JP3530743B2 - 複写装置および複写装置の制御方法 - Google Patents

複写装置および複写装置の制御方法

Info

Publication number
JP3530743B2
JP3530743B2 JP16961098A JP16961098A JP3530743B2 JP 3530743 B2 JP3530743 B2 JP 3530743B2 JP 16961098 A JP16961098 A JP 16961098A JP 16961098 A JP16961098 A JP 16961098A JP 3530743 B2 JP3530743 B2 JP 3530743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
copy job
original
copy
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16961098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000003111A (ja
Inventor
明彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP16961098A priority Critical patent/JP3530743B2/ja
Publication of JP2000003111A publication Critical patent/JP2000003111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3530743B2 publication Critical patent/JP3530743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿台上に載置さ
れた原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読み取
り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画像を
異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像処理す
る画像処理部とを有する複写装置および複写装置の制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカラー複写機等の複写装
置(画像形成装置)においては設定される複写条件(画
像形成条件)に応じて、画像形成を行う前に原稿台ガラ
ス上に載置される原稿および原稿画像の特性等を読み取
るための光学系のプリスキャンを行い、画像形成に必要
な画像特性を示す情報をコピー動作開始前に獲得し、該
獲得した情報に基づき画像形成に必要なパラメータ等を
設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像形成を
行う感光ドラムが一つであるフルカラーの複写装置にお
いては、フルカラーで出力する場合に、感光ドラム上に
マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラ
ック(Bk)の計4色分の像を形成する必要があるた
め、光学系も4回のスキャンが必要となる。
【0004】そして設定される複写条件(画像形成条
件)によっては、コピー開始前に原稿および原稿画像の
特性情報を読み取るための光学系のプリスキャンを行う
ため、前述の4回のスキャンと合わせ最低5回以上の光
学系のスキャンが行われるため、コピーキー押下(コピ
ー開始の指示)からコピー終了までに多くの時間がかか
ってしまうという問題点があった。
【0005】また、このような従来の複写装置におい
て、カラー原稿画像のカラー複写処理を行う場合、1回
目のコピーでユーザの所望の出力が得られることは少な
く、設定を変更しながら数回画像出力を試行したあと
に、ようやく所望の出力が得られるということも珍しく
はない。
【0006】このため、上記のようにカラー原稿画像に
対し実際の出力画像を参照して、色の加工や画像処理等
を変更して再度画像形成処理を行う場合においては、画
像形成条件によっては、その変更の度ごとに光学系のプ
リスキャンが行われることになり、コピーの試行回数が
増えれば合計のコピー時間は膨大なものとなってしま
う。
【0007】このようなコピーの試行回数を減らすため
に、プレビュー機能を搭載した複写装置(画像形成装
置)も実在しているが、プレビュー画面上の色味と実際
の出力画像の色味とが必ずしも一致するわけではなく、
ユーザが所望の画像を得るためには実際の出力画像を確
認する必要があり、複数回のコピー試行は避けられない
ものである。
【0008】また、同一原稿に対して、色味等の複写条
件(画像形成条件)を変えて何度かコピーをとる場合、
例えばマゼンタ(M),シアン(C),イエロー
(Y),ブラック(Bk)の色濃度を調整変更して何度
かコピーをとる場合のように光学系のプリスキャンに必
要なパラメータ(複写条件)に変更がない場合でも、コ
ピー処理を実行するたびに、プリスキャンを実行してし
まい、使用者のコピー開始指示から実際のコピー動作開
始までに時間がかかってしまい、使用者を苛立たせる等
の精神的な負担をかけてしまうという問題点もあり、い
わゆる顧客満足度(CS)の点からも、コピー開始から
終了までの時間(ファーストコピータイム=FCOT)
を削減することが重要課題となっている。
【0009】さらに、上記のようにコピー実行の度にプ
リスキャンを実行してしまうことにより、光学系の使用
回数が増すことによりランニングコストが上昇するのみ
ならず、光学系を酷使してしまい、光学系の寿命を不用
意に縮めてしまうという問題点もあった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第1の発
明の目的は、原稿台上に載置された原稿を光学的に走査
して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り部
により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成パ
ラメータに基づいて画像形成処理する画像形成処理部と
を有する複写装置において、1つ前に実行された複写ジ
ョブの完了後に複写条件が設定変更されていないと判定
された場合は、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置さ
れた前記原稿台全体を走査して設定される複写モードに
応じた異なる複数の画像形成パラメータを前記画像形成
処理部に設定するプリスキャン処理を実行しないように
制御することにより、同一原稿を同一の複写条件でコピ
ー処理する場合などの光学系の再設定が必要でない場合
には、光学系のプリスキャン処理を省略して迅速にコピ
ー動作を開始することができる複写装置および複写装置
の制御方法を提供することである。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明に係る第1の発
明は、原稿台(図1に示す原稿台ガラス面31)上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部(図1に示すリーダ部201)と、前記読み取
り部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形
成パラメータに基づいて画像形成処理を行う画像形成
部(図1に示すプリンタ部202,画像処理部20
3)とを有する複写装置(図1に示すデジタルカラー複
写機)において、原稿複写ジョブの複写条件を設定する
第1の設定手段(図2に示す操作部704)と、原稿複
写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台全体を
走査して前記第1の設定手段により設定される複写条件
に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータを決定す
るプリスキャン処理を実行するプリスキャン手段(図2
に示すリーダコントローラ700)と、前記プリスキャ
ン手段により決定される異なる複数の画像形成パラメー
を前記画像形成処理部に設定する第2の設定手段(図
2に示すリーダコントローラ700)と、1つ前に実行
された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写
ジョブが開始するまでの間に前記第1の設定手段により
複写条件が設定変更されたか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段の判定結果で複写条件が設定変更され
ていない判定に基づいて、前記 1 つ前に実行された原稿
複写ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジョブに対す
る前記プリスキャン手段によるプリスキャン処理の実行
を禁止する制御手段(図2に示すリーダコントローラ7
00)とを有するものである。
【0012】本発明に係る第2の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理を行う画像形成処理部とを有する複写装置におい
て、原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手
段と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記
原稿台全体を走査して前記第1の設定手段により設定さ
れる複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメ
ータを決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理
を実行するプリスキャン手段と、前記プリスキャン手段
により決定される異なる複数の画像形成パラメータを前
記画像形成処理部に設定する第2の設定手段と、1つ前
に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原
稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上の原稿
交換の有無を判定する第1の判定手段と、1つ前に実行
された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写
ジョブが開始するまでの間に前記第1の設定手段により
複写条件が設定変更されたか否かを判定する第2の判定
手段と、前記第1の判定手段の判定結果が原稿交換され
ていないと判定され、および前記第2の判定手段の判定
結果で複写条件が設定変更されていない判定に基づい
て、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後、
引き続いて原稿複写ジョブに対する前記プリスキャン手
段によるプリスキャン処理の実行を禁止する制御手段と
を有するものである。
【0013】本発明に係る第3の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理を行う画像形成処理部とを有する複写装置におい
て、原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手
段と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記
原稿台全体を走査して前記第1の設定手段により設定さ
れる複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメ
ータを決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理
を実行するプリスキャン手段と、前記プリスキャン手段
により決定される異なる複数の画像形成パラメータを前
記画像形成処理部に設定する第2の設定手段と、前記1
つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続い
て原稿複写ジョブが開始するまでの間に、前記第1の設
定手段により設定される複写条件と前記1つ前に実行さ
れた原稿複写ジョブの複写条件とを比較して、前記複写
条件が設定変更されたか否かを判定する判定手段と、前
記判定手段の判定結果で複写条件が設定変更されていな
い判定に基づいて、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジ
ョブの完了後、引き続いて原稿複写ジョブに対する前記
プリスキャン手段によるプリスキャン処理の実行を禁止
する制御手段とを有するものである。
【0014】本発明に係る第4の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理を行う画像形成処理部とを有する複写装置におい
て、原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手
段と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記
原稿台全体を走査して前記第1の設定手段により設定さ
れる複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメ
ータを決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理
を実行するプリスキャン手段と、前記プリスキャン手段
により決定される異なる複数の画像形成パラメータを前
記画像形成処理部に設定する第2の設定手段と、1つ前
に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原
稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上の原稿
交換の有無を判定する第1の判定手段と、前記1つ前に
実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿
複写ジョブが開始するまでの間に、前記第1の設定手段
により設定される複写条件と前記1つ前に実行された原
稿複写ジョブの複写条件とを比較して、前記複写条件が
設定変更されたか否かを判定する第2の判定手段と、前
記第1の判定手段の判定結果で原稿交換されていないと
判定され、および前記第2の判定手段の判定結果で複写
条件が設定変更されていない判定に基づいて、前記 1
前に実行された原稿複写ジョブの完了後、引き続いて原
稿複写ジョブに対する前記プリスキャン手段によるプリ
スキャン処理の実行を禁止する制御手段とを有するもの
である。
【0015】本発明に係る第5の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理を行う画像形成処理部とを有する複写装置におい
て、原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手
段と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記
原稿台全体を走査して前記第1の設定手段により設定さ
れる複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメ
ータを決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理
を実行するプリスキャン手段と、前記プリスキャン手段
により決定される異なる複数の画像形成パラメータを前
記画像形成処理部に設定する第2の設定手段と、1つ前
に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原
稿複写ジョブが開始するまでの間に前記第1の設定手段
により複写条件が設定変更されたか否かを判定する判定
手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記 1
前に実行された原稿複写ジョブの完了後、引き続いて原
稿複写ジョブに対する前記プリスキャン手段によるプリ
スキャン処理の実行を制御する制御手段とを有し、前記
判定手段は、前記複写条件を前記プリスキャン処理に応
じて複数の要因毎に分類し、前記複数の要因毎に設定変
更状態を判定するものであり、前記制御手段は、前記判
定手段の複数の要因毎の判定結果に基づいて、前記プリ
スキャン手段によるプリスキャン処理の実行の有無を前
記複数の要因毎に制御するものである。
【0016】本発明に係る第6の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理を行う画像形成処理部とを有する複写装置におい
て、原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手
段と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記
原稿台全体を走査して前記第1の設定手段により設定さ
れる複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメ
ータを決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理
を実行するプリスキャン手段と、前記プリスキャン手段
により決定される異なる複数の画像形成パラメータを前
記画像形成処理部に設定する第2の設定手段と、1つ前
に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原
稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上の原稿
交換の有無を判定する第1の判定手段と、1つ前に実行
された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写
ジョブが開始するまでの間に前記第1の設定手段により
複写条件が設定変更されたか否かを判定する第2の判定
手段と、前記第1の判定手段の判定結果および前記第2
の判定手段の判定結果に基づいて、前記 1 つ前に実行さ
れた原稿複写ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジョ
ブに対する前記プリスキャン手段によるプリスキャン処
理の実行を制御する制御手段とを有し、前記第2の判定
手段は、前記複写条件を前記プリスキャン処理に応じて
複数の要因毎に分類し、前記複数の要因毎に設定変更状
態を判定するものであり、前記制御手段は、前記第2の
判定手段の複数の要因毎の判定結果に基づいて、前記プ
リスキャン手段によるプリスキャン処理の実行の有無を
前記複数の要因毎に制御するものである。
【0017】本発明に係る第7の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理する画像形成処理部とを有する複写装置の制御方
法において、原稿複写ジョブの複写条件を設定する複写
条件設定工程と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置
された前記原稿台全体を走査して前記複写条件設定工程
により設定される複写条件に応じた前記異なる複数の画
像形成パラメータを決定する為に少なくとも 1 回のプリ
スキャン処理を実行するプリスキャン工程、1つ前に実
行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複
写ジョブが開始するまでの間に複写条件が設定変更され
たか否かを判定する判定工程と、1つ前に実行された原
稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブが
開始するまでの間に、1つ前に実行された原稿複写ジョ
ブで使用された複写条件が設定変更されていないと判定
された場合に、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジョブ
の完了後、引き続いて原稿複写ジョブの画像形成処理を
行う際に、前記プリスキャン工程を省略して、1つ前に
実行された原稿複写ジョブで使用された画像形成パラメ
ータを設定する画像形成パラメータ設定工程とを有する
ものである。
【0018】本発明に係る第8の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理する画像形成処理部とを有する複写装置の制御方
法において、原稿複写ジョブの複写条件を設定する複写
条件設定工程と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置
された前記原稿台全体を走査して前記複写条件設定工程
により設定される複写条件に応じた前記異なる複数の画
像形成パラメータを決定する為に少なくとも 1 回のプリ
スキャン処理を実行するプリスキャン工程、1つ前に実
行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複
写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上の原稿交換
の有無を判定する第1の判定工程と、1つ前に実行され
た原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョ
ブが開始するまでの間に複写条件が設定変更されたか否
かを判定する第2の判定工程と、1つ前に実行された原
稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブが
開始するまでの間に、前記原稿台上の原稿が交換されて
いないと判定された場合、かつ1つ前に実行された原稿
複写ジョブで使用された複写条件が設定変更されていな
いと判定された場合に、前記 1 つ前に実行された原稿複
写ジョブの完了後、引き続けて原稿複写ジョブの画像形
成処理を行う際に、前記プリスキャン工程を省略して、
1つ前に実行された原稿複写ジョブで使用された画像形
成パラメータを設定する画像形成パラメータ設定工程
と、を有するものである。
【0019】本発明に係る第9の発明は、原稿台上に載
置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る読
み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿画
像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像形
成処理する画像形成処理部とを有する複写装置の制御方
法において、原稿複写ジョブの複写条件を設定する複写
条件設定工程と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置
された前記原稿台全体を走査して前記複写条件設定工程
により設定される複写条件に応じた前記異なる複数の画
像形成パラメータを決定する為に少なくとも 1 回のプリ
スキャン処理を実行するプリスキャン工程、1つ前に実
行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複
写ジョブが開始するまでの間に複写条件が設定変更され
たか否かを判定する判定工程と、1つ前に実行された原
稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブが
開始するまでの間に、1つ前に実行された原稿複写ジョ
ブで使用された複写条件が設定変更されたと判定された
場合に、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジョブの完了
後引き続いて原稿複写ジョブの画像形成処理を行う際
に、1つ前に実行された原稿複写ジョブの設定変更され
ていない複写条件に対するプリスキャン工程は省略して
画像形成パラメータを設定し、1つ前に実行された原稿
複写ジョブの設定変更された複写条件でプリスキャン工
程が必要な複写条件のみに対するプリスキャン工程は実
行して画像形成パラメータを設定する画像形成パラメー
タ設定工程とを有するものである。
【0020】本発明に係る第10の発明は、原稿台上に
載置された原稿を光学的に走査して原稿画像を読み取る
読み取り部と、前記読み取り部により読み取られる原稿
画像を異なる複数の画像形成パラメータに基づいて画像
形成処理する画像形成処理部とを有する複写装置の制御
方法において、原稿複写ジョブの複写条件を設定する複
写条件設定工程と、原稿複写ジョブの実行前に原稿が載
置された前記原稿台全体を走査して前記複写条件設定工
程により設定される複写条件に応じた前記異なる複数の
画像形成パラメータを決定する為に少なくとも 1 回のプ
リスキャン処理を実行するプリスキャン工程、1つ前に
実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿
複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上の原稿交
換の有無を判定する第1の判定工程と、1つ前に実行さ
れた原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジ
ョブが開始するまでの間に複写条件が設定変更されたか
否かを判定する第2の判定工程と、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、前記原稿台上の原稿が交換され
ていないと判定された場合、かつ1つ前に実行された原
稿複写ジョブで使用された複写条件が設定変更されたと
判定された場合に、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジ
ョブの完了後引き続けて同一原稿複写ジョブの画像形成
処理を行う際に、1つ前に実行された原稿複写ジョブの
設定変更されていない複写条件に対するプリスキャン工
程は省略して画像形成パラメータを設定し、1つ前に実
行された原稿複写ジョブの設定変更された複写条件でプ
リスキャン工程が必要な複写条件のみに対するプリスキ
ャン工程は実行して画像形成パラメータを設定する画像
形成パラメータ設定工程とを有するものである。
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照して本発
明の実施形態の詳細を説明する。
【0023】〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実
施形態を示す複写装置を適用可能なデジタルカラー複写
機の構成を説明する断面図である。以下、構成および動
作について説明する。
【0024】図において、200はデジタルカラー複写
機で、上部にデジタルカラー画像リーダ部(リーダ部)
201、下部にプリンタ部202、リーダ部201とプ
リンタ部202の間に画像処理部203が設けられてい
る。
【0025】400は自動原稿送り装置で、原稿給送台
401に載置された原稿を一枚ずつ原稿台ガラス面31
上の所定位置に給送するものであり、開閉自在にデジタ
ルカラー複写機200の上部に取り付けられている。4
02は補助トレイで、原稿給送台に開閉自在に取りつけ
られており、原稿給送台401に載置される原稿を支持
することにより、例えばA3等の大サイズの原稿を原稿
給送台401に載置することが可能となる。
【0026】自動原稿送り装置400により原稿台ガラ
ス面31に原稿が載置(給送)されると、スキャナ(露
光ランプ32)が所定方向に往復されて原稿30を走査
露光し、原稿反射光を走査ミラー32a,32bおよび
32cを介してレンズ33によりRGB三色分解フィル
タと一体形成されたフルカラーセンサ(CDD)34に
集光し、カラー分解画像アナログ信号を得る。カラー分
解画像アナログ信号は、図示しない増幅回路を経てデジ
タル化され、画像処理部203にて画像処理を施された
後プリンタ部202に送出される。
【0027】プリンタ部202において、1は感光ドラ
ムで、図に示す矢印方向に回転自在に担持される像担持
体であり、この感光ドラム1の周りには、前露光ランプ
11,コロナ帯電器2,レーザー露光光学系3,電位セ
ンサ12,四つの現像器(イエロー現像器4y,シアン
現像器4c,マゼンダ現像器4m,黒現像器4bk),
ドラム上光量検知センサ13,転写装置5,クリーニン
グ器6が配置されている。
【0028】レーザー露光光学系33は、リーダ部20
1により読み取られ画像処理部203により処理された
画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変換さ
れ、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3aで反射さ
れた後、レンズ3bおよびミラー3cを通して感光ドラ
ム1の表面に投影される。
【0029】プリンタ部202による画像形成時には、
感光ドラム1を図中の矢印方向に回転させ、前露光ラン
プ11で感光ドラム1の表面を除電した後、帯電器2に
より一様に帯電させてから各分解色(シアン(C),マ
ゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(Bk))ご
とに光像Eを照射して感光ドラム1上に潜像を形成す
る。
【0030】次に所定の現像器を動作させて感光ドラム
1上に形成された潜像を現像器(4y,4c,4m,4
bk)のいずれかで現像し、感光ドラム1上に樹脂を基
体としたトナー画像を形成する。なお、現像器4y,4
c,4m,4bkは偏心カム24y,24c,24m,
24bkの動作により各分解色に応じて択一的に感光ド
ラム1に接近させるようにしている。
【0031】感光ドラム1上の現像されたトナー画像
は、記録材カセット7a,中間トレイ22または記録材
トレイ(記録材カセット)7bおよび7cのいずれかか
ら搬送系及び転写装置5を介して感光ドラム1との対向
位置に供給された記録材7に転写される。本実施形態に
おける転写装置5は記録材保持手段としての転写ドラム
5a,転写帯電器5b,記録材7を静電吸着させるため
の吸着帯電器5cと対向する吸着ローラ5g,内側帯電
器5d,外側帯電器5e等を有し、回転駆動されるよう
に軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体か
らなる記録材担持シート5fが円筒状に一体的に張設さ
れている。記録材担持シート5fは、ポリカーボネート
フィルム等の誘電体シート(転写シート)が使用されて
いる。
【0032】ドラム状の転写装置5つまり転写ドラム5
aを回転させるに従って、感光ドラム1上のトナー像は
転写帯電器5bにより転写シート5fに担持された記録
材7上に転写される。このようにして転写シート5fに
吸着搬送される記録材7には、所望の色画像が転写さ
れ、フルカラー画像が形成される。フルカラー画像形成
の場合このようにして4色トナー像の転写が終了した記
録材7は、転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上
げコロ8b及び分離帯電器5hの作用によって転写シー
ト5fから分離され、熱ローラ定着器9(定着器)を介
して排紙トレイ10に排紙される。なお、転写終了後の
感光ドラム1は表面の残留トナーがクリーニング器6で
清掃された後、再度画像形成工程に供される。
【0033】また、記録材7の両面に画像を形成する場
合には、一方の面に画像を形成した記録材7を定着器9
から排出した後、すぐに搬送パス切り替えガイド19を
駆動してその記録材7を搬送パス20に一旦導いてから
反転パス21aに搬送し、反転ローラ21bを逆転させ
ることにより、送り込まれたときの記録材の後端を先頭
にして送り込まれた方向と反対向きに退出させてパス2
3を介して中間トレイ22に収納し、再給紙して、上述
した画像形成工程によってもう一方の面に画像を形成す
る。
【0034】また、転写ドラム5aの記録材担持シート
5f上における粉体の飛散付着、記録材7上におけるオ
イルの付着等を防止するために、記録材担持シート5f
を介して対向するファーブラシ14およびファーバック
アップブラシ15や、記録担持シート5fを介して対向
するオイル清掃ローラ16およびオイル清掃バックアッ
プブラシ17や、記録材担持シート5fを介して対向す
る研磨ローラ18および研磨ローラバックアップブラシ
19を用いて清掃を行う。
【0035】このような清掃は画像形成前、もしくは画
像形成後に行い、またジャム(紙づまり)発生時には随
時行う。また、本実施形態においては、所望のタイミン
グで偏心カム25を動作させ、転写ドラム5aと一体化
しているカムフォロア5iを作動させることにより、記
録材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップが任意
に設定可能な構成となっている。例えば、スタンバイ中
または電源オフ時には、転写ドラム5aと感光ドラム1
の間隔を離すようにしてある。
【0036】また、50はレジストローラで、給送され
る記録材7を一旦停止させ、所定の給紙タイミングで転
写ドラム5aに給紙する。51,52はセンサで、給送
される記録材7を検知する。7mは給紙トレイで、手差
しで記録材を給紙するためのトレイである。
【0037】9gは記録材搬送ベルトで、転写ドラム5
aにより画像転写された記録材を定着器9に搬送する。
9aは定着上ローラで、9bは定着下ローラで、記録材
搬送ベルト9gにより搬送された記録材7にトナー材を
熱定着させる。9dは塗布器で、定着上ローラ9aにシ
リコンオイルを塗布する。9cはクリーニングベルト
で、定着上ローラ9a上の残存するトナーおよびシリコ
ンオイルを除去をする。9e,9fはヒータで、定着上
ローラ9a,定着下ローラ9bをそれぞれ加熱する。
【0038】また、上記自動原稿送り装置400には、
原稿給送台401に載置された原稿を検知する原稿検知
センサ709(後述する図2に示す)および、補助トレ
イ402の開閉動作を検知する補助トレイ開閉センサ7
10(後述する図2に示す)が備えられている。さら
に、自動原稿送り装置400の下部は図示しない原稿押
え板(圧板)となっており、自動原稿送り装置400は
この圧板により原稿台ガラス面31に載置される原稿3
0を原稿台ガラス面31に押さえつけることができ、ユ
ーザは自動原稿送り装置400を開閉し、原稿台ガラス
面31に原稿を載置してコピーを行うこともできる。
【0039】また、リーダ部201には、自動原稿送り
装置400の開閉動作を検知する開閉センサ708(後
述する図2に示す)が備えられている。
【0040】さらに、デジタルカラー複写機200の排
出口には、ソータ500を着脱可能に取りつけることが
できる。
【0041】なお、本実施形態では、デジタルカラー複
写機200に、自動原稿送り装置400が装着されてい
る場合について説明しているが、原稿台ガラス面31に
載置される原稿30を原稿台ガラス面31に押さえつけ
る図示しない原稿押え板(圧板)が原稿台ガラス面31
と開閉自在に取り付けられているように構成してもよ
い。この場合、リーダ部201に備えられた開閉センサ
708は、圧板の開閉動作を検知するものとする。
【0042】図2は、本発明の第1実施形態を示す複写
装置を適用可能なデジタルカラー複写機の制御構成を説
明するブロック図である。
【0043】図において、700はリーダコントローラ
で、ROM705に格納された制御プログラムに基づい
て主に図1に示したリーダ部201及び画像処理部20
3を総括制御する。701はプリンタコントローラで、
ROM750に格納された制御プログラムに基づいて図
1に示したプリンタ部202を総括制御する。このよう
に、本実施形態における複写装置では制御構成上大きく
2つのブロックに分けられる。一つはリーダコントロー
ラ700であり、他の一つはプリンタコントローラ70
1である。
【0044】702は光学駆動モータドライバ(光学モ
ータドライバ)で、走査ミラー32a〜32cと露光ラ
ンプ32を移動させる不図示の光学モータを駆動する。
703はRDFコントローラで、原稿を自動的に交換す
る自動原稿送り装置(RDF)400を制御する。70
4は操作部で、後述する図6に示す構成を有し、複写モ
ード(動作モード)等の複写条件(画像形成条件)を含
む各種設定および各種指示等を入力することができる。
また、操作部704からのキー入力は、リーダコントロ
ーラ700により検知される。
【0045】705はROMで、リーダコントローラ7
00の制御プログラムが格納されている。706はRA
Mで、操作部から入力される複写条件(画像形成条件)
等の各種設定,後述する画像形成パラメータ等の各種制
御値等のデータを格納するとともに、リーダコントロー
ラ700のワークエリアとして使用される。また、この
RAM706は電源を切ってもデータが保持できるよう
に電池でバッテリバックアップされている。707はI
/Oで、露光ランプ32等の負荷を駆動する。
【0046】708は開閉センサで、自動原稿送り装置
400または不図示の圧板の開閉動作を検知する。70
9は原稿検知センサで、原稿給送部401に載置される
原稿を随時検知する。710は補助トレイ開閉センサ
で、補助トレイ402の開閉動作を随時検知する。
【0047】次にプリンタコントローラ701の周辺制
御部について説明する。750はROMで、プリンタコ
ントローラ701の制御プログラムを格納する。751
はRAMで、制御値等のデータを格納し、プリンタコン
トローラ701のワークエリアとして使用される。
【0048】752はA/Dコンバータで、電位センサ
12及びドラム上光量検知センサ13,定着上サーミス
タ781,定着下サーミスタ782,温度センサ78
3,湿度センサ,感光ドラム面上濃度検知センサ78
5,現像剤濃度検知部780等からのアナログ信号をデ
ジタルデータに変換するとともに、該変換されたデジタ
ルデータをプリンタコントローラ701に送信する。
【0049】753はD/Aコンバータで、アナログ信
号設定値を高圧制御部770,現像剤濃度検知部780
等に出力する。754はI/Oで、モータおよびクラッ
チ等の負荷を駆動する感光ドラムモータドライバ76
0,定着駆動モータドライバ761,メインモータドラ
イバ762等にプリンタコントローラ701からの制御
データを送る。
【0050】800はソータコントローラで、図1に示
したデジタルカラー複写機200にソータ500を取り
付けた場合に、そのソータ500をコントロールするも
のである。
【0051】なお、上記リーダコントローラ700のR
AM706は、操作部704から入力される複写条件
(画像形成条件)等の各種設定ならびに、後述するスキ
ャン処理(プリスキャン,本スキャン)により決定され
て画像処理部203に設定された画像形成パラメータ、
および1つ前に実行されたジョブの複写条件(画像形成
条件)も格納するものとする。
【0052】図3は、図1に示した画像処理部203の
制御構成の一例を説明するブロック図である。以下、構
成および作用について説明する。
【0053】図において、101はCCD読み取り部
で、図1に示したフルカラーセンサ(CCD)34から
入力されたアナログRGB信号をそれぞれ増幅するため
の図示しないアンプ、アナログRGB信号を例えば8ビ
ットのデジタル信号へ変換するための図示しないA/D
コンバータ、公知のシェーディング補正を行うための図
示しないシェーディング補正回路などで構成され、リー
ダ部202で読み取られた原稿画像のデジタルRGB画
像信号をシフトメモリ102に出力する。
【0054】102はシフトメモリで、リーダコントロ
ーラ700からのシフト量制御信号(シフト量(後述す
る画像形成パラメータの1つ))に応じてCCD読み取
り部101から入力されたRGB画像信号の例えば色
間,画素間のずれ等を補正する。103は補色変換回路
で、シフトメモリ102から入力されたRGB画像信号
をMCY画像信号へ変換する。104は黒抽出回路で、
リーダコントローラ700から入力された黒抽出信号
(黒抽出量(後述する画像形成パラメータの1つ))に
応じて、補色変換回路103から入力されたマゼンタ,
シアン,イエロー(MCY)画像信号から画像の黒色領
域を抽出し、抽出した黒色領域に対するブラック(B
k)画像信号を出力する。
【0055】105はUCR回路で、黒抽出回路104
から入力されたBk画像信号とリーダコントローラ70
0から入力されたUCR量制御信号(UCR量(後述す
る画像形成パラメータの1つ))とに応じて、補色変換
回路103から入力されたMCY画像信号に下色除去
(UCR)処理を施す。すなわち黒抽出回路104とU
CR回路105は、抽出した黒色領域をMCY3色のト
ナーを重ねるのではなく、ブラック(Bk)トナーに置
き換えて画像形成を行うことで色再現性の向上を図るも
のである。黒抽出回路104から出力されるBk画像信
号は以下の式(1)によって決定される。「Bk=A・
min(C2,Y2,M2)…(1)」。
【0056】なお、(1)式において、Aは黒抽出係
数、C2,Y2,M2は補色変換回路103から出力さ
れたMCY画像信号である。黒抽出係数Aは、リーダコ
ントローラ700から指定される黒抽出量制御信号によ
って決定される。
【0057】また、UCR回路105からマスキング回
路106に出力されるMCY画像信号(M1,C1,Y
1)は以下の式(2)によって決定される。「M1=B
1・(M2−D1・Bk),C1=B2・(C2−D2
・Bk),Y1=B2・(Y2−D3・Bk)…
(2)」 なお、(2)式においてM2,C2,Y2は補色変換回
路103から出力されたMCY信号、M1,C1,Y1
はUCR回路105から出力されるMCY画像信号であ
り、係数B1,B2,B3,D1,D2,D3はリーダ
コントローラ700からUCR量制御信号によって決定
される。
【0058】106はマスキング回路であり、使用する
トナーの濁り成分の除去やCCD34のRGBフィルタ
特性の補正をするために、リーダコントローラ700か
ら入力されたマスキング係数制御信号(マスキング係数
(後述する画像形成パラメータの1つ))に応じてUC
R回路105から入力されたMCY画像信号にマスキン
グ処理を施す。マスキング回路106から出力されるM
CY画像信号は以下の式(3)によって表現される。
【0059】
【数1】 なお、(3)式においてa11〜a33はマスキング係
数、M1,C1,Y1はUCR回路105から出力され
たMCY画像信号、M0、C0、Y0はマスキング回路
106から出力されるMCY画像信号であり、マスキン
グ係数a11〜a33はリーダコントローラ700から
指定されるマスキング係数制御信号(マスキング係数
(後述する画像形成パラメータの1つ))によって決定
される。
【0060】107はセレクタで、リーダコントローラ
700から選択端子Sへ入力された色選択信号(リーダ
色選択信号)に応じてマスキング回路106と黒抽出回
路104から入力されたM0,C0,Y0,Bkの画像
信号の中から1色の画像信号を選択して画像信号V1を
出力する。
【0061】108はリーダ階調補正回路で、セレクタ
107から入力された画像信号V1に後述する図4に示
すような階調補正をして、画像信号V2をプリンタ階調
補正回路に出力する。例えば、リーダ階調補正回路10
8はリーダコントローラ700から指定された階調補正
選択信号(後述する画像形成パラメータの1つ)に基づ
いて選択された図4に示される変換特性a〜eのいずれ
かによって、入力される画像信号V1に濃度補正を施し
て、画像信号V2を生成する。このリーダ階調補正回路
108での設定は後述する操作部の画像濃度設定によっ
て決定される。
【0062】109はプリンタ階調補正回路で、プリン
タ部202の出力特性を各色ごとにリニアにするため
に、プリンタコントローラ701から入力されたプリン
タ色選択信号に応じて、図5に示される一例のガンマ変
換特性M,C,Y,Bkのいずれかを選択して画像信号
に補正を施して、画像信号V3を生成する。
【0063】110はレーザードライバで、図1に示し
たレーザ露光光学系3に含まれ、プリンタ階調補正回路
109から入力された画像信号V3に基づいて半導体レ
ーザを変調駆動することにより、感光ドラム1上に潜像
を形成する。
【0064】また、後述する色変換機能モード,マーカ
ー指定機能モードが設定されている場合には、前記設定
に応じてプリスキャン処理を実行してリーダコントロー
ラ700が生成した領域信号(後述する画像形成パラメ
ータの1つ),色変換信号(後述する画像形成パラメー
タの1つ)を前記黒抽出回路104,UCR回路10
5,マスキング回路106に対して送出して、画像の所
定領域の色変換等を行う。
【0065】さらに、後述する自動倍率選択(AMS)
モードの設定によりプリスキャン処理により決定される
倍率,ユーザのマニュアル設定により指定された倍率,
ユーザによる画像移動指定等に基づいてリーダコントロ
ーラ700がレーザドライバへの画像信号V3の送出タ
イミングを制御して、画像の変倍,移動処理を行う。
【0066】図4は、図3に示したリーダ階調補正回路
108の階調変換特性の一例を示す特性図である。
【0067】図において、横軸はセレクタ107からリ
ーダ階調補正回路108へ入力される入力データ(画像
信号V1)を示し、縦軸はプリンタ階調補正回路109
に出力される出力データ(画像信号V2)を示す。a〜
eは変換特性である。
【0068】図5は、図3に示したプリンタ階調補正回
路109の階調変換特性の一例を示す特性図である。
【0069】図において、横軸はリーダ階調補正回路1
08からプリンタ階調補正回路109に入力される入力
データ(画像信号V2)を示し、縦軸がプリンタ階調補
正回路109からレーザドライバ110に出力される出
力データ(画像信号V3)を示す。Mはマゼンタに対応
するガンマ変換特性であり、Cはシアンに対応するガン
マ変換特性で、Yはイエローに対応するガンマ変換特性
で、Bkはブラックに対応するガンマ変換特性である。
【0070】図6は、図2に示した操作部704の構成
を説明する平面図である。
【0071】図において、601はテンキーで、画像形
成枚数の設定やモード等の設定の数値入力に使用する。
602はクリアキーで、設定された画像形成枚数や数値
をクリアするときに使用する。603はストップキー
で、画像形成動作の停止を行うために使用する。
【0072】604はリセットキーで、スタンバイ中は
設定された画像形成枚数や動作モードや選択給紙段等の
モードを規定値に戻すためのものである。605はスタ
ートキーで、このスタートキー605を押下することに
より複写動作(画像形成動作)を開始する。
【0073】606はタッチパネル付き液晶表示パネル
(液晶表示部)で、画像形成装置の状態,画像形成枚
数,倍率,用紙サイズ等を表示し、さらに詳細なモード
設定を容易にすべく設定モードに応じて表示内容が切り
替わる。液晶表示パネルは通常スタンバイ時は以下で説
明する各キー607〜621等のキーを含む基本画面6
00を表示している。
【0074】607はガイドキーで、デジタルカラー複
写機が有する各コピー機能を説明するガイドを表示、消
去する際に押下する。608はACSキーで、原稿がカ
ラー原稿か白黒原稿かを自動的に認識してコピーするカ
ラー/白黒自動認識機能(自動色選択(ACS)モー
ド)を設定/解除する際に押下する。609はフルカラ
ーキーで、4色フルカラーモード(マゼンタ,シアン,
イエロー,ブラックの4色でコピーするモード)を設定
/解除する際に押下する。
【0075】610はブラックキーで、ブラック単色モ
ード(ブラック単色でコピーするモード)を設定する際
に押下する。611は原稿サイズ検知キーで、原稿サイ
ズ自動認識機能(自動原稿検知モード)を設定/解除す
る際に押下する。612はセンタ移動キーで、画像を用
紙の中央に移動してコピーするとき使用する。613は
原稿タイプキーで、原稿のタイプを選択する際に押下す
る。
【0076】614は用紙選択キーで、自動用紙選択
(APS)モードの設定、または給紙カセットをマニュ
アルで選択する際に押下する。615はAEキーで、原
稿の濃度に対しコピー濃度を自動的に調整する自動濃度
設定(AE)モードを設定する際に押下するキーであ
る。616はコピー濃度調整キーで、コピー濃度のマニ
ュアル設定を行う際に押下する。617は等倍キーで、
コピー倍率を等倍(100%)にする際に押下する。
【0077】618は縮小キー,619は拡大キーで、
定形サイズを他の定形サイズに縮小および拡大する際に
押下する。620はズームキーで、コピー倍率を25%
〜400%まで1%刻みで縮小,拡大コピーを設定する
際に押下する。以上の各キー607〜620等のキーが
基本画面に表示される。621はモードメモリキーで、
設定された各モード、および設定済のコピーモードを呼
び出す際に押下する。基本画面600の左側にはモード
メモリキー621等が表示される。
【0078】また、操作部704の左側には以下に説明
する各機能キー622〜636が配置される。
【0079】622は両面キーで、両面コピーを設定す
る際に押下する。623はワンタッチ調整キーで、目的
別にワンタッチでお好みの画質でコピーする際に押下す
る。624はカラー調整キーで、マゼンタ(M)/シア
ン(C)/イエロー(Y)/ブラック(Bk)色の各色
濃度を調整してコピーする際に押下する。625は応用
ズームキーで、応用的なズーム機能を設定する際に押下
する。
【0080】626は枠消しキーで,周囲の影を消して
コピーする際に押下する。627はカラークリエイトキ
ーで、画像の色を編集してコピーする色変換機能モード
を設定/解除する際に押下する。628はページ連写キ
ーで、見開き原稿の左右のページを連続してコピーする
際に押下する。629は移動キーで、画像の位置を変え
てコピーする際に押下する。630はイメージクリエイ
トキーで、画像を変えてコピーする際に押下する。
【0081】631はマーカ指定キーで、画像の特定の
エリアをマーカペンで指定し画像を処理するマーカー機
能モードを設定/解除する際に押下する。632はエリ
ア指定キーで、原稿の特定のエリアをポイントペンで指
定し画像を処理する際に押下する。633は合成キー
で、原稿に別の画像や文字を合成する際に押下する。6
34はユーザモードキーで、ユーザの必要に応じて各種
機能を選択/調整する際に押下する。635は表紙キー
で、表紙/裏表紙をつけてコピーする際に押下する。6
36はOHP中差しキーで、OHPフィルムの間にコピ
ー用紙を中差しする際に押下する。637はオート変倍
キーで、原稿サイズおよび用紙サイズに基づいて複写像
倍率を自動選択する自動倍率選択(AMS)モードを設
定/解除する際に押下する。
【0082】このように、操作部704の左側には上記
各機能キー621〜637等が配置されている。これら
各機能キーを押下すると、さらに各機能の詳細設定を行
うための画面が液晶表示パネル606に表示される。
【0083】以下、図1〜図6を参照して、本発明の第
1実施形態を示す画像形成装置における画像形成動作の
一例として、自動原稿送り装置400を使用しない片面
モードが設定された際のフルカラー画像形成動作を説明
する。
【0084】図6に示したテンキー601により画像形
成枚数を設定後、コピースタートキー605で動作スタ
ートを指示すると、リーダ部201は、光学系のプリス
キャンを行うか否かを判定するために、操作部704に
より設定された複写条件(画像形成条件)に、プリスキ
ャンの実行を必要とする複写モード(動作モード)があ
るか否かを判定する。本実施形態では、オート変倍キー
637により設定される自動倍率選択(AMS)モー
ド,用紙選択キー614により設定される自動用紙選択
(APS)モード,ACSキー608により設定される
自動色選択(ACS)モード,AEキー615により設
定される自動濃度設定(AE)モード,原稿サイズ検知
キー611により設定される自動原稿検知モード,カラ
ークリエイトキー627により設定される色変換機能モ
ード,マーカー指定キー631により設定されるマーカ
指定機能モードがプリスキャン実行を必要とする複写モ
ード(動作モード)と定義するが、これらの複写モード
に限られるものではない。
【0085】これらの複写モードが操作部704より設
定されていた場合は、プリント開始動作の前に光学系で
原稿をプリスキャンすることにより、各画像処理に必要
な原稿情報を獲得し、各複写モードに必要な画像形成パ
ラメータを設定する。
【0086】なお自動倍率選択(AMS)モード,自動
用紙選択(APS)モード,自動色選択(ACS)モー
ド,自動濃度設定(AE)モード,自動原稿検知モード
についてのパラメータは一回のスキャンで設定可能であ
るが、色変換機能モードが設定(選択)されていた場合
は、指定された原稿上の特定色の位置を読み取りにいく
ため、選択された特定色が複数箇所ある場合、前記プリ
スキャンとは別にプラテン上の全面をスキャンし、特定
色の大体の位置を把握した後、さらにその近傍をスキャ
ンし、位置を確定させるためスキャン回数が最低でも二
回必要になる。また、これとは別にマーカ指定機能が設
定(選択)されていた場合は、前記プリスキャンとは独
立にさらにもう一回のスキャンが必要となる。
【0087】上記各複写モードに対応したプリスキャン
が終了すると、本スキャンが実行され、フルカラーモー
ドの第一色目の現像色であるマゼンタ用の画像信号を生
成できるように、スキャン処理により決定された前述の
シフト量、黒抽出量、UCR量、マスキング係数および
リーダ色選択信号、さらに色変換機能モード,マーカー
指定機能モードが設定されている場合は領域信号,色変
換信号等を画像処理部203の各ブロックに設定する。
【0088】また、リーダ階調補正回路108は、操作
部704に表示される基本画面600の濃度キー616
の指定内容(または自動濃度設定(AE)モードでプリ
スキャン処理により決定された濃度)に対応した図4に
示した変換特性a〜eのいずれかを選択する。また、プ
リンタ階調補正回路109には図5に示したガンマ変換
特性Mが選択される。
【0089】さらに、用紙選択キー614により指定さ
れた給紙段または自動用紙選択(APS)モードでプリ
スキャンにより決定された給紙段(記録材トレイ7a,
7b,7c等)をプリンタコントローラ701に指定す
る。
【0090】即ち、シフト量,黒抽出量,UCR量,マ
スキング係数,階調補正選択(変換特性a〜e),領域
指定,色変換指定,リーダ色選択,プリンタ色選択,用
紙給紙段などの画像形成パラメータを画像処理部20
3,プリンタコントローラ701に設定する(複写モー
ドに応じて上記以外のパラメータも設定される)。
【0091】なお、プリスキャンの実行により決定され
る画像形成パラメータは、自動倍率選択(AMS)モー
ド設定時の「倍率」、自動用紙選択(APS)モード設
定時の「用紙サイズ」,「給紙段」、自動色選択(AC
S)モード設定時の「色モード」、自動濃度設定(A
E)モード設定時の「下地色(レベル)」、自動原稿検
知モード設定時の「原稿位置」、色変換機能モード設定
時の「領域位置」,「領域ポイント色」、マーカ指定機
能モード設定時の「領域位置」等である。
【0092】また、本スキャンの実行により決定される
画像形成パラメータは、シフト量,黒抽出量,UCR
量,マスキング係数,階調補正選択(変換特性a〜
e),リーダ色選択,プリンタ色選択等である。
【0093】また、プリスキャン等により決定された上
記画像形成パラメータはリーダ部201のRAM706
に格納され、以降、画像形成動作前に読み出して画像処
理部203の各部,プリンタコントローラ701に設定
可能である。
【0094】一方、プリンタコントローラ701は、画
像形成に必要な駆動モータ、例えば、感光ドラム駆動モ
ータ,定着器駆動モータ,給紙駆動モータおよびメイン
駆動モータの各ドライバに駆動を指示する。次にそれら
の駆動モータの駆動状態が安定化してから、指定された
給紙段(記録材トレイ7a,7b,7c等)から記録材
7の給紙動作を開始する。
【0095】前記指定給紙段から給紙された記録材7
は、レジストローラ50によってリーダ部201の光学
系スキャン動作とタイミングを合わせるようにして転写
ローラ5に給送され、吸着帯電器5cと対向電極である
吸着ローラ5gにより転写シート5fに吸着される。
【0096】また、リーダ部201で読み取られた原稿
情報は、画像処理部203で処理され、該処理された画
像情報に基づき不図示のレーザ出力部にて(ユーザによ
り指定された倍率または自動倍率選択(AMS)モード
でプリスキャン処理により決定された倍率,ユーザによ
り指定された位置に基づくタイミングで)出力されるレ
ーザ光を、帯電器2により一様に帯電された感光ドラム
1に照射して原稿情報に基づく潜像を形成し、まずマゼ
ンタ現像器4mにより現像される。現像された画像情報
は、先ほど転写ドラム5aに吸着された記録材7上に転
写帯電器5bにより転写される。
【0097】このマゼンタ(M)原稿読み取り,潜像形
成,現像,転写の画像形成動作は、感光ドラム1と転写
ドラム5aが1回転する間に実行され、同様に残り3色
のシアン(C),イエロー(Y),ブラック(Bk)の
各色についても実行する。またこのとき画像処理部20
3,プリンタコントローラ701に対しての設定(画像
形成パラメータの設定)は、各色画像形成毎に行うもの
とする。
【0098】このように4色の画像が転写された記録材
7は転写シート5fから分離される。その際、分離帯電
器5hにより転写シート5fと記録材7の吸着力を弱
め、分離押し上げコロ8bにより転写シート5fを変形
させて曲率分離を行い、分離爪8aにより転写シート5
fから記録材7を分離する。
【0099】このように分離された記録材7は、転写ド
ラム5aと同一のスピードで搬送動作する記録材搬送ベ
ルト9gにより、定着器9に搬送され、そして転写ドラ
ムスピードと同一な定着スピードで定着されてから、排
紙トレイ10に排紙される。
【0100】以下、図7のフローチャートを参照して、
従来の複写装置の光学系プリスキャン実行制御動作につ
いて説明する。
【0101】図7は、従来の複写装置の光学系プリスキ
ャン実行制御手順の一例を示すフローチャートである。
なお、(1)〜(11)は各ステップを示す。
【0102】まず、通常コピーキー(スタートキー60
5)が押下されると、リーダ部202のリーダコントロ
ーラ700はまずプリスキャンを行うか否かを判定する
(1)。このステップ(1)では、プリスキャンを行う
条件として、自動倍率選択(AMS)モード,自動用紙
選択(APS)モード,自動色選択(ACS)モード,
自動濃度設定(AE)モード,自動原稿検知モード(以
下これら5つの機能(モード)を「第一要因」とい
う),原稿上の特定色を別の色に変える色変換機能モー
ド(以下これを「第二要因」という)および原稿上の特
定エリアをマーカペンで指定して画像処理を行うマーカ
指定機能モード(以下これを「第三要因」という)のそ
れぞれの複写モードが設定(選択)されているかを判定
する。
【0103】ステップ(1)において、これら第一,第
二,第三要因のいずれも設定(選択)されていないと判
定した場合は、プリスキャンを行わず、即座にコピー開
始へと移行する(11)。
【0104】一方、上記第一,第二,第三の要因いずれ
かが設定(選択)されていると判定した場合は、ステッ
プ(2)以降に進み、どの要因が設定(選択)されてい
るかによってプリスキャンの回数と、必要なパラメータ
を確定(決定)することになる。ここで、複写条件を第
一,第二,第三の要因に分類を分けたのは、それぞれの
機能を設定するためのパラメータを決めるために独立に
別のスキャンが必要とされるためである。
【0105】まず、第一要因が設定(選択)されている
か否かを判定し(2)、設定(選択)されていないと判
定した場合は、第一要因のパラメータを確定(決定)す
るためのスキャンは行わず、ステップ(5)に進み、第
一要因が設定(選択)されていると判定した場合は、光
学系のプリスキャンを行い(3)、設定(選択)されて
いる第一要因に必要なパラメータを設定し(4)、ステ
ップ(5)に進む。
【0106】このステップ(2)〜(4)において、例
えば自動倍率選択(AMS)モードが設定(選択)され
ている場合は、原稿サイズを検知し、最適な倍率を決定
する。また、自動用紙選択(APS)モードが設定(選
択)されている場合は、原稿サイズを検知し、それに合
わせて最適な用紙サイズと給紙段を決定する。
【0107】次に、第二要因が設定(選択)されている
か否かを判定し(5)、設定(選択)されていないと判
定した場合は、第二要因のパラメータを確定(決定)す
るためのスキャンは行わないので、ステップ(8)に進
み、第二要因が設定(選択)されていると判定した場合
は、光学系のプリスキャンを行い(6)、設定(選択)
されている第二要因に必要なパラメータを設定し
(7)、ステップ(8)に進む。すなわちこの場合は、
色変換を行うために設定(選択)された原稿上の特定色
の位置を検知し、その位置を確定(決定)する。
【0108】最後に、第三要因が設定(選択)されてい
るか否かを判定し(8)、設定(選択)されていない場
合は第三要因のパラメータを確定(決定)するためのス
キャンは行わず、ステップ(11)に進み、第三要因が
設定(選択)されていると判断した場合は、光学系のプ
リスキャンを行い(9)、設定(選択)されている第三
要因に必要なパラメータを設定し(10)、ステップ
(11)に進む。この場合は、マーカペンで指定された
エリアを検知し、そのエリア処理を行う位置を確定(決
定)する。
【0109】次に、コピー開始へと移行し(11)、前
述した画像形成手順のように光学系をスキャンし原稿画
像を読み取ったのちプリント動作処理を行い、画像形成
動作は終了となる。
【0110】上記従来の光学系のプリスキャン動作は同
じ原稿を、同じ画像形成条件(複写条件)で続けてコピ
ーする場合でも、あるいは同じ原稿をプリスキャンが必
要でない画像形成条件(複写条件)を変えて続けてコピ
ーする場合においても毎回プリスキャンを行うよう制御
される。
【0111】次に、同じ原稿を同じ画像形成条件(複写
条件)で続けてコピーする場合、あるいは同じ原稿をプ
リスキャンが必要でない画像形成条件(複写条件)を変
えて続けてコピーする場合のプリスキャンを省略し、1
つ前のコピージョブでの設定値(画像形成パラメータ)
を使用してコピーを行うようにした本発明の光学系プリ
スキャンの実行制御動作について、以下、図8を参照し
て説明する。
【0112】図8は、本発明に係る複写装置の第1の光
学系プリスキャン実行制御手順を示すフローチャートで
あり、図2に示したリーダコントローラ700がROM
705に格納される制御プログラムに基づき処理するプ
リスキャンの制御を示すフローチャートである。(1)
〜(16)は各ステップを示す。
【0113】まず、コピーキー(スタートキー605)
が押下されると、まず前ジョブ終了からコピーキーが押
下されるまで図示しない原稿押さえ板(圧板)の開閉が
行われたか否かを開閉センサ708の検知結果より判定
する。自動原稿送り装置400が接続されている場合
は、自動原稿送り装置400の開閉が行われたか否かを
開閉センサ708の検知結果より判断するとともに、原
稿検知センサ709の検知結果より自動原稿送り装置4
00の原稿の有り無し状態の変化を判定する(1)。
【0114】圧板あるいは自動原稿送り装置400の開
閉が行われた、また自動原稿送り装置400の原稿の有
り無し状態に変化があると判断した場合は、原稿が変わ
ったものと判断し、再度光学系スキャンが必要かを判定
するために、前述の処理を行うよう図7に示したステッ
プ(1)ヘ移行する。
【0115】一方、圧板あるいは自動原稿送り装置40
0の開閉が行われていない、かつ自動原稿送り装置40
0の原稿の有り無し状態に変化がないと判定した場合
は、原稿が交換されていないと判断し、既に設定(選
択)されている第一要因(自動倍率選択(AMS)モー
ド,自動用紙選択(APS)モード,自動色選択(AC
S)モード,自動濃度設定(AE)モード,自動原稿検
知モード),第二要因(色変換機能モード),第三要因
(マーカ指定機能モード)の設定に変更があるか否かを
RAM706に格納される各要因に関する現在の複写条
件(複写モード)と1つ前に実行されたジョブの複写条
件(複写モード設定)と比較することにより判定し
(2)、変更がないと判定した場合は、前ジョブで使用
した画像形成パラメータ(リーダ部201のRAM70
6に格納される)を使用(画像処理部203,プリンタ
コントローラ701に設定)し(16)、光学系のプリ
スキャンは省略して、コピー開始へと移行する(1
2)。
【0116】一方、ステップ(2)で、第一,第二,第
三要因の設定に変更があると判定した場合は、まず第一
要因の設定が変更されたか否かをRAM706に格納さ
れる第一の要因に関する現在の複写モード設定と1つ前
に実行されたジョブの複写モード設定と比較することに
より判定し(3)、変更がない場合は第一要因の画像形
成パラメータを確定(決定)するためのスキャンは行わ
ず、1つ前に実行されたジョブで使用したRAM706
に格納される第一要因の画像形成パラメータを使用(画
像処理部203,プリンタコントローラ701に設定)
し(13)、ステップ(6)に進む。
【0117】一方、ステップ(3)で、第一要因の設定
が変更されたと判定した場合は、光学系のプリスキャン
を行って第一要因に必要な画像形成パラメータを決定し
(4)、変更された第一要因に必要なパラメータを画像
処理部203,プリンタコントローラ701に設定する
とともに、RAM706に格納し(5)、ステップ
(6)に進む。
【0118】次に、第二要因の設定が変更されたか否か
をRAM706に格納される第二の要因に関する現在の
複写モード設定と1つ前に実行されたジョブの複写モー
ド設定と比較することにより判定し(6)、変更がない
と判定した場合は、第二要因の画像形成パラメータを確
定(決定)するためのスキャンは行わず、1つ前に実行
されたジョブで使用したRAM706に格納される第二
要因の画像形成パラメータを使用(画像処理部203,
プリンタコントローラ701に設定)し(14)、ステ
ップ(9)に進み、第二要因の設定が変更されたと判定
した場合は、光学系のプリスキャンを行って第二要因に
必要な画像形成パラメータを決定し(7)、変更された
第二要因に必要な画像形成パラメータを画像処理部20
3,プリンタコントローラ701に設定するとともに、
RAM706に格納し(8)、ステップ(9)に進む。
【0119】最後に、第三要因の設定が変更されたか否
かをRAM706に格納される第三の要因に関する現在
の複写モード設定と1つ前に実行されたジョブの複写モ
ード設定と比較することにより判定し(9)、変更がな
いと判定した場合は、第三要因の画像形成パラメータを
確定(決定)するためのスキャンは行わず、1つ前に実
行されたジョブで使用したRAM706に格納される第
三要因の画像形成パラメータを使用(画像処理部20
3,プリンタコントローラ701に設定)し(15)、
ステップ(12)に進み、第三要因の設定が変更された
と判定した場合は、光学系のプリスキャンを行って第三
要因に必要な画像形成パラメータを決定し(10)、変
更された第三要因に必要な画像形成パラメータを画像処
理部203,プリンタコントローラ701に設定すると
ともに、RAM706に格納し(11)、ステップ(1
2)に進む。
【0120】次に、コピー開始へと移行すると(1
2)、前述した画像形成手順のように光学系をスキャン
し原稿画像を読み取ったのちプリント動作処理を行い、
画像形成動作は終了となる。
【0121】以上のように、図7に示した従来の複写装
置の光学系プリスキャン処理動作では、第一,第二,第
三要因が設定(選択)されていれば必ずプリスキャンを
行うが、上記図8で説明したように本発明の複写装置
は、第一,第二,第三要因が設定(選択)されていても
設定変更がなければ、1つ前に実行されたジョブで使用
したRAM706に格納される各画像形成パラメータを
使用(画像処理部203,プリンタコントローラ701
に設定)してプリスキャンを省略してコピー処理を実行
することができる。
【0122】これにより、特に、コピー開始指示からコ
ピー動作開始までの時間を短縮できるので、コピー動作
開始までユーザを待たせ、ユーザを苛立たせてしまうこ
とも防止でき、顧客の満足度をアップさせることも可能
となる。
【0123】以上により、圧板の開閉および自動原稿送
り装置の開閉と原稿有無の変化を自動検知し、さらに前
ジョブとジョブの内容を比較することにより、同一原稿
における二回目以降のコピーにおいて、光学系のプリス
キャンを省略することが可能となり、画像形成に必要と
される時間を短縮することができる。
【0124】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
複写条件の設定変更を現在の複写条件設定とRAM70
6に格納される1つ前に実行されたジョブの複写条件と
を比較し、該比較結果に基づいて、1つ前に実行された
ジョブの完了後から複写条件が設定変更を判定する構成
について説明したが、1つ前に実行されたジョブの完了
後からコピーキー605を押下するまでに操作部704
等からの他のキー入力がないかどうかに基づいて、キー
入力がない場合は、1つ前に実行されたジョブの完了後
から複写条件が設定変更されていないと判定するように
構成してもよい。以下、その実施形態について説明す
る。なお、装置構成等については、図1〜図6に示した
複写装置と同様のものであり、ここでの説明は省略す
る。
【0125】また、図2に示したリーダコントローラ7
00はジョブ終了時から次のジョブの開始時(スタート
キー605押下時)までに、操作部704のキーが押下
されているかどうかを検出することができる。
【0126】以下、図9のフローチャートを参照して、
本発明に係る複写装置の第2の光学系プリスキャン実行
制御動作について説明する。
【0127】図9は、本発明に係る複写装置の第2の光
学系プリスキャン実行制御手順を示すフローチャートで
あり、図2に示したリーダコントローラ700がROM
705に格納される制御プログラムに基づき処理するプ
リスキャンの制御を示すフローチャートである。(1)
〜(19)は各ステップを示す。
【0128】まず、コピーキー(スタートキー605)
が押下されると、前ジョブ終了からコピーキーが押下さ
れるまで図示しない原稿押さえ板(圧板)の開閉が行わ
れたか否かを開閉センサ708の検知結果より判定す
る。自動原稿送り装置400が接続されている場合は、
自動原稿送り装置400の開閉が行われたか否かを開閉
センサ708の検知結果より判定するとともに、原稿検
知センサ709の検知結果より自動原稿送り装置400
の原稿の有り無し状態の変化を判定する(1)。
【0129】圧板あるいは自動原稿送り装置400の開
閉が行われた、また自動原稿送り装置400の原稿の有
り無し状態に変化があると判定した場合は、原稿が変わ
ったものと判断し、再度光学系スキャンが必要かを判定
するために、前述の処理を行うよう図7に示したステッ
プ(1)ヘ移行する。
【0130】一方,圧板あるいは自動原稿送り装置40
0の開閉が行われていない、かつ自動原稿送り装置40
0の原稿の有り無し状態に変化がないと判断した場合
は、原稿が交換されていないと判断し、1つ前に実行さ
れたジョブ終了からコピーキー605の入力までに他の
キーの入力があったか否かを判定し(2)、コピーキー
605入力以外に他のキー入力がないと判定した場合
は、1つ前に実行されたジョブでとジョブ内容に変化な
し(複写条件の変更設定がない)と判断し、ステップ
(14)に移行する。
【0131】次にステップ(14)では、プリスキャン
を行う条件として、第一要因(自動倍率選択(AMS)
モード,自動用紙選択(APS)モード,自動色選択
(ACS)モード,自動濃度設定(AE)モード,自動
原稿検知モード),第二要因(色変換機能モード)およ
び第三要因(マーカ指定機能モード)のそれぞれの複写
モードが設定されているかを判定する。
【0132】ステップ(14)において、これら第一,
第二,第三要因のいずれも設定されていないと判定した
場合は、プリスキャンを行わず、即座にコピー開始へと
移行する(13)。
【0133】一方、上記第一,第二,第三の要因のいず
れかが設定(選択)されていると判定した場合は、1つ
前に実行されたジョブで使用した画像形成パラメータ
(リーダ部201のRAM706に格納される)を使用
(画像処理部203,プリンタコントローラ701に設
定)し(15)、光学系のプリスキャンは省略して、コ
ピー開始へと移行する(13)。
【0134】一方、1つ前に実行されたジョブの終了後
にコピーキー605入力以外に他のキー入力があったと
判定した場合は、キー入力はあったが実際に第一,第
二,第三要因の設定に変更があるか否かをRAM706
に格納される各要因に関する現在の複写条件(複写モー
ド)と1つ前に実行されたジョブの複写条件(複写モー
ド設定)と比較することにより判定し(3)、変更がな
いと判定した場合は、前ジョブで使用した画像形成パラ
メータ(リーダ部201のRAM706に格納される)
を使用(画像処理部203,プリンタコントローラ70
1に設定)し(16)、光学系のプリスキャンは省略し
て、コピー開始へと移行する(13)。
【0135】一方、ステップ(3)で、第一,第二,第
三要因の設定に変更があると判定した場合は、まず第一
要因の設定が変更されたか否かをRAM706に格納さ
れる第一要因に関する現在の複写モード設定と1つ前に
実行されたジョブの複写モード設定と比較することによ
り判定し(4)、変更がない場合は第一要因の画像形成
パラメータを確定(決定)するためのスキャンは行わ
ず、1つ前に実行されたジョブで使用したRAM706
に格納される第一要因の画像形成パラメータを使用(画
像処理部203,プリンタコントローラ701に設定)
し(17)、ステップ(7)に進む。
【0136】一方、ステップ(4)で、第一要因の設定
が変更されたと判定した場合は、光学系のプリスキャン
を行って第一要因に必要な画像形成パラメータを決定し
(5)、変更された第一要因に必要なパラメータを画像
処理部203,プリンタコントローラ701に設定する
とともに、RAM706に格納し(6)、ステップ
(7)に進む。
【0137】次に、第二要因の設定が変更されたか否か
をRAM706に格納される第二の要因に関する現在の
複写モード設定と1つ前に実行されたジョブの複写モー
ド設定と比較することにより判定し(7)、変更がない
と判定した場合は、第二要因の画像形成パラメータを確
定(決定)するためのスキャンは行わず、1つ前に実行
されたジョブで使用したRAM706に格納される第二
要因の画像形成パラメータを使用(画像処理部203,
プリンタコントローラ701に設定)し(18)、ステ
ップ(10)に進み、第二要因の設定が変更されたと判
定した場合は、光学系のプリスキャンを行って第二要因
に必要な画像形成パラメータを決定し(8)、変更され
た第二要因に必要な画像形成パラメータを画像処理部2
03,プリンタコントローラ701に設定するととも
に、RAM706に格納し(9)、ステップ(10)に
進む。
【0138】最後に、第三要因の設定が変更されたか否
かをRAM706に格納される第三要因に関する現在の
複写モード設定と1つ前に実行されたジョブの複写モー
ド設定と比較することにより判定し(10)、変更がな
いと判定した場合は、第三要因の画像形成パラメータを
確定(決定)するためのスキャンは行わず、1つ前に実
行されたジョブで使用したRAM706に格納される第
三要因の画像形成パラメータを使用(画像処理部20
3,プリンタコントローラ701に設定)し(19)、
ステップ(13)に進み、第三要因の設定が変更された
と判定した場合は、光学系のプリスキャンを行って第三
要因に必要な画像形成パラメータを決定し(11)、変
更された第三要因に必要な画像形成パラメータを画像処
理部203,プリンタコントローラ701に設定すると
ともに、RAM706に格納し(12)、ステップ(1
3)に進む。
【0139】次に、コピー開始へと移行すると(1
3)、前述した画像形成手順のように光学系をスキャン
し原稿画像を読み取ったのちプリント動作処理を行い、
画像形成動作は終了となる。
【0140】以上より、1つ前に実行されたジョブの完
了後からコピーキー605を押下するまでに原稿交換が
なく、かつ、操作部704等からの他のキー入力がない
場合には、プリスキャンを省略する(実行しない)よう
に制御して、コピー時間を短縮することができる。
【0141】これにより、特に、コピー開始指示からコ
ピー動作開始までの時間を短縮できるので、コピー動作
開始までユーザを待たせ、ユーザを苛立たせてしまうこ
とも防止でき、顧客の満足度をアップさせることも可能
となる。
【0142】さらに、1つ前に実行されたジョブの完了
後からコピーキー605を押下するまでにキー入力が検
知された場合でも、現在設定されている複写条件とRA
M706に格納された1つ前に実行されたジョブの複写
条件とを比較して複写条件の変更状態を判定して、キー
入力はあったが実際にはプリスキャンに対応する複写条
件の変更がない場合にも、プリスキャンを省略する(実
行しない)ように制御して、コピー時間を短縮すること
ができる。
【0143】従って、同一原稿,同一複写条件(プリス
キャンに関係する複写モードに関して同一複写条件)に
おける二回目以降のコピーにおいて、光学系のプリスキ
ャンを省略してコピージョブを実行することが可能とな
り、コピー時間を短縮することができる。
【0144】また、この操作部704のキー押下の検知
は、各キー1つずつ別々に検知し、リーダコントローラ
700は操作部704のどのキーが入力されるかを検出
するようにし、複写条件(プリスキャンに関係する複写
モードに関する複写条件)の設定の変更状態を、プリス
キャンに関係する複写モードの設定キー(オート変倍キ
ー637,用紙選択キー614,ACSキー608,A
Eキー615,原稿サイズ検知キー611,カラークリ
エイトキー627,マーカー指定キー631等のプリス
キャンを必要とするモードを設定するための各キー)の
キー入力の検知によってプリンタコントローラ700が
判定するように構成してもよい。
【0145】以上より、圧板の開閉および自動原稿送り
装置の開閉と原稿有無の変化を自動検知し、さらに前ジ
ョブの処理終了時からコピーキー以外の操作部のキー入
力(特に、上述したプリスキャンを必要とするモードを
設定するための各キー)の監視を行うことにより、同一
原稿における2回目以降のコピーにおいて、光学系のプ
リスキャンを省略することが可能となり、画像形成に必
要とされる時間を短縮することができる。
【0146】上記第1,2実施形態では、圧板の開閉、
または自動原稿送り装置400の開閉と原稿有無の変化
に基づいて原稿の交換状態を判定するように構成してい
るが、さらに、自動原稿送り装置400の補助トレイ4
01の開閉検知に基づいて、原稿の交換状態を判定する
ように構成してもよい。
【0147】これにより、圧板の開閉,自動原稿送り装
置400の開閉と原稿有無の変化,自動原稿送り装置4
00の補助トレイ401の開閉を自動検知し、さらに、
前ジョブとジョブの内容を比較、または前ジョブの処理
終了時からコピーキー以外の操作部のキー入力の監視を
行うことにより、同一原稿における2回目以降のコピー
において、光学系のプリスキャンを省略することが可能
となり、画像形成に必要とされる時間を短縮することが
できる。
【0148】なお、上記第1,第2実施形態において、
感光ドラムが1つである画像形成装置について説明した
が、感光ドラムが複数ある複写装置(例えば、2個〜4
個の感光ドラムを有する複写装置)について本発明を適
用できるのは言うまでもない。
【0149】また、上記第2実施形態で説明した図9に
示したフローチャートのステップ(2)において、前ジ
ョブ終了からスタートキー605の押下までにテンキー
601およびクリアキー602以外のキーが入力された
かどうかを判定し、押下されないと判定した場合は、ス
テップ(14)に進み、押下されたと判定した場合はス
テップ(3)に進むように構成してもよい。このように
構成することにより、前回のジョブと同一の設定で同一
の原稿に対する画像を複数出力させる際に、不必要なプ
リスキャン動作を省くことができ、即座に前回のジョブ
と同一の出力結果を得ることができる。
【0150】また、図1に示した給紙トレイ7mから挿
入された記録材7を図示しないセンサが検知することに
よりコピー処理開始を指示する複写装置において、給紙
トレイ7mから挿入された記録材7をセンサが検知した
場合に、図8,図9に示したフローチャートをリーダコ
ントローラ700が実行するように構成してもよい。
【0151】この場合には、図9のステップ(2)にお
いては、前ジョブ終了時から、給紙トレイ7mにおいて
記録材7が挿入されて図示しないセンサが記録材7の挿
入を検知するまでに、操作部704においてスタートキ
ー605以外のキーが押下されたかどうかを判定してい
る。
【0152】このように構成することにより、記録材を
手差しで挿入して複数枚連続して印刷する際に、不必要
なプリスキャン動作を省くことができ、画像を形成する
ために必要な時間を削減することができる。
【0153】なお、本実施形態において、本発明に係る
複写装置を、電子写真方式のプリンタ部を有するデジタ
ルカラー複写機に適用する場合について説明したが、イ
ンクジェット方式,熱転写方式,昇華型のプリンタ部を
有するデジタルカラー複写機に適用できるのは言うまで
もない。また、モノクロデジタル複写機でも本発明を適
用できる。
【0154】また、本実施形態では、本発明に係る複写
装置をリーダ部201とプリンタ部202とを備えるデ
ジタルカラー複写機200に適用する場合について説明
したが、それぞれ単体のリーダ装置(スキャナ装置)と
プリンタ装置(レーザプリンタ,カラーレーザプリン
タ,インクジェットプリンタ,感熱転写プリンタ,昇華
型プリンタ等)とが所定の通信媒体(インタフェースケ
ーブル,ネットワーク等を含む)を介して通信可能に接
続された複写システムにも適用できることは言うまでも
ない。
【0155】さらに、光学系の再設定が必要でない場合
には1つ前に実行された複写ジョブの画像形成パラメー
タを使用してプリスキャン処理を省略し、コピー動作開
始までの時間を大幅に短縮して、コピー開始を指示して
からコピー動作が終了するまでの時間を短縮することが
できるとともに、光学系の駆動を減らして、ランニング
コストの削減および光学系各部品の寿命を不用意に縮め
てしまうことを防止できる。
【0156】以上より、光学系のプリスキャンが必要と
される機能を設定した場合において、同一原稿画像の画
像形成を再度行うときに、前ジョブの設定内容と変更さ
れた設定内容とを比較することで、再設定に必要なパラ
メータが新規に必要な場合のみプリスキャンを行い、そ
れ以外は前ジョブのパラメータ値を使用することでプリ
スキャンを省略し、コピーに費やす時間を短縮すること
ができる。
【0157】よって、前記コピー開始キーが押下された
後、前ジョブのコピー条件と現ジョブのコピー条件を比
較し、該比較結果と原稿の全面を押さえる原稿押面を持
つ圧板の開閉検知結果から、コピー開始を指示するコピ
ー開始キーが押下された後、コピー動作を開始前に原稿
台プラテン全面を前記光学系でスキャンするプリスキャ
ンを実施するか否かを判別することにより、同一原稿画
像の画像形成を再度行うときに、前ジョブの設定内容と
変更された設定内容とを比較することで、再設定が必要
な場合のみプリスキャンを行い、それ以外(前記ジョブ
比較の結果、ジョブの内容に変更がない(操作部キー入
力検知の結果、前ジョブ終了後からコピー開始キーが押
下されるまでの間にキー入力がない)、かつ前記圧板開
閉検知の結果、圧板開閉がない,自動原稿給送装置に載
置された原稿の変更がない,補助トレイの開閉がない場
合)は前ジョブのプリスキャンにより得られたパラメー
タ値を使用することでプリスキャンを省略し、コピーに
費やす時間を短縮することができる。
【0158】また、上記のデジタルカラー複写機におい
て、前記ジョブ比較の際、前記光学系のプリスキャンが
必要とされるパラメータ(前記ジョブ比較する項目が、
設定機能が、少なくとも自動倍率選択(AMS)、自動
用紙選択(APS)、自動色選択(ACS)、自動濃度
設定(AE)、自動原稿検知、色変換指定機能、マーカ
指定機能)のみ比較することにより、光学系のプリスキ
ャンが必要とされる機能を設定した場合において、同一
原稿画像の画像形成を再度行うときに、前ジョブの設定
内容と変更された設定内容とを比較することで、再設定
に必要なパラメータが新規に必要な場合のみプリスキャ
ンを行い、それ以外は前ジョブのプリスキャンにより得
られたパラメータ値を使用することでプリスキャンを省
略し、コピーに費やす時間を短縮することができる。
【0159】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
て実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。
【0160】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0161】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0162】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0163】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0164】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0165】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0166】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、1つ前に実行された原稿複写ジョブの
完了後から引き続いて原稿複写ジョブが開始するまでの
間に第1の設定手段により複写条件が設定変更されてい
ない判定に基づいて、前記 1 つ前に実行された原稿複写
ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジョブに対する前
記プリスキャン手段によるプリスキャン処理の実行を禁
止するので、複写条件に変更がない場合には、1つ前に
実行された複写ジョブの画像形成パラメータを使用して
プリスキャン処理を省略して迅速にコピージョブを実行
することができ、コピー開始を指示してからコピー動作
開始までの時間を大幅に短縮することができる。
【0167】第2の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、原稿交換されていないと判定さ
れ、および複写条件が設定変更されていない判定に基づ
いて、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジョブの完了
後、引き続いて原稿複写ジョブに対する前記プリスキャ
ン手段によるプリスキャン処理の実行を禁止するので、
原稿,複写条件に変更がない場合には、1つ前に実行さ
れた複写ジョブの画像形成パラメータを使用してプリス
キャン処理を省略することができる。
【0168】第3の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、設定される複写条件と前記1つ
前に実行された原稿複写ジョブの複写条件とを比較し
て、複写条件が設定変更されていない判定に基づいて、
前記 1 つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後、引き
続いて原稿複写ジョブに対する前記プリスキャン手段に
よるプリスキャン処理の実行を禁止するので、複写条件
に変更がない場合には、1つ前に実行された複写ジョブ
の画像形成パラメータを使用してプリスキャン処理を省
略することができる。
【0169】第4の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に原稿交換されていないと判定さ
れ、および設定される複写条件と前記1つ前に実行され
た原稿複写ジョブの複写条件とを比較して複写条件が設
定変更されていない判定に基づいて、前記 1 つ前に実行
された原稿複写ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジ
ョブに対する前記プリスキャン手段によるプリスキャン
処理の実行を禁止するので、原稿,複写条件に変更がな
い場合には、1つ前に実行された複写ジョブの画像形成
パラメータを使用してプリスキャン処理を省略すること
ができる。
【0170】第5の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、複写条件を前記プリスキャン処
理に応じて複数の要因毎に分類し、前記複数の要因毎に
設定変更状態を判定し、複数の要因毎の判定結果に基づ
いて、前記プリスキャン手段によるプリスキャン処理の
実行の有無を前記複数の要因毎に制御するので、各要因
の設定変更に応じて、必要最低限なプリスキャン処理の
みを効率よく実行することができる。
【0171】第6の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、複写条件を前記プリスキャン処
理に応じて複数の要因毎に分類し、前記複数の要因毎に
設定変更状態を判定するものであり、複数の要因毎の判
定結果に基づいて、前記プリスキャン手段によるプリス
キャン処理の実行の有無を前記複数の要因毎に制御する
ので、各要因の設定変更に応じて、必要最低限なプリス
キャン処理のみを効率よく実行することができる。
【0172】第7の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、1つ前に実行された原稿複写ジ
ョブで使用された複写条件が設定変更されていないと判
定された場合に、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジョ
ブの完了後、引き続いて原稿複写ジョブの画像形成処理
を行う際に、前記プリスキャン工程を省略して、1つ前
に実行された原稿複写ジョブで使用された画像形成パラ
メータを設定するので、複写条件に変更がない場合に
は、1つ前に実行された複写ジョブの画像形成パラメー
タを使用してプリスキャン処理を省略して迅速にコピー
ジョブを実行することができ、コピー開始を指示してか
らコピー動作開始までの時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0173】第の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、前記原稿台上の原稿が交換され
ていないと判定された場合、かつ1つ前に実行された原
稿複写ジョブで使用された複写条件が設定変更されてい
ないと判定された場合に、前記 1 つ前に実行された原稿
複写ジョブの完了後、引き続けて原稿複写ジョブの画像
形成処理を行う際に、前記プリスキャン工程を省略し
て、1つ前に実行された原稿複写ジョブで使用された画
像形成パラメータを設定するので、原稿,複写条件に変
更がない場合には、1つ前に実行された複写ジョブの画
像形成パラメータを使用してプリスキャン処理を省略す
ることができる。
【0174】第の発明によれば、1つ前に実行された
原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョブ
が開始するまでの間に、1つ前に実行された原稿複写ジ
ョブで使用された複写条件が設定変更されたと判定され
た場合に、前記 1 つ前に実行された原稿複写ジョブの完
了後引き続いて原稿複写ジョブの画像形成処理を行う際
に、1つ前に実行された原稿複写ジョブの設定変更され
ていない複写条件に対するプリスキャン工程は省略して
画像形成パラメータを設定し、1つ前に実行された原稿
複写ジョブの設定変更された複写条件でプリスキャン工
程が必要な複写条件のみに対するプリスキャン工程は実
行して画像形成パラメータを設定するので、必要最低限
なプリスキャン処理のみを効率よく実行することができ
る。
【0175】第1の発明によれば、1つ前に実行され
た原稿複写ジョブの完了後から引き続いて原稿複写ジョ
ブが開始するまでの間に、前記原稿台上の原稿が交換さ
れていないと判定された場合、かつ1つ前に実行された
原稿複写ジョブで使用された複写条件が設定変更された
と判定された場合に、前記 1 つ前に実行された原稿複写
ジョブの完了後引き続けて同一原稿複写ジョブの画像形
成処理を行う際に、1つ前に実行された原稿複写ジョブ
の設定変更されていない複写条件に対するプリスキャン
工程は省略して画像形成パラメータを設定し、1つ前に
実行された原稿複写ジョブの設定変更された複写条件で
プリスキャン工程が必要な複写条件のみに対するプリス
キャン工程は実行して画像形成パラメータを設定するの
で、必要最低限なプリスキャン処理のみを効率よく実行
することができる。
【0176】従って、同一原稿を同一の複写条件でコピ
ー処理する場合などの光学系の再設定が必要でない場合
には、光学系のプリスキャン処理を省略して迅速にコピ
ー動作を開始することができるとともに、光学系の駆動
回数を減らして、ランニングコストの削減および光学系
各部品の寿命を不用意に短縮してしまうことを防止する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す複写装置を適用可
能なデジタルカラー複写機の構成を説明する断面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態を示す複写装置を適用可
能なデジタルカラー複写機の制御構成を説明するブロッ
ク図である。
【図3】図1に示した画像処理部の制御構成の一例を説
明するブロック図である。
【図4】図3に示したリーダ階調補正回路の階調変換特
性の一例を示す特性図である。
【図5】図3に示したプリンタ階調補正回路の階調変換
特性の一例を示す特性図である。
【図6】図2に示した操作部の構成を説明する平面図で
ある。
【図7】従来の複写装置の光学系プリスキャン実行制御
手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る複写装置の第1の光学系プリスキ
ャン実行制御手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る複写装置の第2の光学系プリスキ
ャン実行制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
203 画像処理部 700 リーダコントローラ 701 プリンタコントローラ 702 光学モータドライバ 704 操作部 705 ROM 706 RAM
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 376 G03G 15/04 111 G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 512

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理を行う画像形成処理
    部とを有する複写装置において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手段
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記第1の設定手段により設定される複
    写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータを
    決定する為に少なくとも1回のプリスキャン処理を実行
    するプリスキャン手段と、 前記プリスキャン手段により決定される異なる複数の画
    像形成パラメータを前記画像形成処理部に設定する第2
    の設定手段と、1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記第1の設
    定手段により複写条件が設定変更されたか否かを判定す
    る判定手段と、 前記判定手段の判定結果で複写条件が設定変更されてい
    ない判定に基づいて、前記 1 つ前に実行された原稿複写
    ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジョブに対する前
    記プリスキャン手段によるプリスキャン処理の実行を禁
    止する 制御手段と、 を有することを特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理を行う画像形成処理
    部とを有する複写装置において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手段
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記第1の設定手段により設定される複
    写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータを
    決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実行
    するプリスキャン手段と、 前記プリスキャン手段により決定される異なる複数の画
    像形成パラメータを前記画像形成処理部に設定する第2
    の設定手段と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上
    の原稿交換の有無を判定する第1の判定手段と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記第1の設
    定手段により複写条件が設定変更されたか否かを判定す
    る第2の判定手段と、 前記第1の判定手段の判定結果が原稿交換されていない
    と判定され、および前記第2の判定手段の判定結果で複
    写条件が設定変更されていない判定に基づいて、前記 1
    つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後、引き続いて
    原稿複写ジョブに対する前記プリスキャン手段によるプ
    リスキャン処理の実行を禁止する制御手段と、 を有することを特徴とする複写装置。
  3. 【請求項3】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理を行う画像形成処理
    部とを有する複写装置において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手段
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記第1の設定手段により設定される複
    写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータを
    決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実行
    するプリスキャン手段と、 前記プリスキャン手段により決定される異なる複数の画
    像形成パラメータを前記画像形成処理部に設定する第2
    の設定手段と、 前記1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引
    き続いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に、前記第
    1の設定手段により設定される複写条件と前記1つ前に
    実行された原稿複写ジョブの複写条件とを比較して、前
    記複写条件が設定変更されたか否かを判定する判定手段
    と、 前記判定手段の判定結果で複写条件が設定変更されてい
    ない判定に基づいて、前記 1 前に実行された原稿複写
    ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジョブに対する前
    記プリスキャン手段によるプリスキャン処理の実行を禁
    止する制御手段と、 を有することを特徴とする複写装置。
  4. 【請求項4】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理を行う画像形成処理
    部とを有する複写装置において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手段
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記第1の設定手段により設定される複
    写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータを
    決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実行
    するプリスキャン手段と、 前記プリスキャン手段により決定される異なる複数の画
    像形成パラメータを前記画像形成処理部に設定する第2
    の設定手段と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上
    の原稿交換の有無を判定する第1の判定手段と、 前記1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引
    き続いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に、前記第
    1の設定手段により設定される複写条件と前記1つ前に
    実行された原稿複写ジョブの複写条件とを比較して、前
    記複写条件が設定変更されたか否かを判定する第2の判
    定手段と、 前記第1の判定手段の判定結果で原稿交換されていない
    と判定され、および前記第2の判定手段の判定結果で複
    写条件が設定変更されていない判定に基づいて、前記 1
    つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後、引き続いて
    原稿複写ジョブに対する前記プリスキャン手段によるプ
    リスキャン処理の実行を禁止する制御手段と、 を有することを特徴とする複写装置。
  5. 【請求項5】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理を行う画像形成処理
    部とを有する複写装置において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手段
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記第1の設定手段により設定される複
    写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータを
    決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実行
    するプリスキャン手段と、 前記プリスキャン手段により決定される異なる複数の画
    像形成パラメータを前記画像形成処理部に設定する第2
    の設定手段と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記第1の設
    定手段により複写条件が設定変更されたか否かを判定す
    る判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記 1 つ前に実行
    された原稿複写ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジ
    ョブに対する前記プリスキャン手段によるプリスキャン
    処理の実行を制御する制御手段とを有し、 前記判定手段は、前記複写条件を前記プリスキャン処理
    に応じて複数の要因毎に分類し、前記複数の要因毎に設
    定変更状態を判定するものであり、 前記制御手段は、前記判定手段の複数の要因毎の判定結
    果に基づいて、前記プリスキャン手段によるプリスキャ
    ン処理の実行の有無を前記複数の要因毎に制御すること
    を特徴とする複写装置。
  6. 【請求項6】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理を行う画像形成処理
    部とを有する複写装置において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する第1の設定手段
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記第1の設定手段により設定される複
    写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータを
    決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実行
    するプリスキャン手段と、 前記プリスキャン手段により決定される異なる複数の画
    像形成パラメータを前記画像形成処理部に設定する第2
    の設定手段と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上
    の原稿交換の有無を判定する第1の判定手段と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記第1の設
    定手段により複写条件が設定変更されたか否かを判定す
    る第2の判定手段と、 前記第1の判定手段の判定結果および前記第2の判定手
    段の判定結果に基づいて、前記 1 つ前に実行された原稿
    複写ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジョブに対す
    る前記プリスキャン手段によるプリスキャン処理の実行
    を制御する制御手段とを有し、 前記第2の判定手段は、前記複写条件を前記プリスキャ
    ン処理に応じて複数の要因毎に分類し、前記複数の要因
    毎に設定変更状態を判定するものであり、 前記制御手段は、前記第2の判定手段の複数の要因毎の
    判定結果に基づいて、前記プリスキャン手段によるプリ
    スキャン処理の実行の有無を前記複数の要因毎に制御す
    ることを特徴とする複写装置。
  7. 【請求項7】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理する画像形成処理部
    とを有する複写装置の制御方法において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する複写条件設定工程
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記複写条件設定工程により設定される
    複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータ
    を決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実
    行するプリスキャン工程、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に複写条件が設
    定変更されたか否かを判定する判定工程と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に、1つ前に実
    行された原稿複写ジョブで使用された複写条件が設定変
    更されていないと判定された場合に、前記 1 つ前に実行
    された原稿複写ジョブの完了後、引き続いて原稿複写ジ
    ョブの画像形成処理を行う際に、前記プリスキャン工程
    を省略して、1つ前に実行された原稿複写ジョブで使用
    された画像形成パラメータを設定する画像形成パラメー
    タ設定工程と、 を有することを特徴とする複写装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理する画像形成処理部
    とを有する複写装置の制御方法において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する複写条件設定工程
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記複写条件設定工程により設定される
    複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータ
    を決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実
    行するプリスキャン工程、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上
    の原稿交換の有無を判定する第1の判定工程と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に複写条件が設
    定変更されたか否かを判定する第2の判定工程と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に、前記原稿台
    上の原稿が交換されていないと判定された場合、かつ1
    つ前に実行された原稿複写ジョブで使用された複写条件
    が設定変更されていないと判定された場合に、前記 1
    前に実行された原稿複写ジョブの完了後、引き続けて原
    稿複写ジョブの画像形成処理を行う際に、前記プリスキ
    ャン工程を省略して、1つ前に実行された原稿複写ジョ
    ブで使用された画像形成パラメータを設定する画像形成
    パラメータ設定工程と、 を有することを特徴とする複写装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 原稿台上に載置された原稿を光学的に走
    査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取り
    部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形成
    パラメータに基づいて画像形成処理する画像形成処理部
    とを有する複写装置の制御方法において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する複写条件設定工程
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記複写条件設定工程により設定される
    複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータ
    を決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実
    行するプリスキャン工程、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に複写条件が設
    定変更されたか否かを判定する判定工程と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に、1つ前に実
    行された原稿複写ジョブで使用された複写条件が設定変
    更されたと判定された場合に、前記 1 つ前に実行された
    原稿複写ジョブの完了後引き続いて原稿複写ジョブの画
    像形成処理を行う際に、1つ前に実行された原稿複写ジ
    ョブの設定変更されていない複写条件に対するプリスキ
    ャン工程は省略して画像形成パラメータを設定し、1つ
    前に実行された原稿複写ジョブの設定変更された複写条
    件でプリスキャン工程が必要な複写条件のみに対するプ
    リスキャン工程は実行して画像形成パラメータを設定す
    る画像形成パラメータ設定工程と、 を有することを特徴とする複写装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 原稿台上に載置された原稿を光学的に
    走査して原稿画像を読み取る読み取り部と、前記読み取
    り部により読み取られる原稿画像を異なる複数の画像形
    成パラメータに基づいて画像形成処理する画像形成処理
    部とを有する複写装置の制御方法において、 原稿複写ジョブの複写条件を設定する複写条件設定工程
    と、 原稿複写ジョブの実行前に原稿が載置された前記原稿台
    全体を走査して前記複写条件設定工程により設定される
    複写条件に応じた前記異なる複数の画像形成パラメータ
    を決定する為に少なくとも 1 回のプリスキャン処理を実
    行するプリスキャン工程、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に前記原稿台上
    の原稿交換の有無を判定する第1の判定工程と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に複写条件が設
    定変更されたか否かを判定する第2の判定工程と、 1つ前に実行された原稿複写ジョブの完了後から引き続
    いて原稿複写ジョブが開始するまでの間に、前記原稿台
    上の原稿が交換されていないと判定された場合、かつ1
    つ前に実行された原稿複写ジョブで使用された複写条件
    が設定変更されたと判定された場合に、前記 1 つ前に実
    行された原稿複写ジョブの完了後引き続けて同一原稿複
    写ジョブの画像形成処理を行う際に、1つ前に実行され
    た原稿複写ジョブの設定変更されていない複写条件に対
    するプリスキャン工程は省略して画像形成パラメータを
    設定し、1つ前に実行された原稿複写ジョブの設定変更
    された複写条件でプリスキャン工程が必要な複写条件の
    みに対するプリスキャン工程は実行して画像形成パラメ
    ータを設定する画像形成パラメータ設定工程と、 を有することを特徴とする複写装置の制御方法。
JP16961098A 1998-06-17 1998-06-17 複写装置および複写装置の制御方法 Expired - Fee Related JP3530743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16961098A JP3530743B2 (ja) 1998-06-17 1998-06-17 複写装置および複写装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16961098A JP3530743B2 (ja) 1998-06-17 1998-06-17 複写装置および複写装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000003111A JP2000003111A (ja) 2000-01-07
JP3530743B2 true JP3530743B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=15889696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16961098A Expired - Fee Related JP3530743B2 (ja) 1998-06-17 1998-06-17 複写装置および複写装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3530743B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6354637B2 (ja) * 2015-03-31 2018-07-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP6358147B2 (ja) * 2015-03-31 2018-07-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
KR20210040584A (ko) * 2019-10-04 2021-04-14 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 프리스캔을 이용한 스캔 속도 향상 방법
JP7377697B2 (ja) 2019-12-20 2023-11-10 シャープ株式会社 画像出力装置、画像出力装置の制御プログラムおよび制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000003111A (ja) 2000-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7783222B2 (en) Image forming apparatus having change-over type developing device
US7417770B2 (en) Image forming device with priority mode to force automatic switching to monochromatic mode over color mode
JP2005249873A (ja) 画像形成装置及び画像安定化処理実行方法
JPH08279884A (ja) 画像形成装置
US20170163838A1 (en) Image forming apparatus and image forming method for both side copying
US6975819B2 (en) Image forming apparatus
JP4929064B2 (ja) 秘匿処理装置および画像形成装置
JP4018568B2 (ja) 画像形成装置、用紙設定制御方法
JP2003034062A (ja) 画像形成装置、その制御方法、及びその制御プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
JPH0563904A (ja) 画像読取装置
JP3530743B2 (ja) 複写装置および複写装置の制御方法
US20040036901A1 (en) System and method for using multiple settings for processing a document with an image processing apparatus
JP3473805B2 (ja) デジタルカラー画像形成装置
US7167261B2 (en) Image forming apparatus with predetermined copy quality set by user or operator
JP3471499B2 (ja) ディジタルカラー画像形成装置
JP3720591B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置の表示制御方法
JP3618866B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP7318381B2 (ja) 画像形成システムおよび画像形成装置
JPH07254954A (ja) 画像処理装置における操作装置
JP2006191229A (ja) 画像読み取り装置および画像形成装置
JP2011004356A (ja) 画像形成装置
JP2001024862A (ja) 画像読取装置及び方法、並びに、画像形成システム
JP2006039467A (ja) 複写機、画像形成装置
JP2000137415A (ja) 画像形成装置
JPH0453349A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees