合わせ部に接着
剤を塗布する工程と、この接着剤が塗布された前記材料
をプレスして前記トレーの形状に成形する工程とを有す
る、トレーの製造方法を提供するものである。
【0011】更に、天然素材の材質を変えないで加工さ
れた薄板状の材料又は天然のままの薄板状の材料を所定
寸法に形成する工程と、前記材料をプレスして前記トレ
ーの形状に成形する工程とを有する、トレーの製造方法
を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のトレーにおいては、複数
の薄板状の材料からなり、これら材料の同じ性質を示す
方向が互いに交差して貼り合わされていることが望まし
い。
【0013】また、上記したトレーは、薄板状の材料が
木材からなっており、同じ性質を示す方向が、木目に沿
う方向であることが望ましい。
【0014】更に、これらのトレーには、少なくとも周
壁に補強用のリブが設けられていることが望ましい。
【0015】また、このトレーの薄板状の材料が竹の皮
であってもよく、又はその材料が植物の葉からなってい
てもよい。上記した同じ性質を示す方向が、竹又は植物
の成長方向に沿う方向であるのがよい。
【0016】そして、上記したトレーの製造工程は、同
じ性質を示す方向が互いに交差するように複数枚の上記
した薄板状の材料を重ね合わせて接着するのがよく、ま
た、重ね合わせ部が対向する位置にスリットを設ける工
程を更に有していることが望ましい。
【0017】また、上記の製造工程において、複数の薄
板状の材料を貼り合わせてトレーを製造する場合は、接
着剤塗布後に材料を加湿し、更に成形時に加熱すること
が望ましく、周壁に襞による曲面を形成させてトレーを
製造する場合は、材料を加湿後に更に成形時に加熱する
ことが望ましい。
【0018】
【実施例】以下、本発明に基づく第1の実施例を図1〜
図13により詳細に説明する。
【0019】図1は、本実施例の木製トレーの斜視図で
あり、図2は図1のII−II線断面図、図3は同じく図1
の一部を省略した平面図である。そして、このトレー1
は、厚さtが 0.3mmの木製の薄板1aと1bとが図7に
示すように、その木目模様7を直交させて重ね合わされ
た材料からなり、皿状に形成されている。
【0020】従って、製品の表面に現れる木目模様7の
向きは表の材料と裏の材料とでは異なる。底壁2の周縁
から斜めに立ち上がる周壁3の四隅のコーナー部4に
は、図4に示すように、スリット6を設けて重ね部5を
形成し、内側の重ね部5aと外側の重ね部5bとが無害
な接着剤を用いて図5に示すように折り曲げられながら
接合されている。図5は、後述するプレス機によって形
成される過程を表したものである。
【0021】本実施例によるトレーは使い棄てとして提
供するものであるが、前記したリサイクル法において木
材は対称外であり、特に再利用の制約はない。従来から
木製の食品容器は一部に使用されており、上記したよう
な社会的要求から、その後木製トレー等も徐々に増加の
傾向を見せているが、その製法は様々である。
【0022】しかし、本実施例は 0.3mm厚の材料を用
い、しかも、木目模様7を直交(直交でなくてもよい)
させていること及び後述する製造方法に特徴がある。こ
れにより木目方向に裂け易い木材の薄板の強度が補わ
れ、デザイン的にも優れた美的要素が保持される。
【0023】このトレーの製造方法は、まず、図6に示
すような方法で厚さ 0.3mmにスライスした薄板の材料9
から、図7のような形状に型取りされる。この結果、図
7のように、四隅が丸みのある形に整形されると同時
に、対角線に沿ってスリット6が形成されて型取り材19
になる。
【0024】上記した工程を経て型取りされた材料19は
図8に示すように、スプレー機18により両面に水Wを吹
きつけて加湿した後、プレス機により所定の形に成形加
工される。図9はこのトレーの製造に用いられるプレス
機20の正面図であり、図10はその左側面図である。
【0025】このプレス機20は図9及び図10に示すよう
に、キャスタを具備した可動性の架台21上に架枠22が設
けられ、架枠22の中央上部に設置された油圧シリンダ23
からピストン24が鉛直方向に作動する。そして、図10に
示すように、架台21の側部には油タンク28及びモータ27
が設置されており、図示省略した油圧ポンプ及び配管を
介して上記したピストン24の駆動源を構成している。
【0026】架枠22内の架台21の上部には雌型ブロック
30が載置して固定され、これに対する雄型ブロック29が
上記したピストン24の先端の取付け部25に吊着、固定さ
れている。そして、図9に示すように架台21の側部に取
り付けた操作部26に設けた操作スイッチによって操作さ
れる。
【0027】図11は、上記したプレス機20に取り付けら
れている雄型ブロック29及び雌型ブロック30の斜視図で
ある。図示の如く、雄型ブロック29は、型座33は断熱板
32を挟んで型台31と一体に成形され、型台31の上部には
中央に係合軸31aが突設され、この係合軸31aが上記し
たプレス機20の取付け部25に嵌入して固定される。
【0028】型座33には図示省略したヒータが内設され
ており、この型座33に取り付けられている雄型10がヒー
タによって加熱され、雄型10の温度が型座33に内設され
た熱電対36により計測され、所定の温度にコントロール
されるようになっている。
【0029】一方、雌型ブロック30も、同じく型座34が
断熱板32を挟んで型台35と一体に成形され、型座34上に
は金床12が取り付けられている。そして、雄型ブロック
29と同様に型座34には図示省略したヒータが内設され金
床12を加熱し、その温度は型座34に内設された熱電対36
によって計測し、所定の温度にコントロールされるよう
になっている。
【0030】従って、上記したプレス機20のピストン24
の下降動作によって、加湿された型取り材料19は加熱さ
れながら、雄型10の凸部10aにより金床12の雌型11の中
へ押し込まれてトレー状に形成される。
【0031】この図の下に描いた図は、雌型ブロックの
A部の拡大図である。図示の如く、雌型11のコーナー上
縁には一部が削除された削除部11bが設けられ、残りの
削除されていない部分11aが形成されている。そして、
このような形状は各コーナーに設けられている。
【0032】従って、雄型10の凸部10aが下降して型取
り材19に当接し始める際に、前述したように型取り材19
に設けたスリット6を境にして型取り材19がコーナーに
おいては、上記した削除されていない部分11aに当たる
ためその部分が先に曲がり始める。そして、若干の時間
差をおいて削除部11bが当たる部分が曲がり始める。こ
れによって、プレス機により整形の際には、図5に示し
たように重ね部5の曲げ角度が変化しながらトレーが形
成される。
【0033】図12及び図13は、上記した材料19がプレス
機によってトレー状に形成される過程を示した要部の断
面図を示したものである。即ち、両面をスプレーにより
十分に加湿された型取り材料19は、図12のように、図示
省略したガイドに合わせて金床12の上に載せられる。こ
の図に示した矢印は雄型10の昇降方向を示している。
【0034】このとき、雄型10及び金床12はヒータによ
って 100〜200 ℃に加熱されており、この温度は材料19
の種類及び厚さによって異なり、材料に応じて所定の温
度に加熱される。従って、十分に加湿されて柔軟性を帯
びた材料は、加熱されて更に柔らかくなり耐曲性が増加
する。
【0035】そして、図13のように型の中へ押し込まれ
ても折損することもなく所定の形に形成されると同時
に、加熱により加湿された水分は蒸発して乾燥するた
め、プレス整形後は形成された形状が保持される。
【0036】この型の場合、図12に示すように雌型11の
底面と側部のなす角度θは80度にしているが、上述した
ようにスリット6を設けて一部を重ね合わせることによ
り、例えば90度程度は曲げることが可能となる。
【0037】しかし、本実施例は前述したように、型取
り材料19にはコーナーにスリット6が設けられているた
め、上記した図12の状態から図13の状態へ移行する過程
で、型取り材料19は雄型10の凸部10aが当接した直後
に、図5のような形状に変化し、更に変化してトレーの
形に形成される。そしてこのとき、図4に示すように接
着剤8が滴塗布されているため、重ね部5aと5bとが
接着するので確実に所定の形が保持される。
【0038】上記のように製作されたトレー1は、例え
ば、和菓子を1〜2個載せる用途などに好適である。し
かも、無着色であり、木地そのものが清潔感を引き立た
せると共に、その木目模様が和菓子の雰囲気と相俟っ
て、相互の商品価値を高めることができる。
【0039】この実施例によれば、コーナーにスリット
を設けて重ね部を形成しているので所要の深さのあるト
レーが形成され、更に、複数の型取り材料19A、19Bが
その材料の木目方向を交差させて重ね合わせられている
ため、木目方向に裂け易い木製薄板同士がその弱点を補
い合って強度を構成すると共に、木目模様により木の持
ち味を活かして美観が高められる。
【0040】図14〜図16は第2の実施例を示すものであ
り、図14はその斜視図、図15は図14のXV−XV線断面図、
図16は図14の一部を省略した平面図である。
【0041】この実施例が上記した第1の実施例と異な
る点は、材料9の板厚が厚いことと、1枚の材料で形成
されていること及び、トレーの寸法が大きいことであ
り、これ以外は全て同様の工程で製作されたものであ
る。
【0042】従って、この場合もスリットを設けている
ことにより、図示の如く、コーナーに重ね部が形成さ
れ、材料が厚いものの容易に加工することができる。更
に、材料が厚いため、例えば底面の輪郭が形成され、商
品価値が高められる。
【0043】この実施例によれば、材料が厚いために一
般的な食品用の大きいサイズのトレーも作ることができ
る。更に、スリットを設けて重ね部を形成していること
により所要の深さのトレーが容易に製作され、木の木目
を活かした美観と共に、木材の吸湿性により載置される
食品の湿気を吸収して清潔感を与える。
【0044】図17及び図18は、第3の実施例を示すもの
であり、図17はその斜視図、図18は図17の XVIII−XVII
I 線断面図である。
【0045】この実施例は、上記した第1及び第2の実
施例のようなスリットは設けられていないが、加工工程
はほぼ同様にして作られたものである。従って、スリッ
トが設けられていないため、図示のように、コーナー4
の部分に木目に沿って収縮に伴う皺13が形成されてい
る。しかし、この皺13は製品の体裁を損ねるようなもの
ではなく、目立たない程度のものである。
【0046】また、この実施例は上記したように、製品
のコーナー4部分を絞り込むものであるため、前記した
第1及び第2の実施例に比べて周壁3の傾斜が緩やかで
深さも浅くなっている。
【0047】材料も第2の実施例と同じ厚みのものを使
用しているが、絞り込みによる製品の形態から、例えば
図19に示すように、方形の材料の角に丸みをつけずに、
角をそのまま活かして製品化した場合にも、和菓子や洋
風ケーキ用のトレーとして木の木目と共にデザイン上も
優れたものとなる。
【0048】この実施例によれば、前記した第1及び第
2の実施例と同様の巧が奏せられると共に、更にスリッ
ト等の加工の手間がなく、製造原価が低減される。
【0049】上述した各実施例に使用した材料となる木
材の種類は、カナダ産のえぞ松の一種でスプルースと称
するものであるが、これ以外にも、中国産のくも杉やシ
ンゴンと称するインドネシア産のつた科の植物や、日本
国産ではえぞ松及び杉材等が好適である。
【0050】また、木材以外でも、例えば竹の皮や広幅
の植物の葉も陰干しする等適当な処理をして材料として
使用することもできる。そしてこの場合は、また、木と
は違った趣が醸しだされる。
【0051】いずれにしても、材料が木であることか
ら、使用後の焼却は勿論、土の中に埋めても自然に分解
されるため無公害であり、公害防止及び環境保護という
社会的要求に応え、しかも安価に提供できるトレーであ
る。
【0052】以上、本発明による実施例を説明したが、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形が可能であ
る。例えば、図20のように、側板等所要の場所にリブ37
を設けて補強することも可能である。これにより、食品
を入れたトレーをラップで包装する場合に周壁が曲がる
ことも防げる。また、本実施例は薄板の場合は2枚重ね
としたが、これ以上の枚数を重ね合わせてもよい。
【0053】また、本実施例では木目をほぼ90度に直交
させて重ねているが、例えば45度に交差させるなど任意
に行うことができる。また、トレーの大きさ、形状等も
任意にすることができる。
【0054】また、本実施例は、木目模様を活かすため
白木の材料のままの色としているが、適宜に着色又はコ
ーティングしてもよく、木の臭いを消臭してもよくまた
別の臭いをつけるために着香措置を施してもよい。
【0055】更に、上記したトレーの製造工程につい
て、型取り、接着剤の塗布、スプレーによる加湿、プレ
ス機への材料の搬入及び搬出、及び一連の工程間の搬送
等を自動化することも可能である。
【0056】
【発明の作用効果】本発明は、上記したように、底壁
と、この底壁に交差して延在する周壁とを有するトレー
であり、天然素材の材質を変えないで薄板状に加工され
た材料又は天然のままの薄板状の材料からなり、前記周
壁に前記材料が互いに接着剤によって重ね合わされて接
合した接合部が形成されており、材料が天然素材の材質
のままであるため、焼却処分しても煙の中に有害物質が
排出されることもなく、土の中へ廃棄処分しても自然に
土壌に分解され公害を発生させない。そして、例えばこ
れを食品用のトレーに使用した場合、食品の湿気を吸い
取り食品の清潔感を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるトレーの斜視図で
ある。
【図2】同図1のII−II線断面図である。
【図3】同一部を省略した図1の平面図である。
【図4】同型取り材料を重ね合わせた状態の斜視図であ
る。
【図5】同トレーの成形過程を示す斜視図である。
【図6】同トレーの材料の斜視図である。
【図7】同トレーの型取り材料の重ね方を示す斜視図で
ある。
【図8】同トレーのプレス成形前の加湿工程を示す斜視
図である。
【図9】プレス機の正面図である。
【図10】同左側面図である。
【図11】同プレス成形型の斜視図である。
【図12】同プレス機による成形過程の状態を示す要部の
断面図である。
【図13】同他の成形過程の状態を示す要部の断面図であ
る。
【図14】同第2の実施例によるトレーの斜視図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】図14の一部を省略した平面図である。
【図17】同第3の実施例によるトレーの斜視図である。
【図18】図17の XVIII−XVIII 線断面図である。
【図19】同変形例を示す斜視図である。
【図20】同他の変形例を示す斜視図である。
【図21】従来例を示す斜視図である。
【図22】同他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、15、16、17、19・・・トレー 2・・・底壁 3・・・周壁 4・・・コーナ部 5・・・重ね部 6・・・スリット 7・・・木目模様 8・・・接着剤 9・・・材料 10・・・雄型 11・・・雌型 12・・・金床 13・・・皺 14・・・仕切り 15・・・凹み 18・・・スプレー機 19・・・型取り材 20・・・プレス機 21・・・架台 22・・・架枠 23・・・油圧シリンダ 24・・・ピストン 25・・・取付け部 26・・・操作部 27・・・モータ 28・・・油タンク 29・・・雄型ブロック 30・・・雌型ブロック 31、35・・・型台 32・・・断熱板 33、34・・・型座 36・・・熱電対 37・・・リブ W・・・水

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁と、この底壁に交差して延在する周
    壁とを有するトレーにおいて、天然素材の材質を変えな
    いで加工された薄板状の材料又は天然のままの薄板状の
    材料からなり、前記薄板状の材料が互いに接着剤によっ
    て重ね合わされて接合した接合部が前記周壁に形成され
    ていることを特徴とするトレー。
  2. 【請求項2】 底壁と、この底壁に交差して延在する周
    壁とを有するトレーにおいて、天然素材の材質を変えな
    いで加工された薄板状の材料又は天然のままの薄板状の
    材料からなり、襞による曲面が前記周壁に形成されてい
    ることを特徴とするトレー。
  3. 【請求項3】 複数の薄板状の材料からなり、これら材
    料の同じ性質を示す方向が互いに交差して貼り合わされ
    ている、請求項1に記載したトレー。
  4. 【請求項4】 薄板状の材料が木材からなっている、請
    求項1〜3のいずれか1項に記載したトレー。
  5. 【請求項5】 同じ性質を示す方向が、木目に沿う方向
    である、請求項3に記載したトレー。
  6. 【請求項6】 少なくとも周壁に補強用のリブが設けら
    れている、請求項1〜5のいずれか1項に記載したトレ
    ー。
  7. 【請求項7】 薄板状の材料が竹の皮からなっている、
    請求項1〜3及び6のいずれか1項に記載したトレー。
  8. 【請求項8】 材料が植物の葉からなっている、請求項
    1〜3及び6のいずれか1項に記載したトレー。
  9. 【請求項9】 同じ性質を示す方向が、竹又は植物の成
    長方向に沿う方向である、請求項3に記載したトレー。
  10. 【請求項10】 請求項1及び3〜9のいずれか1項に記
    載したトレーを製造するに際し、 天然素材の材質を変えないで加工された薄板状の材料又
    は天然のままの薄板状の材料を所定寸法に形成する工程
    と、 この所定寸法の前記薄板状の材料の重ね合わせ部に接着
    剤を塗布する工程と、 この接着剤が塗布された前記薄板状の材料をプレスして
    前記トレーの形状に成形する工程とを有する、トレーの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項2、4、6、7又は8に記載した
    トレーを製造するに際し、 天然素材の材質を変えないで加工された薄板状の材料又
    は天然のままの薄板状の材料を所定寸法に形成する工程
    と、 前記薄板状の材料をプレスして前記トレーの形状に成形
    する工程とを有する、トレーの製造方法。
  12. 【請求項12】 同じ性質を示す方向が互いに交差するよ
    うに薄板状の材料の複数枚を重ね合わせて接着する、請
    求項10に記載したトレーの製造方法。
  13. 【請求項13】 重ね合わせ部が対向する位置にスリット
    を設ける工程を更に有する、請求項10又は12に記載した
    トレーの製造方法。
  14. 【請求項14】 接着剤塗布後、薄板状の材料を加湿し、
    成形時に加熱する、請求項10、12又は13のいずれか1項
    に記載したトレーの製造方法。
  15. 【請求項15】 薄板状の材料を加湿し、成形時に加熱す
    る、請求項11に記載したトレーの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005087465A1 (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Miyazaki-Prefecture 木質深底容器とその製造方法
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