JP3524111B2 - 記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置とそのジャム状態検出方法 - Google Patents

記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置とそのジャム状態検出方法

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JP3524111B2
JP3524111B2 JP29692592A JP29692592A JP3524111B2 JP 3524111 B2 JP3524111 B2 JP 3524111B2 JP 29692592 A JP29692592 A JP 29692592A JP 29692592 A JP29692592 A JP 29692592A JP 3524111 B2 JP3524111 B2 JP 3524111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドに通電して
記録媒体に画像の記録を行う記録装置及び該装置を用い
たファクシミリ装置とそのジャム状態検出方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(熱
昇華性)インクをベースフィルムに塗布したインクシー
トを使用し、サーマルヘッドによりそのインクシートを
画像信号に対応して選択的に加熱し、溶融(昇華)した
インクを記録紙に転写して画像記録を行っている。一般
に、このインクシートは、1回の画像記録により完全に
インクが記録紙に転写されるもの(ワンタイムシート)
であるため、1文字或いは1ラインの記録終了後、その
記録された長さに対応する分だけインクシートを搬送
し、次に記録する位置に確実にインクシートの未使用部
分をもってくる必要があった。このため、インクシート
の使用量が増大し、感熱紙に記録する通常の感熱プリン
タに比べ、熱転写プリンタのランニングコストが高くな
る傾向があった。このような問題点を解決するために、
特開昭57−83471号や特開昭58−201686
号公報或いは特公昭62−58917号公報にみられる
ように、記録紙とインクシートとを速度差を設けて搬送
するようにした熱転写プリンタが提案されている。
【0003】本願発明は前記熱転写プリンタ(ワンタイ
ムシート型)及び前記公報に記載されているマルチタイ
ムシートを用いた熱転写プリンタを更に発展させたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サーマルヘッドを用い
た熱転写記録方式のプリンタ装置等では、記録を行うた
めにサーマルヘッドにエネルギーを印加し続けると、非
記録時おいてもサーマルヘッドの温度が完全に低下しな
い、所謂蓄熱された状態になる。このような蓄熱が極端
になると、例えば熱転写法による記録の場合には、サー
マルヘッドにエネルギーを加えていないときでもインク
シートのインクの一部が溶融して記録紙に転写してしま
い、記録紙の地汚れや前ラインで記録したインクを引き
ずってしまう、所謂尾引きが発生してしまう。また、サ
ーマルヘッドが蓄熱しないようにサーマルヘッドに印加
するエネルギー量を小さくすると、孤立ドットがかすれ
たりして完全に記録されなくなる。
【0005】また、前述したマルチタイムシートを用い
た熱転写プリンタの場合には、1ラインのデータ中に記
録するドット量が多い場合には溶融するインク量も多く
なり、インクシートのインク層内で、インクの溶融して
いる部分と溶融されていない部分との間での大きな剪断
力が必要となる。このため、記録紙とインクシートを搬
送する際の負荷も大きくなり、黒率の大きいラインと次
のラインとの間の記録紙及びインクシートの搬送は、こ
れらを搬送する搬送用モータの駆動タイミングが同じで
あっても、実際に搬送が行われるまでに若干の遅延が発
生する。そこで、このような遅延を考慮せずに記録を行
うと、記録品位の低下を招く等の問題があった。
【0006】また、記録紙がプラテンローラに正しく巻
付けられたかどうかにより記録紙のジャムを検出する場
合には、前述したような黒率の高いラインを記録する時
には、そのジャムを検出できないことがあった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録媒体のジャムを正確に検出できる記録装置及び
該装置を用いたファクシミリ装置とそのジャム状態検出
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即
ち、記録ヘッドに通電して記録媒体に画像の記録を行う
記録装置であって、ローラの回転により前記記録媒体を
搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体搬送手段に
より搬送される前記記録媒体の搬送経路と交差しない光
を前記ローラに照射し、当該照射した光の反射光に基づ
いて前記ローラであるか前記ローラに巻き付いた記録媒
体であるかを判断することで、前記ローラに記録媒体が
巻き付いているジャム状態が発生しているかどうかを検
出するジャム検出手段と、前記記録媒体上の主走査方向
のラインに沿った複数の領域のうち、記録量の少ない白
領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、 前記判
断手段により白領域が存在すると判断された場合、前記
ジャム検出手段を前記主走査方向へ前記白領域の位置ま
で移動させて当該ジャム検出手段によるジャム検出を行
わせる手段と、を有することを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するために本発明のファク
シミリ装置は以下のような構成を備える。即ち、請求項
1に記載の記録装置を備える。上記目的を達成するため
に本発明のジャム検出方法は以下のような工程を備え
る。即ち、記録ヘッドに通電して記録媒体に画像の記録
を行う記録装置におけるジャム状態検出方法であって、
ローラの回転により前記記録媒体を搬送する搬送工程
と、前記搬送工程で搬送される前記記録媒体の搬送経路
と交差しない光を前記ローラに照射し、当該照射した光
の反射光を検出する検出器による検出結果に基づいて、
前記ローラか前記ローラに巻き付いた記録媒体よりの反
射光であるかを判断することで、前記ローラに記録媒体
が巻き付いているジャム状態が発生しているかどうかを
検出するジャム検出工程と、前記記録媒体上の主走査方
向のラインに沿った複数の領域のうち、記録量の少ない
白領域が存在するかどうかを判断する判断工程と、 前記
判断工程において白領域が存在すると判断された場合、
前記検出器を前記主走査方向へ前記白領域の位置まで移
動させて前記ジャム検出工程におけるジャム検出を行わ
せる工程と、を有することを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成において、照射した光の反射光に基
づいて、ローラであるか、ローラに巻き付いた記録媒体
であるかを判断することにより、ローラに記録媒体が巻
き付いているジャム状態が発生しているかどうかを検出
するとともに、記録媒体上の主走査方向のラインに沿っ
た複数の領域のうち、記録量の少ない白領域が存在する
と判断すると、そのジャム検出手段を主走査方向へ前記
白領域の位置まで移動させてジャム検出を行うように動
作する。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。尚、以下の実施例では、熱転写
記録装置或いは感熱記録装置を用いたファクシミリ装置
の場合で説明するが、本発明はこれに限定されるもので
なく、例えば熱によりインク滴を射出するインクジェッ
ト記録装置やサーマルプリンタ等の各種プリンタ装置に
も適用できる。 [ファクシミリ装置の説明(図1〜図4)]図1〜図4
は本発明の一実施例を用いた熱転写プリンタを説明する
ための図である。
【0013】まず図2において、100は原稿を光電的
に読取ってデジタル画像信号として制御部101に出力
する読取部で、原稿搬送用モータやCCDイメージセン
サなどを備えている。
【0014】次に、この制御部101の構成を説明す
る。110は画像データの各ラインのイメージデータを
格納するラインメモリで、原稿の送信或はコピーのとき
は読取部100よりの1ライン分のイメージデータが格
納され、画像データの受信の時は、受信されて復号され
た受信画像データの1ラインデータが格納される。そし
て、ここに格納されたデータが記録部102に出力され
ることによって画像形成が行われる。111は送信する
画像情報をMH符号化などにより符号化するとともに、
受信した符号化画像データを復号化してイメージデータ
に変換する符号化/復号化部である。また、112は送
信する或は受信された符号化画像データを格納するバッ
ファメモリである。これら制御部101の各部は、例え
ばマイクロプロセッサなどのCPU113により制御さ
れている。制御部101にはこのCPU113の他に、
CPU113の制御プログラムや各種データを記憶して
いるROM114,CPU113のワークエリアとして
各種データ一時保存するRAM115などを備えてい
る。
【0015】102はサーマルラインヘッド(10a)
を備え、熱転写記録法により記録紙等の記録シートに画
像記録を行う記録部である。この構成は図4を参照して
詳しく後述する。103は送信開始などの各種機能指示
キーや電話番号の入力キーなどを含む操作部である。1
04は通常、操作部103に隣接して設けられており、
各種機能や状態などを表示する表示部である。105は
装置全体に電力を供給するための電源部である。また1
06はモデム(変復調器)、107は網制御部(NC
U)、23は電話器である。
【0016】次に、図3及び図4によりファクシミリ装
置の全体構成を説明する。図3は本実施例のファクシミ
リ装置の外観斜視図、図4はその構成を示す構造断面図
である。
【0017】このファクシミリ装置は、大別すると図4
に示すように記録シートを供給するシート供給機構A
と、実際に記憶を行う記録機構Bと、原稿画像を読取る
ための読取部100と、操作部103と、装填されたイ
ンクシートカートリッジEによって構成されている。
【0018】供給機構Aは給紙カセット1に載置された
記録シート2を、給紙ローラ3とこれに圧接されている
給紙片4とを有する給紙部で1枚ずつ分離して給送し、
その記録シート2をフィードローラ対5a,5bによっ
て搬送し後述する記録機構Bに供給する。また、記録シ
ート2の搬送経路は、ガイド6a,6bによって記録シ
ート2の上下を裏返す半円形の経路に形成されている。
さらに、記録機構Bの手前近傍には、記録シート2の先
端位置を検出するフォトセンサ或いはマイクロスイッチ
等の先端センサ7が設けられている。給紙カセット1は
本体8に対して脱着可能に設けられており、また、前述
した給紙ローラ3、給紙片4、フィードローラ5a,5
b、ガイド6a,6b及び先端センサ7等は本体8に設
けられている。
【0019】記録機構Bは他機から伝送された画信号、
或いは後述する読取部100から伝送された画信号に応
じて、供給機構Aより供給された記録シート2に画像を
記録するものである。即ち、重合された記録シート2と
インクシート9とを、後述する記録手段10を構成する
記録ヘッド10aによってプラテンローラ10b側に押
圧し、プラテンローラ10bを図4の矢印方向へ駆動回
転させることで記録シート2を矢印a方向へ搬送してい
る。そして、この搬送に同期して巻き取りローラ27を
図4の矢印方向へ駆動回転させることでインクシート9
を矢印b方向へ搬送する。このような記録シート2及び
インクシート9の搬送と同期して記録ヘッド10aを画
信号に応じて発熱させることにより、インクシート9に
塗布したインクを溶融(昇華を含む、以下同じ)させ、
その溶融したインクを記録シート2に転写して画像を形
成するものである。
【0020】こうして画像が形成された記録シート2
は、更に矢印a方向に搬送され、排出ガイド11a,1
1bによって形成された経路を通り、排出ローラ対12
a,12bによって装置外へ排出される。また、排出ロ
ーラ対12a,12b手前近傍には、記録シート2の通
過を検出するフォトセンサ或いはマイクロスイッチ等の
排紙センサ13が設けられている。これらプラテンロー
ラ10b、排出ガイド11a,11b、排出ローラ対1
2a,12b、排出センサ13はそれぞれ装置本体8に
設けられている。
【0021】またインクシート9は、本実施例ではイン
クシートカートリッジE内に収納されており、このイン
クシートカートリッジEは装置本体8の所定位置に装填
され、また前記記録ヘッド10aは回動軸14を介して
回動可能に構成された蓋体としての記録カバー15に取
り付けられている。
【0022】一方、読取部100は原稿16に光を照射
して、その反射光をCCD等の光電変換素子22で読取
って電気信号に変換し、この信号を動作モードに応じて
他機に伝送したり、或いは記録部に伝送して記録(コピ
ー)するものである。
【0023】即ち、記録カバー15の上面に形成された
原稿載置台15aに原稿16が載置されると、この原稿
16を予備搬送ローラ17a及び押圧片17bで予備搬
送すると共に、分離ローラ18a及びこれに圧接する圧
接片18bによって原稿16を1枚ずつに分離して給送
する。この原稿16は更に、搬送ローラ対19a,19
b及び排出ローラ対20a,20bによって搬送され、
排出トレイ21上へ排出されるように構成されている。
そして原稿16が前述のようにして搬送される間に、コ
ンタクトセンサ等の光電変換素子22で原稿の画像情報
を読取り、その画信号をコピーモードの場合には自己の
記録部に伝送し、送信モードの場合は他機の記録系に伝
送するように構成している。
【0024】操作部103は、図3に示すように前述し
た動作モードの切換え操作、コピー操作、送信操作等の
指示操作を行うためのものであり、各種操作に応じたキ
ーが設けられている。この操作部103は、読取部10
0における原稿搬送機構の上部に設けられており、装置
本体8に対して回動可能に取付けられている。尚、操作
部103の一方端側には送信或いは受信を行う電話機の
ハンドセット23が装備されている。尚、図4におい
て、24a及び24bは電装基板である。
【0025】図1は本実施例のファクシミリ装置におけ
る制御部101と記録部102との電気信号の接続を示
す図で、他の図と共通な部分は同一図番で示している。
【0026】データ処理回路117は制御部101より
1ライン分のシリアル記録データ122aやシフトクロ
ック122bを入力し、このラインデータが全白ライン
かどうかの判定や、1ラインの黒率の算出を行い、これ
らの情報を信号線124を通して記録制御部118に伝
えている。それと同時に、制御部101より入力された
1ライン分のシリアル記録データ及びシフトクロック1
23をサーマルヘッド10aへ出力する。この時、サー
マルヘッド10aへのデータ転送中であることを示すビ
ジー信号125を記録制御部118へ出力する。記録制
御部118は、このビジー信号125によってサーマル
ヘッド10aへのデータ転送が終了したかどうかを確認
することができる。
【0027】サーマルヘッド10aはラインヘッドであ
る。そして、このサーマルヘッド10aは、データ処理
回路117よりの1ライン分のシリアル記録データ及び
シフトクロック123を入力して保持し、1ライン分の
記録データをパラレル信号として出力するシフトレジス
タ130、ラッチ信号127によりシフトレジスタ13
0のデータをラッチするラッチ回路131、1ライン分
の発熱抵抗体からなる発熱素子132を備えている。こ
こで、発熱素子132は132−1〜132−mで示さ
れたm個のブロックに分割して駆動されている。また、
59はサーマルヘッド10aに取り付けられている、サ
ーマルヘッド10aの温度を検知するための温度センサ
である。この温度センサ59の出力信号126は、記録
制御部118に入力される。これにより記録制御部11
8はサーマルヘッド10aの温度を検知し、その温度に
対応してストローブ信号129のパルス幅を変更した
り、或いはインクシート9の特性に応じてサーマルヘッ
ド10aへの印加エネルギーを変更している。116は
プログラマブル・タイマで、CPU113より計時時間
がセットされ、計時の開始が指示されると計時を開始す
る。そして、指示された時間が経過すると、CPU11
3に割込み信号やタイムアウト信号などを出力するよう
に動作する。
【0028】39は記録紙2を搬送するプラテンローラ
10bを回転駆動する記録紙搬送用モータ、40はイン
クシート9を搬送するインクシート巻取ロール27を回
転駆動するインクシート搬送用モータ、38は給紙ロー
ラ3や排紙用ローラ12を回転駆動する排紙用モータで
ある。119,120,121はそれぞれ対応する記録
紙搬送用モータ39、インクシート搬送用モータ40、
及び排紙用モータ38を回転駆動するドライバ回路であ
る。なお、これらモータは、この実施例ではステッピン
グモータであるが、これに限定されるものでなく、例え
ばDCモータなどであっても良い。
【0029】記録制御部118は制御部101よりのコ
マンドを入力し、サーマルヘッド10aを各ブロック単
位で駆動するストローブ信号129を出力する。記録制
御部118はまた、データ処理回路117から入力する
黒率情報124によって、ストローブ信号129のパル
ス幅をコントロールすることができる。また、データ処
理回路117から入力する黒率情報124によって全白
ラインが数ライン続いたことを認識すると、インクシー
ト搬送用モータ40をコントロールしてインクシート9
の搬送を止めることもできる。また、記録制御部118
は記録紙搬送用モータ39、インクシート搬送用モータ
40及び排紙用モータ38の制御も行っている。 [記録動作の説明(図1〜図6)]図5は本発明の第1
実施例のファクシミリ装置におけるメイン制御部101
の1頁分の記録処理を示すフローチャートで、この処理
を実行する制御プログラムは制御部101のROM11
4に記憶されている。
【0030】この処理は、例えば符号化/復号化部11
1より1ラインデータが復号されて次のラインのデータ
を記録できる状態になることにより開始される。また、
記録紙センサ64によって記録紙が装着され、かつイン
クシート搬送センサ65によってインクシートがそれぞ
れ装着されていることが制御部101で判別されている
ものとする。
【0031】まず、ステップS1で、1ライン分の記録
(画像)データ122aと、それに同期したシフトクロ
ック122bとをデータ処理回路117へ転送する。こ
のとき同時に、このデータ処理回路117よりシフトク
ロックとシリアル記録データ123がサーマルヘッド1
0aのシフトレジスタ130に転送される。次に、ステ
ップS2で、制御部101よりデータ処理回路117へ
の1ライン分の記録データの転送が終了したかどうかを
判断する。転送が終了していればステップS3に進む。
【0032】ステップS3では、記録動作の開始を指示
するために記録制御部118へ記録コマンドを出す。記
録制御部118では、この記録コマンドを受取ると1ラ
イン分を記録するために、記録紙搬送用モータ39やイ
ンクシート搬送用モータ40を回転させたり、サーマル
ヘッド10aにストローブを出したりして熱転写記録を
行う。この記録制御部118の処理は後で説明する。
【0033】次にステップS4に進み、1ページ分のデ
ータ転送が終了したかどうかを判断する。もし、1ペー
ジ分のデータ転送が終了していなければ、次のラインの
データ作成が終了するのを待って、ステップS1に戻
る。こうして1ページ分の画像データの転送が終了する
と処理を終了する。
【0034】図6は第1実施例の記録制御部118にお
ける1ライン分の記録処理を示すフローチャートであ
る。この記録処理は制御部101より記録コマンドを受
け取ることによって開始される。
【0035】まずステップS11において、データ処理
回路117から入力されるビジー信号125に基づい
て、1ライン分の記録データがサーマルヘッド10aへ
転送されたかどうかを判断する。データ転送が終了すれ
ばステップS12に進み、サーマルヘッド10aのラッ
チ回路131へラッチ信号128を出す。そして、ステ
ップS13において、インクシート搬送用モータ40を
駆動してインクシート9を1/nライン分搬送させ、ス
テップS14において記録紙2を1ライン分搬送させる
よう記録紙搬送用モータ39を回転駆動させる。
【0036】次にステップS15に進み、データ処理回
路117より入力される、次に記録するラインの黒率デ
ータ124を入力し、ステップS16でカウンタnを
“1”にセットする。次にステップS17に進み、入力
した黒率データ124とnの値とを基に、図8に示す基
準に従って、発熱素子132の各ブロックに印加するス
トローブ信号129のパルス幅を決定する。
【0037】これを図7及び図8を参照して説明する
と、図7は発熱素子132の各ブロックに通電するスト
ローブ信号のタイミングを示す図で、図示のように発熱
素子132は4つのブロックに分割され、各ブロックは
それぞれ4回通電されて、1ラインの画像データが記録
される。ここでSTB0は発熱素子132のブロック1
のストローブ信号を、以下同様にSTB1はブロック2
の、STB2はブロック3の、STB3はブロック4の
ストローブ信号を示している。そして、1回目のストロ
ーブ信号のパルス幅はt1 、2回目はt2 、3回目はt
3 、4回目はt4というように示されている。
【0038】図8は、これら各ストローブ信号のパルス
幅と1ラインの画像データに含まれる黒データの割合
(黒率)との関係を示す図で、黒率の割合(%)に対し
てパルス幅がマイクロ秒(μs)単位で示されている。
図8から明らかなように、各ストローブ信号のパルス幅
は、1スキャン目(t1 )よりは2スキャン目(t2
の方が、2スキャン目(t2 )よりは3スキャン目(t
3 )の方が短くなっている。但し、1ラインの黒率が低
いときはサーマルヘッド10aの蓄熱が起こりにくいこ
とと、孤立ドットの記録を確実に行うためにパルス幅を
あまり小さくしていない。特に、黒率が0〜15%の時
は4回のスキャンでパルス幅を変えてない。これによ
り、例えばn=1で、黒率が50〜30%の時は、スト
ローブ信号のパルス幅t1 は150μsと決定され、n
=2の時はt2 =125μs,n=3の時はt3 =40
μs,n=4の時はt4 =20μsとなる。
【0039】図8はストローブのパルス幅t1,t2,
t3,t4とデータ処理回路117から記録制御部11
8へ送られる黒率情報124との関係を示している。基
本的には1スキャンめよりは2スキャンめの方が、2ス
キャンめよりは3スキャンめの方がパルス幅は小さくな
っている。ただし黒率が低いときはサーマルヘッドの蓄
熱が起こりにくいことと、孤立ドットの印字を確実に行
うためにパルス幅をあまり小さくしていない。特に、黒
率が0〜15%の時は4回のスキャンでパルス幅を変え
てない。
【0040】こうして、通電するストローブ129のパ
ルス幅が決定されるとステップS18で、対応するスト
ローブ信号をステップS17で決定された時間分出力す
る。ステップS19では、4ブロックへの通電が終了し
たかを調べ、終了していない時はステップS18に戻
り、次の発熱素子のブロックに同じパルス幅で通電す
る。ステップS19で全ブロックへの通電が終了すると
ステップS20に進み、図7に示すように合計4回の通
電処理(t1 〜t4 まで)が終了したかを調べ、そうで
ない時はステップS21に進み、カウンタnの値を+1
してステップS17に戻り、前述の処理を繰返す。こう
してステップS20で、4走査分の通電処理が終了する
と、1ラインの記録処理を終了する。
【0041】前述の第1実施例では、1ラインの記録を
4回のスキャンにより行う、所謂マルチスキャンの場合
を示したが、本発明はこのようなマルチスキャンに限定
されるものではない。ここでは、標準モードで1ライン
分の幅をスーパーファインの4ライン分で記録する場合
を例として示す。
【0042】第2実施例のファクシミリ装置におけるメ
インの制御部101より、前述の図5のフローチャート
で示すようにして記録制御部118に1ラインデータが
送信されると、図9で示すフローチャートに従って記録
制御部18が動作する。
【0043】図9は、この第2実施例における記録制御
部118による、標準モード1ラインをスーパーファイ
ンの4ラインで記録する処理を示すフローチャートであ
る。この例では、サーマルヘッド10aに転送された標
準モードで1ライン分の記録データに対し、実際にはス
ーパーファインでの4ラインを記録する。この記録処理
は制御部101より記録コマンドを受け取ることによっ
て開始する。
【0044】まず、ステップS31においてデータ処理
回路117から入力されるビジー信号125によって、
1ライン分の記録データがサーマルヘッド10aへ転送
されたかどうかを判断する。転送が終了すればステップ
S32に進み、カウンタsに“1”をセットする。次に
ステップS33に進み、サーマルヘッド10aのラッチ
回路131へラッチ信号127を出力してラッチ回路1
31に1ラインデータをラッチする。そしてステップS
34に進み、インクシート9を1/nライン分搬送させ
るようにインクシート搬送用モータ40を回転駆動し、
ステップS35において記録紙2を1ライン分搬送させ
るよう記録紙搬送用モータ39を回転駆動する。但し、
ここでいう1ライン分とは、スーパーファイン1ライン
分のことである(1/15.4mm)。
【0045】次にステップS36に進み、データ処理回
路117よりの黒率データ124を入力し、ステップS
37で、前述のステップS17と同様に、カウンタsの
値と黒率データとに基づいて、ストローブ信号のパルス
幅を決定する。そしてステップS38に進み、発熱素子
132の各ブロックに通電する。ステップS38、S3
9で4ブロックへの通電が終了するとステップS40に
進み、スーパーファイン4ライン分の記録が終了したか
を判断する。スーパーファイン4ライン分の記録が終了
していなければステップS41に進み、カウンタsを+
1してステップS34に戻り、次のラインの記録を行
う。但し、この次のラインの記録時のストローブ信号の
パルス幅は、先ほどの記録の時のストローブのパルス幅
とは異なる。それぞれのラインでのストローブ信号のパ
ルス幅は図10及び図11のようにして決定される。
【0046】図10はこの第2実施例の記録処理におけ
るサーマルヘッド10aへの通電タイミングを示す図
で、ここではサーマルヘッド10aの発熱抵抗体132
は4つのブロックに分割されて通電される。なおストロ
ーブ信号STB0〜3のそれぞれは、図7の場合と同様
に、サーマルヘッド10aの発熱抵抗体132の各ブロ
ックの通電信号に対応している。
【0047】t5 ,t6 ,t7 ,t8 のそれぞれは、ス
ーパーファインの1ライン目、2ライン目、3ライン
目、4ライン目の各ストローブ信号のパルス幅を表して
いる。これらパルス幅は、データ処理回路117から入
力する黒率データ124に基づいて、図11に従って決
定される。ここでは標準モード1ラインの記録データに
対してスーパーファインの4ライン分の記録を行ってい
る。スキャンを重ねる毎にストローブ信号のパルス幅
は、基本的には小さくなっている。こうすることによっ
てサーマルヘッド10aの蓄熱を防止している。
【0048】図11はストローブ信号のパルス幅t5
6 ,t7 ,t8 (μs)とデータ処理回路117から
記録制御部118へ送られる黒率データ124との関係
を示している。基本的には1スキャン目よりは2スキャ
ン目の方が、2スキャン目よりは3スキャン目の方がス
トローブ信号のパルス幅は小さくなっている。但し、1
ラインの黒率が低いときはサーマルヘッド10aの蓄熱
が起こりにくいことと、孤立ドットの記録を確実に行う
ために、ストローブ信号のパルス幅をあまり小さくして
いない。特に、黒率が0〜15%の時は4回のスキャン
でパルス幅を変えてない。
【0049】以上説明したように本実施例によれば、1
ラインの黒率に応じて各ストローブ信号のパルス幅を変
更することにより、サーマルヘッドの蓄熱を防止しつ
つ、しかも黒率が低い時の孤立ドットをも完全に再現す
ることができる。
【0050】[記録原理の説明(図12)]図12はこ
の実施例における記録紙2とインクシート9の搬送方向
を逆にして画像の記録を行う時の画像記録状態を示す図
である。
【0051】図示したように、プラテンローラ10bと
サーマルヘッド10aとの間には記録紙2とインクシー
ト9がはさまれており、サーマルヘッド10aはスプリ
ング36により所定圧でプラテンローラ10bに押圧さ
れている。ここで、記録紙2はプラテローラ10bの回
転により矢印a方向に速度VP で搬送される。一方、イ
ンクシート9はインクシート搬送用モータ40の回転に
より矢印b方向に速度VI で搬送される。
【0052】いま、サーマルヘッド10aの発熱素子1
32に電源105から通電されると、インクシート9の
斜先部81で示す部分が過熱される。ここで、9aはイ
ンクシート9のベースフィルム、9bはインクシートの
インク層を示している。発熱素子132に通電すること
により過熱されたインク層81のインクは溶融し、その
うち82で示す部分が記録紙2により転写される。この
転写されるインク層部分82は81で示すインク層のほ
ぼ1/nに相当している。
【0053】この転写時において、インク層9bの境界
線83で、インクに対する前断力を生じさせて82で示
す部分だけを記録紙2に転写する必要がある。この前断
力はインク層の温度により異なり、インク層の温度が高
いほど前断力が小さくなる傾向にある。そこで、インク
シート9の過熱時間を短くするとインク層内での前断力
が大きくなることから、インクシート9と記録紙2の相
対速度を大きくすれば転写すべきインク層をインクシー
ト9から確実に剥離させることができる。
【0054】図13はマルチプリントを行うインクシー
ト9の断面図である。
【0055】インクシート9は前述した如くマルチプリ
ントを行うために、同一部分でn回分のインク転写が可
能となるように構成されている。そのため、本実施例で
は図13に示すように第1層の耐熱コート層9a、第2
層のベースフィルム層9b、第3層のインク層9c、第
4層のトップコーティング層9dの4層で構成してい
る。
【0056】前記耐熱コート層9aはサーマルヘッドで
ある記録ヘッド10aの熱からベースフィルム9bを保
護するものである。この耐熱コート層9aは同一箇所に
nライン分の熱エネルギーが印加される可能性のある
(発熱情報が連続した時)マルチプリントには好適であ
るが、この耐熱コート層9aを設けるか否かは記録方式
に応じて適宜選択すれば良い。尚、ポリエステルフィル
ムのように比較的耐熱性の低いベースフィルムには前記
耐熱コート層9aを設けることは有効である。
【0057】第2層のベースフィルム層9bはインクシ
ート9の支持体となるものであり、マルチプリントの場
合、同一箇所に何回も熱エネルギーが印加されるため、
耐熱性の高い芳香族ポリアミドフィムルやコンデンサ紙
が有利であるが、従来のポリエステルフィルムでも使用
に耐える。これらの厚さは、媒体という役割からなるべ
く薄い方が印字品質の点で有利となるが、強度の点を加
味しなければならず、大体3μm〜8μm程度が好まし
い。
【0058】また第3層のインク層9cは記録シート2
にn回分の転写が可能な量のインクを含有した層であ
る。このインク成分は、接着剤としてのEVA等の樹
脂、着色のためのカーボンブラックやニグロシン染料、
バインディング材としてのカルナバワックス、パラフィ
ンワックス等を主成分として、同一箇所でn回の使用に
耐えるように配合されている。このインク層9cの塗布
量によって感度や濃度が異なり、これは任意に選択すれ
ば良いが、4g/m2〜9g/m2程度が好ましい。
【0059】また第4層のトップコーティング層9dは
記録しない部分での記録シート2に第3層のインク層9
cが圧力転写されるのを防止するためのものであり、一
般に透明なワックス等で構成される。これにより、非記
録部分で記録シート2に圧力転写されるのは透明なトッ
プコーティング層9dだけとなり、記録シート2の地汚
れが防止されるものである。
【0060】尚、インクシート9の構成はこの実施例の
ものに限定されるものでなく、例えば支持体となるベー
ス層及びベース層の片側に設けられたインクが含有され
た多孔性インク保持層とからなるものでも良く、またベ
ースフィルム上に微細多孔質網状構造を有する耐熱性イ
ンク層を設け、そのインク層内にインクを含有させたも
のでも良い。
【0061】またベースフィルム層9bの材質として
は、例えばポリイミド、ポリエチレン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、トリアセチルセルロース、ナイロン等
からなるフィルム、或いは紙であっても良い。更に耐熱
コート層9aは必ずしも必要ででないが、その材質とし
ては、例えばシリコン樹脂やエポキシン樹脂、フッ素樹
脂、エトロセルロース等であっても良い。
【0062】また熱昇華性インクを有するインクシート
9の一例としては、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリ
エチレンナフタレート、芳香族ポリアミドフィルム等で
形成された基材上にグアナミン系樹脂とフッ素系樹脂で
形成したスペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設け
たインクシートが挙げられる。
【0063】本実施例にあっては前記インクシート9の
取り扱いを容易にするために、これをインクシートカー
トリッジEに装填している。
【0064】なお、本実施例は記録紙とインクシートと
の間に速度差を設けてインクシートのインクを記録紙に
転写して印字する、マルチプリント記録方式について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通
常の熱転写記録方式であっても同様の効果がある。
【0065】なお、熱転写プリンタにおける加熱方式
は、前述したサーマルヘッドを用いるサーマルヘッド方
式に限定されるものではなく、例えば通電方式あるいは
レーザ転写方式を用いても良い。
【0066】またこの実施例では、サーマルヘッドを使
用したときの例で説明したがこれに限定されるものでは
なく、前述のシリアル型の熱転写プリンタであっても良
い。また、本実施例ではマルチプリントの場合で説明し
たがこれに限定されるものではなく、ワンタイムシート
による通常の熱転写記録の場合にも適用できることは勿
論である。さらに、前述した実施例では、熱転写プリン
タをファクシミリ装置に適用した場合で説明したがこれ
に限定されるものでなく、例えば、本発明の熱転写記録
装置はワードプロセッサ、タイプライタあるいは複写装
置などにも適用できる。
【0067】また、記録媒体としては記録紙に限らず
に、インク転写が可能な材質であれば、例えば布、プラ
スチックシートなどが挙げられる。また、インクシート
は実施例で示したロール構成に限定されずに、例えば記
録装置本体に着脱可能な筺体にインクシートを内蔵し
て、この筺体ごと記録装置本体内に着脱する、前述のイ
ンクシートカセットタイプなどであっても良い。図14
は本発明の第3実施例のファクシミリ装置の制御部10
1aと記録部102との電気的な接続を示すブロック図
で、前述の実施例と共通する部分は同じ番号で示し、そ
れらの説明を省略する。
【0068】この第3実施例のファクシミリ装置では、
サーマルヘッド10aに転送されるシリアル記録データ
のドット数をデータ計数部150により計数し、その結
果を制御部101aに入力している。そして、記録した
前のラインの黒率が高い場合には、次のラインの記録開
始タイミングを遅らせることにより、黒率の高いライン
を記録した後のインクシート及び記録紙の搬送の遅延を
補償している。その詳細を、図15及び図16のフロー
チャートを参照して詳しく後述する。
【0069】46は駆動回路で、制御部101aの指示
により、サーマルヘッド10aの発熱素子132の各ブ
ロックに通電するストローブ信号47のパルス幅を制御
したり、或いは発熱素子132に対する印加電圧45の
調整等を行っている。これにより、温度センサ59で検
出されるサーマルヘッド10aの温度に応じて、そのス
トローブ信号47のパルス幅や印加電圧等を変更して最
適な記録濃度が得られるように制御することができる。
また、この実施例では、記録紙としてロール紙を使用し
ているため、例えば1ページの記録処理が終了した後、
ページ単位で記録紙を切断するためのカッタ156及び
そのカッタ156を駆動するための駆動回路155を備
えている。また、157はロール状の記録紙がセットさ
れているか否かを検出するためのシートセンサである。
また本実施例の記録紙搬送用モータ39を駆動するドラ
イバ回路119は、制御部101aよりの制御信号15
3,154により、その回転トルクを変更できるように
構成されている。これにより例えば、1ラインの黒ドッ
ト数が多いためにインクシート9と記録紙との間に大き
な剪断力を必要とする時は、そのトルクを大きくして記
録紙を搬送することができる。
【0070】データ計数部150は、シリアル記録デー
タ122aとシフトクロック122bとを入力し、その
1ラインに含まれるデータの内の黒データ“1”の数を
計数している。この計数値は信号線152を通して、制
御部101aに入力されている。また、信号線151
は、制御部101aより出力されるデータ計数部150
をリセットするためのリセット信号を伝えている。
【0071】次に図15〜図16のフローチャートを参
照して、本発明の第3実施例のファクシミリ装置の動作
を説明する。尚、この処理を実行する制御プロはROM
114aに記憶されている。この処理は1ラインの記録
データが準備され、次のラインの記録処理が可能になる
ことにより開始される。
【0072】まずステップS51で、復号されたファク
シミリ受信画像データ或いは読取部100より入力され
た画像データの1ラインをシリアルでサーマルヘッド1
0aに転送する。これにより、データ計数部150で、
そのラインに含まれる黒データの数が計数される。次に
ステップS52に進み、信号線152を通してデータ計
数部150の計数値を読取ってRAM115のワークエ
リアNL(次に記録するラインの黒ドット数を記憶)に
記憶する。そしてラッチ信号44を出力してシフトレジ
スタ130に保持されている1ラインデータをラッチ回
路131にラッチする。次にステップS53に進み、信
号線151にリセット信号を出力して、データ計数部1
50をリセットする。
【0073】ステップS54では、インクシート搬送用
モータ40の回転を開始して、インクシート9の1/n
ライン分の搬送を開始し、ステップS55では同様に記
録紙搬送用モータ39の回転を開始して、記録紙の1ラ
イン分の搬送を開始する。次にステップS56に進み、
RAM115のPLに記憶されている前のラインの黒ド
ット数を読取り、そのラインの黒率を求める。
【0074】そのラインの黒率が(1/4)以下であれ
ばステップS58に進み、0.2msだけ待機する。一
方、ステップS56で(1/4)以下でない時はステッ
プS57で、前ラインの黒率が(1/2)以下かどうか
をみる。(1/2)以上の時はステップS60に進んで
0.8ms待機し、(1/2)以下の時はステップS5
9で、0.6ms待機(ウエイト)する。このように、
前のラインの黒データの割合に応じて、次のラインの記
録を開始するまでの時間を遅らせることにより、前のラ
インの黒データの割合が高いために、インクシート9或
いは記録紙の搬送タイミングが遅れるのを考慮して、次
の記録開始タイミングを決定することができる。
【0075】こうしてタイミングの調整が済むとステッ
プS61に進み、RAM115のNLの内容をPLに移
し、サーマルヘッド10aの発熱素子132の各ブロッ
クに通電して、ブロック単位での記録動作を開始する。
ステップS62では、全ブロックへの通電処理が終了し
たかどうかを調べ、終了していない時はステップS63
に進み、次のラインデータが準備されたかどうかをみ
る。次にラインのデータが準備されエチル時はステップ
S64に進み、ステップS51と同様にしてサーマルヘ
ッド10aにシリアルデータを転送する。これにより、
データ計数部150による黒データの計数が行われる。
次にステップS65に進み、サーマルヘッドの1ブロッ
クに対する通電時間(約600μs)が経過したかを判
断し、その時間が経過していない時はステップS63に
戻り、時間が経過するとステップS61に戻って次のブ
ロックの通電処理に進む。
【0076】こうしてステップS62で、サーマルヘッ
ド10aの全ブロックへの通電が終了したかどうかを調
べ、全ブロックへの通電処理が終了するとステップS6
6に進み、タイマ116に20msをセットする。次に
ステップS67に進み、1頁の記録処理が終了したかど
うかを調べ、終了していない時はステップS68に進
み、次のラインの記録データが全てサーマルヘッド10
aに転送されてしまっているかどうかを判断する。転送
されてしまっていない時はステップS69に進み、次の
ラインの記録データをサーマルヘッド10aに転送する
と共に、ステップS70で補助記録が2回実施されたか
どうかを判断し、2回実施されていない時にはステップ
S71に進み、サーマルヘッド10aの発熱素子132
の各ブロックに通常の記録時よりも短いストローブ信号
を印加して発熱させ補助記録を行う。
【0077】一方、ステップS68で次のラインのサー
マルヘッド10aへのデータ転送が終了している時はス
テップS72に進み、タイマ116がタイムオーバして
いるか、即ち、20msが経過したかどうかを調べる。
20ms以上経過している時はステップS73に進み、
サーマルヘッド10aの発熱素子132が冷却しすぎる
のを防止するために、サーマルヘッド10aの発熱素子
132に通電(予備加熱)してステップS52に戻る。
【0078】またステップS67で1頁の記録処理が終
了するとステップS74に進み、その頁の終端部分がカ
ッタ156による切断位置に来るように記録紙を所定量
搬送し、ステップS75でカッタ156を駆動して記録
紙を切断する。そしてステップS76で、記録紙の先頭
部分が記録位置の近傍に来るように、記録紙を所定量戻
して処理を終了する。
【0079】図17は、図15及び図16のフローチャ
ートで示された処理を説明するためのタイミング図で、
ここではサーマルヘッド10aの発熱素子132は4つ
のブロックに分割されて通電されている。前述の場合と
同様に、ストローブ信号STB0〜STB3は、サーマ
ルヘッド10aの各ブロックに通電されるストローブ信
号を示している。
【0080】図17において、170は、171で示す
実際の記録処理の直前に、ステップS73で実施される
サーマルヘッド10aへの通電タイミングを示してい
る。また、T1は、次のラインの記録データが全てサー
マルヘッド10aに転送され、次のラインの記録処理が
可能になったタイミングを示している。ここでは、前の
ラインの黒率が(1/4)以下としているため、タイミ
ングT1でインクシート9及び記録紙の搬送が開始さ
れ、約0.2msの待機(ステップS58)後に、次の
ラインの記録処理が開始される。こうして、171にお
いて、1ラインが記録される。172は、1ラインの記
録終了後に、次のラインのサーマルヘッド10aへの転
送が完了していないときに行われる2回の補助記録を示
している。
【0081】タイミングT2は、次のラインの記録デー
タがサーマルヘッド10aに転送され、次のラインの記
録が可能になったタイミングを示している。このとき、
171で示す記録処理が終了してから、時間△Tが、例
えば20ms以上であれば、173で示すように、ステ
ップS73の予備加熱が行われる。
【0082】ここで、171で示す記録処理で記録され
た1ラインの黒率が(1/4)〜(1/2)であれば、
タイミングT3から0.6ms(ステップS59)後に
次のラインの記録処理174が開始される。こうして記
録処理174が終了した後、タイミングT4で、次のラ
インの記録データが全てサーマルヘッド10aに転送さ
れてしまっているため、175で示すように、補助加熱
は1回で終了している。この場合は、173で示す予備
加熱が実施されないのはもちろんである。そして、17
4で記録されたラインの黒率が(1/2)以上であるた
め、タイミングT4より次のラインの記録が開始される
までの時間は、0.8ms(ステップS60)となって
いる。
【0083】176は、前述の記録動作に伴って搬送さ
れる記録紙の移動量を示したものである。
【0084】前述の第3実施例では、ステップS55で
の記録紙の搬送開始からステップS61での記録開始ま
でのウエイト時間を、前のラインの黒率により3段階に
分けて設定したが、これ以外にもサーマルヘッド10a
の温度を検出する温度センサ59からの情報を考慮に入
れると良い。即ち、サーマルヘッド10aの温度が高い
時には、サーマルヘッド10aの発熱素子132に通電
されていなくてもインクシート9はサーマルヘッド10
aの蓄熱により温められており、記録紙とインクシート
9とは分離し易くなっていると考えられる。そこで、こ
のような場合には、前述のステップS58〜S60で設
定される待機時間を短めに設定し、逆にサーマルヘッド
10aの温度が低い時には長めに設定すると良い。
【0085】また、前述のように、制御信号154によ
りドライバ回路119を制御して、モータのトルクを変
更できるのであれば、記録紙搬送用モータ39及びイン
クシート搬送用モータ40のドライバ回路119,12
0により、サーマルヘッド10aの温度が低く、かつ前
のラインの黒率が高い時にはモータを駆動する電流値を
大きくして搬送駆動量を上げ、逆にサーマルヘッド10
aの温度が低く、前のラインの黒率が低い場合にはモー
タを駆動する電流値を少なくして駆動量を低下させるこ
とにより、前述の待機時間の設定を一定にすることよう
にもできる。
【0086】また、前述の第3実施例では、ステップS
72でタイマ116がタイムアウトした場合には、ステ
ップS73で予備加熱を行っているが、このような予備
加熱が行われると記録紙及びインクシート9がともに温
められ、インクシート9と記録紙との剥離が容易にな
る。そこで、このような場合には次のラインの記録開始
前の待機時間の設定(ステップS58〜S60)をより
短くしても良い。
【0087】以上説明したように第3実施例によれば、
前のラインの黒データの割合に応じて次のラインの記録
タイミングを遅らせることにより、画像転写効率が高
く、しかも品位の高い画像を記録することができる。
【0088】また、インクシートと記録紙との分離をし
易くすることにより、インクシートと記録紙との貼り付
きによる、インクシートの破損等を防止できる。
【0089】次に、本発明の第4実施例を説明する。こ
の第4実施例では、記録紙のジャムを正確に判断するこ
とができるファクシミリ装置について説明する。図18
は、本発明の第4実施例のファクシミリ装置の概略構成
を示す図で、前述の各図面と共通する部分は省略或いは
同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0090】図18において、180は装置の側板を示
し、182はこの側板180に、図示しない支持具等に
より保持されたロール状の感熱記録紙を示している。1
83はプラテンローラで、記録紙搬送用モータ39によ
り回転駆動され、記録紙をカッタ156方向に搬送した
り、或いは逆方向に搬送している。184及び185
は、プラテンローラ183から送出される記録紙を、カ
ッタ156に案内するための紙ガイドである。186
,18bは、記録紙センサを形成しており、186
aは発光素子、186bは受光素子で構成されている。
これにより、記録紙がない状態では、受光素子186b
が発光素子186aよりの光を検知し、信号“1”を出
力している。
【0091】187は記録紙ジャム検出器で、発光光源
と受光素子とを備える反射型センサで構成されている。
即ち、ジャム検出器187の発光光源より発光された光
がプラテンローラ183側に放射され、その反射光を検
出している。もしここで、記録紙のジャムが発生して、
プラテンローラ183に記録紙が巻き付き、記録紙18
2よりの反射光が入力されると信号“1”を出力して、
ジャムが発生していることを制御部101bに通知す
る。尚、このジャム検出器183は、制御部101bの
指示により、主走査方向に移動可能に構成されており、
その移動に伴ってプラテンローラ183の各部における
記録紙の巻き付きを検知している。190は排紙トレイ
で、カッタ156により切断されて排出された記録紙を
整理・収納している。
【0092】188はドット検出回路で、少なくとも1
ページ分のドットデータを記憶できるメモリ容量を有
し、制御部101bより出力される信号に応じて、その
領域の黒ドット数の割合を求め、その結果を出力する。
即ち、このドット検出回路188は、記録データ122
a及びシフトクロック122bを入力して1ページ分の
記録データを記憶する。そして制御部101bより、信
号線188aにライン番号が出力され、信号線188
b,188cにそれぞれライン数が出力されると、信号
線188aに出力されたライン(例えばaとする)よ
り、副走査方向に信号線188bに出力されたライン
(例えばbとする)前のラインから、信号線188cに
出力された(例えばcとする)ライン数後のラインまで
の記録データを抽出する。そして、主走査方向のデータ
に対しては、現在のドット位置の10ドット前から10
ドット先までの領域のデータを抽出することにより、主
走査方向に20ドット、副走査方向にラインaを中心と
した(b+c)ライン分の長さの長方形の領域における
黒率を求める。そして、その黒率が30%以下の時は白
領域であると判断し、その判断結果を信号線188dを
介して制御部101bに出力する。
【0093】これにより、例えば記録紙がプラテンロー
ラ183に巻き付いていてジャムが発生しているにもか
かわらず、記録紙ジャム検出器187の発光素子より発
光された光が記録紙に記録された黒部分に照射されてい
るため、その反射光がプラテンローラ183よりの反射
光であると判断されてしまい、記録紙のジャム検知がで
きないという不具合をなくすようにしたものである。
【0094】以下、図19〜図23のフローチャートを
参照して、本発明の第4実施例のファクシミリ装置の動
作を説明する。
【0095】まずステップS81で、NCU107に指
示してCMLをオフにする。ステップS82では、アラ
ームオフやカッタ156のオフ等の初期化処理を実行し
てステップS83に進み、ジャム検出器187をA4サ
イズのほぼ中央の位置(864ドット)にセットする。
次にステップS84に進み、受信が選択されたか否かが
判断され、受信でない時はステップS85に進み、代行
受信の出力が選択されたかを調べ、そうであればステッ
プS86に進み、記録紙がセットされているかどうかを
みる。記録紙がセットされていてステップS87で記録
紙のジャムが発生していない時はステップS88に進
み、RAM115に記憶されている受信データを読出し
て復号し、その結果を記録紙上に記録する(ステップS
89)。ステップS89の実行後、或いはステップS8
5〜S87の判断が“NO”であればステップS90に
進み、その時に指示されている処理が実行され、ステッ
プS81に戻る。
【0096】ステップS84で受信が選択されるとステ
ップS91に進み、CMLをオンにし、ステップS92
で前手順を実行する。次にステップS93に進み、ジャ
ム検出器187により記録紙のジャムが検出されている
かどうかをみる。記録紙のジャムが検出されている時は
ステップS94に進み、受信情報をRAM115に記憶
し、ステップS95で後手順を実行して、ステップS9
6で代行受信した旨を表示部104に表示する。こうし
てメモリ受信が終了すると再びステップS81に戻る。
【0097】一方、ステップS93でジャム検出器18
7により記録紙のジャムが検出されていない時はステッ
プS100(図20)に進む。ステップS100では現
在の受信モードが標準モードかどうかを判断し、標準モ
ードでない時はステップS101でファインモードかど
うかを判断する。標準モードの時はステップS102
で、信号線188aに10×3.85を出力し、ステッ
プS103では信号線188bに(20×3.85+
5)ラインを出力し、ステップS104では信号線18
8cに(20×3.85−5)ラインを出力する。
【0098】またファインモードの場合にはステップS
108に進み、信号線188aに10×7.7を出力
し、ステップS109では信号線188bに(20×
7.7+10)ラインを出力し、ステップS110では
信号線188cに(20×7.7−10)ラインを出力
する。また、標準モードでもファインモードでもない時
はステップS105に進み、信号線188aに10×1
5.4を出力し、ステップS106では信号線188b
に(20×15.4+20)ラインを出力し、ステップ
S107では信号線188cに(20×15.4−2
0)ラインを出力する。これによりドット検出回路18
8より、その指定された領域に対応する矩形領域の黒率
が計算され、黒率が30%以下の時には白領域であるこ
とを示す情報が信号線188dに出力される。
【0099】次にステップS111に進み、RAM11
5に設けられたラインカウンタに信号線188aに出力
した基準となるライン数をセットし、ステップS112
で画信号の受信及び記録を行う。次にステップS113
に進み、1ページの受信処理が終了したかどうかを調
べ、受信処理が終了するとステップS114に進み、カ
ッタ156を駆動して記録紙をページ単位に切断し、ス
テップS115で中間手順を実行してステップS116
に進む。ステップS116で次のページの受信データが
ある時はステップS111に戻り、そうでない時はステ
ップS117で後手順を実行してステップS81に戻
る。
【0100】ステップS113で1ページの受信処理が
終了していない時はステップS120(図21)に進
み、現在ジャム検出器187が位置しているライン上で
は、全ての位置で黒率が30%以上、即ち、白でない領
域があるかどうかを、ドット検出回路188に各種デー
タをセットして、その出力信号188dに基づいて調べ
る。現在ジャム検出器187が位置しているラインの全
ての位置で白の領域が検出されない時は、ジャム検出器
187が白の領域に移動して本当にジャムが発生してい
ないかどうかを確認する手だてがないためステップS1
23に進み、1ラインの記録が終了しているかどうかを
判断し、終了している時はステップS124でラインカ
ウンタの値を−1し、ステップS125でラインカウン
タの値が“0”になったかどうかを判断する。ラインカ
ウンタの値が“0”でない時はステップS112に戻
り、前述の動作を実行する。一方、ラインカウンタの値
が“0”の時はステップS126に進み、記録紙センサ
186a,bにより記録紙がジャム状態かどうか(記録
紙が検出できるか否か)を判断し、ジャムが発生してい
る時(センサ186bの出力が“1”)はステップS1
27に進む。一方、異常がない時はステップS111に
進み、前述の処理を実行する。
【0101】またステップS120で、白領域があると
判断されるとステップS121に進み、ジャム検出器1
87を最も近い白領域が存在する位置まで主走査方向に
移動する。そしてステップS122において、プラテン
ローラ183を検出するか、或いは記録紙の白部分を検
出するかが判断され、白部分を検出すると(ジャムを検
出すると)プラテンローラ183に記録紙が巻き付いて
いるものと判断してステップS127に進むが、そうで
ない時はステップS111に進み、前述の処理を実行す
る。
【0102】ステップS127では、記録紙搬送用モー
タ39の励磁を切り替えて、プラテンローラ183を3
cm分(例えば2cmしか記録していない時は2cm)
だけ逆回転させて、記録紙を戻す。次に、この時のジャ
ム検出器187の位置で、最も近い黒率が30%以下の
領域をドット検出回路188により求め、その位置まで
ジャム検出器187を移動する。ステップS129では
移動できたかどうかを判断し、できた時はステップS1
30に進み、ステップS122と同様ににしてジャムが
検出されたかどうかをみる。ジャムが検出されない時は
ステップS131に進み、記録紙をステップS127で
戻した分進めてステップS111に戻る。
【0103】ステップS129で、ジャム検出器187
を白領域へ移動できない時はステップS140(図2
2)に進み、白領域が存在しているライン(ドット検出
回路188により求める)にジャム検出器187が位置
するまで記録紙を戻し、ステップS141でそのライン
の最も近い白領域にジャム検出器187を移動させる。
そしてステップS142に進み、前述のステップS12
2(或いはステップS130)と同様にしてジャムが発
生しているかどうかを判断し、発生していない時(黒を
検出した時)はステップS143に進み、ステップS1
27、ステップS140で記録紙を戻した分、記録紙を
前方に進めてステップS111に進む。
【0104】またステップS142でジャムの発生を検
出すると(白を検出すると)ステップS144に進み、
後手順を実行した後、ステップS145でCMLをオフ
にし、ステップS146でカッタ156を用いて記録紙
を切断する。次にステップS147に進み、10秒間を
アラームを鳴音させてステップS81に戻る。
【0105】前述の実施例では、ジャム検出器187を
主走査方向に移動させたが、複数のジャム検出器187
を備えて、同様な処理を行うこともできる。
【0106】また前述の実施例において、所定長記録紙
を戻し、そのラインに対応する全ての位置が白領域でな
い時は、再び記録紙を前方に送出し、その時点で記録紙
のジャムが発生していない時には記録紙のジャムが解除
されたものと判断しても良い。
【0107】また、前述の実施例において、白領域かど
うかを判断する黒率の割合は30%に限定されるもので
なく、任意の値が設定可能である。また、記録紙はロー
ル紙の場合で考えたが、前述の第1或いは第2実施例の
ように、カット紙であっても良い。
【0108】更に、記録紙のジャムが解除された時、
「記録紙ジャム発生」と記録紙に印刷して、そのページ
の印刷を終了して記録紙を切断する。そして、次のペー
ジの先頭より、新たなページ情報として、前のページの
最初からの記録データを印刷するようにしても良い。
【0109】この処理を示したのが図23のフローチャ
ートである。ここでは、図21のステップS131に続
いて、ステップS150で記録紙にジャム発生を示す情
報をプリントし、ステップS151で記録紙を搬送して
カッタ156により切断する。次にステップS152に
進み、前ページの受信の先頭情報からの記録を行ってス
テップS111に進む。
【0110】以上説明したように第4実施例によれば、
記録紙のジャムを検知する検知器を黒情報の少ない記録
紙部分に移動してジャムの有無を検出するので、記録紙
のジャムの発生を正確に検知できる効果がある。
【0111】また、記録紙のジャムより自動的に復帰す
ることができるため、その操作性が高められるという効
果がある。
【0112】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることはもちろんである。
【0113】
【0114】
【0115】
【発明の効果】 以上説明したように 本発明によれば、記
録媒体のジャムを正確に検出することができるという
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のファクシミリ装置の制御部
と記録部との電気的接続を示すブロック図である。
【図2】本実施例のファクシミリ装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】本実施例のファクシミリ装置の外観斜視図であ
る。
【図4】本実施例のファクシミリ装置の側断面図であ
る。
【図5】第1実施例のファクシミリ装置の制御部の1頁
分の記録処理を示すフローチャートである。
【図6】第1実施例のファクシミリ装置の記録制御部の
1ライン分の記録処理を示すフローチャートである。
【図7】第1実施例のファクシミリ装置のサーマルヘッ
ドへの通電タイミングを示すタイミング図である。
【図8】第1実施例のファクシミリ装置の1ラインの黒
率と各スキャン時のストローブ信号のパルス幅との関係
を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例のファクシミリ装置の記録
制御部の1ライン分の記録処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】第2実施例のファクシミリ装置のサーマルヘ
ッドへの通電タイミングを示すタイミング図である。
【図11】第2実施例のファクシミリ装置の1ラインの
黒率と各スキャン時のストローブ信号のパルス幅との関
係を示す図である。
【図12】本実施例のファクシミリ装置において、記録
紙とインクシートの搬送方向を逆にして画像の記録を行
う時の画像記録状態を示す図である。
【図13】本実施例のマルチプリントに使用されるイン
クシートの断面図である。
【図14】本発明の第3実施例のファクシミリ装置の制
御部と記録部との電気的接続を示すブロック図である。
【図15】第3実施例のファクシミリ装置における記録
処理を示すフローチャートである。
【図16】第3実施例のファクシミリ装置における記録
処理を示すフローチャートである。
【図17】第3実施例のファクシミリ装置における記録
処理時の動作タイミングを示すタイミング図である。
【図18】本発明の第4実施例のファクシミリ装置の制
御部と記録部との概略構成を示すブロック図である。
【図19】第4実施例のファクシミリ装置の動作を示す
フローチャートである。
【図20】第4実施例のファクシミリ装置の動作を示す
フローチャートである。
【図21】第4実施例のファクシミリ装置の動作を示す
フローチャートである。
【図22】第4実施例のファクシミリ装置の動作を示す
フローチャートである。
【図23】第4実施例の変形例であるファクシミリ装置
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 記録シート 9 インクシート 10a サーマルヘッド 39 記録紙搬送用モータ 40 インクシート搬送用モータ 59 温度センサ 101,101a,101b 制御部 102,102a 記録部 103 操作部 113 CPU 114,114a,114b ROM 115 RAM 117 データ処理回路 118 記録制御部 122a シリアル記録データ 122b シフトクロック 132 発熱素子 150 データ計数部 151,152 信号線 156 カッタ 183 プラテンローラ 187 ジャム検出器 188 ドット検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/032 B41J 3/20 115E 115F (56)参考文献 特開 昭60−71271(JP,A) 特開 平3−61553(JP,A) 特開 昭62−176266(JP,A) 特開 平3−82544(JP,A) 特開 昭63−98457(JP,A) 特開 平1−232073(JP,A) 特開 昭61−164863(JP,A) 特開 昭60−42072(JP,A) 特開 平2−261688(JP,A) 特開 平2−48348(JP,A) 特開 平4−301486(JP,A) 特開 昭64−68686(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/23 102 B41J 2/36 B41J 11/42 B41J 29/46 B41J 29/48 H04N 1/032

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドに通電して記録媒体に画像の記
    録を行う記録装置であって、 ローラの回転により前記記録媒体を搬送する記録媒体搬
    送手段と、 前記記録媒体搬送手段により搬送される前記記録媒体の
    搬送経路と交差しない光を前記ローラに照射し、当該照
    射した光の反射光に基づいて前記ローラであるか前記ロ
    ーラに巻き付いた記録媒体であるかを判断することで、
    前記ローラに記録媒体が巻き付いているジャム状態が発
    生しているかどうかを検出するジャム検出手段と、前記記録媒体上の主走査方向のラインに沿った複数の領
    域のうち、記録量の少ない白領域が存在するかどうかを
    判断する判断手段と、 前記判断手段により白領域が存在すると判断された場
    合、前記ジャム検出手段を前記主走査方向へ前記白領域
    の位置まで移動させて当該ジャム検出手段によるジャム
    検出を行わせる手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の記録装置を備えることを
    特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】記録ヘッドに通電して記録媒体に画像の記
    録を行う記録装置におけるジャム状態検出方法であっ
    て、 ローラの回転により前記記録媒体を搬送する搬送工程
    と、 前記搬送工程で搬送される前記記録媒体の搬送経路と交
    差しない光を前記ローラに照射し、当該照射した光の反
    射光を検出する検出器による検出結果に基づいて、前記
    ローラか前記ローラに巻き付いた記録媒体よりの反射光
    であるかを判断することで、前記ローラに記録媒体が巻
    き付いているジャム状態が発生しているかどうかを検出
    するジャム検出工程と、前記記録媒体上の主走査方向のラインに沿った複数の領
    域のうち、記録量の少ない白領域が存在するかどうかを
    判断する判断工程と、 前記判断工程において白領域が存在すると判断された場
    合、前記検出器を前記 主走査方向へ前記白領域の位置ま
    で移動させて前記ジャム検出工程におけるジャム検出を
    行わせる工程と、 を有することを特徴とするジャム状態検出方法。
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