JP3526602B2 - 新規抗真菌化合物 - Google Patents

新規抗真菌化合物

Info

Publication number
JP3526602B2
JP3526602B2 JP02688494A JP2688494A JP3526602B2 JP 3526602 B2 JP3526602 B2 JP 3526602B2 JP 02688494 A JP02688494 A JP 02688494A JP 2688494 A JP2688494 A JP 2688494A JP 3526602 B2 JP3526602 B2 JP 3526602B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
compound according
antifungal
streptoverticillium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP02688494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07233165A (ja
Inventor
谷口  誠
耕造 柴田
圭一 阿部
亨 児玉
和道 魚谷
由孝 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Suntory Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Suntory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd, Suntory Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP02688494A priority Critical patent/JP3526602B2/ja
Publication of JPH07233165A publication Critical patent/JPH07233165A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3526602B2 publication Critical patent/JP3526602B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な抗真菌抗生物質U
K−2およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酵母および糸状菌は真核生物であり、原
核生物である細菌に対して真菌と称されている。これら
の真菌のうちある種のものはヒトに対して病原性を示
し、真菌感染症の起因菌とされている。これら真菌の病
原性は概ね弱いものであるが、何らかの原因で抵抗力の
低下した状態の患者には、重篤な症状を来すことがあ
り、その治療に有用な薬剤の開発が待たれている。
【0003】また、ある種の真菌は植物病原菌として知
られており、植物病防御の面でも、新たな農園芸用防黴
剤の開発が待たれている。さらに、最近の住宅事情を反
映した結露等による住宅への糸状菌の侵入は、ヒトにア
レルギー等の症状をもたらすので、この有効な対策が待
たれている。
【0004】従来、これらの問題点を克服すべく、種々
の抗真菌抗生物質や抗真菌剤が開発されており、一応の
成果が得られてはいるが、前述のように真菌はヒトと同
様に真核生物であり、強い抗真菌作用を示す物質はヒト
に対しても毒性を示す場合が多く、実用面で多くの解決
すべき課題が残されている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】このように、強い抗真菌作用
を示し、かつ、安全性の高い物質を得ることが、本発明
が解決すべき課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
背景のもと、より安全性に優れた抗真菌剤の開発を目指
し、抗真菌活性と培養細胞(マウス白血病P388)に
対する細胞毒性を指標に、広く土壌分離菌からの有用化
合物のスクリーニングを実施し、ストレプトバーティシ
リウムに属する菌株が、強い抗真菌作用を示し、かつ、
培養細胞に対する細胞毒性が低い物質を産生することを
見いだし、この抗真菌化合物の単離・精製およびその構
造決定を試みた結果、この化合物が、式(1):
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Rは直鎖もしくは分岐の飽和脂肪
族アシル基または直鎖もしくは分岐の不飽和脂肪族アシ
ル基を示す)で表される新規の構造を有する抗真菌化合
物であることを見いだし、この化合物をUK−2と命名
した。
【0009】さらに本発明者らは、このUK−2が、糸
状菌および酵母を始めとする種々の真菌に対して抗真菌
活性を有し、医療用抗真菌剤、農園芸用防黴剤および工
業用防黴剤の有効成分として有用であることを見いだ
し、本発明を完成した。すなわち、本発明によれば、前
記式(1)で表される新規な抗真菌物質UK−2とその
製造法を提供することができる。
【0010】本発明に使用される微生物としては、前記
式(1)で示されるUK−2を生産することができるス
トレプトバーティシリウムに属する微生物であれば、い
ずれも使用することができる。この様な微生物は、土壌
等の微生物分離源から常法に従って放線菌を分離し、次
にこれらの菌株からUK−2を生産する菌株を選択する
ことにより得られる。このようなUK−2生産菌の一例
としては、本発明者らが京都府の土壌より分離し、その
菌学的性質からストレプトバーティシリウム・エス・ピ
ー・SAM2084株(Streptoverticillium sp. SAM2
084)と命名して、平成6年2月17日に受託番号FE
RM P−14154として工業技術院生命工学工業技術研
究所に寄託した放線菌(この放線菌はこの原寄託に基い
て平成10年8月3日に国際寄託へ移管請求し、FER
M BP−6446として受託された)を挙げることができ
る。この微生物は、放線菌の保存のための常法に従って
保存することができる。この微生物SAM2084株は
次のような菌学的性質を有する。
【0011】I.形態的性状:栄養菌糸は長く伸長、よ
く分岐し、通常の条件下では分断しない。気菌糸はスタ
ーチ寒天、グリセロール・アスパラギン寒天、イースト
・麦芽寒天で豊富に着生し、胞子形成も良好である。気
菌糸の分岐は典型的な車軸分岐である。分岐枝の先端は
トックリ様を呈し、10〜20本の直線状の胞子連鎖を
着生する。電子顕微鏡による観察では、胞子は円筒型、
0.5〜0.6×1.5〜2.0μmの大きさで、表面
は平滑、通常10〜20個程度連鎖する。胞子嚢、運動
性胞子および菌核は観察されない。
【0012】II.各種培地上の生育状態:各種寒天培地
上の生育状態は〔表1〕に示す通りである。色の記載に
ついて、(括弧内)に示す標準は、コンテナー・コーポ
レーション・オブ・アメリカ(Container Corporation o
f America)社製の「カラー・ハーモニー・マニュアル(C
olor Harmony Manual)」に記載のものを用い、観察は2
8℃で14〜21日培養後に行った。
【0013】
【表1】
【0014】III.生理的性質: (1).生育温度範囲:イースト・スターチ寒天において1
5〜41℃の温度範囲で生育し、30℃付近で良好に生
育する。 (2).ゼラチンの液化:陽性 (3).スターチの加水分解:陽性 (4).硝酸塩の還元:陽性 (5).脱脂乳のペプトン化:陽性 脱脂乳の凝固:陰性 (6).耐塩性:1.5%NaCl含有培地では生育する
が、NaCl3%以上では強く生育阻害を受ける。 (7).メラニン様色素の生成:陰性
【0015】IV.炭素源の利用性(ISP−9培地使
用) (1).利用する炭素源:D−グルコース,D−フルクトー
ス,グリセロール,キシロース,D−マンニトール,m
yo−イノシトール,シュクロース,L−アラビノース (2).利用しない炭素源:L−ラムノース,ラフィノース
【0016】V.菌体分析:ベッカー(Becker)らの方法
(Appl.Microbiol.13:236,1965)により分析した結果、全
菌体加水分解物中のジアミノピメリン酸はLL型であっ
た。
【0017】以上の性状より、SAM2084株は放線
菌の中でストレプトバーティシリウム属(Genus Strepto
verticillium) に所属し、気菌糸色調は "Yellow to Gr
een"シリーズ、気菌糸の分岐は車軸型で胞子連鎖は直線
状、胞子表面は平滑状、生育裏面の色調は淡褐色〜黒褐
色で、褐色系の可溶性色素を生産する菌株と要約され
る。このような菌学的性質を持つ菌株を、ストレプトバ
ーティシリウム属の種の記載と比較すると、ストレプト
バーティシリウム・モロオカエンス(Streptoverticilli
um morookaense) に近縁と考えられる。しかし、生理的
性質で相違する点も幾つか存在しており、本菌株をスト
レプトバーティシリウム・エス・ピー・SAM2084
株(Streptoverticillium sp. SAM2084) と呼称する。
【0018】前記式(1)のRで示される直鎖または分
岐の飽和脂肪族アシル基の例としては、アセチル基、プ
ロピオニル基(プロパノイル基)、ブチリル基(ブタノ
イル基)、イソブチリル基(2−メチルプロパノイル
基)、バレリル基(ペンタノイル基)、イソバレリル基
(3−メチルブタノイル基)、ヘキサノイル基、ヘプタ
ノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル
基、ラウロイル基(ドデカノイル基)、ミリストイル基
(テトラデカノイル基)、パルミトイル基(ヘキサデカ
ノイル基)、ステアロイル基(オクタデカノイル基)
(注:カッコ内は一般に使用される慣用名とは異なるI
UPAC名を有する基の場合のそのIUPAC名を示
す。以下同じ)等が例示され、式(1)のRで示される
直鎖または分岐の不飽和脂肪族アシル基の例としては、
アクリロイル基(プロペノイル基)、メタクリロイル基
(2−メチルプロペノイル基)、クロトノイル基(tran
s-2-ブテノイル基)、イソクロトノイル基(cis-2-ブテ
ノイル基)、チグロイル基(trans-2−メチル−2−ブ
テノイル基)、アンゲロイル基(cis-2−メチル−2−
ブテノイル基)、オレオイル基(cis-9−オクタデセノ
イル基)、エライドイル基(trans-9−オクタデセノイ
ル基)等が例示される。また、かかるUK−2化合物の
好ましい具体的な例としては、Rがイソブチリル基(2
−メチルプロパノイル基)であるUK−2A、チグロイ
ル基(trans-2-メチル−2−ブテノイル基)であるUK
−2B、イソバレリル基(3−メチルブタノイル基)で
あるUK−2Cおよび2−メチルブタノイル基であるU
K−2D等が例示できる。
【0019】本発明のUK−2化合物は、ストレプトバ
ーティシリウム属に属するUK−2生産菌、例えば、前
述のストレプトバーティシリウム・エス・ピー・SAM
2084を培養して該物質を生産蓄積させ、その培養液
および/または培養菌体から通常の精製手段を用いて精
製することにより製造することができる。通常の培養で
は、UK−2化合物は、Rに種々のアシル基が導入され
た類縁体の混合物として産生され、主な生産物はUK−
2AおよびUK−2Dであり、UK−2B、UK−2C
およびその他のUK−2化合物は微量しか産生されな
い。この培養において、培地に所望の脂肪族アシル基R
に対応する脂肪酸又はそのナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩等の可溶性塩を好ましくは1〜100p
pm、更に好ましくは1〜10ppm添加することによ
り、Rに所望の脂肪族アシル基を導入した化合物を得る
ことができる。例えば、上記培養において、培地に10
ppmのイソ吉草酸を添加して培養すれば、対応するア
シル基を有するUK−2化合物であるUK−2Cの生産
量を増加させることができる。
【0020】本発明化合物の製造に際し、前記放線菌の
培養に使用される培地は、液状でも固体でもよいが、通
常は液体培地による振蘯培養または通気攪拌培養が有利
である。使用する培地は、本発明物質生産菌が生育して
本発明物質を蓄積するものであれば、特に限定されるも
のではないが、炭素源としては、生産菌が資化する糖
類、例えばグルコース、ラクトース、グリセリン、デン
プン、シュクロース、デキストリン、糖蜜等が用いら
れ、また窒素源としては、例えばポリペプトン、カザミ
ノ酸等の蛋白質加水分解物、肉エキス、酵母エキス、大
豆粕、コーンスティープリカー、アミノ酸類等の有機窒
素源やアンモニウム塩や硝酸塩等の無機窒素源が用いら
れる。その他、浸透圧調整、pH調整、微量成分の補給
等のために、各種燐酸塩、硝酸マグネシウム、塩化ナト
リウム、炭酸カルシウム等の無機塩類を添加することも
可能である。さらに菌の生育を促進する目的で、各種ビ
タミン類、核酸関連化合物等を添加しても良い。なお、
培養期間中に、シリコン、ポリプロピレングリコール誘
導体、大豆油等の消泡剤を添加することも可能である。
【0021】培養にあたっては、常法に従って、予め小
規模で前培養を行って得られる培養物を用いて、本培養
を行うことが望ましい。本培養の培養温度、培養期間、
培養液のpH、通気量等の培養条件は、本発明の物質の
蓄積が最大になるように、適当に選択、調節されるが、
多くの場合、好ましくは0.5〜2vvm、更に好まし
くは0.5〜1vvm程度の通気条件下に、一般には1
5〜41℃、好ましくは20〜37℃、更に好ましくは
25〜30℃の温度で2〜3日間、中性pH付近で培養
することが好ましい。
【0022】本発明の化合物は、上記培養において、培
養液および菌体の両方に蓄積されるので、培養液から
は、酢酸エチル、クロロホルム、ジクロロメタン等の水
とは任意に混合せず、しかも本発明の化合物を有効に抽
出し得る有機溶媒を用いて抽出することができる。ま
た、培養菌体からは、濾過もしくは遠心分離等の手段で
集菌した菌体を、アセトン等の細胞壁を破壊する作用を
有する溶媒を用いて、直接抽出することができる。さら
に、培養菌体をガラスビーズ等を用いて破砕した後に、
培養液からの抽出と同様にして抽出することもできる。
【0023】得られた粗抽出物から、本発明のUK−2
化合物を単離・精製するには、通常の精製法を用いるこ
とができる。即ち、溶媒転溶、順相および逆相カラムク
ロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、結晶
化等の精製手段を組み合わせることにより、単離・精製
することができる。また、本発明のUK−2化合物は、
Rに種々のアシル基が導入された類縁体の混合物として
産生されるので、その類縁体の単離・精製には、順相お
よび逆相の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が
特に有用である。例えば、通常の培養から得られた粗抽
出物を減圧濃縮し、これをクロロホルムに転溶してシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、これをクロロ
ホルム/メタノールのステップワイズで溶出すれば、U
K−2AおよびUK−2Dを約3:1の割合で含有し、
ここに微量のUK−2BおよびUK−2Cが混入したフ
ラクションを得ることができる。さらにこれをC−18
カラムを用いる逆相HPLCで処理することにより、こ
れらの類縁体UK−2A、UK−2B、UK−2Cおよ
びUK−2Dを単離することができる。
【0024】得られたUK−2化合物は、それぞれを単
離して用いても良いが、それぞれの類縁体が同様の抗真
菌活性を示すので、本発明の効果を損なわない限り、こ
れらのUK−2化合物を単離することなく、混合物とし
て用いることも可能である。
【0025】
【作用】本発明のUK−2化合物は、カンジダ等の酵母
およびアスペルギルス、ペニシリウム、ムコール、クラ
ドスポリウム、リゾプス、スクレロチナ、トリコデルマ
等の糸状菌を含む真菌に対して強い抗菌作用を示すが、
細菌に対する抗菌作用を示さない。また、培養細胞(マ
ウス白血病P388)に対する細胞毒性が低いことか
ら、本化合物に感受性を有する真菌が原因である真菌感
染症治療用の抗真菌剤をはじめ、農園芸用抗真菌剤また
は工業用抗真菌剤として使用することが可能である。
【0026】本発明のUK−2化合物を真菌感染症治療
用の抗真菌剤として使用するには、種々の投与形態に合
わせて、UK−2を公知の医薬品用担体とを組み合わせ
て製剤化すれば良い。このような投与形態としては皮下
注射、静脈内注射、筋肉内注射、坐薬等による非経口投
与あるいは錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等による経
口投与の全身投与の他、軟膏剤、ローション剤、膣坐薬
等の局所投与の形態を例示することができる。
【0027】本発明のUK−2化合物を農園芸用抗真菌
剤として使用するには、種々の使用形態に合わせて、公
知の担体および必要に応じて公知の補助剤とを組み合わ
せて製剤化すれば良い。このような製剤形態の例として
は、粉剤、顆粒剤などの固形剤、溶液、乳剤、懸濁液、
エアゾール剤等の液剤を例示することができる。このよ
うな農園芸用抗真菌剤は、本化合物に感受性を有する植
物病原菌が原因である病害の防除に使用することができ
る。
【0028】本発明のUK−2化合物を工業用抗真菌剤
として使用するには、種々の使用形態に合わせて、公知
の担体および必要に応じて公知の補助剤とを組み合わせ
て製剤化すれば良い。このような工業用抗真菌剤は、一
般産業用製品およびこれらの製品の製造工程中で問題と
なる有害真菌の繁殖を防御し、有害真菌の汚染を防止す
るために使用されるものであり、具体的には木材の表面
汚染を防止する防黴剤、木材製品等の腐朽菌対策剤、塗
料に添加する防腐・防黴剤、壁装剤、高分子加工時に添
加する防黴剤、皮革、繊維および織物の加工に用いる防
黴剤等を例示することができる。
【0029】
【実施例】次いで、実施例および評価例により本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。なお、以下の例において「%」は特にこ
とわらない限り「W/V%」である。
【0030】実施例1:UK−2A{式(1)におい
て、Rがイソブチリル基(2−メチルプロパノイル基)
である化合物}の製造。 ステップa:ストレプトバーティシリウム・エス・ピー
・SAM2084の培養 グルコース1%、可溶性デンプン1%、小麦胚芽0.6
%、ポリペプトン0.5%、乾燥酵母エキス0.3%、
大豆粉0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含み、pH
7.0に調整した培地(以下、培地1と称する)を50
0ml容培養三角フラスコに100ml分注して、オー
トクレーブで滅菌した。これに斜面培養からストレプト
バーティシリウム・エス・ピー・SAM2084を1白
金耳接種し、30℃で2日間ロータリーシェーカーで培
養して種培養を得た。
【0031】5リットル容ジャーファーメンターに3リ
ットルの培地1を仕込み、加熱殺菌の後、上記の種培養
を30ml添加して、30℃で、回転数500rpm、
通気量1vvmの条件で48時間通気攪拌培養して、前
培養とした。
【0032】600リットル容培養タンクに、グルコー
ス3%、麦芽エキス0.5%、乾燥酵母エキス0.5
%、炭酸カルシウム0.2%を含み、pH7.0に調整
した培地(以下、培地2と称する)を300リットル仕
込み、加熱殺菌の後、上記の前培養を3リットル添加し
て、30℃で、回転数250rpm、通気量1vvmの
条件で48時間通気攪拌培養した。
【0033】ステップb:UK−2の抽出 ステップaで得られた培養液約300リットルをセライ
トを用いて濾過・集菌し、菌体に110リットルのアセ
トンを加えて抽出した。抽出液を減圧下に濃縮し、溶媒
を留去した。これに25リットルのクロロホルムを加え
てUK−2を抽出した。得られた抽出液を減圧下に濃縮
し、溶媒を留去して油状物質150gを得た。
【0034】ステップc:UK−2の粗精製 ステップbで得られた抽出物の15gを60mlのクロ
ロホルムに溶解し、シリカゲル(ワコーゲルC−200
・和光純薬工業製)を用いるカラムクロマトグラフィー
(φ12×44cm,Vt=5リットル)に付し、5リ
ットルづつの、クロロホルム、クロロホルム/メタノー
ル99:1(容積比、以下同じ)混液、クロロホルム/
メタノール97:3混液、クロロホルム/メタノール9
4:6混液、クロロホルム/メタノール90:10混液
の展開溶媒を用いてステップワイズで溶出した。活性物
質はクロロホルム/メタノール97:3混液で溶出され
たので、これを集めて減圧下に溶媒を留去し、粗精製物
900mgを得た。この粗精製物は、UK−2A(Rが
イソブチリル基の化合物)およびUK−2D(Rが2−
メチルブタノイル基の化合物)を約3:1の割合で含有
する他、微量のUK−2B(Rがtrans-2−メチル−2
−ブテノイル基)およびUK−2C(Rが3−メチルブ
タノイル基の化合物)を含有していた。同様の操作をス
テップbで得られた抽出物について繰り返すことによ
り、合計約9gの粗精製物を得た。
【0035】ステップd:UK−2Aの精製 ステップcで得られた粗精製物をDevelosil−
ODSカラム(φ20×250mm,野村化学社製)を
用いる逆相高速カラムクロマトグラフィー(HPLC)
に付し、210nmの紫外吸収でモニターしながら、6
0%(容積比)アセトニトリル/水で流速5ml/mi
nで展開した。UK−2Aはこの条件で保持時間60分
の箇所にシングルピークとして溶出された。同様の条件
でHPLCの分取を繰り返し、ステップcの粗精製物2
00mgから合計120mgのUK−2Aを得た。この
化合物の物性値を〔表2〕に示す。UK−2Aは、これ
らのデータから、式(1)においてRがイソブチリル基
(2−メチルプロパノイル基)である化合物と構造決定
された。
【0036】
【表2】
【0037】実施例2:UK−2B{式(1)におい
て、Rがチグロイル基(trans−2−メチル−2−
ブテノイル基)である化合物}の製造。 実施例1のステップcで得られた粗精製物をDevel
osil−ODSカラム(φ20×250mm,野村化
学社製)を用いる逆相高速カラムクロマトグラフィー
(HPLC)に付し、210nmの紫外吸収でモニター
しながら、60%アセトニトリル/水で流速5ml/m
inで展開した。UK−2Bはこの条件で保持時間69
分の箇所にシングルピークとして溶出された。同様の条
件でHPLCの分取を繰り返し、ステップcの粗精製物
200mgから合計2mgのUK−2Bを得た。この化
合物の物性値を〔表3〕に示す。UK−2Bは、これら
のデータから、式(1)においてRがチグロイル基(tr
ans-2−メチル−2−ブテノイル基)である化合物と構
造決定された。
【0038】
【表3】
【0039】実施例3:UK−2C{式(1)におい
て、Rがイソバレリル基(3−メチルブタノイル基)で
ある化合物}の製造。 実施例1のステップcで得られた粗精製物をDevel
osil−ODSカラム(φ20×250mm,野村化
学社製)を用いる逆相高速カラムクロマトグラフィー
(HPLC)に付し、210nmの紫外吸収でモニター
しながら、60%アセトニトリル/水で流速5ml/m
inで展開した。UK−2Cはこの条件で保持時間8
1.5分の箇所にショルダーピークとして溶出された。
UK−2Cは、このショルダーピークを分取し、同様の
条件でHPLCを繰り返してシングルピークを示すまで
精製することにより得られた。このようにして、ステッ
プcの粗精製物200mgから合計1mgのUK−2C
を得た。この化合物の物性値を〔表4〕に示す。UK−
2Cは、これらのデータから、式(1)においてRがイ
ソバレリル基(3−メチルブタノイル基)である化合物
と構造決定された。
【0040】
【表4】
【0041】実施例4:UK−2D{式(1)におい
て、Rが2−メチルブタノイル基である化合物}の製
造。 実施例1のステップcで得られた粗精製物をDevel
osil−ODSカラム(φ20×250mm,野村化
学社製)を用いる逆相高速カラムクロマトグラフィー
(HPLC)に付し、210nmの紫外吸収でモニター
しながら、60%アセトニトリル/水で流速5ml/m
inで展開した。UK−2Dはこの条件で保持時間82
分の箇所に、UK−2Cのショルダーピークを伴って溶
出された。UK−2Dは、このメインピークを分取し、
同様の条件でHPLCを繰り返し、シングルピークを示
すまで精製することにより得られた。このようにして、
ステップcの粗精製物200mgから合計20mgのU
K−2Dを得た。この化合物の物性値を〔表5〕に示
す。UK−2Dは、これらのデータから、式(1)にお
いてRが2−メチルブタノイル基である化合物と構造決
定された。
【0042】
【表5】
【0043】評価例1:UK−2Aの抗菌スペクトラム
の測定 本発明の化合物の一つであるUK−2Aの抗菌スペクト
ラムを液体希釈法(山口英世著「今日の抗生物質」16
2−189頁・1984年・東京・南山堂)を用いて評
価した。その結果を〔表6〕に示す。
【0044】
【表6】
【0045】UK−2Aは、〔表6〕に示すように、カ
ンジダ等の酵母およびアスペルギルス、ペニシリウム、
ムコール、クラドスポリウム、リゾプス、スクレロチ
ナ、トリコデルマ等の糸状菌を含む真菌に対して強い抗
菌作用を示したが、細菌に対しては抗菌作用を示さなか
った。また、UK−2B、UK−2CおよびUK−2D
もUK−2Aと同様の抗菌スペクトラムを示した。さら
に、本発明のUK−2化合物はいずれも、マウス白血病
細胞であるP388に対して、100μg/mlの濃度
で増殖抑制作用を殆ど示さなかった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、新規な抗真菌物質であ
るUK−2およびストレプトバーティシリウムに属する
UK−2生産菌を培養して、その培養液および/または
培養菌体からUK−2を製造する方法を提供することが
できる。本発明のUK−2は、9員環のジラクトン構造
を有する新規な抗真菌物質であり、Rに種々のアシル基
が導入されたエステル体の混合物として得られるが、こ
れらの類縁体は同様の抗菌活性を有するため、これらの
類縁体を単離しては勿論、その用途に応じてこれらの類
縁体の混合物のまま、抗真菌剤の有効成分として使用す
ることができる。本発明のUK−2化合物は、培養細胞
に対して細胞毒性が低いので、ヒトおよび哺乳類、魚類
に対しても毒性が低いことが予想され、医薬および動物
薬、農園芸用抗真菌剤および工業用抗真菌剤として応用
することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C07D 405/12 C07D 213:81 213:81 321:00 321:00) C12R 1:645 (C12P 17/16 C12R 1:645) (72)発明者 阿部 圭一 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1 号 サントリー株式会社 生物医学研究 所内 (72)発明者 児玉 亨 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1 号 サントリー株式会社 生物医学研究 所内 (72)発明者 魚谷 和道 神奈川県小田原市栢山788 明治製菓株 式会社 薬品技術研究所内 (72)発明者 大西 由孝 神奈川県小田原市栢山788 明治製菓株 式会社 薬品技術研究所内 (56)参考文献 第36回天然有機化合物討論会講演要旨 集,1994年 9月20日,p.728−735 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 17/00 - 17/18 C07D 405/12 CA/REGISTRY(STN) JSTPlus(JOIS) PubMed

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 (式中、Rは直鎖もしくは分岐の飽和脂肪族アシル基ま
    たは直鎖もしくは分岐の不飽和脂肪族アシル基を示す)
    で表される抗真菌化合物。
  2. 【請求項2】 Rで示される脂肪族アシル基が、イソブ
    チリル基、チグロイル基、イソバレリル基または2−メ
    チルブタノイル基である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 ストレプトバーティシリウムに属する、
    請求項1に記載の化合物生産菌を培養して、その培養液
    および/または培養菌体から請求項1に記載の抗真菌化
    合物を製造する方法。
  4. 【請求項4】 前記抗真菌化合物生産菌がストレプトバ
    ーティシリウム・エス・ピー・SAM2084(Strepto
    verticillium sp. SAM2084, 工業技術院生命工学工業技
    術研究所受託番号FERM BP -6446)である請求項
    3に記載の抗真菌化合物を製造する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の化合物を有効
    成分として含有する抗真菌剤。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の化合物を有効
    成分として含有する農園芸用抗真菌剤。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の化合物を使用
    することを特徴とする、当該化合物に感受性を有する植
    物病原菌が原因である病害の防除方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または2に記載の化合物を有効
    成分として含有する工業用抗真菌剤。
  9. 【請求項9】 請求項1または2に記載の化合物を使用
    することを特徴とする、工業製品またはその製造工程に
    おける、有害真菌の繁殖防御方法もしくは汚染防止方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1または2に記載の化合物を産
    生するストレプトバーティシリウム・エス・ピー・SA
    M2084(Streptoverticillium sp. SAM2084, 工業技
    術院生命工学工業技術研究所受託番号FERM BP-6
    446)の放線菌。
JP02688494A 1994-02-24 1994-02-24 新規抗真菌化合物 Expired - Lifetime JP3526602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02688494A JP3526602B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 新規抗真菌化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02688494A JP3526602B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 新規抗真菌化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07233165A JPH07233165A (ja) 1995-09-05
JP3526602B2 true JP3526602B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=12205707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02688494A Expired - Lifetime JP3526602B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 新規抗真菌化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3526602B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1268866A (zh) * 1997-08-29 2000-10-04 明治制果株式会社 稻瘟病和小麦叶锈病的防治剂
DE69933198T2 (de) 1998-02-06 2007-09-13 Meiji Seika Kaisha Ltd. Neue fungizide verbindungen und verfahren zu ihrer herstellung
KR100676987B1 (ko) * 1998-11-04 2007-01-31 메이지 세이카 가부시키가이샤 피콜린산아미드 유도체, 그 것을 유효성분으로서 함유하는유해생물 방제제
AU5073100A (en) * 1999-06-09 2001-01-02 Bayer Aktiengesellschaft Pyridine carboxamides and their use as plant protection agents
EP1516874B1 (en) 1999-07-20 2015-08-19 Dow AgroSciences LLC Fungicidal heterocyclic aromatic amides and their compositions, methods of use and preparation
US6355660B1 (en) * 1999-07-20 2002-03-12 Dow Agrosciences Llc Fungicidal heterocyclic aromatic amides and their compositions, methods of use and preparation
US6521622B1 (en) 1999-07-20 2003-02-18 Dow Agrosciences Llc Fungicidal heterocyclic aromatic amides and their compositions, methods of use and preparation
US20030018052A1 (en) 1999-07-20 2003-01-23 Ricks Michael J. Fungicidal heterocyclic aromatic amides and their compositions, methods of use and preparation
WO2010074101A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 住友化学株式会社 アミノピリジン化合物及びその用途
US9365879B2 (en) 2012-07-09 2016-06-14 Meiji Seika Pharma Co., Ltd. UK-2 biosynthetic gene and method for improving UK-2 productivity using the same
US9247742B2 (en) * 2012-12-31 2016-02-02 Dow Agrosciences Llc Synergistic fungicidal compositions
UY36494A (es) * 2014-12-30 2016-07-29 Dow Agrosciences Llc Composiciones fungicidas concentradas, con dos o más tensioactivos, éster de acetato, n,n-dialquilcarboxamida, éster de una cetona y un alcohol

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
第36回天然有機化合物討論会講演要旨集,1994年 9月20日,p.728−735

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07233165A (ja) 1995-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100333017B1 (ko) 폴리사이클릭구충제,이의제조방법,이의제조용균주및이를포함하는조성물
JP3526602B2 (ja) 新規抗真菌化合物
US5126265A (en) Ab-021 antibiotics and process for producing them
US4495358A (en) Antibiotic pyrrolomycin E
JP2865302B2 (ja) 2―ピラノン誘導体及びその製造法並びにそれを含む抗菌剤
KR880002688B1 (ko) 항생물질의 제조방법
US4376778A (en) Antibiotic substances and processes for production thereof
KR100230961B1 (ko) 신규한 아미노올리고당 유도체 및 그의 제조방법
US5064760A (en) Process for the production of an imidazoledione compound by a strain of streptomyces hygroscopicus
JP3048513B2 (ja) 2, 2’ −ビピリジン誘導体、その製造方法及び該誘導体を含有する抗腫瘍剤
JP2594167B2 (ja) 新規抗生物質sf2698物質およびその製造法
US4565781A (en) Antibiotic, Spicamycin
US5516686A (en) Fungicidal antibiotic producing Streptomyces sp. NCIMB 40212
JPH06234784A (ja) 新規抗生物質sf2768物質及びその製造法
US4730039A (en) Leucanicidin
US4994582A (en) Novel antibiotic NK130119
EP0026485B1 (de) Herbicolin, Verfahren zu seiner Herstellung und es enthaltende Mittel
KR840000934B1 (ko) 항생물질 sf-2080a 및 sf-2080b의 제조방법
Kim Production, purification and antifungal activity of antibiotic substances produced by Pseudomonas aeruginosa strain B5
JP2844214B2 (ja) 4a―ヒドロキシミルベマイシンα類の製造法
GB2265147A (en) Antibiotic eicosenoic acids
US5275938A (en) Process for producing leucanicidin
JPS61280286A (ja) 新規抗生物質sf−2369物質及びその製造法
JPS63192792A (ja) 新規抗生物質sf2487物質及びその製造法
JPH06135979A (ja) 新規物質nk374200、その製造法及びその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term