JP3524328B2 - 浴剤組成物 - Google Patents
浴剤組成物Info
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Description
かさつき改善効果に優れ、入浴後のべたつき感がなく、
入浴時の肌のなめらかさ、及び入浴後の肌のしっとり効
果に優れた、浴剤組成物に関する。
炭酸水素ナトリウム等の無機塩混合物に、香料、色素、
保湿剤等を配合したもので、浴湯に香りや色調を与えた
り、無機塩の作用による血行促進効果や保温効果によっ
て疲労を回復しリラックス感を与えるものである。
る肌のかさつき、特に冬期における入浴後の肌のかさつ
きを訴える人が多く、入浴後の肌のかさつきを改善する
美肌効果のある入浴剤が望まれている。
るべく、各種の浴剤組成物が数多く提案されているが、
消費者の満足感を得られるものは少なく、それぞれに何
らかの問題点を有しているというのが実情である。例え
ば、油成分を利用したものがあるが、効果を得るには油
の配合量を多くせねばならず、それによって浴後、肌が
べたついたり、浴槽が油で汚れる等の問題を生じる場合
が多い。また、脱脂粉乳等の牛乳成分を配合したものも
提案されているが、製品の経日変化で牛乳成分が凝集し
湯面に浮遊したり、不快臭が発生する等の問題があっ
た。また、保湿成分を単独で用いても充分な効果が得ら
れなく、改善の余地があった。
たものであって、肌の保湿効果及びかさつき改善効果に
優れ、入浴後のべたつき感がなく、入浴時の肌のなめら
かさ、及び入浴後の肌のしっとり効果に優れた浴剤組成
物を提供することを目的とする。
に鑑み鋭意検討した結果、抗炎症剤と、イソステアリル
アルコール、ラクトース、カチオン性ポリマーからなる
群より選ばれる少なくとも一種以上の化合物とを含有す
ることを特徴とする浴剤組成物が上記目的を達成できる
ことを見出した。すなわち、本発明は、抗炎症剤と、イ
ソステアリルアルコール、ラクトース、カチオン性ポリ
マーからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物と
を含有することを特徴とする浴剤組成物にある。
しては、水不溶分散性タイプも可能であるが、水溶性で
あることが好ましく、例えばグリシジルトリメチルアン
モニウムハライドとヒドロキシエチルセルロースからな
る、第4級窒素含有セルロースエーテル(例えば、ユニ
オンカーバイド社製ポリマーJR−400)、ジアリル
ジメチルアンモニウムハライド/ヒドロキシエチルセル
ロースグラフト共重合体(例えば、NSC社製セルコー
トL200)、ヒドロキシプロピルグァーガム第4級ア
ンモニウム誘導体(例えば、MEYHALL社製Jag
uarC13S)、ポリ(ジメチルジアリルアンモニウ
ムハライド)型カチオンポリマー(例えば、メルク社製
マーコートH)、ジメチルジアリルアンモニウムハライ
ドとアクリルアミド共重合体型カチオンポリマー(例え
ば、メルク社製マーコート550)、ポリグリコールポ
リアミン縮合物(例えば、ヘンケル社製ポリコート
H)、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタア
クリレート共重合体カチオン化物(例えば、GAF社製
ガフコート755N、ガフコート734)等が挙げられ
る。
ジルトリメチルアンモニウムハライドとヒドロキシエチ
ルセルロースからなる第4級窒素含有セルロースエーテ
ル、ジアリルジメチルアンモニウムハライド/ヒドロキ
シエチルセルロースグラフト共重合体が特に好ましいも
のとして挙げられる。
上を配合することができるが、配合量としては本発明に
係る浴剤組成物総量に対して、好ましくは0.2〜5.
0重量%(以下、wt%と略する)、更に好ましくは
0.5〜3.0wt%配合される。配合量が0.2wt
%未満では、入浴時の肌のなめらかさ、入浴後の肌のし
っとり効果に良好な効果が得られない場合があり、5.
0wt%を超えると入浴時の肌にぬるつきが生じ、入浴
後の肌のしっとり効果が得られず、好ましくない場合が
ある。
β体のいずれの化合物をも使用できる。ラクトースの配
合量としては本発明に係る浴剤組成物総量に対して、好
ましくは0.5〜30.0wt%、更に好ましくは1.
0〜20.0wt%配合される。配合量が0.5wt%
未満では、入浴時の肌のなめらかさ、入浴後の肌のしっ
とり効果に良好な効果が得られない場合があり、30.
0wt%を超えると入浴時の肌にぬるつきが生じ、入浴
後の肌のしっとり効果が得られず、好ましくない場合が
ある。
ールの配合量は、本発明に係る浴剤組成物総量に対し
て、好ましくは0.1〜5.0wt%、更に好ましくは
0.3〜3.0wt%配合される。配合量が0.1wt
%未満では、入浴時の肌のなめらかさ、入浴後の肌のし
っとり効果に良好な効果が得られない場合があり、5.
0wt%を超えると入浴時の肌にぬるつきが生じ、入浴
後の肌のしっとり効果が得られず、好ましくない場合が
ある。
剤と共に用いられるイソステアリルアルコール、ラクト
ース、カチオン性ポリマーからなる群より選ばれる少な
くとも一種以上の化合物は、含有する個々の化合物の配
合量は上述した範囲が好ましく、二種以上の化合物の組
み合わせによる上記群の総量としては、特に制限なく用
いることができる。
リチン酸、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリ
チン酸ジカリウム、グリチルリチン酸メチル、グリチル
リチン酸モノアンモニウム、グリチルレチン酸ステアリ
ル、グリチルレチン酸グリセリン、β−グリチルレチン
酸、ステアリン酸グリチルレチニル、グアイアズレン、
グアイアズレンスルホン酸ジナトリウムである。これら
の中で、グリチルリチン酸ジカリウムが特に好ましい。
を有効成分として含む抽出物、カンゾウ(Glycyrrhiza
glabra L.var.)、ウコン(Curcuma langa L.)、セン
キュウ(Cnidium officinale Makino)、ドクダミ(Hou
ttuynia cordata Thunberg)、ユキノシタ(Saxifraga
stolonifera Meerburg)、ハトムギ(Coix lacryma-job
i L. var.)の葉、茎、及び/又は根茎から、水や、エ
タノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレング
リコール等の低級アルコール、又はこれらの混合物で抽
出したものである。これらは、それぞれカンゾウエキ
ス、ウコンエキス、センキュウエキス、ドクダミエキ
ス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキスとして市販さ
れており容易に入手可能である。尚、抽出物は必要に応
じ、乾固又は濃縮して用いることができる。
は、1種又は2種以上を配合することができるが配合量
としては本発明の浴剤組成物総量に対して、好ましくは
0.01〜10.00wt%、更に好ましくは0.1〜
5.0wt%配合される。配合量が0.01wt%未満
では入浴時の肌のなめらかさ、及び入浴後の肌の保湿効
果に良好な結果が得られない場合があり、10.00w
t%を超えると入浴後に肌がべたつき、好ましくない場
合がある。尚、抽出物である抗炎症剤では、乾固物とし
て上記配合量を適用することが好ましい。
イソステアリルアルコール、ラクトース、カチオン性ポ
リマーからなる群より選ばれる少なくとも一種以上の化
合物とを必須の構成成分とするが、当該組成物には、下
記の他の成分等を本発明の目的を達成する範囲で適宜配
合することができる。
リウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナ
トリウム、硫酸アンモニウム、炭酸マグネシウム、ホウ
砂、硝酸カルシウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、
硫酸アルミニウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモ
ニウム、硫酸鉄、リン酸ナトリウム、硫酸マグネシウ
ム、酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、硫化ナトリウ
ム、硫化カリウム等。
リチル酸、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、ピルビ
ン酸等及びこれらの塩。
油、パーム油、タートル油、米糠油、米胚芽油、ミンク
油、ホホバ油、卵黄油、スクワラン、ラノリン、流動パ
ラフィン、白色ワセリン等。
リエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
イソプレングリコール等。
ソ、ヨモギ、カミツレ、ハッカ、オオバク、モモ、アロ
エ、ヘチマ、イチョウ、アシタバ、オウゴン、マロニ
エ、レイシ、アルニカ等及びこれらから水、低級アルコ
ール、多価アルコール、又はこれらの混合物にて抽出し
たエキス。
レンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ヒバ油、
ヒノキ油、バラ油、ユーカリ油、カンファー、ペパーミ
ント油、スペアミント油、ゲラニオール、シトロネロー
ル等の天然及び合成香料等。
の成分以外にも、酸化チタン、タルク、界面活性剤、殺
菌剤、ビタミン類、厚生省令に定められたタール色素別
表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、紅
花、アントラキノン等の食品添加物として認められてい
る天然色素等を適宜配合できる。
に好ましいものとして、クエン酸やリンゴ酸等のα−ヒ
ドロキシ酸及びその塩、米糠油、米胚芽油を挙げること
ができる。これらを配合することにより入浴時の肌のな
めらかさ等を更に向上させたり、さっぱり感を付与した
りすることができる。
剤、顆粒剤、錠剤、液状等の剤型とすることができる。
発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、本
実施例中で用いた評価方法は下記のとおりである。
肌と感じている女性)10名を実施例または比較例の浴
剤組成物30gを溶解した41℃のお湯180lに10
分間入浴させ、下記の評価項目A〜Dについて入浴中の
感触、入浴後の肌の状態について感触で答えてもらい、
人数で評価した。 評価項目 A)入浴時の肌のなめらかさがある B)入浴後の肌の保湿効果及びしっとり効果がある C)べたつき感を感じた D)かさつき感がなくなった
価)被験者(乾燥肌と感じている女性)5名に実施例又
は比較例の浴剤組成物30gを溶解した41℃のお湯1
80lに毎日朝夕2回各10分間、連続して5日間片腕
を部分浴させた。最後の入浴から1時間経過後、拡大ビ
デオカメラで前腕外側部を観察した。下記表1の基準で
点数を付け、評価開始前との点差を被験者毎に算出し、
グループ内合計点差で評価した。尚、各評価に先立ち被
験者の両前腕外側部を拡大ビデオカメラにて観察、下記
表1の基準で評価し、評価点が2点の被験者の腕のみを
実施例又は比較例の評価に用いた。また、5日間の入浴
評価後、次の評価(入浴)までは3週間をおいた。
合攪拌し、浴剤組成物を調製した。
A,B,C,Dとして、同じく評価方法2の評価結果の
合計点差をEとして、表4に示す。
比して優れていた。特に皮溝状態の評価においては、抗
炎症剤と、イソステアリルアルコール、ラクトース、カ
チオン性ポリマーからなる群より選ばれる少なくとも一
種以上の化合物との組み合わせにより抗炎症剤等、単独
では成し得なかった改善効果を示した。
びかさつき改善効果に優れ、入浴後のべたつき感がな
く、入浴時の肌のなめらかさ、及び入浴後の肌のしっと
り効果に優れた、有用なる浴剤組成物を提供することは
明らかである。
Claims (2)
- 【請求項1】 グリチルリチン酸、グリチルリチン酸三
ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリ
チン酸メチル、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グ
リチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリ
ン、β−グリチルレチン酸、ステアリン酸グリチルレチ
ニル、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸ジナ
トリウムからなる群より選ばれる少なくとも一種以上の
抗炎症剤と、イソステアリルアルコール及び/又はカチ
オン性ポリマーを含有することを特徴とする浴剤組成
物。(但し、水溶性高分子被覆無機顔料を含有しな
い。) - 【請求項2】 カンゾウ、ウコン、センキュウ、ドクダ
ミ、ユキノシタ、ハトムギからなる群より選ばれる少な
くとも一種以上から、水及び/又は低級アルコールによ
り得られる抽出物である抗炎症剤と、イソステアリルア
ルコール及び/又はカチオン性ポリマーを含有すること
を特徴とする浴剤組成物。
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JP13436897 | 1997-05-07 | ||
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- 1997-06-17 JP JP15983097A patent/JP3524328B2/ja not_active Expired - Fee Related
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フレグランスジャーナル,1992年6月号,第75頁 |
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