JP3526354B2 - 低ＮＯｘガス燃焼装置 - Google Patents
低ＮＯｘガス燃焼装置Info
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- JP3526354B2 JP3526354B2 JP26710495A JP26710495A JP3526354B2 JP 3526354 B2 JP3526354 B2 JP 3526354B2 JP 26710495 A JP26710495 A JP 26710495A JP 26710495 A JP26710495 A JP 26710495A JP 3526354 B2 JP3526354 B2 JP 3526354B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス給湯機、ガス
温水暖房機等に使用されるガス燃焼装置に関し、特にＮ
Ｏｘの発生量を低減させた低ＮＯｘガス燃焼装置に関す
る。
温水暖房機等に使用されるガス燃焼装置に関し、特にＮ
Ｏｘの発生量を低減させた低ＮＯｘガス燃焼装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の低ＮＯｘガス燃焼装置に
おいては、例えば、特開平６ー３３１１１０号公報に開
示されているように、頂部に主炎孔を有する主体の両側
壁に、これらの両側壁と間隔を保って一対の保炎板が立
てて設けられるとともに、主体の両側壁と保炎板との間
に保炎空間が形成された袖火タイプのバーナ体を備えて
いる。そして、このように構成されたバーナ体を、バー
ナケース内に相互に通気間隔を存して複数並設し、バー
ナ体にやや希薄な混合ガスを供給するとともに、バーナ
体に供給する混合ガスよりも更に希薄な希薄混合ガスを
バーナ体間の通気間隔に供給して、この通気間隔の上方
並びにバーナ体の上方で希薄混合ガス多段燃焼させるこ
とにより、ＮＯｘの発生量を低減させていた。
おいては、例えば、特開平６ー３３１１１０号公報に開
示されているように、頂部に主炎孔を有する主体の両側
壁に、これらの両側壁と間隔を保って一対の保炎板が立
てて設けられるとともに、主体の両側壁と保炎板との間
に保炎空間が形成された袖火タイプのバーナ体を備えて
いる。そして、このように構成されたバーナ体を、バー
ナケース内に相互に通気間隔を存して複数並設し、バー
ナ体にやや希薄な混合ガスを供給するとともに、バーナ
体に供給する混合ガスよりも更に希薄な希薄混合ガスを
バーナ体間の通気間隔に供給して、この通気間隔の上方
並びにバーナ体の上方で希薄混合ガス多段燃焼させるこ
とにより、ＮＯｘの発生量を低減させていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来構造のガス燃焼装置では、希薄混合ガスの流出部とな
るバーナ体間の通気間隔の上部開放面、即ち、隣接する
バーナ体の保炎板間の隙間の面積が大きいため、バーナ
体間の通気間隔を流れる二次空気量が突発的に減少した
り、バーナ体間の通気間隔を流れガス量が突発的に増加
したりすると、希薄混合ガス状態が崩れて引火しやすい
混合ガスとなり、通気間隔の上方並びにバーナ体の上方
に形成される火炎が、バーナ体間の通気間隔に引き込ま
れ、逆火を生じる問題があった。また、着火時におい
て、着火遅れが生じた場合でも、同様に逆火を生じる問
題があった。
来構造のガス燃焼装置では、希薄混合ガスの流出部とな
るバーナ体間の通気間隔の上部開放面、即ち、隣接する
バーナ体の保炎板間の隙間の面積が大きいため、バーナ
体間の通気間隔を流れる二次空気量が突発的に減少した
り、バーナ体間の通気間隔を流れガス量が突発的に増加
したりすると、希薄混合ガス状態が崩れて引火しやすい
混合ガスとなり、通気間隔の上方並びにバーナ体の上方
に形成される火炎が、バーナ体間の通気間隔に引き込ま
れ、逆火を生じる問題があった。また、着火時におい
て、着火遅れが生じた場合でも、同様に逆火を生じる問
題があった。
【０００４】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであり、逆火の発生を抑制しつつ、逆火が生じた場合
には、すぐに燃焼を停止させることができる安全な低Ｎ
Ｏｘガス燃焼装置を提供できるようにすることを目的と
している。
のであり、逆火の発生を抑制しつつ、逆火が生じた場合
には、すぐに燃焼を停止させることができる安全な低Ｎ
Ｏｘガス燃焼装置を提供できるようにすることを目的と
している。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
では、主炎孔形成面に多数の主炎孔を設けたバーナ体を
相互に通気間隔を存してバーナケース内に複数並設し、
これらバーナ体間の通気間隔には、バーナ体に供給する
混合ガスよりも希薄な希薄混合ガスを供給するようにし
たガス燃焼装置において、前記バーナ体間の通気間隔の
上部に、多数の副炎孔を上面片に有する断面略コ字状の
副炎孔板を設けるとともに、この副炎孔板の上面片の高
さをバーナ体の主炎孔形成面よりも低く設定し、かつ、
炎の有無を検知する炎検知器の検知部を前記上面片の直
上に位置させてその上面片に近接対向させた構成であ
る。
では、主炎孔形成面に多数の主炎孔を設けたバーナ体を
相互に通気間隔を存してバーナケース内に複数並設し、
これらバーナ体間の通気間隔には、バーナ体に供給する
混合ガスよりも希薄な希薄混合ガスを供給するようにし
たガス燃焼装置において、前記バーナ体間の通気間隔の
上部に、多数の副炎孔を上面片に有する断面略コ字状の
副炎孔板を設けるとともに、この副炎孔板の上面片の高
さをバーナ体の主炎孔形成面よりも低く設定し、かつ、
炎の有無を検知する炎検知器の検知部を前記上面片の直
上に位置させてその上面片に近接対向させた構成であ
る。
【０００６】請求項２に記載の本発明では、主炎孔形成
面に多数の主炎孔を設けたバーナ体を相互に通気間隔を
存してバーナケース内に複数並設し、これらバーナ体間
の通気間隔には、バーナ体に供給する混合ガスよりも希
薄な希薄混合ガスを供給するようにしたガス燃焼装置に
おいて、前記バーナ体間の通気間隔の上部に、多数の副
炎孔を上面片に有する断面略コ字状の副炎孔板を設ける
とともに、この副炎孔板の上面片の高さをバーナ体の主
炎孔形成面よりも低く設定し、かつ、炎の有無を検知す
る炎検知器の検知部を前記上面片の直上に位置させてそ
の上面片に近接対向させ、さらに、前記バーナ体の主炎
孔形成面には点火器の点火部を対向させた構成である。
面に多数の主炎孔を設けたバーナ体を相互に通気間隔を
存してバーナケース内に複数並設し、これらバーナ体間
の通気間隔には、バーナ体に供給する混合ガスよりも希
薄な希薄混合ガスを供給するようにしたガス燃焼装置に
おいて、前記バーナ体間の通気間隔の上部に、多数の副
炎孔を上面片に有する断面略コ字状の副炎孔板を設ける
とともに、この副炎孔板の上面片の高さをバーナ体の主
炎孔形成面よりも低く設定し、かつ、炎の有無を検知す
る炎検知器の検知部を前記上面片の直上に位置させてそ
の上面片に近接対向させ、さらに、前記バーナ体の主炎
孔形成面には点火器の点火部を対向させた構成である。
【０００７】請求項１の低ＮＯｘガス燃焼装置において
は、バーナ体間の通気間隔の上部に、多数の副炎孔を上
面片に有する断面略コ字状の副炎孔板を設けているの
で、バーナ体間の通気間隔を流れる二次空気量やガス量
が突発的に増減して、希薄混合ガス状態が崩れた場合、
或るいは、着火時に着火遅れが生じた場合に、副炎孔板
の上面片に穿った複数の副炎孔によって、希薄混合ガス
噴出用の炎孔面積を狭ばめるなど、適宜調整可能とな
り、通気間隔内への逆火が抑制される。また、副炎孔板
の上面片の高さをバーナ体の主炎孔形成面よりも低く設
定し、かつ、炎の有無を検知する炎検知器の検知部を前
記上面片に近接対向させているので、上記した悪条件が
重なる等して、通気間隔内へ逆火した場合には、副炎孔
板上の炎が無くなり、それを炎検知器で検知して燃料の
供給を停止させ、消火させることができるので、逆火に
よる危険が未然に防止される。
は、バーナ体間の通気間隔の上部に、多数の副炎孔を上
面片に有する断面略コ字状の副炎孔板を設けているの
で、バーナ体間の通気間隔を流れる二次空気量やガス量
が突発的に増減して、希薄混合ガス状態が崩れた場合、
或るいは、着火時に着火遅れが生じた場合に、副炎孔板
の上面片に穿った複数の副炎孔によって、希薄混合ガス
噴出用の炎孔面積を狭ばめるなど、適宜調整可能とな
り、通気間隔内への逆火が抑制される。また、副炎孔板
の上面片の高さをバーナ体の主炎孔形成面よりも低く設
定し、かつ、炎の有無を検知する炎検知器の検知部を前
記上面片に近接対向させているので、上記した悪条件が
重なる等して、通気間隔内へ逆火した場合には、副炎孔
板上の炎が無くなり、それを炎検知器で検知して燃料の
供給を停止させ、消火させることができるので、逆火に
よる危険が未然に防止される。
【０００８】請求項２の低ＮＯｘガス燃焼装置において
は、バーナ体の主炎孔形成面に点火器の点火部を対向さ
せてことにより、バーナ体の主炎孔から噴出する着火し
やすい混合ガスに先に着火させて、この主炎孔の着火炎
を希薄混合ガスに火移りさせることができるので、着火
時における着火遅れの心配がなくなり、通気間隔内への
逆火をより確実に防止し得る。
は、バーナ体の主炎孔形成面に点火器の点火部を対向さ
せてことにより、バーナ体の主炎孔から噴出する着火し
やすい混合ガスに先に着火させて、この主炎孔の着火炎
を希薄混合ガスに火移りさせることができるので、着火
時における着火遅れの心配がなくなり、通気間隔内への
逆火をより確実に防止し得る。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態例を図
１ないし図４の図面に基づいて説明する。図１ないし図
４において、１は送風機、２は送風機１から燃焼用空気
が送り込まれる外郭ケース、３は外郭ケース２内に収容
されたバーナケースであり、このバーナケース３内に
は、通気間隔としての二次空気通路４、４を設けて複数
（例えば、６本）のバーナ体５、５を並設している。前
記バーナケース３は、それの中央部に立設した仕切壁３
Ａによって左右に２分割され、これら左右の部屋Ｘ、Ｙ
には前記バーナ体５、５がそれぞれ収容されている。
１ないし図４の図面に基づいて説明する。図１ないし図
４において、１は送風機、２は送風機１から燃焼用空気
が送り込まれる外郭ケース、３は外郭ケース２内に収容
されたバーナケースであり、このバーナケース３内に
は、通気間隔としての二次空気通路４、４を設けて複数
（例えば、６本）のバーナ体５、５を並設している。前
記バーナケース３は、それの中央部に立設した仕切壁３
Ａによって左右に２分割され、これら左右の部屋Ｘ、Ｙ
には前記バーナ体５、５がそれぞれ収容されている。
【００１０】前記バーナ体５、５は、内部に混合室６を
形成してなるとともに、それの頂部の主炎孔形成面７に
は多数のスリット状の主炎孔８、８が設けられ、また、
左右両側壁の上部には、側壁と所定寸法の間隔を保って
左右一対の保炎板９、９が立設され、これら各保炎板
９、９と側壁との間には保炎空間イ、イが形成されてい
る。
形成してなるとともに、それの頂部の主炎孔形成面７に
は多数のスリット状の主炎孔８、８が設けられ、また、
左右両側壁の上部には、側壁と所定寸法の間隔を保って
左右一対の保炎板９、９が立設され、これら各保炎板
９、９と側壁との間には保炎空間イ、イが形成されてい
る。
【００１１】前記保炎空間イ、イには、前記混合室６に
供給された混合ガスの一部が側壁に穿った袖火用孔１
０、１０を通って入り込み、この入り込んだ混合ガスは
保炎空間イ、イを上昇して流出し、保炎空間イ、イ上に
袖火が形成されるようになっている。また、前記各保炎
板９、９は、その上端が前記主炎孔形成面７よりも約２
〜３ｍｍ低くなるようにその高さが設定されている。
供給された混合ガスの一部が側壁に穿った袖火用孔１
０、１０を通って入り込み、この入り込んだ混合ガスは
保炎空間イ、イを上昇して流出し、保炎空間イ、イ上に
袖火が形成されるようになっている。また、前記各保炎
板９、９は、その上端が前記主炎孔形成面７よりも約２
〜３ｍｍ低くなるようにその高さが設定されている。
【００１２】前記各バーナ体５の混合室６には空気比が
約１〜１．３のやや希薄な混合ガスが供給され、また、
各バーナ体５、５間の二次空気通路４、４にはバーナ体
５の混合室６に供給される混合ガスよりも更に希薄な希
薄混合ガスがそれぞれ供給されるようになっている。そ
して、この二次空気通路４、４に供給される希薄混合ガ
スの空気比は通常で約１．５〜１．９である。
約１〜１．３のやや希薄な混合ガスが供給され、また、
各バーナ体５、５間の二次空気通路４、４にはバーナ体
５の混合室６に供給される混合ガスよりも更に希薄な希
薄混合ガスがそれぞれ供給されるようになっている。そ
して、この二次空気通路４、４に供給される希薄混合ガ
スの空気比は通常で約１．５〜１．９である。
【００１３】前記バーナ体５の隣接する保炎板９．９間
には、断面略コ字状に形成された副炎孔板１１、１１が
それぞれ着脱可能に架設してある。この副炎孔板１１
は、図３及び図４に示すように、希薄混合ガス噴出用の
スリット状や円形状の適宜な形状の副炎孔１２、１２を
その長手方向に多数個穿った上面片１１Ａと、この上面
片１１Ａの両縁から下向きに折り曲げられた左右の側片
１１Ｂ、１１Ｃとを有し、これら両側片１１Ｂ、１１Ｃ
を前記保炎板９．９に外嵌合することにより、保炎板９
の上方から抜き差し自在に保炎板９に取り付けられるも
のである。そして、この副炎孔板１１は、保炎板９に取
り付けられた状態で、副炎孔１２、１２を穿った上面片
１１Ａが保炎板９の上端に当接し、上面片１１Ａの高さ
位置が規制される。そのため、前記したように保炎板９
の上端が前記主炎孔形成面７よりも約２〜３ｍｍ低くな
るようにその高さが設定されているこに関連して、前記
副炎孔板１１の上面片１１Ａの高さは主炎孔形成面７よ
りも低く設定される（図３及び図４を参照）。
には、断面略コ字状に形成された副炎孔板１１、１１が
それぞれ着脱可能に架設してある。この副炎孔板１１
は、図３及び図４に示すように、希薄混合ガス噴出用の
スリット状や円形状の適宜な形状の副炎孔１２、１２を
その長手方向に多数個穿った上面片１１Ａと、この上面
片１１Ａの両縁から下向きに折り曲げられた左右の側片
１１Ｂ、１１Ｃとを有し、これら両側片１１Ｂ、１１Ｃ
を前記保炎板９．９に外嵌合することにより、保炎板９
の上方から抜き差し自在に保炎板９に取り付けられるも
のである。そして、この副炎孔板１１は、保炎板９に取
り付けられた状態で、副炎孔１２、１２を穿った上面片
１１Ａが保炎板９の上端に当接し、上面片１１Ａの高さ
位置が規制される。そのため、前記したように保炎板９
の上端が前記主炎孔形成面７よりも約２〜３ｍｍ低くな
るようにその高さが設定されているこに関連して、前記
副炎孔板１１の上面片１１Ａの高さは主炎孔形成面７よ
りも低く設定される（図３及び図４を参照）。
【００１４】また、前記副炎孔板１１の両側片１１Ｂ、
１１Ｃには、それぞれ外向き突出させた２〜３個の突起
１３、１３を設けている。そして、これら突起１３、１
３は、両側片１１Ｂ、１１Ｃの長手方向に所定間隔を存
して設けられ、かつ、両側片１１Ｂ、１１Ｃを保炎板９
に外嵌合した際に、バーナ体５の側壁外面にその先端が
当接する高さに設定されている。
１１Ｃには、それぞれ外向き突出させた２〜３個の突起
１３、１３を設けている。そして、これら突起１３、１
３は、両側片１１Ｂ、１１Ｃの長手方向に所定間隔を存
して設けられ、かつ、両側片１１Ｂ、１１Ｃを保炎板９
に外嵌合した際に、バーナ体５の側壁外面にその先端が
当接する高さに設定されている。
【００１５】次に図２中に示す燃料ガス供給装置１４に
ついて説明する。この燃料ガス供給装置１４は、燃料ガ
ス供給経路に、元電磁弁１５及び比例弁１６を介装する
とともに、比例弁１６の下流側で第１経路１７と第２経
路１８の２経路に分岐し、これら第１及び第２経路１
７、１８にはそれぞれ電磁弁１９、２０を介装してい
る。
ついて説明する。この燃料ガス供給装置１４は、燃料ガ
ス供給経路に、元電磁弁１５及び比例弁１６を介装する
とともに、比例弁１６の下流側で第１経路１７と第２経
路１８の２経路に分岐し、これら第１及び第２経路１
７、１８にはそれぞれ電磁弁１９、２０を介装してい
る。
【００１６】前記第１経路１７は、電磁弁１９の下流側
で第３経路２１を分岐し、この第３経路２１を前記バー
ナケース３の左の部屋Ｘの二次空気通路４、４にガス燃
料を供給する第１補助ノズル２２に連結するとともに、
第３経路２１の分岐部の下流側は、バーナケース３の左
の部屋Ｘの各バーナ体５、５にガス燃料を供給する複数
の第１主ノズル２３、２３に連結している。
で第３経路２１を分岐し、この第３経路２１を前記バー
ナケース３の左の部屋Ｘの二次空気通路４、４にガス燃
料を供給する第１補助ノズル２２に連結するとともに、
第３経路２１の分岐部の下流側は、バーナケース３の左
の部屋Ｘの各バーナ体５、５にガス燃料を供給する複数
の第１主ノズル２３、２３に連結している。
【００１７】前記第２経路１８は、電磁弁２０の下流側
で第４経路２４を分岐し、この第４経路２４を前記バー
ナケース３の右の部屋Ｙの二次空気通路４、４にガス燃
料を供給する第２補助ノズル２５に連結するとともに、
第４経路２４の分岐部の下流側は、バーナケース３の右
の部屋Ｙの各バーナ体５、５にガス燃料を供給する複数
の第２主ノズル２６、２６に連結している。
で第４経路２４を分岐し、この第４経路２４を前記バー
ナケース３の右の部屋Ｙの二次空気通路４、４にガス燃
料を供給する第２補助ノズル２５に連結するとともに、
第４経路２４の分岐部の下流側は、バーナケース３の右
の部屋Ｙの各バーナ体５、５にガス燃料を供給する複数
の第２主ノズル２６、２６に連結している。
【００１８】２７は放電点火プラグ等の点火器であり、
この点火器２７は点火ロッド２７Ａを有し、この点火ロ
ッド２７Ａの先端の点火部２８は、前記バーナケース３
の左の部屋Ｘに有る複数のバーナ体５、５のうちの１つ
のバーナ体５の主炎孔形成面７に近接対向させて、この
主炎孔形成面７との間に火花放電を生じさせるようにな
っている。
この点火器２７は点火ロッド２７Ａを有し、この点火ロ
ッド２７Ａの先端の点火部２８は、前記バーナケース３
の左の部屋Ｘに有る複数のバーナ体５、５のうちの１つ
のバーナ体５の主炎孔形成面７に近接対向させて、この
主炎孔形成面７との間に火花放電を生じさせるようにな
っている。
【００１９】２９は炎の有無を検出する炎検出器であ
り、この炎検出器２９はフレームロッド２９Ａを有し、
このフレームロッド２９Ａの先端の検出部３０を、前記
バーナケース３における左の部屋Ｘに在る複数の副炎孔
板１１のうち、１つの副炎孔板１１の上面片１１Ａの直
上に位置させて（図１参照）、その上面片１１Ａに近接
対向させている。そして、この炎検出器２９の炎検出信
号は、前記元電磁弁１５、比例弁１６及び電磁弁１９、
２０の開閉を制御して燃焼を制御する制御部３１に入力
され、炎検出信号の炎無しの信号が制御部３１に入力さ
れると、この制御部３１が元電磁弁１５及び電磁弁１
９、２０を閉じて燃焼を停止させる。
り、この炎検出器２９はフレームロッド２９Ａを有し、
このフレームロッド２９Ａの先端の検出部３０を、前記
バーナケース３における左の部屋Ｘに在る複数の副炎孔
板１１のうち、１つの副炎孔板１１の上面片１１Ａの直
上に位置させて（図１参照）、その上面片１１Ａに近接
対向させている。そして、この炎検出器２９の炎検出信
号は、前記元電磁弁１５、比例弁１６及び電磁弁１９、
２０の開閉を制御して燃焼を制御する制御部３１に入力
され、炎検出信号の炎無しの信号が制御部３１に入力さ
れると、この制御部３１が元電磁弁１５及び電磁弁１
９、２０を閉じて燃焼を停止させる。
【００２０】尚、図１中の３２は前記各副炎孔板１１、
１１を上から押さえ付ける押さえ板であり、この押さえ
板３２は前記バーナケース３の上面部にネジ等で締着し
ている。
１１を上から押さえ付ける押さえ板であり、この押さえ
板３２は前記バーナケース３の上面部にネジ等で締着し
ている。
【００２１】上述の構成において、前記各バーナ体５の
混合室６に空気比が約１〜１．３のやや希薄な混合ガス
が供給され、また、各バーナ体５、５間の二次空気通路
４、４に空気比が約１．５〜１．９の希薄混合ガスが供
給されると、各バーナ体５の混合室６に供給された混合
ガスは、その一部が袖火用孔１０、１０を通って保炎空
間イを上昇し、残りの大部分は主炎孔８、８に向かって
流れて主炎孔８、８から噴出する。一方、二次空気通路
４、４に供給された希薄混合ガスは、隣接する保炎板
９、９間を上昇し、副炎孔板１１の副炎孔１２、１２か
ら噴出する。この状態で点火ロッド２７Ａの先端の点火
部２８とバーナ体５の主炎孔面７との間にスパークを生
じさせると、主炎孔８、８から噴出する混合ガスが着火
し、この着火炎が隣の副炎孔１２、１２から噴出する希
薄混合ガスに火移りして、全体の燃焼が開始される。全
体の燃焼開始により、各バーナ体５の主炎孔８上には高
さの低い炎が形成され、各保炎空間イ上には袖火炎が形
成され、各バーナ体５、５の上方と副炎孔板１１、１１
の上方には、互いに連なって保炎性の高い安定した大き
な炎が形成され、ＮＯｘ発生量の少ない希薄混合ガス多
段燃焼を行う。
混合室６に空気比が約１〜１．３のやや希薄な混合ガス
が供給され、また、各バーナ体５、５間の二次空気通路
４、４に空気比が約１．５〜１．９の希薄混合ガスが供
給されると、各バーナ体５の混合室６に供給された混合
ガスは、その一部が袖火用孔１０、１０を通って保炎空
間イを上昇し、残りの大部分は主炎孔８、８に向かって
流れて主炎孔８、８から噴出する。一方、二次空気通路
４、４に供給された希薄混合ガスは、隣接する保炎板
９、９間を上昇し、副炎孔板１１の副炎孔１２、１２か
ら噴出する。この状態で点火ロッド２７Ａの先端の点火
部２８とバーナ体５の主炎孔面７との間にスパークを生
じさせると、主炎孔８、８から噴出する混合ガスが着火
し、この着火炎が隣の副炎孔１２、１２から噴出する希
薄混合ガスに火移りして、全体の燃焼が開始される。全
体の燃焼開始により、各バーナ体５の主炎孔８上には高
さの低い炎が形成され、各保炎空間イ上には袖火炎が形
成され、各バーナ体５、５の上方と副炎孔板１１、１１
の上方には、互いに連なって保炎性の高い安定した大き
な炎が形成され、ＮＯｘ発生量の少ない希薄混合ガス多
段燃焼を行う。
【００２２】本実施形態例によれば、主炎孔形成面７に
多数の主炎孔８、８を設けたバーナ体５、５を相互に二
次空気通路４、４（通気間隔）を存してバーナケース３
内に複数並設し、これらバーナ体５、５間の二次空気通
路４、４には、バーナ体５の混合室６に供給する約１〜
１．３のやや希薄な混合ガス混合ガスよりも更に希薄な
空気比が約１．５〜１．９の希薄混合ガスを供給するよ
うにしたガス燃焼装置において、前記バーナ体５、５間
の二次空気通路４、４の上部に希薄混合ガス噴出用の多
数の副炎孔１２、１２を有する副炎孔板１１、１１を設
けた構成としているので、バーナ体５、５間の二次空気
通路４、４を流れる二次空気量やガス量が突発的に増減
して、希薄混合ガス状態が崩れ、空気比が約１に近い引
火しやすい混合ガスが二次空気通路４、４に流れた場
合、或るいは、着火時に着火遅れが生じた場合に、副炎
孔板１１に穿った多数個の副炎孔１２、１２によって、
希薄混合ガス噴出用の炎孔面積を従来よりも小さくして
噴出速度を高めることが可能となり、二次空気通路４、
４内への逆火を抑制できるばかりでなく、前記副炎孔板
１１の副炎孔１２に、炎の有無を検知する炎検知器２９
のフレームロッド２９Ａの先端の検出部３０を対向させ
たことにより、悪条件が重なって、二次空気通路４、４
内へ逆火した場合でも、副炎孔板１１上の炎が無くなっ
たことを炎検知器２９で検知して炎無しの信号が制御部
３１に入力されると、この制御部３１が元電磁弁１５及
び電磁弁１９、２０を閉じて燃焼を強制的に停止させる
ので、逆火による危険を未然に防止できる。
多数の主炎孔８、８を設けたバーナ体５、５を相互に二
次空気通路４、４（通気間隔）を存してバーナケース３
内に複数並設し、これらバーナ体５、５間の二次空気通
路４、４には、バーナ体５の混合室６に供給する約１〜
１．３のやや希薄な混合ガス混合ガスよりも更に希薄な
空気比が約１．５〜１．９の希薄混合ガスを供給するよ
うにしたガス燃焼装置において、前記バーナ体５、５間
の二次空気通路４、４の上部に希薄混合ガス噴出用の多
数の副炎孔１２、１２を有する副炎孔板１１、１１を設
けた構成としているので、バーナ体５、５間の二次空気
通路４、４を流れる二次空気量やガス量が突発的に増減
して、希薄混合ガス状態が崩れ、空気比が約１に近い引
火しやすい混合ガスが二次空気通路４、４に流れた場
合、或るいは、着火時に着火遅れが生じた場合に、副炎
孔板１１に穿った多数個の副炎孔１２、１２によって、
希薄混合ガス噴出用の炎孔面積を従来よりも小さくして
噴出速度を高めることが可能となり、二次空気通路４、
４内への逆火を抑制できるばかりでなく、前記副炎孔板
１１の副炎孔１２に、炎の有無を検知する炎検知器２９
のフレームロッド２９Ａの先端の検出部３０を対向させ
たことにより、悪条件が重なって、二次空気通路４、４
内へ逆火した場合でも、副炎孔板１１上の炎が無くなっ
たことを炎検知器２９で検知して炎無しの信号が制御部
３１に入力されると、この制御部３１が元電磁弁１５及
び電磁弁１９、２０を閉じて燃焼を強制的に停止させる
ので、逆火による危険を未然に防止できる。
【００２３】また、バーナ体５の主炎孔形成面７に点火
器２７の点火ロッド２７Ａの先端の点火部２８を対向さ
せてことにより、バーナ体５の主炎孔８から噴出する着
火しやすい混合ガスに先に着火させて、この主炎孔８の
着火炎を副炎孔板１１の副炎孔１２から噴出する希薄混
合ガスに火移りさせることができるので、着火時におけ
る着火遅れの心配がなくなり、二次空気通路４、４内へ
の逆火をより確実に防止できる。
器２７の点火ロッド２７Ａの先端の点火部２８を対向さ
せてことにより、バーナ体５の主炎孔８から噴出する着
火しやすい混合ガスに先に着火させて、この主炎孔８の
着火炎を副炎孔板１１の副炎孔１２から噴出する希薄混
合ガスに火移りさせることができるので、着火時におけ
る着火遅れの心配がなくなり、二次空気通路４、４内へ
の逆火をより確実に防止できる。
【００２４】また、上述の実施形態例では、副炎孔板１
１はバーナ体５の隣接する保炎板９、９間に、着脱自在
に架設されているので、バーナ体５の使用本数に合わせ
て専用の副炎孔板を作る必要がなく、バーナ体５の使用
本数の異なる種々の装置に共用でき、部品の共通化を図
ることができる。
１はバーナ体５の隣接する保炎板９、９間に、着脱自在
に架設されているので、バーナ体５の使用本数に合わせ
て専用の副炎孔板を作る必要がなく、バーナ体５の使用
本数の異なる種々の装置に共用でき、部品の共通化を図
ることができる。
【００２５】さらにまた、副炎孔板１１は断面略コ字状
に形成され、かつ、それの対向する両側片１１Ｂ、１１
Ｃが前記保炎板９、９に外嵌めされているので、保炎板
９によって副炎孔板１１の設置位置を確実に決めること
ができ、副炎孔１２を穿った副炎孔板１１の上面片１１
Ａの高さ位置のずれを防止できる。
に形成され、かつ、それの対向する両側片１１Ｂ、１１
Ｃが前記保炎板９、９に外嵌めされているので、保炎板
９によって副炎孔板１１の設置位置を確実に決めること
ができ、副炎孔１２を穿った副炎孔板１１の上面片１１
Ａの高さ位置のずれを防止できる。
【００２６】また、前記副炎孔板１１の両側片１１Ｂ、
１１Ｃには、それぞれ外向きの複数個の突起１３、１３
が形成されているので、バーナ体５、５間の二次空気通
路４を副炎孔板１１によって一定間隔に規制でき、各バ
ーナ体５、５の位置決めが確実に行えるばかりでなく、
二次空気通路４の幅寸法が長手方向において寸法誤差を
生じないようにできる。
１１Ｃには、それぞれ外向きの複数個の突起１３、１３
が形成されているので、バーナ体５、５間の二次空気通
路４を副炎孔板１１によって一定間隔に規制でき、各バ
ーナ体５、５の位置決めが確実に行えるばかりでなく、
二次空気通路４の幅寸法が長手方向において寸法誤差を
生じないようにできる。
【００２７】
【発明の効果】請求項１に記載の低ＮＯｘガス燃焼装置
においては、バーナ体間の通気間隔を流れる二次空気量
やガス量が突発的に増減して、希薄混合ガス状態が崩れ
た場合、或るいは、着火時に着火遅れが生じた場合に、
副炎孔板に設けた複数の副炎孔によって、希薄混合ガス
噴出用の炎孔面積の大きさを調整することが可能とな
り、そのため、通気間隔内への逆火を抑制できるのはも
ちろんのこと、種々の悪条件が重なるなどして、通気間
隔内へ逆火した場合でも、副炎孔板上の炎が無くなった
ことを炎検知器で検知して燃焼を即座に停止させること
ができるので、逆火による危険を未然に防止でき、安全
性が向上する。
においては、バーナ体間の通気間隔を流れる二次空気量
やガス量が突発的に増減して、希薄混合ガス状態が崩れ
た場合、或るいは、着火時に着火遅れが生じた場合に、
副炎孔板に設けた複数の副炎孔によって、希薄混合ガス
噴出用の炎孔面積の大きさを調整することが可能とな
り、そのため、通気間隔内への逆火を抑制できるのはも
ちろんのこと、種々の悪条件が重なるなどして、通気間
隔内へ逆火した場合でも、副炎孔板上の炎が無くなった
ことを炎検知器で検知して燃焼を即座に停止させること
ができるので、逆火による危険を未然に防止でき、安全
性が向上する。
【００２８】請求項２に記載の低ＮＯｘガス燃焼装置に
おいては、請求項１に記載の効果に加えて、バーナ体の
主炎孔から噴出する着火しやすい混合ガスに先に着火さ
せて、この主炎孔の着火炎を希薄混合ガスに火移りさせ
ることができるので、着火時における着火遅れがなくな
り、通気間隔内への逆火をより確実に防止できる。
おいては、請求項１に記載の効果に加えて、バーナ体の
主炎孔から噴出する着火しやすい混合ガスに先に着火さ
せて、この主炎孔の着火炎を希薄混合ガスに火移りさせ
ることができるので、着火時における着火遅れがなくな
り、通気間隔内への逆火をより確実に防止できる。
【図１】本発明の一実施形態例を示す低ＮＯｘガス燃焼
装置の要部平面図である。
装置の要部平面図である。
【図２】同じく全体構成を説明する説明図である。
【図３】同じく要部の縦断面図である。
【図４】同じく要部の斜視図である。
３ バーナケース
４ 二次空気通路（通気間隔）
５ バーナ体
７ 主炎孔形成面
８ 主炎孔
１１ 副炎孔板
１２ 副炎孔
２７ 点火器
２８ 点火部
２９ 炎検出器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｆ２３Ｑ 3/00 １０２ Ｆ２３Ｑ 3/00 １０２Ａ
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F23D 14/02
F23D 14/08
F23C 11/00
F23N 5/12
F23N 5/24
F23Q 3/00
Claims (2)
- 【請求項１】 主炎孔形成面に多数の主炎孔を設けたバ
ーナ体を相互に通気間隔を存してバーナケース内に複数
並設し、これらバーナ体間の通気間隔には、バーナ体に
供給する混合ガスよりも希薄な希薄混合ガスを供給する
ようにしたガス燃焼装置において、前記バーナ体間の通
気間隔の上部に、多数の副炎孔を上面片に有する断面略
コ字状の副炎孔板を設けるとともに、この副炎孔板の上
面片の高さをバーナ体の主炎孔形成面よりも低く設定
し、かつ、炎の有無を検知する炎検知器の検知部を前記
上面片の直上に位置させてその上面片に近接対向させた
ことを特徴とする低ＮＯｘガス燃焼装置。 - 【請求項２】 主炎孔形成面に多数の主炎孔を設けたバ
ーナ体を相互に通気間隔を存してバーナケース内に複数
並設し、これらバーナ体間の通気間隔には、バーナ体に
供給する混合ガスよりも希薄な希薄混合ガスを供給する
ようにしたガス燃焼装置において、前記バーナ体間の通
気間隔の上部に、多数の副炎孔を上面片に有する断面略
コ字状の副炎孔板を設けるとともに、この副炎孔板の上
面片の高さをバーナ体の主炎孔形成面よりも低く設定
し、かつ、炎の有無を検知する炎検知器の検知部を前記
上面片の直上に位置させてその上面片に近接対向させ、
さらに、前記バーナ体の主炎孔形成面には点火器の点火
部を対向させたことを特徴とする低ＮＯｘガス燃焼装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26710495A JP3526354B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 低ＮＯｘガス燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26710495A JP3526354B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 低ＮＯｘガス燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09112840A JPH09112840A (ja) | 1997-05-02 |
| JP3526354B2 true JP3526354B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=17440125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26710495A Expired - Fee Related JP3526354B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 低ＮＯｘガス燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3526354B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030050295A (ko) * | 2001-12-18 | 2003-06-25 | 주식회사 경동보일러 | 가스연료와 흡입공기의 혼합공간을 갖는 가스연소버너 |
| KR100495505B1 (ko) * | 2002-10-22 | 2005-06-14 | 주식회사 경동보일러 | 다단제어를 구현하는 가스연소 버너 |
| KR100495506B1 (ko) * | 2002-10-22 | 2005-06-14 | 주식회사 경동보일러 | 냉각용 수관을 갖는 예혼합 가스연소 버너 |
| KR100474178B1 (ko) * | 2002-10-22 | 2005-03-08 | 주식회사 경동보일러 | 분리된 염공부를 갖는 예혼합 가스연소 버너 |
| KR101216815B1 (ko) * | 2009-12-11 | 2012-12-28 | 주식회사 경동나비엔 | 가스 버너의 염공부 구조 |
| JP7027236B2 (ja) * | 2018-04-17 | 2022-03-01 | リンナイ株式会社 | 燃焼装置 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP26710495A patent/JP3526354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09112840A (ja) | 1997-05-02 |
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