JP3526979B2 - オルゴール - Google Patents

オルゴール

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JP3526979B2
JP3526979B2 JP22880395A JP22880395A JP3526979B2 JP 3526979 B2 JP3526979 B2 JP 3526979B2 JP 22880395 A JP22880395 A JP 22880395A JP 22880395 A JP22880395 A JP 22880395A JP 3526979 B2 JP3526979 B2 JP 3526979B2
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10FAUTOMATIC MUSICAL INSTRUMENTS
    • G10F1/00Automatic musical instruments
    • G10F1/06Musical boxes with plucked teeth, blades, or the like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
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  • Toys (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はぜんまいを駆動源と
するオルゴールに関する。更に詳述すると、本発明は、
人形やその他の玩具、置物などに組み込まれるオルゴー
ル、また人形や置物などの可動部材の動力源としても利
用されるオルゴールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】現在市販されている小型オルゴールのほ
とんどは、図15に示すように配置された駆動源となる
ぜんまい(図示省略)と、振動板102の振動弁を弾く
ピン103を周面に設けた回転ドラム104と、所定の
音階に調律された振動板102と、回転ドラム104の
回転を増速して伝達する増速ギア列105と、制動部材
106及びこれらを支持するフレーム107とから構成
されている。横長のフレーム107の一隅にぜんまいを
巻き付けた巻上軸(図示省略)を収容するケース101
が配置される一方、その隣りに回転ドラム104を横置
きに配置してその手前即ちぜんまいを収めるケース10
1と対角線上の一隅に形成された台座108にビス止め
されて振動板102が配置され、回転ドラム104に振
動板102の弁先が対向している。また、回転ドラム1
04の一方の端板に形成されたギア109には増速ギア
列105を構成するギアが噛み合わされ、ケース101
の手前側即ち振動板102の隣の一隅に配置された制動
部材106と増速ギア列105を介して連結されてい
る。
【0003】尚、回転ドラム104はその一端がフレー
ム107上に突出する軸受部110で支持され、他端側
がケース101を利用した軸受111によって回転自在
にフレーム107と平行に支持されている。即ち、ぜん
まい(ケース101)と回転ドラム104と振動板10
2及び制動部材106とがそれぞれフレーム107の四
隅に配置されている。また、ぜんまいが巻きつけられた
巻上軸と回転ドラム104とはベベルギア112を介し
て回転が伝達され、同時に増速ギア列105を介して制
動部材106が回転して回転ドラム104の回転に負荷
をかけてぜんまいが一瞬にして解けないように略定速度
で回転させるように設けられている。
【0004】また、この種のオルゴールの普及した用途
としては、置物に使われることが多く、その場合にはぜ
んまいの巻上軸や回転ドラムの軸、ドラム端板の歯車等
から高トルクの回転を取り出し、付属する人形や飾りな
どの可動部材に動きを与えるようにしている。即ち、オ
ルゴールの機能と置物などの動きの駆動源との機能を兼
用させている。例えば、図16あるいは図17に示すよ
うに、回転ドラムの一端からクラウンギア201やクラ
ンクレバー301などを利用して水平軸まわりの回転を
垂直軸周りの回転あるいは垂直方向の直線変位に変換し
てから取り出し、それでオルゴールの上にセットされる
飾りや人形などの可動部材を回転させたり、上下動、揺
動、往復運動などのさまざまの動きを与えるようにして
いる。このため、クラウンギア201やクランクレバー
301などの回転方向を変換するための部材及びその付
属部品などを支持するためのブラケット302や支持板
202などをフレーム107の空いた部位や振動板10
2の止めビスなどを利用して取り付けることによって支
持するようにしている。尚、符号203,303は可動
部材に動きを伝える軸である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】斯様に、従来のオルゴ
ールは、回転ドラム104をフレーム107と平行に横
に配置して縦の巻上軸からベベルギア112で回転を取
り出と共に、更に回転ドラム104の端板に形成してい
るギア109に増速ギア列105を噛み合わせて制動部
材106を回転させるようにしているため、回転ドラム
104とギア109とがフレーム107と接触しない程
度の高さにフレーム107上に持ち上げて支持しなけれ
ばならない。また、回転ドラム104の下の部分のフレ
ーム7には回転ドラム104が当たらないように穴(図
示省略)が設けられて可能な限り回転ドラム104の位
置を低くするように配慮されている。一方、回転ドラム
104のベベルギア112の高さに合わせてぜんまいの
下に設けられている図示しないベベルギア(巻上軸に一
方向伝達クラッチを介して支持)の高さも高くしなけれ
ばならないため、フレームのぜんまいを収容する部分1
13が上方へ突出されている。また、振動板102も回
転ドラム104の回転中心に合わせるため上方へ突出さ
れた台座108に固定されている。したがって、振動板
102とフレーム107との間の空間114や回転ドラ
ム104の下の穴の空間などに無駄な空間が生じ、か
つ、回転ドラムや振動板の平面積(共に矩形)の占有面
積が必要であることからオルゴールのコンパクト化がで
きない。このため、輸送の際に嵩張り輸送コストを上げ
る原因となっている。更に、オルゴールを組み込む置物
などの大きさも小さくできない問題を有している。
【0006】また、従来のオルゴールはぜんまいの巻上
軸がフレーム107の一隅に配置せざるを得ないので、
オルゴールを収容した置物そのものを巻上軸の巻き鍵代
わりに設けた台座上で回転させる場合、オルゴールが置
物の中心に取り付けられているときには回転中心が置物
の隅となるので偏心回転して平面的スペースを余分に必
要とし、オルゴールの巻軸が置物の中心になるように設
けようとすれば置物が大形化してしまう。
【0007】また、従来のオルゴールでは輸送中や置物
などに組み込む作業中に落としたり、箱から取り出す際
に作業台の上に放り出されることがある。その際の落下
衝撃が制動部材を支持するケースの軸受部に加わること
がある。このとき、ケースから突き出て、制動部材の支
持軸であるウォームシャフトをフレームとの間で支持す
る軸受部材は、片持ち支持構造となっているため撓み易
く、金属でできているウォームシャフトの上端がケース
から外れたり、ケースの軸受部に突き刺さることがあ
る。すると、オルゴールを鳴奏させる場合、制動部材を
回転させるウォームシャフトをケース側へ押し上げよう
とするスラスト力が作用するのでウォームシャフトがケ
ースを突き抜けてロックされ全く回転しないことが起こ
る虞がある。
【0008】また、フレームの相手側製品等への取り付
け方は、共鳴を良好なものとする上で重要である。振動
板から離れた箇所を取り付けると、振動板が浮いて強く
相手部材に押しつけられない事態が起きたり、均等に押
さえつけなければ歪みや振動伝播のアンバランスが起き
る。そこで、従来のオルゴールはフレーム外周寄りの3
箇所で三角形の頂点となる位置をビスで締め付けるよう
にしていた。しかし、一方で、取り付け作業を迅速なも
のとすると共にできるだけ少ないビスで取り付けること
が望まれることから、製造側が意図していない取付即ち
1ないし2箇所のみでの取り付けが行われ、安定した固
定と最良の音響効果が得られないことがある。
【0009】また、回転ドラムや制動部材あるいは風切
り部材とそのウォーム軸などがむき出しとなりかつオル
ゴールの輪郭形状が凹凸が激しくなるため、オルゴール
の輪郭形状に沿った凹凸をかたどった発泡スチロールや
発砲スチレンなどの発泡性樹脂製梱包材を輸送の際に使
用せざるを得ない。この発泡スチロールなどの発泡樹脂
製緩衝材の使用は地球環境を悪化させるものとしてその
使用の中止が世界的に求められている。しかも、発泡ス
チロールを回収するためのコストが必要となる。
【0010】また、オルゴールの高さは一般に標準化さ
れており、これに合わせて置物なども企画・製作されて
いる。このため、オルゴールの高さはみだりに高くでき
ないことから、高さ方向に無駄な空間を有している従来
のオルゴールでは、必然的にケースの肉厚も厚くするこ
とはできない。通常、従来のプラッスチックス製ケース
の上面の肉厚は、1.5mm程度である。このため、落
下の際にフレーム底面から突出する巻鍵を介して巻上軸
に衝撃が加わると、その衝撃は、巻上軸上端のプラスチ
ックス製ケースで受けとめられる。そこで、巻上軸がケ
ースを突き破る事態が起こる。この事態により、図示し
ないベベルギアを支持する巻上軸の上端の支持を失うた
め、回転が取り出せなくなってオルゴールの機能を果た
せない。
【0011】また、従来のオルゴールは、ぜんまいによ
って駆動される1番ギアの回転を増速させて回転ドラム
に伝達し、さらにドラムの回転を制動部材(ガバナー)
へ伝達する増速ギア列がむき出しとなっているため、劣
悪な作業環境下では作業者の衣服からの綿埃や塵埃が歯
車や軸に巻き付いたり付着して回転不良を招く虞もあ
る。
【0012】また、置物内にオルゴールをセットして上
の人形などの可動部材・部分に動きを与える場合、横置
きの回転ドラム104からアクションをとるために、横
軸の回転を縦軸の回転や垂直面内での変位に変換させる
ための機構が複雑になる問題がある。
【0013】本発明は、同程度の性能のオルゴールに比
べてコンパクトなオルゴールを提供することを目的とす
る。また、本発明は、置物や玩具などに組み込んで巻上
軸を回転させてアクションを得るような用途に使われる
場合に、余分なスペースを必要とせずに置物などの中心
に巻上軸を配置することができ、かつバランスが良いオ
ルゴールを提供することを目的とする。また、本発明
は、輸送中に加わる衝撃や落下衝撃などに対しても剛性
のあるオルゴールを提供することを目的とする。更に、
本発明は、置物や玩具などに組み込んで回転ドラムから
回転を取り出して置物の上の可動部材に動きを与えるよ
うな用途に使われる場合に、アクション用の回転を簡単
な構造で取り出し得るオルゴールを提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、くし歯状の振動弁を有する振動板と、
周面に多数のピンを有する回転ドラムと、この回転ドラ
ムの回転駆動源となるぜんまいと、ぜんまいの解放時に
ぜんまい巻上軸の回転を増速する増速ギア列と、増速ギ
ア列と係合し、ぜんまいの解放力に制動をかける制動部
材と、振動板の振動を取付け部材に伝達するフレームと
から成るオルゴールにおいて、回転ドラムの回転中心軸
と、ぜんまいの巻上軸とがフレーム面に対してそれぞれ
垂直になるように、ぜんまいと回転ドラムをフレーム上
に取付け、かつ、振動板の先端がドラムのピンと係合す
るように、振動板をフレームに対して垂直に配置するよ
うにしている。 また、本発明のオルゴールは、回転ドラ
ムの回転中心軸と、ぜんまいの巻上軸とをフレームに対
してそれぞれ垂直に設けると共に、振動板の先端が回転
ドラムのピンと係合し、かつ、回転ドラムの回転中心軸
が、振動板の先端の延長上の平面とほぼ重なるように、
振動板を前記台座に固定するようにしている。更に、本
発明のオルゴールは、回転ドラムの回転中心軸と、ぜん
まいの巻上軸とをフレームに対してそれぞれ垂直に設
け、振動板をその先端が回転ドラムのピンと係合するよ
うに台座に固定したとき、ぜんまい巻上軸が、振動板の
平面に対して台座の取付面側に配置するようにしてい
る。
【0015】したがって、従来のオルゴールが必要とし
ていた回転ドラム及び振動板の占有平面積が著しく小さ
くなり、回転ドラムの下の穴や振動弁の下の無駄な空間
が発生しないので、その分だけ各構成部品の配置を集約
してフレームの寸法を小さくすることが可能となり、コ
ンパクト化と軽量化が達成される。また、回転ドラムの
回転軸と置物などの上の可動部材に動きを与えるための
回転軸とが同じ向きであるため、回転ドラムから直接あ
るいは回転ドラムと平行に設置された軸から方向転換す
ることなく回転を取り出すことができる。
【0016】そして、巻上軸と回転ドラムとが平行でか
つフレームに対し垂直に配置されているため、巻上軸を
利用してオルゴールを含む置物全体に回転などの動きを
与え得る。
【0017】更に、本発明のオルゴールは、ぜんまいの
巻上軸をフレームのほぼ中心に配置するようにしてい
る。そこで、ぜんまいを中心に全ての構成要素が無駄な
く均等に配置できるため、設置スペースが集約でき、フ
レームを小型化すると共にほぼ正方形にすることが可能
となって、オルゴールの取り付けの向きの制約が無くな
る。しかも、巻上軸を回転させてアクションを得る場
合、置物の中心で回転するため、回転に要するスペース
が最小値となる。
【0018】また、本発明のオルゴールは、増速ギア列
にウォームを2段用いている。この場合、平歯車を組み
合わせる場合よりも増速比を大きくできるのでコンパク
ト化による省スペースが可能となる。
【0019】また、本発明のオルゴールは、フレームの
ほぼ中心を挟んでほぼ対称位置の2箇所に取付穴を設
け、少なくとも1箇所を振動板の付近としている。そこ
で、少ない取り付け箇所でありながら相手側部品へのフ
レームからの音の伝達が良好となり、音量増大が図れ
る。しかも、少ない取付箇所でフレームが置物などの被
取付部材(図示省略)に強固に固定され、最良の音響効
果が得られる。
【0020】また、本発明のオルゴールは、ぜんまいと
ギア列並びに回転ドラムを樹脂製一体成形ケースで囲繞
し、該ケースとフレームとでオルゴールの輪郭形状を形
成するようにしている。そこで、ケースが共鳴し易くな
るため発音体として機能させることができ、フレームの
小型化に伴う音量低下を小さく抑えることができる。ま
た、ケースとフレームとによってぜんまいのみならずギ
ア列、回転ドラム及び制動部材が完全に覆われかつほぼ
真四角な輪郭形状が得られるため、梱包時に無駄なスペ
ースを作らないで梱包密度を上げることができる。しか
も、ケースで全体が覆われるため剛性が高くなり、どこ
を押さえても構造的に弱いところがなくなる。加えて、
ギア列などが完全に覆われて段ボール片やその他の塵が
ギアの間に噛み込むことを防止できる。したがって、オ
ルゴールの輪郭形状に沿った凹凸を形成する発泡スチロ
ールなどの発泡性樹脂製梱包材を使用する必要がなくな
る。
【0021】また、本発明の第2実施例のオルゴール
は、回転ドラムの上端を支持するケースが上側のドラム
端板より大径に形成され、ドラム端板を完全に覆うよう
にしている。この場合、ドラムの上側の端板をケースで
完全に覆うため、支持剛性が高くなり、ドラムを安定支
持すると共に落下時などにドラムに衝撃が直接加わるの
を防ぐ。
【0022】また、本発明の第2実施例のオルゴール
は、回転ドラムの下端部がフレームのテーパー穴で支持
され、上端部がケースで支持されると共にケースと回転
ドラムの端板との間にスラスト方向に付勢するばねを介
在させて弾性支持されている。この場合、経時変化によ
ってばね性を失うことがなく、回転ドラムのがたつきを
招くことがない。このため、振動弁を弾く際にドラムが
逃げることを防止して澄んだ音を奏でることができる。
【0023】また、本発明の第2実施例のオルゴール
は、ケースに該ケースの外に突出するぜんまいの端部を
覆うひさし状の突起を設けるようにしている。この場
合、オルゴールを持つ際にぜんまいの耳部分を直接持つ
ことがなく、安全性が高まる。
【0024】また、本発明のオルゴールは、ケースを振
動板台座の近くにおいて前記フレームに固着するよう
にしている。この場合、ケースへの振動の伝達が効果的
なものとなり、ケースが共鳴して発音体として機能する
ため音量増大を可能とする。
【0025】また、本発明のオルゴールは、フレーム側
に高音域が配置されるように振動弁をフレームに設けた
台座に取り付けるようにしている。このため、周波数が
高い高音域側ほどフレーム側で強く固着できるので、メ
ロディーを奏でる高音域側の音質の悪さを無くすことが
できる。
【0026】また、本発明のオルゴールは、フレームに
設けた振動板固定用台座の根元部にぜんまいの係合部を
設けるようにしている。この場合、フレームと台座との
接合剛性が強くなって、フレームから振動板への振動伝
達が良くなり、音質が向上する。
【0027】更に、本発明は、ケースの固定壁部とギア
ハウジング部とを連結するブリッジを設けるようにして
いる。この場合、ケースの補強ができ、ブリッジをフレ
ーム側に設けると、オルゴールのストッパを作用させる
空間が大きくとれる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0029】図1〜図10に本発明のオルゴールの一実
施例を示す。このオルゴールは、ほぼ正方形のフレーム
1のほぼ中央にぜんまい2とその巻き上げ用の軸(巻上
軸)3とを配置し、その周りの4隅に回転ドラム4、振
動板5、増速ギア列6および制動部材7がそれぞれ配置
されている。そして、ぜんまい2とその巻き上げ用の軸
(巻上軸)3および増速ギア列6がケース8によってカ
バーされている。
【0030】本実施例のケース8は上面が平坦でかつフ
レーム1の大半を占める大きさに形成してあり、その上
にストッパや置物などの可動部材に回転や直線往復運動
などの動力を取り出すためのアタッチメントなどを取り
付けることができ、オルゴールの組み立て時にケースを
裏返しにして歯車や回転ドラム等を組み込み、フレーム
でフタをして組み上げられる。したがって、このケース
8の上面には例えば図8に示すように、U字形の溝51
を設ければこの溝51にアタッチメント52の端部53
を収容して上板54で蓋をすれば、地板等を使わずにア
タッチメント52を垂直面内で揺動自在に支持できる。
尚、本実施例の場合、ぜんまいハウジング部61と増速
ギア列6を囲繞するギアハウジング部62と、回転ドラ
ム4をフレーム1との間で回転自在に支持するドラム軸
受部9および制動部材7の回転体55が摺接して増速ギ
ア列6に制動をかける固定壁部56とがプラスチックで
一体成形されて1つのケース8を構成している。この場
合、ケース8が共鳴し易い構造となって発音体として機
能し、フレーム1の小型化に伴う音量低下を小さくでき
る。また、上述したように、置物などの可動部材に対し
て動きを伝達するためのアタッチメントや地板などの取
り付け場所が広く取れるという利点を有しているが、こ
れに特に限定されない。例えば、ぜんまいハウジング部
61と、ギアハウジング部62と、ドラム軸受部9およ
び固定壁部56とがそれぞれ別々にあるいは一部別々に
成形してフレーム1上で互いに連結させるようにしても
良い。いずれにしても、ぜんまい2だけでなく、全ての
ギア12〜17、回転ドラム4及び制動部材7を一体な
いし別体のケースで覆っていれば、オルゴール全体の輪
郭形状がほぼ真四角で平坦な表面を有し、尚かつどこを
押さえても構造的に弱いところがないし、ギア列6に梱
包材やその他の塵が噛み込むことがない構造となるた
め、発泡スチロールなどの梱包緩衝材を使わなくとも輸
送用梱包が可能となる。発泡スチロールなどの発泡樹脂
製緩衝材の使用は地球環境を悪化させるものとしてその
使用の中止が世界的に求められている。このことから、
発泡スチロールを必要としない輸送用梱包を可能とする
ことは有益である。しかも、発泡スチロールの回収コス
トが不要となるため、流通コストを低減し得る。
【0031】回転ドラム4は、フレーム1の一隅に、フ
レーム1に対し垂直に立てて配置され、フレーム1とこ
れに平行なケース8から突き出されたドラム軸受部9と
によって垂直な回転中心まわりに回転自在に支持されて
いる。したがって、回転ドラム4のフレーム1に等測投
影により描かれた投影平面図形(等測図)は円形とな
り、従来例に比し小面積となっている。尚、本明細書に
おいては、上述の投影平面図形の面積を占有平面積と呼
ぶ。本実施例の場合、回転ドラム4は、振動板5を弾く
ピン4dを内側から打ち出した胴部4aと、この胴部4
aの一端開口を塞いで軸受部を構成する端板4b及びぜ
んまい2の巻上軸3に設けられたギア12(1番ギアと
呼ぶ)に噛合するピニオン10と置物などの可動部材に
動きを与えるための回転を取り出すためのギア11とが
一体形成された端板4cとから構成されている。各端板
4b,4cは胴部4aに対し圧入されることによって固
定されている。この回転ドラムは、下端側の端板4cが
フレーム1に形成されたドラム軸支持用孔18に支持さ
れ、上端側の端板4bがケース8と一体の軸受部材9か
ら突出するテーパ筒軸部19の嵌合によって回転自在に
支持されている。ドラム軸支持用孔18はフレーム1を
貫通しておらず底を有しているが、場合によってはフレ
ーム1を貫通した孔とすることもある。回転ドラム4付
近のオルゴール高さを低くするために、ドラム軸支持用
孔18の周りに凹部20を形成して、回転ドラム下端の
ピニオン10部分を収容するように設けられている。回
転ドラム4の周面には振動板5を弾くピン4dが突設さ
れている。
【0032】また、回転ドラム4は、他のギアなどを介
さずに直接回転を外部へ取り出すため、ドラム中心に外
部出力軸63をワンタッチで装着し得るように設けられ
ている。例えば、回転ドラム4の上方の端板4bの中心
(回転中心と一致する)に外部出力軸63が貫通する貫
通孔64を設けると共に、ドラム中程でドラム径方向内
側に突出する抜け止め用爪65を備えて径方向に開閉す
る弾性アーム66を設ける一方、更に下方の端板4cに
回転ドラム4のほぼ回転中心線上に位置して外部出力軸
63の先端部分を少なくとも回転方向に実質的に回転ド
ラムと一体化するためのあるいは圧入などによって完全
に一体化するためのスプラインやセレーションなどから
成る係合部67を設けている。このとき、ドラム軸受部
9には端板4bの貫通孔64よりも大きい径の貫通孔7
0が設けられ、外部出力軸63がドラム軸受部9に接触
しないようにされている。また、抜け止め用爪65は外
部出力軸63に設けられている環状溝68と係合する。
また、係合部67には外部出力軸63の押し込み深さを
規制するための位置決め部を設けることが好ましく、通
常はスプラインやセレーションなどの穴の底69が位置
決め部を兼用している。この抜け止め用爪65と環状溝
68および係合部67などを利用する場合、回転運動を
取り出すためのストレートシャフトあるいは首振り運動
などを与える湾曲したシャフトなどの外部出力軸63を
回転ドラム4の上方からただ挿入して押し込むことによ
って、回転ドラム4に対して抜け出さないように固定で
きると共に回転方向にも一体化されて一体回転するよう
にできる。このとき、回転ドラム4から大きなトルクで
縦方向に直接回転出力が取り出し得る。尚、回転ドラム
4の端板4cに形成された置物などの可動部材に動きを
与えるための回転を取り出すためのギア11は落下など
による衝撃からの保護が必要である。そこで、本実施例
では、フレーム1はギア11がフレーム1の外にはみ出
さないように、ギア11よりもわずかに外に出張る大き
さに形成されている。したがって、落下などの際に、ま
ず硬いフレーム1が衝突するため、ギア11が破損した
り傷つくのを防止できる。
【0033】回転ドラム4の上端側を支持する軸受部9
は、ケース8と同じ材質例えばプラスチックで一体成形
されている。この軸受部9は、一部分が薄肉に形成され
てばね性が与えられたダイアフラム形のばね弾性部22
を有し、その内側に形成したテーパ筒軸部19を回転ド
ラム4のテーパ穴部21に挿入して押しつける方向に一
定圧力を付与するばね構造を形成している。
【0034】振動板5は、フレーム1から垂直方向に突
出している台座57の側壁57aに例えばビス58など
で止められて、回転ドラム4と同様にフレーム1に対し
て垂直で横向きに設置されており、振動板5の占有平面
積がほぼ板厚程度で、従来例に比し著しく小面積となっ
ている(本明細書ではこの状態を振動板5を横置きにし
た状態という)。ビス58がねじ込まれる台座57の表
面には、例えば0.5mm程度の凹部から成る振動板取
付空間87が設けられている。この振動板取付空間87
の存在によって台座57に振動板5が強固に締め付けら
れて固定される。ここで、フレーム1と一体成形される
振動板5の台座57は鋳造の際の型抜きを容易にするた
め、台形に製作することが好ましい。また、振動板5
は、フレーム1に近い方即ち台座面積が広い方に高音域
側が、フレーム1から離れる方即ち台座面積が狭い方に
低音域側が位置するように配置されて固定されることが
好ましい。一方、これに対応して回転ドラム4も、フレ
ーム1に近い方に高音域側が、軸受部材9に近い方に低
音域側が位置するように配置されている。したがって、
振動エネルギーの強い高音側が強く支持できて回転ドラ
ムのがたつきが防げ、ばね弾性部22の押圧力で回転ド
ラムの回転むらも防げる。
【0035】ぜんまい2の巻上軸3は、フレーム1のほ
ぼ中央に該フレーム1を貫通するように配置され、ケー
ス8のぜんまいハウジング部61とフレーム1とによっ
て回転自在に支持されている。例えば、図3、図5、図
7の(B)に示すように、巻上軸3はその上端の軸部3
aが、フレーム1のほぼ中心となるようにぜんまいハウ
ジング部61の中央から偏心させて設けられたボス部7
2に穿孔された軸受孔71に嵌合して支持される一方、
下端側の軸部3bはフレーム1の軸受孔23を貫通して
フレーム1の外へ突出している。そして、フレーム1の
外に突出した巻上軸3の下端軸部3bにはねじ3cが切
られて巻鍵(図示省略)やそれの代用となる台座(図示
省略)が通常取り付けられる。巻上軸3の中央にはぜん
まい2の内側端を係止するためのぜんまい止めピン29
が図7の(B)に示すように径方向に突き出るように設
けられている。このぜんまい止めピン29とぜんまい2
の内側端の穴(図示省略)を利用してぜんまい2を引っ
かけ、巻上軸3を巻き上げ方向に回転させることによっ
てぜんまい2をケース8のぜんまいハウジング部61内
に巻き込むようにしている。そして、ぜんまい2の外端
の耳部分2aがケース8の側壁面とフレーム1のリブ7
4とで形成されたぜんまい係止用開口59に引っかけら
れて止着されている。この場合、ケース8の側壁面との
間でぜんまい係止用開口59を形成するフレーム1のリ
ブ74は、振動板5を取り付ける台座57と連結される
ようにして一体に成形され、リブとしての働きと同時に
台座57の質量を増加して音の伝播を良くする。
【0036】尚、ぜんまい2のぜんまいハウジング部6
1内への巻き込みはオルゴールの組立が完了した後に巻
上軸3を使って行われる。更に、ぜんまい2の内端が巻
軸3のピン29から外れないようにするため、強いトル
クでぜんまい2の巻締めを行う。これら一連の工程は巻
上軸3に形成されている巻鍵用ネジ3cを利用しぜんま
い自動巻上げ機を使って機械的に高速回転で自動的に行
われる。そして、巻締めた後は、逆回転を行って、巻鍵
用ネジ3cからぜんまい自動巻上げ機を外す。その後、
ぜんまい2の蓄勢力でオルゴールは鳴奏し、蓄勢力の解
放で鳴奏が停止する。
【0037】巻上軸3に連結される1番ギア12は、回
転ドラム4のピニオン10と同様にフレーム1の他のど
こよりも低所となる凹所の中に収容され、フレーム1の
軸受孔23の周りの凸部75で回転自在に支持されてい
る。そして、その上にぜんまい2が設置されている。こ
の巻上軸3と1番ギア12とはラチェット24を介して
一方向にのみ回転を伝達するよう連結されている。ラチ
ェット24は、例えば図7の(A)に示すように、平面
形状がほぼS字形を成し、中央の環状部24aが巻上軸
3に対し回転方向にのみ係合するように嵌合されてい
る。例えば中央の環状部24aの内周面に90°置きに
凹部25を形成して巻上軸3の外周面に90°置きに形
成された凸部26と回転方向にのみ係合し、巻上軸3と
ラチェット24が共に回転するように設けられている。
ラチェット24の円弧状の弾性アーム24bは、180
°間隔で対称的に形成され、その先端に1番ギア12の
ボス部の内周面に形成されている爪28と一方向にのみ
係合する爪27が設けられている。爪28は、15°間
隔で全周を24等分するように設けられ、ぜんまい巻き
上げ時に「チッチッチッ…」という軽快で高級感を醸し
出すラッチ音を発生させながら爪27を通過させるよう
にして巻き上げフィーリングを良くしている。この爪2
8は、例えば図7においてラチェット24の反時計回転
方向で爪27と係合する法線方向の歯面を有し、ラチェ
ット24の時計回転方向には弾性アーム24bを内側に
変形させてラチェットの爪27が1番ギア12の爪28
を乗り越えて回転の伝達が行われないように斜面が設け
られている。
【0038】更に、本実施例において重要な目的の1つ
としてはオルゴールのコンパクト化が挙げられる。具体
的には、一般市場で最も普及している44×50mm
(フレーム寸法)オルゴールと鳴奏時間や鳴奏音域等に
ついて同等以上の性能でありながらも、製品サイズが従
来品よりもかなり小さく、例えばこれに特に限定される
ものではないが、約25%小さな40×40mm前後の
正方形あるいは縦横比が数mm程度異なるほぼ正方形の
大きさのもの(例えば39×41mm程度のフレーム寸
法を含む)にすることを目的としている。フレームサイ
ズを従来品よりも小さくした上にほぼ正方形にする場
合、正方形あるいは円形の置物などのケースに収納する
際にどの向きでも収まるし、ケースの中央に巻上軸3を
配置できると共に一隅側の回転ドラムの回転を回転軸方
向にそのまま取り出すことができる。そして、フレーム
1の配置位置・向きを巻上軸3を中心として回転させる
だけで、オルゴールによって駆動させる可動部材のため
の回転を正方形のケースの所望する角から取り出すこと
ができる。また、置物などのケースが円形の場合には、
フレーム1の外接円よりも僅かに大きな内周壁面を有す
るケースに対して本実施例のオルゴールを組み込むこと
ができる。即ち、オルゴールを収納する置物のケース部
分をコンパクトなものとできる。本発明のオルゴールの
場合、前述の通り回転ドラム4、振動板5の占有平面積
が著しく小さくなり、かつ従来のオルゴールのように、
フレーム1の上の回転ドラム4の高さを低くするための
回転ドラム4下の穴は不要であるし、振動板5の下の空
間も不要となる。加えて、縦にした回転ドラム4と振動
板5の横のスペースを取付用孔37のための空間として
利用できることから、無駄な空間を無くして各構成部品
の配置を集約できる。そのうえ、フレームの寸法を小さ
くしかつ突起物などを少なくすることで、重量も大幅に
例えば30%前後軽くできる。
【0039】また、オルゴールの性能の低下を招かずに
小形化を可能とするため、増速ギア列6をぜんまい2の
周りにできるだけ近づけて配置する工夫が為されてい
る。即ち、相直交する2本のウォーム15,17を採用
し、これらをぜんまい2の周りに可能なだけ接近させて
配置するようにしている。2段のウォーム15,17を
採用することによって増速比を大きくとることができる
ので、ギア列をコンパクトにして省スペース化を可能と
している。そして、1番ギア12には回転ドラム4のピ
ニオン10の他に増速ギア列6を介して制動部材7が連
結されている。増速ギア列6は、1番ギア12と噛合す
る2番ギア13、これと同軸上の2番ウォームホイール
14、この2番ウォームホイール14と噛合する3番ウ
ォーム15、この3番ウォーム15と同軸上に配置され
た3番ウォームホイール16と、この3番ウォームホイ
ール16と噛合する4番ウォーム17とから構成されて
いる。そして、4番ウォーム17には制動部材7が取り
付けられている。この増速ギア列6はギアハウジング部
62によって覆われている。これによって、増速ギア列
に塵埃や綿埃等が侵入するのを防いでいる。この場合、
作業者の衣服や工場等の雰囲気が塵埃や綿埃で汚染され
ていても増速ギア列を構成する歯車や軸に巻き付くこと
はない。
【0040】ここで、1番ギア12のケース8側となる
上方に配置される3番ウォーム15は、1番ギア12が
妨げとなってフレームから直接軸受部を突出させること
ができない。しかし、1番ギアの外から軸受部を地板な
どを使って形成しようとすると、構造が複雑となり、狭
いギアハウジング部内では他のギアなどの配置位置など
に制限を受け好ましくない。そこで、図9に示すよう
に、3番ウォーム15は、2番ウォームホイール14か
ら3番ウォーム15に回転が伝達される際に3番ウォー
ム15に作用する矢印方向のスラストとラジアル方向の
力によってケース8の軸受部31に押しつけられるよう
に設けられている。一方、ケースの軸受部31は下向き
に開口された逆U字形の溝から成り、3番ウォーム15
の軸端が上方及び側方へ移動するのを規制している。更
に、図9及び図10に示すように、2番ウォームホイー
ル14の下端にフランジ30が設けられ、このフランジ
30によって回転が伝達されないときの3番ウォーム1
5が支持されるように設けられている。また、3番ウォ
ーム15の他端側はケース8の側壁に設けられた逆U字
形の軸受部32とフレーム1側から突出してこれに嵌合
する凸部33とによって挟持されて回転自在に支持され
ている。3番ウォーム15の4番ウォーム17と交差す
る部分には3番ウォームホイール16が形成され、その
上に4番ウォーム17が設置されて噛み合わされてい
る。4番ウォーム17はその軸端の一方がケース8の軸
受孔34に挿入され、他端がウォームホイール16とケ
ース8の逆U字形の軸受溝35とによって支持されてい
る。したがって、ウォーム17の他端を下から支持する
ための突起が不要となり、フレーム1からの突起物を少
なくすると共に高さもフレーム1寄りの位置で支持され
るため低くできる。このため、フレーム1の上に突出す
る突起物が凸部33の1つだけで、しかもそれが低くで
きるので、フレーム製作の後の加工時などに突起物の倒
れや折損などの事故などが引き起こされることが少な
い。
【0041】尚、2番ギア13と2番ウォームホイール
14およびフランジ30はプラスチックあるいは必要に
応じて金属などで一体成形され、ケース8側からフレー
ム1側へ突き出たケース8と一体のシャフト84に回転
自在に支持されている。シャフト84は、ケース8のギ
アハウジング部62の天井面からフレーム1側へ突き出
るように設けられ、フレーム1側にあけられた支持孔3
6に先端部84aが嵌合されてフレーム1とケース8と
に支持されている。このシャフト84はギア13及びウ
ォームホイール14をフレーム1側の低い位置に設置し
たため、長くなる。そこで、プラスチック成形時のひず
みをなくすためには、空洞を設けて肉厚を均一にするこ
とが必要となることから、これを可動部材を取り付ける
ための穴82として利用することにしている。この取付
孔82は、他の取付孔79,80,81と異なり深くで
きるので、強い固定力が要求されるアタッチメントなど
を取り付けるのに利用できる。
【0042】制動部材7は、ゴムまたはゴム類似品など
の弾性体から成る回転体55とこの回転体55が接触す
る固定部材56とで構成されている。本実施例の場合、
固定部材56はケース8と一体成形された壁部(以下、
固定壁部56と呼ぶ)によって構成されている。回転体
55は4番ウォーム17の軸部に圧入嵌合されるボス5
5aと、このボス55aから径方向に突出した一対の摩
擦部材55c,55cと、ボス55aと摩擦部材55
c,55cとを連結する連結部材55b,55bとから
成っている。連結部材55b,55bは、比較的肉薄に
形成されており、回転時に摩擦部材55c,55cに働
く遠心力によって撓み、摩擦部材55c,55cが固定
壁部56の壁面に接触する方向に変位することを可能と
している。この回転体55は、4番ウォームギアの回転
によって、摩擦部材55c,55cが空気抵抗を受けつ
つ回転すると共に固定壁部56の壁面に接触してブレー
キをかけるため、増速ギア列6の回転ひいてはこれと連
結されている回転ドラム4の回転を一定に保つ。
【0043】ケース8のギアハウジング部62と固定壁
部56との間の回転体55を回転自在に収容する開放空
間76の側方開口と底面側開口との隣接する角部分に
は、固定壁部56とギアハンジング部62とを連結する
ブリッジ77がこれらと一体成形されている。このブリ
ッジ77は、図3に示すように、断面形状三角形を成し
ている。そして、このブリッジ77の上面と固定壁部5
6とぜんまいハウジング部61との連結部分の上面とを
結ぶ対角線78よりもフレーム1寄りの部位に回転体5
5を固着した4番ウォーム17のシャフトが配置される
ように回転自在に支持されている。この場合、固定壁部
56の角に落下衝撃が加わっても、4番ウォーム17の
シャフトを支えている付近は撓むことがなく、軸受部分
をシャフトが突き抜けることがない。尚、図示していな
いが、開放空間76の上方の開口を利用して、あるいは
固定壁部56の適宜箇所に設けられる穴を利用して、摩
擦部材55cあるいは連結部材55bに当接して制動部
材7の回転を妨げオルゴールの鳴奏を停止させるストッ
パが開放空間76内に差し込み得るように設けられてい
る。フレーム1の相手側製品等への取り付け方は、共鳴
を良好なものとする上で重要である。即ち、振動板5か
ら離れた箇所を取り付けると、フレームが浮いて強く相
手部材に押しつけられない事態が起きたり、均等に押さ
えつけなければ歪みや振動伝播のアンバランスが起き
る。このため、一般にフレーム外周寄りの3ヶ所で三角
形の各頂点となる位置をビスで締め付けることが従来か
ら望まれている。一方、取付作業を迅速なものとするに
は、できるだけ少ない点数で取り付けることが望まれ
る。そこで、本実施例の場合、フレーム1の中央の巻上
軸3を収める軸受用孔23と振動板5の近くとを通る直
線上の軸受用孔23を間に挟んだ対称位置に取付穴3
7,38が設けられている。このとき、最も少ない取付
箇所でフレーム1が置物などの被取付部材(図示省略)
に強固に固定され、最良の音響効果が得られる。
【0044】また、フレーム1にはケース8を取り付け
るための4箇所のかしめ用の穴39,40,41,42
が設けられている。この4箇所の孔39,40,41,
42にはフレーム1から突出しているかしめ用ピンを挿
入させてその頭部分を潰すことによってケース8をフレ
ーム1に固定するように設けられている。また、場合に
よっては、かしめによらずビス止めなどでケース8を固
定するようにしても良い。
【0045】また、ケース8には可動部材を取り付ける
ための複数の孔、例えば4箇所の孔79,80,81,
82が設けられている。更に、巻上軸3を支持するぜん
まいハウジング部62のボス部72によって軸受孔71
の上方に凹部60が形成され、この凹部60を利用して
アタッチメントや軸などを装着するようにしても良い。
また巻上軸3から直接回転を取り出すようにしても良
い。更に、この凹部60の縁には凸部73がケース8の
上面から突出するように形成され、凸部73を地板やア
タッチメント85の回転止めや位置決めとして利用する
ようにしても良い。例えば、前述の4箇所の孔79,8
0,81,82のいずれかに地板あるいはアタッチメン
ト85をビス止めする一方、この地板あるいはアタッチ
メント85に凸部73に嵌まる孔86などを設けておい
て、この孔86を凸部73にはめることによって位置決
めあるいは回り止めを行う。
【0046】回転ドラム4をフレーム1に対して立てた
ことによって1番ギア12の位置をフレーム面にまで下
げることができる。したがって、従来と同じオルゴール
高さであれば、横置きの回転ドラム104のベベルギア
112の高さに合わせるためフレームを上方に突出させ
ていた分だけぜんまい2の上方とケース8のとの間にス
ペースができる。そこで、そのスペース部分を利用して
ケース8特にぜんまいハウジング部62の内側にリブ8
3を設けてケース8を補強することができると共に、ま
た可動部材取付用の孔(可動部材をアタッチメントを介
してあるいは介さずに直接取付るための孔)79,8
0,81も設けることが可能となった。例えば、図15
に示す従来のオルゴールのケース101の場合、巻上軸
を支持する部分の肉厚は従来1.5mm程度しかとれな
かったが、本実施例の場合、同じオルゴール高さの同等
あるいはそれ以上の性能でありながらリブ83を含めて
5mm程度の肉厚をとることができた。オルゴール全体
の高さを低く抑えるために十分な厚さとできなかった従
来のオルゴールのケースは、オルゴールを落下させた際
に巻上軸の先端の巻き鍵部分から衝撃が直接ケースに伝
わる構造にすると、ケースを巻上軸が突き抜ける虞があ
り、耐落下強度を上げるための対策が別個に必要であっ
た。本実施例のケース構造はリブ83の形成による補強
によって軸方向の衝撃に対して十分な強度がケース8の
ぜんまいハウジング部61に与えられる。
【0047】フレーム1を覆うケース8が占めていない
回転ドラム4の近傍の場所43には、回転ドラム4から
人形や飾りなどの可動部材を回転ないし揺動、上下動等
をさせるための回転を取り出すシャフト(図示省略)及
びそれに固定されたギア44を保持するための孔45が
開けられている。ギア44を取り付けた回転取り出し用
のシャフトは、例えばケース8に設けられた各種取付用
の孔79,80,81,82,60のいずれか1つある
いは2つ以上を利用して固定されたアタッチメント(図
示省略)に上端が回転自在に支持されると共に下端が孔
45に保持されて、回転自在に保持される。ギア44を
取り付けたシャフトからは回転ドラム4の回転よりも高
速の回転が取り出される。この孔45にはギア44の他
にアタッチメントを取り付けたり、軸やピンなどをビス
やかしめによって固定してその周りをギアなどが回転し
得るように支持させても良い。また、ケース8の側方の
スペース46,47には3番ウォーム15をケース外ま
で突出させて回転を取り出すためのギア(仮想線で示
す)48などを設けても良いし、アタッチメントを装着
するためのブラケット49(仮想線で示す)を形成して
も良い。例えば、ブラケット49にアーム50を取り付
けて揺動可能に支持させ(図2参照)、回転ドラム4側
にクランク(図示省略)を取り付け、このクランクの回
転によってアーム50を揺動させるようにしても良い。
【0048】以上のように構成されたオルゴールによる
と、ケース8側に軸受けなどの支持構造物を設けてギア
やぜんまいなどの全ての要素をケース8内へ落とし込む
ように収めてからフレーム1に被せるようにして固定す
ることによって組み立てられる。したがって、組立が簡
単であると共にフレームが肉薄となり軽量でコスト低減
が可能となる。従来のオルゴールは、フレーム1の上に
各ギアや回転ドラムなどの全ての要素を載せるようにし
ているので、フレーム1側に支持のための突起物が多数
必要となり、フレーム1が肉厚となり重くなると共にコ
ストがかかる問題があったが、本発明によりこの問題は
解消した。
【0049】また、以上のように構成されているので、
中央の巻上軸3を回転させてぜんまい2を巻き上げた後
に図示していないストッパを制動部材7から外せば、ぜ
んまい2の解放によって巻上軸3が回転し始める。巻上
軸3の回転は、ラチェット24を介して1番ギア12へ
伝達されこれを回転させる。1番ギア12の回転はピニ
オン10を介して回転ドラム4に伝達され、回転ドラム
4を回転させる。このとき、1番ギア12と噛合する2
番ギア13を含む増速ギア列6にも回転が伝達され、2
番ギア13→2番ウォームホイール14→3番ウォーム
15→3番ウォームホイール16→4番ウォーム17へ
と回転が増速されながら伝達され、4番ウォーム17に
取り付けられた制動部材7を高速回転させる。制動部材
7は回転体55c,55cが空気抵抗を受けつつ回転す
ると共に固定部材56の壁面に接触してブレーキをかけ
るため、1番ギア12が高速回転するのを制する。した
がって、回転ドラム4も定速度で回転し、オルゴールが
安定して鳴奏される。
【0050】このとき、可動部材を駆動するための回転
が回転ドラム4と一体成形されたギア11と平行に設置
されたギア44から取り出される。回転ドラムの軸にシ
ャフトを圧入してドラムから回転を取り出しても良い。
このように可動部材の出力が取り出せる。
【0051】また、図11から図14に本発明オルゴー
ルの第2の実施例を示す。このオルゴールは、回転ドラ
ムの支持構造と振動板の台座、ケースのかしめ箇所並び
にケース形状及びガバナー構造を図1から図10に示す
実施の形態と異にする。なお、図1から図10と同じ符
号を付したものについては、同じ構成なので説明を省略
する。
【0052】回転ドラム4は、フレーム1の一隅に、フ
レーム1に対し垂直に立てて配置され、フレーム1とこ
れに平行なケース8から突き出されたドラム軸受部9’
とによって垂直な回転中心まわりに回転自在に支持され
ている。ここで、ドラム軸受部9’は回転ドラム4の上
端側の端板4b全体に覆いかぶさる大きさの皿形に形成
されている。この回転ドラム4は、図14に示すよう
に、下端側の端板4cに一体成形された軸部4eがフレ
ーム1に形成されたドラム軸支持用孔18’に支持さ
れ、上端側の端板4bがケース8と一体の軸受部材9か
ら突出する軸部19’の嵌合によって回転自在に支持さ
れている。ドラム軸支持用孔18’は回転ドラム4の下
端板4c側の開口部がテーパ穴91とされ端板4cの軸
部4eに形成されたテーパ肩部92を受け支えるように
設けられている。一方、ドラム軸受部9’は回転ドラム
4の上端板4bをほぼ覆って落下衝撃などから保護する
に十分な剛性を有するように形成されていることからば
ね性を発揮できない。そこで、ドラム軸受部9’と上端
板4bとの間に回転ドラム4を軸方向に付勢するばね9
3を介在させることによって回転ドラム4をフレーム1
のテーパ穴91に押しつけると共に回転ドラム4に対し
て一定の制動力を付与する。そして、ドラム軸受部9’
の内側に形成した円筒状の軸部19’を回転ドラム4の
上端板4bの穴21’に挿入して回転ドラム4を回転自
在に支持している。ここで、ばね93としては例えば皿
ばねが使用されている。皿ばね93は座金88を介して
ドラム軸受部9’に押し当てられてドラム軸受部9’に
対して摺動可能に取り付けられている。この皿ばね93
は、ばね定数を小さくしかつ部品の寸法ばらつきを吸収
するため、図12に示すように渦巻き状でかつ軸方向に
延びる3本の脚部を有するものとしているが、これに特
に限定されるものではない。尚、回転ドラム4から直接
回転を取り出す軸(図示省略)が配置される部位(孔4
5の上方)には切り欠き90が設けられている。
【0053】また、回転ドラム4は上端板4bと下端板
4cとを直接圧入により嵌合させることによってドラム
全体を一体化している。即ち、上端板4b及び下端板4
cからそれぞれ内方へ向けて圧入用のスリーブ4f,4
gが一体成形によって突出され、両端板4b,4c間に
胴部4aを挟み付けてスリーブ4f,4gを圧入嵌合さ
せることによって、両端板4b,4cと胴部4aとの3
部材が結合されて一体化される。これによって、鳴奏時
の下端板4cの空回りを防止できる。また、回転ドラム
4の剛性が高くなるとともに音が良くなる。尚、この実
施の形態においても、回転ドラム4の端板4cに形成さ
れた置物などの可動部材に動きを与えるための回転を取
り出すためのギア11は落下などによる衝撃からの保護
が必要である。そこで、フレーム1はギア11がフレー
ム1の外にはみ出さないように、ギア11よりもわずか
に外に出張る大きさに形成されている。したがって、落
下などの際には、回転ドラムの両端板4b,4c付近は
ドラム軸受部9’とフレーム1で保護され、傷つくのを
防止できる。
【0054】一方、フレーム1と一体成形される振動板
5の台座57’は台形に製作されている。そして、フレ
ーム1に近い方即ち台座面積が広い方に高音域側が、ま
たフレーム1から離れる方即ち台座面積が狭い方に低音
域側が位置するように振動板5が配置されてねじ止め固
定される。一方、これに対応して回転ドラム4も、フレ
ーム1に近い方に高音域側が、軸受部材9に近い方に低
音域側が位置するように配置されている。したがって、
回転ドラムはフレーム1寄りのメロディーを奏でる高音
域ほど回転ドラム4のがたつきが抑えられ、振動弁を弾
く際にドラムが逃げることを防止して澄んだ音を奏でる
ことができる。
【0055】台座57’は、フレーム1と交差する根元
部分が台座57’に伝達される振動の方向を音叉のよう
にフレーム1と直交する垂直方向に変えるような曲面9
4に形成されている。これによって、音量の増加を図っ
ている。
【0056】また、ケース8は、ぜんまい2の末端の耳
部分2aが引っかけられるぜんまい係止用開口59の上
方、即ちぜんまい係止用開口59をフレーム1のリブ7
4との間で形成するケース8の側壁面にぜんまい2の耳
部分2aを覆うひさし状の突起95を形成している。こ
の場合、ぜんまい2の耳部分2aは、上方が突起95で
完全に覆われ、下方にはフレーム1があるため、オルゴ
ール組立作業時や置物などへの組込作業時、若しくは輸
送時の取り扱い時などにオルゴールを持とうとしても耳
部分2aに指などが触れることを防ぎ、安全性が高くな
る。
【0057】また、フレーム1の相手側製品等への取り
付け方は、共鳴を良好なものとする上で重要である。即
ち、振動板5から離れた箇所を取り付けると、フレーム
が浮いて強く相手部材に押しつけられない事態が起きた
り、均等に押さえつけなければ歪みや振動伝播のアンバ
ランスが起きる。そこで、本実施例の場合、フレーム1
の中心即ち本実施の形態では中央の巻上軸3を通過し、
かつ振動板5のできるだけ近くを通る直線96上にフレ
ーム中心たる巻上軸3を挟んでほぼ対称位置に存在する
2点の取付穴37’,38’によって取り付けられるよ
うに設けられている。このとき、最も少ない取付箇所で
フレーム1が置物などの被取付部材(図示省略)に強固
に固定され、最良の音響効果が得られる。
【0058】また、ケース8は、フレーム1に4箇所の
かしめ39’,40’,41’,42’で取り付けられ
ている。この4箇所のかしめ39’,40’,41’,
42’は、おおよそ四角の平面形状を成すケース8の各
辺に設けることが好ましいが、少なくとも1箇所は振動
板5の台座57’の近く、最も好ましくは台座57’の
上に配置することである。この場合、振動板5の振動が
台座57’からケースへ効果的に伝達され、ケース8を
振動させるためケース8が共鳴体として機能し、オルゴ
ール音量を増大させ得る。これにより、フレーム1の小
型化に伴う音量低下の影響を少なくできる。4箇所のか
しめはフレーム1から突出しているかしめ用ピンをケー
ス8の穴に挿入させてその頭部分を潰すことによって行
われている。また、場合によっては、かしめによらずビ
ス止めなどでケース8を固定するようにしても良い。
【0059】また、本実施の形態では、制動部材として
遠心力を受けて径方向外側に変形するほぼS字形の制動
板97とその周りに配置されるカップ型の制動カップ9
8とで構成されるものを採用している。これによって、
製造誤差並びに組立誤差に起因する制動量のばらつきを
防止している。制動部材7’は、ウォーム軸17にほぼ
S字状のゴム製制動板97を固定し、ケース8の壁面5
6に制動板97を囲む制動カップ98を固定することに
よりウォーム軸17の回転力に応じて制動板97の先端
側が遠心力を受けて外側の制動カップ98に向けて広が
り摺接して摩擦制動をかけるものであり、制動力は大き
い。しかも、回転体の取付位置やウォームのスラスト方
向への移動に左右されずに安定した制動力が得られる。
制動カップ98の更に外方には、風切り羽根99が設け
られている。この風切り羽根99はウォーム軸17に固
着されている。この制動カップ98の周りを回転する風
切り羽根99は、回転むらを抑制する。尚、風切り部材
に対し図示していないストッパーを差し込み制動部材を
停止させるようにすることができる。
【0060】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施例の如く巻上軸3を回転ドラム4と
同様にフレーム1に対して垂直に立てること、またそれ
をフレーム1の中央に取り付けてその周りに他のオルゴ
ール機構を配置することは同じ性能のオルゴールよりも
約25%以上のダウンサイジングを可能とすることでは
効果的であるが、オルゴールの回転を利用してオルゴー
ルを組み込んだ人形や置物などの可動部材に所望の動き
を与える機構を単純化する点では少なくとも必要ない。
【0061】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のオルゴールは、請求項1〜3の回転ドラムの回転軸を
フレーム面に直交して立てて配置すると共にそれに沿っ
て振動板を横置きにするようにしているので占有平面積
が小さく、従来のオルゴールが必要としていた回転ドラ
ムの下の穴や振動弁の下の無駄な空間が発生しないの
で、その分だけ各構成部品の配置を集約してフレームの
寸法を小さくすることが可能となり、コンパクト化と軽
量化が達成される。回転ドラムのための穴は不要である
し、振動弁の下の空間も不要となり、その分、締付ねじ
のための空間をつくれることから、無駄な空間を無くし
て各構成部品の配置を集約できる。したがって、オルゴ
ールをコンパクトにできる。そのうえ、フレームの寸法
も小さくできるので、重量も大幅例えば30%前後軽く
でき、輸送費が安くなる。しかもドラム軸と共にぜんま
いの巻軸もフレームに対し垂直なので、置物等の底面側
にねじ巻きを設けることができると共に巻上軸そのもの
を利用して置物を回転させるなどの動きを与えることが
できる。
【0062】また、本発明によると、回転ドラムを立て
たため、巻上軸の1番ギアと噛み合う回転ドラムのピニ
オンの大きさに制約を受けなくなったため、歯数を増や
し、噛み合い率を上げ、更にモジュールを大きくとれ
る。したがって、オルゴールを組み込んだ人形やその他
の玩具あるいは置物などが落下などによって若しくは人
形や置物などの可動部材を強引に動かすこと等で外力が
付与されることによって、曲げが加えられながら回転が
与えられたり、強制回転が与えられた場合でも、回転ド
ラムのピニオンや1番ギアが破損することがほとんどな
くなる。また、1番ギアと2番ギア及び2番ウォームホ
ィールと3番ウォームとの間もモジュールが大きくでき
るため、強制回転などに対し強くなりギア破損の虞がほ
とんどなくなる。
【0063】更に、本発明によると、回転軸の向きを横
から縦に変えないでそのままの状態で可動部材を駆動す
るための回転力を取り出すことができ、回転ドラムの回
転を利用してオルゴールを組み込んだ人形や置物などの
可動部材に所望の動きを与える機構を複雑にすることが
ない。
【0064】更に、請求項4の場合、ぜんまいの周りに
これを中心に全ての構成要素が配置され、かつ回転ドラ
ムと振動板とが立てられているので、横方向に場所をと
らないと共に集約されて全体がほぼ四方形のフレーム内
に収まり、コンパクトにできる。具体的には同等の性能
を有するオルゴール、即ちぜんまい、回転ドラム及び振
動板の大きさや弁数などが同じオルゴールと比べて約2
5%以上のダウンサイジングを可能とした。また、従来
のオルゴールは回転ドラムの下に穴があき、かつ振動弁
の下に無駄な空間があるが、本発明のオルゴールは回転
ドラムのための穴は不要であるし、弁の下の空間も不要
となり、その分、締付ねじのための空間をつくれること
から、無駄な空間を無くして各構成部品の配置を集約で
きる。そのうえ、フレームの寸法を小さくすることで、
重量も大幅例えば30%前後軽くでき、輸送費が安くな
る。しかも、フレームのほぼ中心に巻上軸を配置するた
め、巻上軸を使って置物や玩具などを回転させようとす
る場合、例えば巻上軸にスタンド台座を取り付けてオル
ゴールを含む置物全体を回転させようとする場合には、
オルゴールを置物の中心に配置するだけで偏心しない回
転を得ることができ、そのために置物の中心に配置され
る回転軸を別個に設けたり、オルゴールのフレームの一
隅にある巻上軸を置物の中心とするために余分に置物を
大きくしたりする必要がなく、更には偏心回転を許容す
るための無用の回転スペースが必要なくなり、店先での
ディスプレイを能率的なものとできる。
【0065】また、請求項5の発明のオルゴールの場
合、平歯車を組み合わせる場合よりも増速比を大きくで
きるのでコンパクト化による省スペースが可能となる。
【0066】また、請求項6の発明のオルゴールの場
合、相手側部品へのフレームからの音の伝達が良好とな
り、音量増大が図れる。しかも、最も少ない取付箇所で
フレームが置物などの被取付部材(図示省略)に強固に
固定され、最良の音響効果が得られる。
【0067】また、請求項7の発明の場合、ケースが共
鳴し易くなるため発音体として機能させることができ、
フレームの小型化に伴う音量低下を小さく抑えることが
できる。また、ケースとフレームとによってぜんまいの
みならずギア列、回転ドラム及び制動部材が完全に覆わ
れかつほぼ真四角な輪郭形状が得られるため、梱包時に
無駄なスペースを作らないで梱包密度を上げることがで
きる。しかも、ケースで全体が覆われるため剛性が高く
なり、どこを押さえても構造的に弱いところがなくな
る。加えて、ギア列などが完全に覆われて段ボール片や
その他の塵がギアの間に噛み込むことを防止できる。し
たがって、オルゴールの輪郭形状に沿った凹凸を形成す
る発泡スチロールなどの発泡性樹脂製梱包材を使用する
必要がなく、紙製段ボールなどの梱包材の使用で足り
る。しかも、発泡スチロールなどの梱包材の回収が不要
となるため、その分のコストを低減し得る。
【0068】また、請求項8の発明の場合、回転ドラム
の上側の端板をケースで完全に覆うため、支持剛性が高
くなり、回転ドラムを安定支持すると共に落下時などに
回転ドラムに衝撃が直接加わるのを防ぐ。
【0069】また、請求項9の発明の場合、経時変化に
よってばね性を失うことがなく、回転ドラムのがたつき
を招くことがない。このため、振動弁を弾く際に回転ド
ラムが逃げて音のきれが悪くなることを防止して澄んだ
音を奏でることができる。
【0070】また、請求項10の発明の場合、オルゴー
ルを持つ際にぜんまいの耳部分を直接持つことがなくな
り、安全性が高い。
【0071】また、請求項11の発明の場合、ケースへ
の振動の伝達が効果的なものとなり、ケースが共鳴して
発音体として機能するため音量増大を可能とする。
【0072】また、請求項12の発明の場合、高音域側
ほど回転ドラムのがたつきを防止するので、メロディー
を奏でる高音域側の音のきれの悪さをなくして澄んだ音
をだすことができる。
【0073】また、請求項13の発明の場合、フレーム
と台座との接合剛性が強くなってフレームから振動板へ
の振動伝達が良くなるので、音質が向上する。
【0074】また、請求項14の発明の場合、ケースの
補強ができるので、ブリッジをフレーム側に設けると、
オルゴールのストッパを作用させる空間が大きくとれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオルゴールの一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1のオルゴールの平面図である。
【図3】図1のオルゴールの正面図である。
【図4】図1のオルゴールの左側面図である。
【図5】図1のケースを図3のV−V線に沿って断面し
た平面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】巻上軸と1番ギアとを連結するラチェットの一
例を示す図で、(A)は平面図、(B)は縦断面図であ
る。
【図8】ケース上面にアタッチメントを直接取り付ける
一例を示す断面図である。
【図9】増速ギア列を構成する3番ウォームギアの支持
構造とそれに噛み合う他のギアとの関係を示す説明図で
ある。
【図10】3番ウォームギアと2番ウォームホイール及
びフランジとの関係を示す説明図である。
【図11】本発明のオルゴールの第2の実施例を示す斜
視図である。
【図12】図11のオルゴールの平面図である。
【図13】図11のオルゴールの正面図である。
【図14】図11のオルゴールの回転ドラムとその支持
構造を示す拡大断面図である。
【図15】従来のオルゴールを示す分解斜視図である。
【図16】従来のオルゴールの回転ドラムから可動部材
に垂直軸周りの回転を与える機構を取り付けた一例を示
す斜視図である。
【図17】従来のオルゴールの回転ドラムから可動部材
に垂直軸方向の直線往復動を与える機構を取り付けた一
例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ぜんまい 3 巻上軸 4 回転ドラム 5 振動板 6 増速ギア列 7 制動部材 8 ケース 9 ドラム軸受部材 9’ ドラム軸受部材 11 可動部材に動きを与えるための回転を取り出すた
めのギア 44 可動部材に動きを与えるための回転を取り出すた
めのギア 45 ギア44を支持するための孔 57 台座 57’ 台座 91 回転ドラムを受け支えるフレームのテーパ穴 92 回転ドラムの下端板の軸部のテーパ肩 93 回転ドラムを軸方向に付勢するばね 94 台座57’の曲面部分 95 ぜんまいの耳部を覆う突起 96 フレーム中心たる巻上軸と振動板の近くを通る直

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くし歯状の振動弁を有する振動板と、外
    周面に多数のピンを有する回転ドラムと、前記回転ドラ
    ムの回転駆動源となるぜんまいと、上記ぜんまいの解放
    時にぜんまい巻上軸の回転を増速する増速ギア列と、前
    記増速ギア列と係合し、前記ぜんまいの解放力に制動を
    かける制動部材と、前記振動板の振動を取付け部材に伝
    達するフレームとから成るオルゴールにおいて、前記ぜ
    んまいを、その巻上軸がフレーム面と垂直になるように
    前記フレーム上に取付け、前記ぜんまいの巻上軸の周囲
    を取り囲むように前記振動板、前記回転ドラム、前記増
    速ギア列、前記制動部材を前記フレーム上に配置し、前
    記回転ドラムの回転中心軸を前記フレーム面と垂直に配
    置すると共に、前記振動板の振動弁の先端と前記回転ド
    ラムのピンとが係合するように、前記振動板を前記フレ
    ームに対して垂直に配置したことを特徴とするオルゴー
    ル。
  2. 【請求項2】 くし歯状の振動弁を有する振動板と、外
    周面に多数のピンを有する回転ドラムと、前記回転ドラ
    ムの回転駆動源となるぜんまいと、前記ぜんまいの解放
    時にぜんまい巻上軸の回転を増速する増速ギア列と、前
    記増速ギア列と係合し、前記ぜんまいの解放力に制動を
    かける制動部材と、前記振動板の振動を取付け部材に伝
    達するフレームと、前記フレームに形成され、前記振動
    板が取り付けられる台座とから成るオルゴールにおい
    て、前記回転ドラムの回転中心軸と、前記ぜんまいの巻
    上軸とを前記フレームに対してそれぞれ垂直に設けると
    共に、前記振動板の先端が前記回転ドラムのピンと係合
    し、かつ、前記回転ドラムの回転中心軸が、振動板の先
    端の延長上の平面とほぼ重なるように、前記振動板を前
    記台座に固定したことを特徴とするオルゴール。
  3. 【請求項3】 くし歯状の振動弁を有する振動板と、外
    周面に多数のピンを有する回転ドラムと、前記回転ドラ
    ムの回転駆動源となるぜんまいと、前記ぜんまいの解放
    時にぜんまい巻上軸の回転を増速する増速ギア列と、前
    記増速ギア列と係合し、前記ぜんまいの解放力に制動を
    かける制動部材と、前記振動板の振動を取付け部材に伝
    達するフレームと、前記フレームに形成され、前記振動
    板が取り付けられる台座とから成るオルゴールにおい
    て、前記回転ドラムの回転中心軸と、前記ぜんまいの巻
    上軸とを前記フレームに対してそれぞれ垂直に設け、前
    記振動板をその先端が前記回転ドラムのピンと係合する
    ように前記台座に固定したとき、前記ぜんまい巻上軸
    が、前記振動板の平面に対して前記台座の取付面側に配
    置されたことを特徴とするオルゴール。
  4. 【請求項4】 前記ぜんまいの巻上軸を前記フレームの
    ほぼ中心に配置したことを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載のオルゴール。
  5. 【請求項5】 前記増速ギア列にウォームを2段用いた
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のオ
    ルゴール。
  6. 【請求項6】 前記フレームの中心を挟んでほぼ対称位
    置の2箇所に取付穴を設け、少なくとも1箇所を振動板
    の付近としたことを特徴とする請求項1から5のいずれ
    かに記載のオルゴール。
  7. 【請求項7】 ぜんまいとギア列並びに回転ドラムを樹
    脂製一体成形ケースで囲繞し、該ケースと前記フレーム
    とでオルゴールの輪郭形状を形成することを特徴とする
    請求項1から6のいずれかに記載のオルゴール。
  8. 【請求項8】 前記回転ドラムの上端を支持する前記ケ
    ースが上側のドラム端板より大径に形成され、前記ドラ
    ム端板を完全に覆っていることを特徴とする請求項7記
    載のオルゴール。
  9. 【請求項9】 前記回転ドラムは前記フレームのテーパ
    ー穴で下端部が支持され、上端部が前記ケースで支持さ
    れると共に前記ケースと前記回転ドラムの端板との間に
    スラスト方向に付勢するばねを介在させて弾性支持した
    ことを特徴とする請求項7または8記載のオルゴール。
  10. 【請求項10】 前記ケースに該ケースの外に突出する
    ぜんまいの端部を覆うひさし状の突起を設けたことを特
    徴とする請求項7から9のいずれかに記載のオルゴー
    ル。
  11. 【請求項11】 前記ケースを振動板の台座の近くにお
    いて前記フレームに固着することを特徴とする請求項7
    から10のいずれかに記載のオルゴール。
  12. 【請求項12】 前記フレーム側に高音域が配置される
    ように前記振動弁を前記フレームに設けた台座に取り付
    けたことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記
    載のオルゴール。
  13. 【請求項13】 前記フレームに設けた振動板固定用の
    台座の根元部にぜんまいの係合部を設けたことを特徴と
    する請求項1から12のいずれかに記載のオルゴール。
  14. 【請求項14】 前記ケースの固定壁部とギアハウジン
    グ部とを連結するブリッジを設けたことを特徴とする請
    求項7から11のいずれかに記載のオルゴール。
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