JP3529830B2 - ドレン排出用手動弁 - Google Patents

ドレン排出用手動弁

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JP3529830B2 JP06769194A JP6769194A JP3529830B2 JP 3529830 B2 JP3529830 B2 JP 3529830B2 JP 06769194 A JP06769194 A JP 06769194A JP 6769194 A JP6769194 A JP 6769194A JP 3529830 B2 JP3529830 B2 JP 3529830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気を用いてシリ
ンダなどを駆動する空気圧回路に装着したフィルタやル
ブリケータなどに付属させ、当該フィルタやルブリケー
タに蓄積されたドレンを適宜排出するためのドレン排出
用手動弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の空気圧回路では、近年は特に精
密な機器に使用されることに伴って良質な圧縮空気が求
められようになり、空気圧回路で発生してフィルタやル
ブリケータに蓄積されたドレンを適時排出できる簡便な
操作によるドレン排出弁が必要である。従来における最
も一般的なドレン排出弁としては、例えばJISB83
71に規定されたドレン排出弁のように、ねじを締付け
たり緩めることで排出流路を開閉してドレンを排出する
スクリュー形のドレン弁構造のものがある。また、例え
ば米国特許第3450146号公報や我国の実公昭59
−5279号公報に開示されたもののように、押圧によ
って変形する弾性スリーブを利用してドレンの排出流路
を開閉するようにした提案もなされている。さらに、例
えば実開昭63−36797号公報に開示されたものの
ように、継手を介してドレン弁を軸方向へ下方から上方
に変位させて排出流路を開閉する構造のものや、実開昭
61−112197号公報あるいは実開昭63−170
696号に開示されたもののように、軸方向の動きを直
角方向からの押圧操作で方向を変えて排出流路を開閉す
る構造のものなどが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記した
スクリュー形のドレン弁構造の場合には、ねじを時計方
向または反時計方向へ捩じる操作が必要であるために操
作性が悪く、特に加圧時にOリングが密着していると一
層操作し難くなったりドレンの排出を良好にできなくな
ると共に、過大な捩じり力が加わると当該ドレン弁が取
り付けられているフィルタやルブリケータを損傷させる
恐れもある。また、上記した弾性スリーブを利用した構
造の場合には、弾性スリーブが弁の周囲で軸線方向や軸
線と直交する方向に押圧変形されるので摩耗が激しく、
特に使用頻度の多いところでは長期間に渡って安定した
ドレン排出が得られ難い。また、継手を介してドレン弁
を軸方向へ下方から上方に変位させる構造の場合には、
細い管状をした操作部材を指先で摘んだ状態にして垂直
に適度の押上力で操作することを必要とするために操作
性に難点があると共に、押上方向が偏ったり過大な押上
力が加わらないように手加減しないと弁構造部やフィル
タまたはルブリケータを損傷させる恐れもある。また、
軸方向の動きを直角方向からの押圧操作で方向を変えて
排出流路を開閉する構造の場合には、弁体には移動方向
と直交する方向からの押圧力が作用して開閉作動が円滑
に行われなかったり弁構造部を損傷させる恐れがあると
共に、上端側が片持ち状態で垂直に支持されているフィ
ルタまたはルブリケータに対しても、軸方向と直交方向
の力が作用するので当該フィルタまたはルブリケータを
損傷させる恐れもある。さらに、これらのドレン弁では
手動操作で弁を開閉させてドレンの排出を行うので、時
としてはドレンの排出を忘れることがある。そこで本発
明では、これら従来の技術の課題を解決するためのドレ
ン排出用手動弁の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による第1のドレン排出用手動弁では、ドレン
が蓄積される圧力容器の底部に装着され、当該圧力容器
内のドレンを外部へ排出する流路を開閉する弁構造部
と、この弁構造部の直下で当該弁構造部の開閉弁操作を
行う弁操作部とで構成され、上記弁構造部と弁操作部に
は軸心に沿って外部へ連通する排出流路が形成され、上
記弁構造部には下方へバネ付勢されて上記排出流路を上
端側で閉鎖させる弁体と、この弁体から垂設されて上記
排出流路内へ遊嵌状に挿通される弁棒とによる可動弁部
材が設けられ、上記弁操作部には上記排出流路の一部を
直交状に横切る態様で回動自在に装着されて、上記弁棒
の下端が当接する操作面を備えた揺動回転軸と、この揺
動回転軸を回転自在に支持して一端が上記弁操作部の外
側部に形成された上下のストッパー間に収容される操作
レバーとによる梃状操作部材が設けられ、この操作レバ
ーの押し下げ操作で上記揺動回転軸の操作面が上記可動
弁部材を上方へ押上げて上記排出流路を解放させるよう
にした。
【0005】また本発明による第2のドレン排出用手動
弁では、ドレンが蓄積される圧力容器の底部に装着さ
れ、当該圧力容器内のドレンを外部へ排出する流路を開
閉する弁構造部と、この弁構造部の直下で当該弁構造部
の開閉弁操作を行う弁操作部とで構成され、上記弁構造
部と弁操作部には軸心に沿って外部へ連通する排出流路
が形成され、上記弁構造部には上方へバネ付勢されて上
記圧力容器の内圧が一定圧力以下に低下すると排出流路
を上端側で解放させる弁体と、この弁体から垂設されて
上記排出流路内へ遊嵌状に挿通される弁棒とによるチェ
ツク弁を設けると共に、この弁棒の直下には下方へバネ
付勢されて下端側が上記弁操作部側へ突設される昇降ロ
ッドを設け、上記弁操作部には上記排出流路の一部を直
交状に横切る態様で回動自在に装着されて、上記昇降ロ
ッドの下端が当接する操作面を備えた揺動回転軸と、こ
の揺動回転軸を回転自在に支持して一端が上記弁操作部
の外側部に形成された上下のストッパー間に収容される
操作レバーとによる梃状操作部材を設け、この操作レバ
ーの押し下げ操作で上記揺動回転軸の操作面が上記昇降
ロッドを介して上記チェツク弁を上方へ押上げ、上記圧
力容器の内圧で閉鎖されている排出流路を解放させるよ
うにした。
【0006】
【実施例】以下に、本発明によるドレン排出用手動弁を
図示の実施例に基づいて詳細に説明する。このドレン排
出用手動弁1は、図1で示すように弁構造部2と弁操作
部3とで構成され、弁操作部3内へ弁構造部2の下端側
を嵌合させて係止ピン4により一体に連結されている。
図2で示すように、弁構造部2は円筒状をした弁部本体
5と、この弁部本体5に形成された流路を開閉作動させ
る可動弁部材6と、この可動弁部材6を付勢するバネ部
材であるコイルスプリング7と、このコイルスプリング
7の一端を係止保持するバネ押さえ8と、主要な各部に
それぞれ装着されてシールを行うシール部材であるOリ
ング9,10,11とで構成されている。また、弁操作
部3は操作部本体12と、この操作部本体12内に嵌合
状態で枢着された揺動回転軸13と、この揺動回転軸1
3を外部から揺動回転させる操作レバー14と、上記揺
動回転軸13に装着されて当該揺動回転軸13と操作部
本体12との間をシールするシール部材であるOリング
15と、上記揺動回転軸13を操作部本体12に抜け止
め係止する係止部材である係止ピン16とで構成されて
いる。なお、上記揺動回転軸13と操作レバー14とに
よって揺動回転する梃操作部材が構成される。
【0007】弁部本体5は、内部の上部側には軸心に沿
って大径円孔による弁室17が、下部側には上端が弁室
17に連通して下端まで貫通された小径円孔による連通
孔18がそれぞれ穿設された筒状体で、上部側の外周に
は取付け用の雄ネジ19が刻設されている。弁部本体5
の上端には環状フランジ部20が形成され、この環状フ
ランジ部20の首下部分には上記Oリング10が装着さ
れる環状溝21が刻設されている。弁部本体5の下端側
の外周には上記係止ピン4が両側に差し込まれる環状の
係止溝22と、上記Oリング9が装着される環状溝23
がそれぞれ刻設されている。なお、弁室17の底面で連
通孔18の開口縁部には弁座面29が形成されている。
可動弁部材6は、上記連通孔18に遊嵌する小径ロッド
による弁棒24と、この弁棒24の上端に形成された円
盤状フランジによる弁体25とで一体に構成され、この
弁体25の上面にはバネ受突起26が設けられている。
バネ押さえ8は、中央に通孔27が穿設された円板から
半径方向へ多数の花弁状をした突片28が上向き傾斜状
に突設された板バネによって構成されている。
【0008】弁構造部2を組み立てる際には、可動弁部
材6を弁棒24にOリング11を嵌め込んだ状態で弁棒
24を連通孔18に挿通すると共に、このOリング11
が弁室17の底面に形成した弁座面29に載置される状
態で弁部本体5内へ収容させる。また、下端をバネ受突
起26に嵌め込んだ状態でコイルスプリング7を弁体2
5の上面に載置し、このコイルスプリング7の上端は環
状フランジ部20の内側へ圧入状態で嵌合係止させたバ
ネ押さえ8によって保持される。なお、上記環状溝23
にはOリング9が装着される。
【0009】操作部本体12は外形が方形状で下端部か
らは排水ノズル31が一体に垂設されている。操作部本
体12の上半部内には軸線方向に沿って上記弁構造部2
の下端側が収容される円形状の嵌合穴32が穿設され、
下半部内には軸線と直交する方向に沿って上記揺動回転
軸13が収容される枢支穴33が穿設されていると共
に、この枢支穴33は嵌合穴32の底面中央に穿設され
た通孔34を介して嵌合穴32に連通されている。上記
操作部本体12には、図3で示すように上記枢支穴33
が開口する短手方向の一方側面に座ぐり穴30が設けら
れると共に、当該枢支穴33が延在する長手方向の一方
側面に沿って座ぐり穴30と同幅で円弧状の摺動面を形
成する切欠溝44が設けられ、この切欠溝44の上下端
縁がそれぞれストッパー44a,44bを形成するよう
にしている。また、操作部本体12には上記嵌合穴32
の底面から通孔34と平行状に差込み穴35が穿設さ
れ、この差込み穴35は枢支穴33を直角に横切って操
作部本体12の下端側に達している。さらに、操作部本
体12の上端側には当該操作部本体12の一方外側面に
穿設された長溝36の両端部から上記嵌合穴32の内縁
部をそれぞれ横切って操作部本体12の他方側へ達する
差込み穴37が平行状に穿設されている。排水ノズル3
1は、上記枢支穴33を介して通孔34と直状に連通さ
れる排水孔38が軸心に穿設されている。なお、この実
施例では排水ノズル31からホースを介して排水設備ま
で排水口を延長できるように、当該排水ノズル31の外
周面にはホースを接続する係止段部31aが設けられて
いる。
【0010】揺動回転軸13は、上記枢支穴33に嵌合
し得る外径をした円柱の一部を蒲鉾状に切り欠いた状態
にして形成された切欠溝39を備え、この切欠溝39の
内底面は平坦に形成されて上記弁棒24に対する操作面
を構成している。また、切欠溝39とは所定角度で傾け
て円柱の一部をすり割り状に形成された係止溝40と、
全周に渡って切り欠いた状態にして形成された環状溝4
1と、揺動回転軸13の一方端部に設けられた連結突起
42を備えている。操作レバー14は、蒲鉾状をした板
状片の一端側に上記揺動回転軸13に対する取付け部4
3が形成され、この取付部43には取付け孔45と差込
み孔46とが穿設されている。
【0011】弁操作部3を組み立てる際には、揺動回転
軸13の環状溝41にOリング15を嵌め込み、この揺
動回転軸13の連結突起42を操作レバー14の取付け
孔45に嵌め込んで差込み孔46に圧入した係止ピン4
7で固着し、一体の梃操作部材を構成する。この梃操作
部材は、取付部43を座ぐり穴30に収容する態様で揺
動回転軸13を操作部本体12の枢支穴33に嵌合させ
ると共に、操作レバー14は上記操作部本体12の切欠
溝44に嵌合させ、差込み穴35を介して挿入した係止
ピン16を係止溝40に嵌め込んで操作部本体12に対
する抜け止めを行う。これにより、揺動回転軸13は操
作面である平坦な切欠溝39の内底面が水平面に対して
所定角度傾いた状態で操作部本体12へ揺動可能に装着
される。このようにして組み立てられた弁構造部2と弁
操作部3は、弁操作部3の嵌合穴32から弁構造部2の
下端側を挿入し、可動弁部材6の弁棒24先端が通孔3
4を挿通して切欠溝39の内底面に当接する態様で嵌合
させ、差込み穴37から挿入した係止ピン4を環状の係
止溝22の両側へ嵌め込むと、当該弁構造部2と弁操作
部3は一体に連結されてドレン排出用手動弁1を構成す
る。
【0012】上記ドレン排出用手動弁1は、空気圧回路
中に装着されたフィルタやルブリケータなどの圧力容器
(ボウル)に取り付けられ、回路中で発生してボウル内
へ蓄積されるドレンを弁の開閉操作で適時排出させる。
例えば図5で示す空気圧回路は、一方が空気圧源Pに他
方が空気圧シリンダなどを含む空気圧制御回路に接続さ
れた流路中にフィルタFと減圧弁Rおよびルブリケータ
Lなどが配管されているが、このフィルタFやルブリケ
ータLに取り付けて使用される。
【0013】ドレン排出用手動弁1の取り付けに際して
は、まず図4で示すように内外周にそれぞれネジが刻設
されて上端に環状フランジが形成されたスリーブ48の
内ネジを上記弁部本体5の雄ネジ19に螺合し、当該ス
リーブ48の上面内周側と弁部本体5の環状フランジ部
20との間でOリング10を挾持して圧縮させ、弁部本
体5とスリーブ48の内周側との間をシールする。次
に、上記スリーブ48に取り付けられたドレン排出用手
動弁1を透明な圧力容器であるボウル49の内側から、
当該ボウル49の底面に穿設されている取付け孔50に
嵌め込み、上記スリーブ48の外ネジに対して螺合させ
たナット部材51を締め付けると、当該ナット部材51
とスリーブ48の環状フランジとの間でボウル49が挾
持されてドレン排出用手動弁1が取り付けられる。な
お、取付け孔50の上部側開口縁部には環状溝が設けら
れ、この環状溝に収容されたOリング52がボウル49
とスリーブ48との間をシールする。
【0014】上記ドレン排出用手動弁1は、常時は図4
で示すようにコイルスプリング7のバネ力とドレン室5
3内の圧縮空気圧を受けた可動弁部材6が下方へ付勢さ
れ、この可動弁部材6の弁体25に押圧されたOリング
11が圧縮して連通孔18の上端開孔縁部に形成された
弁座面29と弁棒24の外周とに密接されると共に、弁
棒24先端によって押圧された揺動回転軸13は切欠溝
39の内底面が右上がりの傾斜状になる位置に回動さ
れ、操作レバー14はストッパー44aによってほぼ水
平状態のところで係止される。これにより、バネ押さえ
8の開孔部分を介してドレン室53と連通している弁室
17と、枢支穴33と通孔34を介して排水孔38と連
通している連通孔18の間は閉鎖され、空気圧回路中で
発生したドレンは上記弁室17およびドレン室53に順
次蓄積される。
【0015】この蓄積したドレンを排出する場合には、
図5で示すように操作レバー14のの上面に指先を宛行
って切欠溝44のストッパー44bに係止する状態まで
下方へ押下げると、これに連動して揺動回転軸13が時
計方向へ回動され、当該揺動回転軸13の切欠溝39内
底面に先端が当接している弁棒24は梃の原理によって
強制的に押上げられるので、弁開閉部はOリング11の
密接から解放されて上記弁室17と連通孔18の間が連
通され、弁室17およびドレン室53に順次蓄積されて
いるドレンは、弁棒24の外周と連通孔18の内周間に
形成された空隙および、揺動回転軸13の外周と枢支穴
33の内周間に形成された空隙を介して排水孔38から
外部へ排出される。また、操作レバー14から指先を離
して押圧を解除すれば、コイルスプリング7に付勢され
た可動弁部材によって閉弁状態に自動復帰する。
【0016】次に、本発明の第2実施例によるドレン排
出用手動弁を図6及び図7に基づいて説明する。先の第
1実施例では、弁構造部2はドレン室53の内圧に関係
なくコイルスプリング7に付勢されて常時は閉弁状態で
あり、弁操作部3を操作することによって開弁してドレ
ンが排出されるのに対し、この実施例ではドレン室の内
圧が一定圧以上の場合には第1実施例と同様の操作でド
レンの排出が行われ、一定圧以下に低下すると弁構造部
が自動的に開弁して弁操作部の操作に関係なくドレンが
排出されるようにした。なお、実施例の説明に際しては
先の実施例と同様の部材に付いては、図面上では同一の
符号を付して表示して詳細な説明は省略すると共に、相
違する点を重点的に説明する。
【0017】このドレン排出用手動弁は、弁部本体54
に装着されて上部側に位置する弁構造部と、操作部本体
12に装着されて下部側に位置する弁操作部とで構成さ
れ、この弁構造部と弁操作部は操作部本体12の嵌合孔
32に弁部本体54の下端側を嵌合させて係止ピン4に
より一体に連結されている。上記弁操作部は、揺動回転
軸13と操作レバー14を例えばプラスチック材で一体
成形することによって量産に適するようにしたこと以外
は第1実施例の弁操作部3とほぼ同様の構成である。上
記弁構造部は、弁部本体54の上部側に段付き溝孔によ
る弁室55を下部側に段付き溝孔による駆動室56をそ
れぞれ形成し、その間を連通孔57で連通させると共
に、第1実施例では一体に形成されていた可動弁部材6
をチェツク弁部材58と昇降ロッド59とに二分させ、
このチェツク弁部材58を弁部本体54の上部側に昇降
ロッド59を下部側にそれぞれ収容させている。
【0018】チェツク弁部材58は、連通孔57を遊嵌
状に挿通した弁棒60の先端が駆動室56側へ突出する
態様で弁体61が弁室55内に収容され、当該弁体61
の座面と弁室55の底面の間に介在されたコイルスプリ
ング62によって上方へ付勢されている。このコイルス
プリング62は、圧力容器49のドレン室53内が一定
圧力以下では弁体61の座面が弁シール部材であるOリ
ング11から離間されて開弁状態になり、一定圧力以上
では弁体61の座面がOリング11に圧接して閉弁状態
になるようにバネ力が設定されている。昇降ロッド59
は、操作軸部63をリテーナ64に挿通させた状態で環
状フランジ部65が駆動室56内へ収容され、リテーナ
64は駆動室56の開口縁部に挿着された花弁状の板バ
ネ66で抜け止めしないように係止されると共に、下端
がバネ受け突起67に嵌め込まれる態様で駆動室56の
底面と環状フランジ部65の間に介在されたコイルスプ
リング68によって下方へ付勢されている。なお環状フ
ランジ部65には、駆動室56の内径より外径を小さく
するか、外周面に切欠き溝を設けたり板面に連通孔を穿
設するなどの手段によってドレンを排出するための流路
が形成されている。またリテーナ64は、操作軸部63
との挿通を遊嵌状にすると共に、上面側に切欠き溝を設
けることによってドレンを排出するための流路が形成さ
れている。
【0019】上記弁部本体54の下端側を操作部本体1
2の嵌合孔32に嵌合させると、コイルスプリング68
によって下方へ付勢されている昇降ロッド59は、駆動
室56から突出している操作軸部63の下端側が操作部
本体12の挿通孔34へ差し込まれ、揺動回転軸13の
切欠溝39内底面に当接する態様で連結される。以上に
よる第2実施例のドレン排出用手動弁は、空気圧回路に
所定の空気圧が印加されている通常の稼働状態では、圧
力容器49のドレン室53から弁室55に流入する空気
圧によって弁体61が加圧され、コイルスプリング62
のバネ力に抗してチェツク弁部材58が押し下げられる
ので、弁体61の座面がOリング11に圧接して閉弁状
態になっている。また昇降ロッド59は、コイルスプリ
ング68で下方へ付勢されて操作軸部63の先端が回転
揺動軸13の切欠溝39底面を押圧し、操作レバー14
は上方へ押し上げられて水平状態になっている。従っ
て、このような稼働状態の場合には第1実施例と同様
に、操作レバー14を下方へ押し下げることでコイルス
プリング68のバネ力に抗して昇降ロッド59を押し上
げると、バネ受け突起67に当接している弁棒60を介
してチェツク弁部材58が押し上げられ、弁体58の座
面がOリング11から離間されて開弁状態になるのでド
レンが排出される。
【0020】次に、例えば一日の作業が終了してコンプ
レッサを停止した場合のように、空気圧回路に印加され
ている空気圧が低下すると圧力容器49のドレン室53
は内圧が次第に低下し、弁体61に対する加圧力が所定
圧力以下に低下するとコイルスプリング62の付勢力に
よってチェツク弁部材58が押し上げられるので、弁体
61の座面がOリング11から離間して開弁状態にな
る。従って、この場合には弁操作部側で操作レバー14
の操作をしなくてもドレンは自動的に排出されるので、
第1実施例の場合に比べてドレンの抜き忘れが解消す
る。
【0021】なお、本発明は上記した実施例に限定され
るものではなく、要旨の範囲内において各種の変形を採
り得るものである。例えば、実施例では弁シール部材と
してOリング10を用い、この弁シール部材が弁体25
と別体で形成されているが、円板状の弁シール部材を弁
体25と一体に取り付けるようにしても良い。また、実
施例では弁構造部2はスリーブ48を介して圧力容器で
あるボウルに取り付けるようにしたが、スリーブを介さ
ずに直接取り付けるようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例でも明らかなように、本発
明の請求項1によるドレン排出用手動弁では操作レバー
を指先で押さえて垂直に押し下げると、梃状に回動され
た揺動回転軸によって可動弁部材が垂直に上方へ移動
し、開弁操作が行われて圧力容器内のドレンの排出を行
うことができるので、従来例として説明した各種の構造
のものに比べて次のような効果が得られる。。この押し
下げ操作は操作が簡単であるばかりではなく、操作レバ
ーおよび可動弁部材はいずれも軸線方向へ移動されると
共に、特に操作レバーの可動範囲は上下の各ストッパー
に係止されて制限されるので、弁構造自体にはもちろん
取り付けられるフィルターやルブリケータに対して従来
技術の場合のように変位した過大な力を与えることがな
く、これらを損傷させる恐れがない。
【0023】また本発明の請求項2によるドレン排出用
手動弁では、上記可動弁部材が上方のチェツク弁と下方
の昇降ロッドとに分離して形成され、このチェツク弁は
ドレン室内が一定圧以下に低下すると排気流路が解放す
るように上方へバネ付勢されると共に、ドレン室内が一
定圧以上で排気流路がチェツク弁によって閉鎖されてい
る場合には、操作レバーによって回動された揺動回転軸
で昇降ロッドを押し上げてチェツク弁による排出流路の
解放が行われる。従って、例えば一日の作業が終了して
コンプレッサを停止した際などのように配管路の圧力が
低下すると、自動的にドレン抜きが行われるのでドレン
の抜き忘れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるドレン排出用手動弁
の組み立て状態を示す斜視図。
【図2】図1のドレン排出用手動弁の分解斜視図。
【図3】図1のドレン排出用手動弁における弁操作部本
体の正面図と側面図。
【図4】図1のドレン排出用手動弁の取り付け状態を示
す縦断面図。
【図5】図1のドレン排出用手動弁の使用状態を示す斜
視図。
【図6】本発明の第2実施例によるドレン排出用手動弁
の縦断面図。
【図7】図6のドレン排出用手動弁の分解斜視図。
【符号の説明】
1 ドレン排出用手動弁 2 弁構造部 3 弁操作部 4,16,47 係止ピン 5,54 弁部本体 6 可動弁部材 7,62,68 コイルスプリング 8 バネ押さえ 9,10,11,15,52 Oリング 12 操作部本体 13 揺動回転軸 14 操作レバー 17,55 弁室 18,57 連通孔 19 雄ネジ 20,65 環状フランジ部 21,23 環状溝 22 係止溝 24,60 弁棒 25,40,61 弁体 26,67 バネ受突起 27,34 通孔 28 突片 29 弁座面 30 座ぐり穴 31 排水ノズル 31a 係止段部 32 嵌合穴 33 枢支穴 35,37 差込み穴 36 長溝 38 排水孔 39 切欠溝 41 環状溝 42 連結突起 43 取付け部 44 切欠溝 44a,44b ストッパー 45,50 取付け孔 46 差込み孔 48 スリーブ 49 圧力容器(ボウル) 51 ナット部材 53 ドレン室 56 駆動室 58 チェツク弁部材 59 昇降ロッド 63 操作軸部 64 リテーナ 66 板バネ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレンが蓄積される圧力容器の底部に装
    着され、当該圧力容器内のドレンを外部へ排出する流路
    を開閉する弁構造部と、この弁構造部の直下で当該弁構
    造部の開閉弁操作を行う弁操作部とで構成され、上記弁
    構造部と弁操作部には軸心に沿って外部へ連通する排出
    流路が形成され、上記弁構造部には下方へバネ付勢され
    て上記排出流路を上端側で閉鎖させる弁体と、この弁体
    から垂設されて上記排出流路内へ遊嵌状に挿通される弁
    棒とによる可動弁部材が設けられ、上記弁操作部には上
    記排出流路の一部を直交状に横切る態様で回動自在に装
    着されて、上記弁棒の下端が当接する操作面を備えた揺
    動回転軸と、この揺動回転軸を回転自在に支持して一端
    が上記弁操作部の外側部に形成された上下のストッパー
    間に収容される操作レバーとによる梃状操作部材が設け
    られ、この操作レバーの押し下げ操作で上記揺動回転軸
    の操作面が上記可動弁部材を上方へ押上げて上記排出流
    路を解放させることを特徴としたドレン排出用手動弁。
  2. 【請求項2】 ドレンが蓄積される圧力容器の底部に装
    着され、当該圧力容器内のドレンを外部へ排出する流路
    を開閉する弁構造部と、この弁構造部の直下で当該弁構
    造部の開閉弁操作を行う弁操作部とで構成され、上記弁
    構造部と弁操作部には軸心に沿って外部へ連通する排出
    流路が形成され、上記弁構造部には上方へバネ付勢され
    て上記圧力容器の内圧が一定圧力以下に低下すると排出
    流路を上端側で解放させる弁体と、この弁体から垂設さ
    れて上記排出流路内へ遊嵌状に挿通される弁棒とによる
    チェツク弁を設けると共に、この弁棒の直下には下方へ
    バネ付勢されて下端側が上記弁操作部側へ突設される昇
    降ロッドを設け、上記弁操作部には上記排出流路の一部
    を直交状に横切る態様で回動自在に装着されて、上記昇
    降ロッドの下端が当接する操作面を備えた揺動回転軸
    と、この揺動回転軸を回転自在に支持して一端が上記弁
    操作部の外側部に形成された上下のストッパー間に収容
    される操作レバーとによる梃状操作部材を設け、この操
    作レバーの押し下げ操作で上記揺動回転軸の操作面が上
    記昇降ロッドを介して上記チェツク弁を上方へ押上げ、
    上記圧力容器の内圧で閉鎖されている排出流路を解放さ
    せることを特徴としたドレン排出用手動弁。
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