JP3528575B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JP3528575B2 JP05135898A JP5135898A JP3528575B2 JP 3528575 B2 JP3528575 B2 JP 3528575B2 JP 05135898 A JP05135898 A JP 05135898A JP 5135898 A JP5135898 A JP 5135898A JP 3528575 B2 JP3528575 B2 JP 3528575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は不揮発性半導体記
憶装置に関するものであり、さらに詳しくは、フローテ
ィングゲートとコントロールゲートとを備えた記憶素子
を有する不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【背景技術】フラッシュ(一括消去型)EEPROMを
はじめとするフローティングゲートとコントロールゲー
トとを備えた記憶素子を有する不揮発性半導体記憶装置
においては、半導体基板上に形成された約10nm程度
の膜厚の薄い酸化膜からなるトンネル酸化膜を通してF
N(FowlerーNordheim)トンネリングも
しくはチャネルホットエレクトロン(CHE)によって
フローティングゲートに対する電荷の注入/引き抜きを
行うことによりデータの書き込み/消去を行う。
【0003】このような不揮発性半導体記憶装置におい
て、トンネル酸化膜の寿命はそれを通過する電荷量によ
り左右され、この通過電荷量が一定値を越えるとトンネ
ル酸化膜は破壊に至る。このトンネル酸化膜が破壊に至
る通過電荷量はQbdで表される。よってこのような不揮
発性半導体記憶装置は、このQbdの大きさによって可能
な書き込み/消去回数が決まるため、この可能な書き込
み/消去回数を多くするためにはQbdをより大きくする
ことが望ましい。
【0004】ところで、一般に、イントリンシックな酸
化膜のQbd(以下これをQiと書く)の値はその形成方
法により決定されるが、トンネル酸化膜形成後の製造工
程においてトンネル酸化膜を電荷が通過するような現象
が生じると、Qbdは通過した電荷量Qpだけイントリン
シック値Qiより低下した値となる。このため、トンネ
ル酸化膜形成後の製造工程においては、半導体基板の帯
電を防止し、上記現象を防ぐ必要がある。
【0005】しかしながら、実際には、イオン注入工程
やプラズマエッチング工程をはじめとする工程において
様々な帯電現象が発生してしまうことから(例えば、日
経マイクロデバイス、1988年10月号、第103
頁)、トンネル酸化膜のQbd値の低下は避けがたい。こ
の問題の解決策として、半導体装置の製造装置に帯電防
止策を講じる方法があるが、これは結果的に不揮発性半
導体記憶装置の製造コストの増大を招いてしまうという
問題がある。
【0006】これを解決するものとして、特開平7−2
44991号公報に開示された技術がある。図21は、
特開平7−244991号公報に開示された不揮発性半
導体記憶装置の断面構造図であり、図22はその等価回
路図である。
【0007】図21に示すように、P型の半導体基板1
54の表面にはフィールド酸化膜156が間隔を設けて
形成されている。各フィールド酸化膜156下には、チ
ャネルストッパ領域158が形成されている。この不揮
発性半導体記憶装置は、メモリセル部と保護回路部とか
ら構成されている。メモリセル部を参照して、半導体基
板154の主表面上であって、各フィールド酸化膜15
6で規定される領域にはトンネル酸化膜160が形成さ
れている。トンネル酸化膜160の上にはフローティン
グゲート162が形成され、フローティングゲート16
2の上には、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコ
ン酸化膜を積層した構造からなるONO膜164が形成
されている。そしてONO膜164を覆うようにコント
ロールゲート166が形成されている。トンネル酸化膜
160、フローティングゲート162、ONO膜164
及びコントロールゲート166とでメモリトランジスタ
176が構成されている。
【0008】保護回路部を参照して、半導体基板154
の表面のうち、フィールド酸化膜156で規定される領
域には誘電膜171が形成されている。誘電膜171下
の半導体基板154中には、N+型拡散層168が形成
されている。コントロールゲート166は、誘電膜17
1の上まで延在しており、このコントロールゲート16
6の延在部分と誘電膜171とN+型拡散層168とで
MOSキャパシタ172が構成されている。そして、N
+型拡散層168と半導体基板154とで接合ダイオー
ド174が構成されている。
【0009】MOSキャパシタ172と接合ダイオード
174とで保護回路を構成し、トンネル酸化膜160の
劣化を防止している。すなわち、半導体装置製造工程中
にコントロールゲート166が帯電した場合、この保護
回路に電荷を通すことにより、トンネル酸化膜160を
帯電現象から保護しているのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、MOSキャパ
シタ172の誘電膜171は、コントロールゲート16
6に帯電した電荷が加えられ続けることによりその膜質
が劣化し、これにより保護回路としての機能が低下す
る。さらにこれが続くと、誘電膜171が破壊する可能
性もある。この場合は保護回路として機能しなくなる。
【0011】さらに、この技術によれば、N+型拡散層
168上に誘電膜171を形成し、さらにコントロール
ゲート166をこの上まで延在させることにより、MO
Sキャパシタ172を形成するキャパシタ形成工程が、
通常の製造工程に加えられるので、不揮発性半導体記憶
装置の製造工程が増加することになる。
【0012】請求項1の発明の目的は、電荷が加えられ
続けてもその機能が低下せず、かつコントロールゲート
に正負電圧を使って記憶素子を作動させる装置に適用可
能な保護回路を有する不揮発性半導体記憶装置を提供す
ることである。
【0013】請求項17及び18の発明の目的は、電荷
が加えられ続けても、その機能が低下せず、かつコント
ロールゲートに正負電圧を使って記憶素子を作動させる
装置に適用可能な保護回路を有する不揮発性半導体記憶
装置の製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、半導
体基板上にフローティングゲートとコントロールゲート
とを備えた記憶素子を有する不揮発性半導体記憶装置に
関するものである。第1の接合ダイオードと第2の接合
ダイオードとからなる回路が、トンネル絶縁膜を帯電現
象から保護する保護回路である。この保護回路は、コン
トロールゲートと電気的に接続されている。
【0015】第1の接合ダイオードは、コントロールゲ
ートに正電圧が印加されたとき、逆方向電圧が印加さ
れ、かつコントロールゲートに印加される書き込み電
圧、読み出し電圧及び消去電圧のいずれよりも大きな正
電圧がコントロールゲートに印加されたとき、逆方向電
流を導通する機能を有する。
【0016】第2の接合ダイオードは、第1の接合ダイ
オードと電気的に接続されており、コントロールゲート
に負電圧が印加されたとき、逆方向電圧が印加され、か
つコントロールゲートに印加される書き込み電圧、読み
出し電圧及び消去電圧のいずれよりも、絶対値が大きな
負電圧がコントロールゲートに印加されたとき、逆方向
電流を導通する機能を有する。したがって、請求項1の
発明によれば、コントロールゲートに正負電圧を使って
記憶素子を作動させる不揮発性半導体記憶装置におい
て、トンネル絶縁膜を帯電現象から有効に保護すること
ができる。
【0017】また、MOSキャパシタを保護回路として
用いると誘電膜が電荷によって劣化し、保護回路の機能
が低下するが、請求項1の発明は接合ダイオードを用い
ており、接合ダイオードには誘電膜が不要なのでこのよ
うな問題が生じない。
【0018】請求項2の発明は、請求項1記載の不揮発
性半導体記憶装置であって、トンネル絶縁膜を帯電現象
から保護する保護回路が半導体基板中に形成されてい
る。
【0019】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の不揮発性半導体記憶装置であって、第1及び第2の接
合ダイオードは以下に示すように構成されている。すな
わち第1の接合ダイオードは、半導体基板中に形成され
た第1の導電領域と、半導体基板中に形成され、第1の
導電領域と電気的に接合され、第1の導電領域と逆の導
電性を有する第2の導電領域とから構成されている。第
2の接合ダイオードは、第2の導電領域と、半導体基板
中に形成され、第2の導電領域と電気的に接合され、第
1の導電領域と同じ導電性を有する第3の導電領域とか
ら構成されている。
【0020】請求項4の発明は、請求項1記載の不揮発
性半導体記憶装置であって、第1及び第2の接合ダイオ
ードは以下のように構成されている。第2の接合ダイオ
ードは、半導体基板中に形成された第1のウェルと、第
1のウェル中に形成され、第1のウェルと逆の導電性を
有する第2のウェルとから構成されている。第1の接合
ダイオードは、第2のウェルと、第2のウェル中に形成
され、第1のウェルと同じ導電性を有する第1の導電層
とから構成されている。そして第1の導電層は、コント
ロールゲートと電気的に接続されている。
【0021】請求項5の発明は、請求項3または4記載
の不揮発性半導体記憶装置であって、コントロールゲー
トは第1の導電層上まで延在し、第1の導電層と電気的
に接合している。請求項5の発明によれば、コントロー
ルゲート作製後、直ちにトンネル絶縁膜を帯電現象から
保護することができる。すなわち、コントロールゲート
が第1の導電層上まで延在していない場合、コントロー
ルゲートと第1の導電層との電気的接続がされるまで、
トンネル絶縁膜を帯電現象から保護することができない
からである。
【0022】請求項6の発明は、請求項4または5記載
の不揮発性半導体記憶装置であって、第1のウェルはN
型であり、第2のウェルはP型であり、第1の導電層は
+型である。
【0023】請求項7の発明は、請求項6記載の不揮発
性半導体記憶装置であって、第1のウェルは不純物濃度
が5.0×1016〜5.0×1017/cm3のN型ウェ
ルであり、第2のウェルは不純物濃度が5.0×1016
〜5.0×1017/cm3のP型ウェルであり、第1の
導電層は不純物濃度が1.0×1020〜1.0×1021
/cm3のN+型である。N型の不純物としては、リンや
ヒ素を用いることができる。
【0024】請求項8の発明は、請求項4〜7のいずれ
かに記載の不揮発性半導体記憶装置であって、第2のウ
ェル中に形成された第1のチャネルストッパ領域をさら
に備えている。そして、書き込み電圧、読み出し電圧及
び消去電圧のいずれでも、第1のチャネルストッパ領域
と第1の導電層とが導通しないように、第1のチャネル
ストッパ領域と第1の導電層とが間隔を設けて形成され
ている。請求項8の発明は、第1のチャネルストッパ領
域と第1の導電層とが間隔を設けて形成されている。間
隔を設けない場合、第1のチャネルストッパ領域と第1
の導電層とが接合する。第1のチャネルストッパ領域は
比較的高濃度なので、電流が流れやすい。よって、記憶
素子を作動させるために、コントロールゲートに電圧を
印加したとき、電流が第1の導電層から第1のチャネル
領域を通り、基板にリークし、これによりコントロール
ゲートの電圧が下がり、記憶素子を作動させることがで
きなくなる。第1のチャネルストッパ領域と第1の導電
層との間に間隔を設ければこのようなことを防止するこ
とができる。
【0025】請求項9の発明は、請求項8記載の不揮発
性半導体記憶装置であって、第1のチャネルストッパ領
域と第1の導電層との間隔が、0.3〜0.8μmであ
る。
【0026】請求項10の発明は、請求項4、6〜9の
いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置であって、以
下に示す層間絶縁膜と配線膜を備えたことを特徴として
いる。層間絶縁膜は、コントロールゲートを露出させる
第1のコンタクトホールと第1の導電層を露出させる第
2のコンタクトホールを有する。配線膜は、層間絶縁膜
上に形成され、コントロールゲートと第1の導電層を、
第1及び第2のコンタクトホールを通して電気的に接続
している。請求項10の発明によれば、コントロールゲ
ートを露出させる第1のコンタクトホールと第1の導電
層を露出させる第2のコンタクトホールを有する層間絶
縁膜の上に配線膜を形成し、この配線膜によってコント
ロールゲートと第1の導電層とを電気的に接続してい
る。この接続工程は他の配線層の接続工程と同時にでき
るので、コントロールゲートと第1の導電層を接続させ
るためのみの工程が不要となり、不揮発性半導体記憶装
置の製造工程の簡略化が図れる。
【0027】請求項11の発明は、請求項1記載の不揮
発性半導体記憶装置であって、記憶素子は複数個あり、
記憶素子を選択作動させる複数の選択トランジスタを備
え、各選択トランジスタは、1個の記憶素子のみを選択
作動させることを特徴としている。請求項11の発明に
よれば、記憶素子が複数個あり、記憶素子を選択作動さ
せる複数の選択トランジスタを備え、各選択トランジス
タは1個の記憶素子のみを選択作動させる不揮発性半導
体記憶装置に請求項1の発明を適用している。よって、
この構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、請
求項1に記載の発明の効果を達成することができる。
【0028】請求項12の発明は、請求項11記載の不
揮発性半導体記憶装置であって、選択トランジスタのゲ
ート電極が帯電する現象により、選択トランジスタのゲ
ート絶縁膜が劣化するのを防止する回路をさらに備えた
ことを特徴としている。この回路は、第3及び第4の接
合ダイオードとから構成されている。第3の接合ダイオ
ードは、選択トランジスタのゲート電極に正電圧が印加
されたとき逆方向電圧が印加され、かつ記憶素子を選択
作動させるために、ゲート電極に印加される正電圧より
も大きな正電圧がゲート電極に印加されたとき、逆方向
電流を導通する機能を有する。
【0029】第4の接合ダイオードは、第3の接合ダイ
オードと電気的に接続されており、ゲート電極に負電圧
が印加されたとき、逆方向電圧が印加され、かつ記憶素
子を選択作動させるために、ゲート電極に印加される負
電圧の絶対値よりも絶対値が大きな負電圧がゲート電極
に印加されたとき、逆方向電流を導通する機能を有す
る。
【0030】そして第3及び第4の接合ダイオードとか
らなる回路がゲート電極と電気的に接続されている。請
求項12の発明によれば、選択トランジスタのゲート電
極に、帯電現象からゲート絶縁膜を保護する保護回路を
接続している。よって、選択トランジスタのゲート絶縁
膜が帯電現象によって劣化する、ことを防止することが
できる。
【0031】請求項13の発明は、請求項12に記載の
不揮発性半導体記憶装置であって、第3及び第4の接合
ダイオードが以下のように構成されている。すなわち、
第3の接合ダイオードは、半導体基板中に形成された第
3のウェルと、第3のウェル中に形成され、第3のウェ
ルと逆の導電性を有する第4のウェルとから構成されて
いる。
【0032】第4の接合ダイオードは、第4のウェル
と、第4のウェル中に形成され、第3のウェルと同じ導
電性を有する第2の導電層とから構成されている。そし
て第2の導電層は、ゲート電極と電気的に接続されてい
る。
【0033】請求項14の発明は、請求項13記載の不
揮発性半導体記憶装置であって、第4のウェルに形成さ
れた第2のチャネルストッパ領域をさらに備えたことを
特徴としている。この第2のチャネルストッパ領域は、
記憶素子を選択作動させるために、ゲート電極に印加さ
れる電圧で、第2のチャネルストッパ領域と第2の導電
層とが導通しないように、第2のチャネルストッパ領域
と第2の導電層とが間隔を設けて形成されている。
【0034】請求項15の発明は、請求項1または2記
載の不揮発性半導体記憶装置であって、第2の接合ダイ
オードは、半導体基板と、半導体基板中に形成され、半
導体基板と逆の導電性を有する第1のウェルと、から構
成さる。第1の接合ダイオードは、第1のウェルと、第
1のウェル中に形成され、半導体基板と同じ導電性を有
する第1の導電層と、から構成される。そして第1の導
電層はコントロールゲートと電気的に接続されている請
求項16の発明は、請求項15記載の不揮発性半導体記
憶装置であって、半導体基板はP型であり、 第1のウ
ェルはN型であり、第1の導電層はP+型である。
【0035】請求項17の発明は、半導体基板上にフロ
ーティングゲートとコントロールゲートとを備えた記憶
素子を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であ
り、以下の工程を有する。
【0036】半導体基板中に第1のウェルを形成する工
程と、第1のウェル中に、第1のウェルと逆の導電性を
有する第2のウェルを形成する工程と、半導体基板上に
トンネル絶縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜上に
フローティングゲートを形成する工程と、フローティン
グゲートを覆うように、半導体基板上に誘電膜を形成す
る工程とを有する。
【0037】そしてさらに、誘電膜を選択的に除去し、
第2のウェルを露出させるようにコンタクトホールを形
成する工程と、誘電膜上に、コントロールゲートとなる
導電膜をコンタクトホールを通して第2のウェルと接触
するように形成する工程と、導電膜を熱処理し、導電膜
中の不純物を第2のウェル中に拡散させ、第1の導電層
を形成する工程とを有する。
【0038】請求項17の発明によれば、誘電体膜上
に、コントロールゲートとなる導電膜を、コンタクトホ
ールを通して第2のウェルと接触するように形成し、導
電膜を熱処理し、導電膜中の不純物を第2のウェル中に
拡散させ。第1の導電層を形成している。よって、請求
項5記載の不揮発性半導体記憶装置を製造することがで
きる。
【0039】請求項18の発明は、半導体基板上にフロ
ーティングゲートとコントロールゲートとを備えた記憶
素子を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であ
り、以下の工程を有する。
【0040】半導体基板中に第1のウェルを形成する工
程と、第1のウェル中に、第1のウェルと逆の導電性を
有する第2のウェルを形成する工程と、半導体基板上に
トンネル絶縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜上に
フローティングゲート、誘電膜、コントロールゲートを
順に形成する工程と、第2のウェル中に第1の導電層を
形成する工程と、コントロールゲート及び第1の導電層
を覆うように、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工
程と、層間絶縁膜を選択的に除去し、コントロールゲー
トを露出させる第1のコンタクトホール及び第1の導電
層を露出させる第2のコンタクトホールを形成する工程
と、層間絶縁膜上に形成され、コントロールゲートと第
1の導電層とを、第1及び第2のコンタクトホールを通
して電気的に接続する配線膜を形成する工程と、を備え
たことを特徴とする。よって、請求項10記載の不揮発
性半導体記憶装置を製造することができる。
【0041】請求項19の発明は、請求項17または1
8記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
以下の特徴を有する。第1のウェルの形成工程は、リン
をイオン注入し、濃度が5.0×1016〜5.0×10
17/cm3の第1のウェルを形成する工程である。第2
のウェルの形成工程は、ボロンをイオン注入し、濃度が
5.0×1016〜5.0×1017/cm3の第2のウェ
ルを形成する工程である。第1の導電層の形成工程は、
導電膜中のリンを第2のウェル中に拡散させ、濃度が
1.0×1020〜1.0×1021/cm3の第1の導電
層を形成する工程である。
【0042】請求項20の発明は、請求項17または1
8記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
第2のウェルを形成する工程とトンネル絶縁膜を形成す
る工程との間に、ボロンをイオン注入し、濃度が1.0
×1017〜1.0×1018/cm3のチャネルストッパ
領域を、第2のウェルに形成するチャネルストッパ形成
工程を含む。そしてチャネルストッパ形成工程は、チャ
ネルストッパ領域と第1の導電層との間隔が0.3〜
0.8μmになるようにボロンが注入される。
【0043】なお特許請求の範囲でいう第1、第2及び
第3の導電領域は、拡散やイオン注入等で形成された領
域にある。第1及び第2の導電層も同様の意味である。
記憶素子とは、たとえばメモリトランジスタのことをい
う。
【0044】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は、この発
明の第1の実施例を説明するための不揮発性半導体記憶
装置の断面構造図であり、図2はその等価回路図であ
る。
【0045】P型半導体基板10中には、N型ウェル1
2が形成されている。N型ウェル12には、P型ウェル
14、26が間隔を隔てて形成されている。そしてP型
半導体基板10の主表面には、フィールド酸化膜32が
間隔を隔てて形成されている。P型ウェル26上であっ
て、フィールド酸化膜32で規定される領域には、トン
ネル絶縁膜の1例であるトンネル酸化膜28が形成され
ている。トンネル酸化膜28上には、フローティングゲ
ート22が形成されている。フローティングゲート22
の上には誘電膜として機能する絶縁膜30が形成されて
いる。そして、絶縁膜30を覆うように、P型半導体基
板10の上にはコントロールゲート24が形成されてい
る。トンネル酸化膜28、フローティングゲート22、
絶縁膜30及びコントロールゲート24によって、メモ
リトランジスタ44が構成される。
【0046】P型ウェル14中には、N+型拡散層16
が形成されいる。コントロールゲート24は、N+型拡
散層16の上まで延在しており、この部分がワード線4
0となっている。コントロールゲート24とN+型拡散
層16とは電気的に接続されている。N+型拡散層16
とP型ウェル14とで第1の接合ダイオード18が構成
されており、P型ウェル14とN型ウェル12とで第2
の接合ダイオード20が構成されている。
【0047】コントロールゲート24の上には、層間絶
縁膜34が形成されている。層間絶縁膜34の上には、
アルミニウムやアルミ合金からなる配線38が形成され
ており、配線38とワード線40とは、層間絶縁膜34
に形成されたコンタクトホール36を通して電気的に接
続されている。
【0048】図2に示すように、メモリトランジスタ4
4のドレイン領域には、ビット線42が電気的に接続さ
れている。メモリトランジスタ44のコントロールゲー
トにはワード線40が電気的に接続されており、ワード
線40は、第1の接合ダイオード18と第2の接合ダイ
オード20とからなる回路に電気的に接続されている。
【0049】コントロールゲートに例えば±8Vの電圧
をかけてメモリトランジスタを作動させる場合に、この
回路がどのように機能するかを説明する。図1及び図2
を参照して、正電圧を印加したとき第1の接合ダイオー
ド18は逆方向電圧が印加される。+8V以下のとき
は、第1の接合ダイオード18に電流を導通しないよう
に、N+型拡散層16とP型ウェル14との接合耐圧を
設定する。なぜならコントロールゲート24に+8Vを
印加させてメモリトランジスタ44を作動させるので、
このとき第1の接合ダイオード18に電流が流れれば、
電流は第2の接合ダイオード20を流れ、アースに到達
し、コントロールゲート24の電圧が下がり、メモリト
ランジスタ44を作動させることができないからであ
る。なお接合耐圧は、主としてN+型拡散層16及びP
型ウェル14中の不純物の濃度によって決まる。
【0050】帯電現象により、コントロールゲート24
に電荷が蓄積し、8Vよりも大きな電圧がコントロール
ゲート24に印加されたとき、電流は、ワード線40、
第1の接合ダイオード18及び第2の接合ダイオード2
0からなる回路をA方向に流れ、アースに到達する。よ
って、コントロールゲート24に8Vよりも大きな電圧
がかかることにより、トンネル酸化膜28を電荷が通過
し、トンネル酸化膜28が劣化する、という現象を防止
できる。
【0051】次に負電圧を印加したとき、第2の接合ダ
イオード20は逆方向電圧が印加される。絶対値が8V
以下の負電圧のときは、第2の接合ダイオード20に電
流が流れないように、P型ウェル14とN型ウェル12
の接合耐圧を設定する。なぜなら、コントロールゲート
24に−8Vを印加させてメモリトランジスタ44を作
動させるので、このとき第2の接合ダイオード20に電
流が流れれば、第2の接合ダイオード20、第1の接合
ダイオード18及びワード線40からなる回路に電流が
B方向に流れるので、コントロールゲート24の電圧が
下がり、メモリトランジスタ44を作動させることがで
きないからである。第2の接合ダイオード20の接合耐
圧は、主として、P型ウェル14及びN型ウェル12の
中の不純物の濃度によって決まる。帯電現象によりコン
トロールゲート24に電荷が蓄積し、絶対値が8Vより
大きな負電圧、例えば−10Vがコントロールゲート2
4に印加されたとき、電流がBで示す方向にこの回路を
流れるので、コントロールゲート24の電圧を降下させ
ることができる。よって、コントロールゲート24に絶
対値が8Vよりも大きな負電圧がかかることにより、ト
ンネル酸化膜28を電荷が通過し、トンネル酸化膜28
が劣化する、という現象を防止できる。
【0052】したがって、この第1の実施例によれば、
コントロールゲートに正負電圧を使って記憶素子を作動
させる不揮発性半導体記憶装置において、トンネル絶縁
膜を帯電現象から有効に保護することができる。
【0053】また、MOSキャパシタを保護回路として
用いると誘電膜が電荷によって劣化し、保護回路の機能
が低下するが、この第1の実施例は接合ダイオードを用
いており、接合ダイオードには誘電膜が不要なのでこの
ような問題が生じない。
【0054】(第2の実施例)この発明の第2の実施例
を説明する。図3は、この発明の第2の実施例の不揮発
性半導体記憶装置の断面構造図であり、図4はこの平面
図である。図4のC−C線に沿った断面が図3に示す断
面構造図に相当する。図1に示す構造と同一の部分につ
いては同一の符号を付すことによりその説明を省略す
る。
【0055】P型ウェル14中には、チャネルストッパ
領域64、65が形成されている。チャネルストッパ領
域64とN+型拡散層16とは間隔Lを設けて形成され
ている。間隔Lが設けられる理由は、コントロールゲー
ト24に書き込み電圧、読み出し電圧及び消去電圧が印
加されたとき、チャネルストッパ領域64とN+型拡散
層16とがブレイクダウンしないようにするためであ
る。間隔Lは、0.3〜0.8μmである。チャネルス
トッパ領域65とN+型拡散層16とは、同様の理由で
間隔Lを設けて形成されている。N+型拡散層16の上
にはコンタクトホール82が形成されている。コントロ
ールゲート24は、N+型拡散層16の上まで延在して
おり、コンタクトホール82を通して、コントロールゲ
ート24とN+型拡散層16とは電気的に接合されてい
る。なお図中67、69はチャネルストッパ領域を示
す。
【0056】図4を参照して、コントロールゲート24
は横方向に形成されている。コントロールゲート24の
下にはフローティングゲートが形成されている。94は
フローティングゲートの端部を示している。フローティ
ングゲートの下には、コントロールゲート24と交差す
るように縦方向にソース/ドレイン領域92が形成され
ている。
【0057】コントロールゲート24はN+型拡散層1
6の上まで延在しており、コンタクトホール82を通し
て、コントロールゲート24とN+型拡散層16とは電
気的に接続されている。96は、図3に示すチャネルス
トッパ領域64、65とP型ウェル14との境界を示す
境界線である。
【0058】次に、図3、図5〜12を用いてこの発明
の第2の実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造方法を
説明する。
【0059】図5を参照して、P型半導体基板10の上
に、フィールド酸化膜32を間隔を設けて形成する。次
に、加速電圧1.5〜3.0MeV、1.0×1013
3.0×1013/cm2の条件でリンをP型半導体基板
10に注入する。そして不純物濃度が5.0×1016
5.0×1017/cm3、深さが1.5〜3.0μmの
N型ウェル12を形成する。
【0060】図6を参照して、P型半導体基板10の上
にレジスト56を形成し所定のパターニングを施す。レ
ジスト56をマスクとして、N型ウェル12中に、加速
電圧0.5〜1.2MeV、1.0×1013〜3.0×
1013/cm2でボロンをイオン注入し、不純物濃度が
5.0×1016〜5.0×1017/cm3、深さが1.
0〜2.0μmのP型ウェル14、26を形成する。
【0061】図7を参照して、P型半導体基板10の上
にレジスト62を形成し、所定のパターニングを施す。
レジスト62をマスクとして、P型ウェル12、26中
に、加速電圧100〜200KeV、1.0×1012
1.0×1013/cm2でボロンをイオン注入し、不純
物濃度が1.0×1017〜1.0×1018/cm3、深
さが0.2〜0.5μmのチャネルストッパ領域64、
65、67、69を形成する。チャネルストッパ領域6
4と図3に示すN+型拡散層16との間隔及びチャネル
ストッパ領域65とN+型拡散層16との間隔がLとな
るように、レジスト62はパターニングされている。
【0062】図8を参照して、素子形成領域の上の酸化
膜を除去した後、P型半導体基板10を熱酸化し、メモ
リセル形成領域68に所定の厚さを有するシリコン酸化
膜などからなるトンネル酸化膜28と、接合ダイオード
形成領域70にシリコン酸化膜などからなる絶縁膜72
と、を同時に形成する。
【0063】次に、P型半導体基板10の上に多結晶シ
リコン膜を形成し、リンをドーピングしてこれをN型と
する。そして所定のパターニングを施されたレジストを
マスクとして、多結晶シリコン膜をエッチングし、所定
形状のフローティングゲート22を形成する。そして、
フローティングゲート22を覆うように、P型半導体基
板10の上に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリ
コン酸化膜を順次積層したいわゆるONO膜である絶縁
膜30を形成する。
【0064】図9を参照して、絶縁膜30の上に、レジ
スト71を形成し、フローティングゲート22上以外の
絶縁膜30を除去する。
【0065】図10を参照して、P型半導体基板10の
上に、レジスト80を形成し、所定のパターニングを施
す。レジスト80をマスクとして、絶縁膜72をエッチ
ング除去し、P型ウェル14の一部を露出させるコンタ
クトホール82を形成する。
【0066】図11を参照して、フローティングゲート
22を覆うように、P型半導体基板10の上にコントロ
ールゲート24となる多結晶シリコン膜を形成する。こ
の多結晶シリコン膜は、コンタクトホール82を通し
て、P型ウェル14と電気的に接続されている。そして
この多結晶シリコン膜に、リンをドーピングしてN型と
し、所定のパターニングを施されたレジストマスクとし
てエッチングし、コントロールゲート24を形成する。
【0067】図12を参照して、P型半導体基板10を
熱処理し、コントロールゲート24中に含まれるリンを
P型ウェル14の上部に拡散させて、濃度が1.0×1
20〜1.0×1021/cm3のN+型拡散層16を形成
する。
【0068】図3を参照して、コントロールゲート24
を覆うように、層間絶縁膜34を形成する。そして層間
絶縁膜34の上に、所定のパターニングを施されたアル
ミニウムやアルミ合金からなる配線38を形成する。
【0069】N型ウェル12の濃度を5.0×1016
5.0×1017/cm3とし、P型ウェル14の濃度を
5.0×1016〜5.0×1017/cm3とし、N+型拡
散層16の濃度を1.0×1020〜1.0×1021/c
3としたのは以下の理由からである。
【0070】この実施例では、コントロールゲート24
に±8Vの電圧を印加することにより、メモリトランジ
スタ44を作動させるものである。N+型拡散層16と
P型ウェル14とから構成される第1の接合ダイオード
18は、コントロールゲート24に+8Vの電圧が印加
されたとき、第1の接合ダイオード18に電流を導通し
ないように、N+型拡散層16とP型ウェル14の接合
耐圧を設定しなければならない。そして接合耐圧は主
に、N+型拡散層16及びP型ウェル14中の不純物濃
度によって決まる。よってN+型拡散層16、P型ウェ
ル14の濃度を上記のように設定したのである。そして
このように濃度を設定することにより、帯電現象で+8
Vより大きな電圧がコントロールゲート24に印加され
たとき、第1の接合ダイオード18に電流が導通し、ト
ンネル酸化膜28を帯電現象から保護している。
【0071】−8Vの電圧をコントロールゲート24に
印加することにより、メモリトランジスタ44を作動さ
せる場合、P型ウェル14とN型ウェル12とから構成
される第2の接合ダイオード20に電流が導通しないよ
うに、P型ウェル14とN型ウェル12の接合耐圧を設
定している。そして上記と同様の理由でP型ウェル14
とN型ウェル12の濃度を設定しているのである。
【0072】(第3の実施例)この発明の第3の実施例
の不揮発性半導体記憶装置を説明する。図13は、この
発明の第3の実施例の不揮発性半導体記憶装置の断面構
造図である。図14はその平面図である。図14に示す
D−D線に沿った断面構造図が図13である。
【0073】図13及び図14を用いて、この発明の第
3の実施例の不揮発性半導体記憶装置の構造を説明す
る。なお図1に示すこの発明の第1の実施例の不揮発性
半導体記憶装置の断面構造と同一の部分については同一
の符号を付すことによりその説明を省略する。
【0074】コントロールゲート84は、N+型拡散層
16の上まで延在しておらず、その端部はフィールド酸
化膜32の上に位置している。層間絶縁膜34には、コ
ントロールゲート84を露出させるコンタクトホール9
8、N+型拡散層16を露出させるコンタクトホール1
02が形成されている。そして層間絶縁膜34の上に
は、アルミニウムやアルミ合金からなる配線100が形
成されている。配線100は、コンタクトホール98を
通して、コントロールゲート84と電気的に接続されて
おり、コンタクトホール102を通して、N+型拡散層
16と電気的に接続されている。
【0075】第3の実施例の構造は、以下のようにし
て、作製することができる。P型の半導体基板中10に
N型ウェル12を形成し、N型ウェル12中に、P型ウ
ェル14、26を形成し、半導体基板10上にトンネル
酸化膜28を形成し、トンネル酸化膜28上にフローテ
ィングゲート22、絶縁膜30、コントロールゲート8
4を順に形成する。P型ウェル14中にイオン注入等の
方法で、N+型拡散層16を形成し、コントロールゲー
ト84及びN+型拡散層16を覆うように、半導体基板
10上に層間絶縁膜34を形成し、層間絶縁膜34を選
択的に除去し、コントロールゲート84を露出させる第
1のコンタクトホール98及びN+型拡散層16を露出
させる第2のコンタクトホール102を形成し、層間絶
縁膜34上に形成され、コントロールゲート84とN+
型拡散層16とを、第1及び第2のコンタクトホール9
8、102を通して電気的に接続する配線100を形成
する。N型ウェル12、P型ウェル14、26 、N+
拡散層16それぞれの濃度、深さは、 第2の実施例と
同様である。
【0076】第3の実施例によれば、コントロールゲー
ト84を露出させる第1のコンタクトホール98とN+
型拡散層16を露出させる第2のコンタクトホール10
2を有する層間絶縁膜34の上にアルミ配線100を形
成し、このアルミ配線100によってコントロールゲー
ト84とN+型拡散層16とを電気的に接続している。
この接続工程は他の配線層の接続工程と同時にできるの
で、コントロールゲート84とN+型拡散層16を接続
させるためのみの工程が不要となり、不揮発性半導体記
憶装置の製造工程の簡略化が図れる。
【0077】(第4の実施例)この発明の第4の実施例
を説明する。図15は、この発明の第4の実施例の不揮
発性半導体記憶装置の断面構造図である。図1に示す構
造と同一の部分については同一の符号を付すことにより
その説明を省略する。第4の実施例の特徴は、N+型拡
散層16の代わりにP+型拡散層17を設けたことであ
る。P+型拡散層17とN型ウェル12とで第1の接合
ダイオード19が構成され、N型ウェル12とP型半導
体基板10で第2の接合ダイオード21が構成される。
第1の接合ダイオード19と第2の接合ダイオード21
とからなる回路の動作原理は、第1の実施例の第1の接
合ダイオード18と第2の接合ダイオード20とからな
る回路と同じである。第4の実施例では、第1の実施例
や第2の実施例のように、P型ウェル14を必要としな
い。そのため、P型ウェル26、14を分離するための
間隔が不要となり、保護素子の占有面積を低減でき、ひ
いては、素子の高密度化及び高集積化が図られる。
【0078】なお、コントロールゲート24はP+型拡
散層17の上まで延在しておらず、層間絶縁膜34の上
に形成されたアルミニウムやアルミ合金からなる配線1
01によって、コントロールゲート24とP+型拡散層
17とは電気的に接続されている。
【0079】(第5の実施例)この発明の第5の実施例
は、記憶素子が複数個あり、記憶素子を選択作動させる
複数の選択トランジスタを備え、各選択トランジスタは
1個の記憶素子のみを選択作動させる不揮発性半導体記
憶装置に本発明を適用したものである。図16は、この
フラッシュメモリのメモリセル400の概略図である。
メモリセル400は、選択トランジスタ401と記憶素
子であるメモリトランジスタ402を有している。選択
トランジスタ401は、ゲート401Aを有し、メモリ
トランジスタ402はフローティングゲート403とコ
ントロールゲート404を有している。選択トランジス
タ401は、NチャネルMOSFETであり、そのしき
い値電圧は約0.7Vである。
【0080】メモリセル400をチャネルホットエレク
トロンにより、プログラムするには、正のプログラム高
電圧Vpp、例えば5〜12Vを選択トランジスタ401
のゲート401Aに、12Vをメモリトランジスタ40
2のコントロールゲート404に印加し、同時にメモリ
トランジスタ402のソース408を接地電位Vssに保
持し、選択トランジスタ401のドレイン406に、正
のプログラム用パルスを印加することで達成される。例
えば、約5Vのプログラム用パルスを、100マイクロ
秒印加する。図16において、メモリトランジスタ40
2のドレイン407(選択トランジスタ401のソース
でもある)は、基板に高濃度ドーピング510をするこ
とによって形成される。このドレインのイオン注入は、
ドレイン407に近いチャネル領域511の部分の電界
を強化する。これによって電子を加速し、電子が薄いト
ンネル膜を通過しフローティングゲート403へと移動
する、電位エネルギー障壁を克服するに十分なほど活発
な、高エネルギー電子の分布を生成する(例えばホット
エレクトロン注入)。このドレイン407を高濃度にド
ーピングするイオン注入によって、プログラムの速度は
一桁増加する。メモリトランジスタ402の幅が0.2
5〜1.5μmであるのに比較して、選択トランジスタ
401の幅は典型的に、1.0〜5.0μmであるの
で、選択トランジスタ401は、印加されたドレインの
パルス電圧の微小部分を使う。
【0081】メモリセル400の消去は、メモリトラン
ジスタ402のソース408に5Vを印加し、その一方
で、コントロールゲート404を−7Vに保持すること
によって達成される。図17に示すトンネル酸化膜40
5に高電界が生じ、それによりフローティングゲート4
03に集まった電子が電位エネルギー障壁を克服し、ト
ンネル酸化膜405を抜けて(例えば、ファウラーノル
ドハイムトンネルによって)メモリトランジスタ402
のソース408へと移動する。消去中は、ゲート401
Aには5〜12Vの電圧が印加され、ドレイン406は
浮遊状態に保たれている。
【0082】メモリトランジスタ402のソース408
は、基板を高濃度にドーピング512することにより形
成される。この高濃度ドーピングは、ジャンクションの
絶縁破壊を増加させ、これによって消去中にフローティ
ングゲートからの電子の移動を著しく加速する。このよ
うにして、消去動作中にメモリトランジスタ402はそ
のしきい値電圧が負となる程度まで消去が進む。このた
め、メモリトランジスタ402はコントロールゲート4
04によってターンオフできない。しかしながら選択ト
ランジスタ401は、この過剰消去がセルの作動に影響
を与えることを防止する。具体的にいえば、選択トラン
ジスタ401はフローティングゲートの状態によってコ
ントロールされることがないので、選択トランジスタ4
01のしきい値電圧は約0.7Vに維持される。
【0083】上記のプログラム/消去動作以外にも、動
作条件は様々に設定できる。例えば、プログラム、消去
動作ともファウラーノルドハイムトンネリングによると
きには、以下のような条件でもよい。プログラム時に
は、コントロールゲートを−8V、ソースを浮遊状態、
ドレインを8V、選択トランジスタのゲートを8Vとす
る。消去時には、コントロールゲートを8V、ソースを
−8V、ドレインを浮遊状態、選択トランジスタのゲー
トを8Vとする。
【0084】図18は、メモリセル400A−400D
を含むメモリアレイ600の概略図を示す。それぞれの
メモリセルはメモリセル400と同一である。セル40
0A、400Bの選択トランジスタ401のドレイン4
06は金属のドレインビットライン631に結合されて
おり、セル400A、400Bのメモリトランジスタ4
02のソース408は金属ソースビットライン630に
結合されている。メモリセル400Aとメモリセル40
0Dの選択トランジスタ401のゲート401Aは、ワ
ード線520に結合されており、メモリセル400Aと
メモリセル400Dのコントロールゲート404は、コ
ントロールライン521に結合されている。
【0085】図18において、メモリセル400、例え
ばメモリセル400Aの読み出しを行うには、ワード線
520を介してゲート401A、コントロールライン5
21を介してコントロールゲート404にそれぞれ標準
電圧Vcc(一般的には5V)を印加し、それと同時にド
レインビットライン631につながれた従来のセンスア
ンプ(図示せず)によってメモリセル400Aを流れる
読み出し電流を検知することによって達成することがで
きる。もしメモリセル400Aが消去された場合(すな
わち、フローティングゲート403の電荷が0あるいは
相対的に正となっている場合)、選択トランジスタ40
1とメモリトランジスタ402は両方ともターンオンさ
れ、センスアンプによって検知することのできる電流
が、メモリセル400A中を流れる。もし、メモリセル
400Aがプログラムされる場合(すなわち、フローテ
ィングゲート402が相対的に負の電荷を持っている場
合)は、メモリトランジスタ402のしきい値電圧が供
給電圧Vccを上回るまで上昇し、それによってメモリセ
ル400A中に電流が流れるのを防ぐ。
【0086】この構成よって、ドレインのビットライン
の電圧を受けるセンスアンプは、ソースのビットライン
630へのフィードバック電圧を発生する。それによっ
て、読み取り作動中のソースのビットライン630の電
圧を増加させる。このようにして、ドレインのビットラ
イン631の電圧降下が減速される。そのため、このメ
モリセルアレイによれば、従来のメモリセルアレイに比
較して、次の論理状態サイクル中に検知が行えるようビ
ットラインが、元の状態に復帰する時間が著しく減少す
る。
【0087】メモリトランジスタ402をスケーリング
する上で主な制限となるのは、パンチスルーに対する要
求である。ドレイン407とフローティングゲート40
3の容量接合により、メモリトランジスタ402は典型
的にドレイン407との結合によってターオンする。こ
の容量接合はチャネル長511(図17)のスケーラビ
リティを制限し、それによって5Vプログラミング性能
に要するプログラミングスピードが向上しないよう制限
してしまう。具体的には、ドレイン407からフローテ
ィングゲート403への容量接合は、メモリトランジス
タ402のパンチスルーに対する許容度を悪化させ、そ
のためメモリトランジスタ402のドレイン電圧を扱う
能力を制限してしまう。フリンジング容量、すなわち平
行面容量以外の容量、の強い効果によって容量接合の効
果はメモリトランジスタ402のゲートライン幅には比
例しない。従って、このドレイン接合の効果は構造が小
さくなるほど支配的になり、アクセスゲートのない従来
のEEPROMやフラッシュメモリにおいては、重大な
スケーリング上の制約となる。ところで、プログラミン
グの速度は、有効チャネル長の逆数に対して指数的に増
大する。
【0088】このメモリセルは、このスケーリングの問
題を、メモリセル400中に選択トランジスタ401を
挿入することによって解決している。このメモリセルに
よれば、プログラムモードにおけるメモリトランジスタ
402のパンチスルーを除去するので、チャネル長51
1をスケールすることができる。このスケーラビリティ
によって、チャネル長511を短くすることができ、こ
れにより、従来に比較して、メモリセルのプログラミン
グ速度を著しく向上することができる。さらに、ドレイ
ン407にドープを施すことにより、メモリセル400
は5Vでのプログラム性能を十分に達成することができ
る。
【0089】図19は、図16〜図18で示したメモリ
セルに、本発明を適用した不揮発性半導体記憶装置の断
面構造図である。図20はその平面図であり、E−E線
に沿った断面が、図19で示す構造である。
【0090】図19,20を参照しながら、図19で示
す構造を説明する。P型半導体基板104には、N型ウ
ェル106が形成されている。N型ウェル106中に
は、P型ウェル108、110、112が間隔を設けて
形成されている。また、P型半導体基板104の主表面
には、フィールド酸化膜114、116、118、12
0が間隔を設けて形成されている。P型ウェル110中
には、ソース/ドレイン領域124が形成されている。
P型ウェル110の上であって、フィールド酸化膜11
8とソース/ドレイン124とで規定される領域には、
トンネル酸化膜130が形成されている。そして、トン
ネル酸化膜130の上にはフローティングゲート132
が形成されている。そしてフローティングゲート132
を覆うようにONO膜136が形成されている。ONO
膜136の上には、コントロールゲート134が形成さ
れており、コントロールゲート134は、フィールド酸
化膜120の上まで延在している。トンネル酸化膜13
0、フローティングゲート132、ONO膜136及び
コントロールゲート134によって、メモリトランジス
タ150が構成されている。
【0091】P型ウェル110の上であって、ソース/
ドレイン領域124とフィールド酸化膜116によって
規定される領域には、ゲート酸化膜137が形成されい
る。ゲート酸化膜137の上には、ゲート電極138が
形成されており、ゲート電極138は、フィールド酸化
膜114の上まで延在している。ゲート電極138は、
例えば、コントロールゲート134と同一工程で形成す
ることができる、ゲート酸化膜137とゲート電極13
8によって、選択トランジスタ152が構成されてい
る。なお図中125、127はチャネルストッパ領域を
示している。
【0092】P型ウェル112中には、N+型拡散層1
28が形成されている。N+型拡散層128とP型ウェ
ル112とで第1の接合ダイオード151が構成されて
いる。P型ウェル112とN型ウェル106とで、第2
の接合ダイオード153が構成されている。P型ウェル
112中には、チャネルストッパ領域129、131が
形成されている。チャネルストッパ領域129とN+
拡散層128との間およびチャネルストッパ領域131
とN+型拡散層128との間には、それぞれLで示す間
隔が設けられている。Lで示す間隔が設けられる理由は
第2の実施例と同様である。コントロールゲート134
は、N+型拡散層128の上まで延在しており、コント
ロールゲート134とN+型拡散層128とは電気的に
接続されている。
【0093】P型ウェル108中には、N+型拡散層1
26が形成されている。N+型拡散層126とP型ウェ
ル108とによって第3の接合ダイオード146が構成
されている。また、P型ウェル108とN型ウェル10
6とで第4の接合ダイオード148が構成されている。
【0094】P型ウェル108中には、チャネルストッ
パ領域122、123が形成されている。チャネルスト
ッパ領域122とN+型拡散層126との間及びN+型拡
散層126とチャネルストッパ領域123との間には、
それぞれLで示す間隔が設けられている。ゲート電極1
38は、N+型拡散層126の上まで延在しており、N+
型拡散層126とゲート電極138とは電気的に接続さ
れている。コントロールゲート134とゲート電極13
8を覆うように、P型半導体基板104の上には層間絶
縁膜140が形成されている。層間絶縁膜140の上に
はアルミ配線142、144が形成されている。アルミ
配線142は、層間絶縁膜140に設けられたコンタク
トホールを通して、ゲート電極138と電気的に接続さ
れている。アルミ配線144は、層間絶縁膜140に設
けられたコンタクトホールを通して、コントロールゲー
ト134とを電気的に接続されている。N+型拡散層1
26、128は、第2の実施例と同様の方法で形成でき
る。
【0095】この第5の実施例においては、第1の接合
ダイオード151と第2の接合ダイオード153からな
る回路が、コントロールゲート134に接続されること
により、トンネル酸化膜130を帯電現象から保護して
いる。また、第3の接合ダイオード146と第4の接合
ダイオード148からなる回路が、ゲート電極138に
接続されることにより、ゲート酸化膜137を帯電現象
から保護している。第5の実施例においては、コントロ
ールゲート134及びゲート電極138に保護回路が接
続されているが、コントロールゲート134にのみ保護
回路を設けてもトンネル酸化膜130を帯電現象から保
護できる。
【0096】第1の実施例〜第5の実施例においては、
情報を電気的に消去し、再書き込みできる、いわゆるフ
ラッシュメモリを一つの実施の態様として説明したが、
特にフラッシュメモリに限定されることはなく、例え
ば、情報を消すときに紫外線で一挙に情報を消去し、電
気的に再書き込みする、いわゆるEPROM(elec
trically programmable rea
d memory)や、さらに、情報を電気的に消去
し、再書き込みできる、いわゆるEEPROM(ele
ctrically erasable read o
nly memory)においてもこの発明を適用する
ことができる。なお、EPROMの場合には、前記保護
回路は、記憶素子への書き込み電圧及び読み出し電圧よ
り大きな電位差が生じたときに作動するように設定すれ
ばよい。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を説明するための不揮
発性半導体記憶装置の断面構造図である。
【図2】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の等価回路
図である。
【図3】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記憶
装置の断面構造図である。
【図4】図3に示す不揮発性半導体記憶装置の平面図で
ある。
【図5】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記憶
装置の第1の製造工程を示す断面構造図である。
【図6】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記憶
装置の第2の製造工程を示す断面構造図である。
【図7】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記憶
装置の第3の製造工程を示す断面構造図である。
【図8】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記憶
装置の第4の製造工程を示す断面構造図である。
【図9】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記憶
装置の第5の製造工程を示す断面構造図である。
【図10】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記
憶装置の第6の製造工程を示す断面構造図である。
【図11】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記
憶装置の第7の製造工程を示す断面構造図である。
【図12】この発明の第2の実施例の不揮発性半導体記
憶装置の第8の製造工程を示す断面構造図である。
【図13】この発明の第3の実施例の不揮発性半導体記
憶装置の断面構造図である。
【図14】図13で示す不揮発性半導体記憶装置の平面
図である。
【図15】この発明の第4の実施例の不揮発性半導体記
憶装置の断面構造図である。
【図16】この発明の第5の実施例の不揮発性半導体記
憶装置に用いられるメモリセルの概略図である。
【図17】図16に示したメモリセルの断面構造図であ
る。
【図18】図16で示すメモリセルから構成されるメモ
リセルアレイの概略図である。
【図19】図16〜図18で示すメモリセルに、この発
明を適用したこの発明の第5の実施例の不揮発性半導体
記憶装置の断面構造図である。
【図20】図19で示す不揮発性半導体記憶装置の平面
図である。
【図21】従来の不揮発性半導体記憶装置の一例の断面
構造図である。
【図22】図21で示す不揮発性半導体記憶装置の等価
回路図である。
【符号の説明】
12 N型ウェル 14 P型ウェル 16 N+型拡散層 18 第1の接合ダイオード 20 第2の接合ダイオード 22 フローティングゲート 24 コントロールゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/788

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にフローティングゲートと
    コントロールゲートとを備えた記憶素子を有する不揮発
    性半導体記憶装置であって、 前記コントロールゲートに正電圧が印加されたとき、逆
    方向電圧が印加され、かつ前記コントロールゲートに印
    加される書き込み電圧、読み出し電圧及び消去電圧のい
    ずれよりも大きな正電圧が前記コントロールゲートに印
    加されたとき、逆方向電流を導通する第1の接合ダイオ
    ードと、 前記第1の接合ダイオードと電気的に接続され、前記コ
    ントロールゲートに負電圧が印加されたとき、逆方向電
    圧が印加され、かつ前記コントロールゲートに印加され
    る書き込み電圧、読み出し電圧及び消去電圧のいずれよ
    りも、絶対値が大きな負電圧が前記コントロールゲート
    に印加されたとき、逆方向電流を導通する第2の接合ダ
    イオードと、を備え、 前記第1の接合ダイオードと前記第2の接合ダイオード
    とからなる回路は、前記コントロールゲートと電気的に
    接続されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記回路が前記半導体基板中に形成されている不揮発性
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1の接合ダイオードは、 前記半導体基板中に形成された第1の導電領域と、 前記半導体基板中に形成され、前記第1の導電領域と電
    気的に接合され、前記第1の導電領域と逆の導電性を有
    する第2の導電領域と、から構成され、 前記第2の接合ダイオードは、 前記第2の導電領域と、 前記半導体基板中に形成され、前記第2の導電領域と電
    気的に接合され、前記第1の導電領域と同じ導電性を有
    する第3の導電領域と、から構成されている不揮発性半
    導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 前記第2の接合ダイオードは、 前記半導体基板中に形成された第1のウェルと、 前記第1のウェル中に形成され、前記第1のウェルと逆
    の導電性を有する第2のウェルと、から構成され、 前記第1の接合ダイオードは、 前記第2のウェルと、 前記第2のウェル中に形成され、前記第1のウェルと同
    じ導電性を有する第1の導電層と、から構成され、 前記第1の導電層は前記コントロールゲートと電気的に
    接続されている不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4おいて、 前記コントロールゲートは、前記第1の導電層上まで延
    在し、前記第1の導電層と電気的に接合している不揮発
    性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 前記第1のウェルはN型であり、前記第2のウェルはP
    型であり、前記第1の導電層はN型である不揮発性半
    導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6おいて、 前記第1のウェルは不純物濃度が5.0×1016
    5.0×1017/cmのN型ウェルであり、前記第
    2のウェルは不純物濃度が5.0×1016〜5.0×
    1017/cmのP型ウェルであり、前記第1の導電
    層は不純物濃度が1.0×1020〜1.0×1021
    /cmのN型である不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれかにおいて、 前記第2のウェル中に形成された第1のチャネルストッ
    パ領域を備え、 前記書き込み電圧、読み出し電圧及び消去電圧のいずれ
    でも、前記第1のチャネルストッパ領域と前記第1の導
    電層とが導通しないように、前記第1のチャネルストッ
    パ領域と前記第1の導電層とが間隔を設けて形成されて
    いる不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記間隔は、0.3〜0.8μmである不揮発性半導体
    記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項4、6〜9のいずれかにおい
    て、 前記コントロールゲート上及び前記第1の導電層上に形
    成され、前記コントロールゲートを露出させる第1のコ
    ンタクトホールと、前記第1の導電層を露出させる第2
    のコンタクトホールとを有する層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜上に形成され、前記コントロールゲート
    と前記第1の導電層とを、前記第1及び第2のコンタク
    トホールを通して電気的に接続する配線膜と、を備える
    不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項1において、 前記記憶素子は複数個あり、前記記憶素子を選択作動さ
    せる複数の選択トランジスタを備え、前記各選択トラン
    ジスタは、1個の前記記憶素子のみを選択作動させる不
    揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記選択トランジスタのゲート電極に正電圧が印加され
    たとき、逆方向電圧が印加され、かつ前記記憶素子を選
    択作動させるために、前記ゲート電極に印加される正電
    圧よりも大きな正電圧が前記ゲート電極に印加されたと
    き、逆方向電流を導通する第3の接合ダイオードと、 前記第3の接合ダイオードと電気的に接続され、前記ゲ
    ート電極に負電圧が印加されたとき、逆方向電圧が印加
    され、かつ前記記憶素子を選択作動させるために前記ゲ
    ート電極に印加される負電圧の絶対値よりも絶対値が大
    きな負電圧が前記ゲート電極に印加されたとき、逆方向
    電流を導通する第4の接合ダイオードと、を備え、 前記第3の接合ダイオードと前記第4の接合ダイオード
    とからなる回路が、前記ゲート電極と電気的に接続され
    ている不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記第4の接合ダイオードは、前記半導体基板中に形成
    された第3のウェルと、前記第3のウェル中に形成さ
    れ、前記第3のウェルと逆と導電性を有する第4のウェ
    ルと、から構成され、 前記第3の接合ダイオードは、 前記第4のウェルと、 前記第4のウェル中に形成され、前記第3のウェルと同
    じ導電性を有する第2の導電層と、から構成され、 前記第2の導電層は前記ゲート電極と電気的に接続され
    ている不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において前記第4のウェル
    中に形成された第2のチャネルストッパ領域を備え、 前記記憶素子を選択作動させるために、前記ゲート電極
    に印加される電圧で、前記第2のチャネルストッパ領域
    と前記第2の導電層とが導通しないように、前記第2の
    チャネルストッパ領域と前記第2の導電層とが間隔を設
    けて形成されている不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 請求項1または2において、 前記第2の接合ダイオードは、 前記半導体基板と、 前記半導体基板中に形成され、前記半導体基板と逆の導
    電性を有する第1のウェルと、から構成され、前記第1
    の接合ダイオードは、 前記第1のウェルと、 前記第1のウェル中に形成され、前記半導体基板と同じ
    導電性を有する第1の導電層と、から構成され、 前記第1の導電層は前記コントロールゲートと電気的に
    接続されている不揮発性半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記半導体基板はP型であり、前記第1のウェルはN型
    であり、前記第1の導電層はP型である不揮発性半導
    体記憶装置。
  17. 【請求項17】 半導体基板上にフローティングゲート
    とコントロールゲートとを備えた記憶素子を有する不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法であって、 前記半導体基板中に第1のウェルを形成する工程と、 前記第1のウェル中に、前記第1のウェルと逆の導電性
    を有する第2のウェルを形成する工程と、 前記半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記トンネル絶縁膜上にフローティングゲートを形成す
    る工程と、 前記フローティングゲートを覆うように、前記半導体基
    板上に誘電膜を形成する工程と、 前記誘電膜を選択的に除去し、前記第2のウェルを露出
    させるようにコンタクトホールを形成する工程と、 前記誘電膜上に、前記コントロールゲートとなる導電膜
    を、前記コンタクトホールを通して前記第2のウェルと
    接触するように形成する工程と、 前記導電膜を熱処理し、前記導電膜中の不純物を前記第
    2のウェル中に拡散させ、第1の導電層を形成する工程
    と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法。
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