JP3530514B2 - 鋼板形状矯正装置及び方法 - Google Patents

鋼板形状矯正装置及び方法

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JP3530514B2 JP2001310989A JP2001310989A JP3530514B2 JP 3530514 B2 JP3530514 B2 JP 3530514B2 JP 2001310989 A JP2001310989 A JP 2001310989A JP 2001310989 A JP2001310989 A JP 2001310989A JP 3530514 B2 JP3530514 B2 JP 3530514B2
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄プロセスライ
ン、特に、亜鉛等の溶融めっきラインにおける鋼板形状
矯正装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶融亜鉛めっきラインでは、走
行するストリップ(鋼板)に対して亜鉛めっきする際、
そのストリップ表面の亜鉛めっきの厚みを均一にするた
めに、ストリップの形状を矯正したのち、めっき直後の
ストリップ表面にワイピングノズル(気体絞り装置)で
空気を吹き付けてめっき厚(めっき付着量又は目付量と
も言う)をコントロールするようにしている。
【0003】図10は、従来の溶融亜鉛めっきラインに
おけるストリップの形状矯正装置によりめっき厚をコン
トロールする方法を説明する図である。図示するよう
に、ストリップ100 は、溶融めっき浴101 内をシンクロ
ール102 やサポートロールとしてのコレクティングロー
ル103 とスタビライジングロール104 に案内・支持され
て走行し、溶融めっき浴101 内の溶融亜鉛がめっきされ
るが、溶融めっき浴101 出口付近にはワイピングノズル
(気体絞り装置)105 が対向設置されており、このワイ
ピングノズル105 より、めっき直後のストリップ100 表
面に対して空気が吹き付けられ、めっき厚が均一になる
ようにコントロールされる。
【0004】ところが、ストリップ100 は、シンクロー
ル102 での巻き付きによりストリップ100 の表裏で塑性
変形が生じシンクロールを離れたストリップは反シンク
ロール側に凸状の反りが発生する。このため浴中サポー
トロールのコレクティングロールを押込みストリップの
形状を矯正しているが、コレクティングロールの押込み
によりストリップのパス位置が移動するためにワイピン
グノズル部(気体絞り部)では、ストリップが対向する
ノズルのどちらかに片寄ってしまいストリップの表裏で
めっきを均等に掻き取ることがうまく行われない。
【0005】そこで、ワイピングノズル105 より空気を
吹き付けてめっき厚をコントロールするのに先立って、
ワイピングノズル105 に近接して変位センサ106 及び電
磁石107 を設置し、この変位センサ106 からのストリッ
プ位置の検出信号により電磁石107 の励磁電流を形状制
御装置108 で制御し、電磁力によって反りとパスの変位
を矯正するようになっている。同時に、ストリップに対
向に配したワイピングノズルを位置センサー(又は、目
視)によりストリップのパス位置が中央に成るように調
整している。
【0006】尚、前記電磁石107 はストリップ100 の幅
方向に所定の間隔で複数個(例えば5軸)対向して配置
され、前記変位センサ106 もこれらの位置に対応して複
数個配置されている。前述のように変位センサ106 は対
応する位置でストリップ100 との距離を検出して形状制
御装置108 に入力し、制御装置108 は検出した各箇所で
対向するワイピングノズルの中央との距離を比較し、距
離の偏差に応じて電磁石107 の励磁電流を調整し、例え
ばストリップ100 の中央部分を図中左方向に、また両側
部分を図中右方向に移動させて、ストリップ100 をC反
りの状態からフラットで且つストリップのパスラインが
中央に来るように矯正している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の形状矯正装置にあっては、電磁石107 を用い
た形状制御装置108 でストリップのパス位置制御を行っ
ているが、前記浴中ロールのコレクティングロール103
とスタビライジングロール104 を対で移動させるか、前
記溶融めっき浴出口に配したワイピングノズル105 と前
記複数の電磁石107 及び変位センサ106 を移動させるか
のどちらかの方法でストリップのパス位置の修正が手動
操作によって行われている。
【0008】そのため、前記浴中ロールの位置修正、又
はワイピングノズル105 と前記複数の電磁石107 及び変
位センサ106 の位置修正が適正でない場合、ストリップ
100 の位置がワイピングノズル105 の中央で無くなり、
電磁石107 がストリップ100 の位置を中央に戻すように
働き、過剰な制御電力を要するという不具合があった。
また、前記浴中ロールの位置修正、又はワイピングノズ
ル105 と前記複数の電磁石107 及び変位センサ106 の位
置修正が大幅に狂うと、電磁石107 では、ストリップ10
0 の位置を中央に戻すことが出来ない場合が有った。
【0009】本発明は、前述した状況に鑑みてなされた
もので、電磁石やめっき付着量計の出力値又はサポート
ロールのインターメッシュに応じて高精度にパスライン
を自動調整して鋼板の表裏面のめっき付着量を均一に又
は任意に差を付けることができる鋼板形状矯正装置及び
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明に係る鋼板形状矯正装置は、溶融めっき浴中
に、走行する鋼板に対向してサポートロールを配置し、
同サポートロールのインターメッシュを調整して同鋼板
の形状矯正をすると共に、溶融めっき浴出口で走行する
鋼板に対向して複数の変位センサ及び電磁石をその幅方
向に配置し、同変位センサからの鋼板位置の検出信号に
より同電磁石の励磁電流を制御して同鋼板の形状矯正を
する鋼板形状矯正装置において、前記電磁石の出力値を
検出し、検出した鋼板表側と鋼板裏側の出力値に応じて
前記サポートロールを対で移動させてパスラインを自動
調整する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0011】また、前記制御手段は、各軸の電磁石の検
出値から鋼板のオフセンター量を示す指標を導く際に、
下記二次式の鋼板形状式を板幅の−W/2〜W/2の間
で積分し、積分した結果を板幅Wで割った値をオフセン
ター量を示す指標として導き、該指標が閾値を超えた時
に、同指標が閾値内に入るように前記対向するサポート
ロールを対で移動させてパスラインを補正することを特
徴とする。
【数4】F(x)=A ・x +A ・x+A ただし、F(x):板幅方向xの座標での表裏ワイピン
グノズル間距離の中心を0とした時の鋼板変位量 x:鋼板幅方向の座標 〜A :鋼板形状から決まる定数(定数A は反り
の指標)
【0012】また、前記制御手段は、溶融めっき浴中の
シンクロールも移動させることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る鋼板形状矯正装置は、
溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向してサポートロ
ールを配置し、同サポートロールのインターメッシュを
調整して同鋼板の形状矯正をすると共に、溶融めっき浴
出口で走行する鋼板に対向して複数の変位センサ及び電
磁石をその幅方向に配置し、同変位センサからの鋼板位
置の検出信号により同電磁石の励磁電流を制御して同鋼
板の形状矯正をする鋼板形状矯正装置において、前記電
磁石の出力値を検出し、検出した鋼板表側と鋼板裏側の
出力値に応じて前記溶融めっき浴出口に配したワイピン
グノズルと前記複数の変位センサ及び電磁石を対で移動
させてパスラインを自動調整する制御手段を設けたこと
を特徴とする。
【0014】また、前記制御手段は、各軸の電磁石の検
出値から鋼板のオフセンター量を示す指標を導く際に、
下記二次式の鋼板形状式を板幅の−W/2〜W/2の間
で積分し、積分した結果を板幅Wで割った値をオフセン
ター量を示す指標として導き、該指標が閾値を超えた時
に、同指標が閾値内に入るように前記溶融めっき浴上に
配したワイピングノズルと前記複数の変位センサ及び電
磁石を対で移動させてパスラインを補正することを特徴
とする。
【数5】 F(x)=A ・x +A ・x+A ただし、F(x):板幅方向xの座標での表裏ワイピン
グノズル間距離の中心を0とした時の鋼板変位量 x:鋼板幅方向の座標 〜A :鋼板形状から決まる定数(定数A は反り
の指標)
【0015】また、本発明に係る鋼板形状矯正装置は、
溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向してサポートロ
ールを配置し、同サポートロールのインターメッシュを
調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正装置にお
いて、前記鋼板のめっき付着量を検出し、検出した鋼板
表側と鋼板裏側のめっき付着量に応じて前記溶融めっき
浴出口に配したワイピングノズルを対で移動させてパス
ラインを自動調整する制御手段を設けたことを特徴とす
る。
【0016】前記制御手段は、表裏の幅方向付着量実績
値から鋼板のオフセンター量を示す指標を導く際に、下
記二次式の鋼板形状式を板幅の−W/2〜W/2の間で
積分し、積分した結果を板幅Wで割った値をオフセンタ
ー量を示す指標として導き、該指標が閾値を超えた時
に、同指標が閾値内に入るようにパスラインを補正する
ことを特徴とする。
【数6】F(x)=A ・x +A ・x+A ただし、F(x):板幅方向xの座標での表裏ワイピン
グノズル間距離の中心を0とした時の鋼板変位量 x:鋼板幅方向の座標 〜A :鋼板形状から決まる定数(定数A は反り
の指標)
【0017】また、本発明に係る鋼板形状矯正装置は、
溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向してサポートロ
ールを配置し、同サポートロールのインターメッシュを
調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正装置にお
いて、前記サポートロールのインターメッシュを検出
し、検出した出力値に応じて前記溶融めっき浴出口に配
したワイピングノズルを対で移動させてパスラインを自
動調整する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0018】また、前記制御手段は、インターメッシュ
からパスの移動量を演算し、ワイピングノズルの位置を
調整することを特徴とする。
【0019】また、前記制御手段は、鋼種、板サイズ、
張力等の条件毎に予め作成されたインターメッシュとパ
ス移動量のプリセットテーブルからの設定値に基づいて
パスラインを補正することを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る鋼板形状矯正方法は、
溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向してサポートロ
ールを配置し、同サポートロールのインターメッシュを
調整して同鋼板の形状矯正をすると共に、溶融めっき浴
出口で走行する鋼板に対向して複数の変位センサ及び電
磁石をその幅方向に配置し、同変位センサからの鋼板位
置の検出信号により同電磁石の励磁電流を制御して同鋼
板の形状矯正をする鋼板形状矯正方法において、前記電
磁石の出力値を検出し、検出した鋼板表側と鋼板裏側の
出力値に応じて前記サポートロールを対で移動させてパ
スラインを調整することを特徴とする。
【0021】また、本発明に係る鋼板形状矯正方法は、
溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向してサポートロ
ールを配置し、同サポートロールのインターメッシュを
調整して同鋼板の形状矯正をすると共に、溶融めっき浴
出口で走行する鋼板に対向して複数の変位センサ及び電
磁石をその幅方向に配置し、同変位センサからの鋼板位
置の検出信号により同電磁石の励磁電流を制御して同鋼
板の形状矯正をする鋼板形状矯正方法において、前記電
磁石の出力値を検出し、検出した鋼板表側と鋼板裏側の
出力値に応じて前記溶融めっき浴出口に配したワイピン
グノズルと前記複数の変位センサ及び電磁石を対で移動
させてパスラインを調整することを特徴とする。
【0022】また、本発明に係る鋼板形状矯正方法は、
溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向してサポートロ
ールを配置し、同サポートロールのインターメッシュを
調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正方法にお
いて、前記鋼板のめっき付着量を検出し、検出した鋼板
表側と鋼板裏側のめっき付着量に応じて前記溶融めっき
浴出口に配したワイピングノズルを対で移動させてパス
ラインを自動調整することを特徴とする。
【0023】また、本発明に係る鋼板形状矯正方法は、
溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向してサポートロ
ールを配置し、同サポートロールのインターメッシュを
調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正方法にお
いて、前記サポートロールのインターメッシュを検出
し、検出した出力値に応じて前記溶融めっき浴出口に配
したワイピングノズルを対で移動させてパスラインを自
動調整することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋼板形状矯正
装置及び方法を実施例により図面を用いて詳細に説明す
る。
【0025】[第1実施例] 図1は本発明の第1実施例を示す鋼板形状矯正装置の概
略構成図、図2は同じくオフセンター制御のフロー図で
ある。
【0026】図1に示すように、ストリップ(鋼板)1
は、溶融めっき浴2内をシンクロール3及びサポートロ
ールとしてのコレクティングロール4とスタビライジン
グロール5に案内・支持されて走行して溶融めっき浴2
内の溶融亜鉛がめっきされるが、溶融めっき浴2出口付
近にはワイピングノズル(気体絞り装置)6が対向設置
されており、このワイピングノズル6より、めっき直後
のストリップ1表面に対して空気が吹き付けられ、めっ
き付着量が板幅方向に均一になるようにコントロールさ
れるようになっている。
【0027】そして、ワイピングノズル6に近接して変
位センサ7及び電磁石8が設置され、この変位センサ7
でストリップ1の反り具合とストリップのオフセンター
量を常時検知しながら電磁石8に電流を流し、電磁力に
よって反りとストリップのパス位置を矯正したのち、ワ
イピングノズル6より空気を吹き付けてめっき付着量を
コントロールするようになっている。
【0028】前記電磁石8は、ストリップ1の幅方向に
所定の間隔でストリップを挟んで表裏に配置して例えば
5組の電磁石制御軸で構成され、変位センサ7もこれら
の位置に対応して例えば5個配置される。
【0029】前述のように各変位センサ7は対応する位
置でストリップ1の反り量(ストリップのオフセンター
量)を検出して形状制御装置9に入力し、形状制御装置
9は検出した各箇所での反り量(ストリップのオフセン
ター量)を制御目標値と比較して、この反り量(ストリ
ップのオフセンター量)が制御目標値に到達するまで各
電磁石8の励磁電流を調整し、ストリップ1の形状をめ
っき付着量が均一となるフラット形状で且つストリップ
のパスが中央に成るように矯正している。
【0030】即ち、前記形状制御装置9は、変位センサ
7からの信号を図示しない減算器で前記制御目標値と比
較して適正な電磁石8の駆動信号を演算し、出力する演
算回路(図示せず)と、該演算回路からの出力信号を受
け、電磁石8を励磁し、駆動する駆動回路(図示せず)
とから構成されるのである。
【0031】一方、浴中ロールのスタビライジングロー
ル5とコレクティングロール4は、押込み制御(位置制
御)装置10により駆動制御されるが、この押込み制御
装置10は制御手段としてのホストコンピュータ(プロ
セスコンピュータ)11により自動制御される。即ち、
ホストコンピュータ11は、板形状演算回路12やパス
変位量演算回路13等を有し、前記形状制御装置9を介
して入力される電磁石8の出力値に応じて、前記浴中ロ
ールのスタビライジングロール5とコレクティングロー
ル4は、押込み制御装置10により調整するようになっ
ている。
【0032】そして、本実施例では、前記ホストコンピ
ュータ11は、図2のオフセンター制御のフロー図に示
すように、表側(シンクロール側)各電磁石の検出値の
最大値が予め設定された閾値を超えた場合、前記対向し
たサポートロールを対で表側に移動させる一方、裏側
(シンクロールの反対側)各電磁石の検出値の最大値が
予め設定された閾値を超えた場合、前記対向したサポー
トロールを対で裏側に移動させるようになっている。
【0033】即ち、図2の(a)のステップP1で、表
側各電磁石8の検出値の最大値M1 を検出したら、ス
テップP2で、この最大値M1 が予め設定された閾値
B1 を超えたか否かを判断し、超えた場合には、スト
リップ1が裏側にオフセンターしていると判断し、ステ
ップP3で、コレクティングロール4とスタビライジン
グロール5を同調して表側に例えば1mm移動させてパ
スラインの調整を行なう。
【0034】一方、図2の(b)のステップP1で、裏
側各電磁石8の検出値の最大値M2 を検出したら、ス
テップP2で、この最大値M2 が予め設定された閾値
B2 を超えたか否かを判断し、超えた場合には、スト
リップ1が表側にオフセンターしていると判断し、ステ
ップP3で、コレクティングロール4とスタビライジン
グロール5を同調して裏側に例えば1mm移動させてパ
スラインの調整を行なうのである。
【0035】また、前記コレクティングロール4とスタ
ビライジングロール5の移動(押込み・引下げ)ロジッ
クは、例えば5〜10秒周期で演算を行って、演算結果
1回で一度だけ動作させるようになっている。
【0036】このようにして本実施例では、浴中サポー
トロールでストリップ1の位置をワイピングノズル6の
中央(或いは任意の位置)にすることができるため、電
磁石8(電磁形状矯正装置)で担っていたストリップの
パス位置の矯正力が極僅かになり、電磁石8はC反り等
の形状制御に大半の矯正力を使用することができるよう
になる。この結果、形状矯正に大きな力が必要な形状不
良や厚板のストリップ1でも形状矯正範囲が広がり、ス
トリップ1の表裏面のめっき付着量を均一化することが
できるようになった。
【0037】また、浴中サポートロールでのストリップ
1の位置を最適化できることとから、電磁石8側での制
御出力が最少化し、制御電力を低減させることができ
る。
【0038】[第2実施例] 図3は本発明の第2実施例を示す鋼板形状矯正装置の概
略構成図、図4は同じくワイピングノズル及び電磁パッ
ドの位置制御のフロー図、図5は同じく形状矯正前の鋼
板形状を二次式を用いて予測する制御ブロック図であ
る。尚、図3において、図1と同一部材には同一符号を
付して重複する説明は省略する。
【0039】これは、第1実施例のホストコンピュータ
11において、各軸の電磁石8の検出値から二次式の鋼
板形状式を用いて鋼板のオフセンター量を示す指標(オ
フセンター指標D)を導き、該指標が閾値(E ,−
)を超えた時に、同指標が閾値内に入るようにワ
イピングノズル6及び電磁パッド(変位センサ7及び電
磁石8)の位置を修正する例である。
【0040】即ち、図3に示すように、変位センサ7及
び電磁石8とワイピングノズル6とは移動装置15,1
6を介して図中左右方向(パスラインと直交する方向)
にそれぞれ移動可能になっており、これら移動装置1
5,16は、板形状演算回路12とパス変位量演算回路
13を備えたホストコンピュータ11により駆動制御さ
れるようになっている。
【0041】そして、図5の制御ブロックに基づいて形
状矯正前の鋼板形状を二次式を用いて予測する。
【0042】即ち、先ず、各軸の変位センサ7からの信
号をA/D変換器30a,30b,30cでA/D変換
して比例・積分・位相補償演算回路31a,31b,3
1cで演算した後、D/A変換器32a,32b,32
cでD/A変換する。通常は、このD/A変換した信号
が駆動回路33a,33b,33cへ送られ、各軸の電
磁石8に通電されるのである。
【0043】次いで、前記D/A変換した信号をローパ
スフィルター34a,34b,34cに掛けて、電磁石
8の出力が鋼板の制振に働いている例えば1から100
Hzの信号を取り除き、静的な形状矯正の制御出力信号と
する。
【0044】次いで、前記制御出力信号をA/D変換器
35a,35b,35cでA/D変換した後、吸引力演
算回路36a,36b,36cでアナログ出力の50%
(鋼板の表裏の吸引力が等しい時)をゼロとした−50
〜50%のデジタル信号に加工する。
【0045】次いで、座標変換回路37a,37b,3
7cで前記出力信号と中央軸からの距離を座標化して、
板形状演算回路12に出力する。
【0046】最後に、前記板形状演算回路12で前記出
力信号の分布を二次式の形で鋼板形状モデル式に当ては
め、モデル式の係数A,A,Aを演算によって求
める。
【0047】そして、前記求めた係数をワイピングノズ
ル及び電磁パッドの位置制御に用いる。
【0048】即ち、鋼板形状モデル式(F(x)=A
・x+A・x+A)を板幅の−W/2〜W/2の
間で積分し、積分した結果を板幅Wで割った値をオフセ
ンター指標Dとするのである。このオフセンター指標D
の計算は、例えば1〜2秒周期で実施するものとする。
【0049】前記オフセンター指標Dの値を用いて、図
4のワイピングノズル及び電磁パッドの位置制御のフロ
ー図に示すように、前記オフセンター指標Dが閾値(E
,−E)を超えた時に、同指標Dが閾値(E,−
)内に入るようにワイピングノズル6及び電磁パッ
ド(変位センサ7及び電磁石8)の位置を修正するよう
になっている。
【0050】即ち、ステップP1で、オフセンター指標
Dを検出したら、ステップP2で、このオフセンター指
標Dが予め設定された閾値Eを超えたか否かを判断
し、超えた場合には、ステップP3で、ワイピングノズ
ル6及び電磁パッドを例えば1mm前進移動させるので
ある。
【0051】一方、ステップP4で、前記オフセンター
指標Dが予め設定された閾値−Eを下回ったか否かを
判断し、下回った場合には、ステップP5で、ワイピン
グノズル6及び電磁パッドを例えば1mm後退移動させ
るのである。
【0052】また、前記ワイピングノズル6及び電磁パ
ッドの前進・後退ロジックは、例えば5〜10秒周期で
演算を行って、演算結果1回で一度だけ動作させるよう
になっている。尚、前記ワイピングノズル6及び電磁パ
ッドは各々対の状態で、同じ量だけ移動させる。
【0053】これによれば、第1実施例と同様の作用・
効果に加えて、各軸の電磁石8の検出値から二次式の鋼
板形状式を用いて鋼板のオフセンター指標を導くので、
形状矯正前の鋼板形状をより正確に予測することがで
き、より高精度にパスラインを調整することができる。
【0054】[第3実施例] 図6は本発明の第3実施例を示す鋼板形状矯正装置の概
略構成図である。
【0055】これは、第2実施例におけるホストコンピ
ュータ11により、ワイピングノズル6及び電磁パッド
を移動・制御する代わりに、シンクロール3、コレクテ
ィングロール4、スタビライジングロール5の浴中ロー
ル群の各々及び2組以上を水平方向又は/及び垂直方向
にそれぞれ移動装置17,18,19を介して移動・制
御し、パスラインを調整するようにした例である。その
他の構成は第2実施例と同様であるので、図3と同一部
材には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0056】これによれば、第2実施例と同様に、各軸
の電磁石8の検出値から二次式の鋼板形状式を用いて鋼
板のオフセンター指標を導くので、形状矯正前の鋼板形
状をより正確に予測することができ、より高精度にパス
ラインを調整することができる。
【0057】[第4実施例] 図7は本発明の第4実施例を示す鋼板形状矯正装置の概
略構成図、図8は同じく付着量実績からの鋼板形状のモ
デル化手法の制御ロジックである。
【0058】これは、第2実施例に係るワイピングノズ
ル6の位置を、電磁石8(図3参照)の出力値に代え
て、ストリップ1のめっき付着量に応じて、移動装置1
6により制御(調整)するようにしたものである。
【0059】即ち、板形状演算回路15には、ワイピン
グノズル(気体絞り装置)の後流に設置した亜鉛付着量
計20からの信号が入力され、ストリップ1の幅方向の
付着量実績からワイピングノズル6部でのストリップ1
の鋼板形状(C反り)を予測するようになっている。
【0060】例えば、図8に示すように、表・裏(WS
・CN・DS)計6点の付着量実績から、下記(1) 式を
用いてストリップ1のワイピングノズル6部での変位量
(鋼板オフセンター量)を演算し、亜鉛付着量計20の
計測点での変位量分布を最小二乗法等により2次関数モ
デルに演算し、下記(3) 式の鋼板形状モデル式とするの
である。 ΔD=(Df−Db)/2 =(LnWf−LnWb)/2・K ・・・(1)
式 ただし、 ΔD:表裏のワイピングノズル間距離の
中心を0とした時の鋼板変位量(mm) Df・Db:表裏の鋼板−ワイピングノズル間距離(m
m) Wf・Wb:表裏の鋼板めっき付着量(g/m) K:付着量回帰モデル式の係数 尚、めっき付着量W(g/m)は、下記・式の回帰モ
デル式で求められる。 W=exp(K+K・P+K・V+K・D) ・・・(2)式 ただし、P:ワイピングガス圧力(kg/cm) V:通板速度(m/min) D:鋼板−ワイピングノズル間距離(mm) K、K、K、K:回帰モデルの定数 F(x)=A ・x +A ・x+A ・・・(3)式 ただし、F(x):板幅方向xの座標での表裏ワイピン
グノズル間距離の中心を0とした時の鋼板変位量 x:鋼板幅方向の座標 A〜A:鋼板形状から決まる定数(定数Aは反り
の指標)
【0061】この(3)式から、各軸の座標より、A
、A を演算し求めます。そして、前記求めた係
数をワイピングノズル及び電磁パッドの位置制御に用い
る。
【0062】即ち、鋼板形状モデル式(F(x)=A
・x +A ・x+A)を板幅の−W/2〜W/
2の間で積分し、積分した結果を板幅Wで割った値をオ
フセンター指標Dとするのである。
【0063】前記オフセンター指標Dの値を用いて、図
4のワイピングノズル及び電磁パッドの位置制御のフロ
ー図に示すように、前記オフセンター指標Dが閾値(E
,−E )を超えた時に、同指標Dが閾値(E
,−E )内に入るようにワイピングノズル6の位
置を修正するようになっている。
【0064】前記亜鉛付着量計20は、例えば、ストリ
ップ1の幅方向に、γ線またはX線を照射して受光する
蛍光X線強度を検出する板幅方向走査式のものを用いる
が、特にこれに限定されるものではない。
【0065】ところで、ワイピングノズル6の位置は、
品種・板厚・付着量・ライン速度等の条件でプリセット
テーブル22によりプリセットされている。そこで、本
実施例では、ホストコンピュータ11(図3参照)のパ
ス位置制御ロジック21及び加算器23により、図4の
ワイピングノズル及び電磁パッドの位置制御のフロー図
に示すように、前記プリセット量即ち、前記オフセンタ
ー指標Dが閾値(E ,−E )を超えた時に、同指
標Dが閾値(E ,−E )内に入るようにワイピン
グノズル6の位置を補正するようになっている。
【0066】また、本実施例では、安定判別回路24及
び学習制御回路25により、ストリップ1毎に反り量
(パスライン位置情報)をフィードバックし、前記プリ
セットテーブル22を修正する学習制御を行うが、これ
は特に必要ではない。
【0067】また、このような自動制御は、ストリップ
1がワイピングノズル6通過後、亜鉛付着量計20に到
着するまでの時間遅れを考慮し、その時間遅れをインタ
ーバルに制御を繰り返し行う。
【0068】このようにして本実施例では、亜鉛付着量
計20の幅方向の付着量実績を基にワイピングノズル6
部でのストリップ1の形状(C反り)を予測し、予測し
たストリップ1の形状からパスのオフセンター量を導い
て、ワイピングノズル6の位置を制御するようにしたの
で、めっき付着量が表裏で均一となり、製品品質を向上
させられる。
【0069】この結果、表裏の不均一めっきによる剥離
や、亜鉛めっきの合金化処理において表裏で均一な合金
化組成の製品が得られる。また、これまで、付着量の表
裏幅方向のバラツキを考慮し最低めっき厚と成る部分で
製品の規格値を満足させる必要があり、平均の目付量を
厚くせざるを得なかったが、表裏の均一めっきが可能に
なることにより平均目付量を規格値に近づけることがで
き、依って、亜鉛の使用量が低減でき製品の原単位が低
減できるようになった。
【0070】また、上記実施例において、表裏の幅方向
付着量実績値から2次関数の鋼板形状モデル式を用いて
パスのオフセンター量を導き出すことに代えて、亜鉛付
着量計20の表裏アンバランス量を下記(4) から導き、
アンバランス量が小さく成る方向にワイピングノズル6
の位置を調整するようにしても良い。 表裏アンバランス=(表平均−裏平均)/(両面平均) ・・・(4)式
【0071】[第5実施例] 図9は本発明の第5実施例を示す鋼板形状矯正装置の概
略構成図である。
【0072】これは、コレクティングロール4のインタ
ーメッシュを検出し、検出した出力値に応じてワイピン
グノズル6を移動させてパスラインを自動調整するよう
にした例である。
【0073】図示例では、プリセットテーブル26の設
定値からパス位置補正演算回路27でパスの移動量を演
算し、品種・板厚・付着量・ライン速度等の条件でプリ
セットテーブル22によりプリセットされたプリセット
量を加算器23を介して補正することで、ワイピングノ
ズル6の位置を調整するようになっている。
【0074】これによれば、第4実施例と同様に、ワイ
ピングノズル6の位置を高精度に制御でき、めっき付着
量が表裏で均一となり、製品品質を向上させられる。
【0075】また、上記実施例において、パスの移動量
を演算する代わりに、鋼種、板サイズ、張力等の条件毎
に予め作成されたインターメッシュとパス移動量のプリ
セットテーブルからの設定値に基づいてパスラインを補
正するようにしても良い。
【0076】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である
ことはいうまでもない。例えば、第2実施例の制御方法
で、ワイピングノズル及び電磁パッドを移動させる代わ
りに、第1実施例のようにコレクティングロールとスタ
ビライジングロールを同調させて移動させることもでき
る。また、第4及び第5実施例において、第2実施例と
同様に、ワイピングノズル6と一緒に電磁パッド(図1
の変位センサ7及び電磁石8参照)も移動・制御するよ
うにしても良い。また、本発明は溶融亜鉛めっき装置に
限らず、浴中ロール群で構成される表面塗布設備の形状
矯正装置にも適用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて詳細に説明した
ように、本発明の請求項1に係る発明によれば、電磁石
の出力値に応じて高精度にパスラインを調整して鋼板の
表裏面のめっき付着量を均一に又は任意に差を付けるこ
とができる。
【0078】本発明の請求項に係る発明によれば、形
状矯正前の鋼板形状をより正確に予測することができ、
より高精度にパスラインを調整することができる。
【0079】本発明の請求項に係る発明によれば、請
求項に係る発明と同様の効果が得られる。
【0080】本発明の請求項に係る発明によれば、電
磁石の出力値に応じて高精度にパスラインを調整して鋼
板の表裏面のめっき付着量を均一に又は任意に差を付け
ることができる。
【0081】本発明の請求項に係る発明によれば、形
状矯正前の鋼板形状をより正確に予測することができ、
より高精度にパスラインを調整することができる。
【0082】本発明の請求項に係る発明によれば、ワ
イピングノズルの位置を高精度に制御でき、めっき付着
量が表裏で均一になり、製品品質を向上させられる。
【0083】本発明の請求項に係る発明によれば、請
求項に係る発明と同様の効果が得られる。
【0084】本発明の請求項に係る発明によれば、ワ
イピングノズルの位置を高精度に制御でき、めっき付着
量が表裏で均一となり、製品品質を向上させられる。
【0085】本発明の請求項に係る発明によれば、請
求項に係る発明と同様の効果が得られる。
【0086】本発明の請求項10に係る発明によれば、
求項に係る発明と同様の効果が得られる。
【0087】本発明の請求項11に係る発明によれば、
磁石の出力値に応じて高精度にパスラインを調整して
鋼板の表裏面のめっき付着量を均一に又は任意に差を付
けることができる。
【0088】本発明の請求項12に係る発明によれば、
磁石の出力値に応じて高精度にパスラインを調整して
鋼板の表裏面のめっき付着量を均一に又は任意に差を付
けることができる。
【0089】本発明の請求項13に係る発明によれば、
イピングノズルの位置を高精度に制御でき、めっき付
着量が表裏で均一になり、製品品質を向上させられる。
【0090】本発明の請求項14に係る発明によれば、
イピングノズルの位置を高精度に制御でき、めっき付
着量が表裏で均一になり、製品品質を向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す鋼板形状矯正装置の
概略構成図である。
【図2】同じくオフセンター制御のフロー図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す鋼板形状矯正装置の
概略構成図である。
【図4】同じくワイピングノズル及び電磁パッドの位置
制御のフロー図である。
【図5】同じく形状矯正前の鋼板形状を二次式を用いて
予測する制御ブロック図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す鋼板形状矯正装置の
概略構成図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す鋼板形状矯正装置の
概略構成図である。
【図8】同じく付着量実績からの鋼板形状のモデル化手
法の制御ロジックである。
【図9】本発明の第5実施例を示す鋼板形状矯正装置の
概略構成図である。
【図10】従来の鋼板形状矯正装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 溶融めっき浴 3 シンクロール 4 コレクティングロール 5 スタビライジングロール 6 ワイピングノズル 7 変位センサ 8 電磁石 9 形状制御装置 10 押込み制御装置 11 ホストコンピュータ 12 板形状演算回路 13 パス変位量演算回路 15〜19 移動装置 20 亜鉛付着量計 21 パス位置制御ロジック 22 プリセットテーブル 23 加算器 24 安定判別回路 25 学習制御回路 26 プリセットテーブル 30a,30b,30c A/D変換器 31a,31b,31c 比例・積分・位相補償演算回
路 32a,32b,32c D/A変換器 33a,33b,33c 駆動回路 34a,34b,34c ローパスフィルター 35a,35b,35c A/D変換器 36a,36b,36c 吸引力演算回路 37a,37b,37c 座標変換回路 I インターメッシュ
フロントページの続き (72)発明者 三原 一正 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 藤岡 宏規 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 末盛 秀昭 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 川西 正美 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 平5−287478(JP,A) 特開2000−345310(JP,A) 特開 平3−173755(JP,A) 特開 平10−60545(JP,A) 特開 平7−126824(JP,A) 特開 平6−81094(JP,A) 特開2000−204460(JP,A) 特開2001−106405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/40

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向
    してサポートロールを配置し、同サポートロールのイン
    ターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をすると共
    に、溶融めっき浴出口で走行する鋼板に対向して複数の
    変位センサ及び電磁石をその幅方向に配置し、同変位セ
    ンサからの鋼板位置の検出信号により同電磁石の励磁電
    流を制御して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正装置
    において、前記電磁石の出力値を検出し、検出した鋼板
    表側と鋼板裏側の出力値に応じて前記サポートロールを
    対で移動させてパスラインを自動調整する制御手段を設
    けたことを特徴とする鋼板形状矯正装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、各軸の電磁石の検出値
    から鋼板のオフセンター量を示す指標を導く際に、下記
    二次式の鋼板形状式を板幅の−W/2〜W/2の間で積
    分し、積分した結果を板幅Wで割った値をオフセンター
    量を示す指標として導き、該指標が閾値を超えた時に、
    同指標が閾値内に入るように前記対向するサポートロー
    ルを対で移動させてパスラインを補正することを特徴と
    する請求項1記載の鋼板形状矯正装置。【数1】F(x)=A ・x +A ・x+A ただし、F(x):板幅方向xの座標での表裏ワイピン
    グノズル間距離の中心を0とした時の鋼板変位量 x:鋼板幅方向の座標 〜A :鋼板形状から決まる定数(定数A は反り
    の指標)
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、溶融めっき浴中のシン
    クロールも移動させることを特徴とする請求項1又は2
    記載の鋼板形状矯正装置。
  4. 【請求項4】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向
    してサポートロールを配置し、同サポートロールのイン
    ターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をすると共
    に、溶融めっき浴出口で走行する鋼板に対向して複数の
    変位センサ及び電磁石をその幅方向に配置し、同変位セ
    ンサからの鋼板位置の検出信号により同電磁石の励磁電
    流を制御して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正装置
    において、前記電磁石の出力値を検出し、検出した鋼板
    表側と鋼板裏側の出力値に応じて前記溶融めっき浴出口
    に配したワイピングノズルと前記複数の変位センサ及び
    電磁石を対で移動させてパスラインを自動調整する制御
    手段を設けたことを特徴とする鋼板形状矯正装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、各軸の電磁石の検出値
    から鋼板のオフセンター量を示す指標を導く際に、下記
    二次式の鋼板形状式を板幅の−W/2〜W/2の間で積
    分し、積分した結果を板幅Wで割った値をオフセンター
    量を示す指標として導き、該指標が閾値を超えた時に、
    同指標が閾値内に入るように前記溶融めっき浴上に配し
    たワイピングノズルと前記複数の変位センサ及び電磁石
    を対で移動させてパスラインを補正することを特徴とす
    る請求項記載の鋼板形状矯正装置。【数2】F(x)=A ・x +A ・x+A ただし、F(x):板幅方向xの座標での表裏ワイピン
    グノズル間距離の中心を0とした時の鋼板変位量 x:鋼板幅方向の座標 〜A :鋼板形状から決まる定数(定数A は反り
    の指標)
  6. 【請求項6】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向
    してサポートロールを配置し、同サポートロールのイン
    ターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板形
    状矯正装置において、前記鋼板のめっき付着量を検出
    し、検出した鋼板表側と鋼板裏側のめっき付着量に応じ
    て前記溶融めっき浴出口に配したワイピングノズルを
    移動させてパスラインを自動調整する制御手段を設け
    たことを特徴とする鋼板形状矯正装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、表裏の幅方向付着量実
    績値から鋼板のオフセンター量を示す指標を導く際に、
    下記二次式の鋼板形状式を板幅の−W/2〜W/2の間
    で積分 し、積分した結果を板幅Wで割った値をオフセン
    ター量を示す指標として導き、該指標が閾値を超えた時
    に、同指標が閾値内に入るようにパスラインを補正する
    ことを特徴とする請求項記載の鋼板形状矯正装置。【数3】F(x)=A ・x +A ・x+A ただし、F(x):板幅方向xの座標での表裏ワイピン
    グノズル間距離の中心を0とした時の鋼板変位量 x:鋼板幅方向の座標 〜A :鋼板形状から決まる定数(定数A は反り
    の指標)
  8. 【請求項8】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対向
    してサポートロールを配置し、同サポートロールのイン
    ターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板形
    状矯正装置において、前記サポートロールのインターメ
    ッシュを検出し、検出した出力値に応じて前記溶融めっ
    き浴出口に配したワイピングノズルを対で移動させてパ
    スラインを自動調整する制御手段を設けたことを特徴と
    する鋼板形状矯正装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、インターメッシュから
    パスの移動量を演算し、ワイピングノズルの位置を調整
    することを特徴とする請求項記載の鋼板形状矯正装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、鋼種、板サイズ、張
    力等の条件毎に予め作成されたインターメッシュとパス
    移動量のプリセットテーブルからの設定値に基づいてパ
    スラインを補正することを特徴とする請求項記載の鋼
    板形状矯正装置。
  11. 【請求項11】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対
    向してサポートロールを配置し、同サポートロールのイ
    ンターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をすると共
    に、溶融めっき浴出口で走行する鋼板に対向して複数の
    変位センサ及び電磁石をその幅方向に配置し、同変位セ
    ンサからの鋼板位置の検出信号により同電磁石の励磁電
    流を制御して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正方法
    において、前記電磁石の出力値を検出し、検出した鋼板
    表側と鋼板裏側の出力値に応じて前記サポートロールを
    対で移動させてパスラインを調整することを特徴とする
    鋼板形状矯正方法。
  12. 【請求項12】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対
    向してサポートロールを配置し、同サポートロールのイ
    ンターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をすると共
    に、溶融めっき浴出口で走行する鋼板に対向して複数の
    変位センサ及び電磁石をその幅方向に配置し、同変位セ
    ンサからの鋼板位置の検出信号により同電磁石の励磁電
    流を制御して同鋼板の形状矯正をする鋼板形状矯正方法
    において、前記電磁石の出力値を検出し、検出した鋼板
    表側と鋼板裏側の出力値に応じて前記溶融めっき浴出口
    に配したワイピングノズルと前記複数の変位センサ及び
    電磁石を対で移動させてパスラインを調整することを特
    徴とする鋼板形状矯正方法。
  13. 【請求項13】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対
    向してサポートロールを配置し、同サポートロールのイ
    ンターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板
    形状矯正方法において、前記鋼板のめっき付着量を検出
    し、検出した鋼板表側と鋼板裏側のめっき付着量に応じ
    て前記溶融めっき浴出口に配したワイピングノズルを
    移動させてパスラインを自動調整することを特徴とす
    る鋼板形状矯正方法。
  14. 【請求項14】 溶融めっき浴中に、走行する鋼板に対
    向してサポートロールを配置し、同サポートロールのイ
    ンターメッシュを調整して同鋼板の形状矯正をする鋼板
    形状矯正方法において、前記サポートロールのインター
    メッシュを検出し、検出した出力値に応じて前記溶融め
    っき浴出口に配したワイピングノズルを対で移動させて
    パスラインを自動調整することを特徴とする鋼板形状矯
    正方法。
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