JP3530587B2 - 可変利得入力ステージを備える信号処理回路 - Google Patents

可変利得入力ステージを備える信号処理回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、入力として検
出または受信された可変量に応答して、可変出力信号を
発生する処理回路に関するものである。本発明は、特に
信号に可変の増幅/減衰率を付与するステージまたは入
力センサーに関するものであり、とりわけ、その入力の
上流に、可変利得回路が配置される信号処理回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、信号処理回路の上流に
は、スイッチ可能な利得素子、または、より一般的に
は、可変利得素子が設けられる。特に、レンジのスイッ
チを行う電圧計の例は誰でも精通している。一般的に
は、処理回路に固有のダイナミック・レンジより広い範
囲にわたって、一定したSN比の確保が所望される場合
において、スイッチ可能な利得素子と、信号処理回路と
の組み合わせが用いられる。
【0003】信号処理回路の上流においてスイッチ可能
な利得ステージを利用する場合、欠点の生じる可能性が
ある。実際、さまざまなタイプの回路において、感度レ
ンジをスイッチする毎に、出力信号に、望ましくない値
または過渡状態(今後、単に過渡と言うこともある。)
を示すことになる。レンジの変更に伴うこのような過渡
状態は、回路の先行状態を累積する「メモリ効果」を持
つコンデンサまたは巻線のようなコンポーネントから所
定の回路が構成されると、システム的に生じることにな
る。こうした状態におけるメモリ効果を有する回路は、
状態変数(バリアブル)に依存した回路、または、伝達
特性が状態変数に依存した回路と言われる。
【0004】伝達特性が状態変数に依存する回路、換言
すれば、メモリ効果を有する回路の場合、レンジのスイ
ッチングができるのは、レンジの変更の後毎に、出力信
号が利用される前に、回路に安定化のための時間が与え
られる場合に限られる。
【0005】メモリ効果を有するアナログ回路は、時流
にのったものである。実際、現在のほとんどのアナログ
・フィルタには、先行状態の記憶を保持する誘導または
容量コンポーネントが含まれている。一方、例えば、シ
グマ・デルタ変換器または位相または周波数ロック・イ
ン・システムのような、大部分の精密アナログ回路は、
異なるコンポーネントを形成する精度、応答時間または
通過帯域の間における妥協に基づくものである。
【0006】すなわち、ロック・イン増幅器の場合、信
号を周囲ノイズと区別するやり方で、極めて限定した帯
域幅において信号を検出するため、信号の既知の周期性
が利用される。一方、シグマ・デルタ変調器の場合、製
造精度に関する所定の公差が、オーバ・サンプリング、
及び、所定の要求に従って拒絶されるエラーを考慮した
定量化反作用(quantified retroaction)によって、補償
される。
【0007】本発明の目的をより明確に定義できるよう
にするには、メモリ効果を有する回路の伝達特性及び機
能特性の特徴をより明確に示すことが有効である。
【0008】メモリ効果のないアナログ処理回路の機能
特性については、一定の係数及び量子化器の、任意の、
ただし、確立された組み合わせ(おそらく、極めて複雑
な)の形で解説することが可能である。これによって、
この伝達特性が決まり、入力時における瞬時信号の知識
によって、所定の瞬間における回路の出力信号が完全に
決まることになる。
【0009】一方、メモリ効果を有するアナログ回路の
場合、出力回路の値は、特定の瞬間における入力信号だ
けによって決まるのではなく、こうした特定の瞬間に先
行する他の瞬間における入力信号によっても決まること
になる。メモリ効果を有する回路の場合、回路のメモリ
効果がその伝達特性に影響する。換言すれば、メモリ効
果を有する回路素子の場合、所定の瞬間における入力信
号の値から出力信号の値を決定することを可能にする、
係数と量子化器の組み合わせは、先行する瞬間における
入力信号の値の関数である。メモリ効果を有する回路素
子は、従って、一般に、関数の観点から、一定の係数と
量子化器から成る組み合わせによって特性が決まるが、
この場合、これに先行する瞬間の記憶を保持する、状態
変数と呼ばれる可変要素が追加される。アナログ・フィ
ルタの場合、極性と同じ数の状態変数が存在する点に留
意すべきである。
【0010】従って、回路素子のメモリ効果(記憶)
は、状態変数によって保持されるということができる。
実際の回路において、こうした記憶を保持する要素は、
コンデンサ及びインダクタンスである。回路の状態変数
は、従って、コンデンサの端末における電圧、巻線にお
ける電流、または、両方の組み合わせによって決まる。
さらに、信号経路に配置される全ての容量及び全てのイ
ンダクタンスが、一種の積分器を構成し、従って、回路
素子のメモリ効果は、積分器によってもたらされるとい
うことができる点に留意されたい。
【0011】こうしたメモリ効果を有する回路の特定の
例が、既述のように、シグマ・デルタ変換器である。
【0012】図1を参照する。図1は、シグマ・デルタ
変換器の動作の基本原理を説明するため、積分器20
2、コンパレータ203、1ビット・デジタル/アナロ
グ変換器204、デジタル低域通過フィルタ205、信
号組み合わせ装置206を備えた一次シグマ・デルタ・
アナログ/デジタル変換器201を示す。A/D変換器
201には、さらに、入力端子207、出力端子20
8、及び、データ端子209が設けられている。
【0013】アナログ入力信号が、入力端子207に加
えられ、信号組み合わせ装置206を介して、積分器2
02に供給される。コンパレータ203は、ナイキスト
周波数fN(最高の信号周波数の2倍)よりN倍高いサ
ンプリング周波数fsで、積分器202からの信号にサ
ンプリングを施す。Nは、オーバ・サンプリング係数と
呼ばれる。コンパレータ203の出力において、アナロ
グ入力信号の粗(1ビット)推定値が、オーバ・サンプ
リング率で得られるようになる。データ端子209から
のビット・ストリームとして得られるこれらの推定値
は、D/A変換器204によってアナログ形式に変換さ
れ、信号組み合わせ回路206によってアナログ入力信
号から減算される。コンパレータ203の出力からのビ
ット・ストリームには、デジタル形式によるアナログ入
力値と、量子化エラーまたは量子化ノイズとしても知ら
れるデジタル・エラー信号とから構成される情報が含ま
れている。
【0014】ビット・ストリームの情報を分析するた
め、変換器201は、線形システムとしてモデル化する
ことが可能であり、この場合、コンパレータの出力は、
y(t)=cx(t)+r(t)として線形化すること
ができるが、ここで、x(t)はコンパレータの入力、
y(t)はその出力、cは線形化されたコンパレータの
利得である。量子化ノイズまたはエラーr(t)は、線
形モデルともとの非線形伝達との間のエラーを表してい
る。データ端子209からの変換器の出力は、端子20
7に加えられる入力信号i(t)、及び、積分器の伝達
関数g(t)の周波数領域の表現である、I(s)及び
G(s)によって、また、量子化エラーr(t)のスペ
クトル密度であるR(s)によって、次のように表現す
ることが可能である: Y(s)=[(cG(s))/(1+cG(s))].I(s)+ [1/(1+cG(s))].R(s)
【0015】この式から明らかなように、積分器または
一次低域通過フィルタを表す伝達関数G(s)の利用に
よって、ビット・ストリームY(s)の低周波数成分に
おける量子化ノイズを最小限に抑えることが可能にな
る。この場合、ベース帯域における周波数ついては、下
記によって近似させることができる: Y(s)=I(s)+1/(1+cG(s)).R
(s)
【0016】従って、I(s)は、歪みを生じることが
なく、量子化ノイズR(s)は、高域通過フィルタ1/
(1+cG(s))によって伝達されるので、帯域幅の
周波数に関する量子化ノイズの最大減衰、及び、帯域幅
を超える周波数に関する減衰の漸減が実現する。この効
果は、「ノイズ整形」と呼ばれる。ビット・ストリーム
における高周波数のエラーは、デジタル低域通過フィル
タ205によって抑制される。さらに、シグマ・デルタ
変換器201のダイナミック・レンジは、図1に示す積
分器202の代わりに、第2の、すなわち、より高次の
積分器、または、第2の、すなわち、より高次の低域通
過フィルタに置き換えるか、または、2つ以上のこうし
た積分器またはフィルタを縦続接続することによって改
善することが可能である。
【0017】マルチ・レンジ信号変換器は、2つ以上の
入力レンジを備える変換器であり、各レンジは、変換器
が許容できる入力信号の最大値によって決まる。こうし
た変換器の概要が、古典的なA/D変換器ブロック21
1、信号組み合わせ装置212、213、及び、反転ブ
ロック214を備えたアナログ/デジタル変換器210
によって、図2に示されている。アナログ信号Vinは、
信号組み合わせ回路212において、利得Gによって増
幅される。増幅された信号G・Vinは、A/Dブロック
211によってデジタル出力信号に変換される。出力信
号Bは、引き続き、信号組み合わせ装置213におい
て、利得Gの逆値で増幅されるので、その出力からアナ
ログ入力信号Vinを表すデジタル信号B/Gが生じるこ
とになる。
【0018】変換器210の異なるレンジは、選択可能
な利得Gの異なる値に対応しており、各レンジの定量化
ステップ数は同じである(この数は、A/Dブロック2
11の変換アルゴリズムによって決まる)。このため、
異なるレンジにおける定量化ステップのサイズは、入力
信号の最大値に正比例している。従って、低分解能のレ
ンジでは、最大振幅の信号を大きい定量化ステップで変
換することが可能であり、一方、高分解能のレンジで
は、ステップが細かくなるが、振幅の小さい信号の変換
が可能になる。
【0019】直接または2進重み付け変換器の精度及び
線形性は、基本的に、そのトランジスタ、抵抗、及び、
容量といった、その重み付けコンポーネントの整合公差
によって制限される。このため、統合直接A/D変換器
の場合、1000〜250ppmより優れた精度が得ら
れない、換言すれば、デジタル分解能は10〜12ビッ
トである。
【0020】しかし、間接または補間変換器は、その時
間に関した補間動作のため、コンポーネントの整合公差
による制限を受けない、相対精度を有している。従っ
て、分解能及び相対精度が重要な考慮事項となる用途に
おいては、16ビットの分解能を備えたシグマ・デルタ
変換器がよく用いられる。
【0021】しかし、シグマ・デルタ変換器は、メモリ
効果を有する回路であり、このため、複数の入力レンジ
を備えた信号変換器を必要とする用途には、現在のとこ
ろ用いられていない。さらに正確にいえば、入力信号の
レンジ範囲が、シグマ・デルタ変換器によって変更され
る場合、その出力信号には、追加ノイズが生じる。整流
(コンミュテイション)ノイズと呼ばれるこのノイズ
は、積分機能の実行時に、シグマ・デルタ変換器201
の積分器202が、入力信号と出力信号の間における定
量化エラーを累算するという事実から生じるものであ
る。シグマ・デルタ変換器が、既存のマルチ・レンジ変
換器に用いられることになると、この累算定量化エラー
と用いられる範囲の利得Gとが、掛け合わせられること
になる。変換器の範囲、従って、Gの値が、変更される
と、積分器の重要性は、変わるが、その内容は変わらな
い。
【0022】積分器の内容が変化しないという事実は、
積分プロセスに不整合を生じ、この結果、ビット・スト
リームに積分器によって生じる整流ノイズが見受けられ
るようになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従っ
て、可変利得の変更の後毎に、過渡状態による信号の妨
害を生じることなく、可変利得回路と連係して機能する
ことが可能な状態変数によってその伝達特性が決まる回
路を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、入力と
して検出または受信する可変量に応答して、可変出力信
号を発生する処理回路を提供することによって、この目
的を達成することが可能である。前記処理回路は、信号
に可変増幅/減衰率の付与をするステージと連係する
か、または、前記付与を行う入力センサーを備えてお
り、前記処理回路は、さらに、状態変数によって決まる
応答特性を示し、通常、前記増幅/減衰率の修正によっ
て生じる過渡状態を抑制するための手段が設けられてい
る。その過渡状態を抑制するための前記手段は、増幅/
減衰率の前記修正に正比例するように、前記状態変数の
値を修正することを特徴としている。
【0025】過渡状態を抑制するための上記手段のおか
げで、過渡状態を引き起こすことなく、増幅/減衰率を
変更することが可能になる。さらに、こうした増幅/減
衰率のおかげで、その機能レンジが、常に、SN比、並
びに、エネルギ(これ、すなわち、何であれ、入力とし
て検出または受信をする量の強度)消費に関して、最適
に近い回路を得ることが可能になる。
【0026】本発明の有効な変形によれば、入力信号か
らの出力信号に加算または減算を施して、組み合わせ信
号を発生する信号組み合わせ手段と、前記組み合わせ信
号の時間的値を表した量を記憶するためのエラー記憶手
段を備えた、前記組み合わせ信号を積分して、積分信号
を発生するための積分手段と、前記積分信号と1つ以上
の既定レベルの比較を行って、前記出力信号を発生する
ための比較手段と、前記出力信号を表したフィードバッ
ク信号を前記組み合わせ手段に供給するためのフィード
バック手段と、前記入力信号を所望の利得によって増幅
するための手段と、第1の値と少なくとも第2の値の間
において、前記増幅/減衰率を変更するための範囲設定
手段と、前記出力信号を前記増幅/減衰率の逆値で増幅
するための手段と、前記増幅/減衰率が前記第1の値か
ら前記第2の値に変更される際、前記記憶されている量
に、前記第2の値と前記第1の値の比を掛けるノイズ補
償手段から構成される、可変入力信号を可変出力信号に
変換するためのシグマ・デルタ変換器を構成する処理回
路が提供される。
【0027】変換器の入力範囲を変更する際に、積分器
に記憶されている定量化エラーに、新しい利得と古い利
得の比を掛けることによって、もしそうでなければ整流
ノイズを生じることになる、積分プロセスにおける不整
合が回避される。
【0028】本発明のもう1つの態様によれば、入力信
号からの出力信号を表すフィードバック信号に加算また
は減算を施して、組み合わせ信号を発生する信号組み合
わせ手段と、前記組み合わせ信号の時間的値を表した量
を記憶するためのエラー記憶手段を備えた、前記組み合
わせ信号を積分して、積分信号を発生するための積分手
段と、前記積分信号と1つ以上の既定レベルの比較を行
って、前記出力信号を発生するための比較手段と、前記
出力信号を表したフィードバック信号を前記組み合わせ
手段に供給するためのフィードバック手段と、前記出力
信号をある増幅/減衰率よって増幅し、前記フィードバ
ック信号を発生するための手段と、第1の値と少なくと
も第2の値の間において、前記増幅/減衰率を変更する
ための範囲設定手段から構成される、可変入力信号を可
変出力信号に変換するためのシグマ・デルタ変換器を構
成する処理回路が提供される。
【0029】積分器において累積される定量化エラー
は、選択される特定の範囲の利得とは関係がなくなるの
で、シグマ・デルタ変換器の出力信号に生じる整流ノイ
ズが回避される。
【0030】本発明の他の特性及び利点については、例
示のためだけに示され、添付の図面に関連して作成され
た、後続の詳細な説明を読むことによって明らかになる
であろう。
【0031】
【実施例】図3は、本発明によるアナログ回路の原理に
関する概略図である。図3には、基本的に4つのブロッ
ク、すなわち、信号の処理を行う回路2、増幅/減衰を
行う第1の可変利得ステージ4、利得制御手段及び過渡
状態抑制手段を混合したブロック6、信号をもとのレベ
ルに戻すために増幅/減衰を行う第2の可変利得ステー
ジ8が含まれている。用途によっては、ブロック8が他
の回路に内包される可能性もある点に留意すべきであろ
う。例えば、電気抵抗ミリアンペア計の場合、レンジ・
セレクタの位置を知る上で考慮すべき測定スケールを決
定するのは、オペレータである。
【0032】一般的な動作原理は、次の通りである。ま
ず、処理すべき信号が、ライン10によって、第1の増
幅/減衰ステージ4の入力に供給され、ステージ4は、
入力された信号に応答し、出力として、振幅が標準化さ
れた信号をライン12に送り出す。増幅/減衰ステージ
4は、利得制御手段による制御を受けることが予定され
ている。図3には、採り得る利得のさまざまな値が、K
0、K1、...、Knで示されている。さらに明らかに
なるように、この利得は、離散値の集合の形をとる可能
性もあるし(従って、スイッチ可能な利得として論じら
れる)、あるいは、所定の間隔にわたって連続して変動
する可能性もある。
【0033】増幅/減衰ステージ4によって増幅される
信号は、ライン12を介して、信号処理回路2の入力に
供給される。入力される信号に応答し、回路2は、出力
として、処理済みの信号をライン14に送り出す。この
信号に加えられる処理は、既知のあらゆるタイプが可能
である(フィルタリング、分析、アナログ/デジタル変
換等)。
【0034】さらに図3において明らかなように、ライ
ン16が、ライン14のノード15とブロック6の間に
延びている。ライン16は、利得制御手段(6)により
ステージ4からの利得を変更しなければならない瞬間が
決定され得るように、処理回路2から出力として供給さ
れる信号のレベルをブロック6の利得制御手段(6)に
加える働きをする。当業者には明らかなように、処理回
路2からの出力信号のレベルを制御する代わりに、第1
ステージ4からの、または、図3の概略図における他の
個所からの出力信号を入力として、そのレベルを測定す
ることも可能である。
【0035】図3の場合、利得制御手段(6)の動作原
理は、次の通りである: 所定の瞬間におけるライン1
6の信号レベルが、一定の率(例えば、回路2のダイナ
ミック・レンジ全体の90%)を超えると、あるいは、
所定の率(例えば、ダイナミック・レンジの25%)未
満になると、利得制御手段が応答し、利得を変更して、
処理回路2の入力における信号レベルを処理回路2が許
容可能な最大値にできる限り近い値に戻して2つの増幅
/減衰ステージ4及び8を制御する。
【0036】このため、図3には、利得制御手段6を2
つの増幅/減衰ステージ4及び8に結合する2つのライ
ン18及び20が示されている。2つのライン18及び
20は、それぞれ、ステージ4及び8に制御信号を供給
し、そして、これらに応答してステージ4及び8は、そ
れぞれ、その利得を変更することになる。利得制御手段
及び増幅/減衰ステージは、第1ステージ4の利得が、
所定の比率で変化する場合、第2のステージ8の利得を
第1ステージの比率とは逆の比率で変化させるやり方
で、協働するように設けられている。こうした構成は、
例えば、処理すべき信号が、フィルタリングを施すのが
望ましいオーディオ信号の場合には、重要である。それ
にもかかわらず、既述のように、第2の増幅/減衰ステ
ージ8は、既述の測定計器のように、明示的に存在する
ものではない。
【0037】その動作について、これまでに解説した図
3の構成要素は、当該技術の熟練者にとって既知のとこ
ろであり、多数の変形に従って形成することが可能であ
り、次に解説することになる、本発明による過渡状態抑
制手段の適用分野は、図3に示す特定の変形に完全に限
定されるものではない。
【0038】本発明による過渡状態抑制手段がなけれ
ば、信号処理回路2にメモリ効果があると、増幅ステー
ジの利得が修正される毎に、その動作が妨害される。利
得をスイッチすると、出力信号に過渡状態が生じ、回路
2が安定するまで、出力信号の利用が不可能になる。第
1ステージ4の利得が、漸次変動する場合、出力信号に
過渡状態自体が観測されることはないが、それにもかか
わらず、こうした信号には、第1ステージ4の利得変動
によって生じる、望ましくない成分が含まれる。
【0039】このような実際の状態を改善するため、図
3のモジュール6には、さらに、本発明に従って、利得
制御手段と連係し、ライン22を介して、本発明に従っ
て過渡状態を抑制する手段の制御を保証するシーケンサ
が設けられている。こうした過渡状態抑制手段について
は、図5及び6に関連して、さらに詳細に後述すること
にする。
【0040】既述のように、過渡状態抑制手段は、増幅
/減衰ステージ4の利得が変化する毎に、処理回路2の
状態変数の値を修正するために設けられている。さら
に、状態変数の修正は、第1のステージ4の利得変動に
正比例するように実施される。経験から明らかなよう
に、状態変数のこうした修正によって、処理回路2の出
力信号における過渡状態及び望ましくない成分をほぼ完
全に消失させることが可能になる。
【0041】本発明の原理については、概略説明済みで
あるが、まだ、過渡状態抑制手段によって、処理回路2
の状態変数の値を十分に修正することができるようにす
る、正確な働きについては説明をしていない。過渡状態
抑制手段が得られる特定の形態は、処理回路2の特定の
性質によって決まる。次に、メモリ効果を有する2つの
特定の回路例に関連して、本発明による過渡状態抑制手
段の2つの特殊な実施例について解説することにする。
【0042】図4に概略を示す回路は、図3において信
号処理のブロック2によって大まかに示された第1の特
定の回路例を構成している。図4の概略図は、(演算相
互コンダクタンス増幅器及び容量(OTA−C)をオプ
ションとして利用した)2次連続帯域通過/低域通過フ
ィルタを表している。こうしたタイプのフィルタは、当
業者にとって既知である。そのようなフィルタは、アナ
ログ形式の信号処理に広く用いられている。
【0043】図4の回路には、第1の増幅/減衰ステー
ジ(図3)によって供給される、フィルタリングを施し
た信号を受信するための入力ライン12、及び、交互
に、低域通過フィルタリングを施した信号または帯域通
過フィルタリングを施した信号を供給するために用いる
ことを意図した2つの出力ライン14a及び14bが含
まれている。
【0044】図4において明らかなように、回路2は、
それぞれ、24a及び24bで表示された、容量C1及
びC2の2つのコンデンサを含む。コンデンサ24a及
び24bは、それぞれ、回路のノード(それぞれ、26
a及び26bで表示)とアースの間に接続されている。
この図において明らかなように、ノード26a及び26
bは、それぞれ、相互コンダクタンス増幅器(それぞ
れ、28a及び28bで表示)の下に配置されている。
ここに示す回路には、回路のメモリ効果を与えるコンデ
ンサ26a及び26bが設けられている。従って、本例
の場合、本発明に従って、過渡状態抑制手段によって修
正しなければならない状態変数は、上述の2つのコンデ
ンサにおけるそれぞれの電荷である。
【0045】図5には、本発明に従って、過渡状態抑制
手段を備えた、図4のコンデンサの一方である24aま
たは24bが示されている。
【0046】図4に既に示されている図5の構成要素
は、同様の参照番号が付されている。すなわち、容量C
のコンデンサ24は、コンデンサ24a、24bの一方
を表し、ノード26は、ノード26a、26bの一方を
表し、相互コンダクタンス増幅器28は、相互コンダク
タンス増幅器28a、28bの一方を表している。
【0047】図5に示す他の構成要素は、本発明による
過渡状態抑制手段の一部を形成している。この第1の例
の過渡状態抑制手段は、2の累乗の比率で変化するさま
ざまな離散的値をとり得る利得を持つ増幅/減衰ステー
ジによって、図4の回路入力における信号の振幅が既に
標準化されている場合に対応するするものである。本例
の場合、こうした手段には、コンデンサ24と同じ容量
Cを備えるコンデンサ30、及び、演算増幅器32、及
び、それぞれ、φ1、φ1b、φ1c、S1、S2、S
3、及び、S4で表示の7つのスイッチが含まれてい
る。
【0048】当業者には明らかなように、図5の回路
は、コンデンサ切り換えタイプである。スイッチは、シ
ーケンサ(図3に関連して既述)が既知の方法で発生す
る制御信号によってされ得る。そのシーケンサは利得制
御手段(図3に6で表示)が発生する制御信号に応答す
る。シーケンサによって発生される制御信号は、不図示
の伝送ラインによって、異なるスイッチに供給される。
【0049】過渡状態抑制手段は、従って、2の累乗に
従って状態変数の値を修正するために設けられている。
まず、コンデンサ24の端子間の電圧を2で割ることを
可能にするスイッチング・シーケンスについて説明する
ことにする。コンデンサ24の端子間における電圧を1
の累乗を超える2の累乗で割るには、必要な回数だけ、
2で割る手順を繰り返せば十分である。
【0050】本発明による過渡状態抑制手段が、不動作
状態の場合、換言すればフィルタのに位置する増幅/減
衰ステージの利得が変化しない場合、スイッチφ1及び
φ1bは閉じているが、他の全てのスイッチは、開いて
いる。
【0051】利得制御手段が、利得を2で割るために制
御信号を送る瞬間に、過渡状態抑制手段を制御するシー
ケンサが作動する。シーケンサは、スイッチφ1及びφ
1bを開き、スイッチφ1c及びスイッチS1及びS2
を閉じるため、まず、第1の制御信号を発生する。この
スイッチ動作の結果は、第1のコンデンサ24及びその
内容が回路の残りの部分から分離されるということであ
る。さらに、スイッチφ1cを閉じることには、その電
荷が一定に保たれるようにして、増幅器32の出力と仮
想アースの間にコンデンサ24を接続するという効果が
ある。そして、スイッチS1及びS2を閉じることに
は、第2のコンデンサ30の完全な放電を生じさせると
いう効果がある。
【0052】次に、シーケンサは、スイッチφ1c及び
スイッチS1及びS2を開き、スイッチS3及びS4を
閉じるために第2の制御信号を送り、2つのコンデンサ
24及び30を並列に接続する。この条件下では、2つ
のコンデンサの端子間における電圧が等しくなるよう、
コンデンサ24に蓄えられた電荷の半分が、コンデンサ
30に送り込まれる。こうした電荷の転送には、コンデ
ンサ24に保持された状態変数の値を2で割るという効
果がある。最後に、シーケンサは、スイッチを初期状態
にリセットする(φ1及びφ1bを除く、全てのスイッ
チが開く)よう、第3の制御信号を送る。
【0053】コンデンサ24の端子間における電圧を2
倍にするために利用されるスイッチング・シーケンスに
ついて、説明する。既述のように、利得の変化がない場
合、スイッチφ1及びφ1bが閉じ、他の全てのスイッ
チは開いている。
【0054】利得制御手段が、利得を2倍に増すため
に、制御信号を送る瞬間、過渡状態抑制手段を制御する
シーケンサが、作動する。シーケンサは、まず、上述の
2で割るシーケンスの第1の制御信号と同じ、第1の制
御信号を発生する。この制御信号により、スイッチφ1
及びφ1bを開き、スイッチφ1cを閉じる。既述のよ
うに、こうしたスイッチング動作の第1の結果は、コン
デンサ24及びその内容が回路の残りの部分から分離さ
れるということである。さらに、スイッチφ1cを閉じ
ると、最初は、その電荷が一定に保たれたまま、増幅器
32の出力と仮想アースの間にコンデンサ24が接続さ
れる。
【0055】次に、シーケンサは、スイッチS2及びS
3を閉じるために第2の制御信号を送る。こうした条件
下で、演算増幅器32は、コンデンサ30の端子間にお
ける電圧が、コンデンサ24の端子間における電圧に等
しくなるまで、コンデンサ30の充電を行う。コンデン
サ30の容量は、コンデンサ24の容量と同じであり、
コンデンサ24と同じ電荷を蓄えている。
【0056】次に、シーケンサは、スイッチS2及びS
3を開き、スイッチS1及びS4を閉じるため、第3の
制御信号を送る。こうした条件下において、コンデンサ
30に蓄えられた電荷によって、増幅器32の反転入力
レベルの電位が修正され、これに応答して、反転入力の
電位が再びアースの電位になるまで、コンデンサ24に
電荷が供給される。この後者の作用によって、コンデン
サ24の端子間における電圧は2倍になる。シーケンサ
は、最後に、スイッチをその初期状態にリセットする
(φ1及びφ1bを除く全てのスイッチが開く)ため、
第4の制御信号を送る。
【0057】容易に分かるように、今説明した回路例に
おけるように、修正すべき状態変数が、コンデンサの端
子間における電圧である場合、コンデンサ切り換え手法
を用いることができ。こうした技法を用いる場合、本発
明による過渡状態抑制手段の働きは、次のように要約す
ることができる: − レンジ変更の瞬間に、回路の残りの部分からメモリ
効果を有する全てのコンポーネントを切断する; − 次に、状態変数の値を適切なやり方で変更する; − 最後に、回路の入力において利得が変化すると、メ
モリ効果を有するコンポーネントを回路の残りの部分に
再接続する。
【0058】本発明による過渡状態抑制手段がない場合
に観測される、過渡状態妨害の持続時間に比べて、上記
のスイッチング・シーケンスは、はるかに短い時間でも
って実行することができる。処理回路の通過帯域が十分
に高く制限されている多くの場合において、過渡状態抑
制手段によって信号に生じるカット・オフは、おそら
く、感知不能であろう。処理すべき信号が搬送波変調の
形で生じる特殊な場合、状態変数の変化は、搬送波の1
またはいくつかの周期内において生じる可能性がある。
【0059】上述の実施例は、2の累乗による状態変数
の値の修正に限られる。次に、図4の回路に用いるのに
も適するが、所定の範囲内の係数による状態変数の変更
を可能ならしめる、本発明の第2の実施例による過渡状
態抑制手段について解説することにする。
【0060】図6には、本発明による過渡状態抑制手段
の第2の実施例が示されている。本例の場合、過渡状態
抑制手段は、図4の容量C2を有するコンデンサ24b
に関連した状態変数の値を変更するために用いられる。
図4に示される部分に対応する、図6に示すコンポーネ
ントの参照番号は、同じになっている。
【0061】図6の回路は、入力における電流の大きさ
と制御信号の振幅との積に等しい大きさの電流を出力と
して生じるブロック35を含む。このブロック35は、
その入力50における電流IのK倍に等しい電流KIを
その出力60から発生し、また、入力50をアース電位
に維持するよう機能する。ブロック35は、可変比電流
ミラーを付加することによって、「The Curre
nt Conveyor;History And P
rogress」と題して、Adel S.Sedra
がISCAS 1989で提案した方法で構成すること
が可能である。
【0062】この過渡状態抑制手段の動作原理は、単純
である。これらには、2つの同一のコンデンサが含まれ
ており、2つのうちの第1のコンデンサ(例えば、コン
デンサ24)が、所与の瞬間に、図4の回路におけるコ
ンデンサ24bの機能を果たす。任意の所与の係数で状
態変数の値を修正することが望まれる場合、第1のコン
デンサは、ブロック35を通じて放電する。ブロック3
5は、その強度が第1のコンデンサの放電によって生じ
る電流の強度に所与の係数Kを掛けた値に等しい電流
を、出力として供給する。ブロック35の出力電流は、
第2のコンデンサの充電のために利用され、動作の終了
時には、第2のコンデンサの端子間に、第1のコンデン
サの端子間に既に存在した電圧に前記所与の係数を掛け
た値に等しい電圧が生じることになる。この動作が終了
すると、スイッチング動作によって、コンデンサ24が
当初占めていた位置において、コンデンサ24′を回路
に結合することが可能になる。
【0063】24及び24′で表示の2つの同一コンデ
ンサ、及び、ブロック35に加えて、図6の回路には、
図5のスイッチ1に対応するスイッチ1、及び、一連の
スイッチ対S1a、S1b、S2a、S2b、S3a、
S3b、S4a、S4b、S5a、S5b、S6a、S
6b、S7a、及び、S7bが含まれている。コンデン
サ24はスイッチSaと連係しており、一方、コンデン
サ24′は、スイッチSbと連係している。最後に、抵
抗37は、状態変数の値の修正時に、コンデンサの放電
を制動するため、乗算器35の入力に組み合わされる。
【0064】増幅/減衰ステージの利得に変化がなけれ
ば、スイッチφ1が閉じる。ここで、利得の変更に先立
って、フィルタに結合されていたのが、コンデンサ24
であると仮定する。この場合、スイッチS1aが閉じ、
スイッチS1bは開く。さらに、スイッチS3a、S4
a、S6a、及び、S7aも開き、スイッチS2aは閉
じる。さらに、コンデンサ24′を完全な放電状態に保
つため、スイッチS2b及びS7bが閉じ、スイッチS
3b、S4b、及び、S6bは開く点に留意されたい。
【0065】所与の係数で利得を修正するため、利得制
御手段が制御信号を送り出す瞬間に、過渡状態抑制手段
を制御するシーケンサは作動する。シーケンサは、一方
ではスイッチφ1を開き、コンデンサ24を回路の残り
の部分から切断するために、第1の制御信号を発生し、
他方では、フィルタの入力における利得を修正を加える
べき所与の係数に対応する信号をブロック35に対して
送り出す。
【0066】次に、スイッチS4a、S7a、S2b、
及び、S6bが閉じ、そしてスイッチS2aが開く。こ
の条件下において、コンデンサ24は、ブロック35の
入力における抵抗37を介して放電をする。さらに、乗
算器35の出力として供給される全ての電流が、コンデ
ンサ24′に記憶される。この条件下において、コンデ
ンサ24′に累積することになる電荷が、コンデンサ2
4が当初蓄えていた電荷に比例するは、明らかである。
さらに、ブロック35の増倍係数Kは、利得制御手段が
利得を制御した係数によって決まるので、コンデンサ2
4′の電荷とコンデンサ24の電荷との比は、利得を変
化させた率に等しくなる。
【0067】この動作が完了すると、シーケンサは、ス
イッチS1bを閉じ、コンデンサ24′と回路を接続す
るようにスイッチφ1を閉じるため、制御信号を送り出
す。
【0068】最後に、この第2の実施例の場合、過渡状
態抑制手段を制御する論理回路に、2つのコンデンサ2
4及び24′のうちのどちらが、所与の瞬間に回路と結
合されているかを記憶しておくための手段を設ける必要
があるという点を明示しておきたい。利得の変化する瞬
間にシーケンサが発生する制御信号のシーケンスは、回
路に結合されているのが、コンデンサ24とコンデンサ
24´のいずれであるかによって、同じでない。
【0069】上述の実施例では、周知のコンデンサ切り
換え技法を利用したが、例えば、電流切り換え技法のよ
うな他の技法を利用することも可能である。
【0070】図7には、本発明のもう1つの応用例が示
されている。図7に概略を示す構成は、本例の場合、容
量タイプであるセンサーが入力において検知する可変量
に応答して、変更可能な信号を出力として供給するため
に設けられている。
【0071】図7を参照すると明らかなように、この構
成には、まず、2つのコンデンサを備えた容量センサー
110が含まれている。センサー110の出力は、一般
にシグマ・デルタ帯域通過変調器によって構成可能な処
理回路インターフェイス120の入力に結合される。シ
グマ・デルタ変調器120は、パルス密度が変調された
ビット列を供給する。こうしたビット列は、クロック1
60からライン180で供給される時間ベース信号によ
って動作する同期デジタル検出モジュール130に供給
される。モジュール130は、これに応答して、該構成
の出力信号を構成するデジタル信号を送り出す。処理回
路120によって生じるビット列は、また、パルス密度
変調信号から始まるアナログ出力信号を発生するため、
低域通過フィルタに続く基本的に同期検出器として機能
するモジュール140にも供給される。図7に示す例の
場合、モジュール140によって生じるアナログ信号
は、さらに、例えば、センサー110を平衡状態に維持
するように、フィードバック・ループを構成させるため
にライン170によってセンサー110に送られる。
【0072】容量センサー110は2つのコンデンサか
ら構成される。このコンデンサは可動導電性ブレードが
双方に共通の可動アーマチュアを構成するタイプであ
る。こうした構成の場合、可動ブレードを変位させる
と、2つのコンデンサのそれぞれの容量が変動する。2
つのコンデンサのこうした容量変動は、一般に、可動ブ
レードの電荷または電位の測定時に、2つのコンデンサ
のそれぞれの固定アーマチュアに印加される2つの電圧
を同じ値ではあるが、符号が逆になるようにすることに
よって測定される。こうした構成の場合、測定信号の強
度、すなわちセンサーの前記感度は、固定アーマチュア
に印加される電位の絶対値に比例する。
【0073】ここまで解説してきた図7の機能略図の一
部に対応する構成は、既知の構成要素によって形成する
ことが可能である。こうした構成の特定の例が、特許文
書EP 0 590 658に解説の力測定構成であ
る。しかし、1993年3月のIEEE Jounal
of Solid−State Circuits,
Vol.28,Nr.3に記載のStephen A.
Jantzi他による「A Fourth−Order
Bandpass sigma−deltaModu
lator」と題する論文に解説の変調器を利用するの
がとりわけ有利な可能性がある。
【0074】センサー110のダイナミック・レンジ
が、処理回路120に関連したダイナミック・レンジよ
り広い状態において、いま説明した構成を利用できるよ
うにするため、センサーの入力信号レベルによって制御
されるセンサー感度の変更技法を用いることが可能であ
る。この技法は、完全に、図3の例に関連して説明した
制御利得の変更技法に対応するものである。容量センサ
ーの感度を変化させるためには、既述のところに従っ
て、センサーの固定アーマチュアに印加される電圧を変
更すれば十分である。
【0075】この趣意で、図7の構成には、さらに、図
3においてブロック6で示された手段と同じ機能を果た
すモジュール150が含まれている。モジュールまたは
ブロック150は、ライン154の助けを借りて、処理
回路120の出力レベルをチェックし、センサー110
の感度を変更しなければならない瞬間を決定する。図7
には、さらに、ブロック150が、容量センサー110
の固定アーマチュアに関する2つの基準電位を供給する
ために設けられたブロック100を制御できるようにす
る制御ライン156が示されている。
【0076】処理回路120に記憶が含まれる場合、図
3の構成の場合のように、センサーの感度を変更する
と、過渡状態が生じることになる。本発明によれば、図
7の構成は、図5または図6に関連して解説のものと全
く同様のやり方で形成することが可能な過渡抑制手段
(ライン190で表示)を備えている。
【0077】次に図8を参照すると、信号組み合わせ手
段221、積分器222、コンパレータ223、フィー
ドバック手段224、入力信号増幅手段225、レンジ
設定手段226、出力信号増幅手段227、及び、ノイ
ズ補償手段228を備えた、マルチ・レンジ・シグマ・
デルタ変換器220の概要が示されている。入力信号増
幅手段225は、4つのコンデンサ229、230、2
31、及び、232から構成される。コンデンサ22
9、230、231、及び、232の電極の1つが、そ
れぞれ、スイッチ233、234、235、及び、23
6の片側に接続されている。
【0078】積分器222は、コンデンサ238がその
反転入力とその出力の間に接続された演算増幅器237
から構成される。積分器222は、その出力にコンデン
サ229〜232と257の間に蓄積された電荷の時間
に関した積分を表すアナログ電圧を発生する。スイッチ
233、234、235、及び、236のもう一方の側
は、スイッチ239を介して、共に、演算増幅器237
の非反転入力に接続される。2つの端子240及び24
1は、これらの端子に生じるアナログ電圧Vinが、コン
デンサ229、230、231、及び、232の1つ以
上に印加されるようにするため、2つのスイッチ242
及び243を介して、入力信号増幅手段225に接続さ
れる。コンデンサ229、230、231、及び、23
2は、それぞれ同じ値Cinを有している。
【0079】レンジ設定手段226は、スイッチ制御装
置244と、スイッチ233、234、235、及び、
236から構成される。データ・バス245は、シグマ
・デルタ変換器220の所望の入力信号の利得Gを示す
信号をスイッチ制御装置244に供給する。スイッチ制
御装置244はそれぞれ、スイッチ233、234、2
35、及び、236の動作を制御するための4つの出力
244a、244b、244c、及び244dを備えて
いる。バス245から受信する利得信号に基づいて、ス
イッチ233、234、235、及び、236は、コン
デンサ229、230、231、及び、232のうち任
意の1つまたはこれらを並列に組み合わせたものに接続
して、それらに端子240と241の間の入力電圧Vin
を印加する。並列に接続されたコンデンサの組み合わせ
の電極間に蓄積された電荷Qinは、従って、入力信号の
所望の増幅に従って、Cin・Vin、2Cin・Vin、3C
in・Vin、または、4Cin・Vinに等しくなるであろ
う。
【0080】もう1つのコンデンサ245が、2つのス
イッチ246及び247を介して、コンデンサ238と
並列に接続されている。コンデンサ245の両方の電極
は、さらに2つのスイッチ248及び249を介して、
手頃なアース電源にも接続されている。ノイズ補償手段
228は、バス245からの利得信号が値を変化させる
と、これを検出し、その出力250a、250b、25
0c、及び、250dを介して、それぞれ、スイッチ2
46、247、248、及び、249の動作を制御する
ことにより、コンデンサ238及び245を互いに並列
に、または、演算増幅器237とアースの間で直列にす
る利得検出及びスイッチ制御装置250から構成され
る。
【0081】コンパレータ223は、演算増幅器237
の出力における電圧レベルと、選択された基準電圧、こ
の場合は、アース電源との比較を行う。演算増幅器の出
力電圧がゼロ・ボルトを超えるか、または、未満である
かによって、コンパレータはその出力から+1または−
1の値のビットを送り出す。Yで表示の、従って、コン
パレータ223によって生じたデータ・ビット・ストリ
ームの場合、論理的に低のビットに対する論理的に高の
ビットの密度が、端子240と241の間に印加される
アナログ入力電圧Vinを表している。
【0082】フィードバック手段224は、ビット検出
及びスイッチ制御装置251、2つの端子252及び2
53、スイッチ239、254、255、及び、25
6、値Crefのコンデンサ257、及び、電源Vref(不
図示)から構成される。制御装置251は、それぞれ、
スイッチ254及び255の動作を制御するための出力
251a及び251bを備えている。スイッチ254及
び255が閉じると、コンデンサ257の電極に電圧V
refが印加されて、Cref・Vrefに等しい電荷Qr efが生
じることになる。コンパレータ223の出力に生じるビ
ットが、+1か、あるいは、−1かによって、電荷Q
refの積分は、正または負になる。電荷Qin±Qrefの差
は、コンデンサ238の電極間に蓄積され、従って、演
算増幅器237によって積分される。
【0083】最後に、出力信号増幅手段227は、コン
パレータ223の出力において生じるビット・ストリー
ムYに含まれたデジタル情報に、バス245からの利得
Gの逆値を掛けるための論理装置から構成される。Xで
表示の、この計算によって生じるデジタル・ワードは論
理装置227の出力から供給される。
【0084】入力信号に関連した電荷Qinがフィードバ
ックによって送り込まれる電荷Qre f の絶対値未満であ
る限り、シグマ・デルタ変換器220の安定性は保証さ
れる。この状態によって、シグマ・デルタ変換器220
の入力範囲が設定され、入力信号の許容可能な最大電圧
が、Vinmax=Vref・(Cref/N*in)によって絶対
値として得られるが、ここで、Nは、選択された範囲に
関して入力電圧Vinが印加されるコンデンサの数であ
る。従って、スイッチ233、234、235、及び、
236を制御して、対応する数のコンデンサ229、2
30、231、または、232を選択することによっ
て、利得1、2、3、または、4で、入力信号Vinのサ
ンプリングを行うことが可能である。
【0085】本発明のこの実施例の場合、入力信号と選
択される利得の乗算は、シグマ・デルタ変換器の入力分
岐の利得をプログラミングすることによって行われる。
この実施例におけるシグマ・デルタ・ループの消耗は、
第1の概算において、選択される利得とは無関係であ
る。変換器220の消耗は、選択される利得とは無関係
な、フィードバックによって送り込まれる電荷Qref
直接関連している。同様に、積分器の偏差も、選択され
る利得とは無関係であり、従って、変換器220の全入
力信号範囲に関して最適になるように選択することがで
きる。
【0086】本発明の他の実施例の場合、入力信号と所
望の利得の乗算は、別様に、例えば、プログラム可能な
電流ミラー、または、コンデンサ229、230、23
1、及び、232以外の能動素子が選択される他の回路
によって実施することが可能である。
【0087】また、本発明の他の実施例の場合、選択さ
れる利得が、1を超えるか、または、1未満になる可能
性もあれば、図8の正の整数(1、2、3、及び、4)
以外の値をとる可能性もあるのは明らかである。しか
し、利得の値として、正の整数を用いることによって、
論理装置227によって実施される除算の操作が単純化
される。論理装置227によって生じるデジタル・ワー
ドの除算に関わるのが、ワード内における単純なビット
のシフトになるように、選択される利得の値は、2の累
乗に相当する(すなわち、利得は、4、2、1、1/
2、1/4、...といった値をとることができる)の
が望ましい。
【0088】積分器222は、アナログ入力信号と、ア
ナログ形式に再変換されたデジタル出力信号を累算す
る。例えば、入力信号レンジが、利得1にセットされる
場合、電圧Vinは、コンデンサ229、230、23
1、または、232の1つに印加されるだけである。演
算増幅器237の出力における電圧Vampは、Vamp=∫
tiG・(Vin・Cin−X・Vref・Cref)になるが、こ
こで、Gは、1に等しく、Qinと±Qref の間の差は、
コンデンサ238の電極間に蓄積される。時間t1にお
いて、利得が値1から値2に変更されると、電圧V
inが、コンデンサ229、230、231、または、2
32のうちのもう1つにも印加される。この瞬間におけ
る電圧Vampは、∫ti2(Vin・Cin−X・Vref・C
ref )になる。しかし、この瞬間にコンデンサ238に
よって蓄積されている電荷は、やはり、∫ti(Vin・C
in−X・Vref・Cref)に等しく、従って、積分器の表
示とその内容の間に不整合が生じる。
【0089】積分器222の内容を新しいレンジに適合
させ、この不整合によって生じる整流ノイズを回避する
ため、スイッチ制御装置250は、瞬間的にスイッチ2
47及び248を閉じ、これによって、コンデンサ23
8と同じ程度までコンデンサ245に充電を行う。次
に、スイッチ247及び248が開き、その後、スイッ
チ246及び249が閉じる。この結果、コンデンサ2
45は、放電し、その電荷は、コンデンサ238の電極
に転送される。コンデンサ245の値が、コンデンサ2
38の値と同じになるように選択される場合、積分器2
22によって蓄積される電荷は、∫ti2(Vin・Cin
X・Vref・Cref)と同等になり、それに累積されるエ
ラーは、選択される利得の倍増を補償するため、倍にな
る。
【0090】次に、利得が、時間t2において、値2か
ら値1に減少するものと仮定する。時間t2の直前にお
いて、コンデンサ229、230、231、または、2
32のうちの2つが並列に接続され、コンデンサ238
によって蓄積される電荷が、∫ti2 (Vin・Cin−X・
ref・Cref)に等しくなる。時間t2において、電圧V
inは、これらのコンデンサの1つだけに印加される。こ
の瞬間における電圧Vamp は、∫ti(Vin・Cin−X・
ref・Cref)に等しいはずである。しかし、この瞬間
にコンデンサ238によって蓄積されている電荷は、や
はり、2(Vin・Cin−X・Vref・Cref)に等しい。
この不整合を補償するため、スイッチ制御装置250
は、まず、スイッチ248及び249を瞬間的に閉じる
ことによって、コンデンサ245の放電を生じさせる。
次に、スイッチ246及び247が閉じ、コンデンサ2
45とコンデンサ238が並列に接続される。コンデン
サ245の値が、コンデンサ238の値と同じになるよ
うに選択される場合、コンデンサ238の電極間に蓄積
される電荷は、半分になる。次に、コンデンサ245
は、積分器222から切断される。積分器222によっ
て蓄積される電荷は、∫ti(Vin・Cin−X・Vref
ref)と同等になり、それに累積されるエラーは、選
択される利得の半減を補償するため、半分になる。
【0091】図8のシグマ・デルタ変換器は、積分器に
累積されたエラーに、新たに選択される利得と既に選択
された利得の比Rを掛けることによって、信号入力範囲
の変化によって生じる整流ノイズを補償することができ
る、特定の方法例を示すものである。この操作は、異な
る順次利得間の関係Rが、一定の場合、実施に必要な操
作は、累積エラーのRによる乗算または除算だけである
ため、より簡便に実現することが可能になる。さらに、
こうした変換器において2の累乗の利得が用いられるこ
とによって、論理装置227が実施する算術演算が単純
化されるので、Rの値は、便宜上、2に等しくなるよう
にすることができる。図8のコンデンサ238及び24
5の利用によって、こうした実現の実際の例が得られ
る。
【0092】図8に関連して解説のシグマ・デルタ変換
器は、アナログ入力電圧をデジタル出力ワードに変換す
るが、本発明によるシグマ・デルタ変換器は、この応用
例に限定されるものではない。例えば、本発明は、容量
が測定され、可変出力信号に変換される応用例に適用す
ることも可能である。この場合、コンデンサ229、2
30、231、及び、232の代わりに、入力信号の選
択された利得に基づいて、測定される容量に印加される
4つの所定の値を備えた電圧源を用いることが可能であ
る。
【0093】本発明のシグマ・デルタ変換器に対する入
力信号は、積分器、この場合には、可調整電流増幅器か
ら成る入力信号増幅手段、または、抵抗器ネットワーク
に、交互に、直接供給されるアナログ電流とすることが
可能である。当該技術の熟練者には、他のバリエーショ
ン及び可能性のある適用例が明らかであろう。
【0094】nビットのデジタル量をmビットのデジタ
ル量に変換するためのマルチ・レンジ・シグマ・デルタ
変換器271を含むオーバ・サンプリング・デジタル/
アナログ変換器270の概略を示す図9には、本発明の
もう1つの応用例が例示されている。シグマ・デルタ変
換器271に加えて、オーバ・サンプリング・デジタル
/アナログ変換器270は、デジタル補間フィルタ27
2、デジタル/アナログ変換器273、及び、アナログ
低域通過フィルタ274から構成される。
【0095】nビットのデジタル・ワードから成る入力
信号Xが、補間フィルタ272に供給される。まず、補
間フィルタ272において、信号Xの補間が行われ、次
に、周波数fsでサンプリングが行われるが、ここで、
sは、入力信号Xのナイキスト周波数fN よりはるか
に高い。引き続き説明するように、シグマ・デルタ変換
器271は、補間フィルタからの信号X1を切り取って
(truncate)mビットのデジタル・ワードから成る信号
X2にする、クロック周波数fs で動作するデジタル・
ノイズ整形器として利用される(ここで、n>m)。切
り取りによって生じるノイズは、従って、サンプリング
周波数fs より高い周波数へリジェクト(rejecte )さ
れる。より高い周波数にリジェクトされた切り取られた
ノイズを除去するため低域通過フィルタに通す前に、切
り取られたワードX2は、デジタル/アナログ変換器2
73によってアナログ信号V1に変換される。
【0096】入力信号のレンジの分解能を最大にするた
め、オーバ・サンプリング・デジタル/アナログ変換器
270は、また、シグマ・デルタ変換器271及びD/
A変換器273に選択された利得Gを付与するためのバ
ス275を具備している。シグマ・デルタ変換器271
において、信号X1に利得Gを掛けることによって、信
号X2は、D/A変換器273の入力レンジにより緊密
に整合する。信号X2をアナログ形式に変換してから、
Gで割ると、フィルタリングを施した出力信号Vout
は、デジタル入力信号Xを表すことになる。
【0097】デジタル・ノイズ整形器の動作原理を説明
するため、次に、積分器281、切り取り器282、及
び、減算ブロック23を備えたシグマ・デルタ変換器
(デジタル・ノイズ整形器)280の概要を示す、図1
0を参照する。積分器281は、デジタル・レジスタ2
84及び加算ブロック285から構成される。nビット
のデジタル信号Xinが変換器280に供給される。簡単
に説明を加える。mビットのYout 信号(ここで、n>
m)が、信号Xinから減じられ、結果生じるnビットの
信号Xdiffが、積分器281に供給される。積分は、先
行クロック・サイクルにおけるレジスタ284の出力を
信号Xdiffに加算し、現クロック・サイクル時に、結果
生じる合計をレジスタに一時的に記憶する。積分器から
のnビットの信号Xintは、切り取られて、信号Xint
m個の最上位ビットから成る出力信号Youtが生じる。
信号Youtは、また、減算ブロック283によって入力
信号Xinから減じられたフィードバック信号をもたら
す。
【0098】図1のシグマ・デルタ変換器と図1のデジ
タル・ノイズ整形器を比較することによって明らかなよ
うに、アナログ入力信号がnビットのデジタル信号に置
換され、積分器202が純粋デジタル積分器281に置
換され、コンパレータ203が、切り取り器282に置
換される。D/A変換器204の出力は、信号Yout
置換され、これが、バスXint が切り取り器282によ
って2つの部分に分割されるので、物理的回路を必要と
しない。最後に、信号組み合わせ装置206は、減算ブ
ロック283に置換される。
【0099】こうして明らかなように、図10のデジタ
ル・ノイズ整形器280は、機能的に、図1のシグマ・
デルタ変換器201と同等である。デジタル・ノイズ整
形器280は、nビットの信号Xinの補間及びオーバ・
サンプリングを行って、入力信号Xinのmビット推定値
をもたらす出力信号Youtを発生する。サンプリング・
プロセスで生じる量子化エラーは、シグマ・デルタ変換
を実施するために用いられる積分器によって、より高い
周波数にリジェクトされる。
【0100】図10において、信号Xintのmの最上位
ビットYmsbが、減算ブロック283によって、nビッ
トの入力信号Xinから減じられ、積分器281が、結果
生じる信号にXintを加算する。これは、信号Xint
(n−m)の最下位ビットYlsbを信号Xinに直接加算
するのと同等である。図11には、この単純化が実施さ
れたデジタル・ノイズ整形器290が示されている。デ
ジタル・ノイズ整形器290は、デジタル・レジスタ2
84、切り取り器282、及び、図1の加算ブロック2
85から構成されるが、本発明のこの実施例の場合、信
号Ymsb へのオーバフローが生じ、このため、切り取り
器Yout の出力に転送されるまで、最下位ビットYlsb
が累算される。
【0101】図8に示すシグマ・デルタ変換器220の
場合のように、シグマ・デルタ変換器290は、その入
力信号と出力信号の間における変換エラーを記憶する。
多重入力信号レンジを必要とする用途の場合、入力信号
の利得を変更すると、積分器の表示と、その内容の間に
不整合が生じるが、これは、変換エラーに新利得と旧利
得の比を掛けることによって回避することができる。
【0102】図12には、図11の変換器と、2つの乗
算ブロック291及び292から構成される、図9のマ
ルチ・レンジ・シグマ・デルタ変換器271の実施例が
示されている。乗算ブロック291は、入力信号Xin
バス275からの選択された利得信号G(k)を掛け
る。利得G(k)の値は、変換器271の選択された入
力信号範囲に従って変更することが可能である。入力信
号Xinと出力信号Youtの間のエラーは、選択されたレ
ンジに基づく利得で、デジタル累算器284に累算され
るので、入力信号のレンジが変わると、記憶される変換
エラーに整流ノイズが混入する。この整流ノイズを回避
するため、乗算ブロック292は、信号Ylsb に、新利
得G(k)と旧利得G(k−1)の比を掛けるため、切
り取り器282と加算ブロック285の間のフィードバ
ック経路に配置される。
【0103】本発明にとって必須ではないが、利得の値
を2の累乗に制限すると、この乗算の実施が単純化され
る。この場合、デジタル・ワードXin及びYlsb のそれ
ぞれにおけるビット位置を適合する位置数だけシフトす
ることができる。好都合なことには、これは、シフト・
レジスタを用いることによって実施可能であり、利得信
号G(k)、及び、G(k)/G(k−1)によって、
ビット位置のシフト範囲が決まる。
【0104】次に、積分手段222、コンパレータ22
3、及び、シグマ・デルタ変換器220の出力信号増幅
手段227を備えたシグマ・デルタA/D変換器300
の概略を示す図13に関連して、本発明のもう1つの実
施例について解説することにする。これらのコンポーネ
ントの動作については、図8に関連して既述のところで
ある。さらに、シグマ・デルタ変換器300は、信号組
み合わせ手段301、フィードバック信号増幅手段30
2、レンジ設定手段303、及び、フィードバック手段
304から構成される。
【0105】フィードバック信号増幅手段302は、4
つのコンデンサ305、306、307、及び、308
から構成される。コンデンサ305、306、307、
及び、308の電極の一方が、それぞれ、スイッチ30
9、310、311、及び、312の片側に接続されて
いる。スイッチ309、310、311、及び、312
のもう片側は、共に、スイッチ256を介して演算増幅
器237の非反転入力に接続されている。端子252及
び253に生じる電圧Vref は、コンデンサ305、3
06、307、及び、308の1つ以上に印加される。
コンデンサ305、306、307、及び、308は、
それぞれ、同じ値Cref であることが望ましい。
【0106】レンジ設定手段303は、スイッチ制御装
置313、及び、スイッチ309、310、311、及
び、312から構成される。スイッチ制御装置313
は、それぞれ、スイッチ309、310、311、及
び、312の動作を制御するための4つの出力313
a、313b、313c、及び、313dを備えてい
る。スイッチの動作は、コンデンサ305、306、3
07、及び、308の任意の1つまたは組み合わせが、
並列に接続されて、電圧Vref が印加されるように、バ
ス245からの利得信号に基づいて、選択的に制御され
る。並列に接続されたコンデンサの電極間に蓄積される
電荷は、従って、バス245に生じる利得に従って、C
ref・Vref、2Cref・Vref、3Cref・Vref、また
は、4Cref・Vrefに等しくなる。
【0107】端子240と241の間に生じる入力信号
inは、スイッチ242及び243によって、値Cin
コンデンサ314に印加される。Vin *inに等しい電
荷Qi nが、コンデンサCin の電極間に生じることにな
る。この電荷は、スイッチ239を介して、演算増幅器
237の非反転入力に印加される。
【0108】フィードバック手段304は、制御装置3
15、端子252、及び、253、スイッチ239、2
54、255、及び、256、及び、電圧源Vref から
構成される。制御装置315は、コンパレータ223か
らのビット・ストリームにおけるデジタル情報に、バス
245における利得の逆値を掛けることによって得られ
る、出力信号増幅手段227におけるデジタル・ワード
を検出する。制御装置315は、それぞれ、スイッチ2
54及び255の動作を制御するための出力315a及
び315bを備えている。
【0109】コンパレータ223の出力に生じるビット
が、+1か、あるいは、−1かということ、及び、所望
の利得Gに従って、スイッチ254及び255の動作を
制御することによって、電荷G・Qrefには、正または
負の積分が施される。電荷Qi n±G・Qrefが、コンデ
ンサ238の電極間に蓄積され、従って、演算増幅器2
37によって積分されることになる。
【0110】図8に関連して前述のように、シグマ・デ
ルタ変換器300は、電荷Qinがフィードバック電荷Q
ref の絶対値未満である限り安定している。絶対値とし
て、入力信号Vinの許容可能な最大電圧は、Vinmax
ref・(N・Cref/Cin )によって得られるが、こ
こで、Nは、フィードバック電圧Vref が印加されるコ
ンデンサの数である。従って、入力信号Vinに関する入
力信号レンジは、並列に接続されたコンデンサ305、
306、307、及び、308の数Nに従って選択する
ことが可能である。
【0111】前述のように、積分器222のコンデンサ
238は、アナログ入力信号と、アナログ形式に再変換
されたデジタル出力信号の間の差を累算する。入力信号
レンジが変更された瞬間、入力信号Vinとコンデンサ2
38に蓄積された定量化エラーとの不整合のために、図
8に示すシグマ・デルタ変換器220に整流ノイズが混
入した。このノイズは、蓄積された定量化エラーに新利
得と旧利得の比を掛けることによって回避された。
【0112】しかし、図8に示す本発明の実施例の場
合、積分器222は、選択される利得とは関係なく、定
量化エラーを累算する。入力信号範囲の選択は、シグマ
・デルタ変換器300の入力分岐ではなく、そのフィー
ドバック分岐の利得をプログラミングすることによって
行われるので、演算増幅器222の出力Vamp は、A
(∫t1e(t).dt)に等しいが、ここで、Aは、入
力信号Vinの固定利得を表している。入力信号の利得
と、シグマ・デルタ変換器の積分器に累算されたエラー
との間における不整合、及び、これによって、結果生じ
る整流ノイズは、従って、回避されることになる。
【0113】図13のシグマ・デルタ変換器300は、
nビットのデジタル信号をmビットのデジタル信号に変
換するデジタル・ノイズ整形器の形で実現することも可
能である。図14には、デジタル累算器284、及び、
図12の加算ブロック285、さらに、プログラマブル
切り取り器321を備えた、こうしたシグマ・デルタ変
換器320の概略が示されている。信号Ylsb におけ
る、従って、その相補信号Ymsb におけるビット数は、
それに付与される選択利得Gの値に応答して、切り取り
器321によって変更されるので、変換器321のフィ
ードバック分岐のプログラミングが可能になる。入力信
号レベルが弱い場合、変換器321の感度は、累算され
る最下位ビット数を減らすことによって、従って、信号
X1の最上位ビットに対して、これらのビットをより迅
速にオーバフローさせることによって、高めることが可
能である。累算器は、常に、変換器320について選択
されるレンジには関係なく、入力信号Xinと出力信号Y
out の間の差を累算するので、選択レンジの変更時に、
累算器284に記憶されるデジタル値を更新する必要が
ない。
【0114】図14のシグマ・デルタ変換器320に
は、図12に示すシグマ・デルタ変換器271と比べる
と、より簡単に実現されるという利点があるのは、明ら
かである。
【0115】閉ループをなすオーバ・サンプリング・デ
ジタル/アナログ変換器330の概略を表した、図15
には、本発明のシグマ・デルタ変換器のもう1つの応用
例が示されている。オーバ・サンプリングD/A変換器
330は、D/A変換器331及び積分ブロック332
から構成される直接分岐と、アナログ/デジタル変換器
333から構成されるフィードバック分岐を備えてい
る。低域通過フィルタ334は、積分器332の出力に
おける電圧から高周波ノイズを除去する。全てのサーボ
・システムの場合と同様、シグマ・デルタ変換器330
の精度は、本質的に、そのフィードバック分岐によって
決まる。シグマ・デルタ変換器330は、精密なA/D
変換器333及びより基本的なD/A変換器331を用
いて、実現することができる。従って、マルチ・レンジ
用途の場合、例えば、図8及び13に関連して解説のよ
うな本発明のシグマ・デルタ変換器は、A/D変換器3
33に用いるのが理想的に適している。
【0116】本発明のシグマ・デルタ変換器のSN比が
最良になるようにするには、選択される利得を最適化す
ることが望ましい。選択利得が大きすぎる場合、入力信
号またはフィードバック信号が所定の振幅で通過する
と、変換器の飽和が生じる。この結果、信号に「クリッ
ピング」が生じ、出力信号に歪みが生じる。一方、選択
利得が小さすぎる場合、変換器の機能は、分解能が不十
分になり、SN比が低くなる。
【0117】図16には、図8のシグマ・デルタ変換器
220、及び、利得コントローラ340の概略が示され
ているが、同じ原理を本発明の他の実施例に用いられる
利得コントローラの実現に適用することも可能である。
利得コントローラ340は、信号Vinの振幅を測定する
が、そのエネルギを交互に測定することも可能である。
この測定された振幅に従って、コントローラ340は、
シグマ・デルタ変換器220による入力信号範囲の設定
における利用に備えて、バス245における利得Gの値
を増減させる。当該技術の熟練者には簡単に実現できる
ので、コントローラ340についての詳細な説明は行わ
ないが、例えば、しきい値検出器を備えた混合アナログ
/デジタル回路、コンパレータ、シュミット・トリガ、
低域フィルタ、及び、低分解能A/D変換器の全て、ま
たは、いずれかから構成することが可能であり、こうし
た回路によって、入力信号レベルが検証され、その結
果、変換器220の範囲選択手段に対して、選択された
範囲を表す信号を送ることによって、変換器220の感
度が調整される。
【0118】図17には、図8のシグマ・デルタ変換器
220が、変換器220の出力における信号レベルを測
定する、利得制御装置350によって制御される、代替
実施例が示されている。必要とされる回路構成は、ほぼ
完全にデジタルであるため、これによって、利得コント
ローラ220は、図16における利得コントローラ34
0の追加アナログ回路構成の利用を回避する。
【0119】最後に、当該技術の熟練者には明らかなよ
うに、本発明の適用分野は、可変利得入力ステージを含
む回路に限定されるものではなく、一般に、検知される
入力量の振幅を予測可能に変えることができ、その変更
が、利得の変化に匹敵する効果を及ぼす全ての構成に拡
張される。一般的には、本発明は、信号の振幅が、妨
害、処理回路特性の変化等の結果生じる利得の変化に匹
敵する、予測可能または検出可能な変更を受ける場合に
は、やはり適用可能であると言うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 既存のシグマ・デルタ変換器の略ブロック図
である。
【図2】 既存のマルチ・レンジ変換器の略ブロック図
である。
【図3】 可変利得(または増幅/減衰率)を有する入
力ステージに関連した、本発明によるアナログ信号処理
回路の基本概略図である。
【図4】 本発明による処理回路の一例を構成する連続
2次帯域通過/低域通過フィルタの概略図である。
【図5】 本発明の第1の特定の実施例に従って、図4
の2つのフィルタ・コンデンサの一方と連係する過渡抑
制手段を示す図である。
【図6】 本発明の第2の特定の実施例に従って、図4
のフィルタのコンデンサ24bと連係する過渡抑制手段
を示す図である。
【図7】 容量検出に関連した、本発明による処理回路
の基本概略図である。
【図8】 本発明による多重入力範囲を備えたシグマ・
デルタ・アナログ/デジタル変換器の略回路図である。
【図9】 多重入力範囲を備えた、開ループのオーバ・
サンプリング・デジタル/アナログ変換器の略回路図で
ある。
【図10】 nビットのデジタル信号をmビットのデジ
タル信号に変換するためのシグマ・デルタ変換器の概略
図である。
【図11】 図10のシグマ・デルタ変換器の単純化さ
れた略図である。
【図12】 図9のデジタル/アナログ変換器に用いら
れる、本発明によるシグマ・デルタ変換器の概略図であ
る。
【図13】 本発明による多重入力範囲を有するもう1
つのシグマ・デルタ・アナログ/デジタル変換器の略回
路図である。
【図14】 本発明に従って、nビットのデジタル信号
をmビットのデジタル信号に変換するもう1つのシグマ
・デルタ変換器の概略図である。
【図15】 本発明によるシグマ・デルタ変換器から構
成される、閉ループのオーバ・サンプリング・デジタル
/アナログ変換器の略ブロック図である。
【図16】 本発明によるシグマ・デルタ変換器に用い
られる利得制御システムの略ブロック図である。
【図17】 本発明によるシグマ・デルタ変換器に用い
られる自動利得制御システムの略ブロック図である。
【符号の説明】
2…信号処理回路、4…第1の可変利得ステージ、6…
利得制御手段・過渡抑制手段混合ブロック、8…第2の
可変利得ステージ、24…コンデンサ、28…相互コン
ダクタンス増幅器、30…コンデンサ、32…演算増幅
器、35…乗算器、37…抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エンリケ・マルセロ・ブルーメンクラン ツ スイス国 シイエイチ−2000 ヌーシャ テル・リュ デ パルク・73 (56)参考文献 特開 昭52−153480(JP,A) 特開 平2−170723(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 15/08 H03G 1/00 - 3/34 H03M 3/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力として検出する、または、受信する
    可変量に応答して、可変出力信号を発生し、信号に可変
    増幅/減衰率を付与するステージと連係しているか、ま
    たは、そうした付与を行う入力センサー(4、100)
    を備え、さらに、特に状態変数によって決まる応答特性
    を示すシグマ・デルタ帯域通過変調器において、前記可
    変増幅/減衰率の修正によって通常生じることになる過
    渡状態を抑制するための手段が含まれ、その過渡状態を
    抑制するための手段が、可変増幅/減衰率の前記修正に
    正比例するように、前記状態変数の値修正することを
    特徴とするシグマ・デルタ帯域通過変調器
  2. 【請求項2】 可変利得増幅/減衰を施す入力ステージ
    を備え、応答特性が状態変数によって決まる、可変入力
    信号に応答して可変出力信号を発生するシグマ・デルタ
    変換器において、前記入力ステージの利得を修正するこ
    とによって通常生じる過渡状態を抑制するための手段が
    含まれ、その過渡状態の抑制手段が、前記利得の修正に
    正比例するように前記状態変数の値を修正することを特
    徴とするシグマ・デルタ変換器
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシグマ・デルタ帯域通過
    変調器において、可変入力信号を可変出力信号に変換す
    るシグマ・デルタ変換器を備え、このシグマ・デルタ変
    換器が、 前記入力信号からの前記出力信号に加算または減算を施
    して、組み合わせ信号が得られる信号組み合わせ手段
    (221)と、 前記組み合わせ信号の時間的値を表す量を記憶するため
    のエラー記憶手段(238)を備え、積分信号を発生す
    るように前記組み合わせ信号を積分する積分手段と、 前記積分信号と1つ以上の既定のレベルを比較して、前
    記出力信号を発生する比較手段と、 前記出力信号を表すフィードバック信号を前記組み合わ
    せ手段に供給するフィードバック手段と、 第1の値と少なくとも第2の値の間において、前記増幅
    /減衰率を変更するための範囲設定手段(226)と、 前記増幅/減衰率の逆値によって前記出力信号を増幅す
    るための手段(27)と、 前記増幅/減衰率が、前記第1の値から前記第2の値に
    変更される場合、前記記憶されている量に、前記第2の
    値と前記第1の値の比をかけるためのノイズ補償手段
    (28)を有することを特徴とするシグマ・デルタ帯域
    通過変調器
  4. 【請求項4】 請求項記載のシグマ・デルタ帯域通過
    変調器を含むオーバ・サンプル値デジタル/アナログ変
    換器(270)はデジタル入力信号のサンプリングを行
    って、nビットのサンプル値信号を供給するための補間
    フィルタ(272)と、 前記デジタル入力信号を表したアナログ信号を供給する
    基本デジタル/アナログ変換器(273)が設けられて
    いて、 前記シグマ・デルタ変換器(271)が、前記nビット
    のサンプル値信号を受信して、前記サンプル値信号を表
    したmビットのノイズ整形信号を前記基本デジタル/ア
    ナログ変換器(273)に供給することを特徴とするオ
    ーバ・サンプル値デジタル/アナログ変換器。
  5. 【請求項5】 請求項記載のシグマ・デルタ帯域通過
    変調器を含むオーバ・サンプル値デジタル/アナログ変
    換器(330)は、デジタル差信号をアナログ差信号に
    変換するためのデジタル/アナログ変換器(331)
    と、前記アナログ差信号を積分して、アナログ出力信号
    を発生するための積分器(332)を備える入力分岐回
    路と、 前記アナログ出力信号をデジタル・フィードバック信号
    に変換するためのシグマ・デルタ・アナログ/デジタル
    変換器(333)を備えるフィードバック分岐回路と、 アナログ入力信号と前記フィードバック信号を組み合わ
    せて、前記組み合わせ信号を発生するための信号組み合
    わせ手段が設けられていることを特徴とするオーバ・サ
    ンプル値デジタル/アナログ変換器(330)。
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