JP3521526B2 - ビデオブランキング回路 - Google Patents

ビデオブランキング回路

Info

Publication number
JP3521526B2
JP3521526B2 JP04322995A JP4322995A JP3521526B2 JP 3521526 B2 JP3521526 B2 JP 3521526B2 JP 04322995 A JP04322995 A JP 04322995A JP 4322995 A JP4322995 A JP 4322995A JP 3521526 B2 JP3521526 B2 JP 3521526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
video
signal
blanking
collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04322995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08242412A (ja
Inventor
陽一 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP04322995A priority Critical patent/JP3521526B2/ja
Publication of JPH08242412A publication Critical patent/JPH08242412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3521526B2 publication Critical patent/JP3521526B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオブランキング回路
に係り、特に、文字表示等に合わせて、ブランキングに
より枠(黒色部)等を表示する機能を付加したビデオブ
ランキング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の一例のビデオブランキン
グ回42とビデオアンプ43の回路図を示す。ビデオブ
ランキング回路42は、PNP型の差動対トランジスタ
1 ,Q2 、カレントミラー負荷を構成するNPN型ト
ランジスタQ3 ,Q4 、定電流IS21 の定電流源21、
NPN型トランジスタQ5 、レベルシフト用のダイオー
ド接続のトランジスタQ22,Q23,Q24、及びPNP型
トランジスタQ21から構成されている。電源端子31に
は、電源電圧Vccが供給され、接地端子32が接地され
ている。
【0003】ビデオブランキング回路42は、入力端子
33に供給されるブランキング信号を基準電圧Vref
比較して、ビデオアンプ43のブランキングを制御する
出力ブランキング制御信号を生成する回路である。ビデ
オアンプ43は、増幅器A1 、トランジスタQ13、抵抗
2 ,R3 、トランジスタQ17〜Q20、抵抗R4
7 、定電流IS23 の定電流源23から構成されてい
る。
【0004】入力端子34に供給されたビデオ入力信号
は、増幅器A1 ,トランジスタQ13で増幅されて、トラ
ンジスタQ13のコレクタから出力される。なお、増幅器
1は、ビデオ入力信号と逆極性の信号を出力するた
め、トランジスタQ13のコレクタには、ビデオ入力信号
と同極性の信号が生成される。
【0005】トランジスタQ17〜Q20、抵抗R4
7 、定電流源23からなる回路にて、インピーダンス
変換とレベルシフトが行われ、出力端子35からビデオ
出力信号が出力される。出力端子35には、所定の負荷
抵抗RL が接続される。次に、ビデオブランキング回路
42の詳しい動作について説明する。電源電圧Vccは、
例えば、12Vに設定される。ブランキング信号は、ハ
イレベル(“H”),エルレベル(“L”)の2値の信
号である。基準電圧Vref は、“H”と“L”の中間の
レベルに設定される。例えば、“H”=5V,“L”=
0Vに対して、Vref =1.4Vに設定する。
【0006】ブランキング信号が“H”の場合は、トラ
ンジスタQ1 がオフし、トランジスタQ2 がオンとな
る。このとき、トランジスタQ2 のコレクタからトラン
ジスタQ4 に電流が流れ、トランジスタQ3 にもコレク
タ電流が流れようとする。これにより、トランジスタQ
5 がオフとなり、トランジスタQ22〜Q24には電流が流
れない。このとき、トランジスタQ21のベースは、ほぼ
電源電圧Vccとなり、トランジスタQ21はオフとなる。
【0007】従って、このとき、ビデオアンプ43のト
ランジスタQ13のコレクタに生成されたビデオ信号が、
トランジスタQ17〜Q20、抵抗R7 を介して、出力端子
35から出力される。ブランキング信号が“L”の場合
は、トランジスタQ1 がオンし、トランジスタQ2 がオ
フとなる。このとき、トランジスタQ4 ,Q3 にはコレ
クタ電流が流れず、トランジスタQ1 のコレクタ電流が
トランジスタQ5 のベースに流入する。これにより、ト
ランジスタQ5 がオンとなり、抵抗R10,トランジスタ
22〜Q24を介して、トランジスタQ5 のコレクタに電
流が流入する。トランジスタQ 5 は飽和状態となり、コ
レクタ電圧はほぼ0Vとなる。
【0008】このとき、トランジスタQ22〜Q24のベー
ス・エミッタ間電圧をVF とすると、トランジスタQ22
のコレクタの電圧は、3・VF となる。ところで、入力
端子34に供給されるビデオ入力信号に応じて出力端子
35から出力されるビデオ出力信号は、最低レベルが0
Vで、最大レベルは、例えば5V程度となる。トランジ
スタQ17〜Q20のベース・エミッタ間電圧をVF とする
と、ビデオ出力信号が0Vであるとき、トランジスタQ
13のコレクタ電圧は、4・VF となる。
【0009】上記のように、トランジスタQ5 がオンの
ときのトランジスタQ22のコレクタの電圧は3・VF
なる。このとき、トランジスタQ21がオンであるとし
て、ベース・エミッタ間電圧VBE21を、VBE21=VF
すると、トランジスタQ21のエミッタの電圧は、4・V
F となる。
【0010】上記のことから、ブランキング信号が
“L”の場合は、トランジスタQ22〜Q 24がオンとな
り、ビデオ入力信号のレベルに関わらず、トランジスタ
21がオンとなり、抵抗R3 からトランジスタQ21のエ
ミッタに制御電流(出力ブランキング制御信号)が流入
し、トランジスタQ13のコレクタ電圧は、強制的に4・
Fに下げられる。これにより、ビデオ出力信号のレベ
ルは、強制的に0Vに下げられる。
【0011】図5(A)〜(C)は、夫々、ビデオ入力
信号、ブランキング信号、ビデオ出力信号の例を示す。
近年、ディスプレイの画面上に文字情報等を表示する場
合に、ブランキング信号を用いたブランキングにより、
画面上に黒色の枠取りを行うことが検討されている。例
えば、画面上の特定の領域を、黒色の枠で枠取りを行
い、この枠内に文字等の表示を行う。
【0012】図5(A)のビデオ入力信号は、水平同期
信号部aとそれ以外の画面内に対応する信号部からな
る。図5(B)のブランキング信号は、“L”のときに
ブランキングを指定する信号で、水平同期帰線部bで
“L”となっている。また、画面上に枠等の黒色部を生
成するための枠取り部cで“L”となっている。
【0013】図5(C)のビデオ出力信号は、水平同期
帰線部d、及び、枠取り部eで、ペデスタルレベル(黒
レベル)を下回る0Vとなっている。水平同期帰線部
d、及び、枠取り部eは、ブランキング信号の水平同期
帰線部bと枠取り部cに対応して、ビデオブランキング
回路42により生成されている。
【0014】ビデオ入力信号における、ペデスタルレベ
ルとピークレベルは、夫々、例えば、1Vと2Vに設定
される。また、ビデオ出力信号における、ペデスタルレ
ベルとピークレベルは、夫々、例えば、1Vと5Vに設
定される。水平同期帰線部dは、例えば、5〜6μs、
水平同期信号部aは、2〜3μs程度である。
【0015】なお、シンクチップ部のレベルを決めるク
ランプ回路は別に設けられ、ビデオ入力端子34には、
ペデスタルレベル以上のビデオ信号が供給される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ビデオ信号の画面内の
信号部分で、枠取り等のためにブランキングをかける場
合、良好な画像を得るためには、ビデオ出力信号のブラ
ンキング部分の立ち上がり時間及び立ち下がり時間は、
数10nS程度のスピードが要求される。
【0017】図4の従来のビデオブランキング回路42
では、ブランキング信号が“L”のときは、トランジス
タQ21がオン状態にある。ブランキング信号が“L”か
ら“H”に変化するときは、トランジスタQ21が短時間
で、オン状態からオフ状態に変化することが望ましい。
【0018】しかし、トランジスタQ21はPNPトラン
ジスタであり、トランジション周波数fT が低いため、
オン状態からオフ状態に変化する時間が長く、数10n
Sよりも応答時間が長くなる。このため、トランジスタ
21がオン状態からオフ状態になるとき,即ち、ブラン
キング部分の立ち上がり部分で、図5(C)に示すよう
に、オーバーシュートが生じてしまう問題がある。
【0019】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ビデオ出力信号のブランキング部分で波形歪み等を
生じることのない、ビデオブランキング回路を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ビデ
オ入力信号を増幅してビデオ出力信号として出力するビ
デオ増幅回路中の所定点の電圧を制御することで、ビデ
オ出力信号のレベルを黒レベル以下にしてブランキング
を行うビデオブランキング回路において、差動対トラン
ジスタの一方のベースに基準電圧が供給され、前記差動
対トランジスタの他方のベースにブランキング信号が供
給され、差動対トランジスタの一方のコレクタから信号
を出力する差動増幅器と、ベースに前記差動増幅器の出
力信号を供給されて、コレクタより信号を出力するエミ
ッタ接地動作の第1のトランジスタと、ベースとコレク
タ間に飽和防止用レベルシフト回路が接続されており、
前記第1のトランジスタのコレクタからベースに信号を
供給されて、コレクタより信号を出力するエミッタ接地
動作の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタ
のコレクタと前記ビデオ増幅回路中の所定点との間に接
続されたダイオード接続のNPN型トランジスタで構成
されており、前記第2のトランジスタが導通していると
きに導通して、前記ビデオ増幅回路中の所定点の電圧を
制御する出力ブランキング制御信号が流れるクランプ用
レベルシフト回路とを有する構成とする。
【0021】請求項2の発明は、前記請求項1のビデオ
ブランキング回路において、前記第2のトランジスタの
ベース・エミッタ間に所定値の抵抗を設けた構成とす
る。
【0022】
【作用】請求項1の発明では、クランプ用レベルシフト
回路を、トランジション周波数fT が高く応答時間が短
いNPN型トランジスタで構成している。このため、ク
ランプ用レベルシフト回路が導通状態から遮断状態に変
化するとき,即ち、ビデオ出力信号のブランキングがオ
ンからオフに変化するときに、ビデオ出力信号にオーバ
ーシュート等の波形歪みが生じることを防止することが
できる。従って、ビデオ出力信号のブランキング部分で
波形歪み等を生じることのない良好なビデオ出力信号を
生成することを可能とする。
【0023】請求項2の発明では、第2のトランジスタ
のコレクタ電流の変化による飽和防止用レベルシフト回
路の電圧変化を低減できるため、ブランキング時のビデ
オ出力信号のレベルの変化をより低く抑えることを可能
とする。
【0024】
【実施例】図1は本発明の第1実施例のビデオブランキ
ング回路12とビデオアンプ13の回路図を示す。図1
において、図4と同一構成部分には、同一符号を付し、
適宜説明を省略する。
【0025】ビデオブランキング回路12は、差動増幅
器14、後段増幅部15、クランプ用レベルシフト回路
17を構成するダイオード接続のトランジスタQ14〜Q
16から構成されている。後段増幅部15は、NPN型ト
ランジスタQ5 (第1のトランジスタ)、NPN型トラ
ンジスタQ6 (第2のトランジスタ)、飽和防止用レベ
ルシフト回路16を構成するダイオード接続のトランジ
スタQ7 〜Q9 及びトランジスタQ10〜Q12、定電流I
X の定電流源22、及び負荷抵抗R1 から構成されてい
る。
【0026】差動増幅器14は、PNP型の差動対トラ
ンジスタQ1 ,Q2 、トランジスタQ1 ,Q2 のコレク
タと接地端子間に接続された、カレントミラー負荷を構
成するNPN型トランジスタQ3 ,Q4 、トランジスタ
1 ,Q2 のエミッタと電源端子間に接続された定電流
源21から構成されている。
【0027】トランジスタQ5 のベースは、トランジス
タQ4 のコレクタに接続され、エミッタは接地され、コ
レクタは、トランジスタQ7 のエミッタに接続されてい
る。トランジスタQ7 〜Q9 は直列接続されており、ト
ランジスタQ9 のコレクタが定電流源22の一端に接続
されている。定電流源22の他端は、電源端子に接続さ
れている。また、トランジスタQ10〜Q12は直列接続さ
れており、トランジスタQ10のコレクタが定電流源22
の一端に接続されている。
【0028】トランジスタQ6 のベースは、トランジス
タQ5 のコレクタに接続され、エミッタは接地され、コ
レクタは、トランジスタQ12のエミッタに接続されてい
る。また、トランジスタQ14〜Q16は、直列接続されて
おり、トランジスタQ16のエミッタがトランジスタQ6
のコレクタに接続され、トランジスタQ14のコレクタが
トランジスタQ13のコレクタに接続されている。電源端
子31には、電源電圧Vccが供給され、接地端子32が
接地されている。
【0029】ビデオブランキング回路12は、入力端子
33に供給されるブランキング信号を基準電圧Vref
比較して、ビデオアンプ13のブランキングを制御する
出力ブランキング制御信号を生成する回路である。ビデ
オアンプ13は、増幅器A1 、トランジスタQ13、抵抗
2 ,R3 、トランジスタQ17〜Q20、抵抗R4
7 、定電流IS23 の定電流源23から構成されてい
る。
【0030】入力端子34に供給されたビデオ入力信号
は、増幅器A1 ,トランジスタQ13で増幅されて、トラ
ンジスタQ13のコレクタから出力される。なお、増幅器
1は、ビデオ入力信号と逆極性の信号を出力するた
め、トランジスタQ13のコレクタには、ビデオ入力信号
と同極性の信号が生成される。
【0031】トランジスタQ17〜Q20、抵抗R4
7 、定電流源23からなる回路にて、インピーダンス
変換とレベルシフトが行われ、出力端子35からビデオ
出力信号が出力される。出力端子35には、所定の負荷
抵抗RL が接続される。なお、シンクチップ部のレベル
を決めるクランプ回路は別に設けられ、ビデオ入力端子
34には、ペデスタルレベル以上のビデオ信号が供給さ
れる。
【0032】次に、ビデオブランキング回路12の詳し
い動作について説明する。電源電圧Vccは、例えば、1
2Vに設定される。ブランキング信号は、ハイレベル
(“H”),エルレベル(“L”)の2値の信号であ
る。基準電圧Vref は、“H”と“L”の中間のレベル
に設定される。例えば、“H”=5V,“L”=0Vに
対して、Vref =1.4Vに設定する。
【0033】ブランキング信号が“H”の場合は、トラ
ンジスタQ1 がオフし、トランジスタQ2 がオンとな
る。このとき、トランジスタQ3 ,Q4 にはコレクタ電
流が流れず、トランジスタQ2 のコレクタ電流がトラン
ジスタQ5 のベースに流入する。これにより、トランジ
スタQ5 がオンとなり、定電流源22,トランジスタQ
9 〜Q7 を介して、トランジスタQ5 のコレクタに電流
が流れる。トランジスタQ5 は飽和状態となり、コレク
タ電圧はほぼ0Vとなる。
【0034】このとき、トランジスタQ6 のベースはほ
ぼ0Vとなり、トランジスタQ6 はオフとなり、トラン
ジスタQ6 のコレクタ電圧はほぼ電源電圧Vccとなる。
このため、トランジスタQ14〜Q16はオフとなる。従っ
て、このとき、ビデオ入力信号に対応してビデオアンプ
13のトランジスタQ13のコレクタに生成されたビデオ
信号が、トランジスタQ17〜Q20、抵抗R 7 を介して、
出力端子35から出力される。
【0035】ブランキング信号が“L”の場合は、トラ
ンジスタQ1 がオンし、トランジスタQ2 がオフとな
る。このとき、トランジスタQ1 のコレクタからトラン
ジスタQ3 に電流が流れ、トランジスタQ4 にもコレク
タ電流が流れようとする。これにより、トランジスタQ
5 がオフとなり、定電流源22,トランジスタQ9 〜Q
7 を介して、トランジスタQ6 のベースに電流が流入し
て、トランジスタQ6 がオンとなる。
【0036】このとき、トランジスタQ6 のコレクタに
は、定電流源22,トランジスタQ 10〜Q12を介して、
電流が流入する。また、抵抗R1 を介してもコレクタに
電流が流入する。トランジスタQ6 がオンのときの、ト
ランジスタQ6 のコレクタ電圧VC6は、下記(1) 式で表
せる。
【0037】 VC6=VBE6 +VBE7 +VBE8 +VBE9 −(VBE10+VBE11+VBE12) (1) VBE6 〜VBE12は、夫々、トランジスタQ6 〜Q12のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0038】ここで、VBE6 =VBE7 =VBE8 =VBE9
=VBE10=VBE11=VBE12≒VF に設定することができ
るため、VC6≒VF に設定することができる。このよう
に、トランジスタQ6 がオンのとき、コレクタ電圧がほ
ぼVF にクランプされて、飽和が防止される。
【0039】なお、トランジスタQ7 〜Q9 、トランジ
スタQ10〜Q12を夫々3個直列にしているのは、エミッ
タ・ベース間耐圧が5〜7Vと低いトランジスタQ5
6を保護するためである。トランジスタQ6 がオンの
とき、トランジスタQ14〜Q16がオンであるとすると、
トランジスタQ14のコレクタの電圧は、VC6+VBE14
BE15+VBE16 となる。VC6≒VF 、VBE14=VBE15
=VBE16=≒VF に設定すると、トランジスタQ14のコ
レクタの電圧は、ほぼ4・VF となる。
【0040】一方、トランジスタQ17〜Q20によりレベ
ルシフトされる電圧は、VBE17+V BE18+VBE19+V
BE20となる。VBE17=VBE18=VBE19=VBE20≒VF
設定すると、レベルシフトされる電圧は、ほぼ4・VF
となる。また、ビデオ入力信号に対応して生成されるビ
デオ出力信号のレベルは0Vよりも大きい。
【0041】従って、ブランキング信号が“L”でトラ
ンジスタQ6 がオンのとき、ビデオ入力信号のレベルに
関わらず、トランジスタQ14〜Q16がオンとなって、抵
抗R 3 からトランジスタQ14〜Q16を介してトランジス
タQ6 に制御電流(出力ブランキング制御信号)が流入
し、トランジスタQ13のコレクタ電圧は強制的に約4・
F に下げられる。これにより、ビデオ出力信号のレベ
ルは、強制的にペデスタルレベルを下回る値(ほぼ0
V)に下げられる。
【0042】なお、差動増幅器14の出力信号を増幅す
る後段増幅部15は、トランジスタQ5 ,Q6 からなる
2段構成の回路としているため、十分なゲインを持って
いる。このため、トランジスタQ6 がオンのとき、トラ
ンジスタQ14〜Q16から十分な制御電流を流し込むこと
ができる。
【0043】ブランキング信号が“L”(ブランキング
オン時)のビデオ出力信号の電圧V OUTLについて、下記
(2) 式が成立する。 VOUTL=(VC6+VBE14+VBE15+VBE16) −(VBE17+VBE18+VBE19+VBE20+(R7 /RL )・VOUTL) (2) 前記(1) 式と(2) 式から、VOUTLは、下記(3) 式で表せ
る。
【0044】 VOUTL=(1/(1+R7 /RL ))・(VBE6 +VBE7 +VBE8 +VBE9 −(VBE10+VBE11+VBE12)+VBE14+VBE15+VBE16 −(VBE17+VBE18+VBE19+VBE20)) (3) (3) 式において、VBE6 =VBE7 =VBE8 =VBE9 =V
BE10=VBE11=VBE12≒VF ,VBE14=VBE15=VBE16
≒VF ,VBE17=VBE18=VBE19=VBE20≒V F に設定
すると、VOUTL≒0Vとすることができる。
【0045】図2(A)〜(C)は、図4の従来回路で
の図5(A)〜(C)と同様に、図1の回路における、
ビデオ入力信号、ブランキング信号、ビデオ出力信号の
例を示す。第1実施例では、出力クランプ用のトランジ
スタQ14〜Q16を、トランジション周波数fT が高く、
オンからオフになるときの応答時間が短いNPNトラン
ジスタのみで構成している。このため、ブランキング信
号が“L”から“H”に変化するとき,即ち、ビデオ出
力信号のブランキング部分の立ち上がり部分で、図2
(C)に示すように、オーバーシュートを生じない。従
って、ブランキング部分で波形歪み等を生じることのな
い良好なビデオ出力信号を生成することができる。
【0046】ここで、トランジスタQ6 のベース電流を
B6、トランジスタQ6 のコレクタ電流をIC6とする
と、トランジスタQ6 のVBE6 は、下記(4) 式で表せ
る。また、VBE7 =VBE8 =VBE9 ≒VF とすると、V
BE7 〜VBE9 は、下記(5) 式で表せ、VBE10=VBE11
BE12≒VF とすると、VBE10〜VBE12は、下記(6) 式
で表せる。
【0047】 VBE6 =VT ・ln(IC6/IS ) (4) VBE7 =VBE8 =VBE9 =VT ・ln(IB6/IS ) (5) VBE10=VBE11=VBE12=VT ・ln((IX −IB6)/IS ) (6) ここで、VT は熱電圧、IS は逆方向コレクタ飽和電流
である。
【0048】前記(1) 式、(4) ,(5) ,(6) 式から、V
C6は、下記(7) 式で表せる。 VC6=VT ・ln(IC6/IS )+3・VT ・ln(IB6/IS ) −3・VT ・ln((IX −IB6)/IS ) =VT ・ln(IC6/IS )+3・VT ・ln(IC6/(IS ・hFE)) −3・VT ・ln((IX −IC6/hFE)/IS ) (7) ここで、IB6=IC6/hFEとしている。hFEは、トラン
ジスタQ6 の電流増幅率である。
【0049】図1の回路では、ブランキング信号が
“H”のときの、ビデオ入力信号のレベルに応じたトラ
ンジスタQ13のコレクタ電圧によって、トランジスタQ
6 がオンとなったときのトランジスタQ6 のコレクタ電
流IC6が少し変化する。これにより、トランジスタQ6
のコレクタ電圧VC6も幾分変化する。
【0050】具体例として、VT =0.026V、hFE
=100、IS =75×10-18 、IX =200μAの
とき、IC6が1mAから3mAに変化した場合、前記
(7) 式より、VC6の変化分ΔVC6は、ΔVC6=0.65
1−0.556=95mVとなる。
【0051】図3は、本発明の第2実施例のビデオブラ
ンキング回路12Aとビデオアンプ13の回路図を示
す。図3において、図1と同一構成部分には、同一符号
を付し、適宜説明を省略する。図3のビデオブランキン
グ回路12Aは、前記のVC6の変化分ΔVC6をより低減
するために、図1のビデオブランキング回路12のトラ
ンジスタQ6 のベース・エミッタ間に抵抗R8 を設けた
回路である。
【0052】図3の回路において、トランジスタQ6
BE6 は、前記(4) 式で表せる。また、VBE7 =VBE8
=VBE9 ≒VF とすると、VBE7 〜VBE9 は、下記(8)
式で表せ、VBE10=VBE11=VBE12≒VF とすると、V
BE10〜VBE12は、下記(9) 式で表せる。
【0053】 VBE7 =VBE8 =VBE9 =VT ・ln((VBE6 /R8 +IB6)/IS ) (8) VBE10=VBE11=VBE12 =VT ・ln((IX −VBE6 /R8 −IB6)/IS ) (9) 前記(1) 式、(4) ,(8) ,(9) 式から、VC6は、下記(1
0)式で表せる。
【0054】 VC6=VT ・ln(IC6/IS ) +3・VT ・ln((VBE6 /R8 +IB6)/IS ) −3・VT ・ln((IX −VBE6 /R8 −IB6)/IS ) =VT ・ln(IC6/IS ) +3・VT ・ln((VBE6 /R8 +IC6/hFE)/IS ) −3・VT ・ln((IX −VBE6 /R8 −IC6/hFE)/IS ) (10) 具体例として、VT =0.026V、hFE=100、I
S =75×10-18 、IX =200μA、VBE6 =0.
7V、R8 =7kΩとすると、IC6が1mAから3mA
に変化した場合、前記(10)式より、VC6の変化分ΔVC6
は、ΔVC6=0.817−0.802=32mVとな
る。
【0055】このように、第2実施例のビデオブランキ
ング回路12Aでは、トランジスタQ6 のコレクタ電流
C6の変化による飽和防止用レベルシフト回路16の電
圧変化を低減できるため、第1実施例のビデオブランキ
ング回路12に比べて、ブランキング時のΔVC6を小さ
くでき、従って,ビデオ出力信号のレベルの変化をより
低く抑えることができる。
【0056】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
クランプ用レベルシフト回路を、トランジション周波数
T が高く応答時間が短いNPN型トランジスタで構成
しているため、クランプ用レベルシフト回路が導通状態
から遮断状態に変化するとき,即ち、ビデオ出力信号の
ブランキングがオンからオフに変化するときに、ビデオ
出力信号にオーバーシュート等の波形歪みが生じること
を防止することができる。従って、ビデオ出力信号のブ
ランキング部分で波形歪み等を生じることのない良好な
ビデオ出力信号を生成することができる。
【0057】請求項2の発明によれば、第2のトランジ
スタのコレクタ電流の変化による飽和防止用レベルシフ
ト回路の電圧変化を低減できるため、ブランキング時の
ビデオ出力信号のレベルの変化をより低く抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のビデオブランキング回路
とビデオアンプの回路図である。
【図2】図1の回路における、ビデオ入力信号、ブラン
キング信号、ビデオ出力信号の例を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例のビデオブランキング回路
とビデオアンプの回路図である。
【図4】従来の一例のビデオブランキング回路とビデオ
アンプの回路図である。
【図5】図4の回路における、ビデオ入力信号、ブラン
キング信号、ビデオ出力信号の例を示す図である。
【符号の説明】
12,12A ビデオブランキング回路 13 ビデオアンプ 14 差動増幅器 15 後段増幅部 16 飽和防止用レベルシフト回路 17 クランプ用レベルシフト回路 33 ブランキング用入力端子 34 ビデオ入力端子 35 ビデオ出力端子 Q1 ,Q2 差動対トランジスタ Vref 基準電圧 Q5 第1のトランジスタ Q6 第2のトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46 H04N 5/262 - 5/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ入力信号を増幅してビデオ出力信
    号として出力するビデオ増幅回路中の所定点の電圧を制
    御することで、ビデオ出力信号のレベルを黒レベル以下
    にしてブランキングを行うビデオブランキング回路にお
    いて、 差動対トランジスタの一方のベースに基準電圧が供給さ
    れ、前記差動対トランジスタの他方のベースにブランキ
    ング信号が供給され、差動対トランジスタの一方のコレ
    クタから信号を出力する差動増幅器と、 ベースに前記差動増幅器の出力信号を供給されて、コレ
    クタより信号を出力するエミッタ接地動作の第1のトラ
    ンジスタと、 ベースとコレクタ間に飽和防止用レベルシフト回路が接
    続されており、前記第1のトランジスタのコレクタから
    ベースに信号を供給されて、コレクタより信号を出力す
    るエミッタ接地動作の第2のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのコレクタと前記ビデオ増幅回
    路中の所定点との間に接続されたダイオード接続のNP
    N型トランジスタで構成されており、前記第2のトラン
    ジスタが導通しているときに導通して、前記ビデオ増幅
    回路中の所定点の電圧を制御する出力ブランキング制御
    信号が流れるクランプ用レベルシフト回路とを有するこ
    とを特徴とするビデオブランキング回路。
  2. 【請求項2】 前記第2のトランジスタのベース・エミ
    ッタ間に所定値の抵抗を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のビデオブランキング回路。
JP04322995A 1995-03-02 1995-03-02 ビデオブランキング回路 Expired - Fee Related JP3521526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04322995A JP3521526B2 (ja) 1995-03-02 1995-03-02 ビデオブランキング回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04322995A JP3521526B2 (ja) 1995-03-02 1995-03-02 ビデオブランキング回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08242412A JPH08242412A (ja) 1996-09-17
JP3521526B2 true JP3521526B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=12658090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04322995A Expired - Fee Related JP3521526B2 (ja) 1995-03-02 1995-03-02 ビデオブランキング回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3521526B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08242412A (ja) 1996-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3521526B2 (ja) ビデオブランキング回路
US4631595A (en) Feedback display driver stage
JP2680753B2 (ja) バッファアンプ
JPH0617371Y2 (ja) ディスプレイテレビ装置
JP2973910B2 (ja) 信号のコアリング閾値を調整する回路
US5448188A (en) Signal processing device for providing a signal corresponding to an input signal and for providing a signal which does not correspond to the input signal
JP2557552B2 (ja) ピーククリップ回路
KR940004388Y1 (ko) Tv수상기용 영상 출력장치
JP2725388B2 (ja) 映像信号平均レベル検出回路
KR0127536B1 (ko) 진폭 제한 기능을 갖는 영상 신호 증폭 장치
KR910005774Y1 (ko) 제어신호 증폭 재생회로
JPH0750857B2 (ja) 信号切替装置
JP2537959B2 (ja) 映像信号振幅制限装置
JP3106665B2 (ja) 陰極線管のカソード電流検出装置
JPH0662277A (ja) ピーク輝度伸長回路
JP2848390B2 (ja) 出力回路
JP3843481B2 (ja) サンプルホールド回路
JPH0879619A (ja) ビデオブランキング回路
US5670850A (en) Video circuit and video signal processing and control techniques for controlling the "tilt" of a video display that may be implemented with LinBiCMOS technology
JPH05130449A (ja) 映像信号処理装置
KR890003222B1 (ko) 합성 동기신호 분리 및 고주파 디지탈 동기신호 분리용 집적회로
JPS6128450Y2 (ja)
JPH0127632B2 (ja)
JPS6250889A (ja) 水平ブランキングパルス発生回路
JPS61184056A (ja) 映像信号処理回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040202

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees