JP3528901B2 - 駐車設備用ボール・リードスクリュー - Google Patents
駐車設備用ボール・リードスクリューInfo
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Description
リードスクリューに関するものである。 【0002】 【従来の技術】駐車場所の不足は現代都市の普遍的現象
である。駐車場所不足の状況に即応するために、さまざ
まの駐車設備が生まれ、その設備の駆動方法は実に多岐
にわたる。従来の駆動方法には油圧伝動、鎖伝動、スク
リュー・シャフト伝動など多種あり、現在は油圧伝動の
使用が最も広く行きわたっている。油圧伝動は機構が単
純で製造費が安い長所があるが、その油圧の漏洩や後続
の保守問題は至極厄介である。というのは概して油圧の
漏洩は汚れた油による環境の汚染を招くだけでなく、保
守費用が非常に高くなる。オイルパイプや駆動の油は等
しく老化、保守や定期交換などの問題があり、従ってま
すます多くの駐車設備がスクリュー・シャフト駆動方法
を採用するようになってきている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】スクリュー・シャフト
は通常アクメスクリュー(Acmescrew)型とボ
ールスクリュー(Ballscrew)型に大別され
る。アクメスクリュー型シャフトは摩擦抵抗力が大きい
ので、エネルギー消耗が激しい上、比較的大きなモータ
ーを必要とする。現在、使用されている数は非常に少な
い。 【0004】従来のボールスクリュー型シャフトはボー
ルの循環システムに潜在的な失敗危険が存在しているの
で、そのためボール循環システムが一旦壊れると、ボー
ルは循環システムの壊れた箇所から逸脱してしまう。ま
たスクリュー・シャフトの外径はナットの内径よりも小
さい上、スクレーパー・リングは単に雑物がボール循環
システムに進入するのを防ぐのに用いるだけで、本体自
身にはなんら負荷能力がない。それゆえ、スクレーパー
・リングは車両の重量を持ちこたえることができないが
ため、車両はボール・リードスクリューのナットと駐車
設備の水平車台板もろとも垂直に落下する恐れがある。
これは一般乗用車所有者ができるだけ使いたくない原因
となり、このため駐車設備は成長が思うほど芳しくな
い。 【0005】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、ボール循環システムが壊れた場合でも
車台板上の車両は墜落する危険から免れることができる
駐車設備用ボール・リードスクリューを提供することを
目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】従来ボール・リードスク
リューに応用されている駐車設備の欠点を改善するた
め、本発明のボール・リードスクリューはそのナット組
合せのスロットの上に、突起したねじ山を設けた。この
突起したねじ山とスクリュー・シャフト螺旋状ねじ溝は
微小な隙間を残して相互に噛み合わせ、突起したねじ山
の内径はスクリュー・シャフトの外径よりも小さくし
た。 【0007】本発明のスクリュー・シャフトは、たとえ
そのボール循環システムが壊れた場合でも、ボールは循
環システムの壊れ口から逸脱して、ナット組合せがそれ
に連れてスクリュー・シャフトと相対的に下に向かって
滑降するが、ただし、滑降の距離が突起したねじ山とス
クリュー・シャフトの螺旋状ねじ溝間の隙間に達する
と、突起したねじ山と螺旋状ねじ溝との間に幾何学干渉
が発生し、螺旋状ねじ溝は突起したねじ山に滑降する負
荷を逆に施すことによって制し、ナット組合せは従って
滑降がストップされ、車台板上の車両が墜落する危険か
ら免れるのである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は本発明の駐車設備用ボール・リ
ードスクリューの一例を示す斜視図である。図中のボー
ル・リードスクリューにはスクリュー・シャフト1、ナ
ット組合せ2が備えられ、その中のスクリュー・シャフ
ト1は円柱型に近く、該スクリュー・シャフト1とナッ
ト組合せ2の嵌合部分には螺旋状ねじ溝11が形成さ
れ、該スクリュー・シャフト1の両端は各種型式の肩部
12、13、14を付け加えることができ、これによっ
てボール・リードスクリューの応用に利用する。肩部1
2、13、14の上に応用の必要に応じて、更に平面、
逃溝、平衡キー、半円キー、ねじ穴、六角穴等の機構を
加工して施すことができる。ナット組合せ2はスクリュ
ー・シャフト1の上にある螺旋状ねじ穴11の部位内に
配置され、該ナット組合せ2は周知のボール・リードス
クリューに含まれるボール循環システムを包含するほ
か、フランジ24、フランジ穴25、油穴等の構造を含
む。ナット組合せ2の中に雑物が進入するのを防ぐた
め、ナット組合せ2の両端にスクレーパー・リング(Sc
raper Ring)4を付け加え、これによってスクリュー・
シャフト1の螺旋状ねじ溝11の上に溜まった雑物をス
クレーパー(Scrape)する。 【0009】図2は部分正面図である。図3は図2の断
面図である。図2と図3よりナット組合せ2の内部とス
クリュー・シャフト1の螺旋状ねじ溝11の嵌合部に、
中に凹んだスロット21と螺旋形の突起したねじ山22
が含まれているのが分かる。ナット組合せ2のスロット
21とスクリュー・シャフト1の螺旋状ねじ穴11の間
に多数のスチールボール3が置かれ、従来のボール・リ
ードスクリューに相同する。ナット組合せ2とスクリュ
ー・シャフト1との間は、ボール3の転がり運動とナッ
ト組合せ2の上のボール循環システムにより相対的に回
転を行う。突起したねじ山22の内径は、螺旋状ねじ溝
11を含んだ所のスクリュー・シャフト1の外径よりも
小さく、スクリュー・シャフト1の螺旋状ねじ穴11の
奥に深く入って、突起したねじ山22とスクリュー・シ
ャフト1の螺旋状ねじ溝11の中に狭小な隙間を残して
いる。正常なる使用の状況下において、ナット組合せ2
とスクリュー・シャフト1間が相対的に回転を行ってい
る時、突起したねじ山22とスクリュー・シャフト1の
螺旋状ねじ溝11は互いに接触していないので、相互対
応する接触摩擦がない。しかし、ボール循環システムが
壊れた場合、ナット組合せ2とスクリュー・シャフト1
との間は、突起したねじ山22に阻止されて、不相対的
の回転の状況下において相対的な滑走運動を行う。スロ
ット21と突起したねじ山22との間には加工の便のた
め、逃溝23を設けることができ、これによって製作上
の困難度を減少させる。 【0010】スクレーパー・リング4はナット組合せ2
の両端に付設し、並びにスクリュー・シャフト1の螺旋
状ねじ溝11の中へ深く入り、該スクリュー・シャフト
1の螺旋状ねじ溝11の中に溜まった異物をスクレーパ
ーして、異物がナット組合せ2に進入するのを防ぐ。更
に明瞭に突起したねじ山22とスクリュー・シャフト1
の螺旋状ねじ溝11間の嵌合状態を示すため、図3の長
方形範囲を拡大したのが図4で、突出したねじ山22と
スクリュー・シャフト1の螺旋状ねじ溝11の間に狭小
なる隙間を残してあるのが分かる。そして突起したねじ
山22の内径が螺旋状ねじ溝11を含むスクリュー・シ
ャフト1の外径よりも小さく、スクリュー・シャフト1
の螺旋状ねじ溝に深く入っている。 【0011】 【発明の効果】以上、実施例によって説明したように、
本発明のスクリュー・シャフトによれば、たとえそのボ
ール循環システムが壊れた場合でも、ボール3が循環シ
ステムの壊れ口から逸脱して、ナット組合せ2がそれに
連れてスクリュー・シャフト1と相対的に下に向かって
滑降する。ただし、下降の距離が突起したねじ山22と
スクリュー・シャフト1の螺旋状ねじ溝11間の隙間に
達すると、該螺旋状ねじ溝11は突起したねじ山22の
滑降を逆に制する負荷を施し、従ってナット組合せ2は
これにより滑降がストップされ、車台板上の車両は墜落
する危険から免れることができる。
の一実施例を示す斜視図である。 【図2】本発明の一実施例の駐車設備用ボール・リード
スクリューの正面図である。 【図3】本発明の一実施例の駐車設備用ボール・リード
スクリューの断面図である。 【図4】本発明の一実施例の駐車設備用ボール・リード
スクリューの部分拡大断面図である。 【符号の説明】 1 スクリュー・シャフト 11 螺旋状ねじ溝 12 肩部 13 肩部 14 肩部 2 ナット組合せ 21 スロット 22 突起したねじ山 23 逃溝 24 フランジ 25 フランジ穴 3 スチールボール 4 スクレーパー・リング
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 スクリュー・シャフトとナット組合せと
を備え、前記スクリュー・シャフトはほぼ円柱型に形成
され、その外周に前記ナット組合せと嵌合される螺旋状
ねじ溝が形成され、前記ナット組合せは中空状で、且つ
スチール・ボール還流のスチール・ボール循環システム
が含まれ、該ナット組合せは前記スクリュー・シャフト
の外周上に形成される螺旋状ねじ溝の部位内に配置さ
れ、前記ナット組合せの内周と前記スクリュー・シャフ
トの螺旋状ねじ溝が嵌合する箇所に凹状のスロットがあ
って、前記スクリュー・シャフトの螺旋状ねじ溝とナッ
ト組合せのスロットとの間に複数のスチール・ボールが
あって、前記ナット組合せと前記スクリュー・シャフト
間はスチール・ボールの転がり及びナット組合せのスチ
ール・ボール循環システムにより相対的に回転を行うこ
とができ、 ナット組合せの内側とスクリュー・シャフトの螺旋状ね
じ溝との嵌合箇所に突起したねじ山が前記スロットとの
間に逃し溝を形成しつつ前記ナット組み合わせと一体に
形成され、該突起したねじ山の内径は前記螺旋状ねじ溝
を含む前記スクリュー・シャフトの外径よりも小さく、
従って前記突起したねじ山が前記スクリュー・シャフト
の前記螺旋状ねじ溝の中に深く進入させ、前記スクリュ
ー・シャフトの前記螺旋状ねじ溝と狭小の隙間を残して
いることを特徴とする駐車設備用ボール・リードスクリ
ュー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30024697A JP3528901B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 駐車設備用ボール・リードスクリュー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30024697A JP3528901B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 駐車設備用ボール・リードスクリュー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11173394A JPH11173394A (ja) | 1999-06-29 |
JP3528901B2 true JP3528901B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=17882478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30024697A Expired - Lifetime JP3528901B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 駐車設備用ボール・リードスクリュー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3528901B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4397194B2 (ja) * | 2003-08-20 | 2010-01-13 | Thk株式会社 | 有限ストロークボールねじ装置 |
JP2009281503A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Tsubaki Emerson Co | 安全ナット付直線作動機 |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP30024697A patent/JP3528901B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11173394A (ja) | 1999-06-29 |
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