JP3526001B2 - リングの端面検査方法および端面検査装置 - Google Patents
リングの端面検査方法および端面検査装置Info
- Publication number
- JP3526001B2 JP3526001B2 JP09577798A JP9577798A JP3526001B2 JP 3526001 B2 JP3526001 B2 JP 3526001B2 JP 09577798 A JP09577798 A JP 09577798A JP 9577798 A JP9577798 A JP 9577798A JP 3526001 B2 JP3526001 B2 JP 3526001B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- detecting means
- end surface
- face
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Description
用ベルトを構成する金属製のリングにおいて、その端面
の傷の有無を検査するのに利用されるリングの端面検査
方法および端面検査装置に関するものである。
は、例えば1991年3月1日に社団法人・自動車技術
会が発行した『自動車技術ハンドブック〈第2分冊〉設
計編』の第232頁および第233頁に記載されている
ように、薄い金属板から成るリングを複数重ね合わせる
と共に、これらのリングを多数のエレメントで保持した
構成になっている。このような動力伝達用ベルトに用い
られるリングは、当然のことながら高い品質が要求され
ており、生産段階において、切断の原因となる端面の傷
の検査が行われている。
は、マイクロスコープを用いた目視による検査を行って
いた。また、検査の自動化を図る方法としては、画像処
理による検査や表面粗さ測定による検査などが考えられ
ていた。
たような従来のリングの端面検査において、マイクロス
コープを用いた目視による検査では、リング1本あたり
の検査に時間がかかり、検査時間を短縮させようとすれ
ば検査精度が低下する恐れがあるという問題があり、ま
た、画像処理や粗さ測定による検査では、同じく検査に
時間がかかると共に、設備費がかなり高価なものになる
という問題があり、これらの問題を解決することが課題
であった。
されたもので、自動車用無段変速機の動力伝達用ベルト
などに用いられるリングの端面検査において、短時間で
高精度の端面検査を行うことができるリングの端面検査
方法および端面検査装置を提供することを目的としてい
る。
端面検査方法は、請求項1として、無断変速機の動力伝
達用ベルトのリングの端面における傷の有無を検査する
に際し、光の送受信によりリングの端面の凹凸を検出す
る表面状態検出手段を用い、リングを周方向に回転さ
せ、リングの端面の垂直方向の変位を検出すると共に、
その検出信号に基づいてリングの端面と表面状態検出手
段との間隔を一定に保ちながら、表面状態検出手段から
の光をリングの端面の幅方向に対して斜め方向に走査す
る構成とし、請求項2として、1回の光の走査時間でリ
ングが進む長さとリングの幅を縦横とする範囲に対し
て、その範囲の対角線とリングの周縁とが成す角度より
も同周縁に対する光の走査角度を小さくする構成として
おり、上記の構成を課題を解決するための手段としてい
る。
置は、請求項3として、無断変速機の動力伝達用ベルト
のリングを巻き掛けた状態にしてその周方向に回転させ
る一対のプーリーと、プーリー間におけるリングの端面
に照射光を直線的に走査し且つその反射光を受信して同
端面の凹凸を検出する表面状態検出手段と、表面状態検
出手段の照射光の走査方向を変化させる走査角度調整手
段と、プーリー間におけるリングの端面の垂直方向の変
位を検出する振れ検出手段と、振れ検出手段からの検出
信号に基づいて表面状態検出手段をリングの端面に対し
て近接離間させる駆動制御手段を備えた構成とし、請求
項4として、振れ検出手段が、表面状態検出手段による
リングの被検査端面の反対側の端面に当接する受圧部
と、受圧部を支持する板ばねと、板ばねの歪み量を検出
する歪みセンサを備えている構成としており、上記の構
成を課題を解決するための手段としている。
段としては、例えば、レーザを用いた変位検出装置など
を用いることができる。
検査方法では、無断変速機の動力伝達用ベルトのリング
の端面における傷の有無を検査するに際し、光の送受信
によりリングの端面の凹凸を検出する表面状態検出手段
を用いるので、短時間での検査が可能となり、また、リ
ングを周方向に回転させると共に、表面状態検出手段か
らの光をリングの端面の幅方向に対して斜め方向に走査
するので、1回の光の走査範囲が増大されて端面全体に
わたって均一に検査が行われる。さらに、リングの端面
の垂直方向の変位を検出すると共に、その検出信号に基
づいてリングの端面と表面状態検出手段との間隔を一定
に保ちながら光を走査するので、回転時にリングに振れ
が生じることがあっても、端面全体にわたって均一に検
査が行われる。
査方法では、1回の光の走査時間でリングが進む長さと
リングの幅を縦横とする範囲に対して、その範囲の対角
線とリングの周縁とが成す角度よりも同周縁に対する光
の走査角度を小さくすることにより、一定の範囲に対し
て光の走査が複数回行われることとなり、これにより検
査精度がより一層高められる。
査装置では、一対のプーリーによって無断変速機の動力
伝達用ベルトのリングを周方向に回転させると共に、プ
ーリー間における表面状態検出手段により、リングの端
面に照射光を直線的に走査し且つその反射光を受信して
同端面の凹凸を検出する。このとき、当該リングの端面
検査装置では、走査角度調整手段により、表面状態検出
手段の照射光の走査方向を変化させ、照射光がリングの
端面の幅方向に対して斜め方向に走査されるようにす
る。これにより、1回の光の走査範囲が増大されて端面
全体にわたって均一に検査が行われる。
端面検査装置では、振れ検出手段によりプーリー間にお
けるリングの端面の垂直方向の変位を検出し、駆動制御
手段により振れ検出手段からの検出信号に基づいて表面
状態検出手段をリングの端面に対して近接離間させるの
で、例えば一対のプーリーに対してリングが曲った状態
に巻き掛けられ、これによって回転時にリングに振れが
生じることがあっても、リングの端面と表面状態検出手
段との間隔が一定に保たれる。
査装置では、例えば一対のプーリーに対してリングが曲
った状態に巻き掛けられ、これによって回転時にリング
に振れが生じている場合に、振れ検出手段において、受
圧部がリングに押されることによって受圧部を支持して
いる板ばねに歪みが生じ、その歪み量を歪みセンサによ
り検出する。この検出信号は、表面状態検出手段をリン
グの端面に対して近接離間させる駆動制御手段への指令
信号となる。
検査方法によれば、自動車用無段変速機の動力伝達用ベ
ルトを構成する金属製リングの端面検査において、表面
状態検出手段の採用により、画像処理や表面粗さ測定に
よる検査に比べて短時間で検査を行うことができると共
に、設備費の低減を図ることができ、また、リングを周
方向に回転させながら光を斜め方向に走査することによ
り、1回の光の走査範囲を増大させて端面全体にわたる
均一な検査を行うので、検査精度を高めることができ
る。さらに、リングの端面の垂直方向の変位を検出する
と共に、その検出信号に基づいてリングの端面と表面状
態検出手段との間隔を一定に保ちながら光を走査するこ
とから、回転時にリングに振れが生じることがあって
も、端面全体にわたって均一に検査を行うことができ
る。
査方法によれば、請求項1と同様の効果を得ることがで
きるうえに、一定の範囲に対して光の走査を複数回行う
ことができ、検査精度をより一層高めることができる。
査装置によれば、照射光を直線的に走査する表面状態検
出手段の採用により、画像処理や表面粗さ測定による検
査に比べて短時間で検査を行うことができると共に、設
備費の低減を実現することができる。また、走査角度調
整手段で表面状態検出手段の照射光の走査方向を変化さ
せことにより、一対のプーリーでリングを周方向に回転
させながら、照射光をリングの端面の幅方向に対して斜
め方向に走査することができるので、1回の光の走査範
囲を増大させて端面全体にわたる均一な検査を行うこと
ができ、検査精度を大幅に高めることができる。また、
角度角度調整手段によって照射光の走査方向を任意に設
定することができるので、一定の範囲に対して光の走査
を複数回行うようにし、これにより検査精度をより一層
高めることもできる。
の端面検査装置によれば、振れ検出手段および駆動制御
手段の採用をしたことから、例えば一対のプーリーに対
してリングが曲った状態に巻き掛けられ、これによって
回転時にリングに振れが生じている場合であっても、リ
ングの端面と表面状態検出手段との間隔を常に一定に保
つことができ、検査精度のさらなる向上を実現すること
ができる。
査装置によれば、請求項3と同様の効果を得ることがで
きるうえに、受圧部、板ばねおよび歪みセンサを備えた
振れ検出手段を採用したことから、簡単な構造でリング
の端面の垂直方向の変位を精度良く検出することがで
き、設備費の低減や検査精度の向上などに貢献すること
ができる。
検査方法および端面検査装置の参考例を説明する図であ
る。
置1は、自動車用無段変速機の動力伝達用ベルトを構成
する金属製リングRに対して、その端面における傷の有
無を検査するものである。なお、リングRは、一例とし
て寸法を挙げると、全長が約700mm、幅が約12m
m、厚さすなわち端面の幅が約0.2mmである。
る可動機構の動力源や制御装置を内蔵した装置本体3を
備えており、図1(a)に示す装置本体3の正面片側
に、リングRを巻き掛ける上下のプーリー4,5を回転
可能に備えると共に、プーリー4,5間に、表面状態検
出手段6や走査角度調整手段7を配置するためのフレー
ム8を備えている。
源に連結した回転軸4aによって回転可能に保持してあ
り、その駆動源によって回転駆動される。他方、下側の
プーリー5は、適宜の弾性体で下方向に付勢された回転
軸5aによって回転自在に保持してあり、上側のプーリ
ー4との間に巻き掛けたリングRに一定のテンションを
加える。そして、上下のプーリー4,5は、リングRを
巻き掛けて上側のプーリー4を回転駆動することによ
り、リングRをその周方向に回転させる。
シリンダ10が取り付けてある。エアシリンダ10は、
その軸線を水平にした状態で取り付けてあって、シリン
ダロッド11を上下のプーリー4,5間に向けて進退駆
動する。シリンダロッド11の先端には、ホルダ12が
設けてあり、このホルダ12に、先の表面状態検出手段
6および走査角度調整手段7が設けてある。
リングRの端面の凹凸を検出するものである。より詳し
くは、リングRの端面に対して照射光(スポット光)を
送信し、その反射光を受信することによって同端面の凹
凸を検出するものであって、例えばレーザによる変位検
出装置を用いることができる。この表面状態検出手段6
は、照射光を直線的に繰り返し走査する機能を備えてお
り、上下のプーリー4,5間に張り渡したリングRの端
面に相対向するように設けてある。
て表面状態検出手段6を回動可能に保持する軸体7a
と、軸体7aを回動させる操作部7bを備えており、軸
体7aとともに表面状態検出手段6を回動させることに
より、照射光の走査方向を任意に変化させる。
端面検査方法では、プーリー4,5によりリングRを周
方向に回転させると共に、図2に示すように、表面状態
検出手段6からの照射光をリングRの端面の幅方向に対
して斜め方向に走査する。このとき、走査方向を設定す
る要領は以下の通りである。
の検査に要する検査時間をTとし、1回の照射光の操作
時間をtとすると、回転速度Vは、V=L/Tであり、
1回の照射光の走査時間tでリングRが進む長さlは、
l=V・tである。また、図2(b)に示すように、1
回の照射光の走査時間tでリングRが進む長さlとリン
グRの端面の幅Wを縦横とする範囲において、対角線A
とリングRの周縁とが成す角度をα0とすると、α0=
tan−1(l/W)となる。
度調整手段7により、図2(a)に示すように、上記角
度α0よりもリングRの周縁に対する照射光の走査角度
αが小さく(α<α0)なるようにしている。これによ
り、1回の照射光の走査時間tでリングRが進む長さl
とリングRの端面の幅Wを縦横とする範囲に対して、複
数の走査線Sが通過することになり、端面における傷E
の検査精度がより一層高められる。
回路を示すブロック図である。図2(a)に示す如くリ
ングRの端面を照射光の走査線Sが繰り返し横切ること
により、入力部BIでは、図4のに示すような生波形
が得られる。第1処理器B1では、生波形からリングR
の端面に該当する波形部分を取り出す特徴抽出(微分処
理)を行うことにより、図4のに示すような特徴抽出
波形を得る。その一方で、第2処理器B2では、入力部
BIの生波形を平均化処理する。
および第2の処理器B1,B2からの信号、およびしき
い値により、図4のに示す欠陥信号を得る。ここで、
欠陥信号には、照射光がリングRの一方側から端面に入
ったときの立上がり部分と、端面からリングRの他方側
に出たときの落ち込み部分とが含まれている。
4において、入力部BIからの生波形と第2処理器B2
からの信号により、図4のに示すような端面の有無の
みを表す切り出し信号を出力し、第5処理器B5におい
て、欠陥信号から立上がり部分と落ち込み部分に該当す
る信号を除去することにより、図4のに示すような欠
陥(傷)のみを表す有効欠陥信号を出力する。この有効
欠陥信号は出力部BOに入力され、出力部BOにおいて
NG判定が出力される。
た端面検査方法では、光の送受信によりリングRの端面
の凹凸を検出する表面状態検出手段6を用いるので、短
時間で検査を行うことが可能であり、また、リングRを
周方向に回転させると共に、表面状態検出手段6からの
照射光をリングRの端面の幅方向に対して斜め方向に走
査するので、1回の照射光の走査範囲が増大されて端面
全体にわたって均一に検査が行われ、検査精度も著しく
高いものとなる。
面検査方法および端面検査装置の一実施例を説明する図
である。
ース22の両側に左右のプーリー23,24を備えると
共に、ベース22の中央部にフレーム25を備え、フレ
ーム25に、光の送受信によりプーリー23,24間に
おけるリングRの端面の凹凸を検出する表面状態検出手
段26が設けてある。また、端面検査装置21は、ベー
ス22上に、プーリー23,24間におけるリングRの
端面の垂直方向の変位を検出する振れ検出手段27を備
えると共に、フレーム25に、振れ検出手段27からの
検出信号に基づいて表面状態検出手段26をリングRの
端面に対して近接離間させる駆動制御手段28を備えて
いる。
回転軸23a,24aにより回転する。このとき、例え
ば一方のプーリー23は、図示しない駆動源によって回
転駆動される。また、他方のプーリー24は、回転自在
に保持してあると共に、一方のプーリー23から離間す
る方向に付勢してあり、一方のプーリー23との間に巻
き掛けたリングRに一定のテンションを与える。
よる変位検出装置であって、照射光を直線的に走査する
機能を有している。この表面状態検出手段26は、照射
光の走査方向を変化させる走査角度調整手段29を介し
て、先の駆動制御手段28により保持してある。
ータ30と、モータコントローラ31備えており、モー
タ30の出力軸30aによって走査角度調整手段29お
よび表面状態検出手段26を昇降可能に保持している。
なお、この駆動制御手段28は、先の参考例のようにフ
レーム25に設けたシリンダ類で保持し、プーリー2
3,24間のリングRに対して進退駆動するようにして
もよい。
6によるリングRの被検査端面の反対側(下側)に配置
してあって、図5(b)に示すように、ベース22上に
おいて、弾性体32および上下方向の案内装置(中心線
Cのみ示す)を介して上下動可能に保持した基板33を
備えていると共に、この基板33に、リングRの端面
(下側端面)に当接する受圧部34と、受圧部34を支
持する板ばね35と、板ばね35の歪み量を検出する歪
みセンサ36を備えている。
34aと、板ばね35上でローラ34aの回転軸34b
の両側を回転自在に保持するブラケット34c,34c
で構成してある。歪みセンサ36は、板ばね35の下面
に貼り付けてある。なお、基板33を保持する弾性体3
2は、板ばね35よりもばね定数が大きいものが用いら
れ、受圧部34を常に一定の力でリングRに接触させる
ように作用する。
うに、歪みセンサ36からの信号が入力されるブリッジ
ボックス37およびアンプ38を備えており、ここから
出力される検出信号は当該端面検査装置21の制御装置
39を介して駆動制御手段28に送られる。
回路(図3参照)の機能を兼ね備えるものであって、ア
ナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器40
と、センサ出力を変位量に換算する演算器41と、信号
の急激な変化分を除去するフィルタ42と、所定のしき
い値を用いて判定を行う判定器43を備えている。振れ
検出手段27からの信号は、A/D変換器40および演
算器41を経て駆動制御手段28に送られる。また、表
面状態検出手段26からの信号は、センサコントローラ
44を介してA/D変換器40に入力され、フィルタ4
2を介して判定器43に送られる。
を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
おいて、左右のプーリー23,24にリングRを取り付
けたのち、ステップS2において、表面状態検出手段2
6の位置決めを行い、続いて、ステップS3において、
表面状態検出手段26による照射光の走査方向の調整等
を行う。照射光の走査方向は、先の参考例で説明したよ
うに、リングRの端面の幅方向に対して斜め方向とし、
より望ましくは、図2に示すように、1回の光の走査時
間でリングRが進む長さlとリングRの幅Wを縦横とす
る範囲に対して、その範囲の対角線AとリングRの周縁
とが成す角度α0よりも同周縁に対する光の走査角度α
を小さくする。
手段27の調整を行い、ステップS5において左右のプ
ーリー23,24によりリングRを周方向に回転させ、
ステップS6においてリングRの振れ検出を開始する。
これと同時に、図7(b)に示す表面状態検出手段26
による検査も開始する。
リー23,24にリングRを取り付けた際に、リングR
が僅かでも曲がった状態に巻け掛けられていると、プー
リー23,24間の検査位置において、リングRの端面
の垂直方向の変位つまり上下方向の振れが生じる。この
振れが生じると、振れ検出手段27において、リングR
が受圧部34を押圧することにより板ばね35に歪みが
生じ、その歪み量を歪みセンサ36で検出する。このよ
うに、振れ検出手段27は、受圧部34、板ばね35お
よび歪みセンサ36などによる簡単な構造でリングRの
端面の垂直方向の変位を精度良く検出する。
ップS7において、回転するリングRが一周したか否か
を判断し、一周していない場合(No)には、ステップ
S8において、リングRの振れがあるか否かを判断し、
振れがある場合(Yes)には、ステップS9におい
て、駆動制御手段28のモータ30を駆動する。
その変位を歪みセンサ36により検出し、この検出信号
が制御装置39を経て表面状態検出手段26のモータコ
ントローラ31への指令信号となり、モータ30を駆動
して表面状態検出手段26を変位(歪み量)の分だけリ
ングRの端面に接近させる。また、リングRが上がった
場合には、同様にして、変位の分だけ表面状態検出手段
26をリングRの端面にから離間させる。これにより、
表面状態検出手段26とリングRの端面との間隔が常に
一定に保たれる。
振れが無い場合(No)にはステップS7に戻り、ステ
ップS7においてリングRが一周したと判断した場合
(Yes)には、ステップS10において検査終了を判
断し、ステップS11においてプーリー23,24によ
るリングRの回転を停止させ、検査完了となる。
したようにリングRの振れに応じて表面状態検出手段2
6を昇降させる制御を行う一方、図7(b)に示すよう
に、リングRの回転開始(ステップS5)と同時にステ
ップS12において表面状態検出手段26による傷の検
査処理を開始する。
おいて検出信号(電圧信号)を得たのち、ステップS1
4においてアナログの検出信号をデジタル信号に変換
し、ステップS15においてフィルタ42により信号の
急激な変位分を除去し、ステップS16において良否判
定基準が続出していることを確認して、ステップS17
において検出信号がしきい値を超えているが否かを判断
する。
しきい値を超えていない場合(No)には、ステップS
18においてOK信号を出力して検査を終了し、検出信
号がしきい値を超えている場合(Yes)には、ステッ
プS19においてNG信号を出力して検査を終了する。
参考例と同様の効果を得ることができるうえに、上記の
如くリングRの端面を検査する間に、図7(a)に示す
フローチャートの処理によって表面状態検出手段26と
リングRの端面との間隔を常に一定に保つように制御し
ているので、左右のプーリー23,24に対してリング
Rが僅かでも曲がった状態に巻け掛けられているとして
も、リングRの端面の検査が高精度で行われる。言い換
えれば、プーリー23,24に対してリングRを多少ラ
フに巻き掛けたとしても、検査精度が何ら損なわれるこ
とがないので、リングRの取り付け作業が容易になる。
ングRを一周回転させて検査を終了する場合を説明した
が、回転の途中において、表面状態検出手段26により
傷が検出された時点で検査を終了するようにしてもよ
く、これにより検査時間のさらなる短縮化が実現でき
る。また、リングRの端面の傷検出および振れ検出のほ
かに、一対のプーリーによってリングRの周長の検査を
行うようにすることも可能である。
例を説明する正面図(a)および検査位置を下側から見
た状態の平面図(b)である。
面図(a)および1回の光の走査時間で進む範囲を説明
するリングの端面の平面図(b)である。
路を示すブロック図である。
変化を説明する図である。
施例を説明する正面図(a)および振れ検出手段の拡大
正面図(b)である。
ブロックである。
(a)および傷検出の制御過程を説明するフローチャー
ト(b)である。
Claims (4)
- 【請求項1】 無断変速機の動力伝達用ベルトのリング
の端面における傷の有無を検査するに際し、光の送受信
によりリングの端面の凹凸を検出する表面状態検出手段
を用い、リングを周方向に回転させ、リングの端面の垂
直方向の変位を検出すると共に、その検出信号に基づい
てリングの端面と表面状態検出手段との間隔を一定に保
ちながら、表面状態検出手段からの光をリングの端面の
幅方向に対して斜め方向に走査することを特徴とするリ
ングの端面検査方法。 - 【請求項2】 1回の光の走査時間でリングが進む長さ
とリングの幅を縦横とする範囲に対して、その範囲の対
角線とリングの周縁とが成す角度よりも同周縁に対する
光の走査角度を小さくすることを特徴とする請求項1に
記載のリングの端面検査方法。 - 【請求項3】 無断変速機の動力伝達用ベルトのリング
を巻き掛けた状態にしてその周方向に回転させる一対の
プーリーと、プーリー間におけるリングの端面に照射光
を直線的に走査し且つその反射光を受信して同端面の凹
凸を検出する表面状態検出手段と、表面状態検出手段の
照射光の走査方向を変化させる走査角度調整手段と、プ
ーリー間におけるリングの端面の垂直方向の変位を検出
する振れ検出手段と、振れ検出手段からの検出信号に基
づいて表面状態検出手段をリングの端面に対して近接離
間させる駆動制御手段を備えたことを特徴とするリング
の端面検査装置。 - 【請求項4】 振れ検出手段が、表面状態検出手段によ
るリングの被検査端面の反対側の端面に当接する受圧部
と、受圧部を支持する板ばねと、板ばねの歪み量を検出
する歪みセンサを備えていることを特徴とする請求項3
に記載のリングの端面検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09577798A JP3526001B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | リングの端面検査方法および端面検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09577798A JP3526001B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | リングの端面検査方法および端面検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11295054A JPH11295054A (ja) | 1999-10-29 |
JP3526001B2 true JP3526001B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=14146922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09577798A Expired - Fee Related JP3526001B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | リングの端面検査方法および端面検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3526001B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011005573A1 (de) | 2010-03-16 | 2011-09-22 | Honda Motor Co., Ltd. | Seitenrandflächenprüfvorrichtung |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4481094B2 (ja) * | 2004-06-28 | 2010-06-16 | 本田技研工業株式会社 | 金属リングの側縁検査装置 |
JP4539387B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2010-09-08 | トヨタ自動車株式会社 | ベルト端面の検査装置および検査方法 |
JP5559995B2 (ja) * | 2009-07-06 | 2014-07-23 | 本田技研工業株式会社 | リング状ワークの検査装置及びリング状ワークの検査方法 |
KR101145857B1 (ko) | 2010-09-15 | 2012-05-17 | 한국수력원자력 주식회사 | 초음파 검사용 자동 스캐너 |
CN104198492A (zh) * | 2014-09-12 | 2014-12-10 | 苏州石丸英合精密机械有限公司 | 皮带测试机的皮带表面视觉对比检测装置 |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP09577798A patent/JP3526001B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011005573A1 (de) | 2010-03-16 | 2011-09-22 | Honda Motor Co., Ltd. | Seitenrandflächenprüfvorrichtung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11295054A (ja) | 1999-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100822696B1 (ko) | 압연기의 롤러에서 균열, 파손 등과 같은 표면 결함을검출하기 위한 검출 방법, 검출 장치 및 검출 회로 | |
JP3142852B2 (ja) | 表面欠陥検査装置 | |
JP3526001B2 (ja) | リングの端面検査方法および端面検査装置 | |
JPH10160437A (ja) | タイヤの外形状判定方法及び装置 | |
JP2800932B2 (ja) | 円筒ころ軸受の検査装置 | |
JPH07218442A (ja) | 円筒物検査装置 | |
JP3130986B2 (ja) | 振動測定装置 | |
JP2000310619A (ja) | 鋼球の渦流探傷装置 | |
JPH1183756A (ja) | ベアリングの自動検査方法および自動検査装置 | |
JPS618610A (ja) | 鋼板表面検査装置 | |
JP2001330566A (ja) | Ccdカメラによる表面疵検査方法 | |
JP3442199B2 (ja) | 表面検査装置 | |
JPH10176994A (ja) | 円筒体の内面検査装置 | |
JPH08193821A (ja) | 表面検査装置 | |
JPH0735703A (ja) | 画像処理方法 | |
JP3093054B2 (ja) | 超音波探傷装置の自動感度調整方法及びその装置 | |
FR2504704A1 (fr) | Procede et dispositif pour le guidage sans contact d'appareils de controle non destructif de tubes | |
JPS6411144B2 (ja) | ||
JPH0562299B2 (ja) | ||
JP3573967B2 (ja) | 板波超音波探傷方法 | |
JPH05126808A (ja) | 超音波探傷方法 | |
JPS62284248A (ja) | 表面疵検査装置 | |
JPH06138105A (ja) | 超音波探傷装置 | |
JPH03150859A (ja) | 半導体ウエハ検査装置 | |
JPS6227875Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20031212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |