JP3528646B2 - 燃焼式ヒータを有する内燃機関 - Google Patents

燃焼式ヒータを有する内燃機関

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JP3528646B2 JP36576498A JP36576498A JP3528646B2 JP 3528646 B2 JP3528646 B2 JP 3528646B2 JP 36576498 A JP36576498 A JP 36576498A JP 36576498 A JP36576498 A JP 36576498A JP 3528646 B2 JP3528646 B2 JP 3528646B2
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air
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heater
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼式ヒータを有
する内燃機関に関し、詳しくは内燃機関の始動性の向上
や暖機の促進を図るために内燃機関に備えられる燃焼式
ヒータに燃焼用空気を送る送気技術に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の始動性の向上や暖機の促進を
図るため、例えば特開昭60−78819号公報では、
燃焼式ヒータの出す燃焼ガスを利用する技術を示してい
る。
【0003】燃焼式ヒータは、燃焼ガスを燃焼式ヒータ
の外部に送り出す送風手段としてのファンを備えてい
る。ファンはファンモータで駆動し、ファンモータに
は、一般に電動モータを利用する。
【0004】電動モータは、周知のように、回転軸と、
この回転軸に固定した回転子としてのロータと、このロ
ータと対向する静止部分である固定子いわゆるステイタ
とを有する。また、ロータとステイタとの間に電流通路
を形成すべく、回転軸およびステイタにはそれぞれ整流
子およびブラシを有する。
【0005】ところが、長期に渡ってモータを回転する
と、いわゆるブラシ摩耗が発生する。このため、その摩
耗度が高ければモータ寿命は短くなる。一方、内燃機関
の排気系に設けたタービンを排気ガスの勢いで回転する
ことで吸気系に設けたコンプレッサを回転し、これによ
り吸気を過給する過給機としてのターボチャージャを備
えた内燃機関が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ターボチャ
ージャを備えた内燃機関に上記のような燃焼式ヒータを
備えたとしても、従来、ターボチャージャと燃焼式ヒー
タとの間には、何らかの直接的関連性を見い出した例は
ない。
【0007】本発明はそのような技術的背景の下になさ
れたもので、電動モータで駆動する送風ファンを有する
燃焼式ヒータと、ターボチャージャとの間に直接的な関
連性を見い出すことにより、ブラシ摩耗を減らして電動
モータの寿命を延ばすことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の燃焼式ヒータを有する内燃機関は、以下の
手段を採用した。
【0009】すなわち、本発明の内燃機関は、燃料を燃
焼して得た熱で機関関連要素を昇温する燃焼式ヒータ
と、この燃焼式ヒータに内燃機関の吸気通路から燃焼用
空気を供給する空気供給路と、この空気供給路を介して
供給した前記燃焼用空気とともに前記燃料を燃焼したこ
とで出る燃焼ガスを前記吸気通路に排出する燃焼ガス排
出路と、内燃機関の排気通路に設けたタービンの回転に
より前記吸気通路に設けたコンプレッサを回転すること
で吸気を過給する過給機と、を備え、前記空気供給路の
前記吸気通路との接続箇所を前記コンプレッサの下流側
にするとともに、前記燃焼ガス排出路の前記吸気通路と
の接続箇所を前記コンプレッサの上流側にし、前記過給
時にコンプレッサを境とした前記吸気通路の上流側と下
流側とで生じる圧力差により、前記燃焼用空気を前記空
気供給路から前記燃焼式ヒータに供給する燃焼式ヒータ
を有する内燃機関である。
【0010】本発明の燃焼式ヒータを有する内燃機関で
は、吸気通路と燃焼式ヒータとの間で空気供給路と燃焼
ガス排出路とを介してガス(空気)の流通が為される。
つまり、空気供給路を介して、吸気通路から燃焼式ヒー
タに燃焼用空気が送られる。そして、この燃焼用空気と
ともに燃料を燃焼した後、燃焼式ヒータから出る燃焼ガ
スを燃焼ガス排出路を介して吸気通路に排出する。
【0011】また、排気通路に設けたタービンの回転に
よって吸気通路に設けたコンプレッサが回転すれば、吸
気通路の吸気が過給されて吸気通路には過給圧が生じ
る。過給圧が生じると、コンプレッサを境としてその上
流側と下流側とでは圧力差ができ、コンプレッサ下流の
圧力が高まって、相対的にコンプレッサ上流の圧力が低
くなる。
【0012】そして、空気供給路の吸気通路との接続箇
所を圧力の高いコンプレッサ下流にするとともに、燃焼
ガス排出路の吸気通路との接続箇所を圧力の低いコンプ
レッサの上流にしてある。したがって、吸気通路内の空
気のうちコンプレッサ下流側の空気の一部は、前記圧力
差により吸気通路から空気供給路を経て燃焼式ヒータに
流れ、ヒータ燃焼用の空気となる。
【0013】したがって、本発明の燃焼式ヒータを有す
る内燃機関では、少なくともコンプレッサが稼動する過
給時においては、ヒータ燃焼用の空気を燃焼式ヒータに
供給できる。そして、この空気は燃料とともに燃焼に供
され、その後燃焼ガスとなって燃焼ガス排出路から吸気
通路に排出される。
【0014】よって、前記圧力差を利用することにより
燃焼式ヒータへの送風が可能である。つまり前記圧力差
の利用により燃焼式ヒータ内においてガスの流通を可能
にする。それ故、過給時には特別に送風を行うための手
段を作動する必要がなくなるのでそれだけエネルギ消費
が少なくて済む。
【0015】さらに好適な手段としては、前記空気供給
路から前記燃焼式ヒータを介して前記燃焼ガス排出路へ
と至る流通路中のいずれかの位置に、燃焼用空気を前記
燃焼式ヒータに送る送風手段を備えるようにしてもよ
い。
【0016】本発明の燃焼式ヒータを有する内燃機関で
は、少なくともコンプレッサが稼動する過給時において
は、燃焼式ヒータに備えてある送風手段を作動しなくて
も、ヒータ燃焼用の空気を燃焼式ヒータに供給できる。
つまり、前記圧力差を利用することにより送風手段を作
動しなくても送風手段を作動したと同じに送風し、これ
により燃焼式ヒータ内においてガスの流通を可能にす
る。それ故、過給時には送風手段を駆動する駆動力を不
用にできる。このため、それだけエネルギ消費が少なく
て済む。
【0017】さらに好適な手段としては、前記送風手段
は、送風ファンと、この送風ファンを駆動する駆動源と
しての電動モータとを用いるとよい。この場合、少なく
とも過給時には、電動モータを回す必要がないので、電
動モータのブラシ摩耗が少なくなり、よってモータが長
持ちする。なお、前記圧力差によって、燃焼式ヒータ内
に前記のようにガスの流通が出来るため、その流力によ
って電動モータが回転することはあっても、その回転数
は電動モータが自ら回転する場合の回転数よりもはるか
に少ない。よって、ブラシ摩耗が従来よりも減ってると
いう効果を奏することには変わりない。
【0018】さらに好適な手段としては、前記電動モー
タは前記圧力差が所定値以下の場合に作動し、前記圧力
差が所定値よりも高い場合は作動しないことが望まし
い。ここで所定値とは、電動モータの駆動力の代わりに
前記圧力差によって燃焼用空気を燃焼式ヒータに送り出
すことができる最低値の圧力差をいう。
【0019】このようにすることで、圧力差が所定値よ
りも高い場合は電動モータを作動しなくてもよい。した
がって、それだけブラシ摩耗を減らすことができるので
モータは長持ちする。
【0020】一方、圧力差が所定値以下の場合は電動モ
ータが作動する。圧力差が所定値以下の場合とは、例え
ば始動時やアイドリング時等の極低負荷時である。この
ような場合は、燃焼式ヒータの作動に伴って電動モータ
が作動するので、燃焼式ヒータから出る燃焼ガスを送風
ファンの回転によって燃焼ガス排出路から吸気通路に出
せる。よって、圧力差が所定値以下の場合でも、燃焼式
ヒータの出す熱を利用して暖機促進や始動性の向上を図
れる。
【0021】なお、電動モータは前記圧力差が大きいほ
どその出力を小さくするようにしてもよい。つまり可変
制御にすることもできる。また、前記空気供給路にはこ
の空気供給路を通る空気量を制御する流通空気量制御手
段を有し、この流通空気量制御手段は前記圧力差に応じ
て燃焼式ヒータの送風量制御を行うようにしてもよい。
【0022】このようにすれば、燃焼式ヒータに向かう
燃焼用空気の量を機関運転状態に応じて適宜調整しつつ
好適量の燃焼用空気を燃焼式ヒータに供給できる。さら
に好適には、前記圧力差は、前記吸気通路のうち前記コ
ンプレッサの上流および下流にそれぞれ設けた吸気圧セ
ンサにより求めることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
燃焼式ヒータを有する内燃機関を添付した図面に基づい
て説明する。
【0024】本発明を適用した内燃機関としてのディー
ゼルエンジンIは、シリンダ2と、このシリンダ2内に
燃焼に必要な空気を送り込む吸気装置3と、シリンダ2
から出る排気ガスを大気中に放出する排気装置4とを有
する。
【0025】シリンダ2は、その上部にシリンダヘッド
2aを載置固定してあり、その内部にはピストン5を上
下動可能に設けてある。ピストン5の上部を構成するピ
ストンヘッドには燃焼室6を形成してある。
【0026】また、シリンダヘッド2aには、ピストン
5が上昇して来た時に、燃焼室6に臨む吸気ポート8と
排気ポート9とを設けてある。吸気ポート8および排気
ポート9には、それぞれ吸気バルブ8aおよび排気バル
ブ9aを組み込んであり、両バルブ間には、シリンダ2
に燃料を噴射する噴射装置としてのインジェクタ10を
シリンダ2に臨んだ状態で配置してある。
【0027】インジェクタ10は、図示しないインジェ
クションポンプのポンプ圧を受けて燃料を噴出する。そ
して、吸気ポート8には吸気通路11を接続し、排気ポ
ート9には排気通路12を接続してある。
【0028】吸気装置3は、エンジンIに入る外気をろ
過する図示しないエアクリーナを始端とし、吸気ポート
8を終端とする。そして、エアクリーナと吸気ポート8
との間の吸気通路11上には、複数の吸気系構造物であ
る、過給機つまりターボチャージャ15のコンプレッサ
15a,燃料を燃焼して得た熱で例えば機関冷却水等の
機関関連要素を昇温する燃焼式ヒータ17,図示しな
い、吸気冷却装置であるインタークーラや吸入分岐管で
あるインテークマニホールド等を配置してある。
【0029】排気装置4は、排気ポート9を始端とし図
示しないマフラを終端とする。そして、排気ポート9と
マフラとの間の排気通路12上には、複数の排気系構造
物である、ターボチャージャ15のタービン15bやガ
ス浄化装置としての触媒コンバータ19等を備えてあ
る。なお、触媒コンバータ19は、エンジンIの排気ガ
スを主として浄化し、燃焼式ヒータ17の燃焼ガスも合
わせて浄化する。
【0030】前記吸気装置3と排気装置4とは、排気再
循環装置(以下「EGR装置」)23で結ばれている。
EGR装置23は、排気ガスを吸気系に戻してシリンダ
2で発生する窒素酸化物を低減する装置である。そのた
め、EGR装置23は、吸気装置3と排気装置4とを結
んでシリンダ2をバイパスする排気再循環通路としての
EGR通路23aを有する。そして、EGR通路23a
には、そこを通る排気ガスの量を調整するEGR弁23
bを備えている。EGR弁23bは、例えばエンジンI
が低速時または中速時等の中低負荷域にある場合に機関
温度が上昇したら開く。これによりEGR通路23aを
開通して排気系から吸気系に排気ガスを戻す。なお、E
GR装置23は、アイドリング時および高速時には作動
しない。アイドリング時にあっては機関温度が低いため
NOx低減効果が少ないからである。また、高速時にあ
ってEGR通路23aを開くと排気通路12における排
気圧が低下し、タービン15bの回転が低下するからで
ある。
【0031】一方、吸気装置3に属する燃焼式ヒータ1
7は、燃焼式ヒータ17に吸気通路11から燃焼用空気
を供給する空気供給路33と、空気供給路33から入れ
た燃焼用空気とともに燃料を燃焼した後、燃焼式ヒータ
17が出す燃焼ガスを吸気通路11に排出する燃焼ガス
排出通路35とを有する。
【0032】これら空気供給路33と燃焼ガス排出通路
35とで、燃焼式ヒータ17を吸気通路11に接続して
ある。燃焼式ヒータ17は、燃焼ガスを吸気通路11に
強制的に送る送風手段としての送風ファン18を有す
る。送風ファン18はその駆動源に電動モータ18aを
用いている。送風ファン18が回転することで、燃焼式
ヒータ17の空気流通路17aを流れる空気量を調整す
るとともに燃焼式ヒータ17の燃焼熱を燃焼ガス排出通
路35から外部につまり吸気通路11に排出する。尚送
風ファン18は、燃焼式ヒータ17内ではなく、空気供
給路33または燃焼ガス排出通路35に備えるようにす
ることもできる。
【0033】また、吸気通路11のうち、空気供給路3
3と吸気通路11の接続箇所C1および燃焼ガス排出通
路35と吸気通路11の接続箇所C2との間の部分に
は、前記コンプレッサ15aが位置する。接続箇所C1
はコンプレッサ15aの下流にあり、接続箇所C2はコ
ンプレッサ15aの上流にある。
【0034】さらに、接続箇所C1とコンプレッサ15
aとの間には吸気圧センサ36aを設置し、接続箇所C
2とコンプレッサ15aとの間には吸気圧センサ36b
を設置してある。なお、吸気通路11のうち、接続箇所
C2とEGR弁23bとの間には吸気通路11を通る吸
気を絞る吸気絞り弁11aを設けてある。
【0035】そして、空気供給路33の途中には、空気
供給路33を通る空気量を調整する流通空気量制御手段
としての空気流量調整弁37を設けてある。この調整弁
37は、吸気圧センサ36aの検出した圧力値と吸気圧
センサ36bの検出した圧力値との差圧値からその開度
が定まる。つまり、空気流量調整弁37は、前記圧力差
に応じて燃焼式ヒータの送風量制御を行う。なお、吸気
通路11のうち吸気圧センサ36b側は、大気圧とほぼ
同等である。それ故、調整弁37による空気供給路33
を通る空気流量の調整は、吸気圧センサ36aの検出値
のみから求めてもよい。よって、圧力差ではなく、コン
プレッサ15a下流での過給圧に応じて燃焼式ヒータの
送風量制御を行うということができる。
【0036】そして、圧力差(または過給圧。以下同
じ)が所定値以下の場合に電動モータ18aが作動し、
前記圧力差が所定値よりも高い場合は作動しない。な
お、「所定値」とは、電動モータ18aの駆動力の代わ
りに前記圧力差によって燃焼式ヒータ17に燃焼用空気
を送り出せる最低値の圧力差をいう。
【0037】また、内燃機関が高出力を要求されている
か否かの判定、つまりターボチャージャの作動要求の有
無を判断するのは、図示しないコンピュータ、つまりエ
ンジン制御装置ECUに含まれる中央処理制御装置CP
Uである。
【0038】CPUは、エンジンIに設けられる、アク
セル開度センサや回転数センサ等エンジン負荷を示す指
標となるセンサがエンジンIの運転状態ごとに検出した
値、過給時に吸気圧センサ36aおよび吸気圧センサ3
6bが検出したコンプレッサ15aの下流側圧力および
上流側圧力の差を総合的に判断し、その結果、内燃機関
が高出力を要求されているか否かを判定する。そして、
その判定結果に応じて、CPUは調整弁37の開度や送
風ファン18の回転数を好適な状態に調整する。 〈実施の形態の作用効果〉次に、実施の形態の作用効果
について説明する。
【0039】ディーゼルエンジンIでは、吸気通路11
と燃焼式ヒータ17との間で空気供給路33と燃焼ガス
排出路35とを介してガスの流通が為される。つまり、
空気供給路33を介して、吸気通路11から燃焼式ヒー
タ17に燃焼用空気が送られる。そして、燃焼用空気と
ともに燃料を燃焼した後、燃焼式ヒータ17から出る燃
焼ガスを燃焼ガス排出路35を介して吸気通路11に排
出する。
【0040】また、排気通路12に設けたタービン15
bの回転によって吸気通路11に設けたコンプレッサ1
5aが回転すれば、吸気通路11の吸気が過給されて吸
気通路11には過給圧が生じる。過給圧が生じると、コ
ンプレッサ15aを境としてその上流側と下流側とでは
圧力差ができ、コンプレッサ下流側の圧力が高まって、
相対的にコンプレッサ上流側の圧力が低くなる。
【0041】そして、この実施の形態では、空気供給路
33の吸気通路11との接続箇所C1が圧力の高いコン
プレッサ15aの下流にあり、燃焼ガス排出路35の吸
気通路11との接続箇所C2が圧力の低いコンプレッサ
15aの上流にある。したがって、吸気通路11にある
空気のうちコンプレッサ下流側の空気の一部は、前記圧
力差により吸気通路11から空気供給路33経て燃焼式
ヒータ17に流れて燃焼用空気となる。また、空気供給
路33には、調整弁37を設けてあるので、燃焼式ヒー
タ17に向かう空気量を機関運転状態に応じて適宜調整
しつつ好適量の燃焼用空気を燃焼式ヒータ17に供給で
きる。
【0042】したがって、エンジンIでは、少なくとも
コンプレッサ15aが稼動する過給時においては、燃焼
式ヒータ17に備えてある送風ファン18を電動ファン
モータ18で回転しなくても、燃焼用空気を燃焼式ヒー
タ17に供給できる。そしてこの空気は燃料とともに燃
焼に供され、その後燃焼ガスとなって燃焼ガス排出路3
5から吸気通路11に排出される。
【0043】よって、少なくとも過給時には送風ファン
18を駆動する電動ファンモータ18の駆動を必要とし
ない。このため、それだけエネルギ消費が少なくて済
む。また、過給時には電動モータ18を回さなくてよい
ので、それだけブラシ摩耗が少ない故、電動モータ18
の寿命が長くなる。なお、過給圧によって燃焼式ヒータ
17内に前記のようにガスの流通が出来るので、ガス流
力によって電動ファンモータ18が回転することはあっ
ても、その時の回転数は電動ファンモータ18が自ら回
転する場合の回転数よりもはるかに少ない。よって、そ
の場合であってもブラシ摩耗が従来よりも減るという効
果を奏することに変わりない。
【0044】さらに、ターボチャージャが作動すると、
吸気通路11における接続箇所C1の方が接続箇所C2
よりも圧力が高い。よって、両者の圧力差があることに
よって、燃焼式ヒータ17の燃焼ガスは燃焼式ヒータ1
7に向けて流れる。したがって、燃焼式ヒータ17の燃
焼ガスを送るエネルギは小さくてよい。
【0045】しかも、電動モータ18aは圧力差が前記
所定値以下の場合に作動し、過給圧が所定値よりも高い
場合は作動しないようになっている。そして、所定値と
は、前記のように、電動モータ18aの駆動力の代わり
に前記圧力差で燃焼用空気を燃焼式ヒータ18に送り出
すことができる最低値の圧力差をいうので、過給時には
圧力差が所定値よりも高くなる。このため、電動モータ
18aを作動しなくてもよい。よって、電気モータ18
を少なくとも過給時には休ませることができ、ブラシ摩
耗だけでなくモータ18自体の持ちが良くなる。
【0046】一方、過給圧が所定値以下の場合は電動モ
ータ18aが作動する。圧力差が所定値以下の場合と
は、例えば始動時やアイドリング時等の極低負荷時であ
る。このような場合は、燃焼式ヒータ17の作動に伴っ
て電動モータ18aが作動する。よって、燃焼式ヒータ
17から出る燃焼ガスを送風ファン18の回転によって
燃焼ガス排出路35から吸気通路11に出せる。このた
め、圧力差が所定値以下の場合でも、燃焼式ヒータ17
の出す熱を利用して暖機促進や始動性の向上を図れる。
【0047】このように本発明に係るディーゼルエンジ
ンIにあっては、ターボチャージャと燃焼式ヒータ17
との間に直接的な関連性を持って、つまり過給時に吸気
通路11のコンプレッサ15aを境として生じる上流側
と下流側との間で生じる圧力差を利用して燃焼式ヒータ
17に空気を送るという関連を持っているので、少なく
とも過給時には電気モータ18を回転しなくともよくな
る。よって、それだけエネルギの消費が少なくて済み、
また電気モータ18のブラシ摩耗を減らせることになる
ので電動モータ18aの寿命を延ばせる。
【0048】なお、電動モータ18は前記圧力差が大き
いほどその出力を小さくするようにしてもよい。つまり
圧力差に応じて電動モータの出力を可変制御するように
してよい。このようにすることで、圧力差が高まる程電
動モータ18aの出力を小さくできるので、これによっ
てもエネルギの節約ができる。
【0049】
【発明の効果】本発明燃焼式ヒータを有する内燃機関に
よれば、コンプレッサを境として吸気通路の上流側と下
流側との間で生じる圧力差を利用することにより、送風
手段を作動しなくても送風手段を作動したと同じに送風
できる。つまり、燃焼式ヒータ内においてガスの流通を
可能にする。それ故、少なくとも過給時には送風手段を
駆動する駆動力を不用にできる。このため、それだけエ
ネルギ消費が少なくて済む。また、送風手段の駆動源と
して電動モータを用いれば、少なくとも過給時には、電
動モータを回す必要がなくなる。よって、電動モータの
ブラシ摩耗が少なくなり、よってモータが長持ちする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃焼式ヒータを有する内燃機関
の実施の形態の概略構成図
【符号の説明】
I…ディーゼルエンジン(内燃機関) 2…シリンダ 2a…シリンダヘッダ 3…吸気装置 4…排気装置 5…ピストン 6…燃焼室 8…吸気ポート 8a…吸気バルブ 9…排気ポート 9a…排気バルブ 10…インジェクタ 11…吸気通路 11a…吸気絞り弁 12…排気通路 15a…ターボチャージャ 15a…ターボチャージャ(過給機)のコンプレッサ 15b…ターボチャージャのタービン 17…燃焼式ヒータ 18…送風ファン(送風手段) 18a…電動モータ 19…触媒コンバータ 21…燃焼ガス導入通路 23…排気再循環装置(EGR装置) 23a…EGR通路 23b…EGR弁 33…空気供給路 35…燃焼ガス排出通路 36a…吸気圧センサ 36b…吸気圧センサ 37…空気量調整弁(流通空気量制御手段) 38…吸気絞り弁 C1…空気供給路33と吸気通路11との接続箇所 C2…燃焼ガス排出路35と吸気通路11との接続箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 31/04 F02N 17/04 A F02N 17/04 17/047 Z 17/047 17/08 B 17/08 F02M 31/06 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 31/06 F02B 37/00 302 F02D 23/00 F02D 23/02 F02D 41/06 351 F02M 31/04 F02N 17/04 F02N 17/047 F02N 17/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼して得た熱で機関関連要素を
    昇温する燃焼式ヒータと、 この燃焼式ヒータに内燃機関の吸気通路から燃焼用空気
    を供給する空気供給路と、 この空気供給路を介して供給した前記燃焼用空気ととも
    に前記燃料を燃焼したことで出る燃焼ガスを前記吸気通
    路に排出する燃焼ガス排出路と、 内燃機関の排気通路に設けたタービンの回転により前記
    吸気通路に設けたコンプレッサを回転することで吸気を
    過給する過給機と、 を備え、 前記空気供給路の前記吸気通路との接続箇所を前記コン
    プレッサの下流側にするとともに、前記燃焼ガス排出路
    の前記吸気通路との接続箇所を前記コンプレッサの上流
    側にし、 前記過給時にコンプレッサを境とした前記吸気通路の上
    流側と下流側とで生じる圧力差により、前記燃焼用空気
    を前記空気供給路から前記燃焼式ヒータに供給する燃焼
    式ヒータを有する内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記空気供給路から前記燃焼式ヒータを
    介して前記燃焼ガス排出路へと至る流通路中のいずれか
    の位置に、燃焼用空気を前記燃焼式ヒータに送る送風手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載の燃焼式ヒー
    タを有する内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記送風手段は、送風ファンと、この送
    風ファンを駆動する駆動源としての電動モータとを有す
    ることを特徴とする請求項2記載の燃焼式ヒータを有す
    る内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記電動モータは前記圧力差が所定値以
    下の場合に作動し、前記圧力差が所定値よりも高い場合
    は作動しないことを特徴とする請求項3記載の燃焼式ヒ
    ータを有する内燃機関。
  5. 【請求項5】 前記電動モータは前記圧力差が大きいほ
    どその出力を小さくすることを特徴とする請求項3記載
    の燃焼式ヒータを有する内燃機関。
  6. 【請求項6】 前記空気供給路にはこの空気供給路を通
    る空気量を制御する流通空気量制御手段を有し、この流
    通空気量制御手段は前記圧力差に応じて燃焼式ヒータの
    送風量制御を行うことを特徴とする請求項5記載の燃焼
    式ヒータを有する内燃機関。
  7. 【請求項7】 前記圧力差は、前記吸気通路のうち前記
    コンプレッサの上流および下流にそれぞれ設けた吸気圧
    センサにより求めることを特徴とする請求項6記載の燃
    焼式ヒータを有する内燃機関。
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