JP3527393B2 - 印刷版保持装置および印刷版保持方法 - Google Patents

印刷版保持装置および印刷版保持方法

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JP3527393B2
JP3527393B2 JP25291497A JP25291497A JP3527393B2 JP 3527393 B2 JP3527393 B2 JP 3527393B2 JP 25291497 A JP25291497 A JP 25291497A JP 25291497 A JP25291497 A JP 25291497A JP 3527393 B2 JP3527393 B2 JP 3527393B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷版保持装置
および印刷版保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置における印刷版保持装置におい
ては、版胴の外周部に装着すべき印刷版の先端部を先端
部爪機構における爪と爪座で挟持することにより、この
印刷版を版胴の表面において保持している。
【0003】そして、このような印刷版保持装置を有す
る版胴に対して、印刷版供給装置により印刷版を自動的
に供給する場合においては、版胴の外周部に装着すべき
印刷版の先端をガイド部材により先端部爪機構における
爪と爪座との間に向けて案内し、印刷版の先端部を先端
部爪機構における爪と爪座とにより挟持した後、版胴を
低速で回転することにより、印刷版を版胴の外周部に展
張するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような印刷版供給
装置により供給された印刷版を印刷版保持装置により保
持した場合において、版胴の外周部に装着された印刷版
が十分に展張されていないことから印刷版にたるみが生
じた場合等においては、印刷時に位置ずれ等が生じ、正
確な印刷を実行することが不可能となる。従って、版胴
の外周部に印刷版を展張する場合においては、押圧ロー
ラ等により印刷版を版胴の表面に対して押圧しながら印
刷版を展張する構成とすることが好ましい。
【0005】このとき、印刷版を版胴の外周部に確実に
展張するためには、先端部爪機構によりその先端部を保
持された印刷版を、先端部爪機構の直後の位置から押圧
ローラ等により版胴の外周部に向けて押圧する必要があ
る。
【0006】しかしながら、印刷版の先端部を先端部爪
機構に確実に搬送する目的から、上述したガイド部材の
先端は先端部爪機構と近接した位置に配置されている。
このため、印刷版を先端部爪機構の直後の位置から押圧
ローラ等により押圧しようとしても、ガイド部材と押圧
ローラとが互いに干渉することから、押圧ローラを先端
部爪機構に十分に近接させることは不可能となり、印刷
版を先端部爪機構の直後の位置から押圧することはでき
ないという問題が生ずる。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、印刷版を版胴の外周部に十分に展張し
た状態で保持することができる印刷版保持装置および印
刷版保持方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷装置における版胴の外周部に装着すべき印刷版
の先端部を、前記版胴に配設された先端部爪機構におけ
る爪と爪座で挟持し、前記版胴を回転させることにより
印刷版を前記版胴の表面に展張して保持するための印刷
版保持装置において、印刷版の先端部を前記先端部爪機
構における爪と爪座との間に向けて案内するための前記
版胴の表面に近接した案内位置と、前記版胴の表面から
離隔した退避位置との間で移動可能な案内手段と、前記
版胴が印刷版の先端部を先端部爪機構により保持するた
めの供給位置に配置された状態において、前記印刷版の
展張時における前記版胴の回転方向に対して前記爪機構
の直後に位置するように配置され、前記案内手段が前記
印刷版を前記先端部爪機構に案内したに、前記印刷版
を前記版胴の外周部に向けて押圧するための前記版胴の
表面に近接した押圧位置と、前記版胴の表面から離隔し
た待機位置との間で移動可能な押圧ローラと、前記案内
手段を前記案内位置から前記退避位置に向けて移動させ
るのと同期して、前記押圧ローラを前記待機位置から前
記押圧位置に移動させる移動手段とを備えたことを特徴
とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記移動手段は、前記案内手段と前記
押圧ローラとに連結するエアシリンダより構成されてい
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、印刷装置におけ
る版胴の外周部に装着すべき印刷版の先端部を、前記版
胴に配設された先端部爪機構における爪と爪座で挟持
し、前記版胴を回転させることにより印刷版を前記版胴
の表面に展張して保持するための印刷版保持方法におい
て、印刷版を、その先端が前記版胴の表面に近接する案
内位置に配置された案内手段により案内して、印刷版の
先端部を前記先端部爪機構における爪と爪座との間に挿
入する行程と、前記先端部爪機構における爪と爪座とに
より印刷版の先端部を挟持する行程と、前記案内手段
を、前記案内位置から、その先端が前記版胴の表面から
離隔した退避位置に移動させるのと同期して、押圧ロー
ラを、前記版胴が印刷版の先端部を先端部爪機構により
保持するための供給位置に配置された状態で前記印刷版
の展張時における前記版胴の回転方向に対し前記爪機構
の直後の位置において、印刷版の表面より離隔した待機
位置から、前記先端部爪機構における爪と爪座とにより
その先端部を挟持された印刷版を前記版胴の外周部に向
けて押圧する押圧位置に移動させる行程と、前記押圧ロ
ーラで印刷版を押圧した状態で前記版胴を回転させるこ
とにより、印刷版を前記押圧ローラにより押圧して前記
版胴上に展張する行程と、前記押圧ローラを前記押圧位
置から前記待機位置に移動させる行程とを含んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る印刷版
保持装置および印刷版保持方法を適用する印刷装置の側
面概要図である。
【0012】この印刷装置は、第1、第2の版胴11、
12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像
を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキ
を第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴
15に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を
行うものである。
【0013】なお、後述するように、この印刷装置によ
れば、印刷版の製版行程で使用される画像記録装置や現
像処理装置等と印刷工程で使用されるインキ供給装置や
湿し水供給装置等とを、互いに干渉することがない別々
の位置に配置することができ、配置関係の自由度を向上
することができる。また、単一の画像記録装置を利用し
て第1、第2の版胴11、12に保持された印刷版に画
像を記録することができるので、装置を簡略化すること
ができ、装置全体の価格を低くすることができる。
【0014】この印刷装置は、図1において実線で示す
第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を
移動可能な第1の版胴11と、図1において実線で示す
第2の印刷位置と上記画像記録位置との間を移動可能な
第2の版胴12とを有する。
【0015】第1の印刷位置に移動した第1の版胴11
の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを
供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例え
ばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給
装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水
供給装置21a、21bとが配置されている。また、第
2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、印
刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのイ
ンキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)
のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印
刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、
21dとが配置されている。さらに、画像記録位置に移
動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲に
は、給版部23と、排版部24と、画像記録装置25
と、現像処理装置26とが配置されている。
【0016】また、この印刷装置は、第1の版胴11と
当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第
2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケッ
ト胴14と、第1、第2のブランケット胴13、14に
対して互いに異なる位置で当接可能に設けられた圧胴1
5と、給紙部27から供給された印刷用紙を圧胴15に
渡すための給紙胴16と、圧胴15から受け取った印刷
済の印刷用紙を排紙部28に排出するためのチェーン1
9を巻回した排紙胴17と、ブランケット洗浄装置29
とを有する。
【0017】上記第1、第2の版胴11、12は、それ
ぞれ後述する第1、第2の版胴移動機構31、32と連
結されており、この第1、第2の版胴移動機構31、3
2の駆動により、上述した第1または第2の印刷位置と
画像記録位置との間を往復移動する。
【0018】また、後述するように、第1、第2の版胴
11の側方には、各々、第1、第2の版胴11と同芯状
に配置された歯車51が付設されており、第1、第2の
ブランケット胴13、14の側方には、各々、第1、第
2のブランケット胴13、14と同芯状に配置された歯
車52が付設されている。そして、第1の版胴11が第
1の印刷位置に移動した場合においては、第1の版胴1
1に付設された歯車51と第1のブランケット胴13に
付設された歯車52とが互いに噛合するよう構成されて
いる。同様に、第2の版胴12が第2の印刷位置に移動
した場合においては、第2の版胴12に付設された歯車
51と第2のブランケット胴14に付設された歯車52
とが互いに噛合するよう構成されている。
【0019】このため、第1の版胴11は、第1の印刷
位置において、第1のブランケット胴13と同期して回
転する。同様に、第2の版胴12は、第2の印刷位置に
おいて、第2のブランケット胴14と同期して回転す
る。
【0020】さらに、画像記録位置近傍には、後述する
トラクション方式の版胴回転機構30が配設されてお
り、第1、第2の版胴11、12は、いずれも、画像記
録位置に移動した状態において、この版胴回転機構30
の駆動により回転する。
【0021】図2は上述した第1、第2の版胴移動機構
31、32の正面図であり、図3は第1の版胴移動機構
31における軸受部33付近を示す側断面図である。な
お、第1、第2の版胴移動機構31、32は、互いに対
称形をなす同様の構成を有することから、第1、第2の
版胴移動機構31、32において共通する部材について
は同一の符号を付している。
【0022】第1、第2の版胴移動機構31、32は、
第1、第2の版胴11、12の支軸36を軸支する一対
の軸受34を含む軸受部33を移動させるために、側板
37に穿設された溝孔38を有する(なお、図2におい
ては溝孔38のみを示し、側板37の図示はこれを省略
している)。この軸受部33は、ガイド部材39に沿っ
て移動可能なスライドホルダ41と連結されている。ま
た、このスライドホルダ41には、ナット42が配設さ
れている。このナット42は、モータ35の駆動軸に連
結されたボールネジ44と螺合している。
【0023】このため、第1の版胴11は、モータ35
の駆動により、スライドホルダ41とともに移動可能と
なっている。そして、第1の版胴11はガイド部材39
およびボールネジ44に沿って、図1において実線で、
また、図2において二点鎖線で示す第1の印刷位置と、
図1において二点鎖線で、また、図2において実線で示
す画像記録位置との間を移動する。同様に、第2の版胴
12は、モータ35の駆動により、スライドホルダ41
とともに移動可能となっている。そして、第2の版胴1
2は、ガイド部材39およびボールネジ44に沿って、
図1および図2において実線で示す第2の印刷位置と、
図1において二点鎖線で、また、図2において実線で示
す画像記録位置との間を移動する。
【0024】なお、側板37における上記第1、第2の
印刷位置付近には、軸受部33を固定するための固定部
材43が配設されている。第1の版胴11はこの固定部
材43により第1の印刷位置で位置決め、固定され、第
2の版胴12はこの固定部材43により第2の印刷位置
で位置決め、固定される。
【0025】第1、第2の版胴11、12には、各々、
第1、第2の版胴移動機構31、32による第1、第2
の版胴11、12の移動時に、この第1、第2の版胴1
1、12の回転を防止するための後述する回転防止機構
が配設されている。
【0026】この回転防止機構を利用して第1、第2の
版胴11、12の回転を防止するのは、以下の理由によ
る。すなわち、第1、第2の版胴11、12と第1、第
2のブランケット胴13、14やその他の部材との回転
位置関係にずれが生じた場合には、印刷の位置ずれや部
品間の衝突という問題が発生するため、この位置関係は
常に一定である必要がある。この時、画像記録位置にお
いて、第1、第2の版胴11、12に保持された印刷版
に対し後述する画像記録装置25により画像の記録を行
う際には、第1、第2の版胴11、12の回転角度位置
は後述するフォトカプラ87やロータリエンコーダ等に
より監視されている。しかしながら、画像記録位置から
第1、第2の印刷位置までの移動時に、第1、第2の版
胴11、12が回転してしまい、第1、第2の版胴1
1、12と第1、第2のブランケット胴13、14等と
の回転位置関係にずれが生じてしまう場合がある。この
ため、回転防止機構を利用して、第1、第2の版胴1
1、12の移動時における第1、第2の版胴11、12
の回転を防止しているのである。
【0027】この回転防止機構は、第1、第2の版胴1
1、12の支軸36に連結され、その外周の一部に切欠
部を有する円盤状の回転板46と、この回転板46の切
欠部と係合することにより回転板46の回転を規制する
回転防止部材47と、第1、第2の印刷位置において回
転板46の切欠部に対する回転防止部材47の係合を解
除するため第1、第2の印刷位置付近に各々配設された
解除部材48と、画像記録位置において回転板46の切
欠部に対する回転防止部材47の係合を解除するため画
像記録位置付近に配設された解除部材49とを備える。
【0028】図4は、第1の版胴11に配設された回転
防止部材47と第1の印刷位置に配設された解除部材4
8との関係を示す概要図である。この回転防止部材47
は、軸受部33に配設された軸53を中心に揺動可能な
レバー54と、レバー54の表面側に立設された係合ピ
ン55と、レバー54に対して係合ピン55の裏面側に
立設された案内ピン56と、軸53に対して案内ピン5
6の反対側に配設された押圧ピン57と、レバー54を
揺動させて係合ピン55を回転板46方向に付勢するた
めのバネ58とを備える。一方、前記解除部材48は、
案内ピン56を案内するための傾斜面59を有するカム
部材から構成される。
【0029】なお、第2の版胴12にも上記同様の回転
防止部材47が配設されており、第2の印刷位置にも上
記同様の解除部材48が配設されている。
【0030】一方、図7は、第1の版胴11が画像記録
位置に移動した状態における回転防止部材47と画像記
録位置に配設された解除部材49との関係を示す概要図
である。この解除部材49は、画像記録位置に移動した
第1の版胴11における回転防止部材47の押圧ピン5
7を下方に押圧するための、エアシリンダ61により往
復移動する押圧板62を備える。
【0031】なお、第2の版胴12が画像記録位置に移
動した場合においては、第2の版胴12に配設された回
転防止部材47の押圧ピン57が解除部材49における
押圧板62により押圧される。
【0032】図8は、上述した版胴回転機構30付近の
正面図であり、図9はその要部を示す側断面図である。
この版胴回転機構30は、画像記録位置において第1、
第2の版胴11、12を回転させるためのものであり、
第1、第2の版胴11、12に対して上述した回転防止
機構とは逆側に配設されている。なお、図9において
は、伝動ロータ78およびその移動機構等は図示を省略
している。
【0033】この版胴回転機構30は、モータ75の駆
動により回転する駆動ローラ76と、第1の版胴11ま
たは第2の版胴12の支軸36に連結されることにより
第1の版胴11または第2の版胴12と同芯状に配設さ
れた第1、第2の従動ローラ77と、駆動ローラ76か
ら第1の版胴11または第2の版胴12と同芯状に配設
された第1、第2の従動ローラ77のうちのいずれかの
従動ローラ77(以下、単に「従動ローラ77」とい
う)に駆動を伝達するための伝動ローラ78とを有す
る。
【0034】駆動ローラ76の下端部は、オイルパン7
9に貯留されたオイル中に浸漬されている。また、従動
ローラ77は、上述したように、第1の版胴11または
第2の版胴12の支軸36を介して第1の版胴11また
は第2の版胴12と同芯状に配設されており、第1の版
胴11または第2の版胴12と同期して回転する。さら
に、伝動ローラ78は、支持部材91にその基端部を軸
92を介して揺動可能に連結されたエアシリンダ80の
シリンダロッド先端部に回転可能に支持されており、エ
アシリンダ80の駆動により、前記駆動ローラ76およ
び従動ローラ77の両者に圧接する駆動伝達位置と駆動
ローラ76および従動ローラ77の表面から離隔する退
避位置との間を移動可能となっている。
【0035】このため、伝動ローラ78を駆動伝達位置
に移動させて状態でモータ75の駆動により駆動ローラ
76を一定の速度で回転させることにより、この駆動ロ
ーラ76の回転が伝動ローラ78を介して従動ローラ7
7に伝達され、第1の版胴11が一定速度で回転する。
このとき、モータ75による駆動力は、駆動ローラ76
と従動ローラ77と伝動ローラ78との間の摩擦力を利
用したトラクション方式の駆動伝達機構により第1の版
胴11または第2の版胴12に伝達されることから、第
1の版胴11または第2の版胴12を、回転ムラを生ず
ることなく正確に回転させることが可能となる。
【0036】このとき、特に、上述した実施の形態にお
いては、伝動ローラ78が、駆動ローラ76および従動
ローラ77の両者に圧接する駆動伝達位置と退避位置の
間を移動可能となっていることから、第1、第2の版胴
11、12が画像記録位置に移動した後、伝動ローラ7
8を駆動ローラ76および従動ローラ77の両者に圧接
させることにより、伝動ローラ78、駆動ローラ76お
よび従動ローラ77間に滑りを生ずることなく、第1、
第2の版胴11、12を正確に回転させることが可能と
なる。
【0037】従って、この実施の形態に係る印刷装置の
ように、第1、第2の版胴11、12の画像記録位置と
第1、第2の印刷位置との間の移動に伴って、従動ロー
ラ77が互いに異なる方向に移動する構成を有する場合
であっても、第1、第2の版胴11、12が画像記録位
置に移動した後、伝動ローラ78を駆動ローラ76およ
び従動ローラ77の両者に圧接する駆動伝達位置に移動
させることにより、伝動ローラ78を駆動ローラ76の
みならず画像記録位置に移動した各従動ローラ77に確
実に圧接させることができ、伝動ローラ78、駆動ロー
ラ76および従動ローラ77間に滑りを生ずることな
く、第1、第2の版胴11、12を正確に回転させるこ
とが可能となる。
【0038】なお、従動ローラ77には、第1、第2の
版胴11、12を所定の角度位置において位置決め、固
定するためのVブロックからなる4個の位置決め部材8
1a、81b、81c、81dが配設されている。この
位置決め部材81a、81b、81c、81dは、エア
シリンダ82の駆動により軸83を中心に揺動するレバ
ー84の先端に配設された係止ピン85と係合すること
により、従動ローラ77を介して第1、第2の版胴1
1、12を所定の回転角度位置において位置決め、固定
するために使用される。
【0039】また、従動ローラ77には、この従動ロー
ラ77の回転角度位置を検出するために使用される検出
板86が立設されており、また、側板37にはこの検出
板86を検出するためのフォトカプラ87が配設されて
いる。そして、従動ローラ77の回転角度位置、すなわ
ち、第1、第2の版胴11、12の回転角度位置は、フ
ォトカプラ87による検出板86の検出信号と、第1、
第2の版胴11、12の支軸36に連結され第1、第2
の版胴11、12の回転に伴ってパルス信号を発生する
図示しないロータリエンコーダとにより監視されてい
る。
【0040】さらに、第1、第2の版胴11、12の支
軸36には、遮光板88が付設されている。
【0041】次に、上述した回転防止機構による第1、
第2の版胴11、12に対する回転防止動作、および、
上述したトラクション方式の版胴回転機構30による第
1、第2の版胴11、12の回転駆動動作について説明
する。なお、以下の説明においては、第1の版胴11に
対する回転防止動作および回転駆動動作について説明す
るが、第2の版胴12に対する回転防止動作および回転
駆動動作も同様の行程により実行される。
【0042】図4に示すように、第1の版胴11が第1
の印刷位置に位置する状態においては、第1の版胴11
と同芯状に配設された歯車51と第1のブランケット胴
13と同芯状に配設された歯車52とは互いに噛合して
いる。
【0043】この状態において、図5に示すように、第
1の版胴移動機構31により第1の版胴11が第1の印
刷位置から画像記録位置へ移動を開始すれば、第1の版
胴11と同芯状に配設された歯車51と第1のブランケ
ット胴13と同芯状に配設された歯車52との噛合が徐
々に解除される。また、これに伴って、回転防止部材4
7の案内ピン56が解除部材48の傾斜面59に沿って
摺動し、レバー54が軸53を中心に揺動することによ
り、係合ピン55が回転板46における切欠部内に移動
を開始する。
【0044】なお、このとき、第1の版胴11と同芯状
に配設された歯車51と第1のブランケット胴13と同
芯状に配設された歯車52との噛合は完全には解除され
ておらず、また、回転防止部材47による第1の版胴1
1の回転の防止はまだ行われていないので、第1の版胴
11は、図5に示す状態において、反時計方向に回転し
ながら画像記録位置に向けて移動する。このため、歯車
51と52とが衝突して損傷を受けることを防止するこ
とが可能となる。
【0045】そして、図6に示すように、第1の版胴1
1がさらに画像記録位置方向に移動して、第1の版胴1
1と同芯状に配設された歯車51と第1のブランケット
胴13と同芯状に配設された歯車52との噛合が解除さ
れた状態においては、回転防止部材47の案内ピン56
が解除部材48の傾斜面59から完全に離脱し、係合ピ
ン55が回転板46における切欠部内に完全に収納され
る。このため、第1の版胴11の回転が防止される。
【0046】この状態において、第1の版胴11は、第
1の版胴移動機構31の駆動により、図7に示すよう
に、画像記録位置まで移動する。そして、図8に示すよ
うに、版胴回転機構30の伝動ローラ78を、エアシリ
ンダ80の駆動により駆動ローラ76と従動ローラ77
との両者に圧接する駆動伝達位置に移動させる。しかる
後、上述した解除機構49における押圧板62を、エア
シリンダ61の駆動により図7において実線で示す位置
から二点差線で示す位置まで移動させる。これにより、
回転防止部材47の押圧ピン57が下方に向けて移動し
てレバー54が軸53を中心に揺動することにより、係
合ピン55が回転板46における切欠部から離脱する。
これに伴い、第1の版胴11は、回転可能な状態とな
る。
【0047】この状態において、トラクション方式の版
胴回転機構30により第1の版胴11を低速で回転さ
せ、第1の版胴11に対して印刷版を装着した後、画像
記録装置25によりこの印刷版に画像を記録する。そし
て、印刷版に対する画像の記録が終了した後、この印刷
版を現像処理装置26により現像処理する。印刷版に対
する画像の記録および現像処理が終了すれば、第1の版
胴11を、検出板86およびフォトカプラ87等による
検出値を利用して原点位置に復帰させる。そして、版胴
回転機構30の伝動ローラ78をエアシリンダ80の駆
動により退避位置まで移動させると共に、図8に示すエ
アシリンダ82を駆動して位置決め部材81aと係合ピ
ン85とを係合させることにより、従動ローラ77を介
して第1の版胴11を所定の回転角度位置において位置
決め、固定する。
【0048】しかる後、解除機構49における押圧板6
2を、エアシリンダ61の駆動により図7において二点
鎖線で示す位置から実線で示す位置まで移動させる。こ
れにより、回転防止部材47の押圧ピン57が上方に向
けて移動してレバー54が軸53を中心に揺動すること
により、回転防止部材47における係合ピン55が回転
板46における切欠部と係合する。これに伴い、第1の
版胴11の回転が防止される。この後、前記エアシリン
ダ82を駆動して、位置決め部材81aと係合ピン85
との係合を解く。
【0049】続いて、第1の版胴移動機構31の駆動に
より、第1の版胴11を画像記録位置から第1の印刷位
置に移動させる。この第1の版胴11の移動に伴い、図
4〜図6に示す第1の版胴11の第1の印刷位置から画
像記録位置への移動時とは逆の動作により、回転防止部
材47における係合ピン55と回転板46における切欠
部との係合を解除する。
【0050】すなわち、第1の版胴11の図6に示す位
置から図5に示す位置への移動に伴い、回転防止部材4
7の案内ピン56が解除部材48の傾斜面59に沿って
摺動し、レバー54が軸53を中心に揺動することによ
り、係合ピン55が回転板46における切欠部内から外
方向に移動する。また、これと同時に、第1の版胴11
と同芯状に配設された歯車51と第1のブランケット胴
13と同芯状に配設された歯車52との噛合動作が開始
される。
【0051】なお、このとき、第1の版胴11と同芯状
に配設された歯車51と第1のブランケット胴13と同
芯状に配設された歯車52との噛合動作の開始に伴い、
前記回転防止部材47による第1の版胴11の回転の防
止が解除され、第1の版胴11は、図5に示す状態にお
いて、時計方向に回転しながら第1の印刷位置に向けて
移動する。このため、歯車51と52とが衝突して損傷
を受けることを防止することが可能となる。
【0052】そして、図4に示すように、第1の版胴1
1が第1の印刷位置まで復帰すれば、第1の版胴11と
同芯状に配設された歯車51と第1のブランケット胴1
3と同芯状に配設された歯車52とは完全に噛合する。
【0053】再度図1を参照して、画像記録位置に移動
した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、
上述したように、画像記録装置25と給版部23および
排版部24とが配置されている。
【0054】図10は画像記録装置25と給版部23お
よび排版部24とを示す側面概要図であり、図11は画
像記録装置25の平面概要図である。
【0055】上述した画像記録装置25は、画像記録位
置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の回
転により副走査方向に移動する印刷版に対して、主走査
方向にレーザビーム89を走査することにより画像を記
録するものである。この画像記録装置25は、画像信号
に基づき変調された記録ビームとしてのレーザビーム8
9を射出する半導体レーザ93と、シリンドリカルレン
ズ94と、コリメートレンズ95と、偏向装置としての
ポリゴンミラー96と、fθレンズ97と、2個の折返
しミラー98と、これらの半導体レーザ93、シリンド
リカルレンズ94、コリメートレンズ95、ポリゴンミ
ラー96、fθレンズ97および折返しミラー98を収
納する筐体99と有する。
【0056】半導体レーザ93より射出されたレーザビ
ーム89は、ポリゴンミラー96の作用により偏向され
て主走査方向を向く走査ビームとなり、印刷版の副走査
方向の移動に伴って印刷版全域を走査することにより、
印刷版に所望の画像を記録する。
【0057】上述した給版部23は、画像が記録されて
いない長尺ロール状の印刷版を光密な状態で収納する供
給カセット63と、この供給カセット63から引き出さ
れた印刷版の先端部を第1の版胴11または第2の版胴
12の表面に案内するためのガイド部材64およびガイ
ドローラ65と、長尺の印刷版を切断してシート状の印
刷版とするためのカッター66とを有する。また、上述
した排版部24は、印刷完了後に第1の版胴11または
第2の版胴12上に保持された印刷版を剥がすための爪
機構73と、爪機構73の作用により剥がされた印刷版
を排出カセット68(図1参照)に搬送するためのコン
ベア機構69とを有する。
【0058】さらに、画像記録位置に移動した第1の版
胴11または第2の版胴12の周囲には、図12に示す
ように、ガイド部材64により第1の版胴11または第
2の版胴12の表面に案内された印刷版を第1の版胴1
1または第2の版胴12の外周部に向けて押圧するため
の押圧ローラ130と、印刷版の先端部を挟持するため
の先端部爪機構131を開閉駆動する爪開閉機構132
と、印刷版の後端部を挟持するための後端部爪機構13
3を開閉駆動する爪開閉機構134と、印刷版の排出時
に印刷版を押圧するためのガイドローラ機構135とが
配設されている。
【0059】上述したガイド部材64および押圧ローラ
130は、エアシリンダ136の駆動により同期して移
動するように構成されている。
【0060】すなわち、図13〜図15に示すように、
ガイド部材64は軸137を中心に揺動可能に支持され
ている。また、このガイド部材64は、エアシリンダ1
36のシリンダロッドと連結する移動板138と、リン
ク139を介して連結されている。このため、ガイド部
材64は、エアシリンダ136の駆動により、図13お
よび図14に示すその先端が第1の版胴11または第2
の版胴12の表面に近接した案内位置と、図15に示す
第1の版胴11または第2の版胴12の表面から離隔し
た退避位置との間を往復移動する。
【0061】一方、押圧ローラ130は、エアシリンダ
136のシリンダロッドと連結部材147を介して連結
されており、エアシリンダ136の駆動により、図13
および図14に示すその先端が第1の版胴11または第
2の版胴12の表面から離隔した待機位置と、図15に
示す第1の版胴11または第2の版胴12の表面に近接
した押圧位置との間を往復移動する。
【0062】上述した印刷版の先端部を挟持するための
先端部爪機構131は、第1の版胴11および第2の版
胴12に各々配設されている。この先端部爪機構131
は、図13〜図15に示すように、第1の版胴11また
は第2の版胴12の表面付近に配設された爪座148
と、互いに異なる方向に延びる第1のアーム149およ
び第2のアーム150を有し、第1の版胴11または第
2の版胴12に配設された軸151を中心に揺動可能な
レバー152と、レバー152における第1のアーム1
49側に配設された爪153とを有する。
【0063】レバー152における第1、第2のアーム
149、150の先端には、各々ベアリング154、1
55が付設されている。また、図22に示すように、レ
バー152は軸151の周囲に配設されたコイルバネ1
56と連結されており、このコイルバネ156により図
22に示す矢印方向に付勢されている。このため、レバ
ー152における第1のアーム149側に配設された爪
153は、図13に示すように、通常の状態において
は、その先端が爪座148と当接する状態となってい
る。
【0064】この先端部爪機構131を開閉駆動する爪
開閉機構132は、図13〜図15に示すように、画像
記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴1
2の近傍に配設されたエアシリンダ157と、このエア
シリンダ157のシリンダロッド158先端に配設され
たブロック159とを有する。このブロック159の下
端部161は、後述するように、印刷版の供給時におい
て先端部爪機構131における爪153を解放位置に移
動させる際に、レバー152における第2のアーム15
0先端のベアリング155を押圧するための押圧部とし
て機能する。また、このブロック159には、後述する
ように、印刷版の排出時において先端部爪機構131に
おける爪153を解放位置に移動させる際に、レバー1
52における第1のアーム149先端のベアリング15
4を牽引するための牽引部として機能する凹部162が
形成されている。
【0065】上述した印刷版の後端部を挟持するための
後端部爪機構133は、第1の版胴11および第2の版
胴12に各々配設されている。この後端部爪機構133
は、図16〜図18に示すように、第1の版胴11また
は第2の版胴12に配設された軸163を中心に回動可
能な爪座164と、この爪座164に配設された軸16
5を中心に回転可能な爪166と、爪166に連結され
たレバー169と、爪座164に配設され、爪166を
図16に示す反時計方向に回動するように付勢するコイ
ルバネ167と、第1の版胴11または第2の版胴12
に配設され、爪座164を時計方向に回動するように付
勢するバネ168と、ピン171を有し第1の版胴11
または第2の版胴12に配設された軸172を中心に回
動可能なカム173および爪座164に連結されたカム
フォロワー170から成るカム機構とを有する。
【0066】この後端部爪機構133を開閉駆動する爪
開閉機構134は、図16〜図18に示すように、画像
記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴1
2の近傍に配設されたエアシリンダ174と、このエア
シリンダ174のシリンダロッド175先端に配設され
た当たり部材176とを有する。また、この当たり部材
176の先端には、図23に示すように、エアシリンダ
174による当たり部材176の往復移動方向に対して
互いに異なる高さを有する第1、第2の押圧部177、
178を有する。そして、後述するように、第1の押圧
部177はエアシリンダ174の駆動によりレバー16
9の先端と当接し、第2の押圧部178はエアシリンダ
174の駆動によりカム173のピン171と当接する
構成となっている。
【0067】次に、第1の版胴11または第2の版胴1
2の外周部に印刷版Pを装着する印刷版Pの装着動作に
ついて、図13〜図18を参照して説明する。
【0068】第1の版胴11または第2の版胴12に印
刷版Pを装着する場合においては、上述したトラクショ
ン方式の版胴回転機構30により第1の版胴11または
第2の版胴12を回転させ、図13に示すように、先端
部爪機構131における爪153および爪座148をガ
イド部材64および押圧ローラ130と対向する位置に
移動させる。このとき、図8に示す従動ローラ77に配
設された位置決め部材81cが係合ピン85と対向する
位置まで移動し、この状態においてエアシリンダ82の
駆動で位置決め部材81cと係合ピン85とを係合させ
ることにより、従動ローラ77を介して第1の版胴11
または第2の版胴12を、印刷版Pの先端部を先端部爪
機構131により保持するための供給位置において位置
決め、固定する。
【0069】そして、図14に示すように、爪開閉機構
132におけるエアシリンダ157の駆動により、シリ
ンダロッド158の先端に配設されたブロック159を
第1の版胴11または第2の版胴12方向に移動させ
る。これにより、ブロック159の下端部161がレバ
ー152における第2のアーム150先端のベアリング
155を押圧する。従って、レバー152が、図22に
示すコイルバネ156の付勢力に抗して、図14に示す
反時計方向に揺動し、これに伴って、レバー152にお
ける第1のアーム149側に配設された爪153が、爪
座148の表面から離隔する解放位置に移動する。な
お、ブロック159の移動は、その下端部161が第1
の版胴11または第2の版胴12に配設された当たり部
材181に当接した時点で停止する。
【0070】この状態において、一対のニップローラ1
79(図10参照)の駆動により、供給カセット63か
ら印刷版Pを引き出す。供給カセット63から引き出さ
れた印刷版Pの先端部は、ガイドローラ65およびガイ
ド部材64により案内され、第1の版胴11または第2
の版胴12の外周部方向に移動する。なお、印刷版Pの
後端部はカッター66により切断される。
【0071】そして、図14に示すように、印刷版Pの
先端部が、ガイド部材64により案内されて先端部爪機
構131の爪153と爪座148との間に進入すれば、
エアシリンダ157の駆動により、シリンダロッド15
8の先端に配設されたブロック159を第1の版胴11
または第2の版胴12から離隔する方向に移動させる。
これにより、レバー152が、図22に示すコイルバネ
156の付勢力により、図14に示す時計方向に揺動
し、これに伴って、レバー152における第1のアーム
149側に配設された爪153が、図13に示す場合と
同様、印刷版Pを介して爪座148の表面に当接する挟
持位置に移動し、印刷版Pの先端部が先端部爪機構13
1により保持される。
【0072】この状態において、エアシリンダ136の
駆動により移動板138および連結部材147を下方に
移動させる。これにより、図15に示すように、ガイド
部材64が図13および図14に示す案内位置から退避
位置に移動すると共に、押圧ローラ130が図13およ
び図14に示す待機位置から押圧位置に移動する。
【0073】そして、図8に示すエアシリンダ82の駆
動で位置決め部材81cと係合ピン85との係合を解く
と共に、版胴回転機構30により第1の版胴11または
第2の版胴12を反時計方向に回転させる。この第1の
版胴11または第2の版胴12の回転に伴い、その先端
部を先端部爪機構131により挟持された印刷版Pは、
第1の版胴11または第2の版胴12上に展張される。
このとき、押圧ローラ130が印刷版Pを第1の版胴1
1または第2の版胴12の外周部に向けて押圧している
ことから、印刷版Pにたるみを生ずることなく、印刷版
Pを第1の版胴11または第2の版胴12の外周部に確
実に展張することができる。
【0074】なお、上述したように、エアシリンダ13
6の駆動により、ガイド部材64を退避位置に移動させ
ると共に押圧ローラ130を押圧位置に移動させる構成
としているのは、以下の理由による。
【0075】すなわち、印刷版Pの先端部を先端部爪機
構131に確実に搬送するためには、ガイド部材64の
先端と先端部爪機構131とができるだけ近接している
ことが好ましい。また、印刷版Pを第1の版胴11また
は第2の版胴12の外周部に確実に展張するためには、
先端部爪機構131によりその先端部を保持された印刷
版Pを先端部爪機構131の直後の位置から第1の版胴
11または第2の版胴12の外周部に向けて押圧するこ
とが好ましい。このため、ガイド部材64を退避位置に
移動させると共に押圧ローラ130を押圧位置に移動さ
せる構成とすることにより、ガイド部材64と押圧ロー
ラ130との干渉を防止しつつ、印刷版Pを先端部爪機
構131に向けて確実に搬送し、かつ、第1の版胴11
または第2の版胴12の外周部に確実に展張し得るよう
にしているのである。
【0076】トラクション方式の版胴回転機構30によ
り第1の版胴11または第2の版胴12を回転させるこ
とにより印刷版Pを第1の版胴11または第2の版胴1
2の外周に展張し、印刷版Pの後端部が、図16に示す
ように、後端部爪機構133の上方に位置すれば、第1
の版胴11または第2の版胴12の回転を停止させる。
このときには、図8に示す従動ローラ77に配設された
位置決め部材81dが係合ピン85と対向する位置まで
移動しており、この状態においてエアシリンダ82の駆
動で位置決め部材81dと係合ピン85とを係合させる
ことにより、従動ローラ77を介して第1の版胴11ま
たは第2の版胴12を、印刷版Pの後端部を後端部爪機
構133により保持するための回転角度位置において位
置決め、固定する。
【0077】そして、後端部爪機構133を開閉駆動す
るための爪開閉機構134により、後端部爪機構133
を開閉して後端部爪機構133により印刷版Pの後端部
を保持する。この動作は、以下のようにして実行され
る。
【0078】すなわち、爪開閉機構134を作動させな
い状態においては、図16に示すように、後端部爪機構
133における爪座164はバネ168に付勢されて時
計方向に回動した位置に配置されており、爪166はコ
イルバネ167に付勢されてその先端部が爪座164の
表面に当接する位置に配置されている。
【0079】この状態において、エアシリンダ174の
駆動により、当たり部材176を第1の版胴11または
第2の版胴12方向に移動させると、図17に示すよう
に、先ず、当たり部材176における第2の押圧部17
8がカム173におけるピン171を押圧する。これに
より、カム173が軸172を中心に回動し、カムフォ
ロワー170を押圧する。このため、爪座164が軸1
63を中心として図17に示す反時計方向に回動する。
【0080】そして、エアシリンダ174の駆動によ
り、当たり部材176を第1の版胴11または第2の版
胴12方向にさらに移動させると、図18に示すよう
に、当たり部材176における第1の押圧部177が爪
166に連結されたレバー169の先端を押圧する。こ
れにより、レバー169に連結する爪166が軸165
を中心に、図18に示す時計方向に回動し、爪166の
先端が爪座164の表面から離隔する位置に配置され
る。このとき、第1の版胴11または第2の版胴12の
外周部に展張された印刷版Pは、押圧ローラ130によ
り第1の版胴11または第2の版胴12の表面に向けて
押圧されていることから、印刷版Pの後端は、図18に
示すように、押圧ローラ130の押圧作用により爪16
6と爪座164との間に進入する。
【0081】なお、印刷版Pの後端部が爪166と爪座
164との間に容易に進入しない場合においては、印刷
版Pの後端部を高圧エアやアクチュエータにより押圧す
るようにしてもよい。
【0082】次に、エアシリンダ174の駆動により、
当たり部材176を第1の版胴11または第2の版胴1
2から離隔する方向に移動させると、コイルバネ167
の作用により爪166が反時計方向に回動して図17に
示す状態と同様の状態となる。このため、印刷版Pの後
端部は、爪166と爪座164とにより挟持される。
【0083】そして、エアシリンダ174の駆動によ
り、当たり部材176を第1の版胴11または第2の版
胴12から離隔する方向にさらに移動させると、バネ1
68の作用により、爪座164は時計方向に回動して図
16に示す状態と同様の状態となる。このため、その先
端部を先端部爪機構131により保持され、その後端部
を後端部爪機構133の爪166と爪座164とにより
挟持された印刷版Pは、爪座164の回動に伴って、張
力を付与されることになる。
【0084】従って、バネ168による付勢力を適宜の
値に設定することで、バネ168の作用による爪座16
4の印刷版Pに張力を付与する方向への回動によって、
印刷版Pに対して印刷に耐え得るだけの張力を付与する
ことが可能となる。すなわち、この後端部爪機構133
は、印刷版Pを保持する保持機構としてのみならず印刷
版Pに対して張力を付与する張力付与機構としても作用
することになる。
【0085】以上の動作により、第1の版胴11または
第2の版胴12への印刷版Pの装着が完了すれば、エア
シリンダ82の駆動で位置決め部材81dと係合ピン8
5との係合を解除した後、版胴回転機構30の駆動によ
り第1の版胴11または第2の版胴12を低速で回転さ
せながら、画像記録装置25により第1の版胴11また
は第2の版胴12の外周部に保持された印刷版Pの表面
に変調されたレーザビーム89を照射し、画像を記録す
る。
【0086】なお、第1の版胴11の外周部に装着され
た印刷版Pには、画像記録装置25により、図24
(a)に示すように、ブラックのインキで印刷を行うた
めの画像領域67aと、マゼンタのインキで印刷を行う
ための画像領域67bとが記録される。また、第2の版
胴12の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装
置25により、図24(b)に示すように、シアンのイ
ンキで印刷を行うための画像領域67cと、イエローの
インキで印刷を行うための画像領域67dとが記録され
る。画像領域67aと画像領域67bとは、第1の版胴
11の外周部に装着された状態において、均等に振り分
けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)
となる位置に記録される。同様に、画像領域67cと画
像領域67dとは、第2の版胴12の外周部に装着され
た状態において、均等に振り分けられた状態(すなわち
互いに180度離隔した状態)となる位置に記録され
る。
【0087】なお、上述した実施の形態においては、第
1の版胴11または第2の版胴12等における構成を簡
易化するために、第1の版胴11または第2の版胴12
の外周部に保持した1枚の印刷版Pに各々2個の画像領
域67a、67bまたは67c、67dを設けている。
しかしながら、第1の版胴11または第2の版胴12に
各々2組の先端部爪機構131および後端部爪機構13
3を配設することにより、第1の版胴11または第2の
版胴12の各々に2枚の印刷版Pを保持させる構成とし
てもよい。この場合においても、各印刷版Pによる画像
領域が均等に振り分けられた状態(すなわち互いに18
0度離隔した状態)となるように、各々2枚の印刷版P
を均等に振り分けた状態で第1の版胴11または第2の
版胴12上に保持させる必要がある。
【0088】次に、第1の版胴11または第2の版胴1
2の外周部から印刷版Pを排出する印刷版Pの排出動作
について、図19〜図21を参照して説明する。
【0089】第1の版胴11または第2の版胴12から
印刷に使用済みの印刷版Pを排出する場合においては、
上述したトラクション方式の版胴回転機構30により印
刷位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12
を図19に示す位置まで回転させた後、爪開閉機構13
2におけるエアシリンダ157の駆動により、ブロック
159を第1の版胴11または第2の版胴12方向に移
動させる。しかる後、版胴回転機構30により第1の版
胴11または第2の版胴12を時計方向にわずかに回転
させる。
【0090】これにより、図20に示すように、先端部
爪機構131のレバー152における第1のアーム14
9先端部のベアリング154が、ブロック159におけ
る凹部162内に収納される。
【0091】なお、この状態においては、図8に示す従
動ローラ77に配設された位置決め部材81bが係合ピ
ン85と対向する位置まで移動しており、この状態にお
いてエアシリンダ82の駆動で位置決め部材81bと係
合ピン85とを係合させることにより、従動ローラ77
を介して第1の版胴11または第2の版胴12を、印刷
版Pの先端部を先端部爪機構131から取り外すための
排出位置において位置決め、固定する。
【0092】しかる後、図21に示すように、爪開閉機
構132におけるエアシリンダ157の駆動により、シ
リンダロッド158の先端に配設されたブロック159
を第1の版胴11または第2の版胴12から離隔する方
向に移動させる。これにより、ブロック159における
凹部162がレバー152における第1のアーム149
先端のベアリング154を牽引する。
【0093】従って、レバー152が、図22に示すコ
イルバネ156の付勢力に抗して、図21に示す反時計
方向に揺動し、これに伴って、レバー152における第
1のアーム149側に配設された爪153が、爪座14
8の表面から離隔する解放位置に移動する。これによ
り、先端部爪機構131により保持されていた印刷版P
の先端が解放される。なお、レバー152の揺動は、第
2のアーム150先端のベアリング155が第1の版胴
11または第2の版胴12に配設された当たり部材18
2に当接した時点で停止する。
【0094】次に、図12に示すガイドローラ機構13
5におけるガイドローラ185を、ソレノイド186の
駆動により、第1の版胴11または第2の版胴12上の
印刷版Pと当接する位置まで移動させる。また、爪機構
73における爪部183を、エアシリンダ184の駆動
により、図12において実線で示す待機位置から二点差
線で示す印刷版Pの剥離位置まで移動させて、印刷版P
の先端部を先端部爪機構131から離隔させた後、エア
シリンダ157の駆動により先端部爪機構131の爪1
53を爪座148の表面に当接する位置に復帰させる。
しかる後、エアシリンダ82の駆動で位置決め部材81
bと係合ピン85との係合を解除した後、版胴回転機構
30の駆動により第1の版胴11または第2の版胴12
を低速で反時計方向に回転させる。
【0095】なお、爪部183が待機位置と剥離位置と
の間を移動する箇所では、爪部183が第1の版胴11
の表面と干渉することがないように、第1の版胴11上
に図示しない切り欠きが設けられている。よって、爪部
183を待機位置へ移動させる動作も、同じ第1の版胴
11の位置で行われる。
【0096】これにより、第1の版胴11または第2の
版胴12の外周部に保持された印刷版Pの先端部は、爪
機構73における爪部183により第1の版胴11また
は第2の版胴12の外周部から剥がされた後、第1の版
胴11または第2の版胴12の回転に伴ってコンベア機
構69上に案内される。また、コンベア機構69は、図
示しない駆動装置により、第1の版胴11または第2の
版胴12と同じ速度で駆動される。
【0097】そして、印刷版Pの後端部を保持した後端
部爪機構133が爪開閉機構134と対向する位置まで
移動すれば、第1の版胴11または第2の版胴12とコ
ンベア機構69との駆動を停止するとともに、爪開閉機
構134により後端部爪機構133の爪166を回動さ
せ、爪166と爪座164による印刷版Pの挟持を解除
する。この時点では印刷版Pの先端はコンベア機構69
の対向ローラ対に挿入されている。従って、この後コン
ベア機構69の駆動を再開することにより、印刷版Pは
第1の版胴11または第2の版胴12より離脱し、コン
ベア機構69により排出カセット68(図1参照)に搬
送される。
【0098】再度図1を参照して、上述したように、第
1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、イ
ンキ供給装置20aとインキ供給装置20bとが、ま
た、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲に
は、インキ供給装置20cとインキ供給装置20dとが
配置されている。これらのインキ供給装置20a、20
b、20cおよび20d(これらを総称する場合には
「インキ供給装置20」という)は、各々、複数のイン
キローラ71とインキつぼ72とを有する。
【0099】インキ供給装置20a、20bのインキロ
ーラ71は、図示しないカム等の作用で揺動動作を行
う。そして、この揺動動作により、第1の版胴11の外
周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域6
7a、67bのうちの任意の画像領域に、インキ供給装
置20aまたは20bのインキローラ71が接触するこ
とにより、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構
成となっている。また、同様に、インキ供給装置20
c、20dのインキローラ71も、図示しないカム等の
作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、
第2の版胴12の外周部に保持した印刷版Pに形成され
た2個の画像領域67c、67dのうちの任意の画像領
域に、インキ供給装置20cまたは20dのインキロー
ラ71が接触することにより、必要な画像領域にのみイ
ンキを供給しうる構成となっている。
【0100】再度図1を参照して、湿し水供給装置21
a、21b、21cおよび21d(これらを総称する場
合には「湿し水供給装置21」という)は、上記インキ
供給装置20により印刷版Pにインキを供給する前に、
印刷版Pに湿し水を供給するものである。これらの湿し
水装置21のうち、湿し水供給装置21aは印刷版Pに
おける画像領域67aに、湿し水供給装置21bは印刷
版Pにおける画像領域67bに、湿し水供給装置21c
は印刷版Pにおける画像領域67cに、また、湿し水供
給装置21dは印刷版Pにおける画像領域67dに、各
々湿し水を供給する。
【0101】画像記録位置に移動した第1の版胴11ま
たは第2の版胴12の下方には、上述した現像処理装置
26が配設されている。この現像処理装置26は、現像
部、定着部および絞り部を有し、図1において二点鎖線
で示す待機位置と実線で示す現像処理位置との間を昇降
可能に構成されている。
【0102】この現像処理装置26によって画像記録装
置25により画像が記録された印刷版Pを現像処理する
場合においては、版胴回転機構30の駆動により第1の
版胴11または第2の版胴とともに回転する印刷版Pに
対して、現像部、定着部および絞り部を順次接触させ
る。
【0103】第1、第2の版胴11、12と当接可能に
設けられた第1、第2のブランケット胴13、14は、
第1、第2の版胴11、12と同一の直径を有し、その
外周部にはインキ転写用のブランケットが装着されてい
る。そして、この第1、第2のブランケット胴13、1
4は、第1、第2の版胴11、12および圧胴15に対
し、後述する胴入れ機構により接離自在な構成となって
いる。
【0104】図25は、上記第1のブランケット胴13
の胴入れ機構を示す概要図である。なお、第2のブラン
ケット胴14の胴入れ機構も、図25に示す第1の版胴
13の胴入れ機構と同様の構成を有する。
【0105】第1のブランケット胴13を回転自在に支
持する軸101の側方には軸101とは中心が異なる偏
芯軸102が連設されている。また、偏芯軸102の周
囲には、軸101、102とさらに中心が異なる偏芯軸
受103が配設されている。このため、図25に示すよ
うに、軸101の中心(すなわち第1のブランケット胴
13の中心)104と、偏芯軸102の中心105と、
偏芯軸受103の中心106は、各々異なる位置に配置
される。
【0106】偏芯軸102に固設された固定板107と
偏芯軸受103に固設された固定板108とは、リンク
機構を構成する2枚の連結板111、112により連結
されている。そして、2枚の連結板111、112の連
結部分にはエアシリンダ113のシリンダロッド114
先端部が接続されている。また、エアシリンダ113本
体は、軸115を中心に回動する回動板116の一端に
連結されている。さらに、この回動板116の他端は、
ロッド117を介して偏芯軸受103に固設された固定
板118と連結されている。
【0107】また、回動板116と偏芯部材119の軸
120とは、リンク機構を構成する2枚の連結板12
1、122により連結されている。そして、2枚の連結
板121、122の連結部分には装置本体に固定された
エアシリンダ123のシリンダロッド124先端部が接
続されている。さらに、偏芯部材119と接続するウォ
ームホイル125は、モータ126の駆動により回転す
るウォームギヤ127と螺合している。
【0108】このような構成において、各エアシリンダ
113および123のシリンダロッド114、124が
伸びた状態においては、図25に示すように、第1のブ
ランケット胴13の表面と第1の版胴11および圧胴1
5の表面とはわずかな距離だけ離隔している。
【0109】この状態で、エアシリンダ113の駆動に
よりそのシリンダロッド114を縮めた場合には、2枚
の連結板111、112等によるリンク機構の作用によ
り、第1のブランケット胴13は第1の版胴11方向へ
移動し、第1の版胴11への胴入れがなされる。
【0110】この状態において、エアシリンダ123の
駆動によりそのシリンダロッド124を縮めた場合に
は、2枚の連結板121、122等により構成されるリ
ンク機構の作用により、第1のブランケット胴13は圧
胴15方向へ移動し、圧胴15への胴入れがなされる。
このとき、回動板116も軸115を中心に時計方向に
回転することから、第1のブランケット胴13は圧胴1
5方向のみならず第1の版胴11方向へも移動する。従
って、第1のブランケット胴13における第1の版胴1
1への胴入れ状態は維持される。
【0111】なお、偏芯部材119を回転させた場合に
は、偏芯部材119の軸120が微動する。このため、
偏芯部材119と接続するウォームホイル125をモー
タ126の駆動により回転させ、軸120を微動させる
ことにより、圧胴15および第1の版胴11と第1のブ
ランケット胴13との接触圧を調整することができる。
従って、第1のブランケット胴13を使用した印刷時に
おける印圧を調整することが可能となる。
【0112】再度図1を参照して、第1、第2のブラン
ケット胴13、14の間に配設されたブランケット洗浄
装置29は、巻き出しロールから複数の圧接ローラを介
して巻き取りロールに至る経路に展張された長尺の洗浄
布に洗浄液を供給し、この洗浄布を第1、第2のブラン
ケット胴13、14に対して当接させた上、摺動させる
ことにより、第1、第2のブランケット胴13、14の
表面を洗浄するものである。なお、上記洗浄布を圧胴1
5の表面にも接触させることにより、圧胴15の表面を
も洗浄する構成としてもよい。
【0113】第1、第2のブランケット胴13、14と
当接可能に設けられた圧胴15は、第1、第2の版胴1
1、12および第1、第2のブランケット胴13、14
の直径の1/2の直径を有する。また、圧胴15は、印
刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリ
ッパを有する。
【0114】また、圧胴15に隣接して配設された給紙
胴16は、圧胴15と同一の直径を有する。この給紙胴
16は、往復移動する吸着盤74により給紙部27から
1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリ
ッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持され
た印刷用紙の先端部は、給紙胴16から圧胴15への印
刷用紙の受け渡し時に、圧胴15のグリッパにより保持
される。
【0115】また、圧胴15に隣接して配設された排紙
胴17は、圧胴15と同一の直径を有する。この排紙胴
17は、その両端部に一対のチェーン19を巻回した構
造を有し、この一対のチェーン19を連結する図示しな
い連結部材上に、各々グリッパが配設されている。圧胴
15のグリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、
圧胴15から排紙胴17への印刷用紙の受け渡し時に、
排紙胴17のいずれかのグリッパにより保持される。そ
して、この印刷用紙は、チェーン19の移動に伴って排
紙部28上に搬送されて排出される。
【0116】前記給紙胴16は、図示しないベルトを介
して駆動モータと連結されている。そして、給紙胴1
6、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット
胴13、14は、各々その端部に付設された歯車により
連結されている。さらに、第1のブランケット胴13と
第1の印刷位置に移動した第1の版胴11、および、第
2のブランケット胴14と第2の印刷位置に移動した第
2の版胴12とは、上述したように、その端部に付設さ
れた歯車51、52により各々連結されている。従っ
て、図示しない駆動モータの駆動により、これらの給紙
胴16、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケ
ット胴13、14、第1、第2の版胴11、12は、互
いに同期して回転する。
【0117】図26は、この印刷装置の主要な電気的構
成を示すブロック図である。この印刷装置は、装置の制
御に必要な動作プログラムが格納されたROM141
と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM1
42と、論理演算を実行するCPU143とからなる制
御部140を備える。この制御部は140は、インタフ
ェース144を介して、インキ供給装置20、画像記録
装置25、現像処理装置26、ブランケット洗浄装置2
9、第1、第2の版胴移動機構31、32、第1、第2
のブランケット胴13、14の胴入れ機構、爪開閉機構
132、134等における駆動部等の駆動信号を発生さ
せる駆動回路145と接続されている。印刷装置はこの
制御部140により制御され、後述する製版動作および
印刷動作を実行する。
【0118】次に、この印刷装置による製版および印刷
動作について説明する。図27は、この印刷装置による
製版および印刷動作の概要を示すフローチャートであ
る。なお、この印刷および製版動作は、印刷用紙にイエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインキで多
色印刷を行う場合のものである。
【0119】まず、第1、第2の版胴11、12上にお
いて印刷版Pに画像を記録し、現像処理を行う製版工程
を実行する(ステップS1)。この製版工程は、サブル
ーチンとしての図28のフローチャートに示す工程に従
って実行される。
【0120】すなわち、最初に第1の版胴11を、図1
において二点鎖線で示す製版位置に移動させる(ステッ
プS11)。この第1の版胴11の移動は、図2に示す
第1の版胴移動機構31のモータ35の駆動により、ス
ライドホルダ41をガイド部材39に沿って移動させる
ことにより実行される。
【0121】次に、第1の版胴11の外周に印刷版Pを
供給する(ステップS12)。この印刷版Pの供給は、
前述したように、供給カセット63から引き出した印刷
版Pの先頭部とカッター66で切断された印刷版Pの後
端部とを先端部爪機構131および後端部爪機構133
により保持することにより実行される。
【0122】続いて、第1の版胴11の外周に保持され
た印刷版Pに画像を記録する(ステップS13)。この
画像の記録は、版胴回転機構30により第1の版胴11
を低速で回転させるとともに、画像記録装置25から第
1の版胴11の外周に保持された印刷版Pに変調された
レーザビーム89を照射することにより実行される。
【0123】次に、画像が記録された印刷版Pを現像処
理する(ステップS14)。この現像処理は、現像処理
装置26を図1において二点鎖線で示す待機位置から実
線で示す現像処理位置まで上昇させた後、版胴回転機構
30の駆動により第1の版胴11とともに回転する印刷
版Pに対して、現像部、定着部および絞り部を順次接触
させることにより実行される。
【0124】上記現像処理が終了すれば、第1の版胴1
1を図1において実線で示す第1の印刷位置まで移動さ
せる(ステップS15)。
【0125】続いて、上記ステップS11〜15と同様
の動作により、第2の版胴12の外周に保持される印刷
版Pに対する製版工程を実行する(ステップS16〜2
0)。 そして、第1、第2の版胴11、12の外周に
保持される印刷版Pへの製版が終了すれば、製版工程を
終了する。
【0126】再度図27を参照して、製版工程が完了す
れば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版Pを用い
て印刷用紙に印刷を行う印刷工程を実行する(ステップ
S2)。この印刷工程における印刷装置の動作について
は、後程詳細に説明する。
【0127】印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印
刷版Pを排出する(ステップS3)。この印刷版Pの排
出を行うためには、最初に第1の版胴11を、図1にお
いて二点鎖線で示す製版位置に移動させる。そして、前
述したように、版胴回転機構30により第1の版胴11
を反時計回りに回転させるとともに、第1の版胴11上
に保持された印刷版Pの端部を爪機構73により剥がし
た後、この印刷版Pをコンベア機構69により案内し
て、排出カセット68内に排出する。そして、第1の版
胴11を第1の印刷位置に復帰させた後、第2の版胴1
2を第2の印刷位置から製版位置に移動させ、上記同様
の動作を実行することにより、第2の版胴12上に保持
された印刷版Pを排出カセット68内に排出する。
【0128】印刷版Pの排出工程が完了すれば、第1、
第2のブランケット胴13、14を洗浄する(ステップ
S4)。この第1、第2のブランケット胴13、14の
洗浄時には、図25に示す胴入れ機構により、第1、第
2のブランケット胴13、14を第1、第2の版胴1
1、12および圧胴15から離隔させた後、第1、第2
のブランケット胴13、14を回転させる。この状態に
おいて、ブランケット洗浄装置29における洗浄液を供
給された洗浄布を第1、第2のブランケット13、14
の表面に当接させた上、摺動させることにより、第1、
第2のブランケット胴13、14を洗浄する。
【0129】第1、第2のブランケット胴13、14の
洗浄が終了すれば、さらに別の印刷物の印刷作業を行う
か否かを確認する(ステップS5)。他の印刷作業を行
う場合には、ステップ1〜4の動作を繰り返す。
【0130】印刷作業が終了した場合には、インキの洗
浄を行う(ステップS6)。このインキの洗浄は、各イ
ンキ供給装置20に配設された図示しないインキ洗浄装
置により、各インキ供給装置20におけるインキローラ
71やインキつぼ72に付着するインキを除去および洗
浄することにより実行される。
【0131】インキの洗浄工程が終了すれば、全ての工
程を完了する。
【0132】次に、上述した印刷工程における印刷装置
の動作について説明する。図29〜図34は、この印刷
装置の印刷動作を示す説明図である。なお、これらの図
においては、説明の便宜上、印刷用紙Sの長さと圧胴1
5、給紙胴16および排紙胴17の周長とを同一である
ものとして表現しているが、実際には、印刷用紙Sの長
さは圧胴15、給紙胴16および排紙胴17の周長より
短くなっている。
【0133】なお、以下に述べる印刷動作は、上述した
ように、印刷用紙にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの4色のインキで多色印刷を行う場合のものであ
る。また、図29〜図34においては、説明の便宜上、
第1の版胴11および第1のブランケット胴13のうち
ブラックのインキの印刷に使用される側の領域に符号K
を、また、第1の版胴11および第1のブランケット胴
13のうちマゼンタのインキの印刷に使用される側の領
域に符号Mを付し、また、第2の版胴12および第2の
ブランケット胴14のうちシアンのインキの印刷に使用
される側の領域に符号Cを、また、第2の版胴12およ
び第2のブランケット胴14のうちイエローのインキの
印刷に使用される側の領域に符号Yを付している。
【0134】印刷工程に先立つ製版工程において、先に
説明したように、第1の版胴11の外周部に装着された
印刷版Pには、図24(a)に示すように、ブラックの
インキで印刷を行うための画像領域67aと、マゼンタ
のインキで印刷を行うための画像領域67bとが記録さ
れており、第2の版胴12の外周部に装着された印刷版
Pには、図24(b)に示すように、シアンのインキで
印刷を行うための画像領域67cと、イエローのインキ
で印刷を行うための画像領域67dとが記録されている
ものとする。
【0135】また、上述したように、インキ供給装置2
0aにはブラックのインキを、インキ供給装置20bに
はマゼンタのインキを、インキ供給装置20cにはシア
ンのインキを、インキ供給装置20dにはイエローのイ
ンキを各々供給しておき、図24に示す印刷版Pの画像
領域67aにはインキ供給装置20aからブラックのイ
ンキが、画像領域67bにはインキ供給装置20bから
マゼンタのインキが、画像領域67cにはインキ供給装
置20cからシアンのインキが、さらに、画像領域67
dにはインキ供給装置20dからイエローのインキが、
各々供給されるようにしておく。
【0136】先ず、各湿し水供給装置21および各イン
キ供給装置20を第1、第2の版胴11、12上に保持
された印刷版Pのうちの対応する画像領域とのみ当接さ
せる。これにより、各画像領域67a、67b、67
c、67dには対応する湿し水供給装置21a、21
b、21c、21dから湿し水が供給されるとともに、
画像領域67aにはインキ供給装置20aから、画像領
域67bにはインキ供給装置20bから、画像領域67
cにはインキ供給装置20cから、画像領域67dには
インキ供給装置20dから、各々ブラック、マゼンタ、
シアン、イエローのインキが供給される。そして、この
インキは、第1、第2のブランケット胴13、14の対
応する領域に転写される。
【0137】この動作を繰り返すことにより、第1、第
2の版胴11、12上の印刷版Pおよび第1、第2のブ
ランケット胴13、14へのインキの供給がなされる。
このインキの供給動作は、印刷工程が完了するまで繰り
返し実行される。
【0138】第1、第2の版胴11、12上の印刷版P
および第1、第2のブランケット胴13、14へのイン
キの供給が完了すれば、図29に示すように、印刷用紙
Sを給紙胴16に供給する。この印刷用紙Sは、給紙胴
16から圧胴15に渡される。
【0139】そして、圧胴15がさらに回転し、圧胴1
5の外周に保持された印刷用紙Sの先端が第1のブラン
ケット胴13と対向する位置まで移動すれば、図25に
示す胴入れ機構の作用により、第1のブランケット胴1
3を圧胴15に当接する胴入れ状態とする。この状態に
おいては、図30に示すように、印刷用紙Sの先端部
は、第1のブランケット胴13表面におけるブラックの
インキの印刷に使用される側の領域の端部と当接する。
そして、第1のブランケット胴13表面におけるブラッ
クのインキの印刷に使用される側の領域には、第1の版
胴11に保持された印刷版Pにおける画像領域67aか
らブラックのインキが転写されている。このため、第1
のブランケット胴13および圧胴15がさらに回転する
ことにより、印刷用紙Sにはブラックのインキが転写さ
れる。
【0140】圧胴15がさらに回転し、圧胴15の外周
に保持された印刷用紙Sの先端が第2のブランケット胴
14と対向する位置まで移動すれば、図25に示す胴入
れ機構の作用により、第2のブランケット胴14を圧胴
15に当接する胴入れ状態とする。この状態において
は、図31に示すように、印刷用紙Sの先端部は、第2
のブランケット胴14表面におけるシアンのインキの印
刷に使用される側の領域の端部と当接する。そして、第
2のブランケット胴14表面におけるシアンのインキの
印刷に使用される側の領域には、第2の版胴12に保持
された印刷版Pにおける画像領域67cからシアンのイ
ンキが転写されている。このため、第2のブランケット
胴14および圧胴15がさらに回転することにより、既
にブラックのインキが転写された印刷用紙Sには、さら
にシアンのインキが転写される。
【0141】この状態において、圧胴15が第1、第2
のブランケット胴13、14とともに回転を続けると、
図32に示すように、印刷用紙Sは圧胴15の外周部に
完全に巻回された状態となる。そして、圧胴15は、第
1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケ
ット胴13、14の1/2の直径を有することから、圧
胴15の外周部に巻回された印刷用紙Sは、2回転目に
おいては、第1のブランケット胴13表面におけるマゼ
ンタのインキの印刷に使用される側の領域と当接する。
そして、第1のブランケット胴13表面におけるマゼン
タのインキの印刷に使用される側の領域には、第1の版
胴11に保持された印刷版Pにおける画像領域67bか
らマゼンタのインキが転写されている。このため、第1
のブランケット胴13および圧胴15がさらに回転する
ことにより、既にブラックおよびシアンのインキが転写
された印刷用紙Sには、さらにマゼンタのインキが転写
される。
【0142】そして、圧胴15がさらに回転すれば、印
刷用紙Sは、第2のブランケット胴14表面におけるイ
エローのインキの印刷に使用される側の領域の端部と当
接する。そして、第2のブランケット胴14表面におけ
るイエローのインキの印刷に使用される側の領域には、
第2の版胴12に保持された印刷版Pにおける画像領域
67dからイエローのインキが転写されている。このた
め、第2のブランケット胴14および圧胴15がさらに
回転することにより、既にブラック、シアンおよびマゼ
ンタのインキが転写された印刷用紙Sには、さらにイエ
ローのインキが転写され、4色の印刷が完了する。
【0143】4色の印刷が終了した印刷用紙Sの先端部
は、図33に示すように、圧胴15から排紙胴17に渡
される。また、次に印刷を行うべき印刷用紙Sが給紙胴
16に供給された後、給紙胴16から圧胴15に渡され
る。
【0144】そして、4色の印刷が終了した印刷用紙S
は、図34に示すように、一対のチェーン19の駆動に
より、排紙胴17のグリッパとともに排紙部28上まで
搬送されて排出される。
【0145】以上説明したように、この印刷装置におい
ては、圧胴15が第1、第2の版胴11、12および第
1、第2のブランケット胴13、14の直径の1/2の
直径を有することから、第1、第2の版胴11、12お
よび第1、第2のブランケット胴13、14が1回転す
る間に圧胴15は2回転する。そして、圧胴15が2回
転する間に、圧胴15の外周部に保持された印刷用紙S
にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の印刷
が行われる。このため、圧胴15が2回転する度に、給
紙胴16から新しい印刷用紙Sを供給することにより、
4色の印刷を連続して実行することが可能となる。
【0146】なお、この印刷装置において、上記のよう
な4色印刷を行う換わりに、単色印刷等を行うことも可
能である。
【0147】例えば、この印刷機においてブラックのイ
ンキのみで印刷を行う場合においては、第1の版胴11
に保持される印刷版Pにおける画像領域67a、67b
に同一の画像を形成する。そして、インキ供給装置20
aが画像領域67a、67bの両方にブラックのインキ
を供給し得るようにする。また、他のインキ供給装置2
0b、20c、20dは、第1、第2の版胴11、12
から離隔させておく。この状態において、圧胴15が1
回転する度に給紙胴16から新しい印刷用紙Sを供給す
る。これにより、圧胴15が1回転する度に、圧胴15
の外周に保持された印刷用紙Sに、同一の画像が形成さ
れた画像領域67aまたは67bからのブラックのイン
キによる画像が転写され、単色印刷を行うことができ
る。
【0148】なお、この場合においては、第2の版胴1
2および第2のブランケット胴14は使用されない。従
って、第2のブランケット胴14は、図25に示す胴入
れ機構により、胴抜き状態としておけばよい。また、第
1の版胴11および第1のブランケット胴13を使用し
て印刷を行っている間に、第2の版胴12を画像記録位
置に移動させ、この位置において第2の版胴12上で製
版行程を実行するようにしてもよい。
【0149】上述した実施の形態においては、印刷版P
の供給時に、ガイド部材64と押圧ローラ130とを、
共通のエアシリンダ136を使用して同時に移動させる
構成としているが、ガイド部材64と押圧ローラ130
とを、個別にエアシリンダやモータ移動させる構成の移
動手段を採用することも可能である。また、後端部爪機
構133のかわりに、印刷版Pの後端部を真空吸着等に
より第1、第2の版胴11、12に吸着保持してもよ
い。
【0150】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、印刷版
を押圧する押圧ローラを有することから、たるみの発生
を防止しながら印刷版を版胴の外周部に展張することが
できる。このとき、案内手段を案内位置から退避位置に
向けて移動させると共に押圧ローラを待機位置から押圧
位置に移動させる移動手段を有することから、印刷版を
先端部爪機構の直後の位置から押圧ローラにより版胴の
外周部に向けて押圧することができ、印刷版を版胴の外
周部に十分に展張した状態で保持することが可能とな
る。
【0151】請求項2に記載の発明によれば、移動手段
が案内手段と押圧ローラとに連結するエアシリンダより
構成されていることから、簡易な構成で案内手段と押圧
ローラとを同時に移動させることができる。
【0152】請求項3に記載の発明によれば、印刷版を
押圧ローラにより押圧することから、たるみの発生を防
止しながら印刷版を版胴の外周部に展張することができ
る。このとき、案内手段を案内位置から退避位置に向け
て移動させると共に、押圧ローラを待機位置から押圧位
置に移動させることから、印刷版を先端部爪機構の直後
の位置から押圧ローラにより版胴の外周部に向けて押圧
することができ、印刷版を版胴の外周部に十分に展張し
た状態で保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る印刷版保持装置および印刷版保
持方法を適用する印刷装置の側面概要図である。
【図2】第1、第2の版胴移動機構31、32の正面図
である。
【図3】第1の版胴移動機構31における軸受部33付
近を示す側断面図である。
【図4】第1の版胴11に配設された回転防止部材47
と第1の印刷位置に配設された解除部材48との関係を
示す概要図である。
【図5】第1の版胴11に配設された回転防止部材47
と第1の印刷位置に配設された解除部材48との関係を
示す概要図である。
【図6】第1の版胴11に配設された回転防止部材47
と第1の印刷位置に配設された解除部材48との関係を
示す概要図である。
【図7】第1の版胴11に配設された回転防止部材47
と画像記録位置に配設された解除部材49とを示す概要
図である。
【図8】版胴回転機構30付近の正面図である。
【図9】図8の要部を示す側断面図である。
【図10】画像記録装置25と給版部23および排版部
24とを示す側面概要図である。
【図11】画像記録装置25の平面概要図である。
【図12】印刷版の供給および排出機構を示す側面概要
図である。
【図13】印刷版Pの装着動作を示す説明図である。
【図14】印刷版Pの装着動作を示す説明図である。
【図15】印刷版Pの装着動作を示す説明図である。
【図16】印刷版Pの装着動作を示す説明図である。
【図17】印刷版Pの装着動作を示す説明図である。
【図18】印刷版Pの装着動作を示す説明図である。
【図19】印刷版Pの排出動作を示す説明図である。
【図20】印刷版Pの排出動作を示す説明図である。
【図21】印刷版Pの排出動作を示す説明図である。
【図22】レバー152付近の斜視図である。
【図23】爪開閉機構134の正面図である。
【図24】印刷版P上における画像領域67の配置を示
す説明図である。
【図25】第1のブランケット胴13の胴入れ機構を示
す概要図である。
【図26】印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック
図である。
【図27】印刷装置による製版および印刷動作の概要を
示すフローチャートである。
【図28】製版工程を示すフローチャートである。
【図29】印刷装置の印刷動作を示す説明図である。
【図30】印刷装置の印刷動作を示す説明図である。
【図31】印刷装置の印刷動作を示す説明図である。
【図32】印刷装置の印刷動作を示す説明図である。
【図33】印刷装置の印刷動作を示す説明図である。
【図34】印刷装置の印刷動作を示す説明図である。
【符号の説明】
11 第1の版胴 12 第2の版胴 13 第1のブランケット胴 14 第2のブランケット胴 15 圧胴 16 給紙胴 17 排紙胴 20 インキ供給装置 21 湿し水供給装置 23 給版部 24 排版部 25 画像記録装置 26 現像処理装置 27 給紙部 28 排紙部 30 版胴回転機構 31 第1の版胴移動機構 32 第2の版胴移動機構 64 ガイド部材 73 爪機構 130 押圧ローラ 131 先端部爪機構 132 爪開閉機構 133 後端部爪機構 134 爪開閉機構 135 ガイドローラ機構 136 エアシリンダ 137 軸 138 移動板 139 リンク 147 連結部材 P 印刷版 S 印刷用紙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷装置における版胴の外周部に装着すべ
    き印刷版の先端部を、前記版胴に配設された先端部爪機
    構における爪と爪座で挟持し、前記版胴を回転させるこ
    とにより印刷版を前記版胴の表面に展張して保持するた
    めの印刷版保持装置において、 印刷版の先端部を前記先端部爪機構における爪と爪座と
    の間に向けて案内するための前記版胴の表面に近接した
    案内位置と、前記版胴の表面から離隔した退避位置との
    間で移動可能な案内手段と、前記版胴が印刷版の先端部を先端部爪機構により保持す
    るための供給位置に配置された状態において、前記印刷
    版の展張時における前記版胴の回転方向に対して 前記爪
    機構の直後に位置するように配置され、前記案内手段が
    前記印刷版を前記先端部爪機構に案内したに、前記印
    刷版を前記版胴の外周部に向けて押圧するための前記版
    胴の表面に近接した押圧位置と、前記版胴の表面から離
    隔した待機位置との間で移動可能な押圧ローラと、 前記案内手段を前記案内位置から前記退避位置に向けて
    移動させるのと同期して、前記押圧ローラを前記待機位
    置から前記押圧位置に移動させる移動手段と、 を備えたことを特徴とする印刷版保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷版保持装置におい
    て、 前記移動手段は、前記案内手段と前記押圧ローラとに連
    結するエアシリンダより構成される印刷版保持装置。
  3. 【請求項3】印刷装置における版胴の外周部に装着すべ
    き印刷版の先端部を、前記版胴に配設された先端部爪機
    構における爪と爪座で挟持し、前記版胴を回転させるこ
    とにより印刷版を前記版胴の表面に展張して保持するた
    めの印刷版保持方法において、 印刷版を、その先端が前記版胴の表面に近接する案内位
    置に配置された案内手段により案内して、印刷版の先端
    部を前記先端部爪機構における爪と爪座との間に挿入す
    る行程と、 前記先端部爪機構における爪と爪座とにより印刷版の先
    端部を挟持する行程と、 前記案内手段を、前記案内位置から、その先端が前記版
    胴の表面から離隔した退避位置に移動させるのと同期し
    て、押圧ローラを、前記版胴が印刷版の先端部を先端部
    爪機構により保持するための供給位置に配置された状態
    で前記印刷版の展張時における前記版胴の回転方向に対
    前記爪機構の直後の位置において、印刷版の表面より
    離隔した待機位置から、前記先端部爪機構における爪と
    爪座とによりその先端部を挟持された印刷版を前記版胴
    の外周部に向けて押圧する押圧位置に移動させる行程
    と、 前記押圧ローラで印刷版を押圧した状態で前記版胴を回
    転させることにより、印刷版を前記押圧ローラにより押
    圧して前記版胴上に展張する行程と、 前記押圧ローラを前記押圧位置から前記待機位置に移動
    させる行程と、 を含む印刷版保持方法。
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