JP3523846B2 - 生ごみ処理装置 - Google Patents

生ごみ処理装置

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JP3523846B2 JP2001118343A JP2001118343A JP3523846B2 JP 3523846 B2 JP3523846 B2 JP 3523846B2 JP 2001118343 A JP2001118343 A JP 2001118343A JP 2001118343 A JP2001118343 A JP 2001118343A JP 3523846 B2 JP3523846 B2 JP 3523846B2
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  • Treating Waste Gases (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食堂や給食センタ
等で発生する厨芥や食品販売店若しくは食品加工工場等
から出される食品廃棄物(以下、生ごみと言う)を微生
物により発酵分解処理する方式の生ごみ処理装置に関
し、より詳しくは、この生ごみ処理装置から排出される
高温の排気ガスの温度を低下させて脱臭装置における脱
臭効果を高める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厨芥や食品廃棄物等の生ごみを微
生物により分解処理する生ごみ処理装置が用いられてい
るが、この処理装置から排出される排気には、生ごみ分
解の際に発生するアンモニアや低級脂肪酸等の臭気成分
および多量の水分が含まれている。したがって、処理装
置からの排気を脱臭装置に導入し、臭気成分を除去して
から大気中に放出する必要がある。
【0003】生ごみ処理装置の排気に含まれる臭気成分
を除去する脱臭方式としては、微生物脱臭に代表される
生物的脱臭、活性炭やゼオライト等に吸着させる物理的
脱臭、薬液洗浄等による化学的脱臭、および感覚的脱臭
がある。これらの脱臭方式にはそれぞれ長所短所があ
り、どの脱臭方式が最適であるかは処理する生ごみの種
類や量、処理装置を設置する環境、脱臭装置にかけるこ
とのできるコスト、使用状況等によってそれぞれ異な
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した生
ごみ処理装置においては、微生物の培養基材および微生
物が内在している処理槽内に投入された生ごみが好気的
に分解されると大量の分解熱が発生するので、処理槽内
に発生したガス等の排気を処理槽から排出する際には排
気の温度が70℃以上の高温になる場合がある。
【0005】これにより、生ごみ処理装置の高温の排気
をそのまま脱臭装置に導入すると、例えば微生物脱臭方
式では臭気成分の分解に関与する硝酸菌、亜硝酸菌がう
まく機能しなかったり、物理的脱臭方式では吸着剤表面
で排気温度が低下することに伴う結露が生じたりし、脱
臭効率が低下してしまう。したがって、生ごみ処理装置
の使用状況に適した脱臭装置を自由に選択することが困
難となるばかりでなく、脱臭装置の効果が十分得られな
い等の支障が生じる。
【0006】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、生ごみ処理装置から排出され
る排気の温度を低下させることができ、脱臭方式の選択
の幅を広げるとともに脱臭装置の効果を十分に得ること
ができる生ごみ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する
発明の生ごみ処理装置は、いずれも、生ごみを処理する
処理槽と、前記処理槽から排出される排気が通過する排
気経路内に充填されるとともにそれらの間の隙間を前記
排気が通過する充填材と、前記排気を冷却するための水
を前記充填材に散水する散水機構と、を備える。
【0008】すなわち、本発明の生ごみ処理装置は、
理槽内に発生したガス等の高温の排気を冷却用の水を散
水することにより冷却してから排出するから、排気を脱
臭処理する脱臭装置の方式の選択の幅を広げることがで
きるばかりでなく、脱臭装置が有する脱臭能力を最大限
に発揮させることができる。このとき、散水されてその
表面が水に濡れている充填材、好ましくは微細粒状のゼ
オライト等の隙間を排気が通過する。これにより、排気
と水との接触面積を充分に大きく取ることができるか
ら、排気を効率良く冷却することができるとともに、散
水する水の量を減少させることができる。また、多数の
充填材の濡れている表面により、排気に含まれる粉塵や
アンモニア等のガスを捕捉することもできる。
【0009】このとき、請求項1に記載した生ごみ処理
装置は、前記排気の温度を検出する排気温度検出手段
と、前記散水機構の作動を制御する第1の制御手段と、
をさらに備える。そして前記第1の制御手段は、前記排
気温度検出手段が検出した前記排気の温度に応じて前記
散水機構による散水を制御する。
【0010】すなわち、請求項1に記載した生ごみ処理
装置によれば、処理槽から排出される排気の温度に応じ
て散水機構による散水を制御できるから、排気の温度が
高い場合には散水機構から散水する水の量を増やして冷
却効果を高めたり、排気の温度が低い場合には散水機構
から散水する水の量を減らしたりすることにより、生ご
み処理装置の運転コストを低減することができる。ま
た、排気の温度が所定値を上回ったときに初めて排気に
散水するように構成することもできる。
【0011】また、請求項2に記載した生ごみ処理装置
は、前記排気に含まれるアンモニアの濃度を検出するア
ンモニア濃度検出手段をさらに備える。そして前記第1
の制御手段は、前記アンモニア濃度検出手段が検出した
前記排気に含まれるアンモニアの濃度に応じて前記散水
機構による散水を制御する。
【0012】すなわち、処理槽から排出される排気に含
まれるアンモニアの濃度が高いと、生ごみ処理装置から
排出される排気のアンモニア臭が強くなる。このとき、
請求項3に記載の生ごみ処理装置によれば、排気に含ま
れるアンモニアの濃度が高いときには散水機構から散水
する水量を増加させ、排気に含まれるアンモニアを水に
溶解させて吸収することができる。これに対して、排気
に含まれるアンモニアの濃度が低いときには散水機構か
ら散水する水量を減少させて、運転コストを低減するこ
とができる。また、排気に含まれるアンモニアの濃度が
所定値以下の場合には、散水機構による散水を停止する
ことができる。
【0013】また、請求項3に記載した生ごみ処理装置
は、前記充填材よりも下流における前記排気経路内の圧
力を検出する圧力検出手段をさらに備える。そして前記
第1の制御手段は、前記圧力検出手段が検出した前記排
気経路内の圧力に応じて前記散水機構から散水する前記
水の水量を制御する。
【0014】すなわち、処理槽から排出される排気に微
細な粉塵が多量に含まれていると、排気経路に充填した
充填材が目詰まりし、排気経路内を排気が流れなくな
る。このとき、請求項4に記載の生ごみ処理装置におい
ては、排気経路内の排気の圧力を検出することにより充
填材の目詰まりを検出することができる。そして、充填
材が目詰まりしたときには、散水機構から散水する水量
を増加させて充填材に付着した粉塵を洗い流すことによ
り、充填材の目詰まりを解消することができる。
【0015】さらに、請求項4乃至6に記載した生ごみ
処理装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載した生ご
み処理装置において、前記散水機構が、前記排気に対し
て散水した前記水を受ける貯水槽と、前記貯水槽内の前
記水を前記散水機構に還流させる貯水還流手段と、をさ
らに有する。
【0016】すなわち、請求項4乃至6に記載した生ご
み処理装置は、散水機構が排気に対して散水した水を貯
水槽で受けるとともに、貯水槽内の水を貯水還流手段を
用いて散水機構に還流させ、排気に対する散水のために
再利用できるから、排気の冷却に用いる水道水等の新し
い水の量を減少させて運転コストを低減することができ
る。
【0017】このとき、請求項4に記載した生ごみ処理
装置は、前記貯水槽内の水の排水を制御する排水制御弁
と、前記貯水槽内への給水を制御する給水制御弁と、前
記排水制御弁および前記給水制御弁の作動を制御する第
2の制御手段と、をさらに備える。そして前記第2の制
御手段は、前記貯水槽内の水の少なくとも一部を交換す
るために、予め定められたスケジュールに基づいて前記
排水制御弁および前記給水制御弁を作動させる。
【0018】すなわち、請求項に記載の生ごみ処理装
置においては排気に対し散水する水を再利用するから、
排気を冷却するために貯水槽内の水を繰り返し用いてい
るうちに排気の冷却に用いる水が次第に汚れて来る。こ
のとき、請求項に記載の生ごみ処理装置によれば、第
2の制御手段が予め定められたスケジュールに基づいて
排水制御弁および給水制御弁を作動させ、貯水槽内の水
の少なくとも一部を交換するから、排気の冷却に用いる
水の汚損を防止することができる。なお、給水制御弁を
介して貯水槽に給水する水を、排気に対して散水した水
道水とすることができる。
【0019】また、請求項5に記載した生ごみ処理装置
は、前記貯水槽内の水の排水を制御する排水制御弁と、
前記貯水槽内への給水を制御する給水制御弁と、前記排
水制御弁および前記給水制御弁の作動を制御する第3の
制御手段と、前記貯水槽内の水のpH値を検出するpH
値検出手段と、をさらに備える。そして前記第2の制御
手段は、前記pH値検出手段が検出したpH値が所定値
を超えたときに、前記貯水槽内の水の少なくとも一部を
交換するために前記排水制御弁および前記給水制御弁を
作動させることを特徴とする。
【0020】すなわち、請求項に記載した生ごみ処理
装置においては排気に対して散水した水を再利用する
から、排気を冷却するために貯水槽内の水を繰り返し用
いているうちに、排気の冷却に用いる貯水槽内の水に含
まれるアンモニアの含有量が次第に高くなり、冷却した
後の排気がアンモニア臭を帯びるようになる。このと
き、請求項に記載の生ごみ処理装置によれば、貯水槽
内の水のpH値が所定値を越えたことをpH値検出手段
が検出すると、第3の制御手段が排水制御弁および給水
制御弁を作動させて貯水槽内の水の少なくとも一部を交
換するから、排気の冷却に用いる水のアンモニア含有量
を低下させることができ、冷却された排気がアンモニア
臭を含むことを確実に防止することができる。
【0021】また、請求項6に記載した生ごみ処理装置
は、前記貯水槽内の水の排水を制御する排水制御弁と、
前記貯水槽内への給水を制御する給水制御弁と、前記排
水制御弁および前記給水制御弁の作動を制御する第2の
制御手段と、前記貯水槽内の水の温度を検出する貯水温
度検出手段と、をさらに備える。そして前記第2の制御
手段は、前記貯水温度検出手段が検出した前記貯水槽内
の水の温度が所定値を超えたときに、前記貯水槽内の水
の少なくとも一部を交換するために前記排水制御弁およ
び前記給水制御弁を作動させる、ことを特徴とする。
【0022】すなわち、請求項に記載の生ごみ処理装
置においては排気に対し散水する水を再利用するから、
排気を冷却するために貯水槽内の水を繰り返し用いてい
るうちに貯水槽内の水の温度が次第に高くなり、排気の
冷却効率が次第に低下する。 このとき、請求項に記
載の生ごみ処理装置によれば、貯水槽内の水の温度が所
定値を越えたことを貯水温度検出手段が検出すると、第
2の制御手段が排水制御弁および給水制御弁を作動させ
て貯水槽内の水の少なくとも一部を交換するから、排気
の冷却に用いる水の温度を低下させて排気の冷却効率を
高めることができる。
【0023】また、排気を冷却する手段として、貯水槽
の内部の水の中に排気を気泡として放出する気泡放出機
構を用いることもできる。すなわち、排気を気泡として
水中に放出することにより排気と水とを接触させて排気
を冷却するから、排気の冷却に用いる水を移動させる必
要がなく、排気の冷却に要するエネルギを減少させて運
転コストを低減することができる。なお、水中に放出す
る気泡をできるだけ細かくすることにより、排気と水の
接触面積を増加させて排気の冷却効率を高めることがで
きる。
【0024】また、排気を冷却する手段として、冷媒と
排気との間で熱交換を行う熱交換器を用いることができ
る。このとき、熱交換器に用いる冷媒として、例えば水
道水等の低温の水や外気、若しくは冷凍サイクルとの間
で循環する冷媒を用いることができる。
【0025】また、排気を冷却する手段として、排気を
排出する排気経路内に外気を供給して排気と混合させる
外気供給機構を用いることができる。すなわち、処理槽
から排出される排気に排気よりも低温な外気を直接混合
させることにより排気を冷却するから、排気冷却手段の
構造を極めて簡単なものとすることができる。このと
き、外気の温度が高い場合には多量の外気を排気経路内
に供給し、外気の温度が低い場合には少量の外気を排気
経路内に供給することにより、排気の冷却レベルを自在
に制御することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る生ごみ処理装
置の参考例および各実施形態について、図1乃至図11
を参照して説明する。なお、以下の説明においては、同
一の部分に同一の符号を用いる。
【0027】参考例 まず最初に図1を参照し、後述する各実施形態の生ごみ
処理装置の参考例について説明する。
【0028】図1に示した参考例の生ごみ処理装置10
において、投入口1から処理槽2内に投入された生ごみ
3は、モータ4によって駆動されて水平軸線回りに回転
する攪拌装置5によって分散され細分化されるととも
に、処理槽内2の基材およびそこに棲息している微生物
(以下媒体と称す)6によって分解される。このとき、
微生物6による分解反応を促進するために、図示されな
い給気ファンが給気管7を介して処理槽2内に新鮮な空
気Aを供給する。
【0029】生ごみ3が微生物6によって好気的に分解
されると、処理槽2内には分解熱とともに二酸化炭素、
水分およびアンモニア等の臭気物質が発生する。そこ
で、排気管8の上端に設けた排気ファン9によって処理
槽2内の空気を吸引し、吸引した排気Gを図示されない
脱臭装置に供給して脱臭処理を行う。
【0030】このとき、処理槽2から排出される排気G
の温度が70℃以上の高温となる場合があるから、排気
管8の内部には、排気Gを冷却するための排気冷却手段
11が設けられている。
【0031】この排気冷却手段11は、給水管12によ
って供給される水道水Wを多数のノズル(散水機構)1
3を用いて排気管8の内部に霧状に散水するものであ
る。図1中に下向きの点線矢印で示したように排気管8
の内部に霧状に散水された水道水Wは、排気管8の内部
を落下する際に排気管8の内部を上昇する排気Gと接触
し、排気Gの温度を低下させる。排気Gの冷却に用いた
後の貯水槽8a内の水は、排気管8の下端に設けた排水
管14を介して生ごみ処理装置10の外部に排出され、
脱臭装置に供給されて処理される。
【0032】この排気冷却手段11を用いて排気ガスG
を冷却する場合の効果の一例を図2を参照して説明する
と、処理槽2内の温度が65℃であるときに、排気冷却
手段11を作動させることなく排気Gを排出した場合、
排気Gの温度は52℃であった。これに対して、水温2
8℃程度の水道水Wを供給して排気冷却手段11を作動
させた場合は、散水する水道水Wの水量を増すに連れて
排気Gの温度が低下し、毎分1.74リットルの水道水
Wを散水することにより排気ガスGの温度を33℃にま
で低下させることができた。なお、排気冷却手段11に
供給する水道水Wを冷却してその水温をさらに低下させ
れば、排気ガスGの冷却効果をさらに高めることができ
る。
【0033】また、給水管12の途中に給水制御弁を設
けるとともに、処理槽2若しくは排気管8の内部に排気
Gの温度を検出する温度センサを配設し、かつ給水制御
弁の作動を制御手段(第1の制御手段)を用いて制御す
る。そして、検出した排気Gの温度に応じて給水制御弁
の作動を制御することにより、例えば排気Gの温度が所
定値を上回ったときにノズル13による散水を開始した
り、排気Gの温度に応じてノズル13から散水する水の
量を制御することができる。
【0034】第1実施形態 次に図3を参照し、第1実施形態の生ごみ処理装置につ
いて説明する。
【0035】図3に示した第1実施形態の生ごみ処理装
置20は、上述した生ごみ処理装置の参考例10におけ
る排気冷却手段11をさらに改良したものであり、それ
以外の部分は同一である。
【0036】すなわち、本第1実施形態の生ごみ処理装
置20の排気冷却手段21は、排気管(排気経路)8の
内部であってノズル13から水道水Wが散水される部分
に、例えば樹脂若しくはゼオライト系の多数の粒状の充
填材22を充填したものである。これにより、これらの
充填材22は、散水される水道水Wによってその表面が
常に湿潤した状態にある。
【0037】排気ファン9によって吸引されて排気管8
の内部を上昇する排気Gは、充填材22同士の間の隙間
を通過する際に、充填材22の表面に付着している水道
水Wに接触する。このとき、多数の充填材22の表面積
の合計は、ノズル13から霧状に散水される水道水Wの
粒子の表面積の合計よりもはるかに大きいから、水道水
Wと排気Gとの接触面積を充分に大きく取ることができ
る。
【0038】したがって、本第1実施形態の排気冷却手
段21においては、参考例の排気冷却手段11において
ノズル13から散水する水道水Wの水量よりも少ない水
量の水道水Wによって、排気Gを同じ温度レベルまで冷
却することができる。また、参考例の排気冷却手段11
においてノズル13から散水する水道水Wの水量と同じ
水量の水道水Wをノズル13から散水する場合には、排
気管8の内部を上昇する排気Gをより一層効率良く冷却
することができる。
【0039】一方、排気Gに含まれている媒体等の微細
な粉塵は、排気Gが充填材22同士の間の隙間を通過す
る際に、充填材22の表面に付着している水道水Wに接
触して捕捉される。すなわち、本第1実施形態の生ごみ
処理装置20の排気冷却手段21は、排気Gを冷却する
機能に加え、排気G中に含まれる粉塵を除去する機能を
も有する。
【0040】このとき、充填材22の表面に大量の粉塵
が付着すると充填材22同士の間の隙間が目詰まりす
る。すると、排気ファン9によって排気管8から排出さ
れる排気Gの流量が減少して処理槽2内に供給される新
鮮な空気Aの風量が低下するから、処理槽2内において
生ごみ3を発酵させ分解させる能力が低下する。
【0041】そこで、給水管12の途中に給水制御弁を
設けるとともに、この給水制御弁の作動を制御手段(第
1の制御手段)を用いて制御することにより、ノズル1
3から散水する水道水Wの量を増加させ、充填材12に
付着した粉塵を洗い流す。充填材12に付着した粉塵を
洗い流す作業は、1週間に1回等のペースで定期的に実
施することができる。また、排気G若しくは新鮮な空気
Aの風量を測定するセンサの出力、若しくは排気管8の
内部の圧力を測定する圧力センサの出力に応じて、ノズ
ル13による散水を制御することもできる。
【0042】他方、処理槽2内における生ごみ3の分解
が好調に進んで処理槽2内の温度がかなり高温になる
と、排気Gには多量のアンモニアが含まれる。このとき
アンモニアは極めて容易に水に溶ける性質があるから、
排気Gを水道水Wと接触させることにより、排気Gに含
まれるアンモニアを除去することができる。そこで、処
理槽2若しくは排気管8の内部に排気Gに含まれるアン
モニアの濃度を検出するセンサを配設するとともに、給
水管12の途中に設けた給水制御弁の作動を制御手段を
用いて制御し、検出したアンモニアの濃度に応じてノズ
ル13による散水を制御する。そして、排気Gの温度を
低下させるために必要な水道水Wの水量よりも多量の水
道水Wを散水することにより、排気Gに含まれるアンモ
ニアの濃度を大幅に低減させることができる。
【0043】すなわち、本第1実施形態の生ごみ処理装
置20の排気冷却手段21によれば、排気Gに含まれる
アンモニアの濃度を充分に低下させることもできる。こ
れにより、排気Gを脱臭処理する脱臭装置でアンモニア
を除去する必要がないから、コスト面および設置スペー
ス面において極めて有利である。
【0044】第2実施形態 次に図4を参照し、第2実施形態の生ごみ処理装置につ
いて説明する。
【0045】図4に示した第2実施形態の生ごみ処理装
置30は、上述した第1実施形態の生ごみ処理装置20
における排気冷却手段21をさらに改良したものであ
り、それ以外の部分は同一である。
【0046】生ごみ処理装置の処理槽2には、常に所定
量の生ごみ3が投入されるとは限らない。ユーザによっ
ては、常に定格量の半分以下の生ごみ3しか投入しなか
ったり、生ごみ3を投入しない日が数日間続いたりする
場合がある。この場合、乾燥した媒体が排気Gと共に排
気冷却手段31内に入り込み、充填材22を目詰まりさ
せる。
【0047】そこで、本第2実施形態の生ごみ処理装置
30においては、排気冷却手段31の上流にフィルタ3
2を設けることにより、排気Gに含まれる媒体等の微細
な粉塵を捕捉するようになっている。なお、フィルタ3
2は排気冷却手段31の上流側に配設すれば良く、処理
槽2内に設けても良いし排気管8の入り口の開口部分に
設けても良い。
【0048】第3実施形態 次に図5を参照し、第3実施形態の生ごみ処理装置につ
いて説明する。
【0049】図5に示した第3実施形態の生ごみ処理装
置40は、上述した第2実施形態の生ごみ処理装置30
における排気冷却手段31をさらに改良したものであ
り、それ以外の部分は同一である。
【0050】上述した第2実施形態の生ごみ処理装置3
0における排気冷却手段31においては、排気Gの冷却
に用いた水道水Wを排水Dとして排水管14から外部に
排出していた。これに対して、本第3実施形態の生ごみ
処理装置40における排気冷却手段41においては、排
水Dを排気Gの冷却に再利用する。
【0051】このため、排気管8の下端には貯水槽8a
が配設され、排気Gを冷却するために散水した水を一時
的に貯水するようになっている。貯水槽8aに貯水され
た水は、揚水ポンプ(貯水還流手段)42および揚水管
43によって給水管12に還流させることができる。こ
のとき、排水管14と揚水管43とが分岐する箇所には
第1の電磁弁(排水制御弁)44が配設され、かつ給水
管12と揚水管43とが合流する箇所には第2の電磁弁
(給水制御弁)45が配設されている。そして、第1お
よび第2の電磁弁44,45の作動を制御するために制
御手段(第2の制御手段)46が設けられている。
【0052】排気Gを冷却するために貯水槽8aに貯水
された水を用いる場合は、制御手段46によって第1の
電磁弁44および第2の電磁弁45の切換方向を変更す
るとともに、揚水ポンプ42を作動させて給水管12に
水を還流させる。排気Gを冷却するために水道水Wを用
いる場合は、制御手段46によって第2の電磁弁45の
切換方向を変更し、給水管12に水道水Wを供給する。
【0053】これにより、貯水槽8aに貯水した水をノ
ズル13に供給して排気Gを冷却するために再利用でき
るから、水道水Wの使用量を減少させて排気冷却手段3
1の運転コストを低減することができる。排気Gの冷却
に水道水Wを用いるか貯水されている水を用いるかは、
生ごみ処理装置40の使用状況や排気Gの温度の違いに
応じて変更できるように、制御手段46に予めプログラ
ムしておくことができる。
【0054】貯水槽8a内の水を外部に排出する際に
は、制御手段46によって第1の電磁弁44の切換方向
を変更し、排水管14を介して排水する。貯水槽8a内
の水を外部に排出した分だけ、給水管12から水道水W
を供給して散水することができる。なお、排気管8の上
流にフィルタ32を配設しているので、貯水槽8a内の
水に含まれる微細な粉塵の量はごくわずかであり、揚水
ポンプ42や第1および第2の電磁弁44,45を傷め
ることがない。
【0055】第4実施形態 次に図6を参照し、第4実施形態の生ごみ処理装置につ
いて説明する。
【0056】図6に示した第4実施形態の生ごみ処理装
置50は、上述した第3実施形態の生ごみ処理装置40
における排気冷却手段41をさらに改良したものであ
り、それ以外の部分は同一である。
【0057】排気Gを冷却するために貯水槽8a内の水
を循環させて再利用していると、排気G中に含まれるア
ンモニアが循環させている水の中に次第に溶解する。そ
して、循環させている水に含まれるアンモニア濃度が高
くなると、排気冷却手段41の外部に排気される排気G
中に含まれるアンモニア濃度が高くなるため、生ごみ処
理装置40の周囲に悪臭が漂ったり、甚だしい場合には
生ごみ処理装置40の下流に接続した脱臭装置によって
アンモニア臭を脱臭できなくなったりする。
【0058】そこで、本第4実施形態の生ごみ処理装置
50における排気冷却手段51においては、貯水槽8a
に設けたpHセンサ52によって貯水槽8a内の水のp
H値を定期的に検出するとともに、pHセンサ52が検
出したpH値に応じて、貯水槽8a内の水を再利用する
か水道水Wを用いるかを制御手段46が決定する。
【0059】pH値が例えば7以下の場合は、貯水槽8
a内の水に含まれるアンモニアの濃度は低いので、制御
手段46は第1および第2の電磁弁44,45を用いて
貯水槽8a内の水を給水管12に還流させ、排気Gを冷
却するために再利用する。これに対してpH値が7以上
の場合は、貯水槽8a内の水に含まれるアンモニアの濃
度が高いので、制御手段46は第1の電磁弁44を用い
て貯水槽8a内の水を排水管14を介して排出するとと
もに、第2の電磁弁45を用いて水道水Wを給水管12
に供給し排気Gの冷却に用いる。なお、貯水槽8a内の
貯水槽8a内の水の水量が減少した場合は、給水管12
およびノズル13を介して水道水Wを補充したり、図示
されない配管によって貯水槽8aに直接水道水Wを供給
したりすることができる。
【0060】すなわち、本第4実施形態の生ごみ処理装
置50における排気冷却手段51によれば、生ごみ処理
装置50から排出される排気Gに含まれるアンモニアに
よって周囲に悪臭が漂ったり、生ごみ処理装置50の下
流に接続した脱臭装置によってアンモニア臭を脱臭でき
なくなったりすることがない。
【0061】第5実施形態 次に図7を参照し、第5実施形態の生ごみ処理装置につ
いて説明する。
【0062】図7に示した第5実施形態の生ごみ処理装
置60は、上述した第4実施形態の生ごみ処理装置50
における排気冷却手段51をさらに改良したものであ
り、それ以外の部分は同一である。
【0063】処理槽2内における生ごみ3の分解発酵が
盛んになると多量の分解熱が発生するため、処理槽2か
ら排出される排気Gの温度も高くなる。そのため、排気
冷却装置51が貯水槽8a内の水を循環させて再利用し
ていると貯水槽8a内の水の温度が高くなり、排気Gを
冷却する機能が低下する。
【0064】そこで、本第5実施形態の生ごみ処理装置
60における排気冷却手段61においては、貯水槽8a
に設けた水温センサ62によって貯水槽8a内の水の温
度を定期的に検出するとともに、水温センサ62が検出
した貯水槽8a内の水の温度に応じて、貯水槽8a内の
水を再利用するか水道水Wを用いるかを制御手段46が
決定する。
【0065】貯水槽8a内の水の温度が例えば35℃以
下の場合は、貯水槽8a内の水によって排気Gを充分に
冷却できるので、制御手段46は第1および第2の電磁
弁44,45を用いて貯水槽8a内の水を給水管12に
還流させ、排気Gを冷却するために貯水槽8a内の水を
再利用する。これに対して貯水槽8a内の水の温度が3
5℃以上の場合は、貯水槽8a内の水による排気Gの冷
却効果が低いので、制御手段46は第1の電磁弁44を
用いて貯水槽8a内の水を排水管14を介して排出する
とともに、第2の電磁弁45を用いて水道水Wを給水管
12に供給し排気Gの冷却に用いる。
【0066】すなわち、本第5実施形態の生ごみ処理装
置60における排気冷却手段61によれば、貯水槽8a
内の水の水温が低いときには排気Gを冷却するために貯
水槽8a内の水を再利用するので、水道水Wの使用料を
減少させて運転コストを低減させることができる。な
お、水温センサ62は、貯水槽8aに代えて揚水管43
に設けることもできる。
【0067】第6実施形態 次に図8を参照し、第6実施形態の生ごみ処理装置につ
いて説明する。
【0068】図8に示した第6実施形態の生ごみ処理装
置70は、上述した第5実施形態の生ごみ処理装置60
における排気冷却手段61をさらに改良したものであ
り、それ以外の部分は同一である。
【0069】上述した各実施形態においては、排気Gを
排出する際には水道水W若しくは貯水槽8a内の水を散
水していた。これに対して、処理槽2から排出される排
気Gの温度が高い場合にのみ水道水W若しくは貯水槽8
a内の水を散水することにすれば、装置の運転コストを
より一層低減することができる。
【0070】そこで、本第6実施形態の生ごみ処理装置
70における排気冷却手段71においては、排気管8の
上流部分に設けた温度センサ72によって処理槽2から
排出される排気Gの温度を定期的に検出するとともに、
温度センサ72から送信された排気Gの温度値に応じ
て、水道水W若しくは貯水槽8a内の水を散水するか否
かを制御手段46が決定する。
【0071】排気Gの温度が例えば35℃以下の場合
は、排気Gを冷却する必要がないので、制御手段46は
第2の電磁弁45を閉じることにより給水管12に対す
る水道水W若しくは貯水槽8a内の水の供給を停止す
る。これに対して排気Gの温度が35℃以上の場合は、
排気Gを冷却する必要があるので、制御手段46は第2
の電磁弁45を開いて給水管12に水道水W若しくは貯
水槽8a内の水を供給しノズル13から散水することに
より排気Gを冷却する。
【0072】すなわち、本第6実施形態の生ごみ処理装
置70における排気冷却手段71によれば、処理槽2か
ら排出される排気Gの温度が高いときにのみ水道水W若
しくは貯水槽8a内の水を散水するので、装置の運転コ
ストをさらに低減することができる。なお、温度センサ
72は排気管8の入口部分に限らず、処理槽2内に設け
ることもできる。また、排気Gの温度は処理槽2内の媒
体温度と相関があるので、例えば熱電対などの温度セン
サを処理槽2の外壁などに付設し、処理槽2の温度が例
えば40℃以上であれば排気冷却手段71において水道
水W若しくは貯水槽8a内の水を散水するように制御す
ることもできる。
【0073】第7実施形態 次に図9を参照し、第7実施形態の生ごみ処理装置につ
いて説明する。
【0074】図9に示した第7実施形態の生ごみ処理装
置80は、上述した第4実施形態の生ごみ処理装置50
における排気冷却手段51をさらに改良したものであ
り、それ以外の部分は同一である。
【0075】前述した第4実施形態の生ごみ処理装置5
0においては、処理槽2から排出された排気Gをそのま
ま排気管8内に流入させていた。これに対して、本第7
実施形態の生ごみ処理装置80の排気冷却手段81にお
いては、処理槽2内に設けたフィルタ82によって排気
Gに含まれる微細な粉塵を除去した後、排気ブロワ83
によって排気Gを圧送し、排気管8の下部に配設された
気泡放出手段84に供給する。
【0076】一方、排気管8内の下部に連通する排水管
14の途中には第1の電磁弁85が設けられ、その開閉
を制御手段46によって制御することができる。また、
排気管8の上部に連通する給水管12の途中には第2の
電磁弁86が設けられ、その開閉動作を制御手段46に
よって制御することができる。これにより、第1の電磁
弁85を閉じて貯水槽8a内の水の排水を停止するとと
もに、第2の電磁弁86を開いて排気管8内に水道水W
を供給すると、多量の水を貯水した貯水槽87を排気管
8の内部に形成することができる。
【0077】これにより、処理槽2内の排気Gは、気泡
放出手段84を介して細かい気泡となって貯水槽87の
排気処理水内に噴出するから、その温度が低下するとと
もにその内部に含まれるアンモニア等も除去される。そ
して、貯水槽87の排気処理水の水面から排気管8の内
部空間に移動した排気Gは、ノズル13から霧状に散水
される水道水Wによってさらに処理された後に排気管8
を出る。
【0078】他方、貯水槽87にはpHセンサ52が設
けられ、貯水槽87の内部の排気処理水のpH値を定期
的に測定する。そして、測定されたpH値が所定の値を
超えると、制御手段46は第1の電磁弁85を開いて排
気処理水を排水するとともに、第2の電磁弁86を開い
て貯水槽87に水道水Wを供給する。
【0079】すなわち、本第7実施形態の生ごみ処理装
置80の排気冷却手段81においては、処理槽2から排
出される排気Gを排気処理水の内部に気泡として噴出さ
せるとともに、排気処理水から出た排気にさらに水道水
Wを霧状に散水する構造であるから、排気Gの温度をよ
り一層確実に低下させることができるとともに、排気G
に含まれるアンモニア等もより一層確実に除去すること
ができる。なお、ノズル13を介した水道水Wの散水を
止めることもできるし、貯水槽87の排気処理水を循環
させてノズル13から散水することもできる。
【0080】第8実施形態 次に図10を参照し、第8実施形態の生ごみ処理装置に
ついて説明する。
【0081】上述した各実施形態の生ごみ処理装置はい
ずれも、処理槽2から排出される排気Gを水道水W等に
直接接触させることにより冷却する構造であった。これ
に対して、本第8実施形態の生ごみ処理装置において
は、排気Gを水道水W等に接触させることなく冷却する
ようになっている。
【0082】すなわち、本第8実施形態の生ごみ処理装
置90の排気冷却手段91においては、処理槽2から排
出される排気Gに含まれる微細な粉塵をフィルタ32を
用いて除去した後、排気Gを排気管8内に供給する。一
方、排気管8内に配設された熱交換器92には、図示さ
れない冷凍サイクルから供給管93を介して冷媒Cが供
給される。そして供給管93の途中に設けられた電磁弁
94の開度は、温度センサ95によって検出される排気
管8内に供給された排気Gの温度に応じて制御手段46
が制御する。
【0083】これにより、排気管8内に供給された排気
Gは、排気管8内を上昇して熱交換器92を通過する際
に冷却され、その後に排気管8の外部に排出される。排
気Gが熱交換器92を通過する際に生じた結露水は、排
気管8の下部から排水管14を介して階部に排出され
る。
【0084】したがって、本第8実施形態の生ごみ処理
装置90の排気冷却手段91においては、処理槽2から
排出される排気Gを水道水等の液体に直接接触させるこ
となく、排気Gを冷却することができる。特に、熱交換
器92に供給する冷媒Cとして温度の低い外気を用いれ
ば、生ごみ処理装置90に水道水W等を供給することな
しに排気Gを冷却することができる。
【0085】第9実施形態 次に図11を参照し、第9実施形態の生ごみ処理装置に
ついて説明する。
【0086】図11に示した第9実施形態の生ごみ処理
装置100は、上述した第8実施形態の生ごみ処理装置
90における排気冷却手段91をさらに改良したもので
あり、それ以外の部分は同一である。
【0087】本第9実施形態の生ごみ処理装置100の
排気冷却手段101においては、処理槽2のフィルタ3
2によって排気Gに含まれる微細な粉塵を除去した後、
排気ファン9によって排気Gを吸引して排気管8内に供
給する。
【0088】一方、排気管8内に配設された熱交換器1
02の内部には、供給管103の上流に設けた給気ブロ
ワ104によって新鮮な空気Aが圧送される。これによ
り、熱交換器102の内部を通過する新鮮な空気Aは、
排気管8内の高温の排気Gとの熱交換によって昇温した
後に給気管7を介して処理槽2の内部に供給される。
【0089】すなわち、本第9実施形態の生ごみ処理装
置100の排気冷却手段101によれば、処理槽2の内
部に供給する新鮮な空気を給気ヒータ等を用いることな
く昇温させることができるから、給気ヒータに対する電
力等のエネルギ供給が不要となり、生ごみ処理装置10
0の運転コストを低減することができる。また、処理槽
2の内部における生ごみ3の発酵分解作用は60〜70
℃以下であれば温度が高いほど促進されるから、昇温さ
せた新鮮な空気を供給することにより、生ごみ3の処理
能力をより一層高めることができる。
【0090】第10実施形態 次に図12を参照し、第10実施形態の生ごみ処理装置
について説明する。
【0091】図12に示した第10実施形態の生ごみ処
理装置110の排気冷却手段111は、排気Gよりも温
度の低い外気を排気管8の内部に導入して排気Gと混合
することにより排気Gを冷却するものである。
【0092】そのため、排気管8の上部に大型の排気ブ
ロワ112が配設されるともに、排気管8の上部に連通
する外気供給管113が配設されている。また、外気供
給管113の途中には、外気供給管113を介して排気
管8内に供給する冷却用の外気の流量を制御するための
第1のダンパ114が配設されている。同様に、処理槽
2の内部に新鮮な外気を供給する給気管7の途中には、
給気管7を介して処理槽2内に供給する外気の量を制御
するための第2のダンパ115が配設されている。これ
により、第2のダンパ115の開度を制御することによ
り排気管8内に流入する高温の排気Gの流量を制御し、
第1のダンパ114の開度を制御することにより排気管
8内に供給する冷却用の外気の流量を制御することがで
きる。
【0093】さらに、排気管8内の排気Gの温度を測定
する第1の温度センサ116と、外気供給管113を介
して排気管8内に供給する外気の温度を測定する第2の
温度センサ117がそれぞれ制御手段46に接続されて
いる。
【0094】排気ブロワ112を作動させると、給気管
7を介して処理槽2内に外気が供給されるので、処理槽
2から排気管8内に高温の排気Gが流入する。同時に、
外気供給管113を介して排気管8内に冷却用の外気が
流入する。これにより、高温多湿の排気Gは排気管8内
において比較的低温な外気と混合して冷却され、その温
度が低下する。高温多湿の排気Gの冷却にともなって排
気管8内に生じる結露は、排水管14を介して外部に排
水される。
【0095】一方、制御手段46は、第1の温度センサ
116によって測定された排気管8内に流入する高温の
排気Gの温度と、第2の温度センサ117によって測定
された排気管8内に供給する冷却用の外気の温度とを比
較し、第1および第2のダンパ114,115の開度を
それぞれ制御する。例えば、排気管8に供給する冷却用
の外気の温度が排気Gの温度に比較して充分に低い場合
には、第1のダンパ114の開度を小さくするととも
に、第2のダンパ115の開度を大きくする。これに対
して、排気管8に供給する冷却用の外気の温度が排気G
の温度に比較してそれほど低くない場合には、第1のダ
ンパ114の開度を大きくするとともに第2のダンパ1
15の開度を小さくする。
【0096】したがって、本第10実施形態の生ごみ処
理装置110の排気冷却手段111によれば、処理槽2
から排出される排気Gを水道水等の液体に直接接触させ
ることなく、排気Gを冷却することができる。なお、第
1および第2のダンパ114,115に代えて供給ファ
ンを設けるとともに、これらの供給ファンの作動を制御
することにより排気Gの冷却レベルを制御することがで
きる。
【0097】以上、本発明に係る生ごみ処理装置の各実
施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施
形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可
能であることは言うまでもない。例えば、上述した各実
施形態においては各冷却手段を個別に用いているが、各
冷却手段を組み合わせて用いることもできる。
【0098】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の生ごみ処理装置によれば、処理槽から排出される排気
の温度に応じて散水機構による散水を制御するから、排
気を効率良く冷却できるとともに生ごみ処理装置の運転
コストを低減できる。また、本発明の生ごみ処理装置
は、排気に含まれるアンモニアの濃度に応じて散水機構
による散水を制御するから、排気に含まれるアンモニア
を効率良く除去できるとともに生ごみ処理装置の運転コ
ストを低減できる。また、本発明の生ごみ処理装置は、
排気経路内の圧力に応じて散水機構による散水を制御す
るから、充填材に付着した粉塵を洗い流すことにより充
填材の目詰まりを解消することができる。また、本発明
の生ごみ処理装置は、排気を気泡として水中に放出する
ことにより排気を冷却するから、排気の冷却に用いる水
を移動させる必要がなく、生ごみ処理装置の運転コスト
を低減することができる。また、本発明の生ごみ処理装
置は、排気を冷却するために再循環させて利用する水の
一部を定期的に交換するから、排気に用いる水の汚損を
防止することができる。また、本発明の生ごみ処理装置
は、排気を冷却するために再循環させて利用する水をそ
のpH値に応じて交換するから、冷却した排気がアンモ
ニア臭を含むことを防止できる。また、本発明の生ごみ
処理装置は、排気を冷却するために再循環させて利用す
る水をその水温に応じて交換するから、排気の冷却に用
いる水の温度を低下させて排気の冷却効率を高めること
ができる。また、本発明の生ごみ処理装置は、熱交換器
における冷媒との熱交換によって排気を冷却するから、
高温の排気をより一層効果的に冷却することができる。
また、本発明の生ごみ処理装置は、処理槽内に供給する
新鮮な空気との熱交換によって排気を冷却するから、処
理槽内に供給する新鮮な空気を昇温させることができ、
処理槽内における微生物の活動を活発化させて生ごみの
処理能力を向上させることができるばかりでなく、処理
槽内に供給する新鮮な空気を昇温させるために必要な電
気エネルギー等を不要とすることができる。また、本発
明の生ごみ処理装置は、処理槽から排出される高温の排
気に低温な外気を直接混合させることにより排気を冷却
するから、排気冷却手段の構造を簡単なものにできる。
また、本発明の生ごみ処理装置は、排気に含まれる粉塵
を除去するためのフィルタ等の粉塵除去手段を有するか
ら、排気冷却手段が粉塵によって詰まることを確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の生ごみ処理装置の構造を模式的に示す
図。
【図2】図1に示した参考例の生ごみ処理装置の効果を
示す棒グラフ図。
【図3】本発明による第1実施形態の生ごみ処理装置の
構造を模式的に示す図。
【図4】本発明による第2実施形態の生ごみ処理装置の
構造を模式的に示す図。
【図5】本発明による第3実施形態の生ごみ処理装置の
構造を模式的に示す図。
【図6】本発明による第4実施形態の生ごみ処理装置の
構造を模式的に示す図。
【図7】本発明による第5実施形態の生ごみ処理装置の
構造を模式的に示す図。
【図8】本発明による第6実施形態の生ごみ処理装置の
構造を模式的に示す図。
【図9】本発明による第7実施形態の生ごみ処理装置の
構造を模式的に示す図。
【図10】本発明による第8実施形態の生ごみ処理装置
の構造を模式的に示す図。
【図11】本発明による第9実施形態の生ごみ処理装置
の構造を模式的に示す図。
【図12】本発明による第10実施形態の生ごみ処理装
置の構造を模式的に示す図。
【符号の説明】
1 投入口 2 処理槽 3 生ごみ 4 モータ 5 攪拌装置 6 微生物 7 給気管 8 排気管 8a 貯水槽 9 排気ファン 10 参考例の生ごみ処理装置 11 排気冷却手段 12 給水管 13 ノズル 14 排水管 20 第1実施形態の生ごみ処理装置 21 排気冷却手段 22 充填材 30 第2実施形態の生ごみ処理装置 31 排気冷却手段 32 フィルタ 40 第3実施形態の生ごみ処理装置 41 排気冷却手段 42 揚水ポンプ 43 揚水管 44 第1の電磁弁 45 第2の電磁弁 46 制御手段 50 第4実施形態の生ごみ処理装置 51 排気冷却手段 52 pHセンサ 60 第5実施形態の生ごみ処理装置 61 排気冷却手段 62 水温センサ 70 第6実施形態の生ごみ処理装置 71 排気冷却手段 72 温度センサ 80 第7実施形態の生ごみ処理装置 81 排気冷却手段 82 フィルタ 83 排気ブロワ 84 気泡放出手段 85 第1の電磁弁 86 第2の電磁弁 87 貯水槽 90 第8実施形態の生ごみ処理装置 91 排気冷却手段 92 熱交換器 93 供給管 94 電磁弁 95 温度センサ 100 第9実施形態の生ごみ処理装置 101 排気冷却手段 102 熱交換器 103 供給管 104 給気ブロワ 110 第10実施形態の生ごみ処理装置 111 排気冷却手段 112 排気ブロワ 113 外気供給管 114 第1のダンパ 115 第2のダンパ 116 第1の温度センサ 117 第2の温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F28C 1/02 B09B 3/00 ZABD F28F 27/00 501 B01D 53/34 131 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 B01D 53/58

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ごみを処理する処理槽と、 前記処理槽から排出される排気が通過する排気経路内に
    充填されるとともにそれらの間の隙間を前記排気が通過
    する充填材と、 前記排気を冷却するための水を前記充填材に散水する散
    水機構と、 前記排気の温度を検出する排気温度検出手段と、 前記散水機構の作動を制御する第1の制御手段と、を備
    え、 前記第1の制御手段は、前記排気温度検出手段が検出し
    た前記排気の温度に応じて前記散水機構による散水を制
    御することを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 【請求項2】生ごみを処理する処理槽と、 前記処理槽から排出される排気が通過する排気経路内に
    充填されるとともにそれらの間の隙間を前記排気が通過
    する充填材と、 前記排気を冷却するための水を前記充填材に散水する散
    水機構と、 前記排気に含まれるアンモニアの濃度を検出するアンモ
    ニア濃度検出手段と、 前記散水機構の作動を制御する第1の制御手段と、を備
    え、 前記第1の制御手段は、前記アンモニア濃度検出手段が
    検出した前記排気に含まれるアンモニアの濃度に応じて
    前記散水機構による散水を制御することを特徴とする生
    ごみ処理装置。
  3. 【請求項3】生ごみを処理する処理槽と、 前記処理槽から排出される排気が通過する排気経路内に
    充填されるとともにそれらの間の隙間を前記排気が通過
    する充填材と、 前記排気を冷却するための水を前記充填材に散水する散
    水機構と、 前記排気経路内の排気の圧力を検出する圧力検出手段
    と、 前記散水機構の作動を制御する第1の制御手段と、を備
    え、 前記第1の制御手段は、前記圧力検出手段が検出した前
    記排気経路内の排気の圧力に応じて前記散水機構による
    散水を制御することを特徴とする生ごみ処理装置。
  4. 【請求項4】前記散水機構は、 前記排気に対して散水した前記水を受ける貯水槽と、 前記貯水槽内の前記水を前記散水機構に還流させる貯水
    還流手段と、 前記貯水槽内の水の排水を制御する排水制御弁と、 前記貯水槽内への給水を制御する給水制御弁と、 前記排水制御弁および前記給水制御弁の作動を制御する
    第2の制御手段と、を備え、 前記第2の制御手段は、前記貯水槽内の水の少なくとも
    一部を交換するために、予め定められたスケジュールに
    基づいて前記排水制御弁および前記給水制御弁を作動さ
    せることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    した生ごみ処理装置。
  5. 【請求項5】前記散水機構は、 前記排気に対して散水した前記水を受ける貯水槽と、 前記貯水槽内の前記水を前記散水機構に還流させる貯水
    還流手段と、 前記貯水槽内の水の排水を制御する排水制御弁と、 前記貯水槽内への給水を制御する給水制御弁と、 前記排水制御弁および前記給水制御弁の作動を制御する
    第2の制御手段と、 前記貯水槽内の水のpH値を検出するpH値検出手段
    と、を備え、 前記第2の制御手段は、前記pH値検出手段が検出した
    pH値が所定値を超えたときに 、前記貯水槽内の水の少
    なくとも一部を交換するために前記排水制御弁および前
    記給水制御弁を作動させることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載した生ごみ処理装置。
  6. 【請求項6】前記散水機構は、 前記排気に対して散水した前記水を受ける貯水槽と、 前記貯水槽内の前記水を前記散水機構に還流させる貯水
    還流手段と、 前記貯水槽内の水の排水を制御する排水制御弁と、 前記貯水槽内への給水を制御する給水制御弁と、 前記排水制御弁および前記給水制御弁の作動を制御する
    第2の制御手段と、 前記貯水槽内の水の温度を検出する貯水温度検出手段
    と、を備え、 前記第2の制御手段は、前記貯水温度検出手段が検出し
    た前記貯水槽内の水の温度が所定値を超えたときに、前
    記貯水槽内の水の少なくとも一部を交換するために前記
    排水制御弁および前記給水制御弁を作動させることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した生ごみ処
    理装置。
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