JP3526793B2 - 舗装機械における乳剤撒布装置 - Google Patents

舗装機械における乳剤撒布装置

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JP3526793B2
JP3526793B2 JP28103599A JP28103599A JP3526793B2 JP 3526793 B2 JP3526793 B2 JP 3526793B2 JP 28103599 A JP28103599 A JP 28103599A JP 28103599 A JP28103599 A JP 28103599A JP 3526793 B2 JP3526793 B2 JP 3526793B2
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茂 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルトフィ
ニッシャ等の舗装機械における乳剤撒布装置の技術分野
に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アスファルトフィニッシャ等の
舗装機械のなかには、ホッパに投入された舗装用合材を
機体後方に搬送して基盤上に供給するコンベア装置、該
基盤上の舗装用合材を敷均す敷均し装置等の各種部材装
置を備えて構成されるものがあるが、これら部材装置に
加えてさらに、基盤と合材とを接着するための乳剤を撒
布する乳剤撒布装置を備えた舗装機械が、例えば特開平
10−72805号公報に示されている。そしてこの様
な乳剤撒布装置を備えた舗装機械において、乳剤は、乳
剤タンクからスプレー部に送られ、該スプレー部に設け
られた撒布ノズルから舗装基盤上に噴射されるように構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記乳剤撒
布装置は、スプレー部に乳剤を送るためのポンプ、乳剤
を濾過するフィルター、乳剤の流路を開閉するためのバ
ルブ等の各種乳剤用機器を備えていると共に、これら乳
剤用機器同志を接続するための複数の配管が設けられる
ため、該配管の配設スペースについて配慮する必要があ
る。さらに乳剤は、温度が低下すると凝固するという性
質をもっており、このため、乳剤タンク内の乳剤を加熱
するための加熱手段が設けられているが、該加熱手段に
より加熱された乳剤タンク内の乳剤は、前記各種乳剤用
機器や配管を経由してスプレー部に至るため、途中で冷
えてしまうというという問題があり、ここに本発明が解
決しようとする課題があった
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、請求項1の発明は、乳剤タンク
内の乳剤を加熱する加熱手段が備えられ、乳剤タンクか
らポンプによりスプレー部に送られた乳剤を基盤上に撒
布するための乳剤撒布装置を備えた舗装機械において、
該ポンプ駆動により吐出される乳剤を、スプレー部によ
る散布と乳剤タンクへの循環との切換えができるように
構成するにあたり、前記乳剤タンク内の乳剤を、フィル
ターを経由してポンプの吸入口に至るように配管すると
共に、ポンプとフィルターとを乳剤タンク近傍に配設し
て、前記フィルターからポンプの吸入口に至る配管を、
乳剤タンク内を通るように接続したことを特徴とする舗
装機械における乳剤撒布装置である。そして、この様に
することにより、管路を乳剤タンク内に収納でき、外観
的に優れると共に、乳剤タンク内の乳剤により管路を保
温し得て、管路を流れる乳剤が冷えてしまうことを回避
できる。請求項2の発明は、請求項1において、乳剤タ
ンク内の乳剤をフィルターに至らしめる配管に、外部接
続口から至った配管を合流せしめて乳剤投入ができるよ
うにしたことを特徴とする舗装機械における乳剤撒布装
置である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1は排水性舗装用
の舗装機械であって、該舗装機械1は、不透水性の基盤
上に高付着性の乳剤を撒布し、その上に空隙率の高い多
孔質なアスファルト合材(以下、単に合材と称する)を
敷設するものであるが、このものは、機体前部に配され
るホッパ2、該ホッパ2に投入された合材を機体後方に
搬送するバーフィーダ3、基盤上に乳剤を撒布するため
の後述の乳剤撒布装置4、上記バーフィーダ3により搬
送された合材を乳剤が撒布された基盤上に均一に撒き拡
げるためのスクリュースプレッダ5、該スクリュースプ
レッダ5の後方に配され、合材を敷均すスクリ−ド装置
6等の各種部材装置を備えている。尚、上記スクリ−ド
装置6は、舗装幅に対応させて左右幅を調節することが
できるよう左右方向伸縮自在に構成されている。
【0006】前記乳剤撒布装置4は、乳剤を貯溜する乳
剤タンク7、該乳剤タンク7内の乳剤を加温するヒータ
ー8、乳剤を基盤上に撒布するスプレー部9、洗浄液を
貯溜する洗浄液タンク11、乳剤または洗浄液を吸上げ
て吐出するポンプ12、該ポンプ12を駆動させるため
の油圧モータ12a、フィルター13等の部材装置、こ
れら部材装置同志を連結する配管14、各配管に設けら
れるバルブ15等から構成されているが、上記乳剤タン
ク7は、舗装機械1の機体前後方向略中央部において、
機体左右方向略全幅に亘る状態で配設されている。一
方、洗浄液タンク11、ポンプ12、油圧モータ12a
およびフィルター13は上記乳剤タンク7の近傍に配設
されているが、この場合、洗浄液タンク11、ポンプ1
2および油圧モータ12aは乳剤タンク7の後面側に取
り付けられ、またフィルター13は乳剤タンク4の上部
に取り付けられている。さらにスプレー部9は、機体左
右方向を向いたパイプ状のスプレーバー10と、該スプ
レーバー10に所定間隔を存して配される複数の撒布ノ
ズル10aとを備えて構成されるものであって、上記ス
プレーバー10は、本実施の形態では機体の前部および
後部に設けられており、前側のスプレーバー10は前部
バンパ16とバーフィーダ3の前端とのあいだに配設さ
れ、また後側のスプレーバー10は、左右のクローラ式
走行体17の後端とスクリュースプレッダ5の前端との
あいだに配設されている。ここで、上記後側のスプレー
バー10は、左右方向移動自在な前後一対のスプレーバ
ー10A、10Bから構成されていて、前記スクリ−ド
装置6と同様に、舗装幅に対応して左右幅を調節するこ
とができるようになっている。
【0007】次に、乳剤撒布装置4の配管14につい
て、図5に示す概略配管図に基づいて説明する。図5に
おいて、前述したように、7は乳剤タンク、10、10
A、10Bはスプレーバー、10aは撒布ノズル、11
は洗浄液タンク、12はポンプ、13はフィルターであ
り、また、14Aは乳剤タンク7から第一バルブ15A
に至る第一配管、14Bは第一バルブ15Aからフィル
ター13に至る第二配管、14Cはフィルター13から
ポンプ12の吸入口に至る第三配管、14Dはポンプ1
2の吐出口に接続される第四配管、14Eは第四配管1
4Dから第三バルブ15Cに至る第五配管、14Fは第
三バルブ15Cから前側スプレーバー10に至る第六配
管、14Gは第六配管14Fの中途部から分岐して後側
スプレーバー10に至る第七配管、14Hは前側スプレ
ーバー10から第六バルブ15Fに至る第八配管、14
Jは後側スプレーバー10から第八配管14Hの中途部
に合流する第九配管、14Kは第六バルブ15Fから乳
剤タンク7に至る第十配管、14Lは洗浄液タンク11
から第九バルブ15Jを経由してフィルター13に至る
第十一配管、14Mは第八配管14Hから分岐し第八バ
ルブ15Hを経由して洗浄液タンク11に至る第十二配
管、14Nは外部接続口18に接続される第十バルブ1
5Kと第五バルブ15Eとを連結する第十三配管、14
Pは第五バルブ15Eから第二配管14Bに合流する第
十四配管、14Qは第四配管14Dから第二バルブ15
Bに至る第十五配管、14Rは第二バルブ15Bから乳
剤タンク7に至る第十六配管、14Sは第四配管14D
から第四バルブ15Dに至る第十七配管、14Tは第四
バルブ15Dから第十三配管14Nに合流する第十八配
管である。さらに、15Gは撒布ノズル10aを開閉す
る第七バルブであって、該第七バルブ15Gは、各撒布
ノズル10aに対応して複数設けられている。
【0008】ここで、前記第一〜第九バルブ15A〜1
5Jは圧縮空気により開閉操作されるエアオペレータバ
ルブであり、また第十バルブ15Kは手動により開閉操
作される手動バルブである。そしてこれらバルブのう
ち、第七バルブ15Gはスプレーバー10に配設されて
いるが、第一〜第六バルブ15A〜15Fは乳剤タンク
7の上面側に一列状に纏めて配設され、また第八バルブ
15Hおよび第十バルブ15Kは乳剤タンク7の後面側
に配設され、さらに第九バルブ15Jはフィルター13
の上方に配設されている。
【0009】一方、19は舗装機械1に搭載されるコン
プレッサであって、該コンプレッサ19から供給された
圧縮空気はエアタンク20に蓄積され、該エアタンク2
0から対応する各電磁弁21およびエアラインを介して
前記エアオペレータ式の第一〜第九バルブ15A〜15
Jに供給されて、これら第一〜第九バルブ15A〜15
Jの開閉操作をするように構成されている。そして、前
記乳剤撒布装置4は、運転席部22に配設された制御盤
23をオペレータが操作して前記電磁弁21を作動さ
せ、これにより第一〜第九バルブ15A〜15Jの開閉
作動を行うと共に、第十バルブ15Kを手動で開閉する
ことに基づいて、基盤上への乳剤撒布、撒布前や撒布休
止時等における乳剤循環、乳剤タンク7への乳剤の投入
排出、撒布作業終了後の乳剤撒布装置4の洗浄を行うこ
とができるように構成されている。この場合、例えば、
制御盤23に上記乳剤撒布、乳剤循環、乳剤投入、乳剤
排出、洗浄の各作業の何れかを選択する選択スイッチ等
の選択手段(図示せず)を設け、該選択手段の選択に基
づいて各作業に対応する第一〜第九バルブ15A〜15
Jの開閉作動がなされるよう電磁弁21を自動制御する
構成にすることができる。そして、この様にすることに
より、各作業に対応する複数のバルブ15の切換作動
を、選択手段によるワンタッチ操作で行うことができ
る。
【0010】そしてまず、基盤上への乳剤撒布を行う場
合には、第一、第三、第七バルブ15A、15C、15
Gを開く一方、第二、第四、第五、第六、第八、第九、
第十バルブ15B、15D、15E、15F、15H、
15J、15Kを閉じて(第一〜第九バルブ15A〜1
5Jの開閉は、前述した選択手段を設けたものにおいて
は、該選択手段で乳剤撒布作業を選択することにより自
動的になされる構成とすることができる。以下、同
様)、ポンプ12を駆動させる。これにより、乳剤タン
ク7内の乳剤は、第一配管14A下端の乳剤吸込口14
Aaから吸込まれて、第一配管14A、第一バルブ15
A、第二配管14B、フィルター13、第三配管14
C、ポンプ12、第四配管14D、第五配管14E、第
三バルブ15C、第六配管14Fおよび第七配管14
G、前側および後側のスプレーバー10、第七バルブ1
5Gを経由して、撒布ノズル10aから基盤上に撒布さ
れるようになっている。この場合、撒布ノズル10aを
開閉する第七バルブ15Gは、採用される撒布方式に対
応させて種々に開閉制御される。例えば、第七バルブ1
5Gを常時開となるように制御した場合には、乳剤が撒
布ノズル10aから連続的に撒布され、また第七バルブ
15Gが所定時間毎に間欠的に開くように制御した場合
には、所定時間毎の間欠的な乳剤撒布を行うことができ
る。
【0011】また、撒布前や撒布休止時等において乳剤
を循環させる場合には、第一、第三、第六バルブ15
A、15C、15Fを開く一方、第二、第四、第五、第
七、第八、第九、第十バルブ15B、15D、15E、
15G、15H、15J、15Kを閉じて、ポンプ12
を駆動させる。これにより、乳剤タンク7内の乳剤は、
前記乳剤吸込口14Aaから吸込まれ、第一配管14
A、第一バルブ15A、第二配管14B、フィルター1
3、第三配管14C、ポンプ12、第四配管14D、第
五配管14E、第三バルブ15C、第六配管14Fおよ
び第七配管14G、前側および後側スプレーバー10、
第八配管14Hおよび第九配管14J、第六バルブ15
F、第十配管14Kを経由して、該第十配管14K下端
の乳剤流入口14Kaから乳剤タンク7に戻る。そして
乳剤は、乳剤タンク7内においてヒーター8により加熱
されるが、該加熱された乳剤が上記のように循環するこ
とにより、乳剤の均一加熱ができると共に、撒布前や休
止時等において配管14やスプレー部9を保温すること
ができる。ここで、前記ヒーター8は、乳剤タンク7の
底面部側に配されていて、乳剤タンク7内の乳剤が少な
くなっても乳剤を確実に加熱できるように配慮されてい
る。
【0012】さらに、乳剤を乳剤タンク7に投入する場
合には、乳剤供給車等から伸びる乳剤供給排出口(図示
せず)を外部接続口18に接続すると共に、第十、第
五、第二バルブ15K、15E、15Bを開く一方、第
一、第三、第四、第六、第七、第八、第九バルブ15
A、15C、15D、15F、15G、15H、15J
を閉じて、ポンプ12を駆動させる。これにより、外部
接続口18から供給された乳剤は、第十三配管14N、
第五バルブ15E、第十四配管14P、第二配管15
B、フィルター13、第三配管14C、ポンプ12、第
四配管14D、第十五配管14Q、第二バルブ15B、
第十六配管14Rを経由して、該第十六配管下端の乳剤
流入口14Raから乳剤タンク7に投入されるようにな
っている。
【0013】一方、乳剤タンク7から乳剤を排出する場
合には、前記乳剤供給排出口を外部接続口18に接続す
ると共に、第一、第四、第十バルブ15A、15D、1
5Kを開く一方、第二、第三、第五、第六、第七、第
八、第九バルブ15B、15C、15E、15F、15
G、15H、15Jを閉じて、ポンプ12を駆動させ
る。これにより、乳剤タンク7内の乳剤は、乳剤吸込口
14Aaから吸込まれ、第一配管14A、第一バルブ1
5A、第二配管14B、フィルター13、第三配管14
C、ポンプ12、第四配管14D、第十七配管14S、
第四バルブ15D、第十八配管14T、第十三配管14
N、第十バルブ15Kを経由して、外部接続口18から
排出されるようになっている。
【0014】またさらに、作業終了後等にフィルター1
3や配管14、スプレー部9の洗浄を行う場合には、第
九、第三、第八バルブ15J、15C、15Hを開く一
方、第一、第二、第四、第五、第六、第七、第十バルブ
15A、15B、15D、15E、15F、15G、1
5Kを閉じて、ポンプ12を駆動させる。これにより、
洗浄液タンク11内の洗浄液は、第十一配管14L、第
九バルブ15J、フィルター13、第三配管14C、ポ
ンプ12、第四配管14D、第五配管14E、第三バル
ブ15C、第六配管14Fおよび第七配管14G、スプ
レーバー10、第八配管14Hおよび第九配管14J、
第八バルブ15H、第十二配管14Mを経由して、洗浄
液タンク11に戻る。そして、この様にして洗浄液が循
環することにより、フィルター13や配管14、スプレ
ー部9が洗浄されるようになっている。さらに、前記洗
浄を行うにあたり、第七バルブ15Gを開いて撒布ノズ
ル10aから洗浄液を噴射させることにより、撒布ノズ
ル10aの洗浄も行うことができる。この場合、撒布ノ
ズル10aの下方に洗浄液を受ける容器等を設置するこ
とが好ましい。また、図中、33、34は洗浄タンク1
1内の洗浄液を排出するときのためのバルブおよびホー
スである。
【0015】ここで、前記配管14のうち乳剤の流路と
なるのは、第一〜第十配管14A〜14Kおよび第十三
〜第十八配管14N〜14Tであるが、これらのうち第
一〜第五配管14A〜14E、第十配管14K、第十三
〜第十八配管14N〜14Tについては、対応するバル
ブ15、フィルター13およびポンプ12を接続するに
あたり、乳剤タンク7内を通るように設定されている。
つまり、例えば第二配管14Bは、乳剤タンク7内を通
って第一バルブ15Aと乳剤フィルター13とを接続
し、また第三配管14Cは、乳剤タンク7内を通ってフ
ィルター13とポンプ12とを接続するようになってい
るが、この場合、配管14A〜14E、14K、14N
〜14Tのバルブ15やポンプ12との接続部を除く殆
どの部分は、乳剤タンク7内に収納されるように構成さ
れている。さらに、第六〜第九配管14F〜14Jにつ
いては、乳剤タンク7内を通って乳剤タンク7の底部側
から突出し、ここから前後のスプレーバー10まで伸び
て該スプレーバー10に接続されている。そして、この
第六〜第九配管14F〜14Jのスプレーバー10に接
続される部分、および第十二配管14Mの第八バルブ1
5Hから洗浄液タンク11に至る部分はフレキシブルホ
ースで形成されているが、これ以外の配管14は鋼管で
形成されている。また、上記乳剤タンク7内に配設され
る配管14の殆どは、乳剤タンク7の略後半部に納まる
ように配されている。
【0016】さらに、前述した乳剤撒布、乳剤の投入排
出、乳剤循環時において、乳剤タンク7内の乳剤は、第
一配管14A下端の乳剤吸込口14Aa(本発明の乳剤
流出部に相当する)から吸込まれて乳剤タンク7外に流
出する一方、第十配管14K下端または第十六配管14
R下端の乳剤流入口14Kaまたは14Raから乳剤タ
ンク7内に流入されることになるが、上記乳剤吸込口1
4Aaは、乳剤タンク7底面部の右側前部にタンク最低
位となるよう形成された凹部7aに望む位置に配されて
いる。一方、上記乳剤流入口14Kaおよび14Ra
は、乳剤タンク7内に設けられるガイド樋24の上方に
望むように配されており、そして該ガイド樋24は、乳
剤流入口14Ka、14Raから流入した乳剤を下方に
導くようになっているが、さらに該ガイド樋24の下端
(本発明の乳剤流入部に相当する)は、前記吸込口14
Aaから遠く離れた対角線上の位置、つまり乳剤タンク
7の左側後部に位置するように配されている。
【0017】また、前記乳剤吸込口14Aaが望む凹部
7aは、前述したようにタンク最低位となるよう乳剤タ
ンク7の底部に凹設されるものであって、これにより乳
剤タンク7内の乳剤が残り少なくなっても乳剤吸込口1
4Aaから乳剤を吸い込むことができるようになってい
るが、さらにこの凹部7aには、開閉自在な排出用バル
ブ25が装着された排出口26が設けられている。そし
て、前述のポンプ12駆動に基づいて乳剤タンク7内の
乳剤を外部接続口18から排出したときに乳剤タンク7
内に乳剤が僅かに残った場合等に、上記排出用バルブ2
5を開くことにより、残りの乳剤を排出口26から排出
できるようになっている。
【0018】一方、27は乳剤タンク7の上面部に開設
される点検用の開口部であって、該開口部27は点検用
蓋28によって開閉自在に覆われている。また、29は
上記開口部27から乳剤タンク7の内部を通ってタンク
底面部の下方に至るように設けられたオーバーフローパ
イプである。
【0019】さらにまた、乳剤タンク7の上部には、乳
剤の残量を示す残量指示計30が設けられているが、該
残量指示計30は、乳剤タンク7内に上下移動自在に設
けられたフロート30aにより乳剤の液面高さを測定し
たものを表示する構成となっている。ここで、上記フロ
ート30aは、乳剤タンク7の前半部に納まるように配
されている。つまり、乳剤タンク7内の前半部にはフロ
ート30aが配され、また乳剤タンク7内の後半部には
前述したように配管14が配されており、而してフロー
ト30aが配管14に干渉することなく上下移動できる
スペースが確保されている。尚、図中、31はポンプの
吐出圧を測定する圧力計である。また、32はヒーター
8の温度制御を行うコントローラである。
【0020】叙述の如く構成されたものにおいて、舗装
機械1は、乳剤撒布装置4により基盤上に乳剤を撒布す
る一方、ホッパ2に投入されてバーフィーダ3により機
体後方に搬送された合材を、上記乳剤が撒布された基盤
上にスクリュースプレッダ5で均一に撒き拡げて、スク
リ−ド装置6により敷均すことになるが、上記乳剤撒布
装置4を構成するポンプ12、フィルター13、洗浄液
タンク11、およびバルブ15(スプレーバー10に設
けられる第七バルブは除く)等の乳剤用機器は、乳剤タ
ンク7の近傍に配される構成であるため、乳剤用機器の
管理に都合が良い許りか、これら乳剤用機器同志および
乳剤タンク7と乳剤用機器とを接続する配管14を短く
でき、また、バルブ15を開閉操作するためのエアライ
ンの配設も簡単となる。さらに、前記配管14は、乳剤
タンク7内を通って乳剤用機器同志を接続する構成にな
っているため、スプレーバー10に接続される部分を除
く配管14の大部分を乳剤タンク7内に収納することが
でき、もって外部に露出する配管部分が殆ど無く、すっ
きりとした外観のものにできる。そのうえ、これら乳剤
タンク7内に配設される配管14は、ヒーター8で加熱
された乳剤によって保温された状態となっているため、
該配管14を流れる乳剤が冷えてしまうことを回避で
き、これら配管14の保温について別途考慮する必要が
なくなって、好都合である。
【0021】またこのものにおいて、乳剤タンク7内の
乳剤は、第一配管14A下端の乳剤吸込口14Aaから
吸込まれて乳剤タンク7外に流出する一方、第十配管1
4K下端または第十六配管14R下端の乳剤流入口14
Kaまたは14Raから乳剤タンク7内に流入されるこ
とになるが、この場合、乳剤タンク7内に流入する乳剤
は、乳剤流入口14Ka、14Raからそのまま乳剤液
面(特に乳剤液面が低い場合の)に落下することなく、
ガイド樋24にガイドされて乳剤吸込口14Aaから遠
い位置の乳剤タンク7内の下方に導かれるように構成さ
れている。これにより、特に乳剤タンク7内の乳剤が少
ない場合に、流入した乳剤がタンク乳剤面に落下して泡
立ってしまうことを回避できると共に、泡立ったとして
もその泡が乳剤吸込口14Aaに入ってしまうことを回
避できることになり、ポンプ12に泡が混入してポンプ
12の吐出量制御が損なわれてしまうような不具合がな
く、精度の高い乳剤散布量調節を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】舗装機械の左側図である。
【図2】舗装機械の平面図である。
【図3】乳剤撒布装置を示す平面図である。
【図4】乳剤撒布装置を示す左側図である。
【図5】乳剤撒布装置の概略配管図である。
【図6】バルブのエアラインを示す図である。
【図7】乳剤タンク部の平面図である。
【図8】乳剤タンク部の正面図である。
【図9】乳剤タンク部の背面図である。
【図10】乳剤タンク部の左側図である。
【図11】乳剤タンク部の右側図である。
【図12】図7のA−A断面図である。
【図13】図7のB−B断面図である。
【図14】図7のC−C断面図である。
【図15】図7のD−D断面図である。
【図16】図7のE−E断面図である。
【図17】図12のF−F断面図である。
【符号の説明】
1 舗装機械 3 バーフィーダ 4 乳剤撒布装置 5 スクリュースプレッダ 6 スクリ−ド装置 7 乳剤タンク 8 ヒーター 9 スプレー部 12 ポンプ 13 フィルター 14 配管 14Aa 乳剤吸込口 14Ka 乳剤流入口 14Ra 乳剤流入口 15 バルブ 18 外部接続口 24 ガイド樋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 19/16 E01C 19/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳剤タンク内の乳剤を加熱する加熱手段
    が備えられ、乳剤タンクからポンプによりスプレー部に
    送られた乳剤を基盤上に撒布するための乳剤撒布装置を
    備えた舗装機械において、該ポンプ駆動により吐出され
    る乳剤を、スプレー部による散布と乳剤タンクへの循環
    との切換えができるように構成するにあたり、前記乳剤
    タンク内の乳剤を、フィルターを経由してポンプの吸入
    口に至るように配管すると共に、ポンプとフィルターと
    を乳剤タンク近傍に配設して、前記フィルターからポン
    プの吸入口に至る配管を、乳剤タンク内を通るように接
    続したことを特徴とする舗装機械における乳剤撒布装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、乳剤タンク内の乳剤
    をフィルターに至らしめる配管に、外部接続口から至っ
    た配管を合流せしめて乳剤投入ができるようにしたこと
    を特徴とする舗装機械における乳剤撒布装置。
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