JP3521620B2 - 生体成分測定方法 - Google Patents
生体成分測定方法Info
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- dehydrogenase
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補酵素を用いた測
定系に於けるアルコールデヒドロゲナーゼによる影響の
回避剤、並びに該回避剤を用いた生体成分の測定方法に
関する。
定系に於けるアルコールデヒドロゲナーゼによる影響の
回避剤、並びに該回避剤を用いた生体成分の測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体成分の測定に於ては、補酵素
とデヒドロゲナーゼが関与する酸化還元反応を利用した
方法が多く用いられている。しかしながら、アルコール
デヒドロゲナーゼ(以下、ADHと略記する。)が検体
中に存在すると、該測定系に係る補酵素と反応して、測
定値に誤差を生じさせる場合があることが知られてい
る。血清中に存在するADHは生体内に於ける半減期が
短いため、正常な検体について普通の測定系に於ては特
に問題はないが、急性肝機能障害、心肺停止による虚
血、飲酒等によりADH活性が著明に上昇している検体
については、ADHの影響により測定値に誤差が生じる
という問題があった。実際、救命救急患者の検体に於
て、3α-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用い
る胆汁酸測定で異常高値となることが認められている。
そのため、ADH活性の影響なしに臨床化学検査を高精
度に実施し得る方法の開発が望まれている現状にあっ
た。
とデヒドロゲナーゼが関与する酸化還元反応を利用した
方法が多く用いられている。しかしながら、アルコール
デヒドロゲナーゼ(以下、ADHと略記する。)が検体
中に存在すると、該測定系に係る補酵素と反応して、測
定値に誤差を生じさせる場合があることが知られてい
る。血清中に存在するADHは生体内に於ける半減期が
短いため、正常な検体について普通の測定系に於ては特
に問題はないが、急性肝機能障害、心肺停止による虚
血、飲酒等によりADH活性が著明に上昇している検体
については、ADHの影響により測定値に誤差が生じる
という問題があった。実際、救命救急患者の検体に於
て、3α-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用い
る胆汁酸測定で異常高値となることが認められている。
そのため、ADH活性の影響なしに臨床化学検査を高精
度に実施し得る方法の開発が望まれている現状にあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した如
き現状に鑑みなされたもので、補酵素を用いた測定系に
於けるADHによる影響の回避剤、並びに該回避剤を用
いた生体成分の測定方法の提供をその課題とする。
き現状に鑑みなされたもので、補酵素を用いた測定系に
於けるADHによる影響の回避剤、並びに該回避剤を用
いた生体成分の測定方法の提供をその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベンズアミジ
ン、ヒドロキシルアミン、チアゾール、ピラゾール及び
ピリダジンからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
化合物を含んでなる、補酵素を用いた乳酸デヒドロゲナ
ーゼ測定系、又は補酵素とキサンチンデヒドロゲナーゼ
及びプリンヌクレオシドホスホリラーゼを用いた無機リ
ン酸測定系に於けるアルコールデヒドロゲナーゼの影響
回避剤の発明である。また、本発明は、ベンズアミジ
ン、ヒドロキシルアミン、チアゾール、ピラゾール及び
ピリダジンからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
化合物の共存下で、補酵素を用いた乳酸デヒドロゲナー
ゼ測定を行わせるか、又は補酵素とキサンチンデヒドロ
ゲナーゼ及びプリンヌクレオシドホスホリラーゼとを組
み合わせて無機リン酸測定を行わせることを特徴とす
る、生体成分の測定方法の発明である。また、本発明
は、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、キサンチンデ
ヒドロゲナーゼ及び緩衝剤を含有する第1試薬、イノシ
ン、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)及び
緩衝剤を含有する第2試薬を含んで成り、第1試薬又は
第2試薬の少なくとも一方に本発明の影響回避剤を含有
して成る無機リン測定用キットの発明である。また、本
発明は、乳酸及び緩衝剤を含有する第1試薬、NADを
含有する第2試薬を含んで成り、第1試薬又は第2試薬
の少なくとも一方に本発明の影響回避剤を含有して成る
乳酸デヒドロゲナーゼ測定用キットの発明である。
ン、ヒドロキシルアミン、チアゾール、ピラゾール及び
ピリダジンからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
化合物を含んでなる、補酵素を用いた乳酸デヒドロゲナ
ーゼ測定系、又は補酵素とキサンチンデヒドロゲナーゼ
及びプリンヌクレオシドホスホリラーゼを用いた無機リ
ン酸測定系に於けるアルコールデヒドロゲナーゼの影響
回避剤の発明である。また、本発明は、ベンズアミジ
ン、ヒドロキシルアミン、チアゾール、ピラゾール及び
ピリダジンからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
化合物の共存下で、補酵素を用いた乳酸デヒドロゲナー
ゼ測定を行わせるか、又は補酵素とキサンチンデヒドロ
ゲナーゼ及びプリンヌクレオシドホスホリラーゼとを組
み合わせて無機リン酸測定を行わせることを特徴とす
る、生体成分の測定方法の発明である。また、本発明
は、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、キサンチンデ
ヒドロゲナーゼ及び緩衝剤を含有する第1試薬、イノシ
ン、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)及び
緩衝剤を含有する第2試薬を含んで成り、第1試薬又は
第2試薬の少なくとも一方に本発明の影響回避剤を含有
して成る無機リン測定用キットの発明である。また、本
発明は、乳酸及び緩衝剤を含有する第1試薬、NADを
含有する第2試薬を含んで成り、第1試薬又は第2試薬
の少なくとも一方に本発明の影響回避剤を含有して成る
乳酸デヒドロゲナーゼ測定用キットの発明である。
【0005】即ち、本発明者等は補酵素を用いた測定系
に於けるADHによる影響を回避すべく鋭意研究の結
果、例えばNAD、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチ
ドリン酸(NADP)等の補酵素を用いた測定系に特定の化
合物を共存させれば、測定値に対するADHの影響を回
避できることを見出し、本発明を完成するに到った。
に於けるADHによる影響を回避すべく鋭意研究の結
果、例えばNAD、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチ
ドリン酸(NADP)等の補酵素を用いた測定系に特定の化
合物を共存させれば、測定値に対するADHの影響を回
避できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0006】本発明のADH影響回避剤であるアミジン
化合物としてはベンズアミジン等が挙げられる。また、
本発明のADH影響回避剤である五員の複素環式化合物
としては、例えばオキサゾール、チアゾール、インドー
ル、ピロール、ピラゾール或はこれらの誘導体が挙げら
れ、誘導体の具体例としては、例えば4-メチルピラゾー
ル、4-ブロモピラゾール、4-フェニルピラゾール等のピ
ラゾール誘導体等が挙げられる。隣接する位置に2個の
窒素原子を有する六員の複素環式化合物としては、例え
ばピリダジン、4-メチルピリダジン等のピリダジン誘導
体等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上
組み合わせて用いても何れにても良い。
化合物としてはベンズアミジン等が挙げられる。また、
本発明のADH影響回避剤である五員の複素環式化合物
としては、例えばオキサゾール、チアゾール、インドー
ル、ピロール、ピラゾール或はこれらの誘導体が挙げら
れ、誘導体の具体例としては、例えば4-メチルピラゾー
ル、4-ブロモピラゾール、4-フェニルピラゾール等のピ
ラゾール誘導体等が挙げられる。隣接する位置に2個の
窒素原子を有する六員の複素環式化合物としては、例え
ばピリダジン、4-メチルピリダジン等のピリダジン誘導
体等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上
組み合わせて用いても何れにても良い。
【0007】また、これらの影響回避剤としての効果を
考慮すると、これらの中でも、隣接する位置に2個の窒
素原子を有する五乃至六員の複素環式化合物、例えばピ
ラゾール、例えば4-メチルピラゾール、4-ブロモピラゾ
ール、4-フェニルピラゾール等のピラゾール誘導体、ピ
リダジン、4-メチルピリダジン等のピリダジン誘導体等
が特に好ましいものとして挙げられる。尚、これら化合
物の多くは、ADH活性阻害剤として知られているもの
ではあるが、必ずしもADH活性阻害剤が全て本発明の
目的に使用し得るものではない。例えば、アデノシン、
ホウ酸イオン、メトロニダゾール、o-フェナントロリ
ン、キノリン、チロキシン等の公知のADH活性阻害剤
は、本発明の目的に使用できないことが、本発明者等に
よって確認されている。
考慮すると、これらの中でも、隣接する位置に2個の窒
素原子を有する五乃至六員の複素環式化合物、例えばピ
ラゾール、例えば4-メチルピラゾール、4-ブロモピラゾ
ール、4-フェニルピラゾール等のピラゾール誘導体、ピ
リダジン、4-メチルピリダジン等のピリダジン誘導体等
が特に好ましいものとして挙げられる。尚、これら化合
物の多くは、ADH活性阻害剤として知られているもの
ではあるが、必ずしもADH活性阻害剤が全て本発明の
目的に使用し得るものではない。例えば、アデノシン、
ホウ酸イオン、メトロニダゾール、o-フェナントロリ
ン、キノリン、チロキシン等の公知のADH活性阻害剤
は、本発明の目的に使用できないことが、本発明者等に
よって確認されている。
【0008】本発明に係る補酵素を用いた測定系におけ
る補酵素としては、NAD又はその還元型(NADH)、ニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)又は
その還元型(NADPH)等が挙げられる。
る補酵素としては、NAD又はその還元型(NADH)、ニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)又は
その還元型(NADPH)等が挙げられる。
【0009】本発明に係る補酵素を用いる測定系として
は、NAD(P)又はNAD(P)Hを用いる乳酸デヒドロゲナーゼ
(LDH)の測定、NAD(P)とキサンチンデヒドロゲナーゼ
を用いる無機リン又はプリン代謝物の測定、NAD(P)とヒ
ドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用いる胆汁酸の
測定、NAD(P)とコレステロールデヒドロゲナーゼを用い
る総コレステロール又は遊離コレステロールの測定、NA
D(P)とグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼを用いる
グルコース又はクレアチンホスホキナーゼの測定、NAD
(P)とグルコースデヒドロゲナーゼを用いるグルコース
の測定、NAD(P)とホルムアルデヒドデヒドロゲナーゼを
用いるクレアチン又はクレアチニンの測定、NAD(P)とア
ミノ酸デヒドロゲナーゼを用いるアミノ酸の測定、NAD
(P)又はNAD(P)Hと3α-ヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼ
を用いるケトン体の測定、NAD(P)Hとリンゴ酸デヒドロ
ゲナーゼを用いるグルタミン酸オキザロ酢酸トランスア
ミナーゼ(GOT)の測定、NAD(P)HとLDHを用いるグルタ
ミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)の測定、N
AD(P)Hとグルコース-3-リン酸デヒドロゲナーゼを用い
るアルドラーゼの測定、NAD(P)Hとグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼを用いる尿素窒素の測定、NAD(P)Hを用いる
α-ヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼの測定、NAD(P)Hと
LDHを用いるシアル酸の測定等の測定系が挙げられる。
本発明の生体成分の測定方法は、このような補酵素を用
いる測定系に、本発明のADHの影響回避剤を添加し
て、ADHの影響を回避することにより行うものであ
る。
は、NAD(P)又はNAD(P)Hを用いる乳酸デヒドロゲナーゼ
(LDH)の測定、NAD(P)とキサンチンデヒドロゲナーゼ
を用いる無機リン又はプリン代謝物の測定、NAD(P)とヒ
ドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用いる胆汁酸の
測定、NAD(P)とコレステロールデヒドロゲナーゼを用い
る総コレステロール又は遊離コレステロールの測定、NA
D(P)とグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼを用いる
グルコース又はクレアチンホスホキナーゼの測定、NAD
(P)とグルコースデヒドロゲナーゼを用いるグルコース
の測定、NAD(P)とホルムアルデヒドデヒドロゲナーゼを
用いるクレアチン又はクレアチニンの測定、NAD(P)とア
ミノ酸デヒドロゲナーゼを用いるアミノ酸の測定、NAD
(P)又はNAD(P)Hと3α-ヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼ
を用いるケトン体の測定、NAD(P)Hとリンゴ酸デヒドロ
ゲナーゼを用いるグルタミン酸オキザロ酢酸トランスア
ミナーゼ(GOT)の測定、NAD(P)HとLDHを用いるグルタ
ミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)の測定、N
AD(P)Hとグルコース-3-リン酸デヒドロゲナーゼを用い
るアルドラーゼの測定、NAD(P)Hとグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼを用いる尿素窒素の測定、NAD(P)Hを用いる
α-ヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼの測定、NAD(P)Hと
LDHを用いるシアル酸の測定等の測定系が挙げられる。
本発明の生体成分の測定方法は、このような補酵素を用
いる測定系に、本発明のADHの影響回避剤を添加し
て、ADHの影響を回避することにより行うものであ
る。
【0010】また、これらのADHの影響回避剤の使用
濃度としては、濃度が高過ぎると反応阻害や、反応系へ
の影響が出るため、ADHの阻害効果がある濃度であれ
ば添加する量は少ない方がよい。例えば補酵素を用いた
測定を行う際の反応溶液中の濃度として0.02〜60mM、好
ましくは0.05〜10mM、より好ましくは0.5〜5mMの範囲か
ら適宜選択される。
濃度としては、濃度が高過ぎると反応阻害や、反応系へ
の影響が出るため、ADHの阻害効果がある濃度であれ
ば添加する量は少ない方がよい。例えば補酵素を用いた
測定を行う際の反応溶液中の濃度として0.02〜60mM、好
ましくは0.05〜10mM、より好ましくは0.5〜5mMの範囲か
ら適宜選択される。
【0011】本発明の測定方法により測定可能な生体成
分としては、上記した如き補酵素を用いた測定系により
測定可能な生体成分は全て挙げられる。具体的には、例
えばLDH、無機リン、胆汁酸、総コレステロール、遊離
コレステロール、グルコース、クレアチンホスホキナー
ゼ、クレアチン、クレアチニン、アミノ酸、ケトン体、
GOT、GPT、アルドラーゼ、尿素窒素、α-ヒドロキシ酪
酸デヒドロゲナーゼ、シアル酸等が挙げられる。本発明
に係る生体成分を含有する生体試料としては、例えば血
清、血漿、尿、リンパ、髄液、糞等の生体由来の試料や
これらを適宜適当な緩衝液等で希釈或は懸濁させて得ら
れる液体試料が挙げられるが特に限定されない。
分としては、上記した如き補酵素を用いた測定系により
測定可能な生体成分は全て挙げられる。具体的には、例
えばLDH、無機リン、胆汁酸、総コレステロール、遊離
コレステロール、グルコース、クレアチンホスホキナー
ゼ、クレアチン、クレアチニン、アミノ酸、ケトン体、
GOT、GPT、アルドラーゼ、尿素窒素、α-ヒドロキシ酪
酸デヒドロゲナーゼ、シアル酸等が挙げられる。本発明
に係る生体成分を含有する生体試料としては、例えば血
清、血漿、尿、リンパ、髄液、糞等の生体由来の試料や
これらを適宜適当な緩衝液等で希釈或は懸濁させて得ら
れる液体試料が挙げられるが特に限定されない。
【0012】本発明の生体成分の測定方法を実施するに
は、自体公知の上記した如き補酵素を用いる測定系用の
試薬に、更に本発明のADH影響回避剤を上記した如き
濃度となるように含有させたものを用いて、自体公知の
該測定系の操作法に従って実施すれば足りる。このよう
な反応系に本発明のADH影響回避剤を含有させる方法
としては、通常この分野で行われる方法であれば特に限
定されないが、例えば上記した如き測定系に使用する試
薬調製用の凍結乾燥品中に含有させておく方法、試薬調
製用の凍結乾燥品を溶解するための溶液中に含有させて
おく方法、測定用試薬中に直接添加、溶解して含有させ
る方法等が挙げられる。また、上記した如き測定系に使
用する試薬は、1液用のものでも2液法用のものでも何
れにても良く特に限定されない。2液法用のものを用い
る場合、本発明のADH影響回避剤は第1試薬と第2試
薬の何れに含有させても良いが、ADHの影響をより確
実に回避するためには第1試薬中に含有させておくこと
が望ましい。
は、自体公知の上記した如き補酵素を用いる測定系用の
試薬に、更に本発明のADH影響回避剤を上記した如き
濃度となるように含有させたものを用いて、自体公知の
該測定系の操作法に従って実施すれば足りる。このよう
な反応系に本発明のADH影響回避剤を含有させる方法
としては、通常この分野で行われる方法であれば特に限
定されないが、例えば上記した如き測定系に使用する試
薬調製用の凍結乾燥品中に含有させておく方法、試薬調
製用の凍結乾燥品を溶解するための溶液中に含有させて
おく方法、測定用試薬中に直接添加、溶解して含有させ
る方法等が挙げられる。また、上記した如き測定系に使
用する試薬は、1液用のものでも2液法用のものでも何
れにても良く特に限定されない。2液法用のものを用い
る場合、本発明のADH影響回避剤は第1試薬と第2試
薬の何れに含有させても良いが、ADHの影響をより確
実に回避するためには第1試薬中に含有させておくこと
が望ましい。
【0013】また、本発明の測定方法に用いられる測定
試薬中には、例えば測定対象が酵素の場合は、該酵素の
基質と適当な補酵素が、また、測定対象が基質の場合
は、該基質に作用する酵素と適当な補酵素が必ず含まれ
ている。これら試薬中には、当該試薬の安定性に影響を
及ぼしたり、本発明によるADHの影響回避効果を阻害
しないものであれば、通常この分野で用いられている、
例えば緩衝剤、反応促進剤、安定化剤、界面活性剤、防
腐剤等が含有されていても良い。またその使用濃度も、
通常この分野で通常用いられる濃度範囲から適宜選択す
れば足りる。
試薬中には、例えば測定対象が酵素の場合は、該酵素の
基質と適当な補酵素が、また、測定対象が基質の場合
は、該基質に作用する酵素と適当な補酵素が必ず含まれ
ている。これら試薬中には、当該試薬の安定性に影響を
及ぼしたり、本発明によるADHの影響回避効果を阻害
しないものであれば、通常この分野で用いられている、
例えば緩衝剤、反応促進剤、安定化剤、界面活性剤、防
腐剤等が含有されていても良い。またその使用濃度も、
通常この分野で通常用いられる濃度範囲から適宜選択す
れば足りる。
【0014】本発明の無機リン測定用キットは、例えば
血清、血漿等の生体由来試料中の無機リンを測定するた
めに用いられるものであり、プリンヌクレオシドホスホ
リラーゼ、キサンチンデヒドロゲナーゼ及び緩衝剤を含
有する第1試薬と、イノシン、NAD及び緩衝剤を含有す
る第2試薬を含んで成るものであり、第1試薬と第2試
薬の少なくとも一方に本発明のADH影響回避剤を含有
するものであるが、構成要素の好ましい態様、具体例等
は上記した通りである。該キットに含有させるADH影
響回避剤の濃度は特に限定されず、測定時の最終的な濃
度が例えば0.02〜60mM、好ましくは0.05〜10mM、より好
ましくは0.5〜5mMの範囲となるように第1試薬と第2試
薬の少なくとも一方に含有させておけばよい。また、本
発明の無機リン測定用キットには、更に標準液等が含ま
れていても良いことは言うまでもない。
血清、血漿等の生体由来試料中の無機リンを測定するた
めに用いられるものであり、プリンヌクレオシドホスホ
リラーゼ、キサンチンデヒドロゲナーゼ及び緩衝剤を含
有する第1試薬と、イノシン、NAD及び緩衝剤を含有す
る第2試薬を含んで成るものであり、第1試薬と第2試
薬の少なくとも一方に本発明のADH影響回避剤を含有
するものであるが、構成要素の好ましい態様、具体例等
は上記した通りである。該キットに含有させるADH影
響回避剤の濃度は特に限定されず、測定時の最終的な濃
度が例えば0.02〜60mM、好ましくは0.05〜10mM、より好
ましくは0.5〜5mMの範囲となるように第1試薬と第2試
薬の少なくとも一方に含有させておけばよい。また、本
発明の無機リン測定用キットには、更に標準液等が含ま
れていても良いことは言うまでもない。
【0015】本発明のLDH測定用キットは、例えば血
清、血漿等の生体由来試料中のLDHを測定するために用
いられるものであり、乳酸及び緩衝剤を含有する第1試
薬と、NADを含有する第2試薬を含んで成るものであ
り、第1試薬と第2試薬の少なくとも一方に本発明のA
DH影響回避剤を含有するものであるが、構成要素の好
ましい態様、具体例等は上記した通りである。該キット
に含有させるADH影響回避剤の濃度は特に限定され
ず、測定時の最終的な濃度が例えば0.02〜60mM、好まし
くは0.05〜10mM、より好ましくは0.5〜5mMの範囲となる
ように第1試薬と第2試薬の少なくとも一方に含有させ
ておけばよい。尚、本発明のLDH測定用キットの構成と
しては、自体公知の日本臨床化学会勧告法(所謂JSCC勧
告法)に準拠するものが特に好ましい。本発明のLDH測
定用キットには、更に標準液等が含まれていても良いこ
とは言うまでもない。以下に実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によって何
等限定されるものではない。
清、血漿等の生体由来試料中のLDHを測定するために用
いられるものであり、乳酸及び緩衝剤を含有する第1試
薬と、NADを含有する第2試薬を含んで成るものであ
り、第1試薬と第2試薬の少なくとも一方に本発明のA
DH影響回避剤を含有するものであるが、構成要素の好
ましい態様、具体例等は上記した通りである。該キット
に含有させるADH影響回避剤の濃度は特に限定され
ず、測定時の最終的な濃度が例えば0.02〜60mM、好まし
くは0.05〜10mM、より好ましくは0.5〜5mMの範囲となる
ように第1試薬と第2試薬の少なくとも一方に含有させ
ておけばよい。尚、本発明のLDH測定用キットの構成と
しては、自体公知の日本臨床化学会勧告法(所謂JSCC勧
告法)に準拠するものが特に好ましい。本発明のLDH測
定用キットには、更に標準液等が含まれていても良いこ
とは言うまでもない。以下に実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によって何
等限定されるものではない。
【0016】
【実施例】実施例1.無機リン濃度の測定
表1に挙げた各種物質を共存させた場合の、無機リン濃
度測定に於けるADHの影響回避効果について検討し
た。 試薬の調製 所定化合物0.4%(W/W)、プリンヌクレオシドホスホリラ
ーゼ 0.7U/ml、キサンチンデヒドロゲナーゼ 1.0U/ml
となるように50mM 2-[4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペ
ラジニル]エタンスルホン酸(HEPES)緩衝液に溶解してpH
8.5に調整したものを酵素液とした。イノシン 12mM、NA
D+18mMとなるように20mM HEPES緩衝液に溶解し、pH6.5
に調製したものを基質液とした。 検体 ヒト正常血清及びこれにADH(ヘ゛ーリンカ゛ー・マンハイム社製)
を400U/lとなるように添加したものを検体とした。 無機リン濃度の測定 日立自動分析装置7170形〔(株)日立製作所製〕を用い、
以下の測定条件で測定を行った。 測定方法:2ポイントエンド法〔24〕−〔50〕 検体採取量:3μl 酵素液(R-1):270μl 基質液(R-2):90μl 測定波長:660/340nm、測定温度:37℃ 尚、検体中の無機リン濃度は、既知濃度の標準液を用い
て同様の操作により得られた吸光度に基づいて求めた。
また、ADH影響回避効果は、ADH400U/l含有ヒト血
清についての無機リン測定値と、ヒト正常血清(ADH
無添加)についての無機リン測定値の差として求めた。 結果 結果を表1に示す。
度測定に於けるADHの影響回避効果について検討し
た。 試薬の調製 所定化合物0.4%(W/W)、プリンヌクレオシドホスホリラ
ーゼ 0.7U/ml、キサンチンデヒドロゲナーゼ 1.0U/ml
となるように50mM 2-[4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペ
ラジニル]エタンスルホン酸(HEPES)緩衝液に溶解してpH
8.5に調整したものを酵素液とした。イノシン 12mM、NA
D+18mMとなるように20mM HEPES緩衝液に溶解し、pH6.5
に調製したものを基質液とした。 検体 ヒト正常血清及びこれにADH(ヘ゛ーリンカ゛ー・マンハイム社製)
を400U/lとなるように添加したものを検体とした。 無機リン濃度の測定 日立自動分析装置7170形〔(株)日立製作所製〕を用い、
以下の測定条件で測定を行った。 測定方法:2ポイントエンド法〔24〕−〔50〕 検体採取量:3μl 酵素液(R-1):270μl 基質液(R-2):90μl 測定波長:660/340nm、測定温度:37℃ 尚、検体中の無機リン濃度は、既知濃度の標準液を用い
て同様の操作により得られた吸光度に基づいて求めた。
また、ADH影響回避効果は、ADH400U/l含有ヒト血
清についての無機リン測定値と、ヒト正常血清(ADH
無添加)についての無機リン測定値の差として求めた。 結果 結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
(Bl値:ブランク値)
【0018】表1の結果から、本発明のADH影響回避
剤は、何れもADH影響回避効果を有していることが判
る。また、ADHの阻害剤として公知の物質であるアデ
ノシン、イミダゾール、メトロニダゾール、o-フェナン
トロリン、キノリン、チロキシンは無機リン測定系に於
けるADHの影響回避剤として用いることはできないこ
と、言い換えればADH阻害剤であるからといって、本
発明の目的には必ずしも使用できないことが判る。
剤は、何れもADH影響回避効果を有していることが判
る。また、ADHの阻害剤として公知の物質であるアデ
ノシン、イミダゾール、メトロニダゾール、o-フェナン
トロリン、キノリン、チロキシンは無機リン測定系に於
けるADHの影響回避剤として用いることはできないこ
と、言い換えればADH阻害剤であるからといって、本
発明の目的には必ずしも使用できないことが判る。
【0019】実施例2.LDH活性の測定
正常ヒト血清を試料として用い、表2に挙げた各種物質
を用いた際のLDH活性測定へのADH影響回避効果につ
いて検討した。 試薬の調製 JSCC勧告法の処方に基づいて以下のような試薬を調製し
た。 第1試薬:乳酸を72mM、所定の物質を0.36%(W/W)含有す
る360mMジエタノールアミン−塩酸緩衝液(pH8.80)。 第2試薬:60mM NAD溶液。 検体 ヒト正常血清及びこれにADH(ヘ゛ーリンカ゛ー・マンハイム社製)
を400U/lとなるように添加した血清を検体とした。 LDH活性値の測定 日立自動分析装置7170形((株)日立製作所製)を用いて
JSCC勧告法に準拠してLDH活性値の測定を行った。ま
た、ADH影響回避効果は、ADH 400U/l 含有ヒト血
清についてのLDH活性値と、ヒト正常血清(ADH無添
加)についてのLDH活性値との差として求めた。 結果 結果を表2に示す。
を用いた際のLDH活性測定へのADH影響回避効果につ
いて検討した。 試薬の調製 JSCC勧告法の処方に基づいて以下のような試薬を調製し
た。 第1試薬:乳酸を72mM、所定の物質を0.36%(W/W)含有す
る360mMジエタノールアミン−塩酸緩衝液(pH8.80)。 第2試薬:60mM NAD溶液。 検体 ヒト正常血清及びこれにADH(ヘ゛ーリンカ゛ー・マンハイム社製)
を400U/lとなるように添加した血清を検体とした。 LDH活性値の測定 日立自動分析装置7170形((株)日立製作所製)を用いて
JSCC勧告法に準拠してLDH活性値の測定を行った。ま
た、ADH影響回避効果は、ADH 400U/l 含有ヒト血
清についてのLDH活性値と、ヒト正常血清(ADH無添
加)についてのLDH活性値との差として求めた。 結果 結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
(Bl値:ブランク値)
【0021】表2の結果から、本発明のADH影響回避
剤は、何れもADHの影響回避効果を有していることが
判る。また、ADHの阻害剤として公知の物質であるア
デノシン、4-ほう酸ナトリウム(ほう酸イオン)、メト
ロニダゾール、o-フェナントロリン、キノリン、チロキ
シンは、LDH測定系に於けるADHの影響回避剤とし
て用いることはできないこと、言い換えればADH阻害
剤であるからといって本発明の目的には必ずしも使用で
きないことが判る。
剤は、何れもADHの影響回避効果を有していることが
判る。また、ADHの阻害剤として公知の物質であるア
デノシン、4-ほう酸ナトリウム(ほう酸イオン)、メト
ロニダゾール、o-フェナントロリン、キノリン、チロキ
シンは、LDH測定系に於けるADHの影響回避剤とし
て用いることはできないこと、言い換えればADH阻害
剤であるからといって本発明の目的には必ずしも使用で
きないことが判る。
【0022】実施例3.本発明のADH影響回避剤の一
つであるピラゾールについて、無機リン測定に於ける至
適濃度の検討を行った。 試薬の調製 ピラゾールを所定濃度、プリンヌクレオシドホスホリラ
ーゼ 0.7U/ml、キサンチンデヒドロゲナーゼ 1.0U/ml
となるように50mM HEPES緩衝液に溶解してpH8.5に調整
したものを酵素液とした。尚、基質液は実施例1と同じ
ものを用いた。 検体 実施例1と同じものを使用した。 無機リン濃度の測定 実施例1と同様の操作により測定した。 結果 結果を表3に示す。
つであるピラゾールについて、無機リン測定に於ける至
適濃度の検討を行った。 試薬の調製 ピラゾールを所定濃度、プリンヌクレオシドホスホリラ
ーゼ 0.7U/ml、キサンチンデヒドロゲナーゼ 1.0U/ml
となるように50mM HEPES緩衝液に溶解してpH8.5に調整
したものを酵素液とした。尚、基質液は実施例1と同じ
ものを用いた。 検体 実施例1と同じものを使用した。 無機リン濃度の測定 実施例1と同様の操作により測定した。 結果 結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】表3の結果から、無機リン濃度の測定に対
するADHの影響を回避するのに有効なピラゾール濃度
は、約0.02〜100mM程度であることが判る。
するADHの影響を回避するのに有効なピラゾール濃度
は、約0.02〜100mM程度であることが判る。
【0025】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明は、例えばNAD
(P)等の補酵素を用いる測定系に於けるADHの影響回
避剤等を提供するものであり、本発明のADH影響阻害
剤を用いることにより、補酵素を用いる測定系を利用し
た臨床化学検査に於けるADHによる測定値への影響を
回避でき、より高精度に測定を実施することができると
いう効果を奏するので、斯業に貢献するところ大なる発
明である。
(P)等の補酵素を用いる測定系に於けるADHの影響回
避剤等を提供するものであり、本発明のADH影響阻害
剤を用いることにより、補酵素を用いる測定系を利用し
た臨床化学検査に於けるADHによる測定値への影響を
回避でき、より高精度に測定を実施することができると
いう効果を奏するので、斯業に貢献するところ大なる発
明である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−89292(JP,A)
特開 平7−59566(JP,A)
特開 昭59−166098(JP,A)
特開 昭59−82398(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C12Q 1/00 - 1/70
G01N 33/00 - 33/98
BIOSIS/WPI(DIALOG)
Claims (6)
- 【請求項1】ベンズアミジン、ヒドロキシルアミン、チ
アゾール、ピラゾール及びピリダジンからなる群より選
ばれた1種又は2種以上の化合物を含んでなる、補酵素
を用いた乳酸デヒドロゲナーゼ測定系、又は補酵素とキ
サンチンデヒドロゲナーゼ及びプリンヌクレオシドホス
ホリラーゼを用いた無機リン酸測定系 に於けるアルコー
ルデヒドロゲナーゼの影響回避剤。 - 【請求項2】補酵素が、ニコチンアミドアデニンジヌク
レオチド又はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリ
ン酸、或はこれらの還元型である、請求項1に記載の影
響回避剤。 - 【請求項3】ベンズアミジン、ヒドロキシルアミン、チ
アゾール、ピラゾール及びピリダジンからなる群より選
ばれた1種又は2種以上の化合物の共存下で、補酵素を
用いた乳酸デヒドロゲナーゼ測定を行わせるか、又は補
酵素とキサンチンデヒドロゲナーゼ及びプリンヌクレオ
シドホスホリラーゼとを組み合わせて無機リン酸測定を
行わせることを特徴とする、生体成分の測定方法。 - 【請求項4】補酵素が、ニコチンアミドアデニンジヌク
レオチド又はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリ
ン酸、或はこれらの還元型である、請求項3に記載の測
定方法。 - 【請求項5】プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、キサ
ンチンデヒドロゲナーゼ及び緩衝剤を含有する第1試
薬、イノシン、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
及び緩衝剤を含有する第2試薬を含んで成り、第1試薬
又は第2試薬の少なくとも一方に請求項1又は2に記載
の影響回避剤を含有して成る無機リン測定用キット。 - 【請求項6】乳酸及び緩衝剤を含有する第1試薬、ニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチドを含有する第2試薬
を含んで成り、第1試薬又は第2試薬の少なくとも一方
に請求項1又は2に記載の影響回避剤を含有して成る乳
酸デヒドロゲナーゼ測定用キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15350096A JP3521620B2 (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 生体成分測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15350096A JP3521620B2 (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 生体成分測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09313198A JPH09313198A (ja) | 1997-12-09 |
JP3521620B2 true JP3521620B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=15563927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15350096A Expired - Fee Related JP3521620B2 (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 生体成分測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3521620B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-24 JP JP15350096A patent/JP3521620B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09313198A (ja) | 1997-12-09 |
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