JP3526977B2 - 建 物 - Google Patents

建 物

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JP3526977B2
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ひとみ 砂川
健太 大軒
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の一階と二階
との間に、半階ずらせた中二階のスキップフロアを有す
るピン構造の建物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、建物本体の一階と二階との間
に、半階ずらせた中二階のスキップフロアを有する建物
が知られている。 【0003】従来より、この建物は、建物本体とスキッ
プフロアとの床面が同一面内に無いため、軸組がピン構
造の場合、建物本体とスキップフロアとでは、水平方向
から加わる外部応力に対して剛性のずれによる変形差を
生じることとなる。そのため、建物本体とスキップフロ
アとをそれぞれ独立した別棟とし、それぞれの軸組間を
エキスパンションジョイントによる接続方法で接続した
り、それぞれの軸組間に層間変形角の二倍以上の距離を
隔てて施工していた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、エキスパンシ
ョンジョイントによって接続する場合、施工コストが嵩
むといった不都合を生じることとなる。 【0005】また、軸組間に距離を隔てて施工する場
合、軸組間の間隙に相俟って屋根は一体化することとな
るため、エキスパンションジョイントに近い納まりが要
求されるといった不都合を生じることとなる。また、こ
の間隙部分には、建物本体側およびスキップフロア側の
二本の軸組を支持する特殊形状の基礎が必要となり、施
工が煩わしく施工コストが嵩むといった不都合を生じる
こととなる。 【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、建物本体とスキップフロアとを一体化でき、
しかもこの両者間で剛性のずれによる変形差を生じるこ
とのない建物を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の建物は、建物本体の一階と二階との間に、半
階ずらせた中二階のスキップフロアを有し、互いに独立
した建物本体の軸組とスキップフロアの軸組とが、互い
に接する同一接合面において一体的にピン接合されてな
る建物であって、建物本体およびスキップフロアのそれ
ぞれに耐力壁を配置するとともに、同一接合面におい
て、二階床梁と中二階床梁との間に、建物本体とスキッ
プフロアとの層間変形角を同じとする伝達フレームが設
けられ、同一接合面の二階床梁と中二階床梁とに対して
直交する二階床梁と中二階床梁との間を繋ぐ形で、中二
階床梁上に、建物本体とスキップフロアとの層間変形角
を同じとする伝達フレームが設けられてなるものであ
る。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 【0009】図1は建物1の要部構成の概略を示し、図
2は同建物1の主にスキップフロア12部分の軸組2を
示している。 【0010】すなわち、この建物1は、建物本体11の
一階11aと二階11bとの間に、半階ずらせた中二階
12aのスキップフロア12を有している。また、スキ
ップフロア12の中二階12aの下側は、ガレージ12
bを構成するようになされている。 【0011】この建物1を構成する軸組2は、建物本体
11の部分とスキップフロア12の部分とが別棟とされ
ることなく、一体的にピン接合で構成されている。そし
て、水平方向から加わる外部応力に対して、この一体的
に構成した軸組2の建物本体11の部分とスキップフロ
ア12の部分との間で剛性のずれによる変形差を生じる
ことがないように、建物本体11の部分と接するスキッ
プフロア12の部分の軸組2の各部に伝達フレーム3が
設けられている。また、この伝達フレーム3を介して伝
達される外部応力の伝達経路が長くならないように、軸
組2の各部に耐力フレーム4が設けられている。 【0012】伝達フレーム3は、矩形に組まれた軸組3
1の対角線上にブレース32を貼設して構成される。こ
の伝達フレーム3は、二階床梁21と中二階床梁22と
の間に合致する大きさとなされ、建物本体11の二階床
梁21とスキップフロア12の中二階床梁22との間に
四枚が設けられる。このうち、二枚の伝達フレーム3
は、図3(a)に示すように、建物本体11と接するス
キップフロア12の中二階床梁22と、このスキップフ
ロア12に接する建物本体11の二階床梁21との間に
設けられる。また、残りの二枚の伝達フレーム3は、図
3(b)に示すように、上記二階床梁21と中二階床梁
22とに直交する方向に配置された二階床梁21と中二
階床梁22との端部間を繋ぐ形で、スキップフロア12
の正面および背面の中二階床梁22の上に設けられる。
このように、高さレベルの異なる二階床梁21と中二階
床梁22との間に伝達フレーム3を介することで、水平
方向から加わる外部応力が、建物本体11の部分とスキ
ップフロア12の部分との間で伝達されることとなり、
この外部応力に対して建物本体11とスキップフロア1
2とが同様の層間変形角を示すこととなる。 【0013】耐力フレーム4は、矩形に組まれた軸組4
1の対角線上にブレース42を貼設して構成される。こ
のうち、耐力フレーム4aは、スキップフロア12の中
二階12aの正面、側面および背面に設けられる。ま
た、耐力フレーム4bは、ガレージ12bの側面および
背面に設けられる。さらに、耐力フレーム4cは、この
スキップフロア12に接する建物本体11の一階11a
の部分に設けられる。さらに、耐力フレーム4dは、建
物本体11の二階11bの部分に設けられる。さらに、
それ以外にも、必要に応じて建物本体11の各部に耐力
フレーム4が設けられる。さらに、スキップフロア12
の正面のガレージ12bの部分には、門型のラーメンフ
レーム5が設けられ、このラーメンフレーム5が耐力フ
レーム4を代用するようになされている。 【0014】なお、上記では、スキップフロア12を取
り巻く各面に耐力フレーム4が設けられているが、伝達
フレーム3が配置されている正面および背面と建物本体
11に接する側の側面については、スキップフロア12
の規模によっては、スキップフロア12に加わる水平方
向の外力を伝達フレーム3を介し、建物本体11に設け
られた耐力フレーム4で負担できるため、必ずしも各面
に耐力フレーム4を設けなくてもよい。 【0015】また、スキップフロア12に加わる水平方
向の外部応力は、伝達フレーム3を介して建物本体11
に伝わるので、スキップフロア12に充分な耐力フレー
ム4を配置できない場合、建物本体11側に耐力フレー
ム4を追加配置して対応してもよい。ただし、この場
合、建物本体11とスキップフロア12との間の剛性差
が大きくなり、これを伝達する伝達フレーム3の負担が
大きくなるとともに、外部応力の伝達経路も長くなって
しまうので、建物本体11およびスキップフロア12の
双方にバランス良く耐力フレーム4を配置することが好
ましい。 【0016】このようにして構成される建物1による
と、図3に示すように、水平方向から加わる外部応力が
伝達フレーム3を介して建物本体11とスキップフロア
12との間で伝達されるので、床レベルが異なる建物本
体11とスキップフロア12との間であっても、層間変
形差を生じることがない。したがって、建物本体11と
スキップフロア12とを一体化した軸組2を構成するこ
とができ、施工性が向上するとともに、施工コストの削
減を図ることができることとなる。また、耐力フレーム
4を設けることにより、水平方向から外部応力が加わっ
た際の伝達フレーム3による伝達経路が長くなるのを防
止することができるとともに、建物本体11とスキップ
フロア12との間の剛性差を小さくして伝達フレーム3
の負担を軽減し、より耐久性に優れた建物1とすること
ができる。 【0017】図3は、耐力フレーム4がスキップフロア
12の一階のガレージ12bの部分と建物本体11の一
階11aの部分とに、それぞれバランス良く配置されて
いる場合であるが、図3(a) に示す耐力フレーム4が重
複する部分においては、図4に示すように、耐力フレー
ム4が同一面上にだきあわせて納まるよう設計すること
で一体化した軸組2を構成している。 【0018】また、伝達フレーム3は、軸組31にブレ
ース32を貼設してユニット状に形成しているため、簡
単に施工することができる。ただし、伝達フレーム3と
しては、このようなものに限定されるものではなく、床
レベルの異なった建物本体11とスキップフロア12と
の間で水平方向から加わる外部応力を伝達できるもので
あれば、例えば鋼板のようなものであってもよい。同様
に、耐力フレーム4についても、上記の場合、簡単に施
工することができるが、このようなものに限定されるも
のではなく、通常耐力壁として使用されている各種のも
のを使用することができる。 【0019】さらに、上記では、図5(a)に示すよう
に、建物本体11とスキップフロア12とが一面で接す
るように建物1が構成されているが、図5(b)に示す
ように、二面で接するように構成されていてもよい。こ
の場合、スキップフロア12の規模としては、葺下し長
さLが2〜5mで、桁行長さNが2〜8mで、総面積L
×Nが28m2 以下となる範囲が設計上好ましい。 【0020】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、
一接合面において二階床梁と中二階床梁との間に設けた
伝達フレームと、同一接合面の二階床梁と中二階床梁と
に対して直交する二階床梁と中二階床梁との間を繋ぐ形
で、中二階床梁上に設けた伝達フレームとを介して、
平方向から加わる外部応力を、建物本体とスキップフロ
アとの間で伝達させることができる。したがって、互い
に独立した建物本体の軸組とスキップフロアの軸組と
が、互いに接する同一接合面において一体的にピン接合
されてなる建物においてエキスパンションジョイントを
設けることなく、建物本体とスキップフロアとが一体化
した軸組を構成することができ、施工の簡略化や、生産
コスト、施工コストの削減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】建物の要部構成の概略を示す部分斜視図であ
る。 【図2】建物のうち、主にスキップフロアの軸組部分を
示す部分斜視図である。 【図3】(a)および(b)は、建物に水平方向の外部
応力が加わった際の状態を説明する概略図である。 【図4】図3(a) のIV-IV 線断面図である。 【図5】(a)および(b)は、建物の建物本体とスキ
ップフロアとの他の実施の形態を説明する平面図であ
る。 【符号の説明】 1 建物 11 建物本体 11a 一階 11b 二階 12 スキップフロア 12a 中二階 3 伝達フレーム 4 耐力フレーム(耐力壁) 5 ラーメンフレーム(耐力壁)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−153837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/18 E04B 1/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 建物本体の一階と二階との間に、半階ず
    らせた中二階のスキップフロアを有し、互いに独立した
    建物本体の軸組とスキップフロアの軸組とが、互いに接
    する同一接合面において一体的にピン接合されてなる建
    物であって、 建物本体およびスキップフロアのそれぞれに耐力壁を配
    置するとともに、同一接合面において、二階床梁と中二階床梁との間に、
    建物本体とスキップフロアとの層間変形角を同じとする
    伝達フレームが設けられ、 同一接合面の二階床梁と中二階床梁とに対して直交する
    二階床梁と中二階床梁との間を繋ぐ形で、中二階床梁上
    に、建物本体とスキップフロアとの層間変形角を同じと
    する伝達フレームが設けられてなる ことを特徴とする建
    物。
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