JP3522703B2 - 磁気測定装置及び磁気測定方法 - Google Patents

磁気測定装置及び磁気測定方法

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JP3522703B2
JP3522703B2 JP2001050294A JP2001050294A JP3522703B2 JP 3522703 B2 JP3522703 B2 JP 3522703B2 JP 2001050294 A JP2001050294 A JP 2001050294A JP 2001050294 A JP2001050294 A JP 2001050294A JP 3522703 B2 JP3522703 B2 JP 3522703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の存在を確
認するため又は被検体の存在量を把握するため、被検体
を移動させることにより生じる磁場変化を測定する磁気
測定装置及び磁気測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、従来の磁気測定装
置Sは、加振機1により振動が与えられる振動棒2に被
検体Tを取付け、被検体Tの周囲に励磁用電磁石M及び
この励磁用電磁石Mにより磁化された被検体Tが振動し
ているときの誘起電圧を検出する検出コイルCと、検出
した誘起電圧を増幅する増幅器3と、振動棒2の振幅を
検出する振幅検出器4と、被検体Tが振動することによ
り生じる誘起電圧を抽出する位相検波器5とを備えて構
成される。従来の磁気測定装置Sによれば、被検体Tに
特定の動作を与えることができ、被検体Tの動作により
生じた誘起電圧を抽出する。このような振動型の磁気測
定装置Sとしては、特開平5−172922号公報記載
のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の磁気
測定装置Sにあっては、励磁用電磁石Mの検出コイルC
が直径数mm以上であるため、被検体Tの大きさが直径
数百nm〜数十μmであるとき、検出コイルCの有効断
面積に対して被検体Tの断面積が小さすぎて被検体Tに
よる磁場変化を測定することが極めて困難になるという
問題がある。また、被検体Tに振動を与える振動棒2の
体積が被検体Tの体積に比べ圧倒的に大きく、振動棒2
の振動により生じるノイズが検出した誘起電圧に反映さ
れてしまうという問題がある。この問題は、特に被検体
Tが強磁性体以外の微弱な磁性体であるとき顕著にな
る。更に、検出コイルCの抵抗から生じる熱のノイズが
検出値に加わる。熱のノイズは、一定でないため検出値
は複雑な値となり、そこから目的とする誘起電圧を抽出
することは極めて困難になる。また、従来の振動型の磁
気測定装置Sでは、被検体Tが液体中に分散している物
質の測定は困難であるという問題がある。液体中に分散
している物質は、与えられた振動とブラウン運動により
液体全体として磁性状態が平均化されてしまい被検体個
々の磁性を区別することが困難であることに因る。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、被検体の移動により生じた磁場変化を高精
度に測定する磁気測定装置及び磁気測定方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、被検体を移動させるこ
とにより生じる磁場変化を測定する磁気測定装置におい
て、上記被検体を、該被検体と異なる屈折率の媒体中で
移動可能に保持した状態で該被検体にレーザを照射可能
に支持するステージと、レーザ光源からのレーザを走査
し、上記ステージに支持された被検体にレーザを集光さ
せ該レーザの光放射圧により該被検体を捕捉するととも
に該捕捉した被検体を移動させる捕捉移動手段と、該捕
捉移動手段により上記被検体が移動しているとき生じる
磁場変化をスクイドで検出するスクイド磁場検出手段と
を備えた構成とした。媒体中の被検体にレーザが照射さ
れると、媒体と被検体との屈折率の違いからレーザによ
る被検体の捕捉が可能になる。捕捉された被検体を、捕
捉移動手段でレーザを走査して移動させる。被検体が磁
化されていれば、被検体が移動することにより磁場が変
化し、その変化をスクイドが高精度に検出してスクイド
磁場検出手段が出力する。従って、種々の標識として作
用する磁化物質を被検体として利用すれば、被検体の有
無、存在割合を高精度に測定できる。また、必要に応
じ、上記スクイド磁場検出手段が検出した磁場変化に係
る磁気信号から上記被検体が移動することにより生じた
磁場変化を抽出する磁場変化抽出手段を備えた構成とし
た。磁場変化抽出手段にて、検出した磁場変化の磁気信
号から外部磁場の影響を取り除き被検体の移動により生
じた磁場変化が抽出される。更に、必要に応じ、上記捕
捉移動手段を、レーザ自身の照射位置を2次元移動させ
る2次元移動制御部を備えた構成とした。被検体を捕捉
する際、または捕捉した被検体を移動する際にレーザを
走査し易くする。更にまた、必要に応じ、上記ステージ
を、上記被検体を支持する支持本体と、該支持本体を3
次元移動させる3次元移動制御部とを備えた構成とし
た。レーザの集光位置に応じて、ステージを上下左右に
移動して被検体を捕捉し易い状態にする。
【0006】また、必要に応じ、上記捕捉移動手段を、
レーザをレーザ進行方向に沿って回転させる偏光部を備
えた構成とした。捕捉した被検体は、捕捉するレーザが
偏光すると回転するので磁場変化を誘発させ易い。更
に、必要に応じ、上記偏光部を、レーザをスルー可能に
設けた構成とした。被検体に応じて、レーザを偏光させ
る。特に被検体が異方性体の場合には、回転させること
により3次元配置が変化し磁場変化を誘発させ易い。更
にまた、必要に応じ、上記捕捉移動手段で捕捉された被
検体を映像化する映像化手段を備えた構成とした。被検
体の捕捉状態を観察し、被検体の大きさや移動距離の把
握が可能になる。更に、必要に応じ、上記スクイド磁場
検出手段を、差動型スクイドを備えた構成とした。差動
型スクイドは、磁場変化の測定値から地磁気の影響を払
拭させる。更にまた、必要に応じ、上記ステージを上記
被検体を該被検体と異なる屈折率の媒体中に移動可能に
保持する保持体を支持するよう構成し、該保持体を上記
被検体を含んだ液体をスライドガラスとカバーガラスと
の間に保持するプレパラートで構成した。被検体が指定
領域内に保持されるのでレーザの走査領域が制限され、
被検体の捕捉が容易になる。また、必要に応じ、上記被
検体に磁場を印加する磁場印加手段を設けた構成とし
た。被検体が磁化されていなくても、磁場印加手段で磁
化して磁場変化の測定を可能にする。更に、磁場中で磁
性体を移動させると、スクイドと磁場印加手段との間の
空間の磁気抵抗が変化することから磁気信号が検出さ
れ、被検体の透磁率が測定可能になる。更に、必要に応
じ、少なくとも上記被検体と上記スクイド磁場検出手段
とを外部磁場からシールドする磁気シールドを備えた構
成とした。磁気シールドは、外部磁場から被検体とスク
イド磁場検出手段とを遮蔽し、磁気測定における外部磁
場によるノイズを低減する。
【0007】本発明の他の技術的手段は、被検体を移動
させることにより生じる磁場変化を測定する磁気測定方
法において、上記被検体を、該被検体と屈折率の異なる
媒体中で移動可能に保持した状態で該被検体にレーザを
照射可能に支持し、上記レーザを走査し、支持された該
被検体に該レーザを集光させ該レーザの光放射圧により
該被検体を捕捉するとともに捕捉した該被検体を移動さ
せ、上記被検体が移動したときに生じる磁場変化をスク
イドで検出した構成とした。被検体と媒体との屈折率が
異なることから、レーザが照射されると被検体には光放
射圧が作用する。光放射圧により捕捉された被検体は、
レーザが移動すると捕捉された状態でともに移動する。
被検体が移動したときの磁場変化はスクイドにより高い
精度で測定される。また、必要に応じ、上記捕捉を、レ
ーザの焦点位置にて行なうようにした構成とした。媒体
よりも被検体の屈折率が高いとき、被検体には照射され
たレーザの焦点方向に捕捉力が働き捕捉が行なわれる。
更に、必要に応じ、上記被検体に、上記捕捉可能な屈折
材をコーティングした構成とした。被検体の屈折率が媒
体よりも低くても、媒体より屈折率が高い屈折材を被検
体にコーティングすれば、被検体には照射されたレーザ
の焦点方向に捕捉力が働き捕捉が行なわれる。
【0008】更にまた、必要に応じ、上記捕捉を、レー
ザの閉じた軌跡内にて行なうようにした構成とした。媒
体よりも被検体の屈折率が低いとき、被検体には照射さ
れたレーザの焦点から遠ざかる方向に反発力が働くの
で、被検体をレーザの軌跡で閉じ込めるようにレーザを
周回して捕捉が行なわれる。また、必要に応じ、上記被
検体に、上記捕捉可能な反射材をコーティングした構成
とした。意図的に、被検体をレーザの軌跡で閉じ込める
ようにした捕捉が可能になる。更に、必要に応じ、上記
媒体に、粘性の高い液体を用いて捕捉した上記被検体以
外の被検体の動作を抑制した構成とした。捕捉した被検
体以外の動作が抑制されるので、捕捉した被検体が移動
したときの磁場変化には、周囲の物質の移動による影響
が少なくなる。更にまた、必要に応じ、上記捕捉した被
検体を回転させた構成とした。被検体が回転すると磁場
変化を誘発させ易い。また、必要に応じ、スクイドで検
出した磁場変化に係る磁気信号から上記被検体が移動し
たことにより生じた磁場変化を抽出した構成とした。外
部磁場の影響を除去した値を取出した。更に、必要に応
じ、上記捕捉した被検体を映像化した構成とした。被検
体の捕捉状態を観察し、被検体の大きさや移動距離の把
握が可能になる。更にまた、必要に応じ、上記被検体を
抗原に結合する磁性抗体とした構成とした。抗原に結合
している磁性抗体の検出が可能になる。抽出した抗原に
結合している磁性抗体を検出することにより抗原抗体反
応の有無を確認でき、かつ抗原の量も測定できる。ま
た、必要に応じ、上記被検体をDNAに結合する磁性遺
伝子とした構成とした。DNAに結合している磁性遺伝
子の検出が可能になる。例えば、採取した血液中の所定
の病原性遺伝子に磁性標識を与え、その遺伝子と結合す
るDNAを含むDNA識別子に血液を接触させて、その
結合の有無を磁気測定で調べればその遺伝子の有無を容
易に確認できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る磁気測定装置及び磁気測定方法を説
明する。尚、実施の形態に係る磁気測定方法は、実施の
形態に係る磁気測定装置によって実現されるので、本装
置の作用の説明において説明する。尚また、上記と同様
のものには同一の符号を付して説明する。図1に示すよ
うに、磁気測定装置Sは、被検体Tを、被検体Tと屈折
率の異なる媒体w中で移動可能に保持した状態で被検体
Tにレーザを照射可能に支持するステージ10と、レー
ザ光源からのレーザを走査し、ステージ10に支持され
た被検体Tにレーザを集光させレーザの光放射圧により
被検体Tを捕捉するとともに捕捉した被検体Tを移動さ
せる捕捉移動手段20と、捕捉移動手段20により被検
体Tが移動しているとき生じる磁場変化をスクイドで検
出するスクイド磁場検出手段30と、スクイド磁場検出
手段30が検出した磁場変化に係る磁気信号から被検体
Tが移動することにより生じた磁場変化を抽出する磁場
変化抽出手段40と、被検体Tに磁場を印加する磁場印
加手段50とを備えて構成している。磁気測定の対象で
ある被検体Tは、磁化可能なものであればよく、直径数
百nm〜数十μmの磁気微粒子でも測定可能である。媒
体wは、粘性が低くかつ屈折率が低い水を用いた。媒体
wとしては、捕捉している被検体T以外の被検体(被検
体以外の物質も含む)のブラウン運動等を低減させるた
めに、グリセリンを加えた(10%〜50%)水溶液を
使用してもよい。水溶液を適切な濃度に調整することに
よってS/N比が向上する。ステージ10は、被検体T
を支持する支持本体11と、支持本体11を3次元移動
させる3次元移動制御部12とを備え、被検体Tを被検
体Tと屈折率の異なる媒体w中に移動可能に保持する保
持体hを支持している。保持体hは、被検体Tを含んだ
媒体wをスライドガラスgsとカバーガラスgcとの間
に保持するプレパラートとした。保持体hは、支持本体
11に固定している。
【0010】捕捉移動手段20は、被検体Tの捕捉を行
なう赤外光レーザの赤外光源21と、赤外光レーザの照
射位置を2次元移動させる2次元移動制御部22と、赤
外光レーザの光束の巾や焦点位置を調整する際に参照光
として利用できる可視光レーザの可視光源23と、赤外
光レーザと可視光レーザの出力調整を行なうNDフィル
タ24と、赤外光レーザと可視光レーザとの照射位置を
合わせるビームスプリッタ25と、照射するレーザ(赤
外光レーザ,可視光レーザ)の光束の巾や焦点位置を調
整するレンズ26及びアイリス27と、被検体Tと相対
する対物レンズ28とを備えている。赤外光源21は、
発する赤外光レーザを被検体Tに照射した際に被検体T
が吸収するエネルギーが小さい波長であるものが好まし
い。具体的にはCW−Nd:YAG(Yttrium
Alminium Garnet)レーザ(波長λ:1
064nm)を用いた。LD励起YAGレーザは、発熱
が少なく取り扱いが容易である。2次元移動制御部22
は、ガルバノミラー22aとガルバノミラー制御部22
bとを備えている。ガルバノミラー22aは、X軸方向
の変位を行なうX軸走査用ミラーとY軸方向の変位を行
なうY軸走査用ミラーとを備えており赤外光レーザの照
射位置を2次元移動させることができる。ガルバノミラ
ー制御部22bは、X軸走査用ミラーとY軸走査用ミラ
ーとを制御し、赤外光レーザの照射動作,走査範囲,照
射回数等をプログラム制御する。また、ガルバノミラー
制御部22bの制御情報は参照信号として磁場変化抽出
手段40に出力される。また、捕捉移動手段20は、被
検体Tを映像化する映像化手段60とレーザ光を対物レ
ンズ28へ伝達するミラーm,Dを備える。映像化手段
60は、CCDカメラであり対物レンズ28を介して被
検体Tを映像化する。ミラーDはダイクロイックミラー
であり所定の波長を反射または透過する機能を有する。
ここでは、レーザ光源側からのレーザを反射し、被検体
T側からの反射光を透過している。対物レンズ28とし
て開口数(NA)が1.0〜1.4程度の油または水浸
型レンズを用いると捕捉を安定に行なうことができる。
【0011】スクイド磁場検出手段30は、一定の電流
でバイアスされているスクイドリングと磁束を感知しス
クイドリングに伝達するピックアップコイルとスクイド
リングに一定の電流が流れるように磁束をフィードバッ
クするフィードバックコイルと、これらを低温に保持す
るデュアとを備えたスクイド部31と、磁束のフィード
バック量を制御して磁気信号として出力する磁束ロック
部32とを備えている。スクイドを用いた磁場変化の測
定精度は現存する磁気センサーの中で最も感度が高く、
10fT程度の微弱な磁場を検出することが可能であ
る。ピックアップコイルが差動型(差動型スクイド)に
なっているグラジオメータを使用すると同一距離とみな
される地磁気等のノイズをキャンセルできるので、高価
な磁気シールドルームが無くても被検体Tによる磁場変
化を抽出し易い。また、最近の高温超伝導材料でつくら
れたスクイドを使用すると、液体窒素による冷却が可能
となり、冷却コストが安く手軽である。また、被検体T
とスクイド磁場検出手段30とを外部磁場からシールド
する磁気シールドXが設けられている。磁場変化抽出手
段40は、参照信号により捕捉した被検体Tのプレパラ
ートにおける座標とその座標における磁気信号とを対応
させることにより被検体Tが生じさせた磁場変化を抽出
し出力する。磁場印加手段50は、円筒形の電磁石とコ
イルとで形成され、磁性体である被検体Tが磁化されて
いない場合に磁場を形成して被検体Tを磁化する。被検
体Tは捕捉中磁化されていればよく、被検体Tの材質に
応じて捕捉前に磁場を印加する場合(硬磁性物質)と捕
捉中磁場を印加する場合(軟磁性物質)とがある。
【0012】従って、この実施の形態に係る磁気測定装
置Sによれば、図2に示す工程で被検体Tの磁気測定が
行なわれる。 (予備測定)被検体Tの測定と同一環境において、基準
物質(予め磁気物性が把握されている物質)を用いたプ
レパレートを作成し、被検体Tを用いる際と同じ操作
(同じ捕捉方法及び移動径路)をして磁場変化を測定し
た(図2(0)参照)。基準物質による磁場変化の測定
値は実測定において外部磁場の影響を考慮する際に利用
する。 (ビーム調整)可視光レーザを照射し、実際照射する赤
外光レーザの出力,光束,焦点位置を定めるための照射
調整を行なった(図2(a)参照)。赤外光レーザの出
力は赤外光レーザが通過する物体(NDフィルタ24,
ビームスプリッタ25,レンズ26,アイリス27,対
物レンズ28)によって減衰されるので所望の減衰比が
生じるように構成され、光束はレンズを介してアイリス
27に供給されて所定の巾にされ、焦点位置は入射光と
対物レンズ28の焦点により決められる。赤外光レーザ
はその軌跡を容易に観察することができないので、上記
の如く予め軌跡を目認できる可視光レーザを用いて照射
調整を行なった。可視光レーザは赤外光レーザのビーム
成形の調整にのみ利用した。なお、CCDカメラは赤外
光レーザを受光する機能を有する。 (プレパレーション)被検体Tを液体に入れたプレパラ
ートを作成して台座に設置した(図2(b)参照)。溶
媒をカバーガラスgcとスライドガラスgsで挟んで被
検体Tの移動域が特定されるので、操作が容易になる。
【0013】(捕捉走査)赤外光レーザを照射し、ガル
バノミラー22aでプレパラート上を走査し被検体Tの
捕捉を行なった(図2(c)参照)。捕捉方法は以下の
2種類がある。被検体Tの屈折率(n0)が媒体wの屈
折率(n1)より大きい場合には、走査する赤外光レー
ザのスポットに被検体Tが集まり、赤外光レーザの焦点
f(エネルギーの集中箇所)に捕捉が行なわれる(捕捉
A)。捕捉Aは、図3に示すように、いわゆる光ピンセ
ットといわれる作用であり、赤外光レーザの軌跡は、媒
体wより屈折率の大きい物質に入る際、物質の中心方向
に曲げられる。このとき、光子の運動量保存によりレー
ザ光の入点の接線の垂直の方向に力Fa,Fbが作用す
る。同様に、赤外光レーザが物質から媒体wに出る際に
も出点の接線の垂直の方向に力Fc,Fdが作用する。
これらの力の合力Fは、赤外光レーザの焦点fに向かう
ように作用する。物質は、この合力Fの作用により、焦
点f方向に捕捉されることになる。被検体Tの屈折率
(n0)が媒体wの屈折率(n1)より小さい場合に
は、走査する赤外光レーザのスポットから被検体Tが弾
かれるので、捕捉目的とする被検体TをCCDカメラで
確認して、被検体Tを赤外光レーザで周回しながら軌跡
域を狭めて赤外光レーザの軌跡に閉じ込めることにより
捕捉が行なわれる(捕捉B)。捕捉Bは、図4に示すよ
うに、光ピンセットの反発作用を利用したものであり、
合力Fは赤外光レーザの焦点から遠ざかる方向に作用す
るため、その反発力を利用して軌跡内に閉じ込めて捕捉
する。被検体Tの屈折率(n0)が不明の場合には、先
ず捕捉Aの方法により捕捉走査を行なう。赤外光レーザ
の走査によって被検体Tの捕捉ができない場合には、捕
捉Bの方法により被検体Tの捕捉を行なう。
【0014】(磁気測定)捕捉(捕捉A,捕捉B)した
被検体Tを移動させることにより生じる磁場変化を測定
した(図2(d)参照)。図5に示すように、赤外光レ
ーザの照射位置を所定の速度で動かせば、被検体Tは捕
捉された状態で移動する。磁化されている被検体Tが移
動するとピックアップコイルに磁束が鎖交する。磁束が
鎖交するピックアップコイルには鎖交密度に応じて電流
が流れる。ピックアップコイルに流れる電流が発生する
磁束はスクイドにカップリングし、スクイドリングでは
流れる電流が変化する。磁束ロック部32はスクイドリ
ングに流れる電流を一定にするため磁束制御を行なって
おり、その磁束フィードバック量が磁気信号に変換され
る。 (データの抽出)磁気信号と参照信号とが磁場変化抽出
手段40に供給され、位相検波法により外部磁場の影響
を除去して被検体Tの移動位置と磁気信号とのタイミン
グを合わせて、被検体Tの移動によって生じた磁場変化
を抽出した。
【0015】尚、上記実施の形態に係る磁気測定方法に
おいて、予め被検体Tの屈折率(n0)が既知の場合に
は、所定の捕捉方法のみを行なえばよい。また、意図的
に被検体Tを屈折率のわかっている屈折材でコーティン
グすれば、所定の捕捉方法で被検体を捕捉することがで
きる。具体的には、媒体wより屈折率が大きいか小さ
く、吸収による発熱が少ない屈折材が用いられる。ま
た、被検体Tを媒体wの無い状態、即ち真空に位置させ
るようにプレパレーションしても同様に捕捉走査及び磁
気測定を行なうことができる。
【0016】次に、本発明の他の実施の形態に係る磁気
測定装置及び磁気測定方法を説明する。尚、他の実施の
形態に係る磁気測定方法は、他の実施の形態に係る磁気
測定装置によって実現されるので、本装置の作用の説明
において説明する。尚また、上記と同様のものには同一
の符号を付して説明する。図6に示すように、磁気測定
装置Sは、偏光部70を赤外光レーザ走路のガルバノミ
ラー22aの前に設けたこと以外は前述した実施の形態
の磁気測定装置Sと同様に構成した。偏光部70は、レ
ーザの直線偏光をλ/4偏光させて円偏光に変換するフ
ィルタを用いた。偏光部70は、必要に応じレーザをス
ルーさせることができ赤外光レーザの偏光性を直線偏光
または円偏光に変えることができる。偏光部70にてレ
ーザ光を回転させれば、図7に示すように、捕捉Aで捕
捉した被検体Tを回転させることができる。このこと
は、被検体Tが異方性形状を呈する場合に有効になる。
異方性形状の被検体Tは、捕捉状態により回転させれ
ば、位置変化に伴って磁場に与える影響を変化させる。
一方、等方性形状の場合は回転力が発生しない。
【0017】従って、この他の実施の形態に係る磁気測
定装置によれば、以下のようにして被検体Tの磁気測定
が行なわれる。(予備測定)〜(プレパレーション)ま
での操作は、実施の形態に係る磁気測定装置と同様に行
なった。(捕捉走査)は、被検体Tを回転させるため捕
捉Aの方法にて行なう。そのため、被検体Tの屈折率
(n0)に関係することなく被検体Tを捕捉できるよう
に被検体Tを高屈折率の物質(非磁性体)でコーティン
グした。捕捉走査は、前述した捕捉Aの方法と同様であ
る。但し、異方性形状の被検体Tを回転させることで位
置が変わるように捕捉することが必要である。 (磁気測定)捕捉した被検体Tに照射している赤外光レ
ーザを偏光部70に通して赤外光レーザを回転させた。
捕捉されている被検体Tは、赤外光レーザが回転偏光す
ることによりそれと同一の回転方向へ回転運動を行な
う。この回転運動により生じた磁場変化を前述した磁気
測定と同様に抽出した。このとき、位相検波の参照信号
は、CCDカメラで被検体Tの回転速度を求めて位相検
波器から発生させてもよい。
【0018】尚、上記他の実施の形態に係る磁気測定方
法において、被検体Tの捕捉は赤外光レーザを回転させ
ないで行なったが、赤外光レーザを回転させて捕捉して
もよい。
【0019】図8には、本発明の磁気測定方法による応
用例が示される。この場合は、被検体Tを抗原xに結合
する磁性抗体としている。磁性抗体は、磁性微粒子に所
定の抗体yを修飾させたものである。所定の抗原抗体反
応を施した後、抗原xを有する細胞Cを抽出して磁気測
定を行なった(図8(a)参照)。抗原xを有する細胞
Cを赤外光レーザで捕捉して細胞Cに結合している磁性
抗体の磁気測定をすれば、抗原抗体反応の有無や細胞当
たりの抗原抗体反応の割合を調べることができる(図8
(b)参照)。
【0020】図9には、本発明の磁気測定方法による他
の応用例が示される。この場合は、被検体TをDNAに
結合する磁性遺伝子としている。磁性遺伝子は、所定の
遺伝子gに磁性微粒子を修飾させたものである(図9
(a)参照)。例えば、採取した血液中の所定の遺伝子
gに磁性微粒子を修飾する処理を施し、この血液と所定
の遺伝子gを認識するDNA識別子Zとを接触させれば
よい。DNA識別子Zは、例えばガラスビーズまたはポ
リスチレンを用いた微粒子(パウダ状)であり、所定の
遺伝子gが結合する領域を備えている。従って、血液と
DNA識別子Zとを接触させれば、DNA識別子Zの所
定域に磁性遺伝子が結合する(図9(b)参照)。この
DNA識別子Zの磁気測定を行なうことで、磁性遺伝子
の有無を判別することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気測定
装置によれば、被検体を、被検体と異なる屈折率の媒体
中で移動可能に保持した状態で被検体にレーザを照射可
能に支持するステージと、レーザ光源からのレーザを走
査し、ステージに支持された被検体にレーザを集光させ
レーザの光放射圧により被検体を捕捉するとともに捕捉
した被検体を移動させる捕捉移動手段と、捕捉移動手段
により被検体が移動しているとき生じる磁場変化をスク
イドで検出するスクイド磁場検出手段とを備えたので、
光ピンセットによるノイズが抑制された捕捉移動作用と
スクイドによる高い検出精度で特定した被検体が移動し
たとき生じる磁場変化を高い精度で測定することができ
る。また、スクイド磁場検出手段が検出した磁場変化に
係る磁気信号から被検体が移動することにより生じた磁
場変化を抽出する磁場変化抽出手段を備えた場合には、
被検体の移動により生じた磁場変化を抽出することがで
きる。更に、捕捉移動手段を、レーザ自身の照射位置を
2次元移動させる2次元移動制御部を備えて構成した場
合には、捕捉走査及び捕捉した被検体の移動を容易に行
なうことができる。更にまた、ステージを、被検体を支
持する支持本体と、支持本体を3次元移動させる3次元
移動制御部とを備えて構成した場合には、レーザ自身の
照射位置を移動させることなく支持本体を3次元移動さ
せてレーザの照射位置を調整することができる。
【0022】また、捕捉移動手段を、レーザをレーザ進
行方向に沿って回転させる偏光部を備えて構成した場合
には、捕捉した被検体を回転させることによって生じる
磁場変化を測定することができる。更に、偏光部を、レ
ーザをスルー可能に設けた場合には、レーザの偏光状態
を選択可能にして磁場変化を測定することができる。更
にまた、捕捉移動手段で捕捉された被検体を映像化する
映像化手段を備えた場合には、捕捉対象の確認や捕捉状
態を観察可能にして磁気測定の効率を高めることができ
る。更に、スクイド磁場検出手段を、差動型スクイドを
備えて構成した場合には、地磁気等の定常的な外部磁場
の影響を払拭することができ磁気測定精度を高めること
ができる。更にまた、ステージを被検体を被検体と異な
る屈折率の媒体中に移動可能に保持する保持体を支持す
るよう構成し、保持体を被検体を含んだ液体をスライド
ガラスとカバーガラスとの間に保持するプレパラートで
構成した場合には、被検体の捕捉範囲が限定され捕捉が
容易になり、磁気測定の効率を高めることができる。ま
た、被検体に磁場を印加する磁場印加手段を設けた場合
には、磁化されていない被検体でも測定時に磁化して磁
気測定を可能にすることができる。更に、少なくとも被
検体とスクイド磁場検出手段とを外部磁場からシールド
する磁気シールドを備えた場合には、測定対象とする被
検体の磁気測定を高精度で行なうことができる。
【0023】本発明の磁気測定方法によれば、被検体
を、被検体と屈折率の異なる媒体中で移動可能に保持し
た状態で被検体にレーザを照射可能に支持し、レーザ源
からのレーザを走査し、支持された被検体にレーザを集
光させレーザの光放射圧により被検体を捕捉するととも
に捕捉した被検体を移動させ、被検体が移動したときに
生じる磁場変化をスクイドで検出したので、被検体の捕
捉及び移動によるノイズを抑えた状態で磁場変化を高精
度に測定することができる。また、捕捉を、レーザの焦
点位置にて行なうようにした場合には、捕捉を容易に行
なうことができる。更に、被検体に、捕捉可能な屈折材
をコーティングした場合には、レーザの焦点位置での捕
捉をすることができる。
【0024】更にまた、捕捉を、レーザの閉じた軌跡内
にて行なうようにした場合には、レーザの焦点位置で捕
捉できない被検体でも捕捉することができる。また、被
検体に、捕捉可能な反射材をコーティングした場合に
は、被検体にレーザを照射しないで捕捉することができ
る。更に、媒体に、粘性の高い液体を用いて、捕捉した
被検体以外の被検体の動作を抑制した場合には、測定対
象とする被検体の磁気測定を高精度に行なうことができ
る。更にまた、捕捉した被検体を回転させた場合には、
磁場変化が誘発し易くなり磁気測定を容易に行なうこと
ができる。また、スクイドで検出した磁場変化に係る磁
気信号から被検体が移動したことにより生じた磁場変化
を抽出した場合には、外部磁場の影響に依らない被検体
による磁場変化を得ることができる。更に、捕捉された
被検体を映像化した場合には、捕捉した被検体を確認し
ながら磁気測定を行なうことができる。更にまた、被検
体を抗原に結合する磁性抗体とした場合には、抗原抗体
反応の有無を容易に調べることができる。また、被検体
をDNAに結合する磁性遺伝子とした場合には、所定遺
伝子の存在を容易に調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る磁気測定装置を示す
説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る磁気測定方法の処理
工程を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る磁気測定方法による
被検体の捕捉状態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る磁気測定方法による
被検体の他の捕捉状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る磁気測定方法による
捕捉した被検体の移動操作の説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る磁気測定装置を
示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る磁気測定装置に
て捕捉した被検体の回転状態を示す説明図である。
【図8】本発明の磁気測定方法における被検体の応用例
を示す説明図である。
【図9】本発明の磁気測定方法における被検体の他の応
用例を示す説明図である。
【図10】従来の磁気測定装置を示す説明図である。
【符号の説明】
S 磁気測定装置 T 被検体 gs スライドガラス gc カバーガラス w 媒体 m ミラー D ダイクロイックミラー 10 ステージ 11 支持本体 12 3次元移動制御部 20 捕捉移動手段 21 赤外光源 22 2次元移動制御部 22a ガルバノミラー 22b ガルバノミラー制御部 23 可視光源 24 NDフィルタ 25 ビームスプリッタ 26 レンズ 27 アイリス 28 対物レンズ 30 スクイド磁場検出手段 31 スクイド部 32 磁束ロック部 40 磁場変化抽出手段 50 磁場印加手段 60 映像化手段 70 偏光部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 33/00 - 33/64 G01N 33/53 - 33/577 A61B 5/04 - 5/055

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を移動させることにより生じる磁
    場変化を測定する磁気測定装置において、 上記被検体を、該被検体と異なる屈折率の媒体中で移動
    可能に保持した状態で該被検体にレーザを照射可能に支
    持するステージと、 レーザ光源からのレーザを走査し、上記ステージに支持
    された被検体にレーザを集光させ該レーザの光放射圧に
    より該被検体を捕捉するとともに該捕捉した被検体を移
    動させる捕捉移動手段と、 該捕捉移動手段により上記被検体が移動しているとき生
    じる磁場変化をスクイドで検出するスクイド磁場検出手
    段とを備えて構成したことを特徴とする磁気測定装置。
  2. 【請求項2】 上記スクイド磁場検出手段が検出した磁
    場変化に係る磁気信号から上記被検体が移動することに
    より生じた磁場変化を抽出する磁場変化抽出手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の磁気測定装置。
  3. 【請求項3】 上記捕捉移動手段を、レーザ自身の照射
    位置を2次元移動させる2次元移動制御部を備えて構成
    したことを特徴とする請求項1または2記載の磁気測定
    装置。
  4. 【請求項4】 上記ステージを、上記被検体を支持する
    支持本体と、該支持本体を3次元移動させる3次元移動
    制御部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1,
    2または3記載の磁気測定装置。
  5. 【請求項5】 上記捕捉移動手段を、レーザをレーザ進
    行方向に沿って回転させる偏光部を備えて構成したこと
    を特徴とする請求項1,2,3または4記載の磁気測定
    装置。
  6. 【請求項6】 上記偏光部を、レーザをスルー可能に設
    けたことを特徴とする請求項5記載の磁気測定装置。
  7. 【請求項7】 上記捕捉移動手段で捕捉された被検体を
    映像化する映像化手段を備えたことを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6記載の磁気測定装置。
  8. 【請求項8】 上記スクイド磁場検出手段を、差動型ス
    クイドを備えて構成したことを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6または7記載の磁気測定装置。
  9. 【請求項9】 上記ステージを上記被検体を該被検体と
    異なる屈折率の媒体中に移動可能に保持する保持体を支
    持するよう構成し、該保持体を上記被検体を含んだ液体
    をスライドガラスとカバーガラスとの間に保持するプレ
    パラートで構成したことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7または8記載の磁気測定装置。
  10. 【請求項10】 上記被検体に磁場を印加する磁場印加
    手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8または9記載の磁気測定装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも上記被検体と上記スクイド
    磁場検出手段とを外部磁場からシールドする磁気シール
    ドを備えたことを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9または10記載の磁気測定装置。
  12. 【請求項12】 被検体を移動させることにより生じる
    磁場変化を測定する磁気測定方法において、 上記被検体を、該被検体と屈折率の異なる媒体中で移動
    可能に保持した状態で該被検体にレーザを照射可能に支
    持し、 上記レーザを走査し、支持された該被検体に該レーザを
    集光させ該レーザの光放射圧により該被検体を捕捉する
    とともに捕捉した該被検体を移動させ、 上記被検体が移動したときに生じる磁場変化をスクイド
    で検出したことを特徴とする磁気測定方法。
  13. 【請求項13】 上記捕捉を、レーザの焦点位置にて行
    なうようにしたことを特徴とする請求項12記載の磁気
    測定方法。
  14. 【請求項14】 上記被検体に、上記捕捉可能な屈折材
    をコーティングしたことを特徴とする請求項13記載の
    磁気測定方法。
  15. 【請求項15】 上記捕捉を、レーザの閉じた軌跡内に
    て行なうようにしたことを特徴とする請求項12記載の
    磁気測定方法。
  16. 【請求項16】 上記被検体に、上記捕捉可能な反射材
    をコーティングしたことを特徴とする請求項15記載の
    磁気測定方法。
  17. 【請求項17】 上記媒体に、粘性の高い液体を用いて
    捕捉した上記被検体以外の被検体の動作を抑制したこと
    を特徴とする請求項12,13,14,15または16
    記載の磁気測定方法。
  18. 【請求項18】 上記捕捉した被検体を回転させたこと
    を特徴とする請求項12,13,14,15,16また
    は17記載の磁気測定方法。
  19. 【請求項19】 スクイドで検出した磁場変化に係る磁
    気信号から上記被検体が移動したことにより生じた磁場
    変化を抽出したことを特徴とする請求項12,13,1
    4,15,16,17または18記載の磁気測定方法。
  20. 【請求項20】 上記捕捉した被検体を映像化したこと
    を特徴とする請求項12,13,14,15,16,1
    7,18または19記載の磁気測定方法。
  21. 【請求項21】 上記被検体を抗原に結合する磁性抗体
    としたことを特徴とする請求項12,13,14,1
    5,16,17,18,19または20記載の磁気測定
    方法。
  22. 【請求項22】 上記被検体をDNAに結合する磁性遺
    伝子としたことを特徴とする請求項12,13,14,
    15,16,17,18,19または20記載の磁気測
    定方法。
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