JP3524627B2 - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JP3524627B2
JP3524627B2 JP09892095A JP9892095A JP3524627B2 JP 3524627 B2 JP3524627 B2 JP 3524627B2 JP 09892095 A JP09892095 A JP 09892095A JP 9892095 A JP9892095 A JP 9892095A JP 3524627 B2 JP3524627 B2 JP 3524627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動送風機に関し、特
に部品点数及び組立工程数を増加させることなく、送風
効率を高められるようにした電動送風機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば電気掃除機に使用されている電動
送風機は、図1の半断面図に示すように、モータ101
と、このモータ101で駆動されるインペラー102
と、このインペラー102の外周囲に配置されたディフ
ューザ103と、インペラー102及びディフューザ1
03の前面及びディフューザ103の外周囲を覆うケー
シング104とを備えている。
【0003】インペラー102は、モータ101の前面
に突出させた回転軸105に固定される後面シュラウド
106と、これの前側に所定の距離をおいて配置され、
中央部に円形の入口107が形成された前面シュラウド
108と、前後両側のシュラウド108・106間に配
置される複数のブレード109とを有している。
【0004】又、前記ケーシング104は前記インペラ
ー102の前面及び外周囲を覆うとともに前面中央部に
円形に開口させた吸込口110を有し、その後端部がモ
ータ101のフレーム111に固定される。
【0005】前記ケーシング104は、例えば電気亜鉛
メッキ鋼板等で作られており、前記吸込口110の口縁
112は後側に延出させて、ケーシング104と前面シ
ュラウド108との間の隙間を狭めるようにしている。
【0006】又、前記後面シュラウド106の中心部の
前後両面には補強ワッシャ113及び114がリベット
115により固定され、更に、後側のワッシャ114に
は回転軸105に外嵌されるブシュ116が溶接され
る。これら後面シュラウド106、両ワッシャ113、
114及びブシュ116を回転軸105の前端部に外嵌
し、回転軸105の前端に螺合されたナット117を締
め込むことにより前記インペラー102が回転軸105
に固定される。
【0007】前記ディフューザ103の前側のケーシン
グ104の部分118はディフューザ103の前面に密
着するように水平に形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ケーシング104を金
属で形成すると、プレス精度や振動等の原因によってイ
ンペラー102が接触し、異音が発生する問題がある。
この問題を解決するためには、ケーシング104とイン
ペラー102とのクリアランスを、インペラー102が
接触しないように、大きくする必要がある。この場合、
ケーシング104とインペラー102との隙間により渦
が発生し、送風効率が低下する。以下、具体的に問題点
を指摘する。
【0009】即ち、図1に示した従来の電動送風機で
は、部品の加工寸法精度及び組立寸法精度の関係上、前
面シュラウド108の内周縁とケーシング104の吸込
口110の口縁112との間に隙間が生じ、インペラー
102の入口近傍部とケーシング104との間の隙間か
らインペラー102の前側に空気が漏れて送風効率が低
下するという問題がある。
【0010】特開平5−133391号公報に記載され
た電動送風機では、シール部材を設けることによりイン
ペラー102の入口側とケーシング104との間の隙間
が狭められ、送風効率の低下を防止しているが、この場
合には、部品点数が増加するので、組立ての工程数及び
時間が増加し、コスト高を招くという問題が生じる。
又、シール部材の取付が非常に困難となると共に、シー
ル部材の保持力が弱く、インぺラー回転時にシール部材
が外れる恐れがある。
【0011】本発明の第1の電動送風機は、上記の事情
を考慮してなされたものであり、部品点数及び組立工程
数を増加させることなく、インペラーの入口側からその
前側に漏れる空気の流れを減少させて送風効率を高めら
れるようにした電動送風機を提供することを目的とする
ものである。
【0012】又、図1に示した従来の電動送風機におい
ては、インペラー102の外周囲とケーシング104と
の間からインペラー102の前側に空気が漏れ、この空
気がケーシング104の後面に沿って入口110側に流
れ、この空気の漏れによって送風効率が低下するという
問題がある。
【0013】そこで、本発明の第1の電動送風機におい
ては、更にこの事情を考慮して、部品点数及び組立工程
数を増加させることなく、インペラーの外周囲からその
前側に漏れる空気の流れを減少させて送風効率を高めら
れるようにした電動送風機を提供することを目的とする
ものである。
【0014】更に、従来の電動送風機においては、例え
ば図2の断面図あるいは図3の断面図に示すように、前
記ケーシング104のディフューザ103の前側の部分
が加工誤差によってディフューザ103の前面に密着せ
ず、ディフューザ103の上側で外側に向かって広がる
空間が形成され、この空間内で渦流ないし乱流が生じた
り(図2)、ディフューザ103の上側で内側に向かっ
て広がる空間が形成され、この空間を介してインペラー
102の前側から流入する空気によってインペラー10
2内を通ってディフューザ103に送り込んだ気流が乱
されたりして(図3)、送風効率が低下するという問題
もある。
【0015】本発明の第2の電動送風機は、上記の事情
を考慮してなされたものであり、部品点数及び組立工程
数を増加させることなく、ディフューザ103の上面に
ケーシング104を密着させて送風効率を高められるよ
うにした電動送風機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の電動送風
機は、モータと、モータの前面に突出させた回転軸に固
定され、前面中央に開口する入口を有するインペラー
と、該インペラーの前面及び外周囲を覆うとともに前面
中央部に円形に開口させた吸込口を有するケーシングと
を備える電動送風機において、上記の目的を達成するた
め、次のような手段を講じている。
【0017】すなわち、本発明の第1の電動送風機は、
前記ケーシングが吸込口の周囲部に貫設された多数の孔
を有する金属板製の本体と、これらの孔を埋めるととも
にこの本体の吸込口周囲部の前後両面及び内周面を覆
い、前記インペラーの入口内周面ないし前面の入口周囲
部に接近する合成樹脂モールド成形体とを備えることを
特徴とする電動送風機である。
【0018】又、本発明の第1の電動送風機は、更に、
インペラーの外周囲からその前側に漏れる空気の流れを
減少させて送風効率を高めるため、前記合成樹脂モール
ド成形体の後面にこれと一体にモールド成形され、イン
ペラーに向かって突出する風切リブが連出される。
【0019】更に、本発明の第2の電動送風機は、モー
タと、モータの前面に突出させた回転軸に固定され、前
面中央に開口する入口を有するインペラーと、該インペ
ラーの外周囲に配置されるディフューザと、前記インペ
ラー及びディフューザの前面及びディフューザの外周囲
を覆い、前面中央部に吸込口を有するケーシングとを備
える電動送風機において、上記の目的を達成するため、
次のような手段を講じている。
【0020】即ち、本発明の第2の電動送風機は、前記
ケーシングがディフューザ前側の部分に周方向に並んで
貫設された多数の孔と、これらの孔を埋めると共にディ
フューザ前側の部分の少なくとも前後両面を覆う合成樹
脂モールド成形体とを備えることを特徴とする電動送風
機である。
【0021】
【作用】本発明の第1の電動送風機においては、ケーシ
ングが吸込口の周囲部に貫設された多数の孔を有する金
属板製の本体と、これらの孔を埋めるとともにこの本体
の吸込口周囲部の前後両面及び内周面を覆い、前記イン
ペラーの入口内周面ないし前面の入口周囲部に接近する
合成樹脂モールド成形体とを備えるので、前記合成樹脂
モールド成形体がケーシングの本体と不可分一体にな
り、部品点数及び組立工程数が増加することはない。
【0022】又、合成樹脂モールド成形体が本体の吸込
口周囲部の前後両面及び内周面を覆うので、吸込口の形
状及び寸法を金属板を成形する場合よりも高精度に形成
することができ、ケーシングの吸込口ないし吸込口近傍
部とインペラーの入口ないしその近傍の前面との間に形
成される隙間を小さくすることができる。
【0023】更に、部品寸法誤差ないし組立寸法誤差に
よって組立時にケーシングとインペラーとの干渉が生じ
ても、インペラーを数回回転させる間に合成樹脂モール
ド成形体がインペラーによって研削されて、その干渉が
短時間内に解消されるとともに、ケーシングとインペラ
ーとの吸込口側あるいは入口側の隙間を最小限にするこ
とができる。
【0024】そして、このようにケーシングの吸込口と
インペラーの入口側部分との隙間をを小さくすることに
より、ケーシングの吸込口とインペラーとの隙間からイ
ンペラーの前側に漏れる気流の流量を減少させ、送風効
率を高めることができる。
【0025】本発明の第1の電動送風機において、前記
合成樹脂モールド成形体の後面にこれと一体にモールド
成形され、インペラーに向かって突出する風切リブが連
出される場合には、インペラーの外周囲からその前側に
漏れる空気の流れを風切リブが堰き止めるので、その流
量が減少し、更に送風効率が高められる。
【0026】又、本発明の第2の電動送風機は、前記ケ
ーシングがディフューザ前側の部分に周方向に並んで貫
設された多数の孔と、これらの孔を埋めると共にディフ
ューザ前側の部分の前後両面を覆う合成樹脂モールド成
形体とを備えるので、ケーシングのディフューザ前側の
部分を正確にディフューザの前面に密着する形状に形成
でき、ディフューザに流入した気流がディフューザの前
側に漏れて渦流ないし乱流を形成したり、インペラーの
前側からディフューザの前側を経てディフューザに気流
が流入して渦流ないし乱流を形成したりすることを防止
して送風効率を高めることができる。
【0027】
【実施例】本発明の第1の実施例に係る電動送風機を図
4ないし図7に基づいて具体的に説明すれば、以下の通
りである。
【0028】図4の半断面図に示すように、本発明の第
1の実施例に係る電動送風機は、モータ1と、このモー
タ1で駆動されるインペラー2と、このインペラー2の
外周囲に配置されるディフューザ3と、インペラー2及
びディフューザ3の前面及びディフューザ3の外周囲を
覆うケーシング4とを備えている。
【0029】インペラー2は、モータ1の前面に突出さ
せた回転軸5に固定される電気亜鉛メッキ鋼板等からな
る後面シュラウド6と、これの前側に所定の距離をおい
て配置され、中央部に円形の入口7が形成された電気亜
鉛メッキ鋼板等からなる前面シュラウド8と、前後両側
のシュラウド8・6間に配置される電気亜鉛メッキ鋼板
等からなる複数のブレード9とを有している。
【0030】又、後面シュラウド6の中央部の前後両面
にはワッシャ10・11が固定され、更に後側のワッシ
ャ11に回転軸5に外嵌されるボス12が溶接され、こ
れら後面シュラウド6、ワッシャ10及び11並びにボ
ス12を回転軸5の前端部に外嵌し、回転軸5の前端に
螺合されるナット13を締め込むことによりインペラー
2が回転軸5に固定される。
【0031】前記ケーシング4は電気亜鉛メッキ鋼板等
を深絞り加工などによって形成した本体14を備え、こ
の本体14の中央部にはインペラー2の入口7と同軸心
に配置される吸込口15が形成される。この吸込口15
の口縁16は入口7に空気を導くために入口7に突入す
るように後側に延出される。
【0032】図4及び図5の平面図に示すように、この
本体14の吸込口15の周囲部には、周方向及び径方向
に並ぶ多数の扇形の孔17が貫設され、これらの孔17
を埋め、前面シラウド8の前側の本体14の部分の前後
両側、吸込口15の口縁16の内外両周面及び後端面を
覆う合成樹脂モールド成形体18がケーシング4に設け
られる。
【0033】このように、吸込口15及びその周囲部を
合成樹脂モールド成形体18で覆うことにより、吸込口
15の形状及び寸法を金属板を塑性加工して形成してい
る従来例に比べると、高精度に形成することができるの
で、吸込口15とインペラー2の入口7の内周面ないし
は前面との間隔を小さくすることができる。これによ
り、ケーシング4の吸込口15とインペラー2の入口7
ないしはその近傍部との間の隙間からインペラー2の前
側に漏れる空気の量を減少させて、送風効率を高めるこ
とができるのである。又、合成樹脂モールド成形体18
をケーシング4の前面の全体に形成していないので、放
熱の低下が避けられるようになっている。
【0034】図4に示すように、この実施例では、吸込
口15の口縁16の内外両周面及び後端面を覆う合成樹
脂モールド成形体18の断面が角張った形状に形成して
いるが、例えば図6の断面図に示す本発明の第2の実施
例のように、合成樹脂モールド成形体18の後縁部を内
周側から外周側に丸め、吸込口15から吸入された気流
がより円滑にインペラー2の入口7に導かれるようにし
てもよい。
【0035】又、図7の断面図に示す本発明の第3の実
施例のように、更に吸込口15の口縁16を覆う合成樹
脂モールド成形体18の部分と同心に配置され、インペ
ラー2の前面に向かって突出させた風切リブ19を合成
樹脂モールド成形体18と一体にモールド成形したり、
図8の断面図に示す本発明の第4の実施例のように、吸
込口15の口縁16を覆う合成樹脂モールド成形体18
の部分と同心に配置され、インペラー2の前面に沿って
次第に外側で後方に大きく突出する三角形断面の風切リ
ブ20を合成樹脂モールド成形体18と一体にモールド
成形したりしてもよい。
【0036】本発明の第5の実施例に係る電動送風機
は、図9の半断面図に示すように、モータ1と、このモ
ータ1で駆動されるインペラー2と、このインペラー2
の外周囲に配置されるディフューザ3と、インペラー2
及びディフューザ3の前面及びディフューザ3の外周囲
を覆うケーシング4とを備えている。
【0037】前記ケーシング4は、電気亜鉛メッキ鋼板
等を例えば深絞り加工などの塑性加工により成形した本
体14を備え、図9及び図10の平面図に示すように、
この本体14のディフューザ3の前側の部分には周方向
に内外2列に並べられた多数の扇形の孔21が貫設され
る。そして、このケーシング4には、図9及び図11の
断面図に示すように、これらの孔21を埋め本体14の
ディフューザ3の前側の部分の前後両面を覆う合成樹脂
モールド成形体22が設けられる。
【0038】このように、本体14のディフューザ3の
前側の部分の後面を合成樹脂モールド成形体22で覆う
ことにより、ケーシング4のディフューザ3の前側の部
分の後面を正確にディフューザ3の前面に密着する水平
面に形成することができ、例えば図12に示すように本
体14のディフューザ3の前側の部分が外側で前方に出
たり、図13に示すように本体14のディフューザ3の
前側の部分が内側で前方に出たりして、ディフューザ3
の前側に空間を形成する形状の場合でも、このディフュ
ーザ3の前側に形成される空間を合成樹脂モールド成形
体22で埋めることができ、ケーシング4のディフュー
ザ3の前側の部分の後面を正確にディフューザ3の前面
に密着する水平面に形成することができるのである。こ
の結果、ディフューザ3に流入した気流がディフューザ
3の前側に漏れて渦流ないし乱流を形成したり、インペ
ラー2の前側からディフューザ3の前側を経てディフュ
ーザ3に気流が流入して渦流ないし乱流を形成したりす
ることが防止され、送風効率が高められるのである。
【0039】上記の実施例では、ケーシング4の後面を
覆う合成樹脂モールド成形体22の部分の内周部がディ
フューザ3の前面から後方に突出しないようにしている
が、図14に示す本発明の第6の実施例では、ケーシン
グ4の後面を覆う合成樹脂モールド成形体23の部分の
内周部22をインペラー2の前面シュラウド8の外周部
の後面の位置まで後方に突出させてあり、これにより、
合成樹脂モールド成形体22でインペラー2の前側から
ディフューザ3の前側を経てディフューザ3に気流が流
入することを更に確実に防止できる。
【0040】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の第5の実施例のそれらと同様であるので、こ
れらの詳細な説明は重複をさけるために省略する。
【0041】本発明の第7の実施例のケーシング4の本
体14は図15の平面図に示すように、インペラー2の
前側の部分24全体に分散して開口された多数の扇形の
孔17を有し、ケーシング4は、図16の断面図に示す
ように、この本体4と、本体4のこれらの孔17を埋め
ると共に、吸込口15からこの部分24の外周囲の段付
部25にわたって本体14の両面を覆う合成樹脂モール
ド成形体18と、この合成樹脂モールド成形体18の後
面からインペラー2に向かって突出させた、複数の同心
円状の風切リブ26とを備えている。
【0042】この実施例においては、インペラー2の外
周囲からインペラー2の前側に漏れる空気の流れが風切
リブ26によって堰き止められ、その流量が減少する。
この結果、インペラー2の外周囲からインペラー2の前
側への空気の漏れによる送風効率の低下が減少し、送風
効率が高められる。
【0043】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の第1の実施例のそれらと同様であるので、重
複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0044】図17の断面図に示す本発明の第8の実施
例は、前例の風切リブ26をインペラー2の近傍まで延
出させたものであり、この場合には、インペラー2の外
周囲からインペラー2の前側への空気の漏れが一層確実
に防止されると共に、インペラー2の入口7側からイン
ペラー2の前側に漏れ、インペラー2の前面に沿って流
れる空気の流れが風切リブ26のラビリンス効果によっ
て遮断される。従って、インペラー2の外周囲からイン
ペラー2の前側への空気の漏れによる送風効率の低下と
共に、インペラー2の入口7側からインペラー2の前側
への空気の漏れによる送風効率の低下が共に大幅に防止
され、送風効率を一層大幅に高めることができるように
なる。
【0045】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は前例のそれらと同様であるので、重複を避けるため
これらの説明は省略する。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の第1の
電動送風機によれば、ケーシングに付加される合成樹脂
モールド成形体がケーシングの金属板製の本体と不可分
一体になるので、部品点数及び組立工程数が増加するこ
とはなく、前面シュラウドとケーシングとの間にシール
部材を設ける従来例に比べて組立工程数を少なくしてコ
ストダウンを図ることができる。
【0047】又、ケーシングの金属板からなる本体の吸
込口の口縁及び周囲部を内外両面から合成樹脂モールド
部材で覆うので、吸込口の形状及び寸法を高精度に形成
することができ、ケーシングの吸込口と前面シュラウド
との隙間を小さくして送風効率を高めることができる。
【0048】更に、部品寸法誤差ないし組立寸法誤差に
よって組立時にケーシングと前面シュラウドとの干渉が
生じても、インペラーを数回回転させる間に合成樹脂モ
ールド成形体がインペラーによって研削され、その干渉
が短時間内に解消されるとともに、ケーシングとインペ
ラーとの隙間を必要最小限にして送風効率を一層高める
ことができる。
【0049】本発明の第1の電動送風機において、前記
合成樹脂モールド成形体の後面にこれと一体にモールド
成形され、インペラーに向かって突出する風切リブが連
出される場合には、インペラーの外周囲からインペラー
の前側に漏れ、ケーシングの後面に沿って流れる空気の
流れを減少させることができ、これにより、インペラー
の外周囲からインペラーの前側への空気の漏れによる送
風効率の低下を減少させて送風効率を高めることができ
る。又、この場合に風切リブをインペラーの近傍まで延
出すると、更に、風切リブとインペラーとの間に生じる
ラビリンス効果によりインペラーの入口側からインペラ
ーの前側に漏れる空気の流れを遮断することができ、イ
ンペラーの入口側からインペラーの前側への空気の漏れ
による送風効率の低下を減少させて送風効率を高めるこ
とができる。
【0050】本発明の第2の電動送風機は、前記ケーシ
ングに付加される合成樹脂モールド成形体がケーシング
の金属製の本体と不可分一体になるので、部品点数及び
組立工程数が増加することはなく、前面シュラウドとケ
ーシングとの間にシール部材を設ける従来例に比べて組
立工程数を少なくしてコストダウンを図ることができ
る。
【0051】又、ケーシングのディフューザ前側の部分
の後面が合成樹脂モールド成形体で覆われているので、
この部分の後面を正確にディフューザの前面に密着する
形状に形成でき、ディフューザに流入した気流がディフ
ューザの前側に漏れて渦流ないし乱流を形成したり、イ
ンペラーの前側からディフューザの前側を経てディフュ
ーザに気流が流入して渦流ないし乱流を形成したりする
ことを防止して送風効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の半断面図である。
【図2】従来例の要部の断面図である。
【図3】従来例の要部の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の半断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例のケーシングの本体の平
面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の要部の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の要部の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例の要部の断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例の半断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例のケーシングの本体の
平面図である。
【図11】本発明の第5の実施例の要部の断面図であ
る。
【図12】本発明の第5の実施例の要部の断面図であ
る。
【図13】本発明の第5の実施例の要部の断面図であ
る。
【図14】本発明の第6の実施例の要部の断面図であ
る。
【図15】本発明の第7の実施例のケーシングの本体の
平面図である。
【図16】本発明の第7の実施例の要部の断面図であ
る。
【図17】本発明の第8の実施例の要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2 インペラー 4 ケーシング 5 回転軸 7 入口 14 本体 15 吸込口 16 口縁 17 孔 18 合成樹脂モールド成形体 21 孔 22 合成樹脂モールド成形体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、モータの前面に突出させた回
    転軸に固定され、前面中央に開口する入口を有するイン
    ペラーと、該インペラーの前面及び外周囲を覆うととも
    に前面中央部に円形に開口させた吸込口を有するケーシ
    ングとを備える電動送風機において、 前記ケーシングが吸込口の周囲部に貫設された多数の孔
    を有する金属板製の本体と、これらの孔を埋めるととも
    にこの本体の吸込口の口縁及び周囲部を内外両面から覆
    い、前記インペラーの入口内周面ないし前面の入口周囲
    部に接近する合成樹脂モールド成形体とを備えることを
    特徴とする電動送風機。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂モールド成形体の後面にこ
    れと一体にモールド成形され、インペラーに向かって突
    出する風切リブが連出される請求項1に記載の電動送風
    機。
  3. 【請求項3】 モータと、モータの前面に突出させた回
    転軸に固定され、前面中央に開口する入口を有するイン
    ペラーと、該インペラーの外周囲に配置されるディフュ
    ーザと、前記インペラー及びディフューザの前面及びデ
    ィフューザの外周囲を覆い、前面中央部に吸込口を有す
    るケーシングとを備える電動送風機において、 前記ケーシングがディフューザ前側の部分に周方向に並
    んで貫設された多数の孔と、これらの孔を埋めると共に
    ディフューザ前側の部分の少なくとも前後両面を覆う合
    成樹脂モールド成形体とを備えることを特徴とする電動
    送風機。
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