JP3522023B2 - ゴルフ用クラブヘッド - Google Patents
ゴルフ用クラブヘッドInfo
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Description
関し、更に詳しくは、打球特性の向上が図れる新規な材
料を用いたクラブヘッドに関するものである。
ド材料として、パ−シモン、パ−シモンとイタヤカエデ
等の他の木材との組み合わせ材、軟鉄、ステンレス鋼、
銅、銅合金、黄銅(真鍮)アルミブロンズ、鍛造鋼、チ
タン、チタン合金等の金属素材が用いられている。
ジャストミート時のボールの飛距離を増大させるために
は、クラブヘッドのインパクト面(以下、フェース面と
称す)とボールとの反発係数を高くすることが重要であ
り、そのためには、フェース面素材の弾性率を高くする
ことが要求される。
打球感がソフトであり、またボールの方向性、距離感が
正確で安定している特性が要求される。
に成形したり、スイートエリアを広くする開発が行われ
ている。
さい力でボ−ルの飛距離を増大させるためには、クラブ
ヘッドのインパクト面(以下、フェ−ス面と称す)とボ
−ルとの反発係数を高くすることが重要であり、そのた
めには、フェ−ス面素材の弾性率を高くすることが要求
される。
に、フェ−ス面素材に所謂炭素繊維強化樹脂(CFR
P)や、シリコンカーバイド(SIC)粒子強化アルミ
ニウム合金を用いたものが開発されている。
維の長繊維と熱硬化性樹脂を用いて加熱成形したもの
や、熱可塑性樹脂に炭素繊維を混入して射出成形したも
のがある。また、シリコンカーバイド粒子強化アルミニ
ウム合金を用いたものは、アルミニウム溶湯中にセラミ
ック粒子を均一に分散させ高圧鍛造するものである。
うな従来の素材を用いたものは、弾性率が十分に高くな
いため、打球時の衝撃に対する反発力に劣り、ゴルファ
ーが十分に満足できる飛距離を得ることは困難であり、
又は同じ距離を転がすのに振りを大きくしなければなら
ず、方向性及び距離感が安定しない。また逆に振りを小
さくするとボールの転がりが悪く距離が得られなかっ
た。
劣るとともに、打球感が鈍く重い感触を有し、微妙なタ
ッチをボールに伝達しにくく、ボールを打つ瞬間の衝撃
が大きい。打球音についても所謂金属音を発し、打球感
が良好ではない。
の他に樹脂を含有するため、弾性率が低くなり、特に短
繊維の炭素繊維を用いたものは、繊維方向がランダムで
あることから、繊維による補強効果が不足して、CFR
Pの弾性率を低くし、反発力を低下させる。
て、微妙なタッチをボールに伝達しにくく、打球音が鈍
く良好でない。
して、高い弾性率を有し、軽量化が図れ、優れた打球感
覚が得られ、飛距離を伸ばすことができるとともに、距
離感が合わせやすくなり、方向性が安定するクラブヘッ
ドを提供するにある。
ラブのフェ−ス面を含むヘッドの少なくとも一部に、一
方向材プリフォームドシートを含む炭素繊維強化炭素材
料(以下、C/Cコンポジットという。)を用いること
により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を
達成するに至った。
は、ウッドクラブヘッド、アイアンクラブヘッドおよび
パタークラブヘッドを含むものである。
体にウッド(木)が用いられているものだけではなく、
金属類、プラスチック、CFRP及びこれらの複合材を
用いた従来のウッドクラブヘッドを含む総称である。
ッド本体に鉄が用いられているものだけではなく、チタ
ン等の金属類及びこれらの複合材を用いた従来のアイア
ンクラブヘッドを含む総称である。
ゴルフ用クラブヘッドの少なくともフェ−ス面に一方向
材プリフォームドシートを含むC/Cコンポジットを用
いたことを特徴とするものである。
強度、弾性率が大きく、熱衝撃に強いということが知ら
れている。かかるC/Cコンポジットにおける炭素繊維
の方向性には一方向材、二方向材及び等方材の3通りが
ある。一方向材は、C/Cコンポジット中における炭素
繊維がすべて同じ方向に配置されているものであり、二
方向材は、C/Cコンポジット中における炭素繊維が2
つの異なる方向に配置されており、その方向は通常、相
互に垂直である。更に、この二方向材には次の2種類が
含まれる。一つには、一方向シートの交互積層体であ
り、これはシート中の炭素繊維の方向が互いに垂直とな
るように層を交互に配置したもので、各層における炭素
繊維の方向は同一である。二つ目は、平織等のクロスシ
ートの積層体であり、これは各層において炭素繊維が2
つの方向(通常は、互いに垂直な方向)に配置されてお
り、この層を積層したものである。また、等方材は、C
/Cコンポジット中における炭素繊維がランダムに配置
されており、二次元的にランダムな場合と、三次元的に
ランダムな場合とがある。
浸法、CVD法等の従来の方法により製造したC/Cコ
ンポジットの他、プリフォームドヤーン法によるC/C
コンポジットを使用することができるが、C/Cコンポ
ジット原料中の炭素繊維は、クロスシート状の多次元織
物や不織布状態のものよりも、一方向に存在する、いわ
ゆる一方向シート状のものが補強効率が高く、高弾性率
のC/Cコンポジットを製造できるため好ましい。
素繊維が一方向に存在するシートとしては、一方向プリ
フォムドシート、一方向プリプレグシート及び炭素繊維
を一方向に引き揃えたシートが使用できる。中でも、高
弾性率を得るためには、一方向材プリフォームドシート
を用いることが好ましい。
方向に引き揃えたものに熱硬化性樹脂等を含浸させたも
ので、熱硬化性樹脂としては例えばエポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、フラン樹脂、シアン酸エステル系樹脂等、
又はこれらの樹脂に石油ピッチ、石炭ピッチ等のピッチ
類を配合してなる組成物が含まれる。更に、これらの樹
脂組成物に、炭素繊維との親和性を改良するためのカッ
プリング剤、界面活性剤、助剤を配合してもよく、また
硬化反応を促進するための硬化触媒を配合してもよい。
炭素繊維を一方向に引き揃えたものを、後述する一方向
プリフォームドシートで用いた樹脂繊維により、または
接着剤により留めたものである。
処理を行って樹脂を炭化させ、本願発明に用いるC/C
コンポジットを得る。
成炭化し、更に樹脂が炭化する際に分解物が抜けてでき
た気孔に樹脂を含浸して炭化する操作を繰り返すことに
より、本願発明に用いるC/Cコンポジットを得る方法
もある。
ポジットは、炭素繊維を予め簡単に成形し、高温下で加
熱し、次いで炭化水素系ガスにより分解炭化させ、炭素
を表面に沈着固化させるものであり、かかる方法により
得られたC/Cコンポジットも本願発明に用いることが
できる。
いる炭素繊維としては、石油ピッチ若しくはコールター
ルピッチを原料とし、紡糸用ピッチの調整、溶融紡糸、
不融化及び炭素化して得られるピッチ系炭素繊維並びに
アクリロニトリル(共)重合体繊維を耐炎化及び炭素化
して得られるPAN系炭素繊維の何れのものでもよい。
維の割合は、3〜80容量%が好ましく、3容量%未満
であると、得られたC/Cコンポジットの諸物性のなか
で、特に曲げ強度が不十分となり、また80容量%を超
えるとマトリックス(バインダーピッチ)配合量が少な
くなるため、バインダー不足で繊維とマトリックス間で
の結合が充分進行せず、高い強度の複合材料が得られな
くなるので好ましくない。特に好ましくは補強効率を高
くし、成形性が容易である点から20〜70容量%であ
る。
は、プリフォームドヤーン法により得られるC/Cコン
ポジットが特に好ましく、当該プリフォームドヤーンは
本件出願人による特願昭61−182483号に記載された方法
により製造するものである。プリフォームドヤーンにお
いては、炭素繊維束の周囲に熱可塑性樹脂からなる柔軟
な被覆(即ちスリーブ)が設けられている。
は、フィラメントのデニール数が約0.05〜約600 の範囲
内で、フィラメント数が約50〜300000のもの、
特にフィラメントのデニール数が約0.25〜約16
で、フィラメント数が約100〜約48000のものが
好ましく、該スリーブの肉厚は一般的には、均一なスリ
ーブ形成及びプリフォームドヤーンの柔軟性のため約5
〜約1000μmとするのが良く、特に約10〜約30
0μmとするのが好ましい。
炭素繊維束に含有される最終的にマトリックスとなる粉
末状のピッチ、コークス類の粉末類も含めて、直径約
0.1〜約10mmの範囲のものが適切であり、約1.
3〜約5mmのものが好ましい。前記繊維束の周囲に上
記スリーブを設けることによって、プリフォームドヤー
ンの補強用繊維含有量は、補強効果及び高品質で均一な
成形品を得るため約3〜約80容量%の範囲で任意に選
択される。
リーブ形成材として用いる熱可塑性樹脂は、後加工にお
ける成形温度で完全に溶解する樹脂であり、例えばポリ
アミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミド
イミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニ
レンサルファイド等のポリマーが挙げられる。更に具体
的にはポリアミドとしては、ナイロン66、ナイロン1
2、ナイロン6/66/12ターポリマーのようなホモ
又はコポリマーが用いられる。またポリエステルとして
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ
オキシエトキシベンゾエート、全芳香族ポリエステル等
のホモポリマー又はこれらコポリマーが用いられる。
で被覆してなる比較的太い柔軟性プリフォームドヤーン
と、比較的細い熱可塑性樹脂繊維糸又は比較的細い炭素
繊維束を、その何れか一方を経糸とし、他方を緯糸とし
て製織してプリフォームドシートを製造する。
よる特願昭63−231791号公報に開示されている。当該プ
リフォームドシートの経糸若しくは緯糸として用いられ
る熱可塑性樹脂繊維糸は、後加工における成形温度で完
全に溶融する樹脂繊維糸であり、例えばポリアミド、ポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミドイミド、ポリ
イミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファ
イド等のポリマーの繊維が挙げられる。更に具体的に
は、ポリアミド繊維としては、ナイロン66、ナイロン
6、ナイロン12、ナイロン6/66/12ターポリマ
ーのようなホモ又はコポリマーから得られる繊維が用い
られ、またポリエステル繊維としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレート、ポリオキシエトキシベン
ゾエート、全芳香族ポリエステル等のホモポリマー又は
これらのコポリマーから得られる繊維が用いられ、この
熱可塑性樹脂繊維糸としてはできるだけ細い糸を使用す
るのが良く、前記プリフォームドヤーンに対して、直径
が1/5以下のものを使用するのが、プリフォームドヤ
ーンの直線性を保持して通常織物にしたことによる後加
工時の強度低下を殆どなくすため好ましい。
脂繊維との交織割合は、プリフォームドヤーン中の補強
用繊維と熱可塑性樹脂との割合によって変わり、また成
形後の複合材料の用途によっても変わるが、通常プリフ
ォームドシート全体での補強用繊維の割合は、上記した
ように、得られるC/Cコンポジット中の炭素繊維の割
合が約3〜約80容量%程度になるようにするのが好ま
しい。
なくとも一枚の上述の一方向材プリフォームドシートを
備え、所望の厚みを得るために、図1に示すようにシー
トを複数枚積層することも可能である。その積層方向
は、シート中の炭素繊維が配列されている方向が同一で
あっても(図1)異なっていてもよい(図2)。即ち、
一のシートの積層方向が他のシートの積層方向と同一で
あっても直交していてもよく、一のシートに対する他の
シートの積層方向の角度は、0度より90度までとする
ことが可能である。
く、一方向材シートが、これに90°をなす一方向材シー
トで挟持されるように一方向材シートを角度を変えて用
いても、また交互に積層しても、更には一部に一方向材
シートが使用されていれば、これをプリフォームドヤー
ンの二方向材シートや等方材シートと組み合わせること
も可能である。また、プリフォームドヤーンの二方向材
シート中の経糸と緯糸の体積比は、特に限定されず、経
糸と緯糸の交差方法には、例えば、平織交差、朱子織交
差等がある。
であるC/Cコンポジットシートに必要な枚数だけ重
ね、これをホットプレスで約300〜約900℃の温
度、常圧〜300kg/cm2 の圧力を加えて成型す
る。温度が300℃以下だとマトリックスの炭化が十分
に行わず、また成形品が十分に作製されないため好まし
くない。300kg/cm2 以上の圧力だと成型品の形
がくずれることもあり、装置的にも大規模なものが必要
となり好ましくない。
0℃以上でホットプレス処理を行った際には成形体中に
揮発分が殆ど残存せず、従って、次いで、黒鉛化処理し
てもガスの発生がないため、気孔が殆どなく、再含浸処
理、炭化処理、黒鉛処理を繰り返すことなしに、十分な
機械的強度を有する複合材料を得ることができる。
型品を約700〜約1200℃の温度で炭化、次いで約
1500℃〜約3000℃の温度で黒鉛化してC/Cコ
ンポジットを得る。
ジット材自体の他に、硬度及び耐水性向上を図る表面の
改質並びに表面の平滑化等のため、C/Cコンポジット
基材の表面に各種のコーティングを施したものを使用す
ることができる。該コーティングには、SiC, Ti
C,ZrC, WC, TiN, ZrN, AlN, BN, S
i3 N4 , Al2 O3 , TiO2 , Cr2 O3 , SiO
2 等のセラミックス類、Cr,Zr,Ti,Si,B等
の金属類、ガラス類、グラッシーカーボン等を用いるこ
とができる。
法、PVD法、イオンプレーティング、スパッタリン
グ、溶射、水性ガラスコーティング、レーザー蒸着法、
プラズマ溶射、メッキライニング、塗装等の従来の方法
を用いることができ、コーティングは、最終製品にする
前のシートに施しても、又、C/Cコンポジットを得た
後に施してもよい。
所望形状に加工成形、表面加工した後、一例として、ウ
ッドクラブヘッドとしては図4(a)〜(c)に示すよ
うに、アイアンクラブヘッドとしては図7(a)〜
(c)に示すように、パタークラブヘッドとしては図5
(a)〜(f)に示すようにヘッド基材に接着剤、ビス
等を用いる従来方法で取り付けることができる。
なくともフェース面に一方向材プリフォームドシートを
含むC/Cコンポジットが使用されていればよく、例え
ば銅、銅合金、黄銅(真鍮)、軟鉄、ステンレンス鋼、
アルミブロンズ、鍛造鋼、チタン等の金属及びパーシモ
ン、合板等の木材、炭素繊維複合材料から成る群より選
ばれる材料の1種以上をC/Cコンポジットと組み合わ
せて用いてもよい。また、前記材料は、クラブヘッドの
少なくともフェース面に用いられればよく、フェース面
を含むクラブヘッドの全面に用いることも可能であり、
一例として図5(d)〜(f)にパタークラブヘッドの
例を示す。
性率が少なくとも5000kgf/mm2 以上、特に、
プリフォームドヤーン法による一方向材シートを用いた
ものは10000kgf/mm2 以上であるため、かか
るC/Cコンポジットを少なくともそのフェース面に用
いたクラブヘッドも、同様の極めて高い弾性率を有す
る。
は、密度が2.2g/cm3 以下であるため、少なくと
もそのフェース面にC/Cコンポジットを用いたクラブ
ヘッドは、ヘッドの体積を大きくすることができ、従っ
てスイートスポットを大きくすることができる。
ブヘッド及びアイアンクラブヘッドは、上述したよう
に、弾性率が少なくとも5000kgf/mm2 以上と
大きいので、ボールとの反発性が良く、ボールの飛距離
が極めて伸びる。
パタークラブヘッドは、上述したと同様に、弾性率が少
なくとも5000kgf/mm2 以上と大きいので飛距
離(転がり距離) が大きくなり、このためテイクバック
を多くとる必要がないのでボールの方向性が安定する。
等の他の材料と比較して小さいので、ヘッドの体積を大
きくでき、低重心になり、そのためスイートスポットが
大きくなり、ジャストミート率が高くなる。従ってボー
ルの方向性、距離感が安定し、優れた打球感を得ること
ができる。
る。図4a〜cは本発明のゴルフ用クラブヘッドをウッ
ドクラブに適用した実施例であり、図7a〜cは本発明
をアイアンクラブに適用した実施例であり、図5は本発
明をパタークラブに適用した実施例である。図4,5,
7中5はクラブヘッド本体を、6はフェース面を示す。 実施例1 プリフォームドヤーン法によりプリフォームドヤーンを
製造し、マトリックスとして石油ピッチを用い、一方向
材プリフォームドシート1(特願昭60−276440
号)を製造した。このプリフォームドシート1を炭素繊
維が同じ方向になるように積層したものを550℃で成
形した後、2500℃で焼成してC/Cコンポジットを
得た。得られたC/Cコンポジットの特性は、以下の通
りである。 炭素繊維含有率 50容量% 密度 1.9g/cm3 曲げ強度 55kgf/mm2 曲げ弾性率 28000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して、表1に示す5種
類(実験例1〜5)のウッドクラブ(図4(b))を得
た。また得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘ
ッド形状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
°を成すように積層した以外は実施例1と同様にしてC
/Cコンポジットを得た(図3)。得られたC/Cコン
ポジットの特性は、以下の通りであった。 炭素繊維含有率 50容量% 密度 1.9g/cm3 曲げ強度 30kgf/mm2 曲げ弾性率 15000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
し、実施例1と同様に焼成する、含浸焼成工程を3回繰
り返してC/Cコンポジットを得た。得られたC/Cコ
ンポジットの特性は、以下の通りであった。 炭素繊維含有率 50容量% 密度 2.1g/cm3 曲げ強度 60kgf/mm2 曲げ弾性率 36000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
量%となるように調整したプリフォームドヤーンを用い
た以外は、実施例1と同様にしてC/Cコンポジットを
得た。得られたC/Cコンポジットの特性は、以下の通
りであった。 炭素繊維含有率 30容量% 密度 1.9g/cm3 曲げ強度 37kgf/mm2 曲げ弾性率 20000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
量%となるように調整したプリフォームドヤーンを用い
た以外は、実施例1と同様にしてC/Cコンポジットを
得た。得られたC/Cコンポジットの特性は、以下の通
りであった。 炭素繊維含有率 70容量% 密度 1.9g/cm3 曲げ強度 62kgf/mm2 曲げ弾性率 38000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
量%となるように調整したプリフォームドヤーンを用い
た以外は、実施例1と同様にしてC/Cコンポジットを
得た。得られたC/Cコンポジットの特性は、以下の通
りであった。 炭素繊維含有率 10容量% 密度 1.8g/cm3 曲げ強度 10kgf/mm2 曲げ弾性率 5000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
に積層したものの上下に、プリフォームドシートを90
°を成すように積層したもの(図2)を焼成し、C/C
コンポジットを得た。得られたC/Cコンポジットの特
性は、以下の通りであった。 炭素繊維含有率 50容量% 密度 1.9g/cm3 曲げ強度 45kgf/mm2 曲げ弾性率 25000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
れたC/Cコンポジットの特性は実施例1と同様であっ
た。次いで、図4の形状のウッドクラブのヘッド全体を
得られたC/Cコンポジットで作成した(実施例8
(1))。また、図7の形状のアイアンクラブのヘッド
全体を得られたC/Cコンポジットで作成した(実施例
8(2))。それぞれについて試験例1により試験を行
なった。
れたC/Cコンポジットの特性は実施例1と同様。次い
で、図5(a)に示すようにフェース面形状6とし、当
該フェース面6をパタークラブヘッド本体5に接着剤に
て接合してパタークラブを得た。得られたパタークラブ
について、試験例2、3により試験を行った。
と同様にしてウッドクラブ及びパタークラブを作成し
た。 炭素繊維含有率 60容量% 密度 1.5g/cm3 曲げ強度 50kgf/mm2 曲げ弾性率 4500kgf/mm2
%となるように調整したプリフォームドヤーンを用いた
以外は、実施例1と同様にしてC/Cコンポジットを得
た。得られたC/Cコンポジットの特性は、以下の通り
であった。 炭素繊維含有率 2容量% 密度 1.5g/cm3 曲げ強度 3kgf/mm2 曲げ弾性率 300kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
量%となるように調整したプリフォームドヤーンを用い
た以外は、実施例1と同様にしてC/Cコンポジットを
作成したが、作成中に破壊してしまい、C/Cコンポジ
ットは得られなかった。
180℃にて硬化後、800℃で炭化し、ピッチ含浸を
4回繰り返した後、2500℃にて黒鉛化としてC/C
コンポジットを得た。得られたC/Cコンポジットの特
性は以下の通りであった。 炭素繊維含有率 60容量% 密度 1.6g/cm3 曲げ強度 20kgf/mm2 曲げ弾性率 3000kgf/mm2 次いでフェース面形状とし、当該フェース面をウッドク
ラブヘッド本体に接着剤にて接合して表1に示す5種類
(実験例1〜5)のウッドクラブ図4(b)を得た。ま
た得られたC/Cコンポジットを成形加工してヘッド形
状とし、パタークラブ(図5(d))を得た。
1,2,4で得たウッドクラブを用いて成人男子5人で
各10回打ったときの飛距離の平均を表1に示す。
ークラブ並びに市販のヘッドが軟鉄、銅、黄銅製のパタ
ークラブヘッドを用いて成人男子5人で各10回打った
ときの方向安定性及び距離安定性の評価を表2に示す。
離れた位置2からボールを打ち、ホール3の半径30c
m以内にボールが入った割合の平均を示して評価した。
の地点より15m離れた位置2からボールを打ち、図6
に示すようにホール3の半径50cm以内にボールが入
った割合の平均を示して評価した。
トを含むC/Cコンポジット材料を使用したゴルフ用ク
ラブヘッドを用いることにより、フェース表面の弾性率
が高くなり、ボールとの反発性が良くなるという効果が
得られ、これにより特に、ウッドクラブヘッド及びアイ
アンクラブに用いることで飛距離を伸ばすことができ、
更には高強度であるため、打球による変形や損傷が生ぜ
ず、更にはボールを打った時の音が良く、玉離れが良い
等の打球特性に優れ、密度が小さいため低重心とするこ
とができスウィートスポットが広くなり、ジャストミー
ト率の高いウッドクラブ及びアイアンクブを得ることが
できる。またパタークラブヘッドに用いることで、テイ
クバックを小さくしても飛距離を伸ばすことができ、方
向性、距離感が合わせやすくなり、安定性が増大し、更
には密度が小さいため、ヘッド体積を大きくすることに
よりスイートスポットの増大が図られ、打球特性に優れ
るパタークラブを得ることができる。
方向材プリフォームドシートを含むシートの一例の積層
分解図である。
構成斜視図である。
構成斜視図である。
図である。
図である。
安定性及び距離安定性を評価する概略図である。
視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ゴルフ用クラブヘッドの少なくともフェ
−ス面に一方向材プリフォームドシートを含む炭素繊維
炭素複合材料を用いたことを特徴とするゴルフ用クラブ
ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1に記載のゴルフ用クラブヘッド
において、炭素繊維炭素複合材料は一方向材プリフォー
ムドシートを積層してなることを特徴とするゴルフ用ク
ラブヘッド。 - 【請求項3】 請求項2に記載のゴルフ用クラブヘッド
において、一方向材プリフォームドシートは、シート中
の炭素繊維が同一方向となるように積層されることを特
徴とするゴルフ用クラブヘッド。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一つの項に記載
のゴルフ用クラブヘッドにおいて、炭素繊維炭素複合材
料の炭素繊維含有率が3〜80容量%であることを特徴
とするゴルフ用クラブヘッド。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つの項に記載
のゴルフ用クラブヘッドにおいて、炭素繊維炭素複合材
料の弾性率が少なくとも5000kgf/mm2 である
ことを特徴とするゴルフ用クラブヘッド。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つの項に記載
のゴルフ用クラブヘッドにおいて、炭素繊維炭素複合材
料の密度が2.2g/cm3 以下であることを特徴とす
るゴルフ用クラブヘッド。
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JP30883494 | 1994-12-13 | ||
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