JP3529382B2 - オーディオ信号を接続及び調節する方法及び装置 - Google Patents

オーディオ信号を接続及び調節する方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】 1.関連特許出願に対するクロス・リファレンス 本発明は、出願番号08/062,422の、1993年5月13日に
出願され、Apple Computer,Inc.に譲渡された、David F
ranklin Wilson及びLawrence Frederick Heylによる、
「Audio Peripheral Mixer Circuit and Method for No
ise Reduction」と題される特許出願に関連し、その開
示を参照として本明細書に取り込む。
2.発明の分野 本発明は、電子的な増幅器システムに関する。特に、
本発明は、コンピュータシステムにオーディオ信号源を
接続することに関する。
3.発明の背景 パーソナル・コンピュータが、各種のマルチメディア
装置及び技術を通して、ユーザと相互作用するという、
高度性が増大しつつある。特に、デスクトップ・コンピ
ュータが、マイクロフォン、テープ及びCDプレーヤ、ビ
デオ入力、及び電話装置を含む、各種の音源からの信号
を取り込み始めている。これらの供給源は、コンピュー
タアプリケーションにより使用するための、音響及び音
声情報を与える。例えば、サンプリングプログラムアプ
リケーションは、音声及び音楽情報を捕捉、格納、及び
修正することができる。他の例として、会話認識及び合
成プログラムは、人の会話を分析して、認識された人の
音声に基づいて、プログラム命令を実行する。音響入力
に対する新しい用途は、絶えずコンピュータ性能を拡大
する。
あいにく、幾つかの要因が、デスクトップ・コンピュ
ータにおけるこれらの音声入力の利用を妨げる。デジタ
ル目的に対して設計された、デスクトップ・コンピュー
タは、オーディオ周波数の電子操作に対して、幾分冷淡
な環境を呈示する。デスクトップ・コンピュータは、オ
ーディオ領域における不要な電磁周波数成分を有する、
デジタル信号を連続的に発生し、それによりコモンモー
ド雑音が生み出される。更に、回路基板、コネクタ、及
びケーブル内の直列インダクタンス、及び直列抵抗降下
(IR降下)が、このコモンモード雑音を募らせる。電力
基本周波数、及びそれらの基本高調波も又、このコモン
モード雑音に加わる。
コモンモード雑音は、2つのアナログ装置を互いに接
続する(音声入力、及びデスクトップ・コンピュータに
搭載の前置増幅器のような)のを困難にする。素直な手
法は、2つの装置の接地信号を互いに接続して、次に、
外部の信号源を適切な入力点に接続する。しかし、コモ
ンモード雑音のために、接地は、めったに真の「接地」
とはならない。結合されたコモンモード雑音により生じ
る、浮遊接地は、音声及び音響信号と干渉して、それら
を劣化させる可能性がある。この干渉にさらされると、
プログラムアプリケーションは、異常な及び時折間違っ
たふるまいを提示する。特に、会話認識アプリケーショ
ンは、音響データの流れから認識可能な言葉を抽出する
ために、かなり高いS/N比を必要とする。コモンモード
雑音劣化は、特に、非常に低レベルの信号を供給する音
源からの、これら人の音声及び音響アプリケーションの
適切な作動を制約し、妨害さえもする可能性がある。
2つの慣用的な方法が、デスクトップ・コンピュータ
にオーディオ信号を接続するために試行可能である。1
つの単純な方法は、シングルエンド接続を利用し、それ
により接地を互いに接続して、接地における差異が重要
でなくなることが、単純に期待される。他の方法は、複
雑で高価な完全差動入力を使用して、コモンモード雑音
が最小化される。あいにく、コンピュータ産業は、コス
トを低減して、信頼性及び製造歩留まりを増大するため
に、重大な競争圧力に直面している。コモンモード雑音
を処理するための、高価な及び信頼性のない技法は、た
いていのデスクトップ・コンピュータ応用に対して、単
純には実行可能でない。
アナログ構成要素を互いに接続するための現行の装
置、及び方法は、デスクトップ・コンピュータに音響入
力を接続すると同時に、浮遊接地、及び雑音劣化を最小
化するための単純で高価でない手法を提供しない。これ
らの慣用的な手法は、高い歩留まり、及び信頼できる性
能を備えた、製造するのに容易である、高性能な音響接
続、及び調節回路を提供しない。必要とされるのは、コ
ンピュータアプリケーションに対して、オーディオ信号
を接続、及び調節するための改善された方法、及び装置
である。オーディオ信号を接続、及び調節するための改
善された装置、及び方法は、音響及び人の音声信号の入
力に対して、単純で高価でなく信頼できる手法を提供す
べきである。改善された装置、及び方法は、任意の個別
のデスクトップ・コンピュータ環境に容易に適応して、
高価でなく、すぐにも入手可能な部品を備えたコンピュ
ータ回路要素に取り込み可能である、柔軟性のある手法
を提供すべきである。
4.発明の摘要 本発明によれば、オーディオ信号に対する接続、及び
調節システムは、オーディオ信号に対する入力、該入力
に接続される1つ以上の抵抗降下、及び入力を横切って
接続される差動増幅器からなり、該差動増幅器は、安定
な、静かな基準電圧を参照して、調節されたオーディオ
信号出力を与える。
入力の1つの線からの第1の抵抗降下は、入力の両方
の線を横切る、コモンモード電圧、すなわちVCMを生成
する。入力の両方の線を横切る第2の抵抗降下は、実際
の入力信号電圧降下、すなわちVSを生成する。差動増幅
器は、おそらく雑音悪化された接地の代わりに、安定な
基準電圧Vrefを参照して、両方の入力線からコモンモー
ド電圧信号VCMを抽出して、VSだけを残すように働く。
在庫品がすぐ入手可能な数個の能動構成要素しか用い
ずに、本発明の接続、及び調節システムの独自の設計
は、デスクトップ・コンピュータ、又は低コスト、及び
高性能のオーディオ信号接続、及び調節を必要とする、
他の任意の電子応用に、音響信号を接続するための高価
でない方法、及び装置を提供する。本発明は、2つのオ
ーディオ構成要素を接続し、かかる電子装置、及び結合
部に付随する、コモンモード雑音を大幅に低減して、デ
スクトップ・コンピュータに対して、有益なオーディオ
接続を提供する。本発明の出力信号は、コモンモード電
圧雑音がほとんどない、清浄な信号電圧である。本発明
のこれら及び他の特徴、及び利点は、添付図面を参照し
て、以下の説明から明らかとなろう。
5.図面の簡単な説明 図1は、本発明による、オーディオ信号の接続、及び
調節回路の概略図である。
6.好適な実施例の説明 本発明に従って、オーディオ信号の接続、及び調節回
路10が図1に示される。該回路には、信号源12、1つ以
上の抵抗負荷14、及び差動増幅器ブロック16が含まれ
る。信号源12は、供給信号18(VS)、及び供給抵抗20
(RS)からなる。信号源の出力は、入力線21a及び21bに
連絡する。
慣用的なオーディオ信号入力において、各種の供給源
が寄与して、VCM、すなわち雑音源22aにより示される、
入力線を横切る最終のコモンモード電圧雑音源が発生さ
れる。コモンモード雑音の供給源には、50又は60Hzでの
電力基本周波数、電力基本周波数のまずあまり重要でな
い高調波(すなわち、100、150、200、250Hz、又は12
0、180、240、300Hz)、デジタル信号の高調波により作
り出される雑音、電源雑音、及び入力信号源VSに付随し
た任意の他の雑音が含まれる。本発明は、入力21a及び2
1bを横切る、如何なるかかるコモンモード雑音をも大幅
に低減する。
まず、本発明は、抵抗降下24を使用することにより、
入力線21bを横切る第2のVCMを生成する。好適な実施例
における抵抗24は、49.9オームである。入力線21a及び2
1bを横切る第2の抵抗降下26は、10キロオームである。
通常の回路基板の実施上競合する戻り経路よりも大きく
なるように、抵抗24を選定することにより、VCMが抵抗2
6の両側に生成され、一方VSが入力線21a上にのみ生成さ
れる。以下で更に説明する、差動増幅器は、次いで線21
a上の信号(すなわち、VS+VCM)を受け取り、線21b上
にここで見出された信号(VCMのみ)を減算して、純粋
なオーディオ信号VSが生じる。
差動増幅器16は、入力線21a及び21b上の生成信号を減
算する。差動増幅器16のコアは、LMC660C又はMC34074、
あるいは類似の素子とすることが可能な、演算増幅器32
である。入力線21a及び21bは、容量と抵抗の2対、28a
と30a、及び28bと30bにより、演算増幅器32の入力に結
合される。容量28a及び28b(1.0μF)は、基準電圧V
Ref(差動増幅器ブロック16の一方の入力38b)を阻止
し、それにより回路10に対して1のDC利得を与える。抵
抗30a及び30bは、通常の外部供給源インピーダンスR
S(抵抗20)よりもずっと大きくなるように選定され
る。RSの最大値が1000オーム(通常は、RSは100オーム
未満となるが)であると仮定すると、抵抗30a及び30bに
対する44キロオームの値は、信号入力12の無視し得る負
荷と、回路10への低雑音寄与との間の良好な妥協を示
す。抵抗30aと30b、及び容量28aと28bは又、増幅器に対
して、より低い遮断周波数を確立する。好適な実施例に
おいて、この遮断周波数は、コモンモード雑音除去が、
オーディオ帯域にわたって、しかし特に50Hz及び60Hzの
電力線周波数において、適用するように、全く低い3.6H
zとなるように選定された。遮断周波数をより低く設定
することにより、かなり自由度のある公差の部品を製造
に使用することが可能になり、製造歩留まりが増大され
る。
抵抗36a及び36b(22キロオーム)と関連して、抵抗30
a及び30bは、差動増幅器段のAC利得を設定し、以下のよ
うに簡単に規定される。
AC利得=R36a/R30a=R36b/R30b =22/44=0.5 従って、好適な実施例の値を与えると、回路10は、−0.
5のAC利得、及び1.0のDC利得を有する。差動増幅器16の
出力38aは、VSを生成し、一方入力38bには、不安定な浮
遊接地の代わりに、安定で静かな+2.5V基準が与えられ
る。
更に、抵抗30a、30b、36a、及び36bは、部品の経済性
と組み合った回路動作の安定性のために、抵抗ネットワ
ークとして構成される。また、抵抗26は、抵抗20(RS
か、又は抵抗24よりもずっと大きいので、抵抗24及び26
は、回路10のAC利得に関して無視し得る影響しか及ぼさ
ない。RSが0オームの方向に向かう場合、回路10は、コ
モンモード雑音除去比を最大54dBにまで達成することに
なる。RSが100オームである場合、コモンモード除去比
は、40dBに低下する。容量34a及び34bは、演算増幅器32
の高周波数応答を減衰させて、その結果27kHzで−3dBの
コモンモード除去比の場合、回路10のコモンモード除去
比は、20Hzから20kHzにおいて±2dB内で比較的平担にと
どまる。
好適な実施例を参照して、本発明を説明したが、当業
者には、各種の修正を与えることも可能であることが認
識されよう。本発明を実施するために、多数の等価な装
置も使用可能である。例えば、演算増幅器、容量、及び
抵抗を、任意の数の構成要素で置き換えることも可能で
ある。これら及び他の、記載の実施例に基づく変形、及
び記載の実施例に対する修正は、本発明により提供さ
れ、本発明の範囲は、請求の範囲によってのみ限定され
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−51705(JP,A) 特開 平1−216630(JP,A) 特開 平3−114438(JP,A) 特開 昭61−65610(JP,A) 実開 昭58−57108(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/45

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力、及びコモンモード入力インピーダン
    スにより特徴付けられる、出力、及び第1と第2の入力
    を有する差動増幅器(32)を使用して、浮遊信号源から
    オーディオ信号を接続、及び調節するための装置であっ
    て、 浮遊信号源(12)からオーディオ信号を受信するため
    の、第1と第2の入力線(21a,21b)を有する、オーデ
    ィオ信号入力と、 オーディオ信号入力の第1の入力線と、接地基準との間
    の第1の入力抵抗降下(24)と、 第1と第2の入力線間の第2の入力抵抗降下(26)と、 からなる装置において、 第1と第2の入力線は、差動増幅器の第1と第2の入力
    に結合され、第1と第2の入力抵抗降下は、差動増幅器
    の入力、及びコモンモード入力インピーダンスよりも実
    質的に小さい、ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】差動増幅器(32)の第1の入力に、オーデ
    ィオ信号入力の第1の入力線(21a)を結合するため
    に、第1の容量(28a)と直列に接続された第1の抵抗
    (30a)と、 差動増幅器(32)の第2の入力に、オーディオ信号入力
    の第2の入力線(21b)を結合するために、第2の容量
    (28b)と直列に接続された第2の抵抗(30b)と、 から更になる、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】差動増幅器(32)の第2の入力に、差動増
    幅器(32)の出力を結合するために、第3の容量(34
    a)と並列に接続された第3の抵抗(36a)から更にな
    る、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】差動増幅器(32)の第1の入力に、安定電
    圧基準を結合するために、第4の容量(34b)と並列に
    接続された第4の抵抗(36b)から更になる、請求項3
    に記載の装置。
  5. 【請求項5】入力、及びコモンモード入力インピーダン
    スにより特徴付けられる、出力、及び第1と第2の入力
    を有する差動増幅器を使用して、オーディオ信号を接
    続、及び調節するための方法において、 第1と第2の入力線を横切って、オーディオ信号を結合
    するステップと、 オーディオ雑音を入力線上のコモンモード電圧に変換す
    るために、第1の入力線と接地基準間に、差動増幅器の
    入力、及びコモンモード入力インピーダンスよりも実質
    的に少ない、第1の入力抵抗降下を作り出すステップ
    と、 第1と第2の入力線を横切って加えられるオーディオ信
    号から、第2の入力線上の入力電圧信号を生成するため
    に、第1と第2の入力線間に、差動増幅器の入力、及び
    コモンモード入力インピーダンスよりも実質的に少な
    い、第2の入力抵抗降下を作り出すステップと、 差動増幅器の第1と第2の入力に、第1と第2の入力線
    上のコモンモード、及び入力電圧信号を結合するステッ
    プと、 差動増幅器の出力において、調節されたオーディオ信号
    を与えるために、差動増幅器を使用して、入力電圧信号
    から、コモンモード電圧信号を減算するステップと、 を含む方法。
  6. 【請求項6】コモンモード、及び入力電圧信号を結合す
    るステップは、 第1の容量に直列に接続された第1の抵抗を使用して、
    差動増幅器の第1の入力に、第1の入力線上のコモンモ
    ード電圧信号を結合するステップと、 第2の容量に直列に接続された第2の抵抗を使用して、
    差動増幅器の第2の入力に、第2の入力線上のコモンモ
    ード、及び入力電圧信号を結合するステップと、 を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】第3の容量と並列に接続された第3の抵抗
    を介して、差動増幅器の第2の入力に、差動増幅器の出
    力における調節されたオーディオ信号を結合するステッ
    プを更に含む、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】第4の容量と並列に接続された第4の抵抗
    を使用して、差動増幅器の第1の入力に、非接地電圧基
    準を結合するステップを更に含む、請求項7に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】第1の抵抗降下は、10オームと100オーム
    間の抵抗値を有する抵抗によって作り出され、第2の抵
    抗降下は、5キロオームと50キロオーム間の抵抗値を有
    する抵抗によって作り出される、請求項4に記載の装
    置。
  10. 【請求項10】第1の抵抗降下は、約50オームの抵抗値
    を有する抵抗によって作り出され、第2の抵抗降下は、
    約10キロオームの抵抗値を有する抵抗によって作り出さ
    れる、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】第3と第4の抵抗は、それぞれ約44キロ
    オームの抵抗値を有し、第3と第4の容量は、それぞれ
    約1μFの容量値を有する、請求項10に記載の装置。
JP50199895A 1993-06-07 1994-06-02 オーディオ信号を接続及び調節する方法及び装置 Expired - Lifetime JP3529382B2 (ja)

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US08/072,730 1993-06-07
PCT/US1994/006318 WO1994029952A1 (en) 1993-06-07 1994-06-02 Methods and apparatus for connecting and conditioning audio signals

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JPH08511389A JPH08511389A (ja) 1996-11-26
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EP (1) EP0702856B1 (ja)
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DE (1) DE69416675T2 (ja)
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