JP3524848B2 - モータ駆動装置及びこれを用いたディスク装置 - Google Patents

モータ駆動装置及びこれを用いたディスク装置

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JP3524848B2 JP2000213846A JP2000213846A JP3524848B2 JP 3524848 B2 JP3524848 B2 JP 3524848B2 JP 2000213846 A JP2000213846 A JP 2000213846A JP 2000213846 A JP2000213846 A JP 2000213846A JP 3524848 B2 JP3524848 B2 JP 3524848B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/28Speed controlling, regulating, or indicating

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  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフロッピーディスク
ドライブ装置やCD装置などに代表されるモータ駆動装
置及びこれを用いたディスク装置に関するものであり、
特に、ステッピングモータを制御するためのステッピン
グモータドライバ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここでは、従来のディスク装置としてフ
ロッピーディスクドライブ装置を例に挙げて説明を行
う。図4は従来のフロッピーディスクドライブ装置の概
略構成を示すブロック図である。
【0003】本図に示すように、フロッピーディスクド
ライブ装置10(以下、FDD装置10と呼ぶ)は磁気
記録媒体であるフロッピーディスク40(以下、ディス
ク40と呼ぶ)に対して信号の読み書きを行うヘッド3
0を有している。
【0004】ディスク40に対して信号の読み書きを行
う際、ヘッド30はステッピングモータ20によってデ
ィスク40の半径方向にステップ移動され、信号を読み
書きするべき目的トラックに位置決めがなされる。ま
た、ディスク40はスピンドルモータ(図示せず)によ
って線速度一定で回転される。
【0005】ステッピングモータ20の動作はステッピ
ングモータドライバ回路50(以下、ステッパ回路50
と呼ぶ)によって制御される。このステッパ回路50に
はコントロール回路等を含む他ブロック60から、ヘッ
ド30の移動量を指示するステップパルスやヘッド30
の移動方向を指示するステップ方向信号等が入力され
る。ステッパ回路50はこれらの信号に基づいてステッ
ピングモータ20を制御する。
【0006】また、本図に示すFDD装置10はインタ
ーフェースバスとしてUSB(Universal Serial Bus)
を備えており、前記USBを介してパソコン等のホスト
コンピュータ(図示せず)に接続されている。このUS
Bはホストコンピュータと周辺機器(フロッピーディス
クドライブ装置、プリンタ、スキャナ等)とを接続する
インターフェースバスとして近年注目を浴びている規格
である。前記USBを備えた周辺機器では、従来別々に
設けられていたインターフェースを共通化することがで
きる。
【0007】さらに、前記USBはその接続の容易性や
利便性を考慮して、その中に電源供給線を含んでいる。
そのため、前記USBを備えた周辺機器には外部からの
電源供給線を別途設ける必要がない。このように、前記
USBを介してホスト側から電源供給を受ける仕様を、
ここではバスパワー仕様と呼ぶ。それに対して、前記U
SBを介さずに外部から別途電源供給を受ける仕様を、
ここではセルフパワー仕様と呼ぶ。
【0008】本図に示すFDD装置10は前述のバスパ
ワー仕様であり、前記ホストコンピュータとの間におけ
るインターフェース信号(以下、I/F信号と呼ぶ)の
伝送だけでなく、前記ホストコンピュータからの電源供
給についても前記USBを介することで実現している。
【0009】前記I/F信号は前記ホストコンピュータ
とFDD装置10に設けられた他ブロック60との間で
直接入出力される。一方、前記ホストコンピュータから
の供給電源はステッパ回路50や他ブロック60等の内
部回路に直接入力されるのではなく、ハイサイドスイッ
チ回路70を介してから前記内部回路に入力される。
【0010】ハイサイドスイッチ回路70は、前記ホス
トコンピュータから供給される電源電流の大きさを所定
レベルに制限するカレントリミッタである。このハイサ
イドスイッチ回路70によって電源電流にリミットをか
けることで、FDD装置10と前記ホストコンピュータ
とをプラグ接続する際に生じる電流の立ち上がりをソフ
トにすることができ、突入電流に伴うノイズの発生を抑
制することができる。
【0011】加えて、ハイサイドスイッチ回路70の出
力端には、ステッパ回路50や他ブロック60と並列に
バイパスコンデンサC1が接続されているため、ハイサ
イドスイッチ回路70の出力に含まれるノイズ成分(交
流成分)をグランドへ逃がすことができる。よって、F
DD装置10への供給電源にノイズが重畳したとして
も、そのノイズによる悪影響がステッパ回路50や他ブ
ロック60等の内部回路にまで及ばないようにすること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前にも述べたように、
前記USBを備えたバスパワー仕様のFDD装置10に
は外部からの電源供給線を別途設ける必要がないため、
使用者にとっては非常に使い勝手がよい。ただし、前記
ホストコンピュータ側における電源供給の負担を考慮す
るとFDD装置10に対する供給電力には制限を課する
必要があり、前記USBでは規格上5V、最大500m
Aという厳しい供給電力制限を設けている。そのため、
バスパワー仕様のFDD装置10は消費電力を極力抑え
た設計となっており、ステッピングモータ20も駆動電
流は小さいが高価な高効率仕様のモータが使用されてい
る。
【0013】例えば、セルフパワー仕様のFDD装置
(例えば、デスクトップコンピュータ内蔵型FDD装
置)に用いられる低効率仕様のステッピングモータを駆
動させるためには200〜300mAといった大電流を
必要とするが、バスパワー仕様のFDD装置10に用い
られる高効率仕様のステッピングモータ20は80〜9
0mAの小電流で駆動させることができる。
【0014】ただし、高効率仕様のステッピングモータ
20は非常に電流を絞り込んで使用する構成であるた
め、ステッピングモータ20に流れる電流ISBがばらつ
くと動作に不具合を生じる恐れがある。電流ISBの大き
さはステッパ回路50に印加される供給電圧に依存して
変動するため、電流ISBの精度向上を図るためには前記
供給電圧の変動を抑制する必要がある。そこで、バスパ
ワー仕様のFDD装置10ではステッパ回路50の前段
にレギュレータ回路80を設けている。
【0015】このような構成とすることにより、ステッ
パ回路50には所定電圧Vregが印加されるので電流I
SBのばらつきは減少し、ステッピングモータ20の動作
を安定化させることができる。また、レギュレータ回路
80の出力端にはステッパ回路50と並列にバイパスコ
ンデンサC2を設けているので、レギュレータ回路80
の出力に含まれるノイズ成分(交流成分)をグランドへ
逃がすことができる。
【0016】図5はFDD装置10に供給される電源電
圧Vccとステッピングモータ20に流れる電流ISBとの
関係を示すグラフである。本図の横軸は電源電圧Vcc
大きさを表しており、縦軸は電流ISBの大きさを表して
いる。なお、図中の実線L5は電流ISBの挙動を示して
いる。また、破線L6はセルフパワー仕様のFDD装置
に用いられる低効率仕様のステッピングモータに流れる
電流ISSの挙動を参考までに示している。
【0017】実線L5で示すように、ステッピングモー
タ20に流れる電流ISBはレギュレータ回路80の働き
により電源電圧Vccに依らず一定値となる領域を有す
る。従って、この領域に電源電圧Vccの使用範囲を設定
することで、ステッピングモータ20を安定して駆動さ
せることができる。この時、電流ISBの大きさはレギュ
レータ回路80とステッパ回路50の形式によって決定
され、次の(1)式を用いて算出することができる。
【数1】 上式中において、Vsatはステッパ回路50内で発生す
るステッパ端子飽和電圧であり、Rmonはステッピング
モータ20の直列抵抗である。
【0018】たしかに、上記構成のFDD装置10であ
ればステッパ回路50に対して所定の電圧Vregを印加
することができるので、ステッピングモータ20に流れ
る電流ISBを高精度に保つことが可能となる。しかしな
がら、別途レギュレータ回路80を外付けしなければな
らない構成であるため、コストの増大や基板面積の拡大
を招いてしまうことが課題である。
【0019】また、ステッピングモータ20が高効率仕
様であるか低効率仕様であるかに関わらずステッパ回路
50を共通して使用するためには、前記ステッピングモ
ータの仕様に応じてレギュレータ回路80の着脱を行わ
なければならないので、製造工程の面でも非常に能率が
悪い。
【0020】本発明は上記の問題点に鑑み、レギュレー
タ回路を設けることなく簡易な構成により、モータに流
れる電流の精度向上を実現することができるモータ駆動
装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るモータ駆動装置においては、モータ
と、前記モータを制御するモータドライバ回路とを有す
るモータ駆動装置において、前記モータドライバ回路は
前記モータへの供給電流を所定のリミット値以下に制限
するカレントリミット機能を有することを特徴としてい
る。
【0022】また、上記構成のモータ駆動装置において
は、前記リミット値の調節手段を設けたことを特徴とし
ている。その際、前記モータドライバ回路の外部に抵抗
を設け、その抵抗の抵抗値を変えることにより前記リミ
ット値を調節する構成にするとよい。
【0023】また、上記構成のモータ駆動装置において
は、前記リミット値を前記モータの駆動に必要な所定値
にまで引き下げることで、前記モータを定電流駆動させ
ることを特徴としている。もしくは、前記リミット値を
前記モータの駆動に必要な所定値以上に引き上げること
で、前記モータを飽和駆動させることを特徴としてい
る。
【0024】なお、上記構成のモータ駆動装置はインタ
ーフェースバスとしてUSB(Universal Serial Bus)
を備えたバスパワー仕様の装置であることを特徴として
いる。また、前記モータ駆動装置をディスク装置とし、
前記モータをステッピングモータとするとよい。
【0025】
【発明の実施の形態】ここでは、本発明に係るディスク
装置としてフロッピーディスクドライブ装置を例に挙げ
て説明を行う。図1は本発明に係るフロッピーディスク
ドライブ装置の一実施形態を示すブロック図である。図
中(a)、(b)にそれぞれ示すフロッピーディスクド
ライブ装置1a、1b(以下、FDD装置1a、1bと
呼ぶ)はいずれもインターフェースバスとしてUSB
(Universal Serial Bus)を備えており、前記USBを
介してパソコン等のホストコンピュータ(図示せず)に
接続されている。
【0026】なお、図中(a)に示すFDD装置1aは
バスパワー仕様であり、前記ホストコンピュータとの間
におけるインターフェース信号(以下、I/F信号と呼
ぶ)の伝送だけでなく、前記ホストコンピュータからの
電源供給についても前記USBを介することで実現して
いる。一方、図中(b)に示すFDD装置1bはセルフ
パワー仕様であり、前記USBを介さずに外部から別途
電源供給を受ける構成である。
【0027】まず、図中(a)に示すバスパワー仕様の
FDD装置1aについて説明する。本図に示すように、
FDD装置1aは磁気記録媒体であるフロッピーディス
ク4(以下、ディスク4と呼ぶ)に対して信号の読み書
きを行うヘッド3を有している。
【0028】ディスク4に対して信号を読み書きする
際、ヘッド3はステッピングモータ2aによってディス
ク4の半径方向にステップ移動され、信号を読み書きす
べき目的トラックに位置決めがなされる。なお、このス
テッピングモータ2aは前記USBの厳しい供給電力制
限に対応した高効率仕様のステッピングモータであり、
80〜90mAの小電流で駆動する。また、ディスク4
はスピンドルモータ(図示せず)によって線速度一定で
回転される。
【0029】ステッピングモータ2aの動作はステッピ
ングモータドライバ回路5(以下、ステッパ回路5と呼
ぶ)によって制御される。このステッパ回路5にはコン
トロール回路等を含む他ブロック6から、ヘッド3の移
動量を指示するステップパルスやヘッド3の移動方向を
指示するステップ方向信号等が入力される。ステッパ回
路5はこれらの信号に基づいてステッピングモータ2a
を制御する。
【0030】前記ホストコンピュータとFDD装置1a
との間でやり取りが行われる前記I/F信号は、前記U
SBを介して直接他ブロック6に入出力される。一方、
前記ホストコンピュータからの供給電源はステッパ回路
5や他ブロック6等の内部回路に直接入力されるのでは
なく、ハイサイドスイッチ回路7を介してから前記内部
回路に入力される。
【0031】ハイサイドスイッチ回路7は、前記ホスト
コンピュータから供給される電源電流の大きさを所定レ
ベルに制限するカレントリミッタである。このハイサイ
ドスイッチ回路7によって電源電流にリミットをかける
ことで、FDD装置1aと前記ホストコンピュータとを
プラグ接続する際に生じる電流の立ち上がりをソフトに
することができ、突入電流に伴うノイズの発生を抑制す
ることができる。
【0032】加えて、ハイサイドスイッチ回路7の出力
端には、ステッパ回路5や他ブロック6と並列にバイパ
スコンデンサC1が接続されているため、ハイサイドス
イッチ回路7の出力に含まれるノイズ成分(交流成分)
をグランドへ逃がすことができる。よって、FDD装置
1aへの供給電源にノイズが重畳したとしても、そのノ
イズによる悪影響がステッパ回路5や他ブロック6等の
内部回路にまで及ばないようにすることができる。
【0033】ここで、本実施形態のFDD装置1aで
は、ハイサイドスイッチ回路7とステッパ回路5との間
に電流検出用の抵抗Rsが設けられている。そして、ス
テッパ回路5では抵抗Rsの両端電圧と所定の基準電圧
とを比較することで、抵抗Rsの両端電圧が前記基準電
圧以下となるように、すなわち抵抗Rsに流れる電流に
制限をかけるようにフィードバック制御が行われる。こ
のようなフィードバック制御によって、ステッピングモ
ータ2aに流れる電流ISBを所定のリミット値以下に制
限することができる。
【0034】上記のフィードバック制御において、ステ
ッパ回路5における前記基準電圧が一定である場合、電
流ISBのリミット値は抵抗Rsの抵抗値によって決定さ
れる。従って、前記リミット値がステッピングモータ2
aの駆動電流(80〜90mA)となるように抵抗Rs
の抵抗値を調節し、常にステッパ回路5によるカレント
リミットがかかった状態でステッピングモータ2aを定
電流駆動する構成とすれば、別途レギュレータ回路を設
けることなく電流ISBをステッピングモータ2aの駆動
電流に保つことができる。
【0035】次に、図中(b)に示すセルフパワー仕様
のFDD装置1bについて説明する。なお、前述したバ
スパワー仕様のFDD装置1aと同様の構成及び機能を
有する部分については、図中(a)と同一の符号を付す
ことで説明を省略し、ここではFDD装置1aと異なる
部分について重点的に説明を行う。
【0036】図中(b)に示すように、セルフパワー仕
様のFDD装置1bは前述したバスパワー仕様のFDD
装置1aとほとんど同一の構成から成る。ただし、セル
フパワー仕様のFDD装置1bには前記USBの厳しい
供給電力制限がないため、ステッピングモータ2bとし
て安価な低効率仕様のステッピングモータ(駆動電流2
00〜250mA)を用いることができる。また、FD
D装置1aのようにハイサイドスイッチ回路7を設ける
必要もなく、前記ホストコンピュータからの供給電源は
ステッパ回路5や他ブロック6等の内部回路に直接入力
される。
【0037】一方、ステッパ回路5に対する外部電源の
供給路にはFDD装置1aと同様に電流検出用の抵抗R
sが設けられており、ステッパ回路5では抵抗Rsの両
端電圧と所定の基準電圧とを比較することで、抵抗Rs
の両端電圧が前記基準電圧以下となるように、すなわち
抵抗Rsに流れる電流に制限をかけるようフィードバッ
ク制御が行われる。このようなフィードバック制御によ
って、ステッピングモータ2bに流れる電流ISSを所定
のリミット値以下に制限することができる。
【0038】ただし、本実施形態のFDD装置1bにお
いては、電流ISSのリミット値がステッピングモータ2
bの駆動電流(200〜250mA)より大きな値(例
えば400mA)となるように抵抗Rsの抵抗値を調節
するとよい。このような構成とすることにより、ステッ
パ回路5によるカレントリミットがはずれた状態でステ
ッピングモータ2bに対する電源供給を行うことになる
ので、ステッピングモータ2bを飽和駆動させることが
できる。
【0039】上記で説明したFDD装置1a、1bにお
ける電流ISB、ISSの制御動作について、図2及び図3
を参照しながらより詳細な説明を行う。図2はステッピ
ングモータ2a、2bに流れる電流ISB、ISSとステッ
パ回路5内で発生するステッパ端子飽和電圧Vsatとの
関係を示すグラフである。本図の横軸は電流ISB、IS S
の大きさを表しており、縦軸はステッパ端子飽和電圧V
satの大きさを表している。なお、図中の実線L1は電
流ISBの挙動を示しており、実線L2は電流ISSの挙動
を示している。
【0040】また、図3はFDD装置1a、1bに供給
される電源電圧Vccとステッピングモータ2a、2bに
流れる電流ISB、ISSとの関係を示すグラフである。本
図の横軸は電源電圧Vccの大きさを表しており、縦軸は
電流ISB、ISSの大きさを表している。なお、図中の実
線L3は電流ISBの挙動を示しており、実線L4は電流
SSの挙動を示している。
【0041】前述した通り、FDD装置1aでは常にス
テッパ回路5によるカレントリミットがかかった状態で
ステッピングモータ2aに対する電源供給が行われるよ
うに抵抗Rsの抵抗値が調節される。そのため、図3中
の実線L3で示すように、電流ISBの大きさは所定のリ
ミット値、すなわちステッピングモータ2aの駆動電流
(80〜90mA)に保持されることになる。このよう
に、本実施形態のFDD装置1aでは別途レギュレータ
回路を設けることなく電流ISBをステッピングモータ2
aの駆動電流に保つことができ、簡易な構成でステッピ
ングモータ2aの動作を安定化させることができる。
【0042】ただし、電流ISBにカレントリミットがか
かった状態では、図2の実線L1で示すように、ステッ
パ回路5内においてステッパ端子飽和電圧Vsatが発生
する。そのため、実際にFDD装置1aを構成する際に
はステッパ端子飽和電圧Vsa tができる限り小さくよう
に電流ISBのリミット値を決定し、そのリミット値を得
るように抵抗Rsの抵抗値を調節するとよい。なお、抵
抗Rsの抵抗値としては、出力の電圧降下を少なくする
ために1Ω以下の値を用いるようにするのがよい。
【0043】一方、FDD装置1bではステッパ回路5
によるカレントリミットがはずれた状態でステッピング
モータ2bに対する電源供給が行われるように抵抗Rs
の抵抗値が調節される。そのため、電流ISSの大きさは
図3の実線L4で示すように、外部から供給される電源
電圧Vccに依存して変動する。この時、電流ISSの大き
さは、次の(2)式によって算出することができる。
【数2】
【0044】なお、FDD装置1bにおいてもFDD装
置1aと同様に、電流ISSのリミット値がステッピング
モータ2bの駆動電流(200〜250mA)となるよ
うに抵抗Rsの抵抗値を調節し、常にステッパ回路5に
よるカレントリミットがかかった状態でステッピングモ
ータ2bを駆動する構成とすることも考えられる。しか
し、そのような構成ではステッパ回路5及び抵抗Rsに
よる飽和電圧Vsatの増加に伴って、ステッパ回路5内
における消費電力が非常に大きくなってしまい、ステッ
パ回路5内での発熱が問題となるため、あまり実用的で
はない。
【0045】それに対して、本実施形態のFDD装置1
bのようにステッパ回路5によるカレントリミットをか
けない構成であれば、図2の実線L2で示すように、ス
テッパ回路5内で消費される飽和電圧Vsatを小さく抑
えることができる。よって、ステッパ回路5内での発熱
量も問題とならない。また、FDD装置1bに設けられ
た低効率仕様のステッピングモータ2bならば、電流I
SSが少々変動しても十分安定した動作を維持することが
できる。
【0046】上記に説明したように、本実施形態のFD
D装置1a、1bにおいては、ステッピングモータ2
a、2bが高効率仕様であるか低効率仕様であるかに応
じて抵抗Rsの抵抗値を調節するだけで、ステッピング
モータ2a、2bの仕様に関わらずステッパ回路5を共
通して使用することができる。
【0047】ここで、ステッパ回路5の外部に設けられ
た抵抗Rsの抵抗値を調節する作業は、従来のようにレ
ギュレータ回路を着脱する作業に比べると非常に容易で
あるため、FDD装置の製造工程を大幅に簡略化、高能
率化することが可能となる。また、抵抗Rsはレギュレ
ータ回路に比べると非常に安価であるため、FDD装置
のコスト低減に貢献することもできる。
【0048】なお、上記した実施形態ではフロッピーデ
ィスクドライブ装置に本発明を適用した例を挙げて説明
を行ったが、本発明はフロッピーディスクドライブ装置
に限らず、これに類似の磁気ディスク装置や光ディスク
装置などにも幅広く適用することができる。また、モー
タ駆動以外でも大電流出力を有する機器に適用するよう
にしてもよい。
【0049】
【発明の効果】上記したように、本発明に係るモータ駆
動装置において、モータを制御するモータドライバ回路
は、前記モータへの供給電流を所定のリミット値以下に
制限するカレントリミット機能を有する構成である。こ
こで、前記モータが小電流で駆動する高効率仕様である
場合等、前記モータに流れる電流値のばらつきを抑えた
い場合には、前記リミット値を前記モータの駆動に必要
な所定値にまで引き下げるとよい。
【0050】このような構成とすることにより、前記モ
ータドライバ回路では常にカレントリミットがかかった
状態となるので、前記モータを定電流駆動することが可
能となる。よって、従来のように別途レギュレータ回路
を設けることなく簡易な構成で、前記モータに流れる電
流を高精度に保つことができる。
【0051】また、本発明に係るモータ駆動装置には前
記リミット値の調節手段が設けられており、前記リミッ
ト値を前記モータの駆動に必要な所定値にまで引き下げ
たり、前記モータの駆動に必要な所定値以上に引き上げ
たりすることが可能な構成である。
【0052】このような構成とすることにより、前記モ
ータドライバ回路におけるカレントリミットをかけるか
否かを適宜選択することができるので、それによって前
記モータを定電流駆動させたり、飽和駆動させたりする
ことが可能となる。従って、前記リミット値の調節を行
うだけで、前記モータの仕様に関わらず前記モータドラ
イバ回路を共通して使用することが可能となり、前記モ
ータドライバ回路の汎用性を高めることができる。
【0053】さらに、前記リミット値の調節手段として
は、前記モータドライバ回路の外部に抵抗を設け、その
抵抗の抵抗値を変えることで前記リミット値を調節する
構成にするとよい。前記抵抗の抵抗値を調節する作業
は、従来のようにレギュレータ回路を着脱する作業に比
べると非常に容易であるため、モータ駆動装置の製造工
程を大幅に簡略化、高能率化することが可能となる。ま
た、前記抵抗は前記レギュレータ回路に比べると非常に
安価であるため、モータ駆動装置のコスト低減に貢献す
ることもできる。
【0054】なお、本発明はインターフェースバスとし
てUSBを備えたバスパワー仕様のディスク装置に適用
すると効果的である。前記USBを介して電源供給を受
けるバスパワー仕様のディスク装置には、駆動電流の小
さい高効率仕様のステッピングモータが設けられてお
り、前記ステッピングモータに流れる電流値のばらつき
を抑える必要があるが、本発明を適用すれば従来のよう
にレギュレータ回路を設けることなく簡易な構成で、前
記ステッピングモータに流れる電流を高精度に保つこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフロッピーディスクドライブ装
置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】 ステッピングモータ2a、2bに流れる電流
SB、ISSとステッパ回路5内で発生するステッパ端子
飽和電圧Vsatとの関係を示すグラフである。
【図3】 FDD装置1a、1bに供給される電源電圧
ccとステッピングモータ2a、2bに流れる電流
SB、ISSとの関係を示すグラフである。
【図4】 従来のフロッピーディスクドライブ装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図5】 FDD装置10に供給される電源電圧Vcc
ステッピングモータ20に流れる電流ISBとの関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1a フロッピーディスクドライブ装置(バスパワー
仕様) 1b フロッピーディスクドライブ装置(セルフパワ
ー仕様) 2a ステッピングモータ(高効率仕様) 2b ステッピングモータ(低効率仕様) 3 ヘッド 4 フロッピーディスク 5 ステッピングモータドライバ回路(ステッパ回
路) 6 他ブロック 7 ハイサイドスイッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/12 G11B 21/08 G11B 21/10 G11B 19/00 501

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと、前記モータを制御するモータド
    ライバ回路とを有するUSB(Universal Serial Bus)
    規格を満たすモータ駆動装置において、前記モータドラ
    イバ回路は前記モータへの供給電流をUSBのバスパワ
    ー仕様の所定のリミット値以下に制限するカレントリミ
    ット機能を備えるとともに、前記リミット値の調節手段
    を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】前記リミット値の調節手段は前記モータド
    ライバ回路の外部に設けられた抵抗であり、前記リミッ
    ト値は該抵抗の抵抗値を変えることによって調節される
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記リミット値を前記モータの駆動に必要
    な所定値にまで引き下げることで、前記モータを定電流
    駆動させることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記リミット値を前記モータの駆動に必要
    な所定値以上に引き上げることで、前記モータを飽和駆
    動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】USB( Universal Serial Bus )規格を満
    たすインターフェースバスと、請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載のモータ駆動装置と、を備えたバスパワー
    仕様のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】前記モータはステッピングモータであり、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載のモータ駆動装置
    又は請求項5に記載のディスクドライブ装置を備えたデ
    ィスク装置。
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