JP3529949B2 - 水素化触媒前駆体、水素化触媒及びアルコールの製造法 - Google Patents

水素化触媒前駆体、水素化触媒及びアルコールの製造法

Info

Publication number
JP3529949B2
JP3529949B2 JP19442196A JP19442196A JP3529949B2 JP 3529949 B2 JP3529949 B2 JP 3529949B2 JP 19442196 A JP19442196 A JP 19442196A JP 19442196 A JP19442196 A JP 19442196A JP 3529949 B2 JP3529949 B2 JP 3529949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
hydrogenation catalyst
catalyst precursor
carboxylic acid
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19442196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09276699A (ja
Inventor
保夫 門野
泰幸 服部
政光 堀尾
中村  文彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP19442196A priority Critical patent/JP3529949B2/ja
Priority to MYPI97000523A priority patent/MY114734A/en
Publication of JPH09276699A publication Critical patent/JPH09276699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3529949B2 publication Critical patent/JP3529949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素化触媒前駆
体、それを用いて得られる水素化触媒及び当該水素化触
媒を使用するアルコールの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機カルボン酸あるいは有機カルボン酸
エステルを水素化して脂肪族アルコール、脂環式アルコ
ールあるいは芳香族アルコールを製造する方法について
は1930年以降数多くの方法が開示されてきている。
しかし、アルコールの中でも高級脂肪族アルコールの製
造法には厳しい条件が必要とされる。工業的に行ってい
る方法は、 200〜300 ℃(反応温度)、 200〜300
気圧(水素圧)という高温、高圧の条件下で主として銅
−クロム触媒を用いて水素化が行われている。銅−クロ
ム触媒は通常銅クロマイト触媒と呼ばれており、その製
造方法は「インダストリアル アンド エンジニアリン
グ ケミストリー」第26巻、 878頁(1936年)に記載さ
れているものから大きく進歩していない。
【0003】この触媒は有害なクロムを含むことから、
取り扱いに際しては細心の注意が必要であり、廃触媒の
処理/回収にも多大な労力を要している。
【0004】銅−クロム触媒に替わるものとしては、銅
−アルミニウム酸化物系触媒が古くから注目されてい
る。銅−アルミニウム酸化物触媒は、硝酸銅又は硫酸銅
などの酸性銅塩水溶液と、硝酸アルミニウム又は硫酸ア
ルミニウムなどの酸性アルミニウム塩溶液とを混合し、
この混合溶液を炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム又は
水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液と反応せしめて、
金属水酸化物の混合物を沈澱させ、これを洗浄、乾燥し
た後焼成する方法で作られる。従って、銅−アルミニウ
ム酸化物触媒は製造及び触媒成分の回収に際して有害物
質を取り扱わずに済むという利点を持っているが、従来
の方法で製造される銅−アルミニウム酸化物触媒は、銅
−クロム触媒に比べて活性が低く、通常の使用条件で
は、活性種である還元銅粒子が凝集して急激に失活して
しまうという欠点があった。
【0005】この点を解決すべく、特公昭55-41815号公
報では銅イオンとアンミン錯体を形成するアンモニウム
塩を緩衝剤として使用し、水酸化ナトリウムを含有する
アルミン酸ナトリウム水溶液と酸性銅塩水溶液との反応
を、前記の緩衝剤の存在下に反応せしめることによっ
て、銅酸化物とアルミニウム酸化物とが緊密な混合状態
に保持されることで高活性が発現されるとしている。し
かし、還元銅粒子の凝集抑制に関しては不充分であり、
製造条件の厳しい高級アルコール製造においては触媒寿
命が短いという欠点を有する。このことから銅−アルミ
ニウム酸化物からなる触媒系で実用化のレベルにある触
媒はない。
【0006】特公平2-22051 号公報では50〜120m2/gの
比表面積を有し、全部又は一部が銅−アルミニウムスピ
ネル構造を有する結晶で銅を酸化物の形で含有する水素
化触媒を開示しているが、 300バール以下の圧力、及び
50〜200 ℃の水素化温度でのプロパンジオール製造用で
あり、通常 200℃以上で反応が行われている、より製造
条件の厳しい高級アルコール製造には供されていない。
また、高級アルコール製造において懸濁床プロセスで使
用する場合は、濾過性、エーテル選択性が悪いといった
問題があり、固定床プロセスで使用する場合は、耐久性
が不良といった問題がある。
【0007】また、銅、アルミニウムに加えて鉄を有す
る三元系触媒として種々の銅−鉄−アルミニウム触媒が
提案されている(特公昭58-50775号、特公平6-22677 号
公報)。しかし、該公報に記載されている方法によって
得られる銅−鉄−アルミニウム触媒は、活性、選択性、
耐久性において銅−クロム触媒と同レベルであるが、生
産性向上または反応条件のマイルド化のために、更なる
活性向上が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、銅−クロム触媒の持つ環境汚染の問題がなく、従来
の銅−鉄−アルミニウム触媒に比べ高活性、高耐久性、
高選択性を有する水素化触媒前駆体、及びそれを用いて
得られる水素化触媒を提供すること、更には該水素化触
媒を使用するアルコールの製造法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、酸化鉄を本質的に含
み、銅−アルミニウムスピネル構造を有する複合酸化物
を主成分として含有する水素化触媒前駆体を調製するこ
とによって、従来の銅−アルミニウム酸化物触媒や銅−
鉄−アルミニウム触媒では得られなかった高活性、高耐
久性、高選択性を実現することができ、本発明を完成す
ることができた。
【0010】即ち、本発明は、銅、鉄及びアルミニウム
を含み、かつ原子比がCu:Fe:Al=1:(0.02〜0.4):
(1.0〜4.0)であり、銅に対する鉄の原子比が0.4を除く
銅−アルミニウムスピネル構造を有する複合酸化物を含
有する水素化触媒前駆体であり、銅−アルミニウムスピ
ネル構造を形成する銅原子の割合が、水素化触媒前駆体
中に含まれる全銅原子の重量に対し65重量%を超えるこ
とを特徴とする水素化触媒前駆体、それを還元してなる
水素化触媒、及び該水素化触媒の存在下、有機カルボン
酸及び/又は有機カルボン酸エステルを水素で還元する
ことを特徴とするアルコールの製造法に関する。
【0011】
【0012】また、本発明は、さらにバリウム及び/又
は亜鉛を含み、かつ原子比がCu:Ba:Zn=1:(0〜2.
0):(0〜2.0)であることを特徴とする前記の水素化触媒
前駆体、水素化触媒、及びアルコールの製造法に関す
る。
【0013】さらに、本発明は、焼成温度が 500〜1500
℃である酸化銅と酸化アルミニウムの固相反応によって
得られることを特徴とする前記の水素化触媒前駆体、水
素化触媒、及びアルコールの製造法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の水素化触媒前駆体
及びその製造方法について説明する。本発明の水素化触
媒前駆体の製法は特に限定されず、共沈法、混練法、ア
ルコキシド法を初めとする公知の方法によって調製され
る。例えば、銅−アルミニウムスピネル及び複合酸化物
成分となるそれぞれの金属塩の混合溶液に沈澱剤を添加
する共沈法により得られる沈澱物を乾燥、焼成したも
の、あるいはそれぞれの酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝
酸塩等の化合物を均一に混合し、焼成する混練法によっ
て得られる。共沈法によって調製する場合は、使用され
る金属塩は水溶性のものならば全て可能であるが、一般
的には硫酸塩、硝酸塩、アンモニウム錯塩、酢酸塩ある
いは塩化物が用いられる。また沈澱剤として、アンモニ
ア、尿素、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ水溶液が
用いられる。
【0015】また、本発明の効果を害しない範囲で、水
素化触媒の強度等の向上のため黒鉛、脂肪酸塩、澱粉、
鉱油、タルク、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等
の微量成分を添加しても良い。
【0016】水素化触媒前駆体を共沈法で調製する場合
は、調製pH、焼成温度の選定が重要となる。例えば、調
製pHとしては8〜12で行うのが望ましい。焼成に酸素を
有する酸化性雰囲気下、焼成温度は 500〜1500℃、好ま
しくは 600〜1000℃で行うのが望ましい。
【0017】本発明の水素化触媒前駆体は、担体上に担
持しても良いし、または担体と混合(この場合の担体を
希釈担体という)しても良い。担体は、珪藻土、アルミ
ナ、シリカゲル、マグネシア、シリカ−マグネシア、カ
ルシア、ジルコニア、チタニア、ゼオライト、シリカ−
アルミナ等、通常入手できるものであればよく、その製
法も限定されない。しかし、これらの中でも特にアルミ
ナがよい。
【0018】使用されるシリカ、アルミナ、マグネシ
ア、ジルコニア、チタニア等の担体は酸化物の状態だけ
でなく、ヒドロゲルのような水和物、水酸化物の状態で
あっても良い。担持量は特に限定されないが、担体に対
する触媒成分の割合として10〜100重量%が好ましい。
上記担体は希釈担体として用いても良く、この場合希釈
担体の量は、水素化触媒前駆体中 0.1〜50重量%が好ま
しい。得られた水素化触媒前駆体は、粉末の形態にて使
用しても良いが、反応様式に応じて成形して使用するこ
とも可能である。
【0019】本発明の特徴は、水素化触媒前駆体が酸化
鉄を本質的に含み、銅−アルミニウムスピネル構造を形
成する銅原子の割合が、水素化触媒前駆体中に含まれる
全銅原子の重量に対し65重量%を超える銅−アルミニウ
ムスピネル構造を有する複合酸化物から形成されている
ことである。銅−アルミニウムスピネルという特徴的な
結晶構造は、銅及びアルミニウムの微細な分布、立体配
置を示すものであり、結晶工学ハンドブック(昭和56年
10月1日、第3刷、共立出版、p.47)に示されているス
ピネル構造と同一のものである。この特異的な結晶構造
は、酸化銅と酸化アルミニウムの固相反応によって生成
する。尚、上記方法において焼成温度は500〜1500℃、
好ましくは 600〜1000℃で行うのが望ましい。焼成温度
が高い場合は、水素化触媒前駆体の比表面積が減少し、
触媒活性が低下する。
【0020】銅−アルミニウムスピネル構造の確認は、
Extended X-Ray Absorption Fine Structure法(以下、
EXAFS法と略す)によって、原子配列を調べること
によって行うことが出来る。簡便的にはX線回折によっ
ても可能である。X線回折において、銅−アルミニウム
スピネルは、格子面間隔d=2.436 、2.856 、1.4278(J
oint Committee on Powder Diffraction Standards(以
下、JCPDSと略す)発行のPowder Diffraction Fil
e のカード番号33-448記載)に相当するピークが特徴的
である。水素化触媒の構成成分である銅、鉄もまたスピ
ネル構造物(銅−鉄スピネル)を与えるが、銅−鉄スピ
ネルは格子面間隔d=2.502 、2.985 、1.492(JCPD
S Powder Diffraction Fileのカード番号34-425記載)
に特徴的なピークを与えるため、銅−アルミニウムスピ
ネルと容易に区別がつけられる。しかし、X線回折で
は、銅原子を含む水素化触媒前駆体中に存在する銅−ア
ルミニウムスピネル存在量を定量することはできない。
本発明の水素化触媒前駆体中に含まれる銅−アルミニウ
ムスピネル量の定量は、X-ray Absorption Near EdgeSt
ructure法(以下、XANES法と略す)を用いて行っ
た(X-ray Absorption、D.C.KONINGSBERGER & R.PRIN
S、JOHN WILEY & SONS(1988))。
【0021】XANES法は、X線吸収微細構造を利用
した分析法であり、「元素はX線領域に固有の特性吸収
端を持ち、吸収能以上のエネルギーを吸収すると内核電
子が光電子として放出され、内核励起のX線吸収スペク
トルに微細構造が現れる」ことを利用したものである。
X線吸収微細構造を利用したものとしては、高エネルギ
ー側(〜1000eV) に現れる振動構造を解析することによ
って、原子配列に関する知見が得られるEXAFS法が
有名であるが、XANES法では、吸収端の近傍(<30
〜50eV) に現れる吸収微細構造を利用している。この吸
収微細構造はX線を吸収した元素の電子状態を反映する
ため、吸収端の位置及びその近辺の形状を用いて指紋的
に元素の状態が推定できる。即ち、銅元素に着目した場
合、銅の状態についての知見が得られる。
【0022】本発明では、この方法により、水素化触媒
前駆体中に含まれる銅の状態を把握した。2種以上の状
態の銅が存在すると思われる場合は、波形分離を行い、
標準試料のXANESに分解することによって、水素化
触媒前駆体中に含まれる銅原子に対する銅−アルミニウ
ムスピネルを形成する銅原子の割合を求めた。
【0023】本発明の水素化触媒前駆体の組成比につい
ては、原子比をCu:Fe:Al=1:(0.02〜0.4):(1.0〜4.
0)(但し、銅に対する鉄の原子比が0.4を除く)とする
ことが重要である。水素化触媒前駆体の原子比がこの範
囲にある場合に、高活性、高選択性を発現するばかりで
なく、懸濁床触媒として用いる場合に重要な触媒濾過性
が向上するという特徴を有する。鉄を添加しない触媒前
駆体を還元してなる触媒を使って得られたアルコール
は、生成アルコールの脱水反応によって生成する炭化水
素含量や、2分子のアルコールの脱水縮合によって生成
するエーテル化合物含量が多い。中でもエーテル化合物
含量が著しく多く、選択性の面で課題を有している。ま
た、銅原子の一部が CuOの形で残るため、水素化触媒前
駆体を還元してなる水素化触媒を得てアルコールを製造
する場合、高圧水素反応塔内で結晶が析出するといった
問題点がある。更には、懸濁床プロセスで使用する場
合、触媒の濾過性は本発明の水素化触媒前駆体に比べ著
しく悪く、実用上問題がある。
【0024】次に、銅−アルミニウムスピネルは酸化銅
と酸化アルミニウムの固相反応によって生成する。ま
た、鉄は銅と反応して銅−鉄スピネルを形成するため、
鉄の添加は銅−アルミニウムスピネルの存在量を少なく
する。しかし、第三成分として鉄を原子比でCu:Fe:Al
=1:(0.02〜0.4):(1.0〜4.0)の割合で含む場合(但
し、銅に対する鉄の原子比が0.4を除く)、酸化銅と酸
化アルミニウムの固相反応が促進される。このため、水
素化触媒前駆体中に含まれる銅原子に対する銅−アルミ
ニウムスピネルを形成する銅原子の割合が増加するとい
う特徴を有する。一方、銅に対する鉄の原子比が 0.4を
超える場合は選択性は良好であるが、高活性化は達成で
きない。
【0025】本発明の水素化触媒前駆体中に占めるアル
ミニウムの原子比に関しては、アルミニウムの原子比が
1未満の場合、水素化触媒前駆体中に含まれる銅原子に
対する銅−アルミニウムスピネルを形成するアルミニウ
ム原子の割合が小さいため、活性が低下する欠点を有す
る。一方、アルミニウムの原子比が4を超える場合は、
銅−アルミニウムスピネル生成量には問題はないが、水
素化触媒前駆体中に占める活性有効成分の割合が低下し
てしまうため、目的とした触媒活性を得ることができな
い。
【0026】更に、銅、鉄、アルミニウム以外の第4成
分として、バリウム及び/又は亜鉛を銅に対する原子比
として、Cu:Ba:Zn=1:(0〜2.0):(0〜2.0)の割合で
含んでも構わない。バリウム及び/又は亜鉛を含む水素
化触媒前駆体を還元してなる触媒を使って得られたアル
コールは、アルコールの脱水反応によって生成する炭化
水素含量や、2分子のアルコールの脱水縮合によって生
成するエーテル化合物含量が減少し、アルコール収量が
増加するという利点がある。
【0027】(水素化触媒前駆体の還元)本発明の水素
化触媒は、有機カルボン酸及び/又は有機カルボン酸の
エステルを水素化してアルコールを製造するために使用
されるが、前記水素化触媒前駆体を還元することによっ
て得ることができる。水素化触媒前駆体を還元する場
合、気相還元法、あるいは流動パラフィンなどの炭化水
素、ジオキサン、脂肪族アルコールもしくは脂肪酸エス
テルなどの溶媒中で行う液相還元のいずれの方法を用い
ても良い。例えば、水素ガスを用いて還元する場合、 1
00〜800 ℃、好ましくは 150〜500 ℃の温度で水の生成
が認められなくなるまで、もしくは水素の吸収が認めら
れなくなるまで行うのが望ましい。特に、溶媒中で還元
を行う場合、 150〜350 ℃の温度で水素吸収が認められ
なくなるまで行うのが好ましい。更に、アルコール原料
である有機カルボン酸及び/又は有機カルボン酸エステ
ル中において、水素化触媒前駆体を還元する場合におい
て、水素化触媒前駆体を水素雰囲気下、昇温、還元し、
そのまま反応に供する通常の触媒活性化方法を用いても
何ら問題はない。ここで用いられる還元剤としては、前
述の水素以外に一酸化炭素、アンモニア、ヒドラジン、
ホルムアルデヒドあるいはメタノールなどの低級アルコ
ールが挙げられ、これら還元剤を単独もしくは混合した
状態で使用しても良い。また、窒素、ヘリウム、アルゴ
ンなどの不活性気体で希釈した状態、もしくは少量の水
蒸気の存在下で使用しても差し支えない。上記の還元に
より、本発明の触媒前駆体中の銅は還元銅となり触媒活
性が発現する。
【0028】(アルコールの製造法)水素化反応に供さ
れる有機カルボン酸及び/又は有機カルボン酸エステル
としては、脂環式カルボン酸、芳香族カルボン酸もしく
は脂肪族カルボン酸又は該カルボン酸の低級もしくは高
級アルコールエステルが挙げられる。これらは水素化に
よりカルボン酸部分が還元され対応するアルコールとな
る。例えば、炭素数1以上の直鎖もしくは分岐鎖の飽和
もしくは不飽和の脂肪酸又は該脂肪酸とアルコールとの
エステル、さらには脂環式カルボン酸もしくは芳香族カ
ルボン酸又は該カルボン酸とアルコールとのエステルが
挙げられる。カルボン酸エステル中のアルコール部は特
に限定されるものではない。この様なカルボン酸として
は、ギ酸、酢酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリル酸、オレイン酸、シュウ酸、マ
レイン酸、アジピン酸、セバシン酸、シクロヘキサンカ
ルボン酸、安息香酸、フタル酸等が一例として挙げら
れ、カルボン酸エステルとしては、ギ酸エステル、酢酸
エステル、カプロン酸エステル、カプリル酸エステル、
カプリン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン
酸エステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エス
テル、イソステアリル酸エステル、オレイン酸エステ
ル、シュウ酸エステル、マレイン酸エステル、アジピン
酸エステル、セバシン酸エステル、シクロヘキサンカル
ボン酸エステル、安息香酸エステル、フタル酸エステル
等が一例として挙げられる。
【0029】上記カルボン酸及び/又はカルボン酸エス
テルを水素化するに際し、触媒形状に応じて懸濁床反応
方式、固定床反応方式、さらには流動床反応方式のいず
れかの方法が採用される。
【0030】例えば、懸濁床反応方式を採用する場合、
粉末触媒が用いられる。反応は溶媒を使用することも可
能であるが、生産性を考慮した場合には無溶媒で反応を
行うのが望ましい。溶媒としては、アルコール、ジオキ
サンあるいは炭化水素などの反応に悪影響を及ぼさない
ものが選ばれる。この場合、触媒量はカルボン酸エステ
ルに対して 0.1〜20重量%が好ましいが、反応温度ある
いは反応圧力に応じ、実用的な反応速度が得られる範囲
において任意に選択できる。反応温度は、160〜350
℃、好ましくは 200〜300 ℃である。反応圧力は、1〜
350Kg/cm2 、好ましくは30〜350Kg/cm2 である。また、
固定床反応方式を採用する場合、成形された触媒が用い
られる。反応温度は 130〜300 ℃、好ましくは 160〜27
0 ℃である。反応圧力は、 0.1〜300Kg/cm2 である。こ
こで、反応条件に応じて液空間速度(LHSV)は任意
に決定されるが、生産性あるいは反応性を考慮した場
合、0.5 〜5の範囲が好ましい。
【0031】
【実施例】以下の実施例によって本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもので
はない。尚、以下の例における「%」は全て「重量%」
を意味する。
【0032】実施例1 (水素化触媒前駆体の調製)還流冷却器を有する反応器
に水(600g)、 CuSO4・5H2O(96g)、 FeSO4・7H2O(4
5.2g)、水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、ハイ
ジライトH42M、20.7g)を入れ、攪拌しながら温度を95
℃に上昇させた。次いでこの温度を保ちながら、炭酸ソ
ーダ(59.8g) を水(212.3g) に溶解させた溶液を滴下
した。滴下終了後のpHは8.2 であった。温度を95±2℃
に保ちながら Al2(SO4)3・16H2O (187.2g) を水(436.8
g) に溶解させた溶液と炭酸ソーダ(102.2g) を水(362
g) に溶解させた溶液を同時に滴下した。金属塩水溶液
の滴下後のpHは8.8 であった。その後、60℃まで冷却
し、スラリーを吸引濾過した。得られた沈澱物を300cc
の水で三回洗浄した後、 110〜120 ℃の空気中で一晩乾
燥した。乾燥終了物を軽く粉砕し、空気中 800℃で1時
間焼成を行い、所望の水素化触媒前駆体を得た。この触
媒前駆体のCu/Fe/Alの原子比は、1/0.4/1.6であった。 XANES法(X-ray Absorption Near Edge Structure
法;測定装置(テクノス(株)製、EXAC-820))によ
って銅−アルミニウムスピネル量を定量したところ、水
素化触媒前駆体中に含まれる全銅原子の重量に対し、銅
−アルミニウムスピネル構造を有する銅原子の割合は73
重量%であった。尚、XANES法の測定は、水素化触
媒前駆体をセルロース 300mg程度で希釈し、20mmφのペ
レットに成形し、以下の測定条件で行った。 測定条件(測定装置 テクノス(株)製 EXAC-82
0) 分光結晶 :Ge(440) 発散スリット ;3.0mm 受光スリット ;0.1mm X線源 ;30KV-100mA 測定範囲(step);8950.0〜9050.0 eV(0.5 eV) (触媒活性及び選択性評価)パーム核脂肪酸メチルエス
テル(ケン化価(SV)=250mgKOH/g) 200gと水素化
触媒前駆体3gを500cm3のオートクレーブ中に入れ、水
素圧250Kg/cm2(ゲージ圧)、反応温度 285℃、攪拌速度
800rpm、水素流通下にて懸濁床反応方式で反応を行っ
た。この際、経時的に測定したSV値より1次反応速度
定数k(×100/min)を算出して、触媒活性の指標とし
た。また、経時的にサンプルをキャピラリーガスクロマ
トグラフィーにより分析し、その分析値を用いてケン化
価(SV)が5mgKOH/g の時のエーテル化合物含量
(%)及び炭化水素含量(%)を求め、触媒の選択性を
指標とした。得られた結果を表1に示した。
【0033】実施例2〜4 Cu/Fe/Alの原子比を表1に示す比率に変えた以外は、実
施例1と同様にして水素化触媒前駆体を得た。得られた
触媒前駆体を用いて、実施例1の評価方法に従って反応
評価を行った。結果を表1に示した。
【0034】実施例5 (水素化触媒前駆体の調製)還流冷却器を有する反応器
に水(472g)、 CuSO4・5H2O(48g)、 FeSO4・7H2O
(10.7g)、 Al2(SO4)3・16H2O (105.3g) を入れ、攪
拌しながら温度を96℃に上昇させた。温度を95±2℃に
保ちながら22%炭酸ソーダ(369.6g) を滴下した。滴下
終了後の水溶液のpHは9.8 であった。その後、60℃まで
冷却し、スラリーを吸引濾過した。得られた沈澱物を30
0cc の水で三回洗浄した後、 110〜120℃の空気中で一
晩乾燥した。乾燥終了物を軽く粉砕し、空気中 800℃で
1時間焼成を行い、所望の水素化触媒前駆体を得た。こ
の触媒前駆体のCu/Fe/Alの原子比は、1/0.2/1.8であっ
た。実施例1と同様の方法で銅−アルミニウムスピネル
量を定量したところ、水素化触媒前駆体中に含まれる全
銅原子の重量に対し、銅−アルミニウムスピネル構造を
有する銅原子の割合は85重量%であった。得られた水素
化触媒前駆体を用いて、実施例1の評価方法に従って反
応評価を行った。結果を表1に示す。
【0035】実施例6 (水素化触媒前駆体の調製)還流冷却器を有する反応器
に水(472g)、 CuSO4・5H2O(48g)、 FeSO4・7H2O
(10.7g)、 Al2(SO4)3・16H2O (105.3g) 、チタニア
(堺化学(株)製、BET比表面積 180m2/g)17.7gを
入れ、攪拌しながら温度を95℃に上昇させた。温度を95
±2℃に保ちながら22%炭酸ソーダ(379g) を滴下し
た。滴下終了後の水溶液のpHは9.84であった。その後、
60℃まで冷却し、スラリーを吸引濾過した。得られた沈
澱物を300cc の水で三回洗浄した後、 110〜120 ℃の空
気中で一晩乾燥した。乾燥終了物を軽く粉砕し、空気中
800℃で1時間焼成を行い、所望の水素化触媒前駆体を
得た。この触媒前駆体のCu/Fe/Alの原子比は、1/0.2/
1.8であった。実施例1と同様の方法で銅−アルミニウ
ムスピネル量を定量したところ、水素化触媒前駆体中に
含まれる全銅原子の重量に対し、銅−アルミニウムスピ
ネル構造を有する銅原子の割合は85重量%であった。得
られた水素化触媒前駆体を用いて、実施例1の評価方法
に従って反応評価を行った。結果を表1に示す。
【0036】実施例7 (水素化触媒前駆体の調製)還流冷却器を有する反応器
に水(472g)、 CuSO4・5H2O(48g)、 FeSO4・7H2O
(10.7g)、 Al2(SO4)3・16H2O (105.3g) を入れ、攪
拌しながら温度を96℃に上昇させた。温度を95±2℃に
保ちながら22%炭酸ソーダ(396.9g) を滴下した。滴下
終了後の水溶液のpHは9.8 であった。その後、60℃まで
冷却し、スラリーを吸引濾過した。得られた沈澱物を30
0cc の水で三回洗浄した後、炭酸バリウム(1.4g)を水
(20g)に溶解させた溶液を加え、30分間撹拌後蒸発乾
固した。乾燥終了物を軽く粉砕し、空気中 800℃で1時
間焼成を行い、所望の水素化触媒前駆体を得た。この触
媒前駆体のCu/Fe/Al/Ba の原子比は、1/0.2/1.8/0.037
であった。実施例1と同様の方法で銅−アルミニウムス
ピネル量を定量したところ、水素化触媒前駆体中に含ま
れる全銅原子の重量に対し、銅−アルミニウムスピネル
構造を有する銅原子の割合は85重量%であった。得られ
た水素化触媒前駆体を用いて、実施例1の評価方法に従
って反応評価を行った。結果を表1に示す。
【0037】実施例8 (水素化触媒前駆体の調製)還流冷却器を有する反応器
に水(472g)、 CuSO4・5H2O(48g)、 FeSO4・7H2O
(10.7g)、 ZnSO4・5H2O(2.4g) 、 Al2(SO4)3・16H2
O (105.3g) を入れ、攪拌しながら温度を96℃に上昇さ
せた。温度を95±2℃に保ちながら22%炭酸ソーダ(39
6.9g) を滴下した。滴下終了後の水溶液のpHは9.8 で
あった。その後、60℃まで冷却し、スラリーを吸引濾過
した。得られた沈澱物を300cc の水で三回洗浄した後、
炭酸バリウム(1.4g)を水(20g)に溶解させた溶液を
加え、30分間撹拌後蒸発乾固した。乾燥終了物を軽く粉
砕し、空気中 800℃で1時間焼成を行い、所望の水素化
触媒前駆体を得た。この触媒前駆体のCu/Fe/Al/Zn/Baの
原子比は、1/0.2/1.8/0.05/0.037 であった。実施例1
と同様の方法で銅−アルミニウムスピネル量を定量した
ところ、水素化触媒前駆体中に含まれる全銅原子の重量
に対し、銅−アルミニウムスピネル構造を有する銅原子
の割合は85重量%であった。得られた水素化触媒前駆体
を用いて、実施例1の評価方法に従って反応評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0038】比較例1〜6 Cu/Fe/Alの原子比を表1に示す比率に変えた以外は、実
施例1と同様にして水素化触媒前駆体を得た。得られた
触媒前駆体を用いて、実施例1の評価方法に従って反応
評価を行った。結果を表1に示した。
【0039】比較例7 市販の銅クロマイト触媒を用いて、実施例1の評価方法
に従って反応評価を行った。結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀尾 政光 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (72)発明者 中村 文彦 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 平2−251245(JP,A) 特開 平4−22437(JP,A) 特公 平6−22677(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 C07C 29/149

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅、鉄及びアルミニウムを含み、かつ原子
    比がCu:Fe:Al=1:(0.02〜0.4):(1.0〜4.0)であり、
    銅に対する鉄の原子比が0.4を除く銅−アルミニウムス
    ピネル構造を有する複合酸化物を含有する水素化触媒前
    駆体であり、銅−アルミニウムスピネル構造を形成する
    銅原子の割合が、水素化触媒前駆体中に含まれる全銅原
    子の重量に対し65重量%を超えることを特徴とする有機
    カルボン酸及び/又は有機カルボン酸エステルを水素で
    接触還元してアルコールを製造するための水素化触媒前
    駆体。
  2. 【請求項2】さらにバリウム及び/又は亜鉛を含み、か
    つ原子比がCu:Ba:Zn=1:(0〜2.0):(0〜2.0)である
    ことを特徴とする請求項1記載の水素化触媒前駆体。
  3. 【請求項3】焼成温度が 500〜1500℃である酸化銅と酸
    化アルミニウムの固相反応によって得られることを特徴
    とする請求項1又は2記載の水素化触媒前駆体。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れか1項に記載の水素化
    触媒前駆体を還元してなる、有機カルボン酸及び/又は
    有機カルボン酸エステルを水素で接触還元してアルコー
    ルを製造するための水素化触媒。
  5. 【請求項5】請求項4記載の水素化触媒の存在下、有機
    カルボン酸及び/又は有機カルボン酸エステルを水素で
    接触還元することを特徴とするアルコールの製造法。
JP19442196A 1996-02-15 1996-07-24 水素化触媒前駆体、水素化触媒及びアルコールの製造法 Expired - Fee Related JP3529949B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19442196A JP3529949B2 (ja) 1996-02-15 1996-07-24 水素化触媒前駆体、水素化触媒及びアルコールの製造法
MYPI97000523A MY114734A (en) 1996-02-15 1997-02-13 Hydrogenation catalyst precursor, hydrogenation catalyst and production process for alcohols

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-27757 1996-02-15
JP2775796 1996-02-15
JP19442196A JP3529949B2 (ja) 1996-02-15 1996-07-24 水素化触媒前駆体、水素化触媒及びアルコールの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09276699A JPH09276699A (ja) 1997-10-28
JP3529949B2 true JP3529949B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=26365732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19442196A Expired - Fee Related JP3529949B2 (ja) 1996-02-15 1996-07-24 水素化触媒前駆体、水素化触媒及びアルコールの製造法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3529949B2 (ja)
MY (1) MY114734A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142575A (ja) * 2005-03-28 2008-06-26 Tohoku Univ 複合酸化物を用いた高性能触媒及びその製造法
ES2620054T3 (es) 2012-09-03 2017-06-27 Kuraray Co., Ltd. Método para producir 7-octenal
ES2725112T3 (es) 2012-09-03 2019-09-19 Kuraray Co Precursor de catalizador a base de cobre, método para su fabricación y método de hidrogenación
KR101884928B1 (ko) * 2017-03-28 2018-08-30 금호석유화학 주식회사 금속산화물 촉매, 그 제조방법, 및 이를 이용한 알코올의 제조방법
JP7227564B2 (ja) * 2018-07-05 2023-02-22 株式会社豊田中央研究所 アルコール合成用触媒及びそれを用いたアルコールの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09276699A (ja) 1997-10-28
MY114734A (en) 2002-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4661676B2 (ja) 水素化触媒とその利用とその製造方法
US6916457B2 (en) Preparation and use of non-chrome catalysts for Cu/Cr catalyst applications
EP0269888B1 (en) Aldehyde hydrogenation catalyst and process
EP0790074B1 (en) Hydrogenation catalyst precursor hydrogenation catalyst and production process for alcohols
Liu et al. Steam reforming of methanol over Cu/CeO 2 catalysts studied in comparison with Cu/ZnO and Cu/Zn (Al) O catalysts
US5302569A (en) Copper/zinc oxide/aluminum oxide-containing catalysts
JP3339655B2 (ja) 水素化反応用触媒前駆体、その製造法、及びアルコールの製造法
SU1279516A3 (ru) Катализатор дл получени метанола и высших спиртов
JP3271969B2 (ja) 水素化触媒、該触媒の製造方法及び使用方法
CA1299199C (en) Preparation of alcohols from synthesis gas
US10226760B2 (en) Hydrogenation catalyst and method for producing same
GB2118061A (en) Production of a mixture of alcohols from synthesis gas
JP2007516824A (ja) 酸化銅をベースとする触媒押出物およびカルボニル化合物を水素化するためのその使用
US20040152791A1 (en) Catalyst
EP0110357B1 (en) Process for the production of mixed alcohols
JP3529949B2 (ja) 水素化触媒前駆体、水素化触媒及びアルコールの製造法
EP2648842B1 (en) Promoted copper/zinc catalyst for hydrogenating aldehydes to alcohols
US4160746A (en) Catalyst for hydrogenation of acetophenone
JP3408700B2 (ja) カルボン酸エステルの連続的製造方法
JP3498102B2 (ja) 強度に優れたカルボン酸エステル製造用触媒
JP2023532098A (ja) 脂肪酸エステル水素化分解/水素化のためのクロムフリー銅触媒
US6737545B1 (en) Multi-metal oxide compounds with a two-phase structure
KR20010023081A (ko) Mo, V 및 Cu를 함유하는 복합금속 옥사이드 물질을 제조하는 방법
US7148178B2 (en) Combination of a guard bed and a copper-containing catalyst bed
JP2925812B2 (ja) アルコールの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040226

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees