JP3526451B2 - ソープフリー型ワックスエマルジョンの製造方法 - Google Patents
ソープフリー型ワックスエマルジョンの製造方法Info
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Description
(即ち、ワックス乳化のために界面活性剤を使用しな
い)ワックスエマルジョンの製造方法に関する。更に詳
しくは、本発明は、ワックスとして酸化ワックスを用
い、これに塩基性物質(例えば、揮発性有機アミン)を
加えて、該ワックス中の遊離脂肪酸の酸基を中和すると
ともに、該ワックスを部分又は完全鹸化させた後、機械
力によって安定な微粒子を形成するワックスエマルジョ
ンの製造方法に関する。本発明の製造方法により得られ
るソープフリー型ワックスエマルジョンは、例えば、家
庭用床材の保護つや出し剤、防錆剤、撥水剤、更には熱
転写リボン用添加剤等として好適に用いられる。
クス、カーワックス、防錆ワックス、紙製品の撥水剤、
熱転写リボン用添加剤、繊維のサイジング助剤等を始め
として、様々な分野で種々の用途に使用されている。と
ころで、このワックスエマルジョンには、通常ワックス
乳化のために界面活性剤が含有されているが、この界面
活性剤については、最近環境ホルモンの問題が指摘され
ており、地球環境、生態系保全の観点から、ワックスエ
マルジョンにおいても界面活性剤の削減が社会的急務と
なっている。また一方、ワックスエマルジョンに界面活
性剤が含まれていると、該ワックスの耐水性、耐ブロッ
キング性、及び防汚性等の諸性質の著しい低下をもたら
すことも知られている。例えば、界面活性剤を含有する
ワックスエマルジョンが熱転写リボン用添加剤として用
いられる場合には、熱転写リボンの印字鮮明度、耐ブロ
ッキング性、耐擦過性、耐水性、密着性等の低下を誘発
する。以上のような理由から、界面活性剤を使用しない
でワックスを乳化するワックスエマルジョンの製造方法
が切望されている。
は、ワックス乳化のために界面活性剤を使用せずに、希
釈安定性、保存安定性(貯蔵安定性)、アルコール混和
性に優れ、分離や増粘が少なく、且つ環境に優しい高性
能のワックスエマルジョンを製造する方法を提供するこ
とである。
クスの乳化技術としては、従来から、後述する(転相法
による粗乳化)+(高速攪拌機)(例えば、ホモミキサ
ー)+(高圧均質機)(例えば、ホモジナイザー)の一
連の機械力によるワックスの微粒子安定化方法が知られ
ている。一方、酸化ワックスに塩基性物質を混合して、
その鹸化および含有される脂肪酸の塩の形成を図ると、
自己乳化作用が発揮されることも公知である。本発明者
は、この2つの手法を併用することにより、界面活性剤
を使用しないでワックスの乳化ができるのではないかと
考え、界面活性剤量を徐々に減らす実験を行った。結果
として、界面活性剤を減らして行くとやはり次第に転相
状態が悪くなり、ホモミキサーの攪拌を止めると巨大粒
子が析出し、次にこれをホモジナイザー(圧力:50〜
100kg/cm2 )で処理しても、上記した高性能の
ワックスエマルジョンは得られなかった。
クスを用い、且つホモジナイザーの圧力を100kg/
cm2 以上に調整して処理を行ったところ、実用に耐え
得るエマルジョンが得られ、特にホモジナイザーの圧力
を300〜600kg/cm 2 に上げると均質で良好な
エマルジョンが得られることを知見した。そして、引き
続き検討した結果、 塩基性物質の添加量は、酸化ワックスの酸価・鹸化価
から算出した理論量(即ち、酸化ワックスの完全中和及
び完全鹸化に必要な苛性カリの最小モル数を言う。)を
大幅に下回った量であっても、良好なエマルジョンが得
られること、 酸化ワックスとしては、酸価が5〜150、鹸化価が
50〜250の酸化ワックスが、並びに塩基性物質とし
ては、揮発性有機アミン又はアンモニアが優れているこ
と、加えて 酸化ワックスにその90重量%以下の非酸化ワックス
を併用しても、良好なエマルジョンが得られることも発
見した。 その後、更に酸化ワックスや揮発性有機アミンの種類と
その使用量、他の最適乳化条件をつぶさに研究し、つい
に本発明を完成するに至った。
する。酸化ワックス 酸化ワックスとしては、酸価、鹸化価がいずれの値のも
のであっても使用できるが、好ましくは酸価が5〜15
0/鹸化価が50〜250、より好ましくは酸価が7〜
100/鹸化価が50〜200、特に好ましくは酸価が
10〜80/鹸化価が60〜150の酸化ワックスであ
る。具体的には、キャンデリラワックス、カルナバワッ
クス、ライスワックス、木ろう、ホホバ油、みつろう、
ラノリンから選択された天然ワックス、および酸化マイ
クロ、酸化ポリエチレン、マレイン酸変性ポリマー、モ
ンタン変性ワックス等の合成ワックスが挙げられる。上
記天然ワックスの中では、キャンデリラワックス及びみ
つろうが遊離脂肪酸を10〜20%含有しているので乳
化性に優れ、又合成ワックスの中では、マレイン酸変性
ポリマー及びモンタン変性ワックスが酸価、鹸化価が高
く乳化性に優れているのでより好ましく用いられる。
に含有される脂肪酸を中和する作用を有するものであれ
ば制限がなく、具体的には、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム等の苛性アルカリ、揮発性有機アミン、アンモ
ニアが挙げられる。その中でも、ワックス中に残留せ
ず、耐水性を低下させない揮発性有機アミンやアンモニ
アが好ましく、更に刺激臭の点から揮発性有機アミンが
推奨される。
類、アルキルアミン、アルカノールアミン等が好ま
しい。更にモルホリン類としては、モルホリン、メチ
ルモルホリン、エチルモルホリンが、アルキルアミン
としては、低分子のモノ〜トリメチルアミン、モノ〜ト
リエチルアミンが、そしてアルカノールアミンとして
は、モノ〜トリエタノールアミンが、より好ましい。こ
れら〜の揮発性有機アミンは、用途により選択でき
るが、揮発性、中和および鹸化の促進、乳化安定性の点
で特にモルホリンが好ましい。塩基性物質の添加量は、
上記酸化ワックスの酸価及び鹸化価から算出される理論
量の10〜130モル%であり、好ましくは20〜12
0モル%、更に好ましくは30〜110モル%である。
その配合量が10モル%未満では中和・部分鹸化による
自己乳化能が不足し、希釈安定性、保存安定性、機械安
定性等が低下し、又130モル%を越えても安定なエマ
ルジョンが得られるが、臭気や残存性に問題を生じる場
合があり、いずれも好ましくない。
混合し、これを攪拌下の熱水中に徐々に添加する方法、
又はワックスと塩基性物質の溶融混合物を攪拌しなが
ら、これに熱水を徐々に添加して、ワックスを粗乳化す
る工程である。 高速攪拌機(ホモミキサー)による均質分散化 高速攪拌による均質化とは、の行程で得られたワック
スの粗乳化物を、80〜97℃の温度下で、高速攪拌機
により均質分散を行う行程である。通常はホモミキサー
等の市販の高速攪拌機で2, 000〜4, 000rpm
の回転速度で攪拌し、目視で均質分散が確認できるまで
混合する。この際、高速攪拌機の回転速度が2, 000
rpm未満では分散不足となり、又4, 000rpm以
上では泡の巻き込みが多くなる場合がある。
粒子化 高圧均質機による微粒子化とは、の行程で得られた乳
化物の平均粒子径は20〜100μm程度が限界であ
り、300μm以上の大粒子も混在しているので、高圧
均質機を用いて乳化物の平均粒子径が2μm以下になる
ように処理する行程である。この高圧均質機とは、処理
液に高圧をかけてバルブの微細な間隙から該処理液を噴
射させ、均質で微細な、容易に分離しない乳濁液を作る
乳化分散機のことで、一般にホモジナイザーの名称で知
られている。このホモジナイザーの市販品としては、商
品名「HOMOGENIZER 」( 三和機械株式会社製) 、商品名
「超高圧ホモジナイザー;M-110-E/H,M-140K,M-210C-E/
H,M-610 」( みずほ工業株式会社製) 、商品名「ナノマ
イザー;YSNM-1500AR,YSNM-1500-0025N 」( 吉田機械興
業株式会社製) 等がある。
質機の圧力を100kg/cm2 以上、好ましくは10
0〜600kg/cm2とすることで平均粒子径が2μ
m以下の、又更に好ましくは300〜600kg/cm
2 とすることで平均粒子径が2μm以下で、且つ最大粒
子が5μm以下の均質で良好なエマルジョンが得られ
る。高圧均質機の圧力が100kg/cm2 未満では、
期待するような粒子径が得られず、600kg/cm2
超では更なる微粒子化が行われにくくなるとともに、泡
の巻き込みが多くなり、且つ粘度も上がり冷却行程に時
間が掛かるので不経済である。以上の〜の工程で連
続処理した後に室温まで冷却すると、安定なソープフリ
ー型ワックスエマルジョンが得られる。
は、非酸化ワックスを、酸化ワックス/非酸化ワックス
の重量比が99/1〜10/90となる割合、好ましく
は99/1〜15/85となる割合で含有することがで
きる。非酸化ワックスの含有量が90重量%を越えると
乳化不良となって、好ましくない。不揮発分濃度 本発明のソープフリー型ワックスエマルジョンの不揮発
分濃度は、10〜60質量%、好ましくは20〜40質
量%である。不揮発分濃度が10%未満だとエマルジョ
ンの希釈安定性が悪くなり、60%を越えると増粘しや
すく作業性が低下するので、好ましくない。尚、本発明
のソープフリー型ワックスエマルジョンは界面活性剤を
本質的に必要としないが、本発明の目的・効果を逸脱し
ない範囲でその配合を妨げるものではない。
価50、融点66〜71℃のキャンデリラワックス30
部を85〜95℃で加熱溶解し、次いでこれにモルホリ
ン(C4 H9 ON)を0. 3〜4. 2部添加し攪拌しな
がら、続いてこれに85〜95℃の熱水70部を徐々に
加え、転相乳化を行った。転相乳化終了後、得られた粗
乳化物を保温しながらホモミキサー(特殊機化工株式会
社製:T.K.ホモミクサー)で2, 500〜3, 500r
pmで高速攪拌し、続いてホモジナイザー(APV GAULI
N,INC. 15MR-STA)で380〜420kg/cm2 の高
圧下で処理を行った。その後、攪拌を行いながら38℃
まで冷却して、平均粒子径が2μm以下のソープフリー
型ワックスエマルジョンを得た。
に、モルホリン量は0. 3部(理論量の約10モル%に
相当)で実用に供し得るエマルジョンが、更に1.0〜
4. 2部(理論量の約30〜130モル%に相当)で良
好なエマルジョンが得られることが判る。尚、モルホリ
ンの上記理論量は、以下の計算(モルホリンの1当量を
87、苛性カリの1当量を56として算出)により求め
たものである。 下記式(1)より、完全中和に必要なモルホリン量=
30×20(酸価)×87/56≒932 下記式(2)より、完全鹸化に必要なモルホリン量=
30×50(鹸化価)×87/56≒2, 330 完全中和及び完全鹸化に必要なモルホリン量=+
=3, 262mg即ち、上記酸価20、鹸化価50のキ
ャンデリラワックス30部を乳化するのに必要なモルホ
リン量は3. 26部である。 中和反応:R−COOH+C4 H9 ON ────>R−COO- 〔C4 H10ON〕+ ・・・(1) 鹸化反応:R’−COOR”+C4 H9 ON+H2 O ───>R−COO- 〔C4 H10ON〕+ +R”OH・・・(2)
化150°Fパラフィンワックス(日本精蝋株式会社
製:パラフィンワックス150)30部、又は融点67
〜73℃の非酸化マイクロクリスタリンワックス(日本
精蝋株式会社製:Hi-Mic-1045 )を各々85〜95℃ま
で加熱溶解し、その後モルホリンを各々5部添加して混
合し、続いて攪拌しながら85〜95℃の熱水70部を
徐々に添加した。実施例1〜5、比較例1〜2のエマル
ジョンの状態及びその2〜10倍希釈のエマルジョンの
状態は、次の表1に示されている。
粘の状態を目視で観察する。 注−2:エマルジョン/水=1/1に希釈し、上記状態
を目視で観察する。 注−3:エマルジョン/水=1/4に希釈し、上記状態
を目視で観察する。 注−4:エマルジョン/水=1/9に希釈し、上記状態
を目視で観察する。 〈状態の評価〉 ○:良好(粒子の析出がなく、分離、増粘等の外観の変
化が見られない。) △:やや悪い(若干の粒子が析出したり、わずかに分
離、増粘等が発生する。) ×:不良(乳化不良、粒子の析出、分離増粘が著し
い。) 尚、上記〈状態の評価〉の内、△は実用に供し得るエマ
ルジョンであり、又以下の表2〜4における○、△、×
も、上記〈状態の評価〉におけるのと同じ意味である。
0、融点66〜71℃のキャンデリラワックス30部を
85〜95℃で加熱溶解し、次いでこれにモルホリン
(C4 H9 ON)を3. 0部添加し攪拌しながら、続い
てこれに85〜95℃の熱水70部を徐々に加え、転相
乳化を行った。転相乳化終了後、得られた粗乳化物を保
温しながらホモミキサー(特殊機化工株式会社製:T.K.
ホモミクサー)で3, 000rpmで高速攪拌し、続い
てホモジナイザー(APV GAULIN,INC. 15MR-STA)で10
0〜600kg/cm2 の高圧で処理を行った。その
後、攪拌を行いながら38℃まで冷却して、平均粒子径
が2μm以下のソープフリー型ワックスエマルジョンを
得た。
ミキサー(特殊機化工株式会社製:T.K.ホモミクサー)
で3, 000rpmで高速攪拌する処理だけを行った。
その後、攪拌を行いながら38℃まで冷却した。実施例
6〜11、比較例3のエマルジョンの状態は、次の表2
に示されている。
ャンデリラワックス3部および135°Fパラフィンワ
ックス27部を80〜90℃まで加熱溶解した後に、モ
ルホリンを1. 0部添加しこれを攪拌しながら、これに
80〜90℃の熱水70部を徐々に添加し、転相乳化を
行った。転相乳化終了後、得られた粗乳化物を保温しな
がらホモミキサーの回転速度を3, 000rpm、ホモ
ジナイザーの圧力を400kg/cm 2 として処理を行
った。続いて、38℃まで冷却して、平均粒子径が2μ
m以下のソープフリー型ワックスエマルジョンを得た。 (実施例13)実施例12において、酸価20、鹸化価
50のキャンデリラワックスを5部、135°Fパラフ
ィンワックスを25部とする以外は、実施例12と同様
にして、平均粒子径が2μm以下のソープフリー型ワッ
クスエマルジョンを得た。 (実施例14)実施例12において、酸価20、鹸化価
50のキャンデリラワックスを10部、135°Fパラ
フィンワックスを20部とする以外は、実施例12と同
様にして、平均粒子径が1μm以下、最大粒子径が5μ
m以下のソープフリー型ワックスエマルジョンを得た。
スを30部を80〜90℃まで加熱溶解した後に、ソル
ビタンモノステアレート(花王(株)製界面活性剤:レ
オドールSP-S10)3. 2部、ポリオキシエチレソルビタ
ンモノステアレート(花王(株)製界面活性剤:レオド
ールTW-S120 )4. 8部およびポリオキシエチレンラウ
リルエーテル(花王(株)製界面活性剤:エマルゲン12
0 )2. 0部を添加した。これに攪拌を行いながら85
〜95℃の熱水70部を徐々に添加し、転相乳化を行っ
た。続いて38℃まで冷却した。実施例12〜14、比
較例4のエマルジョンの状態及びアルコール混和性試験
後のエマルジョンの状態は、次の表3に示されている。
たイソプロピルアルコールをエマルジョンに1/1重量
比で混合し、一昼夜放置後の状態を観察する。
酸化ワックスとして、天然ワックス(キャンデリラワッ
クス、カルナバワックス、ライスワックス、みつろう)
5種類、マレイン酸変性ポリマー(三菱化成工業(株)
製:ダイヤカルナ30)、モンタン変性ワックス(ヘキ
ストワックスE)から選ばれる1種以上を、そして、該
酸化ワックスを完全中和及び完全鹸化するに必要な上記
理論量のモルホリンを使用する以外は、実施例1と同様
にして、平均粒子径が1μm以下、最大粒子径が5μm
以下のソープフリー型ワックスエマルジョンを得た。但
し、ワックスの使用量は、1種の場合は30部、2種の
場合は15部/15部、3種の場合は10部/10部/
10部である。実施例15〜24のエマルジョンの状
態、その2〜10倍希釈のエマルジョンの状態、貯蔵安
定性(50℃1ヶ月後の状態)及びアルコール混和性の
結果は、次の表4に示されている。なお、表4中、+は
使用、−は不使用を示す。
した。 注−7 上記〈注−5:アルコール混和性試験〉におけ
るのと同じ意味である。
れたエマルジョンは、平均粒子径が2μm以下で、好ま
しくは平均粒子径が2μm以下で且つ最大粒子径が5μ
m以下のソープフリー型ワックスエマルジョンであり、
希釈安定性、貯蔵安定性、アルコール混和性、機械安定
性(スプレー等の機械力によりエマルジョンが破壊され
ない)、撥水性、ブロッキング防止性に優れており、且
つ界面活性剤を使用しないので、環境ホルモンの問題が
なく、環境に優しい特性を有する。その上、他の非酸化
ワックスを1〜90%混合しても、安定なソープフリー
型ワックスエマルジョンが得られるから、他の非酸化ワ
ックスの性能を引出し利用することができるので、その
結果該ワックスエマルジョンの応用範囲を拡大すること
が可能となる。これに対し、従来のワックスエマルジョ
ンは,エマルジョンそのものの状態は良好であっても、
界面活性剤を用いることにより、ワックスの撥水性、ブ
ロッキング防止性等の性能低下をもたらし、且つ環境ホ
ルモンの問題を惹起する。
の平均粒子径の変化を説明する図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 (a)酸化ワックスと、(b)塩基性物
質を必須成分として含有する組成物を、先ず転相法に
よって粗乳化し、次いで高速攪拌機(ホモミキサー)
で均質分散化し、続いて100kg/cm2 以上の高
圧均質機(ホモジナイザー)によって微粒子化すること
を特徴とするソープフリー型ワックスエマルジョンの製
造方法。 - 【請求項2】 上記塩基性物質の配合量が、上記酸化ワ
ックスの酸価及び鹸化価から算出される理論量の10〜
130モル%であることを特徴とする請求項1に記載の
ソープフリー型ワックスエマルジョンの製造方法。 - 【請求項3】 上記酸化ワックスが、酸価が5〜15
0、鹸化価が50〜250の酸化ワックスであることを
特徴とする請求項1又は請求項2記載のソープフリー型
ワックスエマルジョンの製造方法。 - 【請求項4】 上記塩基性物質が、揮発性有機アミン及
び/又はアンモニアであることを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載のソープフリー型ワックスエマルジ
ョンの製造方法。 - 【請求項5】 上記揮発性有機アミンが、モルホリン、
アルキルアミン、アルカノールアミンから選択された1
種類以上の化合物であることを特徴とする1〜4のいず
れかに記載のソープフリー型ワックスエマルジョンの製
造方法。 - 【請求項6】 上記高速攪拌機の回転速度が、2,00
0〜4,000rpmであることを特徴とする請求項1
〜5のいずれかに記載のソープフリー型ワックスエマル
ジョンの製造方法。 - 【請求項7】 上記高圧均質機の圧力が、100〜60
0kg/cm2 であることを特徴とする請求項1〜6の
いずれかに記載のソープフリー型ワックスエマルジョン
の製造方法。 - 【請求項8】 上記組成物が、非酸化ワックスを、上記
酸化ワックス/非酸化ワックスの重量比が99/1〜1
0/90となる割合で含有することを特徴とする請求項
1〜7のいずれかに記載のソープフリー型ワックスエマ
ルジョンの製造方法。 - 【請求項9】 上記組成物の不揮発分濃度が、10〜6
0質量%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
かに記載のソープフリー型ワックスエマルジョンの製造
方法。
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2001
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