JP3530700B2 - Soi半導体基板及びその製造方法 - Google Patents

Soi半導体基板及びその製造方法

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JP3530700B2
JP3530700B2 JP02892497A JP2892497A JP3530700B2 JP 3530700 B2 JP3530700 B2 JP 3530700B2 JP 02892497 A JP02892497 A JP 02892497A JP 2892497 A JP2892497 A JP 2892497A JP 3530700 B2 JP3530700 B2 JP 3530700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気絶縁膜上に形成した半導体シリコン
(SOI;Silicon On Insulator)は、高速化・高集積
化が可能な半導体基板として近年注目を集めている。S
OI半導体基板は、図10に断面構造を示すように、厚
さ500〜1000μmのシリコン基板121上に数十
nm〜数μmの厚さのシリコン酸化膜などの電気絶縁物
122を形成し、その上に厚さ数十nm〜数μmの単結
晶シリコン層(SOI層)123を形成したものであ
る。
【0003】SOI半導体基板に形成した半導体集積回
路は、電気絶縁膜122上の単結晶シリコン層(SOI
層)123が非常に薄いために、特に集積回路が相補型
MIS(Metal Insulator Semiconductor )トランジス
タである場合、ソース・基板間、ドレイン・基板間、ゲ
ート・基板間いずれの電気容量も従来のバルクシリコン
基板に比べて低減され、集積回路の高速化が可能となる
利点を有している。加えて、電気絶縁膜122が存在す
ることにより、隣接する2つのトランジスタの間の素子
分離領域を非常に狭く作ることができ、さらなる高集積
化が可能になる利点も有している。
【0004】ところで、SOI半導体基板は、そこに作
製された集積回路が動作しているときに流れる電流によ
って生じる温度上昇のため、MISトランジスタのゲー
ト絶縁膜中にキャリアの捕獲準位が多数発生し、トラン
ジスタ特性の変動がおこり、さらには集積回路の信頼性
が損なわれることとなる。この欠点を克服するものとし
て特開平6−302791号公報に記載されている技術
がある。これは、図11(a)の平面図及び図11
(b)のA−A’断面図に示すように、単結晶シリコン
基板111中に局所的に電気絶縁膜112を埋め込むよ
うにするものである。このように電気絶縁膜112を局
所的に埋め込むことにより、電気絶縁膜112のない領
域を通って熱が単結晶シリコン基板111に放散される
ため、単結晶シリコン層(SOI層)113に熱が蓄積
されにくくなり、集積回路の信頼性を向上することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように優れた特
徴を有するSOI半導体基板ではあるが、集積回路が形
成される薄い単結晶シリコン層の真下に絶縁膜が存在す
るために、集積回路を作製する工程、例えばイオン注入
工程やプラズマに被爆する工程などで、埋め込み絶縁膜
上の単結晶シリコン層(SOI層)と単結晶シリコン基
板との間に電位差が生じる。あるいは、ゲートと単結晶
シリコンとの間でも同様に電位差が生じる。
【0006】このように絶縁膜がウェハ全面に埋め込ま
れている従来のSOI半導体基板では、集積回路形成の
工程で表裏のシリコン膜間に電位差が生じるため、この
電位差による静電気放電で埋め込み絶縁膜が破壊される
ことがある。このため、集積回路作製中にSOI半導体
基板の埋め込み絶縁膜とトランジスタのゲート絶縁膜が
所期の役割を果たさなくなる。さらに二次的な効果とし
て、完成した集積回路においても静電気放電に対する耐
性が劣化する。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、温度上昇を抑制すると共に静電
気放電に対する耐性の向上したSOI半導体基板を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、単結
晶シリコン基板中に、絶縁膜とともに導体又は半導体を
局所的に形成することにより前記目的を達成する。
【0009】すなわち、本発明の半導体基板は、単結晶
シリコン基板に絶縁膜とともに導体又はドープされた半
導体が各々局所的に埋め込まれていることを特徴とす
る。絶縁膜と導体又はドープされた半導体とは、基板面
に平行な方向に交互に配置される。
【0010】また、本発明による半導体基板の製造方法
は、単結晶シリコン基板の局所的な位置に単結晶シリコ
ンと反応して絶縁膜を形成する原子をイオン注入し、そ
の後にアニールすることによって前記単結晶シリコン基
板に絶縁膜を局所的に埋め込む第1の工程と、単結晶シ
リコン基板の局所的な位置に単結晶シリコンと反応して
導電性があるケイ化物を形成する原子をイオン注入し、
その後にアニールすることによって単結晶基板にケイ化
物を局所的に埋め込む第2の工程とを含むことを特徴と
する。
【0011】前記第2の工程では、単結晶シリコン基板
上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程
により単結晶シリコンの内部にケイ化物を形成する箇所
の上のフォトレジストを除去し、単結晶シリコンと反応
してケイ化物を形成する原子をイオン注入し、その後に
アニールすることによって、所望の位置にケイ化物を埋
め込むことができる。
【0012】前記第2の工程では、前記単結晶シリコン
基板の表面に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜の上にフォト
レジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程により単結
晶シリコンの内部にケイ化物を形成する箇所のフォトレ
ジストを除去し、単結晶シリコンと反応してケイ化物を
形成する原子をイオン注入し、単結晶シリコン上に残っ
ているフォトレジストを除去し、その後、アニールする
ことによって、所望の位置にケイ化物を埋め込むことも
できる。
【0013】また、本発明による半導体基板の製造方法
は、単結晶シリコン基板の局所的な位置に単結晶シリコ
ンと反応して絶縁膜を形成する原子をイオン注入し、そ
の後にアニールすることによって単結晶シリコン基板に
絶縁膜を局所的に埋め込む第1の工程と、単結晶シリコ
ン基板の局所的な位置に単結晶シリコンに固溶して導電
性あるいは半導体のシリコンを形成する原子をイオン注
入し、その後にアニールすることによって単結晶シリコ
ン基板にドープを受けたシリコンを局所的に埋め込む第
2の工程とを含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明による半導体基板の製造方法
は、単結晶シリコン基板の局所的な位置に単結晶シリコ
ンと反応して絶縁膜を形成する原子をイオン注入し、そ
の後にアニールすることによって単結晶シリコン基板に
絶縁膜を局所的に埋め込む第1の工程と、単結晶シリコ
ン基板の局所的な位置に導電性あるいは半導体の金属の
少なくとも一種類をイオン注入し、その後にアニールす
ることによって単結晶シリコン基板に導電性あるいは半
導体の金属を局所的に埋め込む第2の工程とを含むこと
を特徴とする。
【0015】また、本発明による所望の位置にケイ化物
及びシリコン酸化膜が埋め込まれた半導体基板の製造方
法は、第1の単結晶シリコン基板上にシリコンと反応し
てケイ化物を形成する原子を局所的に堆積させ、そのの
ちアニールしてケイ化物を第1の単結晶シリコン基板表
面に局在的に形成する工程と、第1の単結晶シリコン基
板表面に局所的に厚いシリコン酸化膜を形成し、そのの
ちシリコン酸化膜と単結晶シリコン基板の表面が同一の
表面になるまでシリコン酸化膜を除去してシリコン酸化
膜を第1の単結晶シリコン基板表面に局在的に形成する
工程と、第1の単結晶シリコン基板と第2の単結晶シリ
コン基板とを、第1の単結晶シリコン上に形成したケイ
化物及びシリコン酸化膜を内部にして高温雰囲気中にて
貼り合わせる工程と、貼り合わされた第1の単結晶シリ
コン基板又は第2の単結晶シリコン基板を、シリコン酸
化膜の上に所望の厚みの単結晶シリコン層が残るまで研
磨あるいはエッチング等により除去する工程とを含むこ
とを特徴とする。
【0016】また、本発明による所望の位置にケイ化物
及びシリコン酸化膜が埋め込まれた半導体基板の製造方
法は、第1の単結晶シリコン基板に単結晶シリコンに固
溶して導電性あるいは半導体のシリコンを形成する原子
を局所的にイオン注入し、そののちアニールして導電性
あるいは半導体のシリコンを局所的に形成する工程と、
第1の単結晶シリコン基板表面に局所的に厚いシリコン
酸化膜を形成し、そののちシリコン酸化膜と単結晶シリ
コン基板の表面が同一の表面になるまでシリコン酸化膜
を除去してシリコン酸化膜を第1の単結晶シリコン基板
表面に局在的に形成する工程と、第1の単結晶シリコン
基板と第2の単結晶シリコン基板とを、第1の単結晶シ
リコン上に形成した導電性あるいは半導体のシリコン及
びシリコン酸化膜を内部にして高温雰囲気中にて貼り合
わせる工程と、貼り合わされた第1の単結晶シリコン基
板又は第2の単結晶シリコン基板を、シリコン酸化膜の
上に所望の厚みの単結晶シリコン層が残るまで研磨ある
いはエッチング等により除去する工程とを含むことを特
徴とする。
【0017】また、本発明による所望の位置にケイ化物
及びシリコン酸化膜が埋め込まれた半導体基板の製造方
法は、第1の単結晶シリコン基板上に局所的に凹部を形
成し、凹部に導体を堆積させ、そののち表面を研磨する
ことにより導体を第1の単結晶シリコン基板表面に局在
的に形成する工程と、第1の単結晶シリコン基板表面に
局所的に厚いシリコン酸化膜を形成し、そののちシリコ
ン酸化膜と単結晶シリコン基板の表面が同一の表面にな
るまでシリコン酸化膜を除去してシリコン酸化膜を第1
の単結晶シリコン基板表面に局在的に形成する工程と、
第1の単結晶シリコン基板と第2の単結晶シリコン基板
とを、第1の単結晶シリコン上に形成した導体及びシリ
コン酸化膜を内部にして高温雰囲気中にて貼り合わせる
工程と、貼り合わされた第1の単結晶シリコン基板又は
第2の単結晶シリコン基板を、シリコン酸化膜の上に所
望の厚みの単結晶シリコン層が残るまで研磨あるいはエ
ッチング等により除去する工程とを含むことを特徴とす
る。
【0018】本発明の半導体基板によると、集積回路の
作製中に生じる単結晶シリコン層(SOI層)と単結晶
シリコン基板との間の電位差は、導体(あるいはドープ
された半導体)の存在によりゼロあるいはゼロに近い値
となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照した本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明によるSOI半導体
基板の構造を示す模式図であり、(a)はSOI半導体
基板の平面図、(b)は(a)の破線X−X’上の断面
図である。このSOI半導体基板は、単結晶シリコン基
板101に、シリコン酸化膜等の絶縁膜102、及び金
属などの導体もしくはドープされた半導体104を局所
的に埋め込んで構成されている。単結晶シリコン101
には、その結晶方向を示すためにオリエンテーションフ
ラットと呼ばれる切断線105が設けられている。絶縁
膜102は、例えば数百Å〜数μmの厚さを持ってい
る。
【0020】図2に、図1に示す本発明のSOI半導体
基板を利用して形成した回路群の一例の模式図を示す。
SOI半導体基板は、単結晶シリコン基板131内に、
厚さ数百Å〜数μmの半導体N型シリコン132及び厚
さ数百Å〜数μmのシリコン酸化膜(絶縁膜)133を
各々局所的に埋め込んで構成されている。
【0021】回路134及び回路136は単結晶シリコ
ン基板131内に絶縁膜133が埋め込まれた領域に形
成され、回路135は単結晶シリコン基板131内に半
導体132が埋め込まれた領域に形成されている。各回
路134,135,136はそれぞれ電気的に接続さ
れ、ある働きを持つ一つの集積回路を形成している。
【0022】回路135を作ろうとする領域の下には埋
め込み絶縁膜はなく埋め込み半導体132があるため、
イオン注入及びプラズマに被爆する工程では埋め込み半
導体132に対してSOI半導体基板の表側に発生する
電荷をSOI半導体基板の裏側に逃がす。それゆえ、埋
め込み半導体132を挟んだSOI半導体基板の表裏が
同電位になる傾向になり、静電気放電による周辺部の埋
め込み絶縁膜133の破壊が抑制され、回路135を構
成するトランジスタ群の信頼性が高く安定した回路とな
る。
【0023】次に、図1に示したSOI半導体基板の製
造方法について説明する。図3は、本発明によるSOI
半導体基板の製造方法の一例を示す工程断面図である。
まず、図3(a)に示すように、単結晶シリコン基板1
61の上に、厚さが数μmのフォトレジスト162を全
面に塗布する。次に、図3(b)のように、フォトリソ
グラフィ工程によって、酸素を単結晶シリコン基板16
1の中にイオン注入すべき箇所のフォトレジストを除去
する。163はフォトリソグラフィ工程によって残った
フォトレジストを示す。次に、図3(c)のように、フ
ォトレジストを163をマスクとして、酸素イオンO+
を単結晶シリコン基板161中にイオン注入する。酸素
イオンをイオン注入するときの加速エネルギーは、埋め
込みシリコン酸化膜を単結晶シリコン基板161のどの
くらいの深さに形成するかによって決定される。イオン
注入時の酸素イオンの量は、1018cm-2のオーダであ
る。次に、図3(d)のように、フォトレジストを除去
する。この後、900℃以上のアニールを加えると、単
結晶シリコンとイオン注入された酸素原子が反応し、良
好なシリコン酸化膜165が形成される。そして、シリ
コン酸化膜165の上には結晶性の良好な単結晶シリコ
ンすなわちSOI層166が形成されることとなる。
【0024】続いて、図3(e)に示すように、新たに
フォトリソグラフィ工程によって、シリコンと反応して
ケイ化物を形成する金属を単結晶シリコンの中にイオン
注入すべき箇所以外の箇所にフォトレジスト167層を
形成する。このときのイオン注入箇所は、隣接する局所
的なシリコン酸化膜165の間に設定される。次に、図
3(f)のように、単結晶シリコン基板161中に金属
イオンM1 +をイオン注入する。このとき注入する金属イ
オンは、例えば遷移金属イオンであるチタンイオン、タ
ングステンイオンとすることができる。あるいはアルミ
ニウムイオンでもよい。また、複数の金属イオン、例え
ばチタンイオンとタングステンイオンを同時に注入して
もよい。金属イオンをイオン注入するときの加速エネル
ギーは、埋め込みケイ化物を単結晶シリコン基板161
のどのくらいの深さに形成するかによって決定される。
次に、図3(g)のように、フォトレジスト膜167を
除去する。この後、700℃以上のアニールを加える
と、単結晶シリコンとイオン注入された金属が反応し、
良好なケイ化物169が形成される。ケイ化物169の
上には単結晶シリコン171が存在する。
【0025】図4は、本発明によるSOI半導体基板の
製造方法の他の例を示す工程断面図である。図3におい
ては単結晶シリコン基板内にシリコン酸化膜165とケ
イ化物169とを局所的に埋め込んだが、ここではケイ
化物に代えてドープされた導体あるいは半導体のシリコ
ンを局所的に形成する。図4に示す作製方法の前半の工
程、すなわち単結晶シリコン基板161内に絶縁膜とし
てシリコン酸化膜165を局所的に形成する工程である
図4(a)〜(e)及びそれに続くイオン注入用のマス
クを形成する工程である図4(e)は図3(a)〜
(e)と同一であるので、詳細な説明を省略する。
【0026】図4(f)において、シリコンに固溶して
導体あるいは半導体となるドーパントのイオンM2 +をイ
オン注入する。このイオンは、砒素、リン、ボロン等と
することができる。次に、図4(g)のように、フォト
レジスト膜167を除去し、800℃以上のアニールを
加えると、単結晶シリコンの中にドーパントが導入さ
れ、シリコンが導体あるいは半導体173として働くよ
うになる。このドープされて導体あるいは半導体173
として働くシリコンの上には単結晶シリコン175が存
在する。
【0027】以上、図3及び図4で説明したSOI半導
体基板の製造方法では、酸素イオン、金属イオンあるい
はドーパントをイオン注入するとき、注入すべき箇所の
選択は、単結晶シリコンの上に塗布したフォトレジスト
膜を所望の箇所だけ除去することで行った。しかしなが
ら、イオン注入すべき位置の選択方法は、以下に説明す
るように、単結晶シリコンの上に塗布したフォトレジス
ト膜を所望の箇所だけ除去して行う方法だけとは限らな
い。
【0028】図5は、本発明によるSOI半導体基板の
製造方法の他の例を示す工程断面図である。まず、図5
(a)に示すように、単結晶シリコン基板191上にシ
リコン酸化膜などの絶縁膜192を形成し、その上にフ
ォトレジスト膜193を形成する。次に、図5(b)の
ように、フォトリソグラフィ工程により、酸素イオンを
単結晶シリコン基板191の中にイオン注入すべき箇所
のフォトレジストと絶縁膜を除去する。194と195
はそれぞれ、フォトリソグラフィ工程によって残ったフ
ォトレジストと絶縁膜を示す。次に、図5(c)のよう
に、単結晶シリコン基板191中に酸素イオンO+ をイ
オン注入する。酸素イオンO+ をイオン注入する時の加
速エネルギーは、SOI層下に形成されるシリコン酸化
膜をSOI層表面からどのくらいの深さに形成するかに
依存する。イオン注入時の酸素イオンの量は、1018
-2のオーダである。次に、図5(d)のように、酸素
イオン注入後にフォトレジスト膜194と絶縁膜195
を除去することにより、表面全体が平坦な単結晶シリコ
ン基板191となる。このあと、900℃以上のアニー
ル工程を加えると、単結晶シリコンとイオン注入された
酸素イオン原子とが反応し、良好なシリコン酸化膜19
7が局所的に形成される。シリコン酸化膜197の上に
は単結晶シリコン層すなわちSOI層198が存在す
る。
【0029】続いて、図5(e)に示すように、局所的
にシリコン酸化膜197が埋め込まれた単結晶シリコン
基板191上にシリコン酸化膜などの絶縁膜199を形
成し、その上にフォトレジスト膜200を形成する。次
に、図5(f)のように、フォトリソグラフィ工程によ
り、シリコンと反応してケイ化物を形成する金属イオン
を単結晶シリコン基板191の中にイオン注入すべき箇
所のフォトレジストと絶縁膜を除去する。このイオン注
入箇所は、隣接する局所的なシリコン酸化膜197の間
に設定される。201と202はそれぞれ、フォトリソ
グラフィ工程によって残った絶縁膜とフォトレジストを
示す。次に、図5(g)のように、単結晶シリコン基板
191中にシリコンと反応してケイ化物を形成するチタ
ン、タングステン、アルミニウム等の金属イオンM1 +
注入する。次に、図5(h)のように、金属イオン注入
後フォトレジスト膜202と絶縁膜201を除去するこ
とにより、表面全体が平坦な単結晶シリコン基板191
となる。このあと、700℃以上のアニール工程を加え
ると、単結晶シリコンとイオン注入された金属イオン原
子とが反応し、良好なケイ化物204が局所的に形成さ
れる。
【0030】図6は、本発明によるSOI半導体基板の
製造方法の他の例を示す工程断面図である。図5で説明
した方法では単結晶シリコン基板内にシリコン酸化膜1
97とともにケイ化物204を局所的に埋め込んだが、
ここではケイ化物に代えてドープされた導体あるいは半
導体のシリコンを局所的に形成する。図6に示した製造
方法の前半の工程、すなわち単結晶シリコン基板191
内に絶縁膜としてシリコン酸化膜197を局所的に形成
する工程である図6(a)〜(d)及びそれに続くイオ
ン注入用のマスクを形成する工程である図6(e)〜
(f)は図5(a)〜(f)と同一であるので、詳細な
説明を省略する。
【0031】図6(g)においては、シリコンに固溶し
て導体あるいは半導体となるドーパントのイオン(ヒ
素、リン、ボロン等)M2 +をイオン注入する。イオン注
入する箇所は、隣接する局所的なシリコン酸化膜197
の間とする。次に、図6(h)のように、フォトレジス
ト膜202と絶縁膜201を除去し、800℃以上のア
ニールを加えると、単結晶シリコンの中にドーパントが
導入され、シリコンが導体あるいは半導体208として
働くようになる。ドープされて導体又は半導体として作
用するシリコン208上には単結晶シリコン210が存
在する。
【0032】図3から図6により説明した本発明のSO
I半導体基板の製造方法は、半導体シリコン基板に酸素
イオンを注入することにより局所的な埋め込み酸化膜を
作製したが、埋め込み酸化膜は二枚の単結晶シリコン基
板を貼り合わせる方法、いわゆる貼り合わせ法によって
も形成することができる。次に、貼り合わせ法による本
発明のSOI半導体基板の製造方法について説明する。
【0033】図7は、本発明によるSOI半導体基板を
貼り合わせ法によって製造する方法の例を示す工程断面
図である。まず、図7(a)に示すように、単結晶シリ
コン基板221上にシリコン酸化膜などの絶縁膜222
を形成し、その上にフォトレジスト膜223を形成す
る。次に、図7(b)のように、フォトリソグラフィ工
程によりフォトレジスト膜の所望の位置に窓224を開
ける。次に、図7(c)のように、フォトレジスト膜の
窓の箇所の絶縁膜222を除去する。次に、図7(d)
のように、絶縁膜上に残っているフォトレジスト膜を除
去し、シリコンと反応してケイ化物を形成するチタン、
タングステン、アルミニウム等の金属膜225を堆積さ
せる。この後、700℃以上の温度でアニールを加える
と、図7(e)のように、金属膜225と単結晶シリコ
ン221が反応してケイ化物226を形成する。次に、
図7(f)のように、単結晶シリコン基板221の表面
を所望の深さまでドライエッチング・研磨等で除去す
る。この時、表面が研磨されて平らになったケイ化物2
27中に未反応金属が含有していても問題はない。
【0034】次に、図7(g)において、ケイ化物22
7が形成された単結晶シリコン基板221上に再び熱酸
化によりシリコン酸化膜230を形成し、Si34など
の絶縁膜228を堆積させた後、フォトレジスト229
を塗布する。次に、図7(h),(i)に示すように、
フォトレジスト229及び絶縁膜228の所望の位置に
フォトリソグラフ及びドライエッチングにより窓232
を形成する。次に、図7(j)のように、フォトレジス
ト229を除去する。次に、図7(k)において、熱酸
化することによりシリコン酸化膜234を形成する。次
に、図7(l)において、研磨などでシリコン基板22
1を所望の厚さにする。こうして、表面にケイ化物22
7の領域とシリコン酸化膜236の領域が各々局所的に
形成されたシリコン単結晶基板221が得られる。この
ようにして形成された基板をA基板と呼ぶこととする。
【0035】続いて、図7(m)に示すように、新たな
単結晶シリコン基板238(B基板と呼ぶ)を用意す
る。次に、図7(n)のように、1100℃以上の高温
酸素雰囲気中でA基板とB基板をシリコン酸化膜236
とケイ化物237を内側にして貼り合わせる。この時、
A基板とB基板の周囲にシリコン酸化膜239が形成さ
れる。次に、図7(o)にように、シリコン酸化膜23
6の上に残す単結晶シリコン240が所望の厚さとなる
ようにB基板の側を研磨する。その結果、シリコン酸化
膜236とケイ化物237が単結晶シリコン内に埋め込
まれた図1(b)に示すようなSOI半導体基板が完成
する。単結晶シリコン基板の周囲のシリコン酸化膜23
9は除去してもよい。なお、この例では先に導体(ケイ
化物)を形成し、その後に絶縁膜を形成しているが、導
体と絶縁膜の形成順序は逆にしてもよい。
【0036】図8は、本発明によるSOI半導体基板を
貼り合わせ法によって製造する方法の他の例を示す工程
断面図である。この例では、熱酸化して埋め込み酸化膜
となるシリコン酸化膜を形成し、一方、導体(または半
導体)は窪みへの堆積により形成する。
【0037】まず、図8(a)に示すように、単結晶シ
リコン基板251上にシリコン酸化膜252を形成し、
Si34などの絶縁膜253を堆積させた後、フォトレ
ジスト254を塗布する。次に、図8(b),(c)の
ように、フォトレジスト254及び絶縁膜253の所望
の位置にフォトリソグラフ及びドライエッチングにより
窓255を形成する。次に、フォトレジストを除去し熱
酸化することにより、図8(d)のように、シリコン酸
化膜256を形成する。次に、図8(e)のように、絶
縁膜及びシリコン酸化膜を除去することにより窪み25
7を形成する。次に、図8(f)のように、チタン、タ
ングステンなどの遷移金属やアルミニウムなどの導体又
は半導体258を堆積させる。次に、図8(g)のよう
に、CMPなどの研磨装置で体積面を研磨し、導体又は
半導体259を所望の厚さにする。
【0038】続いて、図8(h)に示すように、表面に
所望の厚さの導体又は半導体259が局所的に形成され
た単結晶シリコン基板251上にシリコン酸化膜261
を形成し、Si34などの絶縁膜262を堆積させた
後、フォトレジスト263を塗布する。次に、図8
(i),(j)のように、フォトレジスト263及び絶
縁膜262の所望の位置にフォトリソグラフ及びドライ
エッチングにより窓260を形成する。次に、図8
(j)のように、フォトレジストを除去する。次に、図
8(k)にように、熱酸化することによりシリコン酸化
膜264を形成する。次に、図8(l)のように、研磨
などで単結晶シリコン基板251を所望の厚さにする。
このようにして形成された基板をA基板と呼ぶことにす
る。
【0039】続いて、図8(m)に示すように、新たな
単結晶シリコン基板268(B基板と呼ぶ)を用意す
る。次に、図8(n)のように、1100℃以上の高温
酸素雰囲気中でA基板とB基板をシリコン酸化膜266
とケイ化物267を内側にして貼り合わせる。この時、
A基板とB基板の周囲にシリコン酸化膜269が形成さ
れる。次に、図8(o)にように、シリコン酸化膜26
6の上に残す単結晶シリコン270が所望の厚さとなる
ようにB基板の側を研磨する。こうして、シリコン酸化
膜266とケイ化物267が単結晶シリコン内に埋め込
まれた図1(b)に示すようなSOI半導体基板が完成
する。
【0040】図9は、本発明によるSOI半導体基板を
貼り合わせ法によって製造する方法の他の例を示す工程
断面図である。この例では、熱酸化して埋め込み酸化膜
となるシリコン酸化膜を形成し、一方、導体(または半
導体)はドーパントをイオン注入することにより形成す
る。
【0041】まず、図9(a)に示すように、単結晶シ
リコン基板281上にフォトレジスト282を塗布す
る。次に、図9(b)のように、フォトリソグラフィ工
程によりフォトレジスト膜の所望の位置にドーパントを
注入するための窓283を開ける。次に、図9(c)の
ように、シリコンに固溶して導体あるいは半導体となる
ドーパントのイオン(ヒ素、リン、ボロン等)284を
イオン注入する。次に、図9(d)のように、フォトレ
ジストを除去する。次に、図9(e)のように、800
℃以上のアニールを加えると、単結晶シリコンの中にド
ーパントが導入され、シリコンが導体あるいは半導体2
86として働くようになる。このとき、イオン種のドー
ズ量によって、シリコンが導体になったり半導体になっ
たりする。なお、次工程のシリコン酸化膜形成のための
酸化の温度がイオン種を活性化するのに充分であれば、
この図9(e)のアニールは省略可能である。
【0042】続いて、図9(f)に示すように、導体又
は半導体のシリコン286が局所的に形成された単結晶
シリコン基板281上にシリコン酸化膜287を形成
し、Si34などの絶縁膜288を堆積させた後、フォ
トレジスト289を塗布する。次に、図9(g)のよう
に、フォトレジスト289及び絶縁膜288の所望の箇
所にフォトリソグラフ及びドライエッチングにより窓2
90を形成する。次に、図9(h)のように、フォトレ
ジストを除去する。次に、図8(i)にように、熱酸化
することによりシリコン酸化膜291を形成する。次
に、図9(j)のように、研磨などで単結晶シリコン基
板281を所望の厚さにする。こうして、表面にシリコ
ン酸化膜292と導体又は半導体のシリコン293が各
々局所的に形成された単結晶シリコン基板281が形成
される。このようにして形成された基板をA基板と呼ぶ
ことにする。
【0043】続いて、図9(k)に示すように、新たな
単結晶シリコン基板294(B基板と呼ぶ)を用意す
る。次に、図9(l)のように、1100℃以上の高温
酸素雰囲気中でA基板とB基板をシリコン酸化膜292
と導体又は半導体のシリコン293を内側にして貼り合
わせる。この時、A基板とB基板の周囲にシリコン酸化
膜295が形成される。次に、図9(m)にように、シ
リコン酸化膜292の上に残す単結晶シリコン296が
所望の厚さとなるようにB基板の側を研磨する。こうし
て、シリコン酸化膜292と導体又は半導体のシリコン
293が単結晶シリコン内に埋め込まれた図1(b)に
示すようなSOI半導体基板が完成する。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の半
導体基板は、その上に集積回路を作製している工程中に
発生する、単結晶シリコン層(SOI層)と単結晶シリ
コン基板との電位差が、ゼロあるいはこれに近い値とな
る。これで、集積回路を作製途中に起こる静電気放電
が、従来のSOIウェハを使用する場合に比べて軽減さ
れる。これによって、集積回路は安定して動作する。さ
らには、完成した集積回路も静電気放電の耐性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるSOI半導体基板の構造を示す模
式図。
【図2】本発明のSOI半導体基板を利用して形成した
回路群の一例を示す図。
【図3】本発明によるSOI半導体基板の製造方法の一
例を示す工程断面図。
【図4】本発明によるSOI半導体基板の製造方法の他
の例を示す工程断面図。
【図5】本発明によるSOI半導体基板の製造方法の他
の例を示す工程断面図。
【図6】本発明によるSOI半導体基板の製造方法の他
の例を示す工程断面図。
【図7】本発明によるSOI半導体基板の製造方法の他
の例を示す工程断面図。
【図8】本発明によるSOI半導体基板の製造方法の他
の例を示す工程断面図。
【図9】本発明によるSOI半導体基板の製造方法の他
の例を示す工程断面図。
【図10】SOI半導体基板の断面構造図。
【図11】従来のSOI半導体基板の説明図。
【符号の説明】
101,111,121,131,161,191,2
21,251,281…単結晶シリコン基板 102,112,133,165,197,236,2
66,292…埋め込みシリコン酸化膜 173,208,293…ドープされたシリコン 169,204,227,237,267…ケイ化物 228,253,262,288…絶縁膜 230…シリコン酸化膜 162,163,167,193,194,200,2
02,223,229,254,263,282,28
9…フォトレジスト 113,166,198,240,270,296…S
OI層 225…金属膜 239,269,295…シリコン酸化膜 257…窪み 258…導体又は半導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/265 H01L 21/76 H01L 27/12 H01L 21/336

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコン基板に絶縁膜とともに
    電性を有するケイ化物が各々局所的に埋め込まれている
    ことを特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜と前記導電性を有するケイ化
    とが基板面に平行な方向に交互に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の半導体基板。
  3. 【請求項3】 前記導電性を有するケイ化物は、チタ
    ン、タングステン又はアルミニウムのケイ化物であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の半導体基板。
  4. 【請求項4】 単結晶シリコン基板の局所的な位置に単
    結晶シリコンと反応して絶縁膜を形成する原子をイオン
    注入し、その後にアニールすることによって前記単結晶
    シリコン基板に絶縁膜を局所的に埋め込む第1の工程
    と、 前記単結晶シリコン基板の局所的な位置に単結晶シリコ
    ンと反応して導電性があるケイ化物を形成する原子をイ
    オン注入し、その後にアニールすることによって前記単
    結晶基板にケイ化物を局所的に埋め込む第2の工程とを
    含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、 前記第2の工程は、前記単結晶シリコン基板上にフォト
    レジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程により単結
    晶シリコンの内部にケイ化物を形成する箇所の上のフォ
    トレジストを除去し、単結晶シリコンと反応してケイ化
    物を形成する原子をイオン注入し、その後にアニールす
    ることによって、所望の位置にケイ化物を埋め込むこと
    を特徴とする半導体基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、 前記第2の工程は、前記単結晶シリコン基板の表面に絶
    縁膜を形成し、前記絶縁膜の上にフォトレジストを塗布
    し、フォトリソグラフィ工程により単結晶シリコンの内
    部にケイ化物を形成する箇所のフォトレジストを除去
    し、単結晶シリコンと反応してケイ化物を形成する原子
    をイオン注入し、単結晶シリコン上に残っているフォト
    レジストを除去し、その後、アニールすることによっ
    て、所望の位置にケイ化物を埋め込むことを特徴とする
    半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 単結晶シリコン基板の局所的な位置に単
    結晶シリコンと反応して絶縁膜を形成する原子をイオン
    注入し、その後にアニールすることによって前記単結晶
    シリコン基板に絶縁膜を局所的に埋め込む第1の工程
    と、 前記単結晶シリコン基板の局所的な位置に単結晶シリコ
    ンに固溶して導電性あるいは半導体のシリコンを形成す
    る原子をイオン注入し、その後にアニールすることによ
    って前記単結晶シリコン基板にドープされた導体又は半
    導体のシリコンを局所的に埋め込む第2の工程とを含
    み、 前記第2の工程では、前記絶縁膜と前記ドープされた導
    体又は半導体のシリコンとが基板面に平行な面において
    交互に配置されるようにして前記ドープされた導体又は
    半導体のシリコンを埋め込む ことを特徴とする半導体基
    板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、 前記第2の工程は、前記単結晶シリコン基板の表面に絶
    縁膜を形成し、前記絶縁膜の上にフォトレジストを塗布
    し、フォトリソグラフィ工程により単結晶シリコンの内
    部にケイ化物を形成する箇所のフォトレジストを除去
    し、単結晶シリコンに固溶して導電性あるいは半導体の
    シリコンを形成する原子 をイオン注入し、その後にアニ
    ールすることによって、所望の位置にドープされた導体
    又は半導体のシリコンを埋め込むことを特徴とする半導
    体基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 第1の単結晶シリコン基板上にシリコン
    と反応してケイ化物を形成する原子を局所的に堆積さ
    せ、そののちアニールしてケイ化物を前記第1の単結晶
    シリコン基板表面に局在的に形成する工程と、 前記第1の単結晶シリコン基板表面に局所的に厚いシリ
    コン酸化膜を形成し、そののち前記シリコン酸化膜と単
    結晶シリコン基板の表面が同一の表面になるまで前記シ
    リコン酸化膜を除去してシリコン酸化膜を前記第1の単
    結晶シリコン基板表面に局在的に形成する工程と、 前記第1の単結晶シリコン基板と第2の単結晶シリコン
    基板とを、前記第1の単結晶シリコン上に形成したケイ
    化物及びシリコン酸化膜を内部にして高温雰囲気中にて
    貼り合わせる工程と、 前記貼り合わされた第1の単結晶シリコン基板又は第2
    の単結晶シリコン基板を、前記シリコン酸化膜の上に所
    望の厚みの単結晶シリコン層が残るまで研磨あるいはエ
    ッチング等により除去する工程とを含むことを特徴とす
    る所望の位置にケイ化物及びシリコン酸化膜が埋め込ま
    れた半導体基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の単結晶シリコン基板に単結晶シ
    リコンに固溶して導電性あるいは半導体のシリコンを形
    成する原子を局所的にイオン注入し、そののちアニール
    して導電性あるいは半導体のシリコンを局所的に形成す
    る工程と、 前記第1の単結晶シリコン基板表面に局所的に厚いシリ
    コン酸化膜を形成し、そののち前記シリコン酸化膜と単
    結晶シリコン基板の表面が同一の表面になるまで前記シ
    リコン酸化膜を除去してシリコン酸化膜を前記第1の単
    結晶シリコン基板表面に局在的に形成する工程と、 前記第1の単結晶シリコン基板と第2の単結晶シリコン
    基板とを、前記第1の単結晶シリコン上に形成した導電
    性あるいは半導体のシリコン及びシリコン酸化膜を内部
    にして高温雰囲気中にて貼り合わせる工程と、 前記貼り合わされた第1の単結晶シリコン基板又は第2
    の単結晶シリコン基板を、前記シリコン酸化膜の上に所
    望の厚みの単結晶シリコン層が残るまで研磨あるいはエ
    ッチング等により除去する工程とを含むことを特徴とす
    る所望の位置に導体あるいは半導体のシリコン及びシリ
    コン酸化膜が埋め込まれた半導体基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の単結晶シリコン基板上に局所的
    に凹部を形成し、前記凹部に導体を堆積させ、そののち
    表面を研磨することにより導体を前記第1の単結晶シリ
    コン基板表面に局在的に形成する工程と、 前記第1の単結晶シリコン基板表面に局所的に厚いシリ
    コン酸化膜を形成し、そののち前記シリコン酸化膜と単
    結晶シリコン基板の表面が同一の表面になるまで前記シ
    リコン酸化膜を除去してシリコン酸化膜を前記第1の単
    結晶シリコン基板表面に局在的に形成する工程と、 前記第1の単結晶シリコン基板と第2の単結晶シリコン
    基板とを、前記第1の単結晶シリコン上に形成した導体
    及びシリコン酸化膜を内部にして高温雰囲気中にて貼り
    合わせる工程と、 前記貼り合わされた第1の単結晶シリコン基板又は第2
    の単結晶シリコン基板を、前記シリコン酸化膜の上に所
    望の厚みの単結晶シリコン層が残るまで研磨あるいはエ
    ッチング等により除去する工程とを含むことを特徴とす
    る所望の位置に導体あるいは半導体のシリコン及びシリ
    コン酸化膜が埋め込まれた半導体基板の製造方法。
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