JP4317767B2 - 廃アンモニア水の浄化装置を備えるアンモニア冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明はアンモニア冷凍装置内において冷媒たるアンモニアが漏洩した場合に、漏洩アンモニアを水に吸収させて除害を行なった際に排出される廃アンモニア水を浄化処理するための装置及び同浄化装置を備えるアンモニア冷凍装置に関する。
アンモニアを冷媒とする冷凍装置においては、装置内における構成機器や冷媒配管の損傷あるいは冷媒配管の接続部における緩みなどに起因するアンモニア冷媒の漏洩事故が発生するおそれがある。
アンモニアは高濃度であると人体に有毒であるので、アンモニア冷媒が漏れた場合にはアンモニアガスが装置外部に高濃度のまま放出されないようにする必要があり、従来からアンモニアの水への溶解度の高さからアンモニアガスが含まれる空気を水とを接触せしめて空気中のアンモニア濃度を低減する除害手段が採られている(特許文献1乃至3参照)。
従来の除害手段では、装置のケーシング内に漏洩したアンモニアガスの接触によりアンモニアを吸収した水(廃アンモニア水)が生成し、この廃アンモニア水はそのままでは有害であるので、浄化処理を行って廃棄しなければならない。
上述の浄化処理の手段としては、廃アンモニア水に塩酸等の酸を投入して中和処理を行い、無害化が確実に行われたことを確認してから河川や海洋等の公共水域に放流するのが一般的であり、通常は廃アンモニアの適切な処理を行う施設および技術を有する産業廃棄物処理業者に委託して行われ、廃棄費用も嵩む。
また、廃アンモニア水を処理する手段としては、漏洩アンモニアガスと水を接触させる際に炭酸ガスとも接触させて中和する手段(特許文献1参照)などがある。
特開2001−347127(第1〜4頁、図1および図2) 特開2001−145819(第1〜10頁、図1) 特開2001−99447(第1〜5頁、図1および図2)
本発明は、冷媒回路から漏洩したアンモニアを水に吸収させて廃アンモニア水を生成し、この廃アンモニア水を大気と気液接触させて大気中に廃アンモニア水中のアンモニアを安全な低濃度で放出し、徐々に廃アンモニア水中のアンモニア濃度を安全な低濃度にまで浄化して、公共水域に放流することができるようにすることを課題としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷凍装置は、アンモニアを冷媒とし、圧縮機、外気側熱交換器、負荷側熱交換器および膨張弁を備える冷媒回路を備え、前記外気側熱交換器を除く冷媒回路をケーシング内に設け、かつ、前記外気側熱交換器を、新鮮外気が導入される空気入口と、送風機を備える空気出口とを有する空気通路内に設けたアンモニア冷凍装置において、前記ケーシング内の空気と、ケーシング内に設けた水槽に貯留した水とを気液接触させることによって空気中のアンモニアを水に溶解させて除去するアンモニア冷凍装置用の除害装置を前記ケーシング内に備え、前記空気通路内に、前記水槽に一端を接続した送水管の他端が接続され、冷却運転時には冷媒の凝縮が行われる前記外気側熱交換器に前記水槽内の水を冷却用として散布する散水ノズルを設け、前記ケーシング内にアンモニアが漏洩し、この漏洩したアンモニアが前記除害装置によって水槽内に回収されると、水槽内の水にアンモニアが回収されることによって生成した廃アンモニア水を、前記散水ノズルから散布して空気通路内を流過する空気と気液接触せしめて、廃アンモニア水中のアンモニアを空気通路内の空気に放出することにより、空気中に放出されたアンモニアが前記空気通路内に導入される大量の空気によって希釈されて安全な低濃度のアンモニアガスを含む空気となって大気に放出され、かつ、公共水域へ放流可能な低濃度まで徐々に前記水槽内の廃アンモニア水中のアンモニア濃度が低下させられて浄化され前記廃アンモニア水が中和処理等の無害化処理することなく浄化処理されるように構成してなる廃アンモニア水の浄化装置を備え、また前記空気通路内に、前記除害装置において気液接触した空気を排出する排出管の外端部を開口せしめ、同排出管から空気通路内に排出されるアンモニアガスを含む空気を空気通路内を流過する大量の外気によって希釈して大気に放出するようにした構成のものとしてある。
以下、浄化装置の例を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
浄化塔1は下部に廃アンモニア水を貯留するための水槽2を備え、この水槽の上方における側面に空気入口3を有するとともに上部(図1では頂部)に空気出口4を有していて、空気入口3と同出口4にはそれぞれ開度制御用のダンパ3a、4aを設けてある。
なお、図1中の符号1aは水槽内に廃アンモニア水を供給するための供給口を示し、同供給口は開閉可能となっていて、廃アンモニア水の供給時に開かれる以外は常に閉止される。また、同図1中の符号1bはドレン口を示し、通常は閉止されているバルブ1cを開成することにより水槽内の水を外部に流出させることができるようになっている。
前記浄化塔1内の水槽2には、送水管5の一端が接続されていて、この送水管の他端はポンプ6とバルブ7を介して他端が浄化塔内上部に導入され、この浄化塔内に導入された送水管の部分に多数の散水ノズル8、8を設けてある。また、浄化塔1内における散水ノズルと水槽との間には、塔内の空気と散水ノズルからの水との気液接触を十分に行うことができるようにするための充填材9を収容してあるが、この充填材は設けない場合もある。
しかして前記空気出口4は、希釈空気入口10からブロア11を経て排気口12に至る通風ダクト13のブロア上流側の途中に接続されていて、前記希釈空気入口10には開閉制御用のダンパ10aを設けてあり、また排気口12にはアンモニアガス濃度センサ14を設けてある。
そしてアンモニアガス濃度センサ14は制御回路15に接続されていて、同制御回路からの制御信号線16、16が前記ポンプ6、ダンパ3a、4a、10aに接続されている。
次ぎに、上述した浄化装置の作用について説明する。
水槽2内に貯留された廃アンモニア水は、ポンプ6の駆動によって送水管5を経て散水ノズル8、8に送られて、これら散水ノズルから浄化塔1内に散布され、充填材9内を流下して水槽2内に滴下し、再び送水管で散水ノズルに送られて循環する。
また、ブロア11の駆動により、浄化筒1の空気入口3から塔内に流入した外気が充填材9内を上方へ向かって通過し、空気出口4から通風ダクト13内に流入して同ダクトの希釈空気入口10から流入する空気と混合されて排気口12から大気に放出される。
しかして、廃アンモニア水は浄化塔1内において空気入口3から同出口4へ流れる空気と気液接触し、廃アンモニア水中のアンモニアの一部がアンモニアガスとなって空気中に放出され、アンモニアガスを含む空気は通風ダクト13にて同ダクトの希釈空気入口10からの空気(外気)によって安全なアンモニア濃度にまで希釈されて排気口12から大気に放出される。
通風ダクト13の排気口12から放出される空気中のアンモニアガス濃度は、前記センサ14により常に監視され、同センサにより検出されるアンモニアガス濃度が予め設定された値よりも大であると、制御回路15からの指令によってポンプ6の回転数が低減されて排出空気中のアンモニア濃度を低下させる。
また、ポンプの回転数制御をする代わりに、ダンパ3a、4a、10aの開度を制御し、通風ダクト13における浄化塔からの空気に対する希釈空気入口10からの空気量を増加させて希釈割合を大ならしめ、排気口から大気に放出される空気中のアンモニア濃度を低下させる場合もある。
そして、浄化塔1内において空気と接触し、アンモニアガスが空気中に放出されてアンモニア濃度の若干低下した廃アンモニア水は充填材9から水槽2に滴下して戻され、廃アンモニア水中のアンモニア濃度はこの気液接触の繰り返しによって時間の経過とともに徐々に低下する。
廃アンモニア水中のアンモニア濃度が低下すると、通風ダクト13の排気口12から放出される空気のアンモニアガス濃度も低下するので、前記センサ14にて検出されるアンモニアガス濃度が予め設定された濃度以下となったら廃アンモニア水の浄化が終了したと判断し、ポンプ6およびブロア11の駆動を停止し、ドレン口1bから廃アンモニア水のサンプルを採取し、このサンプル中のアンモニア濃度を測定して公共水域への放流が可能であることを確認し、その後ドレン口から浄化後の安全な廃アンモニア水を放流する。
なお、浄化後の廃アンモニア水中のアンモニア濃度の測定に代えて、この廃アンモニア水のphや導電率からアンモニア濃度が低下したことを間接的に確認する検査を行う場合もあるし、ドレン口からのサンプル採取に代えて、水槽内に直接アンモニアセンサやphセンサ等のアンモニア濃度を直接あるいは間接的に検出するセンサを設ける場合もある。
上述した廃アンモニア水の浄化装置は、例えば気液接触によるアンモニアガスの回収を行うアンモニア除害装置を備えるアンモニア冷凍装置においてアンモニアの除害が行われた後、冷凍装置内に残された、アンモニアを高濃度に含む廃アンモニア水をこの冷凍装置内から抜き出して浄化装置の水槽2に移して浄化を行う構成のもの、すなわち冷凍装置とは独立した構成のものであり、このような構成のものの場合はアンモニア冷凍装置から廃アンモニア水を取り出せば、アンモニア冷凍装置は補修が済み次第運転をすぐに再開することができるというメリットがある。
本発明の冷凍装置は、上述した浄化装置の構成をアンモニア冷凍装置に組み込んで、アンモニア冷凍装置内において漏洩アンモニアガスの回収と、廃アンモニア水の浄化とを行うことができるように構成したものであり、以下に廃アンモニア水の浄化装置を備えるアンモニア冷凍装置の実施例を図2に示す具体例に基づいて説明する。
ケーシング21の上部には、ケーシング上面に開口する空気入口21aから同じくケーシング上面に開口する空気出口21bに至る空気通路22が形成されていて、この空気通路は入口側の下向部の下部と出口側の上向部の下部との間が横向部にて連絡する略U字状を呈しており、横向部の下面は中央部に向って下傾するドレンパンを兼ねる仕切板23によってケーシング内の下部と区画されていて、仕切板23の最下部にドレン口24が設けられている。
上記下向部内には、蒸発式凝縮器よりなる外気側熱交換器25が設けられていて、同熱交換器の上方における下向部内に散水ノズル26が設けられている。
また、上記空気出口21bには送風機27が設けられていて、送風機27の駆動により空気入口21aから空気通路22内に流入した空気は前記外気側熱交換器25を流過して空気出口21bから外部へ排出されるようになっている。
前記ケーシング21内の前記仕切板23で区画された下部には、四方弁44、圧縮機28、第1膨張弁29a、第2膨張弁29b、負荷側熱交換器30が設けられていて、四方弁44の操作により冷却運転と加熱運転が切り替えられる構成となっている。
なお、図3における四方弁44は冷却運転時の弁の連通状態を太線で示し、加熱運転時の弁の連通状態を破線で示してある。
より詳しくは、冷却運転時には圧縮機28の吐出側から送り出されたアンモニア冷媒ガスが四方弁44を経て外気側熱交換器25に送られて液化し、逆止弁45、第2膨張弁29bを経て負荷側熱交換器30に送られて蒸発し、負荷側熱交換器からの冷媒が四方弁44を経て圧縮機の吸入側に戻され、加熱運転時には圧縮機28の吐出側から送り出された冷媒ガスが四方弁44を経て負荷側熱交換器30に送られて液化し、逆止弁46、第1膨張弁29aを経て外気側熱交換器25に送られて蒸発し、外気側熱交換器からの冷媒が四方弁44を経て圧縮機の吸入側に戻されるように冷媒回路が構成されている。
上記負荷側熱交換器30は、冷媒の気化潜熱によってブラインや水等の冷熱媒体を冷却し、または圧縮機からの吐出ガスによって冷熱媒体を加熱し、負荷側熱交換器からの冷熱媒体は例えば被空調室に設けられた各空調用熱交換器31に供給されるようになっている。
また、前記ケーシング21の内底部には前記散水ノズル26に供給する水を蓄える水槽32を設けてあって、同水槽32内に一端が臨む送水管33の他端が送水ポンプ34を介して散水ノズル26に接続されている。
上記送水管33の水槽側端部にはフィルタ35が設けられており、また、送水管の途中における送水ポンプ34の下流側には浄化装置36が設けられていて、これらフィルタおよび浄化装置によって水中の不純物をできるだけ除去するようにしてある。
さらに、前記空気通路22の最下部におけるドレン口24に一端が接続された排水管37の他端が水槽32内に臨んでおり、この排水管の途中には後述する排水バルブ41を設けてあり、これら排水管と排水バルブで排水手段を構成してある。
なお、水槽32内への水の補給は給水管38によって適宜行なわれるようになっている。
また、前記排水管37の途中には前記排水バルブ41を設けてあって、同排水バルブは前記冷媒回路における冷却運転が行なわれている間は開かれているが、冷却運転が停止すると閉止され、再び冷却運転が開始される前に開成される構成のものとしてある。
なお、上記排水バルブ41は、後述する浄化運転時にも開かれる。
しかして、前記水槽32は仕切板47によって1次水槽32Aと2次水槽32Bに区画されていて、2次水槽からのオーバーフローが1次水槽に流入する構成となっており、前記排水管37の下端は2次水槽32B内に開口するように設けられている。
上記1次水槽32Aと2次水槽32B内にはそれぞれ1次送水管48と2次送水管49の一端が臨んでいて、各送水管の途中にはポンプ50と吸気手段たるエジェクタ51と気液混合手段たるスタティックミキサ52を備え、各送水管の他端には気液分離手段たる気液分離器53が設けられていて各気液分離器の液相は各水槽に臨み、1次送水管48側の気液分離器53の気相に一端が接続された送気管54の他端は2次送水管49側のスタティックミキサ52の吸気口に接続され、2次送水管49側の気液分離器53の気相に一端が接続された排出管55の他端排出口42がケーシング21外に臨んでいる。
なお、各送水管48、49の水槽側端にはそれぞれ不純物の流入を防止するためのフィルタ56が設けられている。
次ぎに、上述のように構成された冷凍装置の作用について説明する。
通常の冷却運転時には、前記排水バルブ41が開かれた状態で、前記送水ポンプ34、送風機27および圧縮機28が駆動される。
水槽32内の水は送水ポンプ34によって散水ノズル26から散布され、外気側熱交換器25を冷却して仕切板23に滴下し、ドレン口24から排水管37によって水槽32Bに戻される。
しかして圧縮機28から吐出された冷媒は、四方弁44を経て外気側熱交換器25に送られ、散水ノズル26から散布される水の蒸発潜熱で冷却されて液化し、逆止弁45により第1膨張弁29aをバイパスし、第2膨張弁29bにて減圧されて負荷側熱交換器30内で気化し、被空調室の空調用熱交換器31に供給されるブラインや水と熱交換し、四方弁44を経て圧縮機28へ戻される。
本実施例の冷凍装置は、上述した冷却運転以外に加熱運転も行なうことができるヒートポンプ式のものとしてあり、加熱運転時の作用について以下に説明する。
加熱運転時には、に外気側熱交換器25への散水が停止され、具体的には前記散水ポンプ34が常時停止され、かつ排水バルブ41が開かれた状態で、前記送風機27および圧縮機28が駆動される。
しかして圧縮機28から吐出された冷媒は、四方弁44を経て負荷側熱交換器30に送られ、外部の空調用熱交換器31から送られる水やブライン等の冷熱媒体と熱交換させられて液化し、逆止弁46により第2膨張弁29bをバイパスし、第1膨張弁29aにて減圧されて外気側熱交換器25内で気化し、空気通路22内を流過する外気と熱交換し、四方弁44を経て圧縮機28へ戻される。
しかして、冷媒回路からアンモニアが漏洩すると、ケーシング内のアンモニアセンサ57が漏洩を検知し、同センサからの信号により圧縮機28の運転が停止されるとともに、散水用の送水ポンプ34の駆動も停止され、また、負荷側熱交換器30や空調用熱交換器31へのブライン・水の循環も停止される。なお、送風機27は停止されない。
また、除害装置における送水管48、49のポンプ50、50が駆動され、1次送水管48により1次水槽32A内から吸入された水はエジェクタ51を経てスタティックミキサ52に送られ、このスタティックミキサにおいて上記エジェクタ51において導入されたケーシング内のアンモニアガスを含む空気と十分に攪拌混合され、空気中のアンモニアが水に溶解され、空気中のアンモニア濃度が低下させられる。
そしてスタティックミキサからの水と空気は気液分離器53において気相と液相に分離され、液相の水は1次水槽32Aに戻され、気相の空気は2次送水管49に送られる。なお、2次送水管49に送られる空気は1次水槽の水との接触によりケーシング内空気よりも十分にアンモニア濃度が低下している。
2次送水管49においては、2次水槽32Bからポンプ50により吸入された水中にエジェクタ51により、上述した1次送水管側気液分離器からの空気が導入され、これらがスタティックミキサ52で攪拌混合されて気液分離器53に送られ、液相は2次水槽に戻され、気相の空気すなわちさらにアンモニア濃度が低下した空気が排出管55によって排出口42からケーシング外における送風機27の入口側に排出され、さらに空気通路22内を流過する大量の外気によって希釈されて十分に安全であり、かつアンモニア臭気の殆どしないアンモニア濃度の空気となって放出される。
そして排出管から空気通路22内に流入した低濃度のアンモニアを含む空気は、送風機入口側の負圧により吸引されるとともに、送風機によって攪拌されて空気通路内に導入された新鮮外気と攪拌され、よりアンモニア濃度の低い安全な空気となって排出される。
なお、排出管からの空気と上記新鮮外気の攪拌をより充分に行なうことを目的として、送風機の羽根の角度をより攪拌作用の高いものに設定する場合もあるし、排出管の端部を分岐せしめて送風機の吸入側における複数箇所に排出口を開口せしめる場合もある。
ケーシング21内の空気は1次水槽32A側のエジェクタ51に吸引されるので、ケーシング内は負圧となり、ケーシング内の空気が前記排出管55を経ずに外部へアンモニアが高濃度のまま漏出するおそれはない。なお、ケーシング内には空気取入通気口43からの新鮮外気が導入され、アンモニアの漏洩がサービスマンによる補修等の処置を受けて止まっていればケーシング内の空気中のアンモニア濃度は徐々に減少する。
サービスマンによってアンモニア漏洩箇所の補修等の処置が完了すると、すなわちアンモニアの新たな漏洩がなくなるか極めて少なくなると、手動によって除害運転を停止し、同じく手動によって、水槽32内の除害用水すなわちアンモニアを高濃度に含む廃アンモニア水の浄化運転が行なわれる。
具体的には、送風機27の運転は継続し、除害装置におけるポンプ50、50の駆動を停止する。また、送水ポンプ34を駆動し、1次水槽32A内の廃アンモニア水を散水ノズル26、26から空気通路22内に散布する。
空気通路22内に散布された廃アンモニア水は水滴の状態で空気通路内を流過する新鮮外気と接触し、廃アンモニア水中に含まれるアンモニアが空気中に放散され、廃アンモニア水のアンモニア濃度が低下する。アンモニア濃度が低下した廃アンモニア水は仕切板23上に滴下してドレン口24に集められ、排水管37により2次水槽32Bに送られる。
2次水槽32B内の水は排水管からの水の流入に伴って、比較的アンモニア濃度の高い1次水槽32Aにオーバーフローし、1次水槽内のアンモニア濃度を希釈によって低下せしめ、再び送水管33、散水ノズル26、26によって空気通路22に送られる。
上述した冷凍装置の実施例では除害装置を1次送水管と2次送水管において気液の接触を行なう2段構成のものとしてあるが、この構成を1段のものとする場合や、3段以上のものとする場合もある。
本発明の装置によれば、冷媒回路から漏洩したアンモニアが水槽内の水に回収されて廃アンモニアが生成され、この廃アンモニア水が外気と気液接触させられることによって廃アンモニア水中のアンモニアが外気中に放出され、廃アンモニア水はそのアンモニア濃度が徐々に低下して、河川や海洋に放流できる安全な低濃度のアンモニア水に浄化される。
また、廃アンモニア水と気液接触してアンモニアガスを含んだ空気は大量の外気により充分に安全な低濃度にまで希釈されて大気に放出される。
したがって、有害な廃アンモニア水に対し、高額な費用が掛かる中和処理等の無害化処理を行うことなく確実に浄化処理を行うことができる。
本発明に係る浄化装置の実施例を示す縦断面図。 本発明に係る冷凍装置の実施例を示す縦断面図。
符号の説明
1 浄化塔
2 水槽
3 空気入口
4 空気出口
5 送水管
6 ポンプ
7 バルブ
8 散水ノズル
9 充填材
10 希釈空気入口
11 ブロア
12 排気口
13 通風ダクト
14 アンモニアガス濃度センサ
15 制御回路
16 制御信号線
21 ケーシング
22 空気通路
23 仕切板
24 ドレン口
25 外気側熱交換器
26 散水ノズル
27 送風機
28 圧縮機
29a 第1膨張弁
29b 第2膨張弁
30 負荷側熱交換器
31 空調用熱交換器
32 水槽
33 送水管
34 送水ポンプ
35 フィルタ
36 浄化装置
37 排水管
38 給水管
41 排水バルブ
42 排出口
43 空気取入口
44 四方弁
45、46 逆止弁
47 仕切板
48 1次送水管
49 2次送水管
50 ポンプ
51 エジェクタ
52 スタティックミキサ
53 気液分離器
54 送気管
55 排出管
56 フィルタ
57 アンモニアセンサ

Claims (2)

  1. アンモニアを冷媒とし、圧縮機、外気側熱交換器、負荷側熱交換器および膨張弁を備える冷媒回路を備え、前記外気側熱交換器を除く冷媒回路をケーシング内に設け、かつ、前記外気側熱交換器を、新鮮外気が導入される空気入口と、送風機を備える空気出口とを有する空気通路内に設けたアンモニア冷凍装置において、前記ケーシング内の空気と、ケーシング内に設けた水槽に貯留した水とを気液接触させることによって空気中のアンモニアを水に溶解させて除去するアンモニア冷凍装置用の除害装置を前記ケーシング内に備え、前記空気通路内に、前記水槽に一端を接続した送水管の他端が接続され、冷却運転時には冷媒の凝縮が行われる前記外気側熱交換器に前記水槽内の水を冷却用として散布する散水ノズルを設け、前記ケーシング内にアンモニアが漏洩し、この漏洩したアンモニアが前記除害装置によって水槽内に回収されると、水槽内の水にアンモニアが回収されることによって生成した廃アンモニア水を、前記散水ノズルから散布して空気通路内を流過する空気と気液接触せしめて、廃アンモニア水中のアンモニアを空気通路内の空気に放出することにより、空気中に放出されたアンモニアが前記空気通路内に導入される大量の空気によって希釈されて安全な低濃度のアンモニアガスを含む空気となって大気に放出され、かつ、公共水域へ放流可能な低濃度まで徐々に前記水槽内の廃アンモニア水中のアンモニア濃度が低下させられて浄化され前記廃アンモニア水が中和処理等の無害化処理することなく浄化処理されるように構成してなる廃アンモニア水の浄化装置を備えるアンモニア冷凍装置。
  2. 前記空気通路内に、前記除害装置において気液接触した空気を排出する排出管の外端部を開口せしめ、同排出管から空気通路内に排出されるアンモニアガスを含む空気を空気通路内を流過する大量の外気によって希釈して大気に放出するように構成してなる請求項1に記載のアンモニア冷凍装置。
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