JP3530898B2 - 木造部材の補強具 - Google Patents

木造部材の補強具

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、軸方向に接続さ
れている2つの木造部材の接続部を補強する木造部材の
補強具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図7を参照するに、従来より木造建築物
において相欠き継手のような2つの木造部材101、1
03を軸方向に接続する接続部105を補強する方法と
しては、カスガイ107を接続部105を挟んで両木造
部材101、103に打ち込むことが行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の技術にあっては、十分に接続部の補強が得られ
ないという問題がある。特に、木造部材101、103
に打ち込んで補強する場合には、木造部材101、10
3が古くなっていると十分な効果が得られないし、木造
部材101、103の軸方向に直交する方向の力に対し
てはまったく抵抗できないという問題がある。 【0004】この発明の目的は、以上のような従来の技
術の問題点に着目してなされたものであり、軸方向に接
続されている2つの木造部材の接続部を確実に且つ容易
に補強することのできる木造部材の補強具を提供するこ
とにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述のごとき
問題に鑑みてなされたもので、断面形状が四角形状の2
つの木造部材を軸方向に接合した接合部を補強する木造
部材の補強具であって、前記接合部を挟んで前記2つの
木造部材に跨る連結部材を備え、この連結部材は、前記
木造部材のかど部の両側面と面接触する互に直交した平
面部を備え、かつ前記平面部の外縁部に当該平面部に対
して直角に屈曲した取付フランジを備えた構成であり、
前記2つの木造部材の各かど部に前記連結部材を配置し
て前記木造部材の前記両側面に前記連結部材の前記平面
部を接触した状態において前記各連結部材の対向した前
記取付フランジの両端部側を締結部材によって締め付け
た構成であることを特徴とするものである。 【0006】従って、2つの木造部材を軸方向に接合す
る接合部を挟んで連結部材を両木造部材に跨って渡し、
この連結部材を締結部材により締め付けて接合部の補強
を行う。 【0007】 【0008】また、接合部を挟んで連結部材を両木造部
材に跨って渡すと共に、連結部材の隅角部を木造部材の
角に合わせ、連結部材の取付部同士を締結部材により締
め付けて接合部の補強を行う。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。 【0010】図1には、この発明に係る補強具1により
2つの木造部材3、5を補強している状態が示されてい
る。この2つの木造部材3、5は、従来と同様の構成の
接合部7により軸方向に接合されている。 【0011】図2〜図4を併せて参照するに、補強具1
は、少なくとも一対(ここでは4個)の連結部材9と、
締結部材としてのつなぎ材11およびボルト・ナット1
3を有している。 【0012】連結部材9は、木造部材3、5のかど部C
の両側面A,Bとを内側に面接触した状態で位置決めす
べく直角に曲がった隅角部15を有し、この隅角部15
を挟んで両側部には上記両側面A,Bと面接触する互い
に直交した平面部9A,9Bから形成してあり、その外
縁部には、ボルト・ナット13により締結するための取
付け穴17を有する取付部としての取付けフランジ19
が上記平面部9A,9Bに対して直角に外側へ屈曲した
態様に形成されている。 【0013】前記つなぎ材11は、隣り合う連結部材9
を接合するための中間部材であると共に木造部材3、5
に面接合して補強する補強部材を兼ねるものであって、
木造部材3、5に面接触する平面状のつなぎ部21と、
このつなぎ部21の両側部に直角に設けられ前記連結部
材9の取付けフランジ19に接合してボルト等により締
結される取付けフランジ23を有しており、断面コ字状
を呈している。また、つなぎ材11の幅方向の中央部に
は、長円形状の取付け穴(ボルト貫通用穴)25を有し
ている。このつなぎ部材11は、図1に示すように、短
い部材であっても良く、また連結部材9とほぼ同一の長
さに設けても良いものである。 【0014】上記構成により、図1に示すように、2つ
の木造部材3、5を接合した接合部7を跨ぐようにして
連結部材9の隅角部15の内面を木造部材3、5の角部
に当接し、連結部材9における取付けフランジ19の両
端部側とつなぎ材11の取付けフランジ23を接合する
と共にボルト・ナット13により締結して連結部材9
両端部側を締め付ける。その後、必要に応じて、つなぎ
材11の取付け穴25に釘、ボルト等を貫通して固定す
る。 【0015】なお、取付け作業性を考慮すると、補強具
1が2部品となるように予め連結部材9とつなぎ材11
をボルト・ナット13により接続しておき、木造部材
3、5の両側から前記2部品を当ててボルト・ナット1
3により締結して、最後に各ボルト・ナット13を締め
付けるようにすることができる。 【0016】以上のことから、2つの木造部材3、5の
接合部7を確実且つ容易に補強することができる。ま
た、連結部材9は2つの木造部材3、5を挟むようにし
てボルト・ナット13等により締め付けるため、既に木
造建築物に使用されている木造部材3、5についても、
容易に補強することができる。 【0017】なお、この発明は前述の発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述
の実施の形態においては、2つの木造部材3、5の双方
の端部を切り欠いて継いだ断手の場合について説明した
が、継手の形状にかかわらず軸方向に2つの木造部材
3、5を継ぐ場合に広く適用することができる。 【0018】また、前述の発明の実施の形態において
は、4個の連結部材9と、この4個の連結部材9を締結
するボルト・ナット13およびつなぎ材11から構成さ
れる場合について説明したが、この他、図4に示されて
いるようにつなぎ材11を省略して、互いに直交する平
面部9A,9Bを備えた複数の連結部材27を締結部材
としての複数のボルト・ナット29により直接締結する
場合や、図5に示されているように大きさの異なる連結
部材31、33を締結部材としてのボルト・ナット35
で直接締結する場合や、図6に示されているように、2
つの隅角部37を有する2個の連結部材39を締結部材
としてのボルト・ナット41により直接締結する場合等
も考えられる。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、発明による木造
部材の補強具では、2つの木造部材を軸方向に接合する
接合部を挟んで連結部材を両木造部材に跨って渡し、こ
の連結部材を締結部材により締め付けることにより連結
部材を介して2つの木造部材を接合するので、確実且つ
容易に接合部の補強を行うことができる。また、連結部
材は2つの木造部材を挟むようにして締結部材により締
め付けるため、既に木造建築物に使用されている木造部
材についても、容易に補強することができる。また、木
造部材の長手方向に対して直交する方向の力に対して
も、補強することができる。 【0020】また、本発明による木造部材の補強具で
は、連結部材を接合部を挟んで連結部材を両木造部材に
跨って渡すと共に、連結部材の隅角部を木造部材の角に
合わせ、連結部材の取付部同士を締結部材により締め付
けて接合部の補強を行うので、木造部材のサイズにかか
わらず、確実且つ容易に接合部の補強を行うことができ
る。また、連結部材は2つの木造部材を挟むようにして
締結部材により締め付けるため、既に木造建築物に使用
されている木造部材についても、容易に補強することが
できる。また、木造部材の長手方向に対して直交する方
向の力に対しても、補強することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係る木造部材の補強具を示す斜視図
である。 【図2】図1中II方向から見た正面図である。 【図3】図2中III−III位置の断面図である。 【図4】別の実施の形態を示す断面図である。 【図5】別の実施の形態を示す断面図である。 【図6】別の実施の形態を示す断面図である。 【図7】従来における木造部材の補強具を示す正面図で
ある。 【符号の説明】 1 補強具 3、5 木造部材 7 接続部 9 連結部材 11 つなぎ材(締結部材) 15 隅角部 19 取付けフランジ(取付部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/58 503 E04B 1/38

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 断面形状が四角形状の2つの木造部材
    (3,5)を軸方向に接合した接合部(7)を補強する
    木造部材の補強具であって、前記接合部(7)を挟んで
    前記2つの木造部材(3,5)に跨る連結部材(9)を
    備え、この連結部材(9)は、前記木造部材(3,5)
    のかど部(C)の両側面(A,B)と面接触する互に直
    交した平面部(9A,9B)を備え、かつ前記平面部
    (9A,9B)の外縁部に当該平面部(9A,9B)に
    対して直角に屈曲した取付フランジ(19)を備えた構
    成であり、前記2つの木造部材(3,5)の各かど部
    (C)に前記連結部材(9)を配置して前記木造部材
    (3,5)の前記両側面(A,B)に前記連結部材
    (9)の前記平面部(9A,9B)を接触した状態にお
    いて前記各連結部材(9)の対向した前記取付フランジ
    (19)の両端部側を締結部材によって締め付けた構成
    であることを特徴とする木造部材の補強具。
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