JP3526098B2 - 釣用リールの一方向クラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置 - Google Patents

釣用リールの一方向クラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置

Info

Publication number
JP3526098B2
JP3526098B2 JP02563495A JP2563495A JP3526098B2 JP 3526098 B2 JP3526098 B2 JP 3526098B2 JP 02563495 A JP02563495 A JP 02563495A JP 2563495 A JP2563495 A JP 2563495A JP 3526098 B2 JP3526098 B2 JP 3526098B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
way clutch
roller
hole
fishing reel
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02563495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08214740A (ja
Inventor
純 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP02563495A priority Critical patent/JP3526098B2/ja
Publication of JPH08214740A publication Critical patent/JPH08214740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3526098B2 publication Critical patent/JP3526098B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣用リールの一方向ク
ラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】釣用リールでは、ハンドルの回転操作を
釣糸が巻回されたスプールに伝達するとともに、動作状
況によっては、スプール側の回転でハンドルが回転させ
られないようにするために、ハンドルからスプールに至
る回転伝達機構に一方向クラッチが組み込まれる。
【0003】一方向クラッチの構造は種々提案されてお
り、例えば、特公平2−56528号公報に示された技
術がある。この従来技術では、軸部材と外輪の内面に形
成された凹部との間にローラが収容され、軸部材と外輪
との相対的な回転方向の違いによって、軸部材に当接し
て転動するローラが外輪の凹部の浅い位置に移動する
と、ローラが軸部材と外輪の凹部との間に噛み込まれて
回転力が伝達され、ローラが外輪の凹部の深い位置に移
動すると、ローラが自由に転動して軸部材と外輪との間
では回転力が伝達されなくなる。また、外輪の外周には
内面の凹部形状に対応する凸部が形成されている。そし
て、軸部材との間で回転力を伝達される孔部材の内面に
は、外輪の凸部形状に対応する凹所が設けられていて、
外輪の凸部と孔部材の凹所との係合によって、外輪が孔
部材に嵌合保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の一方向
クラッチは、一方向クラッチとこの一方向クラッチを取
り付ける孔部材との芯合わせが正確に行い難いという問
題がある。すなわち、前記構造では、外輪の外周の凸部
と孔部材の内面の凹所とを係合させて外輪と孔部材とを
嵌合保持させている。外輪の凸部の間に設けられた円周
状部分と孔部材の凹所の間に設けられた円周状部分とを
嵌合させて外輪と孔部材との芯合わせを行う。しかし、
外輪の外周については、凸形状の間に存在する円周状の
凹部分を正確に加工することは難しいため、外輪と孔部
材との芯合わせが不正確になり易い。
【0005】釣用リールでは、釣り動作の操作性を向上
させるために、ハンドルによるスプールの回転操作が軽
く滑らかに行えることが要求されるので、一方向クラッ
チにおける軸と外輪および孔部材との正確な芯合わせが
必要とされ、前記した従来技術では十分な性能が発揮で
きなかった。
【0006】また、前記した従来の一方向クラッチは、
回転力の伝達を制御するには有用であるが、一方向クラ
ッチに軸受の機能を持たせようとしたり、軸部材と孔部
材との間で径方向の大きな荷重を伝達させようとしたり
するのには適していない。
【0007】これは、軸部材と孔部材とは間に介在する
複数のローラで径方向に位置決めされているが、複数の
ローラの加工精度および組立精度のバラツキによって軸
部材と孔部材との芯合わせが正確に行い難い。しかも、
各ローラは外輪の凹部内で移動するので、作動中に軸部
材と孔部材との芯合わせがずれることもある。軸部材と
孔部材の芯がずれれば、回転がスムーズに行われず、一
方向クラッチによる回転方向の制御機能も損なわれる。
【0008】前記構造の説明からも判るように、軸部材
と孔部材とがローラを介して連結されているので、軸受
に加わる荷重、特に径方向の大きな荷重がローラに直接
に作用する。そのために、ローラに過大な負荷が作用し
てローラが損傷することがある。また、ローラが外輪の
凹部に強く噛み込まれてしまい、元に戻らなくなって一
方向クラッチの機能が果たせなくなることがある。
【0009】そこで、前記のような一方向クラッチを利
用する場合には、一方向クラッチとは別の位置に、軸部
材と孔部材を連結する軸受を取り付けておき、一方向ク
ラッチには過大な負荷が作用しないようにしておくこと
が推奨されていた。
【0010】ところが、釣用リールのような小型の機械
装置に一方向クラッチを組み込む場合には、一方向クラ
ッチと軸受との両方の部品を装着するための十分なスペ
ースは取り難い。そのため、従来はやむを得ず、一方向
クラッチを軸受に兼用させる場合が多く、一方向クラッ
チの耐久性を損なったり、一方向回転の制御がスムーズ
に行えなくなったりするという問題が発生していた。
【0011】本発明の目的は、釣用リールの一方向クラ
ッチ取付機構において、一方向クラッチによる一方向回
転制御機能を損なうことなく、一方向クラッチとこの一
方向クラッチを取り付ける孔部材との芯合わせが正確に
行えるようにすることにある。釣用リールの一方向クラ
ッチ装置において、一方向回転の制御が良好に行えると
ともに軸受としての機能も良好に果たし小型化が図れる
ようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】発明1の一方向クラッチ
取付機構は、その外周に軸方向に延びる係合突起が周方
向に沿って間隔をあけて複数配置された一方向クラッチ
を、釣用リールの回転伝達系に有する孔体に取り付ける
機構であり、回り止め係合部と嵌合円孔部とを備えてい
る。回り止め係合部は、孔体の内周に配置され、一方向
クラッチの係合突起と径方向には相対移動可能で周方向
には係合される。嵌合円孔部は、孔体の内周で前記回り
止め係合部の軸方向における側方に配置され、一方向ク
ラッチの係合突起の外周に嵌合されて孔体と一方向クラ
ッチとの芯合わせを行う
【0013】発明2の一方向クラッチ装置は、釣用リー
ルの回転伝達系に設けられる一方向クラッチ装置であっ
て、軸体および孔体と、複数のローラと筒状のローラ保
持器と軸受リングと外輪部とを備えた一方向クラッチ
と、回り止め係合部と嵌合円孔部とを備えている。軸体
および孔体は、回転伝達系に含まれる。一方向クラッチ
は、軸体と孔体との間に配置される。ローラは、軸体の
外周に当接し周方向に沿って間隔をあけて配置される。
ローラ保持器は、軸体の外周に軸体との間に間隔をあけ
て配置され、複数のローラをそれぞれ収容する複数の保
持孔を有する。軸受リングは、ローラ保持器の側方で軸
体の外周に回転可能に嵌合され、ローラ保持器と周方向
に不動に連結される。外輪部は、孔体の内周に配置さ
れ、ローラおよびローラ保持器を収容して軸受リングと
固定されており、複数のローラのそれぞれが収容され周
方向の一方から他方に向けて浅くなるカム凹部を内周に
有し、外周には軸方向に延びるとともに周方向に沿って
間隔をあけて配置された複数の係合突起を有する。回り
止め係合部は、孔体の内周に配置され、一方向クラッチ
の係合突起と径方向には相対移動可能で周方向には係合
される。嵌合円孔部は、孔体の内周で回り止め係合部の
軸方向における側方に配置され、一方向クラッチの係合
突起の外周に嵌合されて孔体と一方向クラッチとの芯合
わせを行う
【0014】発明3の釣用リールの一方向クラッチ装置
は、釣用リールが、釣糸が巻回されるスプールとスプー
ルを回転させるハンドルとの間に回転伝達系を有するも
のである。一方向クラッチの軸受リングが、回転伝達系
においてローラおよびローラ保持器よりもハンドルに近
い位置に配置されている。
【0015】
【作用】発明1の釣用リールの一方向クラッチ取付機構
では、孔体の内周に配置された回り止め係合部と一方向
クラッチの係合突起との係合作用で、孔体と一方向クラ
ッチとが周方向に固定されるので、一方向クラッチと孔
体とが回転方向に滑りを生じることはなく、大きな回転
力でも確実に伝達することができる。
【0016】しかも、孔体の嵌合円孔部と一方向クラッ
チの係合突起外周との嵌合によって、孔体と一方向クラ
ッチとの芯合わせが簡単かつ正確に行える。これは、孔
体の嵌合円孔部は正確に芯出しされた状態で加工するの
が容易であるから、この正確に芯出しされた嵌合円孔部
を一方向クラッチに嵌合すれば、孔体と一方向クラッチ
とが正確に芯合わせされるのである。
【0017】発明2の釣用リールの一方向クラッチ装置
では、一方向クラッチ装置を取り付ける回転伝達系の孔
体の内周に配置された回り止め係合部および嵌合円孔部
と、一方向クラッチの外輪部に備えた係合突起とが、前
記発明1と同じ作用を果たす。
【0018】さらに、孔体の内周に配置された外輪部が
軸受リングを介して軸体に嵌合保持されるので、軸体と
孔体との間に作用する荷重は外輪部から軸受リングに伝
達されることになり、ローラに過大な負荷が作用するこ
とが防げる。軸受リングと軸体との芯合わせは、通常の
軸受機構と同様に正確に行えるので、一方向クラッチと
軸体との芯合わせは良好である。
【0019】発明3の釣用リールの一方向クラッチ装置
では、一方向クラッチの軸受リングが、回転伝達系にお
いてローラおよびローラ保持器よりもハンドルに近い位
置に配置されているので、ハンドルから軸体に加わる力
が、ローラおよびローラ保持器よりもハンドルに近い軸
受リングを経て外輪部に伝達されることになり、ローラ
およびローラ保持器に過大な負荷が加わり難い。逆に孔
体から軸体を経てハンドル側に力が伝達される場合に
も、ローラおよびローラ保持器に過大な負荷が加わり難
い。
【0020】
【実施例】〔全体の構造〕 図1および図2に示す釣用リールは両軸受リールであ
る。リール本体1と、リール本体1の側方に配置された
スプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体
1側に配置されたブレーキ調整ツマミ3とを備えてい
る。リール本体1は、図示しないリール取付部材を介し
て釣り竿4に固定される。
【0021】リール本体1は、所定の間隔をあけて配置
された1対の側板6,7を有するフレーム8と、フレー
ム8の両側方に装着された第1カバー9及び第2カバー
10とを有している。1対の側板6,7間にはスプール
15が回転自在に配置されており、スプール15の前方
にはスプール15に釣り糸を均一に巻くためのレベルワ
インド機構16が、スプール15の前後にはサムレスト
17,18がそれぞれ配置されている。また、リール本
体1において、スプール15の上方には開口1aが形成
されており、この開口1aに指を挿入してサミングが可
能である。
【0022】図2に示すように、側板7の外側で第2カ
バー10内には、ハンドル2からの回転力をスプール1
5及びレベルワインド機構16に伝えるための回転伝達
機構20と、回転伝達機構20内に設けられたクラッチ
機構21とを有している。回転伝達機構20は、スプー
ル15から逆に回転力がハンドル2側に伝達された場合
の回転力を規制するための回転規制機構22を備えてい
る。回転規制機構22には、ドラグ機構60と一方向ク
ラッチ機構100とを含んでいる。
【0023】スプール15の中心にはスプール軸25が
固定されている。スプール軸25は、両側の側板6,7
に軸受26を介して回転自在に支持されている。スプー
ル軸25の一端は延長されて第2カバー10に取り付け
られた軸受27で回転自在に支持されている。
【0024】回転伝達機構20は、一端にハンドル2が
固定されたハンドル軸30と、ハンドル軸30の他端に
固定されたメインギア31と、メインギア31に噛み合
い、スプール軸25に支持されたピニオンギア32とを
有している。ハンドル2の回転はメインギア31に直接
に伝えられる。また、メインギア31には、レベルワイ
ンド機構16を構成するギア33が噛み合っている。ギ
ア33の回転でレベルワインド機構16が前後に往復動
することで、スプール15に釣糸が均一に巻かれる。
【0025】ハンドル軸30は、スプール軸25と平行
に配置されており、一端側が軸受34を介して側板7に
回転自在に支持されている。ピニオンギア32は、筒状
に形成されており、スプール軸25の外周部にスライド
自在に装着されている。ピニオンギア32のスプール側
の端部には係合部32bを有する。スプール軸25に有
する係合部25aをピニオンギア32の係合部32bに
係合させると、クラッチオン状態になり、スプール軸2
5からピニオンギア32を経てメインギア31へと回転
が伝達される。ピニオンギア32の係合部32bとスプ
ール軸25の係合部25aとの係合を外せば、クラッチ
オフ状態になり、スプール軸25とメインギア32との
間で回転が伝達されない。このようにしてクラッチ機構
21が構成されている。サムレスト17を押動すること
でクラッチ機構21を作動させることができる。
【0026】〔一方向クラッチ機構〕 回転規制機構22のうち一方向クラッチ機構100は、
ハンドル軸30の外周に配置された内軸筒110と第2
カバー10に設けられた筒孔部160との間で回転力を
伝達したり伝達解除したりする。筒孔部160は固定さ
れているので、内軸筒110の回転力が筒孔部160に
伝達されれば内軸筒110の回転が阻止される。内軸筒
110を反対方向に回転させると筒孔部160に回転力
が伝達されず、内軸筒110は自由に回転できる。言い
換えると、一方向クラッチ機構を、内軸筒110に対し
て一方向のみの回転を許容する逆転防止機構として利用
する。
【0027】図3〜図6に示すように、円柱状をなす複
数のローラ120が、内軸筒110の円周面上に当接し
て周方向に沿って等間隔で6個配置されている。ローラ
120は耐磨耗性のある鋼材などで形成されている。
【0028】内軸筒110の外周にはポリアセタールま
はポリアミド等の樹脂からなるローラ保持器130が
配置されている。ローラ保持器130は内軸筒110の
外径よりも大きな内径を有する筒状体である。
【0029】図6に詳しく表すように、ローラ保持器1
30は、その周方向に沿って等間隔で概略矩形状のロー
ラ保持孔132を有し、各ローラ保持孔132にそれぞ
れローラ120が収容される。ローラ保持孔132の周
方向の内壁にはローラ押え170が設けられている。ロ
ーラ押え170は、弾力的に変形可能な羽根片がV字形
をなしており、ローラ押え170の左右の先端がローラ
保持孔132に収容されたローラ120に当接し、ロー
ラ120に対して反対側の内壁に向かって付勢力を加え
る。
【0030】ローラ保持器130の側方には軸受リング
150が配置されている。軸受リング150は通常の軸
受材料からなる。軸受リング150の内径は内軸筒11
0の外周径とほぼ同じであり、内軸筒110は軸受リン
グ150に嵌合された状態で摺動回転する。軸受リング
150のローラ120側の側面には軸方向に突出する係
合突起154が設けられており、ローラ保持器130の
軸受リング150側の側面には係合凹溝134が形成さ
れている。そして、軸受リング150の係合突起154
がローラ保持器130の係合凹溝134に係合すること
で、軸受リング150とローラ保持器130とが周方向
に不動に連結される。
【0031】ローラ120、ローラ保持器130および
軸受リング150の外周には筒状の外輪部140が配置
されている。外輪部140は金属薄板からカップ状にプ
レス加工されたものである。外輪部140の軸方向の一
端に配置された側環部141がローラ保持器130の側
面に当接する。外輪部140の軸方向の他端には、軸受
リング150の外周が圧入されて互いに嵌合固定されて
いる。外輪部140の側端には係合凹溝146が、ま
た、軸受リング150の外周には係合突起152がそれ
ぞれ形成されており、それらが係合することにより、外
輪部140と軸受リング150とが周方向に確実に不動
な状態で互いに固定されている。
【0032】外輪部140の内面には周方向に等間隔で
間隔をあけて複数のカム状凹部142が設けられてい
る。この各カム状凹部142にローラ120の外周部分
が収容される。
【0033】図4に示すように、カム状凹部142は、
周方向の一方から他方に向けて浅くなっている。カム状
凹部142の浅い個所では、内軸筒110の外周とカム
状凹部142の内面との間の隙間がローラ120の径よ
りも小さく設定されており、ローラ120がこの個所に
配置されると、内軸筒110の外周とカム状凹部142
の内面との間にローラ120が噛み込む。カム状凹部1
42の深い個所では、内軸筒110の外周とカム状凹部
142の内面との間の隙間がローラ120の径よりも大
きく設定されているので、ローラ120は自由に転動で
きる。
【0034】外輪部140の外周面には、内面のカム状
凹部142の形状とほぼ同じ形状の凸形状をなす係合突
起144を有する。係合突起144は、外輪部140を
プレス加工で作製する際に、内面のカム状凹部142の
形状にしたがって外輪部140の材料である金属薄板が
外周側に膨出して形成されたものである。外輪部140
は筒孔部160の内周に挿入される。
【0035】図4に詳しく表すように、筒孔部160の
内周のうち軸方向の一方端から途中までには、軸方向に
延びる凸条164と凹溝162とからなる回り止め係合
部を有する。回り止め係合部の凹溝162に外輪部14
0の係合突起144が入り込み、係合突起144の周方
向端部が回り止め係合部の凹溝162の周縁部分に当接
することで、外輪部140と筒孔部160とを係合固定
する。外輪部140の係合突起144の外周径よりも筒
孔部160の凹溝162の内周径のほうが大きく、外輪
部140の係合突起144の間に生じる谷部分の外径よ
りも筒孔部160の凸条164の内径のほうが大きい。
係合突起144と回り止め係合部162、164とが係
合している部分では、外輪部140の外周と筒孔部16
0の内周とは径方向には隙間を有している。したがっ
て、この係合突起144と回り止め係合部162、16
4との係合部分では、外輪部140と筒孔部160との
径方向の位置決めすなわち芯合わせは行われない。
【0036】図5に詳しく表すように、筒孔部160の
内周のうち回り止め係合部162、164を有しない側
には円孔部166を有する。円孔部166の内径は外輪
部140の係合突起144の外周径に対応しており、円
孔部166が係合突起144の外周に嵌合される。この
円孔部166と係合突起144の外周との嵌合によっ
て、筒孔部160と外輪部140との芯合わせが行われ
る。
【0037】上記のような構造の一方向クラッチ機構を
内軸筒110と筒孔部160との間に装着するには、外
輪部140の内部にローラ120およびローラ保持器1
30を収容したあと、外輪部140の側方から軸受リン
グ150を圧入すれば、軸受リング150が外輪部14
0およびローラ保持器130に係合して一体的に組み立
てられる。
【0038】〔ドラグ機構〕 回転規制機構22のうちドラグ機構60は、一方向クラ
ッチ機構100の内軸筒110をメインギア31に圧接
させる。メインギア31の回転方向が一方向クラッチ機
構100による回転阻止方向に一致すれば、メインギア
31の回転は阻止される。但し、メインギア31に大き
な力が加わった場合には、内軸筒110とメインギア3
1との圧接個所に滑りが生じてメインギア31が回転す
る。ブレーキ調整ツマミ3を回転させると、ドラグ機構
60に内蔵されて軸方向に付勢力を作用させるバネの付
勢力が調整され、内軸筒110からメインギア31への
圧接力が増減する。その結果、メインギア31の回転に
対する抵抗力すなわちドラグ力が変化する。
【0039】〔基本的な動作の説明〕 サムレスト17でクラッチ機構21を作動させてクラッ
チオフの状態にすれば、スプール15は自由に回転でき
るようになり、釣糸の繰り出しが行える。このとき、ス
プール15の回転はメインギア31およびハンドル2に
は伝達されない。
【0040】魚信があれば、サムレスト17でクラッチ
機構21をクラッチオンさせ、ハンドル2を巻き上げ方
向に回転させる。ハンドル2からの回転力は、ハンドル
軸30、メインギア31及びピニオン32を介してスプ
ール軸25及びスプール15に伝達されるので、釣糸の
巻き上げができる。
【0041】〔一方向クラッチ機構の動作〕 魚の引きによって釣糸が引き出されると、スプール15
が回転し、このスプール15の回転がピニオンギヤ32
を経てメインギア31に伝えられる。メインギア31の
回転はドラグ機構60を介して一方向クラッチ機構10
0の内軸筒110に伝わる。
【0042】図4、5で、筒孔部160に対して内軸筒
110がX方向に回転する。内軸筒110の外周に当接
するローラ120は、内軸筒110の回転に伴って転動
する。ローラ120はローラ保持器130のローラ保持
孔132内をX方向に移動する。ローラ120が外輪部
140のカム状凹部142を浅いほうに移動すると、カ
ム状凹部142と内軸筒110との間にローラ120が
噛み込み、それ以上はローラ120が転動できなくな
る。内軸筒110と外輪部140とがローラ120を介
して一体的に固定された状態になる。内軸筒110の回
転力はローラ120を介して外輪部140に伝達され
る。外輪部140の係合突起144と筒孔部160の回
り止め係合部162、164との係合により、外輪部1
40に伝達された回転力は筒孔部160へと確実に伝達
される。筒孔部160は固定されているから、外輪部1
40すなわち内軸筒110およびメインギア31の回転
は阻止される。スプール15の回転が阻止され、魚の引
きに対して抵抗力すなわちドラグ力が作用する。
【0043】軸受リング150は内軸筒110の外周に
摺動嵌合されているので、内軸筒110すなわちハンド
ル軸30は、軸受リング150および外輪部140を介
して筒孔部160に軸受支持される。ハンドル軸30に
径方向の荷重が加わった場合には、軸受リング150と
内軸筒110との間の軸受作用で荷重が支持される。軸
受リング150で荷重が支持されるので、ローラ120
に過大な負荷が作用することはない。
【0044】次に、ハンドル2を回転させて釣糸を巻き
上げる場合について説明する。この場合、図4、5で筒
孔部160に対して内軸筒110をY方向に回転させる
ことになる。ローラ120が転動するとカム状凹部14
2の深いほうに移動する。カム状凹部142の深い位置
にローラ120が配置されていれば、ローラ120は自
由に転動できるので、内軸筒110から外輪部140へ
は回転力が伝わらない。内軸110およびハンドル軸3
0の回転が阻止されることはなく、自由に回転できるこ
とになり、釣糸の巻き上げがスムーズに行える。
【0045】このとき、ローラ120はローラ押え17
0を弾力的に変形させる。そのため、ハンドル2の回転
を停止させて内軸筒110のY方向への回転を止めたと
き、あるいは、魚の引きで内軸筒110の回転方向がX
方向の回転に切り替わったときに、直ちにローラ押え1
70の付勢力でローラ120をカム状凹部142の深い
位置から中央あるいは浅い位置へと移動させることがで
きる。その結果、直ちに釣糸にドラグ力を作用させて、
釣糸がみだりに引き出されるのを阻止できる。
【0046】なお、ローラ120に過大な負荷が作用す
ると、ローラ120がローラ押え170を大きく変形さ
せ、ローラ押え170を損傷させたり、ローラ120が
元の位置に戻らなくなったりすることがある。そのた
め、従来は、ローラ押え170あるいはローラ押え17
0が接触するローラ保持孔132の内壁などに、ローラ
押え170の過大な変形を防止するための変形防止構造
を設けておくことが行われていた。しかし、この実施例
では、前記したように、ローラ120には過大な負荷が
作用することはないので、上記のようなローラ押え17
0に対する特別な変形防止構造は設けられていない。
【0047】〔その他の実施例〕 (a) 一方向クラッチ機構110を構成する各部材、ロー
ラ120、ローラ保持器130、外輪部140などの基
本的な構造は、通常の一方向クラッチ装置と同様の構成
を組み合わせて構成することができる。例えば、ローラ
120の数やローラ保持器130のローラ保持孔13
2、ローラ押え170、外輪部140のカム状凹部14
2の形状は、前記実施例以外の構造にも変更可能であ
る。
【0048】(b) 一方向クラッチ機構110は、前記し
たように内軸筒110と筒孔部160との間に組み込む
ほか、釣用リールの回転伝達機構20のうち一方向回転
機能を発揮させるのに有効な任意の個所に組み込むこと
ができる。具体的には、孔体と軸体との組み合わせにお
いて、一方の回転を他方に伝達して両方が回転可能な個
所、あるいは、孔体と軸体のうち一方は固定されていて
他方の逆転防止を果たす個所に組み込むことができる。
【0049】(c) 前記実施例では、外輪部140の外周
の係合突起144が、内周のカム状凹部142に対応す
る形状になっているが、係合突起144の形状がカム状
凹部142の形状と正確に対応していなくても構わな
い。外輪部140の係合突起144と筒孔部160の回
り止め係合部162、164との係合構造は、径方向に
は相対移動可能で周方向には係合されるようになってい
れば、通常の機械装置における各種係合構造における係
合部分の形状や構造が適用できる。例えば、通常のスプ
ライン係合構造を採用することができる。
【0050】(d) 前記実施例のように、外輪部140の
係合突起144および筒孔部160の回り止め係合部1
62、164が周方向の全周にわたって設けられていれ
ば、周方向の係合作用がバランス良く発揮される。しか
し、周方向の一部のみに係合突起144や回り止め係合
部162、164が設けられていてもよい。
【0051】(e) 筒孔部160の内周における回り止め
係合部162、164と嵌合円孔部166との配置は、
前記実施例のように、軸受リング150に近い側に嵌合
円孔部166を配置すれば、軸受リング150を介して
の筒孔部160と内軸筒110との芯合わせが正確にで
きる。しかし、嵌合円孔部166が軸受リング150か
ら遠い側に配置されていてもよい。
【0052】(f) 回り止め係合部162、164や嵌合
円孔部166の軸方向の幅は、それぞれの機能が発揮で
きる幅があればよく、回り止め係合部162、164と
嵌合円孔部166との幅の比率も自由に設定できる。
【0053】(g) 図示した実施例のように、回り止め係
合部162、164と嵌合円孔部166を1個所ずつ配
置しておけば必要な機能は果たせるが、回り止め係合部
162、164の軸方向の両側にそれぞれ嵌合円孔部1
66を設けたり、逆に、嵌合円孔部166の両側それぞ
れに回り止め係合部162、164を配置しておくこと
もできる。
【0054】(h) 軸受リング150は、図示した実施例
のように、ローラ120およびローラ保持器130の片
側の側方のみに1個所だけ設けられていてもよいし、ロ
ーラ保持器130の両側の側方に合計2個所に設けてお
くこともできる。
【0055】(i) 図示した実施例のように、回り止め係
合部162、164を嵌合円孔部166とともに筒孔部
160に一体形成しておいてもよいし、回り止め係合部
162、164だけを別部材で製作しておき、嵌合円孔
部166の一部に回り止め係合部162、164を組み
付けるようにしてもよい。
【0056】(j) 本発明の一方向クラッチ取付機構およ
び一方向クラッチ装置は、前記した実施例の釣用リール
のほか、通常の任意の構造の釣用リールに適用すること
ができる。具体的には、通常のスタードラグタイプのリ
ールやスピニングリール、片軸受リール等に適用するこ
とができる。
【0057】
【発明の効果】発明1の釣用リールの一方向クラッチ取
付機構は、一方向クラッチと孔体との間で大きな回転力
を確実に伝達させることができるとともに、孔体と一方
向クラッチとが正確に芯合わせされる。その結果、釣用
リールに要求されるスムーズで確実な一方向回転制御の
機能を良好に果たすことができる。
【0058】発明2の釣用リールの一方向クラッチ装置
は、発明1と同じ効果を果たすことができるとともに、
軸体と孔体との間に作用する荷重を軸受リングを介して
支持することができ、ローラに過大な負荷が作用するこ
とが防げる。その結果、ローラおよび一方向クラッチ装
置全体の耐久性を高めることができ、釣糸リールに要求
されるスムーズな動作を長期間にわたって良好に果たす
ことができる。また、一方向クラッチ装置に回転方向規
制と軸受との両方の機能を持たせることができ、釣用リ
ールの小型化を図ることができる。
【0059】発明3の釣用リールの一方向クラッチ装置
は、軸受リングがローラおよびローラ保持器よりもハン
ドルに近い位置に配置されているので、ローラに過大な
負荷が作用するのを防げ、ローラによる一方向回転の制
御が確実かつスムーズに行える。過大な負荷でローラや
ローラ保持器などが損傷することが防げるので、一方向
クラッチの耐久性が向上する。また、一方向クラッチを
組み込む回転部分の芯合わせが正確になるので、一方向
クラッチを含む回転機構の組み立て精度が向上し、回転
力の伝達がスムーズに効率良く行え、回転機構の耐久性
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表す釣用リールおよび釣り竿
の平面図。
【図2】釣用リールの内部構造を表す要部拡大図。
【図3】一方向クラッチ機構の拡大断面図。
【図4】メインギア側からみた一方向クラッチ機構の拡
大断面図。
【図5】ハンドル側からみた一方向クラッチ機構の拡大
断面図。
【図6】ローラ保持器の要部拡大平面図。
【符号の説明】
1 釣用リール 30 ハンドル軸 31 メインギア 100 一方向クラッチ機構 110 内軸筒 120 ローラ 130 ローラ保持器 132 ローラ保持孔 134 係合凹溝 140 外輪部 142 クサビ状凹部 144 係合突起 146 係合凹溝 150 軸受リング 152 係合突起 160 筒孔部 162、164 回り止め係合部 166 嵌合円孔部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その外周に軸方向に延びる係合突起が周方
    向に沿って間隔をあけて複数配置された一方向クラッチ
    を、釣用リールの回転伝達系に有する孔体に取り付ける
    機構であって、 前記孔体の内周に配置され、前記一方向クラッチの前記
    係合突起と径方向には相対移動可能で周方向には係合さ
    れる回り止め係合部と、 前記孔体の内周で前記回り止め係合部の軸方向における
    側方に配置され、前記一方向クラッチの前記係合突起の
    外周に嵌合されて前記孔体と一方向クラッチとの芯合わ
    せを行うための嵌合円孔部と、を備える釣用リールの一
    方向クラッチ取付機構。
  2. 【請求項2】釣用リールの回転伝達系に設けられる一方
    向クラッチ装置であって、 前記回転伝達系に含まれる軸体および孔体と、 前記軸体と前記孔体との間に配置され、前記軸体の外周
    に当接し周方向に沿って間隔をあけて配置された転動可
    能な複数のローラと、 前記軸体の外周に前記軸体との間に間隔をあけて配置さ
    れ、前記複数のローラをそれぞれ収容する複数の保持孔
    を有する筒状のローラ保持器と、 前記ローラ保持器の側方で前記軸体の外周に相対回転可
    能に嵌合され、前記ローラ保持器と周方向に不動に連結
    された軸受リングと、 前記孔体の内周に配置され、前記ローラおよび前記ロー
    ラ保持器を収容して前記軸受リングと固定されており、
    前記複数のローラのそれぞれが収容され周方向の一方か
    ら他方に向けて浅くなるカム凹部を内周に有し、外周に
    は軸方向に延びるとともに周方向に沿って間隔をあけて
    配置された複数の係合突起を有する外輪部とを備えた一
    方向クラッチと、 前記孔体の内周に配置され、前記一方向クラッチの前記
    係合突起と径方向には相対移動可能で周方向には係合さ
    れる回り止め係合部と、 前記孔体の内周で前記回り止め係合部の軸方向における
    側方に配置され、前記一方向クラッチの前記係合突起の
    外周に嵌合されて前記孔体と一方向クラッチとの芯合わ
    せを行うための嵌合円孔部と、を備える釣用リールの一
    方向クラッチ装置。
  3. 【請求項3】前記釣用リールが、釣糸が巻回されるスプ
    ールとスプールを回転させるハンドルとの間に前記回転
    伝達系を有するものであって、 前記一方向クラッチの前記軸受リングが、前記回転伝達
    系において前記ローラおよび前記ローラ保持器よりも前
    記ハンドルに近い位置に配置されている、前記請求項2
    記載の釣用リールの一方向クラッチ装置。
JP02563495A 1995-02-14 1995-02-14 釣用リールの一方向クラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置 Expired - Fee Related JP3526098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02563495A JP3526098B2 (ja) 1995-02-14 1995-02-14 釣用リールの一方向クラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02563495A JP3526098B2 (ja) 1995-02-14 1995-02-14 釣用リールの一方向クラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08214740A JPH08214740A (ja) 1996-08-27
JP3526098B2 true JP3526098B2 (ja) 2004-05-10

Family

ID=12171298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02563495A Expired - Fee Related JP3526098B2 (ja) 1995-02-14 1995-02-14 釣用リールの一方向クラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3526098B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003250404A (ja) * 2002-03-06 2003-09-09 Mitsubishi Electric Corp ワンウエイ減速機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3006902U (ja) 1994-07-19 1995-01-31 ダイワ精工株式会社 魚釣用リ−ルの逆転防止装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3006902U (ja) 1994-07-19 1995-01-31 ダイワ精工株式会社 魚釣用リ−ルの逆転防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08214740A (ja) 1996-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5507374A (en) Clutch controlled roller shade mechanism with integral overrunning ratchet
TWI429829B (zh) 滾子離合器
KR101549602B1 (ko) 레버 드랙 릴의 역전 방지 기구
US7191969B2 (en) Fishing reel
US9545088B2 (en) Fishing reel
US5503343A (en) Reverse rotation preventive device for fishing reel
US6050512A (en) Uni-directional clutch bearing with on/off switching function
US6003799A (en) Backstop device for preventing reverse rotation of rotor in fishing reels
JP3526098B2 (ja) 釣用リールの一方向クラッチ取付機構および釣用リールの一方向クラッチ装置
US4964590A (en) Fishing reel
US5123609A (en) Two-bearing reel
US4638958A (en) Fishing reel
KR100281428B1 (ko) 낚시용 릴의 역전방지장치
JP2525185Y2 (ja) 釣り用リール
KR100332053B1 (ko) 일방향 클러치 베어링
JP3325754B2 (ja) 釣用リール
GB2048632A (en) Fishing reel
US4232842A (en) Fishing reel having support for a deflected spool shaft
JP3198234B2 (ja) 魚釣用リール
US5564639A (en) Slide mechanism for spinning reels used in fishing
KR102615173B1 (ko) 낚시용 릴의 롤러 클러치
JP2571919Y2 (ja) ロック解除機構付ローラクラッチ
JPH0646471U (ja) 片軸受リール
JP2994151B2 (ja) 逆転防止装置
JP3894533B2 (ja) 魚釣用スピニングリール

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040212

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees