JP3521824B2 - フライホイールマグネト用ステータ - Google Patents
フライホイールマグネト用ステータInfo
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Description
グネト用ステータに関するものである。
6に示すように、底部1aの外周に筒部1bを有し且つ
底部1の中央に内燃機関の回転軸に嵌合固定するための
ボス部1cを有するカップ状のフライホイール1と、筒
部1bの内周に固定された永久磁石2とを有するロータ
3と、環状部4aの外周に放射状に複数の凸極4bを有
するステータ鉄心4と、各凸極4bに樹脂モールドボビ
ン5を介して巻装された発電コイル6とを有し図示しな
いエンジンケースに固定されたステータ7と、フライホ
イール1のボス部1cの外周に突設されたリラクタ8
と、このリラクタ8が対向する毎に点火のためのトリガ
ー信号を発生する信号発電子9と、この信号発電子9が
ネジ10で固定されていてエンジンケースに固定される
信号発電子支持プレート11とで構成されている。この
場合、ステータ鉄心4の複数の凸極4bに樹脂モールド
ボビン5を介して巻装されている発電コイル6は、内燃
機関の点火のためのエネルギーを得るエキサイタコイル
6Aと、バッテリー充電のための出力を得るランプコイ
ル6B等により構成されている。
上コイル線径が太く、製造上、環状部4aに一体成形の
凸極4bの外周に樹脂モールドボビン5を介して巻装さ
れている。
エネルギーを得るために高電圧出力が要求されるので、
細い銅線を多数回巻回し、上装処理も品質確保のために
厳重に行なう必要があるため、図7に示すように凸極4
bを環状部4aから分離して巻線と、上装処理とを行な
う必要がある。
その基部に設けられた鳩尾状のあり部12が環状部4a
の外周のあり溝13に圧入されて固定されている。あり
部12は、鳩尾状の先端面12yと、この先端面12y
の両端から斜め内向に傾斜して設けられた1対の傾斜面
12xとで形成されている。あり溝13は、その底部1
3yから斜め内向に傾斜して設けられた1対の傾斜面1
3xとで形成されている。あり部12は、あり溝13に
対して適切なる圧入締め代を設定した上で圧入固定され
ている。
うに従来のフライホイールマグネト用ステータにおいて
は、環状部4aのあり溝13に、凸極4bのあり部12
を圧入固定した場合、図8に示すようにあり溝13内で
あり部12が撓んで、あり部12の先端面12yとあり
溝13の底部13yとの間に隙間14が発生するため、
実質的にあり部12の先端面12yとあり溝13の底部
13yとは相互の対向面が押し合った圧入状態にはなっ
ていず、あり部12の左右の傾斜面12xとあり溝13
の左右の傾斜面13xとが相互に押し合った圧入固定状
態となっていて、左右の2点支持により固定されている
のみである。このようにあり部12とあり溝13との嵌
め合わせ部15が2点支持の構造では、エキサイタコイ
ル6Aを巻装した凸極4bは、その重心位置16が嵌め
合わせ部15より先にあって、内燃機関の過酷な振動を
受けるため、振動による応力があり部12の左右の傾斜
面12xとあり溝13の左右の傾斜面13xとの圧入部
に集中し、これら圧入部が疲労変形して圧入締め代が確
保できなくなり、これら左右の圧入部に「圧入部ガタ」
が発生し易い問題点があった。
対して凸極が分離されていて、この凸極のあり部が環状
部のあり溝に圧入固定されている嵌め合わせ部での、あ
り部とあり溝との間の圧入構造を強化できるフライホイ
ールマグネト用ステータを提供することにある。
り溝の底部との間の圧入構造を、安定した状態で強化で
きるフライホイールマグネト用ステータを提供すること
にある。
り溝の底部との間の圧入構造を、左右安定した状態で強
化できるフライホイールマグネト用ステータを提供する
ことにある。
に複数の凸極が突設されているステータ鉄心を備え、各
凸極に発電コイルが巻装され、これら複数の凸極のうち
特定の凸極はその基部に設けられたあり部が環状部の外
周のあり溝に圧入されて固定されているフライホイール
マグネト用ステータを改良するものである。
用ステータおいては、あり部とあり溝の嵌め合わせ部で
環状部に取付けられている凸極は、あり溝に隣接して環
状部に設けられたコーキン部によりあり溝に突出する突
出変形部が設けられ、該突出変形部によりあり部が保持
されおり、コーキン部はあり溝の底部に沿って複数設け
られていることを特徴とする。
変形部によりあり部が保持されるので、あり部とあり溝
との間の締結強度が増し、耐振性を向上させることがで
きる。特に、あり溝の底部に沿ってコーキン部を複数設
けられているので、あり部の先端面とあり溝の底部との
間に隙間があっても、あり溝の底部の複数箇所からあり
溝に突出する突出変形部によりあり部の先端面が保持さ
れて、隙間の箇所の締結強度が増し、耐振性を向上させ
ることができる。請求項2に記載のフライホイールマグ
ネト用ステータおいては、請求項1において、コーキン
部は少なくともあり溝の底部に沿ってその両側寄りの位
置にそれぞれ設けられていることを特徴とする。このよ
うに少なくともあり溝の底部に沿ってその両側寄りの位
置にそれぞれコーキン部を設けると、あり部の先端面と
あり溝の底部との間に隙間があっても、あり溝の底部の
少なくとも両側の位置からあり溝に突出する突出変形部
によりあり部の先端面がそれぞれ保持されるので、隙間
の箇所の締結強度が左右の各部で増し、耐振性を向上さ
せることができる。
イホイールマグネト用ステータおける実施の形態の第1
例を示したもので、図1は本例のフライホイールマグネ
ト用ステータで、ステータ鉄心の環状部に対して凸極が
あり部とあり溝の嵌め合わせ部で圧入固定されている部
分の平面図、図2は図1のA−A線断面図である。な
お、前述した図5〜図8と対応する部分には、同一符号
を付けて示している。
においては、ステータ鉄心4の環状部4aに対して凸極
4bがあり部12とあり溝13の嵌め合わせ部15で圧
入固定されている部分では、あり溝13に隣接して環状
部4aに設けられたコーキン部17によりあり溝13に
突出する突出変形部18が設けられ、該突出変形部18
によりあり部12が保持されている。特にこの例では、
コーキン部17はあり溝13の底部13yに沿ってその
両側寄りの位置に四角形に窪ませてそれぞれ設けられて
いる。その他の構成は、前述した図5〜図8と同様にな
っている。
aに設けたコーキン部17によりあり溝13に突出する
突出変形部18を設けると、あり部12がこの突出変形
部18により保持されるので、あり部12とあり溝13
との間の締結強度が増し、耐振性を向上させることがで
きる。特に、あり溝13の底部13yに沿ってコーキン
部17を複数設けると、あり部12の先端面12yとあ
り溝13の底部13yとの間に隙間14があっても、あ
り溝13の底部13yの複数箇所から該あり溝13に突
出する突出変形部18によりあり部12の先端面12y
が保持されるので、隙間14の箇所の締結強度が増し、
耐振性を向上させることができる。圧入構造を安定して
強化することができる。また、図示のようにあり溝13
の底部13yに沿ってその両側寄りの位置にコーキン部
17を設けると、あり溝13に突出する左右2箇所の突
出変形部18によりあり部12の先端面12yが保持さ
れるので、隙間14の箇所の締結強度が左右の各部で増
し、耐振性を向上させることができる。
ルマグネト用ステータおける実施の形態の第2例を示し
たもので、図3は本例のフライホイールマグネト用ステ
ータで、ステータ鉄心の環状部に対して凸極があり部と
あり溝の嵌め合わせ部で圧入固定されている部分の平面
図、図4は図3のB−B線断面図である。なお、前述し
た図1及び図2と対応する部分には、同一符号を付けて
示している。
においては、コーキン部17が丸形の窪みにより形成さ
れている点で第1例と相違するのみで、その他の構成は
図1及び図2に示す第1例と、図5〜図8に示す従来例
と同様になっている。
を得ることができる。特に、コーキン部17を丸形の窪
みにより形成すると、コーキン部17の窪みに角部がな
いため、プレス(または、打刻)によるステーターコア
材のコーキン部周辺の部分的破断等が発生せず、品質を
更に有利なものとすることができる。
ト用ステータおいては、あり部とあり溝の嵌め合わせ部
で環状部に取付けられている凸極は、あり溝に隣接して
環状部に設けられたコーキン部によりあり溝に突出する
突出変形部が設けられ、該突出変形部によりあり部が保
持されているので、あり部とあり溝との間の締結強度が
増し、耐振性を向上させることができる。特に、あり溝
の底部に沿ってコーキン部を複数設けられているので、
あり部の先端面とあり溝の底部との間に隙間があって
も、あり溝の底部の複数箇所からあり溝に突出する突出
変形部によりあり部の先端面が保持されて、隙間の箇所
の締結強度が増し、耐振性を向上させることができる。
請求項2に記載のフライホイールマグネト用ステータお
いては、環状部に設けられたコーキン部が少なくともあ
り溝の底部に沿ってその両側寄りの位置にそれぞれ設け
られているので、あり部の先端面とあり溝の底部との間
に隙間があっても、あり溝の底部の少なくとも両側の位
置からあり溝に突出する突出変形部によりあり部の先端
面がそれぞれ保持されることになり、隙間の箇所の締結
強度が左右の各部で増し、耐振性を向上させることがで
きる。
タおける実施の形態の第1例で、ステータ鉄心の環状部
に対して凸極があり部とあり溝の嵌め合わせ部で圧入固
定されている部分の平面図である。
タおける実施の形態の第2例で、ステータ鉄心の環状部
に対して凸極があり部とあり溝の嵌め合わせ部で圧入固
定されている部分の平面図である。
る。
タの平面図である。
嵌め合わせ部の分解構造を示す平面図である。
嵌め合わせ部の構造を示す平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 環状部の外周に複数の凸極が突設されて
いるステータ鉄心を備え、前記各凸極に発電コイルが巻
装され、これら複数の凸極のうち特定の凸極はその基部
に設けられたあり部が前記環状部の外周のあり溝に圧入
されて固定されているフライホイールマグネト用ステー
タにおいて、 前記あり部と前記あり溝との嵌め合わせ部で前記環状部
に取付けられている前記凸極は、前記あり溝に隣接して
前記環状部に設けられたコーキン部により前記あり溝に
突出する突出変形部が設けられ、該突出変形部により前
記あり部が保持されており、前記コーキン部は前記あり
溝の底部に沿って複数設けられていることを特徴とする
フライホイールマグネト用ステータ。 - 【請求項2】 前記コーキン部は少なくとも前記あり溝
の底部に沿ってその両側寄りの位置にそれぞれ設けられ
ていることを特徴とする請求項1に記載のフライホイー
ルマグネト用ステータ。
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