JP3522922B2 - スタッドレス空気入りタイヤ - Google Patents

スタッドレス空気入りタイヤ

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JP3522922B2
JP3522922B2 JP29710195A JP29710195A JP3522922B2 JP 3522922 B2 JP3522922 B2 JP 3522922B2 JP 29710195 A JP29710195 A JP 29710195A JP 29710195 A JP29710195 A JP 29710195A JP 3522922 B2 JP3522922 B2 JP 3522922B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1259Depth of the sipe
    • B60C11/1263Depth of the sipe different within the same sipe
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C2011/1213Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷雪路上での走行
性能に優れるスタッドレス空気入りタイヤに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スパイクタイヤの使用が禁止されたのに
伴い、より優れたスタッドレスタイヤを求めて、トレッ
ドに関する種々の改良がなされてきた。
【0003】氷雪上を走行するスタッドレスタイヤのト
レッドは、複数の周方向に延びる主溝(3〜5本)と、
これらの主溝と交わる多数のラグ溝によって区別したブ
ロックタイプの陸部とし、また氷上性能を向上させるに
は、上記陸部に多数のサイプを設け、陸部のエッジ成分
を増加させることが有用である。
【0004】しかしながら、氷上での駆動・制動特性を
向上させるために、陸部を横断する横向きサイプを多数
設けると、陸部のエッジ成分は増加するものの、ブロッ
ク全体の剛性が低下し、特に高内圧、高荷重のもとで使
用されるトラック・バス用のような重荷重用タイヤにお
いては、ブロック欠けが生じ易い。
【0005】一方、乗用車用タイヤの場合は、コーナリ
ング時にサイプにより細区分された陸部要素の倒込みが
生じ、その結果、実接地面積が減少することによる、操
縦安定性の低下を招くこととなる。
【0006】しかし、主溝に片側のみ開いたサイプにお
いても、必要なエッジ効果を得ようとして多用すると、
不所望な陸部剛性の低下は避けることができない。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、サイプを多用しても陸部剛性を維持し、従って、耐
ブロック欠け、および操縦安定性に有利な、氷上性能に
優れるスタッドレス空気入りタイヤを提供することを目
的とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】発明者がサイプを設け
た場合のトレッド陸部の剛性を、両端部・中央部に分け
て詳細に調査した。その結果、陸部を横断するサイプを
必要なエッジ効果を得ようとして本数を多く配置する
と、陸部の中央部に比べて両端部の剛性が予想以上に低
下し、また、主溝に開く一端から、他方の主溝に面した
陸部の端縁近傍まで延びるサイプを同様に設けた場合に
おいては、上記剛性は改善されることが分かった。
【0009】そこで、上記の様な剛性的に有利な、主溝
に開く一端から、他方の主溝に面した陸部の端縁近傍ま
で延びるサイプを組み合わせて、特に氷上性の駆動・制
動特性を改良することとした。
【0010】また、上記のようなサイプとしては、直線
・波形・ジグザグのみならず、実施例のようなフック型
やフォーク型のようなサイプ、またはその組み合わせも
適宜用いられる。
【0011】しかし、上記のようなサイプを多数組み合
わせると、上記のような剛性的に有利なサイプを用いて
いるにもかかわらず、従来の陸部を横断するサイプより
剛性が向上しない場合があることが判明した。
【0012】
【課題を解決するための手段】発明者が詳細に検討した
ところ、上記のようなサイプを多数組み合わせた場合に
は、陸部の両端部に比べて中央部のサイプの総投影長さ
が長くなり、従来の検討とは異なり、陸部の中央部の剛
性が両端部の剛性に比べて低くなっていることが判明し
た。以上より、サイプの総投影長さが長い箇所の剛性を
向上すれば、サイプの本数及び長さを減じることなく、
全体的な剛性も改善できると考えた。
【0013】そこで、通常発熱性を向上させるために用
いられる、キャップ&ベースのトレッド2層構造をもち
いて、サイプを配置した陸部における、サイプの総投影
長さが短い箇所に比してサイプの総投影長さが長い箇所
のほうが、軟ゴムに対する硬ゴムの体積の割合が高い構
造を用いれば、剛性の低下も抑制でき、その結果、特に
氷上において相反する駆動・制動特性と操縦安定性、ブ
ロック欠けの問題を一挙に解決することができる。
【0014】請求項1に記載の発明は、上記事実に鑑み
てなされたものであって、左右一対の環状サイドウォー
ルに跨がる円筒状トレッドに、サイプを有する複数のブ
ロック状陸部を備えたスタッドレス空気入りタイヤであ
って、前記トレッドは、少なくとも2層の硬度の異なる
トレッドゴムから構成され、前記サイプを配置したブロ
ック状陸部における前記サイプの総投影長さが短い箇所
に比して、前記サイプの総投影長さが長い箇所のほう
が、前記トレッドゴムにおいて、軟ゴムに対する硬ゴム
の体積の割合が高いことを特徴としている。
【0015】次に請求項1に記載のスタッドレス空気入
りタイヤの作用を説明する。本発明のスタッドレス空気
入りタイヤでは、サイプの総投影長さが短い箇所に比し
て、サイプの総投影長さが長い箇所のほうが、トレッド
ゴムにおいて、軟ゴムに対する硬ゴムの体積の割合が高
いため、サイプの形成によるブロック剛性の低下が硬ゴ
ムの存在によって補われ、ブロック状陸部のブロック剛
性が確保される。
【0016】なお、トレッド表層に軟らかいゴムを配置
し、その内方に硬いゴムが配置すれば、トレッド表層の
軟らかいゴムが氷雪路面上に存在する微妙な凹凸によく
なじんで接地性が向上し、大きな駆動力及び制動力を得
ることができる。
【0017】また、硬いゴムがブロック状陸部のブロッ
ク剛性を高めるので、ブロック状陸部の倒れ込みを抑制
して操縦安定性を確保することができ、また、ブロック
欠けを防止することができる。
【0018】したがって、特に氷上において、相反する
駆動・制動特性と、操縦安定性、ブロッ欠けの問題を一
挙に解決することが可能となる。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスタッドレス空気入りタイヤにおいて、前記ブロック
状陸部のタイヤ軸方向のタイヤ周方向に沿った一端か
ら、ブロック状陸部を軸方向に3つの領域に分けたとき
の一端側の端部領域を実質的にタイヤ軸方向に沿って通
り、一端側の端部領域と中央領域との境界付近で複数に
分岐し、分岐した分岐要素が中央領域を通って他方の端
部領域と中央領域との境界付近まで延びる第1サイプ
と、前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向のタイヤ周方向
に沿った他端から、他端側の端部領域を通って中央領域
へ実質的に軸方向に沿って延びる第2サイプと、を有す
ることを特徴としている。
【0020】次に請求項2に記載のスタッドレス空気入
りタイヤの作用を説明する。請求項2に記載のスタッド
レス空気入りタイヤでは、ブロック状陸部にタイヤ周方
向に沿った両端から互いに対向して延びる第1サイプ及
び第2サイプを備えている。このため、ブロック状陸部
の中央領域では複数の分岐要素と第2サイプによって細
区分された陸部要素が形成され、一方、ブロック状陸部
の端部領域では第1または第2のサイプによって2つに
区分されるに止まる。したがって、ブロック状陸部の中
央部では長大なエッジ成分が得られ、一方、端部領域は
必要なブロック剛性が維持できる。
【0021】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のスタッドレス空気入りタイヤにおいて、前記ブ
ロック状陸部のタイヤ軸方向のタイヤ周方向に沿った一
端からブロック状陸部を軸方向に3つの領域に分けたと
きの一端側の端部領域と中央領域とを実質的に軸方向に
沿って延びる伸延要素及び、一方が他端側の端部領域と
中央領域との境界付近で折り返され他方が中央領域内で
終端する折り返し要素を有するフック状第1サイプと、
前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向のタイヤ周方向に沿
った他端から他端側の端部領域と中央領域とを実質的に
軸方向に沿って延びる伸延要素及び、一方が一端側の端
部領域と中央領域との境界付近で折り返され他方が中央
領域内で終端する折り返し要素を有するフック状第2サ
イプと、を有することを特徴としている。
【0022】次に請求項3に記載のスタッドレス空気入
りタイヤの作用を説明する。請求項3に記載のスタッド
レス空気入りタイヤでは、ブロック状陸部にタイヤ周方
向に沿った両端から互いに対向して延びるフック状第1
サイプ及び第2サイプを備えている。このため、ブロッ
ク状陸部の中央領域では伸延要素と折り返し要素によっ
て細区分された陸部要素が形成され、一方、ブロック状
陸部の端部領域では第1または第2のサイプの伸延要素
に区分されるに止まる。したがって、ブロック状陸部の
中央部では長大なエッジ成分が得られ、一方、端部領域
は必要なブロック剛性が維持できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下に本発明のスタッドレス空気入
りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図4にしたがって
説明する。
【0024】本実施形態のスタッドレス空気入りタイヤ
はトラック・バス用であり、その骨格は、例えば、スチ
ールコードを、タイヤの赤道面と実質状直交する向きに
配列したプライの1枚、または小数枚からなるラジアル
カーカスを両サイドウォール間に配置し、このラジアル
カーカスのクラウン部周上に、スチールコード等の非伸
長性コードを赤道面に対し浅い角度で傾斜配列した層の
複数枚、通常4枚を、それらのコードが交差するように
重ね合わせている。
【0025】なお、ラジアルカーカスは1対のビードコ
ア間にトロイド状をなして跨がっており、ベルト層のタ
イヤ径方向外側にはトレッドが配置されている。
【0026】本実施形態のスタッドレス空気入りタイヤ
は、図1に示すように、左右一対のサイドウォール(図
示せず)に跨がる円筒状のトレッド12に、複数の周方
向主溝14と複数のラグ溝16によって区画された、ブ
ロック状陸部18を複数備えている。
【0027】図2に示すように、ブロック状陸部18に
は、サイプ20とサイプ21とが形成されている。
【0028】サイプ20は、一方の周方向主溝14に面
した一端18Aから他方の周方向主溝14に向かってほ
ぼ軸方向(矢印A方向)に沿ってこのブロック状陸部1
8を軸方向に3つの領域に分けたときの端部領域24と
中央領域22との境界位置まで延びる端縁要素20A
と、この端縁要素20Aの先端からタイヤ周方向(矢印
B方向)に二手に分岐し、点Pの位置でタイヤ軸方向
(矢印A方向)に屈折して中央領域22内を他方の端部
領域24との境界位置まで延びる一対の分岐要素20B
を備えている。
【0029】一方、サイプ21は、他方の周方向主溝1
4に面した他端18Bから一方の周方向主溝14に向か
ってほぼ軸方向に沿って延びて中央領域22の中央部分
を越えた位置で終端している。なお、サイプ20及びサ
イプ21は共に周方向主溝14よりも浅く形成されてい
る。
【0030】この結果、ブロック状陸部18は、端部領
域24においては周方向長さがほぼ等しい2つの陸部要
素24A、中央領域22においては4つの陸部要素22
Aに細分化されている。
【0031】ここで、ブロック状陸部18の端部領域2
4のタイヤ軸方向に沿った方向の端部領域幅WS は、ブ
ロック状陸部18のタイヤ軸方向に沿った方向の全幅W
の1/9〜1/3、従って、中央領域22のタイヤ軸方
向に沿った方向の中央領域幅WC は、ブロック状陸部1
8のタイヤ軸方向に沿った方向の全幅Wの1/3〜7/
9とすることが好ましい。
【0032】図3及び図4に示すように、本実施形態の
トレッド12はベースゴム26及びキャップゴム30か
らなるキャプ・ベース構造となっている。
【0033】ここで、ベースゴム26はキャップゴム3
0よりもゴム硬度が高く設定されており、ブロック状陸
部18は、サイプが形成されたことによるブロック剛性
の低下を補うために、サイプを配置したブロック状陸部
18におけるサイプの総投影長さが短い箇所に比してサ
イプの総投影長さが長い箇所のほうが、硬いベースゴム
26の体積の割合が高くなるように構成されている。本
実施形態では、硬いベースゴム26が、サイプが多数形
成されているブロック状陸部18の中央部分に凸状に入
り込んで体積の割り合いを多くしている。なお、本実施
形態では、キャップゴム30のゴム硬度(JISスプリ
ング硬さ(A型))は60°、ベースゴム26のゴム硬
度は65°である。
【0034】本実施形態のスタッドレス空気入りタイヤ
では、中央領域22に複数本のサイプが形成されている
が、この部分ではベースゴム26の占める割合が多く、
硬いベースゴムがブロック状陸部18のブロック剛性の
低下を補うので、ブロック状陸部18のブロック剛性が
確保される。このため、トラック・バス用のような重荷
重用タイヤにおいてはブロック欠けを防止することがで
き、乗用車用タイヤにおいてはコーナリング時にサイプ
により細区分された陸部要素の倒込みが抑制されるの
で、操縦安定性が確保される。
【0035】なお、ベースゴム26を軟らかく、キャッ
プゴム30を硬くしても良く、この場合には、中央部分
でキャップゴム30の占める割合を多くすれば良い。 [第2の実施形態]以下に本発明の適用されたトラック
・バス用スタッドレス空気入りタイヤの第2の実施形態
を図5にしたがって説明する。なお、前述した実施形態
と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0036】前記第1の実施形態では、分岐要素20B
が点Pの位置でタイヤ軸方向に屈折していたが、第2の
実施形態では、図5に示すように分岐要素20Bがタイ
ヤ軸方向に丸みをもって屈曲して中央領域22に延長さ
れている。 [第3の実施形態]以下に本発明の適用されたトラック
・バス用スタッドレス空気入りタイヤの第3の実施形態
を図6にしたがって説明する。なお、前述した実施形態
と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0037】前記第1の実施形態では、サイプがストレ
ート形状であったが、第3の実施形態では、図6に示す
ようにサイプが丸みを持ったウェーブ形状とされたもの
である。 [第4の実施形態]以下に本発明の適用されたトラック
・バス用スタッドレス空気入りタイヤの第4の実施形態
を図7にしたがって説明する。なお、前述した実施形態
と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0038】図7に示すように、第4の実施形態のブロ
ック状陸部18には、タイヤ周方向中央部に配置され一
端18Aから他端18Bに向かってほぼ軸方向(矢印A
方向)に沿って延びるサイプ40と、このサイプ40に
連結され互いに逆向きに配置された一対のL字状のサイ
プ42を備えている。サイプ42は、サイプ40の端部
領域24と中央領域22との境界位置からタイヤ周方向
に沿って延び、点Pの位置でタイヤ軸方向に屈曲して中
央領域22内を他方の端部領域24へ向かって延びてい
る。 [第5の実施形態]以下に本発明の適用されたトラック
・バス用スタッドレス空気入りタイヤの第5の実施形態
を図8にしたがって説明する。なお、前述した実施形態
と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0039】図8に示すように、第5の実施形態のブロ
ック状陸部18は、一端18Aから他端18Bに向かっ
てほぼ軸方向(矢印A方向)に沿って延び、他端18B
側の端部領域24と中央領域22との境界位置で終端す
る要素44Aと、この要素44Aの一端18A側の端部
領域24と中央領域22との境界位置からタイヤ周方向
に沿って延び、点Pで折曲してタイヤ軸方向に沿って他
端18B側の端部領域24と中央領域22との境界位置
で終端するL字状の要素44Bとから構成されるサイプ
44が備えると共に、このサイプ44と逆向きに形成さ
れたサイプ46を備えている。
【0040】なお、ブロック状陸部18のタイヤ周方向
両端部には、中央領域22に対応する部分のラグ溝16
の底が隆起したプラットフォーム48が一体的に連結し
ており、その位置を中心とするブロック状陸部18の中
央領域22のタイヤ周方向剛性を向上させている。 [第6の実施形態]以下に本発明の適用されたトラック
・バス用スタッドレス空気入りタイヤの第6の実施形態
を図9にしたがって説明する。なお、前述した実施形態
と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0041】図9に示すように、第6の実施形態のブロ
ック状陸部18には、前述した第1の実施形態のサイプ
20と略同一形状のサイプ50と、このサイプ50とは
逆向きに配置されたサイプ52を備えている。なお、サ
イプ50の一方の分岐要素50B及び、サイプ52の一
方の分岐要素52Bは、他方のサイプと交わらないよう
に端部領域24と中央領域22との境界近傍で終端して
いる。これにより、本実施形態のブロック状陸部18
は、端部領域24が2つ、中央領域22が5つの陸部要
素に細区分されている。 [第7の実施形態]以下に本発明の適用されたトラック
・バス用スタッドレス空気入りタイヤの第7の実施形態
を図10にしたがって説明する。なお、前述した実施形
態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0042】図10に示すように、第7の実施形態のブ
ロック状陸部18には、前記第4の実施形態(図7参
照)と同様のサイプ40と、サイプ42を変形したサイ
プ54が形成されている。
【0043】サイプ54は、端部領域24と中央領域2
2との境界位置から90°よりも浅い角度で所定寸法延
び、その後点Pの位置でタイヤ軸方向に折曲して中央領
域22内を他方の端部領域24へ向かって延びている。
【0044】また、プラットフォーム48は、サイプ5
4の折曲部分と対向する位置に設けられている。 [第8の実施形態]以下に本発明の適用されたトラック
・バス用スタッドレス空気入りタイヤの第8の実施形態
を図11及び図12にしたがって説明する。なお、前述
した実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0045】図11に示すように、第8の実施形態のブ
ロック状陸部18には、他端18Bまで延長された分岐
要素20Bを有したサイプ20を備えている。
【0046】本実施形態のサイプ20は、サイプ深さが
一定ではなく、図12に示すように、分岐要素20Bの
他端18B側の一定範囲が一定の深さで浅くなってい
る。これにより、サイプ端のサイプ幅の広がりが防止さ
れ、細区分された陸部要素の倒れ込みを防止することが
できる。
【0047】なお、サイプ深さは、図13に示すように
ブロック端に向かって除々に浅く形成しても良い。 [第9の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車用
スタッドレス空気入りタイヤの第9の実施形態を図14
にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一
構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0048】図14に示すように、第9の実施形態のブ
ロック状陸部18には、フック状のサイプ56及びサイ
プ58が形成されている。
【0049】サイプ56は、ブロック状陸部18の一端
18Aから他端18Bに向かってほぼ軸方向(矢印A方
向)に沿って他端18B側の端部領域24と中央領域2
2との境界位置まで延びる要素56Aと、この要素56
Aの先端からタイヤ周方向に沿って延びる短尺の要素5
6Bと、要素56Aと平行に配置され要素56Bの先端
から一端18A側へ戻る方向に延びる要素56Cとから
構成されている。なお、サイプ58は、サイプ56と逆
向きの形状である。
【0050】このため、ブロック状陸部18は、端部領
域24においてはタイヤ周方向に2つに、中央領域22
においてはタイヤ周方向に5つの実質上等しい長さの陸
部要素に細区分されている。 [第10の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第10の実施形態を図
15にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0051】ブロック状陸部18には、フック状のサイ
プ62及びサイプ64が形成されている。
【0052】サイプ62は、ブロック状陸部18の一端
18Aから他端18Bに向かってほぼ軸方向(矢印A方
向)に沿って他端18B側の端部領域24と中央領域2
2との境界付近まで延びる要素62Aと、この要素62
Aの先端に接続される半円弧状の要素62Bと、要素6
2Aと平行に配置され要素62Bの先端から一端18A
側へ戻る方向に延びてブロック状陸部18のタイヤ軸方
向中央部分で終端する要素62Cとから構成されてい
る。なお、サイプ64は、サイプ62と逆向きの形状で
ある。 [第11の実施形態]以下に本発明の適用されたトラッ
クバス用スタッドレス空気入りタイヤの第11の実施形
態を図16にしたがって説明する。なお、前述した実施
形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0053】図16に示すように、第11の実施形態の
ブロック状陸部18には、サイプ66及びサイプ68が
形成されている。
【0054】サイプ66は、一端18Aから端部領域2
4と中央領域22との境界位置まで傾斜して延びる要素
66Aと、この要素66Aの先端から他端18B側の端
部領域24まで延びる要素66Bと、要素66Bの先端
から他端18B側の端部領域24と中央領域22との境
界位置まで要素66Aと同方向に傾斜して延びる要素6
6Cと、要素66Cの先端から一端18A側へ所定寸法
延びて終端する要素66Dとから構成されている。一
方、サイプ68は、サイプ66とは逆向きの形状であ
る。なお、サイプ66の要素66Dの先端とサイプ68
の要素68Dの先端との間にはスペースSが設けられて
いる。 [第12の実施形態]以下に本発明の適用されたトラッ
クバス用スタッドレス空気入りタイヤの第12の実施形
態を図17にしたがって説明する。なお、前述した実施
形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0055】図17に示すように、第12の実施形態の
ブロック状陸部18は、前記第11の実施形態の変形例
であり、ブロック状陸部18のタイヤ周方向両端に端部
領域24と対向するようにプラットフォーム48を設け
たものである。 [第13の実施形態]以下に本発明の適用されたトラッ
クバス用スタッドレス空気入りタイヤの第13の実施形
態を図18乃至図20にしたがって説明する。なお、前
述した実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0056】図18に示すように、第13の実施形態の
ブロック状陸部18には、サイプ70及びサイプ72が
形成されている。
【0057】サイプ70は、一端18Aから他端18B
側の端部領域24と中央領域22との境界位置まで延び
る要素70Aと、この要素70Aの先端からタイヤ周方
向に延びる短尺の要素70Bと、要素70Bの先端から
一端18Aまで延びる要素70Cとから構成されて、略
コ字状を呈している。
【0058】一方、サイプ72は、サイプ70とは逆向
きの形状である。このため、ブロック状陸部18は、端
部領域24ではタイヤ周方向に3つに、中央領域22に
おいてはタイヤ周方向に5つの実質上等しい長さの陸部
要素に細区分されている。
【0059】なお、本実施形態では、サイプ70及びサ
イプ72のサイプ深さが一定ではなく、図19に示すよ
うに、サイプ70はタイヤ周方向中央寄りの端部の一定
範囲が一定の深さで浅くなっており、サイプ72も図示
は省略するがサイプ70と同様にタイヤ周方向中央寄り
の端部の一定範囲が一定の深さで浅くなっている。これ
により、サイプ端のサイプ幅の広がりが防止され、細区
分された陸部要素の倒れ込みが抑制されている。
【0060】なお、サイプ深さは、図20に示すように
ブロック端に向かって除々に浅く形成しても良い。 [第14の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第14の実施形態を図
21にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0061】図21に示すように、第14の実施形態の
ブロック状陸部18には、サイプ74、サイプ76、サ
イプ78及びサイプ80がタイヤ周方向に所定寸法離間
して形成されている。
【0062】サイプ74は、他端18Bから端部領域2
4と中央領域22との境界位置まで傾斜して延びる要素
74Aと、この要素74Aの先端からタイヤ軸方向に沿
って一端18A側の端部領域24と中央領域22との境
界位置まで延びる要素74Bから構成されている。な
お、サイプ80は、サイプ74とは逆向きの形状であ
る。
【0063】一方、サイプ76は、一端18Aからタイ
ヤ軸方向に沿って他端18B側へ延びる短尺の要素76
Aと、この要素76Aの先端から端部領域24と中央領
域22との境界位置付近まで傾斜して延びる一対の要素
76Bと、要素76Bの先端からタイヤ軸方向に沿って
他端18B側の端部領域24と中央領域22との境界位
置まで延びる一対の要素76Cとから構成されている。
なお、サイプ78は、サイプ76とは逆向きの形状であ
る。
【0064】このため、ブロック状陸部18は、端部領
域24においてはタイヤ周方向に3つに、中央領域22
においてはタイヤ周方向に7つの陸部要素に細区分され
ている。 [第15の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第15の実施形態を図
22にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0065】図22に示すように、第15の実施形態の
ブロック状陸部18には、サイプ82、サイプ84、サ
イプ86及びサイプ88が形成されている。
【0066】サイプ86は、他端18Bからタイヤ軸方
向に沿って一端18A側へ延びる短尺の要素86Aと、
この要素86Aの先端から互いに離れる方向に傾斜して
延びる一対の要素86Bと、要素86Bの先端からタイ
ヤ軸方向に沿って一端18A側の端部領域24と中央領
域22との境界位置まで延びる一対の要素86Cとから
構成されており、ブロック状陸部18のタイヤ周方向中
央部に配置されている。
【0067】また、サイプ84もブロック状陸部18の
タイヤ周方向中央部に配置され、一端18Aから他端1
8B側へタイヤ軸方向に沿って直線状に延び、このサイ
プ84はサイプ86の要素86Aの手前で終端してい
る。
【0068】サイプ82はサイプ86のタイヤ周方向一
方の側に配置され、サイプ88はサイプ86のタイヤ周
方向他方の側に配置されており、サイプ82は他端18
Bから一端18A側の端部領域24と中央領域22との
境界位置までタイヤ軸方向に沿って直線状に延びてお
り、サイプ88は、一端18Aから他端18B側の端部
領域24と中央領域22との境界位置までタイヤ軸方向
に沿って直線状に延びている。 [第16の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第16の実施形態を図
23にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0069】第16の実施形態のブロック状陸部18
は、前述した第15の実施形態の変形例である。図23
に示すように、第16の実施形態のブロック状陸部18
には、第15の実施形態と同様のサイプ84及びサイプ
86が形成されている。また、サイプ86のタイヤ周方
向一方には、第14の実施形態と同様のサイプ80が形
成されており、サイプ86のタイヤ周方向他方にはサイ
プ80と対称形状であるサイプ90が形成されている。 [第17の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第17の実施形態を図
24にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0070】図24に示すように、第17の実施形態の
ブロック状陸部18には、タイヤ周方向の中間部に前述
した第15の実施形態と同様のサイプ86が形成されて
いると共に、サイプ86と逆向きに形成されたサイプ9
2が形成されており、サイプ92及びサイプ86は、互
いに干渉しないようにタイヤ周方向に所定寸法ずらして
配置されている。
【0071】また、プラットフォーム48が、中央領域
22と対向する位置に設けられている。 [第18の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第18の実施形態を図
25にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0072】図25に示すように、第18の実施形態の
ブロック状陸部18には、前述した第17の実施形態と
同様のサイプ92及びサイプ86が形成されていると共
に、前述した第15の実施形態と同様のサイプ82及び
他端18Bからサイプ82とは逆向きに延びるサイプ9
4が形成されている。
【0073】ここで、サイプ92及びサイプ86は、タ
イヤ周方向に所定寸法離間して配置され、サイプ84は
サイプ86の要素86Cの間に配置され、サイプ94は
サイプ92の要素92Cの間に配置されている。
【0074】また、プラットフォーム48が、中央領域
22と対向する位置に設けられている。 [第19の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第19の実施形態を図
26にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0075】図26に示すように、第19の実施形態の
ブロック状陸部18には、前述した第14の実施形態と
同様のサイプ76及びサイプ78が形成されていると共
に、前述した第15の実施形態と同様のサイプ82及び
サイプ88が形成されている。 [第20の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第20の実施形態を図
27にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0076】図27に示すように、第20の実施形態の
ブロック状陸部18には、フック状のサイプ96、サイ
プ98、サイプ100及びサイプ102が形成されてい
る。
【0077】サイプ96は、ブロック状陸部18の他端
18Bから一端18Aに向かってほぼ軸方向(矢印A方
向)に沿って一端18A側の端部領域24と中央領域2
2との境界位置まで延びる要素96Aと、この要素96
Aの先端からタイヤ周方向に沿って延びる短尺の要素9
6Bと、要素96Aと平行に配置され要素96Bの先端
から他端18B側へ戻る方向に延びる要素96Cとから
構成されている。なお、サイプ102は、サイプ96と
逆向きの形状である。
【0078】一方、サイプ98は、ブロック状陸部18
の一端18Aから他端18Bに向かってほぼ軸方向(矢
印A方向)に沿って他端18B側の端部領域24と中央
領域22との境界位置まで延びる要素98Aと、この要
素98Aの先端からタイヤ周方向に沿って延びる短尺の
要素98Bと、要素98Aと平行に配置され要素98B
の先端から一端18A側へ戻る方向に延びる要素98C
とから構成されている。なお、サイプ100は、サイプ
98と逆向きの形状である。 [第21の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第21の実施形態を図
28にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0079】図28に示すように、第21の実施形態の
ブロック状陸部18には、タイヤ周方向中央部に第4の
実施形態と同様のサイプ40が形成され、サイプ40の
タイヤ周方向両側には、それぞれ前述した第10の実施
形態と同様のフック状のサイプ62及びサイプ64が形
成されている。 [第22の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第22の実施形態を図
29にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0080】図29に示すように、第22の実施形態の
ブロック状陸部18には、タイヤ周方向中間部に第4の
実施形態と同様のサイプ40が形成され、サイプ40の
タイヤ周方向両側には、それぞれ前述した第9の実施形
態と同様のフック状のサイプ56及びサイプ58が形成
されている。
【0081】また、プラットフォーム48が、中央領域
22と対向する位置に設けられている。 [第23の実施形態]以下に本発明の適用された乗用車
用スタッドレス空気入りタイヤの第23の実施形態を図
30にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0082】図30に示すように、第23の実施形態の
ブロック状陸部18には、タイヤ周方向中間部に第15
の実施形態と同様のサイプ84が形成されている。
【0083】サイプ84のタイヤ周方向一方には前述し
た第9の実施形態のサイプ56と略同一形状のフック状
のサイプ104及び同じく第9の実施形態のサイプ58
と略同一形状のフック状のサイプ106が形成されてお
り、タイヤ周方向他方には、サイプ104と逆向きのサ
イプ108及びサイプ106と逆向きのサイプ110が
形成されている。
【0084】なお、サイプ104,106,108,1
10の先端は、ブロック状陸部18のタイヤ軸方向中央
部で終端している。 [試験例]本発明の効果を確かめるために、本発明の適
用されたトラック・バス用のタイヤ1種及び比較例タイ
ヤ5種を用い(サイズ11R22.5)、氷上制動テス
ト、ブロック欠けテスト及びウエット性能テストを行っ
た。
【0085】さらに、本発明の適用された乗用車用のタ
イヤ2種及び比較例タイヤ4種を用い(185/70R
13)、氷上制動テスト、ウエット性能テスト及び操縦
安定性テストを行った。 (試験方法)氷上制動テスト:テストタイヤを実車に装
着し、氷結した特設コース上を20km/hの速度で走行中
に急ブレーキをかけ(ロック状態)、その地点から停止
地点までの距離を測定した。
【0086】ブロック欠けテスト:実車にてアスファル
ト舗装路を平均時速60km/hで20000km走行し、ブ
ロック欠けの有無を目視にて調べた。
【0087】ウエット性能テスト:ウエット路面をテス
トドライバーが運転し、フィーリングにより評価した。
【0088】操縦安定性テスト:乾燥路をテストドライ
バーが運転し、フィーリングにより評価した。
【0089】トラック・バス用のスタッドレス空気入り
タイヤのテスト結果は以下の表1に、乗用車用のスタッ
ドレス空気入りタイヤのテスト結果は以下の表2に示
す。
【0090】次に、テストに用いたトラック・バス用の
スタッドレス空気入りタイヤの説明をする。
【0091】本発明タイヤ1:第1の実施形態(図1乃
至図4参照)で説明したスタッドレス空気入りタイヤで
ある。
【0092】比較例タイヤ1:図31に示すように、サ
イプ40のみが形成されたブロック状陸部18を備えた
スタッドレス空気入りタイヤであり、ベースゴム26は
図32及び図33に示すように、ブロック状陸部18内
に凸に盛り上がっているものである。
【0093】比較例タイヤ2:図34に示すように、一
端18Aから他端18B側の端部領域24と中央領域2
2との境界位置までタイヤ軸方向に沿って延びるサイプ
112と、他端18Bから一端18A側の端部領域24
と中央領域22との境界位置までタイヤ軸方向に沿って
延びるサイプ114とが形成されたブロック状陸部18
を備えたスタッドレス空気入りタイヤである。
【0094】比較例タイヤ3:図35に示すように、タ
イヤ周方向中央部に設けられて他端18Bから延びるサ
イプ114と、このサイプ114のタイヤ周方向両側に
設けられて一端18Aから延びる一対のサイプ112
と、が形成されたブロック状陸部18を備えたスタッド
レス空気入りタイヤである。
【0095】比較例タイヤ4:本発明タイヤ1と同一の
サイプが形成されているが、トレッドが一層(キャップ
のみ)とされたスタッドレス空気入りタイヤである。
【0096】比較例タイヤ5:比較例タイヤ1と同一の
サイプが形成されているが、トレッドが一層(キャップ
のみ)とされたスタッドレス空気入りタイヤである。
【0097】なお、本発明タイヤ1及び比較例タイヤ1
〜5の各タイヤは、トレッド12(ブロック状陸部1
8)以外の構造は全て同一である。また、各タイヤのブ
ロック状陸部18の寸法は、タイヤ幅方向に沿った方向
の全幅Wが30mm、タイヤ周方向に沿った方向の長さL
が23mmである。また、周方向主溝14の溝深さは20
mm、ラグ溝16の溝深さは15mmである。一方、サイプ
20の深さは10mm、サイプ20のサイプ幅は0.5mm
である。
【0098】また、各タイヤともキャップゴム30のゴ
ム硬度(JISスプリング硬さ(A型))は60°、ベ
ースゴム26のゴム硬度は65°である。
【0099】次に、テストに用いた乗用車用のスタッド
レス空気入りタイヤの説明をする。本発明タイヤ2:第
14の実施形態(図21参照)で説明したスタッドレス
空気入りタイヤである。
【0100】本発明タイヤ3:第20の実施形態(図2
7参照)で説明したスタッドレス空気入りタイヤであ
る。
【0101】比較例タイヤ6:図36に示すように、2
本のサイプ112と2本のサイプ114とが交互に形成
されたブロック状陸部18を備えたスタッドレス空気入
りタイヤである。なお、ベースゴム26は図37及び図
38に示すように、ブロック状陸部18内に凸に盛り上
がっているものである。
【0102】比較例タイヤ7:図39に示すように、3
本のサイプ112と3本のサイプ114とが交互に形成
されたブロック状陸部18を備えたスタッドレス空気入
りタイヤである。
【0103】比較例タイヤ8:本発明タイヤ3と同一の
サイプが形成されているが、トレッドが一層(キャップ
のみ)とされたスタッドレス空気入りタイヤである。
【0104】比較例タイヤ9:比較例タイヤ6と同一の
サイプが形成されているが、トレッドが一層(キャップ
のみ)とされたスタッドレス空気入りタイヤである。
【0105】なお、本発明タイヤ2,3及び比較例タイ
ヤ6〜9の各タイヤは、トレッド12(ブロック状陸部
18)以外の構造は全て同一である。
【0106】各タイヤのブロック状陸部18の寸法は、
タイヤ幅方向に沿った方向の全幅Wが20mm、タイヤ周
方向に沿った方向の長さLが25mmである。また、周方
向主溝14の溝深さは10mm、ラグ溝16の溝深さは1
0mmである。一方、サイプ20の深さは7mm、サイプ2
0のサイプ幅は0.3mmである。また、各タイヤともキ
ャップゴム30のゴム硬度(JISスプリング硬さ(A
型))は50°、ベースゴム26のゴム硬度は60°で
ある。
【0107】
【表1】
【0108】氷上ブレーキ性能の欄の数値は、測定値を
逆数に変換し、比較例1を基準とする指数で示してお
り、数値が大きい程氷上ブレーキ性能に優れる。
【0109】ウエット性能の欄の数値は、比較例タイヤ
1を基準とする指数で示しており、数値の大きいものほ
どウエット性能に優れていることを示す。
【0110】
【表2】
【0111】氷上ブレーキ性能の欄の数値は、測定値を
逆数に変換し、比較例6を基準とする指数で示してお
り、数値が大きい程氷上ブレーキ性能に優れる。
【0112】ウエット性能の欄の数値は、比較例タイヤ
6を基準とする指数で示しており、数値の大きいものほ
どウエット性能に優れていることを示す。
【0113】操縦安定性能の欄の数値は、比較例タイヤ
6を基準とする指数で示しており、数値の大きいものほ
ど操縦安定性能に優れていることを示す。
【0114】上記試験の結果から、本発明の適用された
乗用車用の空気入りタイヤは氷上の駆動・制動特性と操
縦安定性とを両立できることが証明された。また、本発
明の適用されたトラック・バス用の空気入りタイヤは、
氷上の駆動・制動特性が向上できると共にブロック欠け
を防止できることが証明された。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスタッド
レス空気入りタイヤは上記の構成としたので、エッジ成
分を多くしてもブロック状陸部の剛性が維持できるた
め、氷上性能の向上と、その場合に懸念されたブロック
欠け及び操縦安定性の低下の問題を一挙に解決できる、
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのトレッドの平面図である。
【図2】第1の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の平面図である。
【図3】図2に示すブロックの3−3線断面図である。
【図4】図2に示すブロックの4−4線断面図である。
【図5】第2の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の平面図である。
【図6】第3の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の平面図である。
【図7】第4の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の平面図である。
【図8】第5の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の斜視図である。
【図9】第6の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の平面図である。
【図10】第7の実施形態に係るスタッドレス空気入り
タイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図11】第8の実施形態に係るスタッドレス空気入り
タイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図12】図11に示すブロック状陸部の12−12線
断面図である。
【図13】他の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の断面図である。
【図14】第9の実施形態に係るスタッドレス空気入り
タイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図15】第10の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図16】第11の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図17】第12の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図18】第13の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図19】図18に示すブロック状陸部の19−19線
断面図である。
【図20】他の実施形態に係るスタッドレス空気入りタ
イヤのブロック状陸部の断面図である。
【図21】第14の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図22】第15の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図23】第16の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図24】第17の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図25】第18の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図26】第19の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図27】第20の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図28】第21の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図29】第22の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図30】第23の実施形態に係るスタッドレス空気入
りタイヤのブロック状陸部の平面図である。
【図31】比較例タイヤ1のブロック状陸部の平面図で
ある。
【図32】図31に示すブロック状陸部の32−32線
断面図である。
【図33】図31に示すブロック状陸部の33−33線
断面図である。
【図34】比較例タイヤ2のブロック状陸部の平面図で
ある。
【図35】比較例タイヤ3のブロック状陸部の平面図で
ある。
【図36】比較例タイヤ6のブロック状陸部の平面図で
ある。
【図37】図36に示すブロック状陸部の37−37線
断面図である。
【図38】図36に示すブロック状陸部の38−38線
断面図である。
【図39】比較例タイヤ7のブロック状陸部の平面図で
ある。
【符号の説明】
18 ブロック状陸部 20 サイプ 21 サイプ 26 ベースゴム 30 キャップゴム 56 サイプ 58 サイプ 62 サイプ 64 サイプ 66 サイプ 68 サイプ 74 サイプ 76 サイプ 78 サイプ 80 サイプ 84 サイプ 86 サイプ 90 サイプ 96 サイプ 98 サイプ 100 サイプ 102 サイプ 104 サイプ 106 サイプ 108 サイプ 110 サイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/00,11/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の環状サイドウォールに跨がる
    円筒状トレッドに、サイプを有する複数のブロック状陸
    部を備えたスタッドレス空気入りタイヤであって、 前記トレッドは、少なくとも2層の硬度の異なるトレッ
    ドゴムから構成され、 前記サイプを配置したブロック状陸部における前記サイ
    プの総投影長さが短い箇所に比して、前記サイプの総投
    影長さが長い箇所のほうが、前記トレッドゴムにおい
    て、軟ゴムに対する硬ゴムの体積の割合が高いことを特
    徴とするスタッドレス空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向のタ
    イヤ周方向に沿った一端から、ブロック状陸部を軸方向
    に3つの領域に分けたときの一端側の端部領域を実質的
    にタイヤ軸方向に沿って通り、一端側の端部領域と中央
    領域との境界付近で複数に分岐し、分岐した分岐要素が
    中央領域を通って他方の端部領域と中央領域との境界付
    近まで延びる第1サイプと、 前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向のタイヤ周方向に沿
    った他端から、他端側の端部領域を通って中央領域へ実
    質的に軸方向に沿って延びる第2サイプと、 を有することを特徴とする請求項1に記載のスタッドレ
    ス空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向のタ
    イヤ周方向に沿った一端からブロック状陸部を軸方向に
    3つの領域に分けたときの一端側の端部領域と中央領域
    とを実質的に軸方向に沿って延びる伸延要素及び、一方
    が他端側の端部領域と中央領域との境界付近で折り返さ
    れ他方が中央領域内で終端する折り返し要素を有するフ
    ック状第1サイプと、 前記ブロック状陸部のタイヤ軸方向のタイヤ周方向に沿
    った他端から他端側の端部領域と中央領域とを実質的に
    軸方向に沿って延びる伸延要素及び、一方が一端側の端
    部領域と中央領域との境界付近で折り返され他方が中央
    領域内で終端する折り返し要素を有するフック状第2サ
    イプと、 を有することを特徴とする請求項1に記載のスタッドレ
    ス空気入りタイヤ。
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