JP3522335B2 - 皮膚老化防止用化粧料 - Google Patents
皮膚老化防止用化粧料Info
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Description
粧料、さらに詳しくは、抗酸化酵素であるFe型スーパ
ーオキシドディスムターゼを含有し、その酵素活性が安
定かつ効果的に発現され、皮膚の老化を有効に防止する
ことができ、しかも安全性の高い化粧料に関するもので
ある。
peroxide dismutase、以下SODと
略称する)は超酸化物不均化酵素とも呼ばれ、微生物か
らヒトまで、すべての動物が体内に有している酵素で、
活性中心に銅と亜鉛を含む酵素(Cu/Zn−SO
D)、マンガンを含む酵素(Mn−SOD)及び鉄を含
む酵素(Fe−SOD)の3種が知られている。Cu/
Zn−SODは主として真核生物に分布し、Mn−SO
D及びFe−SODは主として細菌類、放線菌、真菌に
分布している。
ラジカル(O2・-)の不均化反応 2O2・-+2H+→O2+H2O2 を触媒する酵素、すなわち生体内の活性酸素を過酸化水
素と酸素とに変換する酵素である。該活性酸素は炎症な
どの組織障害や老化をもたらす原因の1つとみられてお
り、したがって、SODはこの活性酸素の毒性から生物
を保護すると考えられている。
から、最近、抗炎症剤として関節炎やリウマチに有効で
あることが確認されており、またベーチェット病、虚血
性心疾患、膠原病などに対しても、その有効性が期待さ
れている。さらに、皮膚科領域においては、皮膚潰瘍、
ケロイド形成、日光皮膚炎などに対して有効性が示され
ている。従って、臨床面でのSODの応用研究が積極的
になされている。
止用化粧料の開発研究が盛んに行われており、種々の商
品が上市されている。最近の皮膚科学の研究から、皮膚
の老化は、加齢に伴う保湿機能の低下、紫外線などによ
る外的刺激の蓄積及び皮膚細胞の機能低下によってもた
らされることが知られている。したがって、皮膚老化防
止用化粧料としては、例えば紫外線吸収剤や紫外線反射
・散乱剤、紫外線によるメラニン色素の生成を抑制する
作用をもつアルブチンやコウジ酸、保湿作用をもつヒア
ルロン酸やコラーゲンなどを配合したものが開発されて
いる。
して、活性酸素が重要な役割を果たすことが見出されて
いる。すなわち、活性酸素により、皮脂膜中のスクワレ
ンが酸化されて可酸化脂質となり、これを放置すると、
表皮や真皮の細胞膜の脂質も酸化されて老化をもたらす
ことが確認されている。
物理的ストレスを受けた場合、例えば紫外線が照射され
た場合、皮膚表面で通常よりも多い量の活性酸素が発生
したり、活性酸素を除去する機能が低下することなども
見出されている。したがって、活性酸素を分解するSO
Dは、皮膚老化防止用化粧料の成分として有効であるこ
とが期待できる。
SODが皮膚に対して親和性や浸透性を有し、その活性
が効果的に発現され、かつ安定であり、しかもSODが
容易に生産でき、安価でかつ安定供給しうることが重要
である。
く、かつ組織への親和性や浸透性などに問題があるた
め、その対策として、レシチンを用いたリポゾーム化や
他の物質との結合などの化学修飾、あるいは包括性物質
による包括化などの方法がとられてきた。また、SOD
の生産については、従来ウシの血球から抽出精製されて
いたが、原料に制限があるため、近年、遺伝子組換えに
よる大腸菌からのヒトSODの生産が試みられている。
よるSODの安定化及び親和性や浸透性を向上させる方
法は、操作が煩雑であってコスト高となり、また、遺伝
子組換えによるヒトSODは、極めて煩雑な操作を必要
とするため高価なものとなり、化粧料の成分としては実
用的でない。
事情のもとで、安価で安定供給可能なSODを含有し、
その酵素活性が安定でかつ効果的に発現され、皮膚の老
化を有効に防止することができ、しかも安全性の高い新
規な皮膚老化防止用化粧料を提供することを目的として
なされたものである。
皮膚老化防止用化粧料について鋭意研究を重ねた結果、
細菌由来のFe−SODは、細菌の培養による大量生産
が可能であり、安定供給しうること、そしてこのFe−
SODを、特定組成のクリーム基剤に所定の割合で配合
したものは、その酵素活性が安定で、かつ皮膚に対する
SODの親和性や浸透性が向上し、活性が効果的に発現
され、皮膚の老化を有効に防止することができ、しかも
安全性が高いことを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
ール1〜10重量%、シリコーン油20〜45重量%、
グリセリン15〜40重量%、リン酸塩0.3〜7.0
重量%及びカルボキシメチルセルロース5〜25重量%
を必須成分として含有するクリーム基剤100重量部に
対し、細菌より抽出したFe型スーパーオキシドディス
ムターゼを、タンパク質量として0.005〜0.05
重量部の割合で配合したことを特徴とする皮膚老化防止
用化粧料を提供するものである。
るSODは、細菌の培養菌体より抽出・精製して得られ
たFe−SODである。この細菌としては、例えばシュ
ウドモナス(Pseudomonas)属、バチルス
(Bacillus)属、ミクロコッカス(Micro
coccus)属、アエロモナス(Aeromona
s)属、アセトバクター(Acetobacter)
属、フラボバクター(Flabobacterium)
属、グルコノバクター(Gluconobacter)
属、ラクトバチルス(Lactobacillus)
属、リゾビュウム(Rhizobium)属、レジオネ
ラ(Legionella)属などのグラム陽性菌やグ
ラム陰性菌を挙げることができる。
モナス属細菌としては、シュウドモナス・シリンガエ
(Pseudomonas syringae,IFO
3508)、シュウドモナス・ラディオラ(Pseu
domonas radiora,IAM 1209
8)、シュウドモナス・エルギノーサ(Pseudom
onas aeruginosa,IAM 1237)
など、バチルス属細菌としては、バチルス・アミロリケ
ファシエンス(Bacillus amyloliqu
efaciens,IAM 1523)、バチルス・ス
テアロサーモフィルス(Bacillus stear
othermophilus,IAM 11002な
ど、ミクロコッカス属細菌としては、ミクロコッカス・
カンジダス(Micrococcus candidu
s,IAM 12004)、ミクロコッカス・コングロ
メラタス(Micrococcus conglome
ratus,IAM 1459)など、アエロモナス属
細菌としては、アエロモナス・リケファシエンス(Ae
romonas liquefaciens,IAM
12335)、アエロモナス・シゲロイデス(Aero
monas shigelloides,ATCC 1
4029)など、アセトバクター属細菌としては、アセ
トバクター・アセチゲナス(Acetobacter
acetigenus,IFO 3277)、アセトバ
クター・オーランタス(Acetobacter au
rantus,IFO 3247)など、フラボバクタ
ー属細菌としてはフラボバクテリウム・アクアチレ(F
labobacterium aquatile,IA
M 12316)など、グルコノバクター属細菌として
は、グルコノバクター・ズブオキシダンス(Gluco
nobacter suboxydans,IAM 1
2306)など、ラクトバチルス属細菌としては、ラク
トバチルス・ブレビス(Lactobacillus
brevis,IAM1082)、ラクトバチルス・カ
ゼイ(Lactobacillus casei,IA
M 1045)など、リゾビュウム属細菌としては、リ
ゾビュウム・メリオッテ(Rhizobium mel
iloti,IAM 12035)、リゾビュウム・ト
リフォリ(Rhizobium trifolli,A
HU 1134)など、レジオネラ属細菌としては、レ
ジオネラ・ニュウモフィラ(Legionella p
neumophila,ATCC 33154)、レジ
オネラ・ニュウモフィラ(Legionella pn
eumophila,ATCC 43283)などがあ
る。これらの菌は、国内及び国外のタイプカルチャーコ
レクションから容易に入手することができる。
はなく、通常使用されている方法を用いることができる
が、高酸素分圧下での液体培養法、例えば、液体培地と
して、トリプトケース、ブラインハートインフジョン、
ニュートリエント、イーストエキストラクト液体培地な
どを用い、pH7前後、温度30〜37℃程度の条件
で、培地中に無菌酸素を吹き込み、高酸素分圧下で、前
記細菌の培養を行う方法が好ましい。
ら、Fe−SODを抽出・精製する。この抽出・精製法
については特に制限はなく、従来細菌の細胞内酵素を抽
出・精製するのに用いられている様々な方法を用いるこ
とができる。
菌し、ドライアイス‐アセトンなどを用いる通常の方法
により凍結菌体を得たのち、適当な緩衝液中で融解後、
ホモジナイザーで細胞を粉砕し、次いで遠心分離処理を
行い、粗酵素液(上澄液)を得る。次に、この粗酵素液
に硫酸アンモニウムなどを添加して塩析を行ったのち、
その沈殿物を適当な緩衝液にて透析を行い、さらにこの
透析液を適当に濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィ
ーなどによりSOD活性画分を得る。このSOD活性画
分は、適当な緩衝液にて、再度透析したのち濃縮し、さ
らに凍結することにより、精製SODが得られる。この
精製SODのタンパク質量は、例えばロリー法による2
80nmでの吸光度から求めることができる。このよう
にして得られたSODは、活性中心に鉄を含むFe−S
ODである。
クリーム基剤100重量部に対し、前記SODを、タン
パク質量として0.005〜0.05重量部、好ましく
は0.01〜0.03重量部の割合で配合することが必
要である。この配合量が0.005重量部未満では皮膚
の老化防止効果が十分に発揮されないし、0.05重量
部を超えるとその配合量の割には効果の向上があまりみ
られず、むしろ経済的に不利となる。
るクリーム基剤は、ヘキサデシルアルコール1〜10重
量%、好ましくは2〜8重量%、シリコーン油20〜4
5重量%、好ましくは25〜40重量%、グリセリン1
5〜40重量%、好ましくは20〜35重量%、リン酸
塩0.3〜7.0重量%、好ましくは0.7〜5.0重
量%及びカルボキシメチルセルロース5〜25重量%、
好ましくは10〜20重量%を必須成分として含有する
ものである。このクリーム基剤における各配合成分の含
有量が前記範囲を逸脱すると、Fe−SODの安定性及
び皮膚に対する親和性や浸透性に問題が生じ、本発明の
効果が十分に発揮されない。
は、所望により他の皮膚老化防止効果を有する成分、例
えば紫外線吸収剤、紫外線反射・散乱剤、メラニン色素
生成抑制剤、保湿剤などを配合することができる。
ノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ケイ皮酸
誘導体などが挙げられ、紫外線反射・散乱剤としては、
例えば酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、炭酸カルシウ
ム、タルクなどが挙げられる。
ばアルブチン、コウジ酸などが挙げられ、さらに、メラ
ニン色素がシミやソバカスに変わるのを抑制する効果が
あるサイトプロンなども配合することができる。
ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素などのNMF(自然
保湿因子)、さらにはヒアルロン酸、コンドロイチン硫
酸、コラーゲン、リン脂質、スフィンゴ脂質、キチン・
キトサンなどが挙げられる。
は、本発明の目的がそこなわれない範囲で、前記成分以
外に、クリーム状皮膚用化粧料に通常用いられる公知の
成分、例えば油分、乳化剤、多価アルコール、防腐防菌
剤、増粘剤、酸化防止剤、香料、ビタミン類、アミノ酸
類、水などを配合することができる。
ーブ油、ホホバ油、椿油などの液体油脂、硬化ヒマシ油
などの固体油脂、ラノリン、鯨ロウ、蜜ロウ、カルナウ
バロウ、キャンデリラロウなどのロウ類、スクワラン、
ワセリン、流動パラフィン、セリシン、パラフィンなど
の炭化水素類などが挙げられる。
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、大豆リン脂質などが挙げられ、多価ア
ルコールとしては、例えばポリグリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,3‐ブチレングリ
コール、1,4‐ブチレングリコール、さらにはグルコ
ース、マルトース、マンノース、ラクトース、D‐グル
クロン酸、ウロン酸、サッカロース、D‐マンニット、
D‐ソルビット、ソルビタン、グルコノラクトン、セル
ロース、デンプン、グルコースリン酸エステルなどの単
糖類、多糖類及びこれらの誘導体などが挙げられる。
シ安息香酸メチル、p‐ヒドロキシ安息香酸エチル、デ
ヒドロ酢酸、サリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、塩化
ベンザルコニウムなどが挙げられ、増粘剤としては、例
えばアルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ケイ酸ア
ルミニウム、マロメロ種子抽出物、トラガントガム、デ
ンプンなどの天然高分子物質、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化
セルロースなどの半合成高分子物質、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルアルコールなどの合成高分子物質
などが挙げられる。
ルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、
没食子酸プロピル、アスコルビン酸などが挙げられ、香
料としては、例えば香精などの植物性天然香料、動物性
天然香料、合成香料などが挙げられる。
ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビ
タミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カル
ニチン、フェルラ酸、α‐オリザノール、α‐リポ酸、
オロット酸及びその誘導体などが、アミノ酸類として
は、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、
チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メ
チオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギ
ン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン
及びこれらの誘導体などが挙げられる。
組成のクリーム基剤に、細菌由来のFe−SODを配合
したものであって、このFe−SODの活性酸素を分解
する作用により、活性酸素による皮膚の老化を防止する
ことができる。また、この化粧料においては、配合され
たFe−SODの活性が安定で、かつFe−SODの皮
膚に対する親和性や浸透性が良好であるので、その活性
が効果的に発現され、しかも安全性についてもなんら問
題がない。
由来のものであるから、大量生産が可能で、安価なもの
を安定供給することができる。
明する。
トリエント又はイーストエキストラクト液体培地(いず
れもシグマ社製)を用い、表1に示す細菌を、pH7.
0、温度30〜37℃の条件で4〜18時間培養した。
なお、この培養は、酸素供給装置と溶存酸素測定装置
(東京理化社製、M−100型)を用い、0.20〜
6.50M×106の無菌酸素をコンスタントに培地中
に吹き込み、高酸素分圧下で行った。
心分離処理により集菌したのち、ドライアイス‐アセト
ンを用いて凍結させ、次いでこの凍結菌体10gを、
0.1MのEDTAを含む40mMのリン酸カリウム緩
衝液(pH7.5)50ml中で融解し、ブランホモジ
ナイザーにて、4℃、5KCの条件で10分間細胞の粉
砕処理を行ったのち、12,000Gにて遠心分離処理
を行い、粗酵素として上澄液を得た。この粗酵素に対
し、(NH4)2SO4を70重量%添加して塩析処理し
たのち、14,000Gにて遠心分離処理し、得られた
沈殿物を0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.8)
で溶解し、再度1MNaOH水溶液でpH7.8に調整
後、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.8)に
て、一昼夜4℃で透析した。
0倍に濃縮したのち、DEAE−Sephadex A
−50樹脂を用いたカラムクロマトグラフィー(径7c
m、高さ60cm)にて精製した。なお、この樹脂は予
め5mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.8)で洗浄
し、また溶出は0.0015Mリン酸カリウム緩衝液
(pH7.8)にて行い、Fe−SOD活性画分を回収
した。
ン酸カリウム緩衝液(pH7.8)にて透析したのち、
アミコン濃縮器により濃縮後、この溶液を凍結させて精
製Fe−SODとした。この精製Fe−SODのタンパ
ク質量を、ロリー法による280nmでの吸光度から測
定し、SOD活性値(単位/mg)を求めた。結果を表
1に示す。なお、表中のFe−SODのアポタイプは酵
素阻害法により求めたものであり、酸素分圧は培地中の
溶存酸素量で示したものである。
ODを調製し、そのSOD活性値を求めた。その結果を
表2に示す。
コーン油(ナカライテスク社製、KF−96)35重量
%、グリセリン(和光純薬社製)30重量%、リン酸ナ
トリウム無水物(和光純薬社製)3重量%、カルボキシ
メチルセルロース(和光純薬社製)17重量%、ステア
リン酸グリセリン(和光純薬社製)0.2重量%、p‐
ヒドロキシ安息香酸メチル(和光純薬社製)0.005
重量%、香精(東京化成社製)0.003重量%及び蒸
留水残部を混合し、撹拌機(日本化学機器社製)を用い
て、5分間十分に撹拌してクリーム基剤を調製した。
2で得られたミクロコッカス・カンジダス(IAM 1
2004)由来のFe−SOD(活性値9.3単位/m
g)200μgを添加し、皮膚老化防止用化粧料を調製
した。
のFe−SOD単独について、培養ヒト表皮細胞、ヒト
リンパ球、ヒト好中球及びヒト内皮細胞に対する生体外
での親和性を次に示す方法により求めた。
でRPMI 1640培地中に懸濁し、この浮遊液に、
125Iで放射性ラベル化した125I−Fe−SODを含む
化粧料及び125I−Fe−SOD単独をそれぞれ添加
し、37℃で4時間インキュベート後、細胞と結合して
いる放射活性を測定し、添加前の化粧料及びFe−SO
D単独の放射活性に対する百分率をそれぞれ求め、親和
性を評価した。この値が高いほど、親和性が良好であ
る。
患者の正常皮膚を無菌的に1cm2採取し、この組織を
カナマイシン添加生理食塩水で2回洗浄したのち、これ
にトリプシン及びコラゲナーゼ(いずれも生化学工業社
製)を加えCO2インキュベーター内で37℃で30分
間消化した。この組織を、スポンジ状シートにコラーゲ
ン(IV型コラーゲン、生化学工業社製)をコーティン
グしたものに重ね、20重量%ウシ胎児血清添加培地を
用いてCO2培養したものを用いた。また、ヒトリンパ
球、ヒト好中球及びヒト内皮細胞については、常法に従
って、パラホルムアルデヒドで固定したプラスチック・
ポリプレンチューブで遠心処理後、塩化アンモニウム処
理して各細胞を分画し、それぞれ回収したものを用い
た。結果を表3に示す。なお、表中の±とともに付した
数値は3回の実験の標準偏差値である
e−SODは、Fe−SOD単独のものに比べて各細胞
に対する親和性が優れている。
けて、細胞障害並びに細胞活性の低下(老化)を誘因し
ている。その際、皮膚表面で通常よりも多い活性酸素が
発生したり、活性酸素を除去する機能の低下が考えられ
る。一般に、このような細胞障害の中で、紫外線は皮膚
の障害の指標として考えられてきた。本実施例は、この
点を鑑みて、以下のようなテストを行った。
・カンジダス(IAM 12004)由来のFe−SO
D(活性値9.3単位/mg)を用い、実施例1と同様
にして皮膚老化防止用化粧料を調製した。
本クレア社製)で7週齢の体重30g前後のものを用
い、このマウス背部を電気バリカンで剃毛し、剃毛部分
に前記化粧料をFe−SOD量が50〜150μg/マ
ウスになるように塗布したのち、30分後に、日立紫外
線ランプ(340〜400nm)を用い、15cm離し
た場所から、2.7mW/cm2の量で紫外線を経時的
に照射した。次いで紫外線照射部分の皮膚を1cm2と
り、フロー・オッチング(Flohe andOtti
ng)の方法によって抽出精製されたSODの活性を測
定した。さらに、対照、紫外線照射のみを行ったもの及
びクリーム基剤のみを塗布し、紫外線照射を行ったもの
についても、前記と同様にして皮膚のSOD活性を測定
した。これらの結果を表4に示す。
たものは、対照に比べて皮膚のSOD活性が低下する。
これに対し、本発明の化粧料を塗布し、紫外線を照射し
たものは、いずれも対照に比べて皮膚のSOD活性が高
い。
反応の問題や長期使用の際にアナフラキー反応の懸念な
どがあることから、本実施例においては、本発明の皮膚
老化防止用化粧料について、単回投与毒性試験、反復投
与毒性試験、一次皮膚刺激試験、連続皮膚刺激試験、皮
膚感作試験、光感作試験、光毒性試験、変異原性試験を
行い、安全性を検討した。なお、前記試験方法は、昭和
59年2月15日薬審第118号のガイドラインに準じ
て行った。
シエンス由来のFe−SOD(活性値7.0単位/m
g)、ミクロコッカス・カンジダス由来のFe−SOD
(活性値9.3単位/mg)及びレジオネラ・ニューモ
ヒラ由来のFe−SOD(活性値11.7単位/mg)
を用い、実施例1と同様にして、それぞれ皮膚老化防止
用化粧料A、B及びCの3種を調製した。
を行ったところ、3種の化粧料は、いずれもすべての試
験において、LD50値が16g/kgであった。
3か月間反復経口投与したが、死亡例は認められず、ま
た剖検例において、肉眼的にも病理学的にも心臓、肺、
腎臓、肝臓、胃、小腸及び大腸の異常は認められなかっ
た。
・皮下形成及び浮腫形成)を行い、P.I.I値を求め
た。その結果を表5に示す。
を行った。判定結果を表6に示すとおり、いずれも判定
は「−」であった。
察した。判定結果を表6に示すとおり、いずれも判定は
「−」であった。
は、紅斑の+が3、浮腫の+が2であった。
24時間後及び48時間後の観察を行った。その結果、
化粧料A、B及びCのいずれも、24時間後及び48時
間後共に、判定は「−」であった。
8時間後及び72時間後の観察を行った。その結果、化
粧料A、B及びCのいずれも、24時間後、48時間後
及び72時間後共に、判定は「−」であった。
原性試験を行った。その結果、化粧料A、B及びCはい
ずれも、すべての濃度において、Rec assay及
びAmes system共に、判定は「−」であっ
た。
化粧料は、安全性について問題のないことが確認され
た。
Claims (3)
- 【請求項1】 ヘキサデシルアルコール1〜10重量
%、シリコーン油20〜45重量%、グリセリン15〜
40重量%、リン酸塩0.3〜7.0重量%及びカルボ
キシメチルセルロース5〜25重量%を必須成分として
含有するクリーム基剤100重量部に対し、細菌より抽
出したFe型スーパーオキシドディスムターゼを、タン
パク質量として0.005〜0.05重量部の割合で配
合したことを特徴とする皮膚老化防止用化粧料。 - 【請求項2】 クリーム基剤100重量部に対し、Fe
型スーパーオキシドディスムターゼを、タンパク質量と
して0.01〜0.03重量部の割合で配合して成る請
求項1記載の皮膚老化防止用化粧料。 - 【請求項3】 Fe型スーパーオキシドディスムターゼ
が、シュウドモナス属、バチルス属、ミクロコッカス
属、アエロモナス属、アセトバクター属、フラボバクタ
ー属、グルコノバクター属、ラクトバチルス属、リゾビ
ュウム属及びレジオネラ属の中から選ばれた細菌より抽
出したものである請求項1又は2記載の皮膚老化防止用
化粧料。
Priority Applications (1)
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JP13681894A JP3522335B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 皮膚老化防止用化粧料 |
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JP13681894A JP3522335B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 皮膚老化防止用化粧料 |
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JPH083018A JPH083018A (ja) | 1996-01-09 |
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