JP3843481B2 - サンプルホールド回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばCCDビデオカメラ用ヘッドアンプIC等に適用されるサンプルホールド回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CCDカメラ用サンプルホールド回路は、高速性能が必要なため、バッファ型のアンプを使用している。
【0003】
図3は、従来のこの種のサンプルホールド回路の構成例を示すブロック図である。
このサンプルホールド回路10は、図3に示すように、たとえばCCDイメージャーからの1VP-P 程度の入力信号SINをサンプリング時に入力端子TINから出力端子TOUT に転送し、ホールド時に入力端子TINに入力された信号SINを遮断し出力端子TOUT に接続されたホールド用キャパシタCH に蓄えられた電荷に基づく電位を保持する信号転送部11、信号転送部11の動作を制御するためのスイッチ部12、および動作制御用の電流を供給する電流源部13を有しており、電源電圧VCCの供給ラインと接地ライン(GND)との間に、電源電圧VCCの供給ライン側から、信号転送部11、スイッチ部12、電流源部13を縦続接続して構成されている。
なお、図3において、14はスレッショルド用設定電圧Vth用の定電圧源、15はサンプルホールドクロック信号SHCLKの信号源をそれぞれ示している。
【0004】
このような構成におけるサンプル動作とホールド動作のスイッチングは、スイッチ部12でおいて、スレッショルド用設定電圧Vthとサンプルホールドクロック信号SHCLKとの比較結果に応じて高速に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図3のサンプルホールド回路は、上述したように、電源電圧VCCの供給ラインと接地ライン(GND)との間に、電源電圧VCCの供給ライン側から、信号転送部11、スイッチ部12、電流源部13を縦続接続してあることから、その入出力ダイナミックレンジは、電源電圧から信号転送部11、スイッチ部12、電流源部13の3ブロックを構成する素子の最低必要電圧(以下、構成電圧という)を引いた値になる。
すなわち、回路の入出力ダイナミックレンジは、電源電圧VCC−{(信号転送部構成電圧)+(スイッチ部構成電圧)+(電流源部構成電圧)}で決まっている。
【0006】
したがって、近年の低電圧下の要求に応じて、5Vであった電源電圧をたとえば3Vあるいはそれ以下に下げると、上述したサンプルホールド回路では、スイッチ部12のスレッショルド用設定電圧(Vth)がいわゆるリミッタになり、信号転送部11での信号のロー領域が設定電圧Vthにより制限され、電源電圧VCCを下げると下がった分だけ、信号の入出力ダイナミックレンジが狭くなる。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、信号のダイナミックレンジ仕様を損ねることなく低電圧動作可能なサンプルホールド回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のサンプルホールド回路は、ホールド用容量素子と、第1の電源に接続され、サンプリング時には電流源による電流を受けて作動状態となり入力端子に入力した信号を上記容量素子に接続された出力端子に転送し、ホールド時には当該入力信号を遮断して上記容量素子に蓄えられた電荷に基づく電位を保持する信号転送部と、第1の電源に接続された第1の電流源部と、上記信号転送部と第2の電源との間に接続され、上記第1の電流源部からの電流を受けたときに電流源として機能する第2の電流源部と、設定電圧とサンプルホールドクロック信号とを比較してサンプルホールドクロック信号のサンプル用クロックを検出し、当該サンプル用クロックを検出したときのみ、上記第1の電流源部による電流を上記第2の電流源部に供給するスイッチ部とを有する。
【0009】
また、本発明のサンプルホールド回路は、ホールド用容量素子と、第1の電源に接続されたカレントミラー回路と、当該カレントミラー回路に接続され、一方の端子が入力端子に接続され、他の端子が出力端子に接続された差動回路とを有し、サンプリング時には電流源による電流を受けて上記差動回路が作動状態となり入力端子に入力した信号を上記容量素子に接続された出力端子に転送し、ホールド時には当該入力信号を遮断して上記容量素子に蓄えられた電荷に基づく電位を保持する信号転送部と、第1の電源に接続された第1の電流源部と、上記信号転送部と第2の電源との間に接続され、サンプル用電流を受けたときに当該サンプル用電流を上記信号転送部の差動回路に供給する第1電流源と、ホールド用電流を受けたときには上記信号転送部のカレントミラー回路への電流供給を遮断させる第2電流源とを有する第2の電流源部と、設定電圧とサンプルホールドクロック信号とを比較してサンプルホールドクロック信号のサンプル用クロックを検出し、当該サンプル用クロックの検出期間には上記第1の電流源部による電流を上記サンプリング用電流として、その他の期間には上記ホールド用電流として上記第2の電流源部に供給するスイッチ部とを有する。
【0010】
本発明のサンプルホールド回路によれば、第1の電源たとえば電源電圧源と第2の電源、たとえば接地との間には、信号転送部と第2の電流源部との2つの回路ブロックのみ縦続接続されることになることから、スイッチ部への設定電圧に制約を受けることがなく、従来のサンプルホールド回路に対し、入出力ダイナミックレンジを広げることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るサンプルホールド回路の一実施形態を示すブロック図である。
本サンプルホールド回路20は、図1に示すように、ホールド用キャパシタCH 、信号転送部21、第1の電流源部22、第2の電流源部23、スイッチ部24、スレッショルド用設定電圧Vth用の定電圧源25、サンプルホールドクロック信号SHCLKの信号源26により構成されている。
【0012】
信号転送部21は、サンプリング時には第2の電流源部23による電流Isを受けて作動状態となり入力端子TINに入力した信号SINをキャパシタCH に接続された出力端子TOUT に転送し、ホールド時には第2の電流源部23による電流Isの供給が停止されるとともに電流Ihを受けて非作動状態となり入力信号を遮断してキャパシタCH に蓄えられた電荷に基づく電位を保持する。
【0013】
第1の電流源部22は、定電流I22をスイッチ部24に供給する。
第2の電流源部23は、第1電流源および第2電流源を備え、サンプリング時にスイッチ部24から供給される電流Isを受けると第1電流源が作動状態となって信号転送部21に動作電流Isを供給し、ホールド時にスイッチ部24から供給される電流Ihを受けると第2電流源が作動状態となって信号転送部21に電流Ihを供給する。
【0014】
スイッチ部24は、設定電圧Vthとサンプルホールドクロック信号SHCLKとを比較して、サンプルホールドクロック信号SHCLKがローレベルで設定電圧Vthより低い場合は電流Isを第2の電流源部23に供給し、ハイレベルで設定電圧Vth以上の場合は電流Ihを第2の電流源部23に供給する。
【0015】
本実施形態では、電源電圧VCCの供給ライン(第1の電源ライン)と接地ライン(第2の電源ライン)との間に、電源電圧VCCの供給ラインに接続された信号転送部21と接地GNDに接続された第2の電流源部23とが縦続接続されている。同様に、電源電圧V CC の供給ラインと接地ラインとの間に、電源電圧VCCの供給ラインに接続された第1の電流源部22と接地GNDに接続されたスイッチ部24とが縦続接続されている。そして、第2の電流源部23は、後述するように、スイッチ部24により作動状態が制御される。
すなわち、本実施形態のサンプルホールド回路20は、電源電圧VCCの供給ラインと接地ラインとの間には、2つの回路ブロックのみが縦続接続されており、これにより、低電源電圧、たとえば3V下においても信号のダイナミックレンジを損ねることなく安定な動作を実現している。
【0016】
以下、具体的な回路例に基づいて、本サンプルホールド回路20の動作および低電源電圧下でも信号のダイナミックレンジを損ねることなく安定に動作することを順を追って説明する。
【0017】
図2は、図1のサンプルホールド回路20の具体的な構成例を示す回路図である。
図2に示すように、信号転送部21は抵抗素子R211 ,R212 、pnp型トランジスタP211 ,P212 、およびnpn型トランジスタQ211 ,Q212 により構成されている。同様に、第1の電流源部22は抵抗素子R221 ,R222 、pnp型トランジスタP221 ,P222 、および電流源I221 により構成され、第2の電流源部23は抵抗素子R231 ,R232 ,R233 、npn型トランジスタQ231 ,Q232 ,Q233 ,Q234 により構成され、スイッチ部24はpnp型トランジスタP241 ,P242 により構成されている。また、27は第1の電源としてのVCC用電源を示している。
【0018】
信号転送部21においては、トランジスタP211 のエミッタが抵抗素子R211 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続され、コレクタがベースおよびトランジスタQ211 のコレクタに接続され、コレクタとベースの接続点がトランジスタP212 のベースに接続されている。トランジスタP212 のエミッタは抵抗素子R212 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続され、コレクタがトランジスタQ212 のコレクタおよびベースに接続されている。これらトランジスタP211 ,P212 によりカレントミラー回路が構成されている。
また、トランジスタP212 のエミッタと抵抗素子R212 との接続点が第2の電流源部23のトランジスタQ233 のコレクタに接続され、トランジスタQ211 のベースが入力端子TINに接続され、トランジスタQ212 のベースが出力端子TOUT に接続され、出力端子TOUT と接地間にホールド用キャパシタGH が接続されている。そして、トランジスタQ211 とQ212 のエミッタ同士が接続され、その接続点が第2の電流源部23のトランジスタQ232 のコレクタに接続されている。
【0019】
第1の電流源部22においては、トランジスタP221 のエミッタが抵抗素子R221 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続され、コレクタがベースおよび電流源I221 に接続され、コレクタとベースの接続点がトランジスタP222 のベースに接続されている。トランジスタP222 のエミッタは抵抗素子R222 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続され、コレクタがスイッチ部24のトランジスタP241 およびP242 のエミッタに接続されている。これらトランジスタP221 ,P222 によりカレントミラー回路が構成されている。
【0020】
第2の電流源部23においては、トランジスタQ231 のエミッタが抵抗素子R231 を介して接地され、コレクタがベースおよびスイッチ部24のトランジスタP241 のコレクタに接続されている。トランジスタQ231 のコレクタとベースの接続点がトランジスタQ232 のベースに接続され、トランジスタQ232 のエミッタがトランジスタQ233 のエミッタに接続され、このエミッタ同士の接続点は抵抗素子R232 を介して接地されている。トランジスタQ234 のエミッタが抵抗素子R233 を介して接地され、コレクタがベースおよびスイッチ部24のトランジスタP242 のコレクタに接続されている。そして、トランジスタQ234 のコレクタとベースの接続点がトランジスタQ233 のベースに接続されている。
トランジスタQ231 とQ232 からなるカレントミラー回路により第1電流源23aが構成され、トランジスタQ233 とQ234 からなるカレントミラー回路により第2電流源23bが構成されている。
【0021】
スイッチ部24においては、トランジスタP241 のベースがサンプルホールドクロック信号SHCLKの信号源26に接続され、トランジスタP242 のベースがスレッショルド用設定電圧Vth用の定電圧源25に接続され、エミッタ同士が接続されたトランジスタP241 ,P242 により差動スイッチが構成されている。
スイッチ部24では、設定電圧Vthよりサンプルホールドクロック信号SHCLKのレベルが低い場合にはトランジスタP241 がオン状態となってサンプリング用電流Isを、高い場合にはトランジスタP242 がオン状態となってホールド用電流Ihを第2の電流源部23に供給する。
【0022】
次に、上記構成による動作を説明する。
このサンプルホールド回路20では、第1の電流源部22から定常的に定電流I22がスイッチ部24に供給される。
スイッチ部24では、設定電圧Vthとサンプルホールドクロック信号SHCLKとのレベル比較が行われる。
【0023】
サンプリング時は、サンプルホールドクロック信号SHCLKが設定電圧Vthよい低いレベル(SHCLK電圧<Vth)でトランジスタP241 のベースに供給される。これにより、トランジスタP241 がオン状態となって、第1電流源部22による電流I22は全てトランジスタP241 のコレクタ側に流れ、サンプリング用電流Isとして第2の電流源部23の第1電流源23aに供給される。このとき、トランジスタP242 側のホールド用電流Isは0である。
したがって、第2の電流源部23において、第1電流源23aのトランジスタQ231 とQ232 からなるカレントミラー回路に電流Isが折り返されて、信号転送部21のトランジスタQ211 ,Q212 からなる差動回路に流れ、これにより、信号転送部21が動作状態(オン状態)になる。
信号転送部21においては、トランジスタP211 ,P212 によりカレントミラー回路が構成されていることから、トランジスタQ211 ,Q212 のエミッタ電流は等しくなり、それぞれのエミッタ電位も等しくなる。よって、入力端子TINに入力された1VP-P 程度の信号SINは出力端子TOUT に等価的に転送される。すなわち、サンプルホールド回路20はサンプリング状態となる。
【0024】
一方、ホールド時は、サンプルホールドクロック信号SHCLKが設定電圧Vthよい高いレベル(SHCLK電圧>Vth)でトランジスタP241 のベースに供給される。これにより、トランジスタP241 がオフ状態、トランジスタP242 がオン状態となって、第1電流源部22による電流I22は全てトランジスタP242 のコレクタ側に流れ、ホールド用電流Ihとして第2の電流源部23の第2電流源23bに供給される。このとき、トランジスタP241 側のサンプリング用電流Isは0である。
サンプリング用電流Isが0になったことに伴い、信号転送部21の差動回路を構成するトランジスタQ211 ,Q212 に流れる電流は0となり、差動回路は非動作状態(オフ状態)になる。その結果、入力端子TINへの信号SINは、出力端子TOUT に転送されなくなる。このとき、ホールド用キャパシタCH には、オフ状態となる直前の差動回路がオンしていた時の電圧を維持する電荷が蓄積されたままになる。すなわち、サンプルホールド回路20はホールド状態となる。
なお、サンプリング状態からホールド状態への切り換え時には、第2の電流源部23の第2電流源23bを構成するトランジスタQ233 ,Q234 によりカレントミラー回路により電流Ihが折り返されて信号転送部21のトランジスタP212 のエミッタ側の電流が第2電流源23b側に供給される。これにより、サンプリング状態からホールド状態への切り換えが高速に行われる。
【0025】
次に、本サンプルホールド回路20の入力ダイナミックレンジについて考察する。
図2の回路における入力端子TINから見た入力ダイナミックレンジDR は次式で与えられる。
【数1】
DR =(Hi1)−(Lo1) …(1)
【0026】
ここで、Hi1は入力ダイナミックレンジの上限、Lo1は下限を表しており、それぞれ次式で与えられる。
【数2】
(Hi1) =VCC- (VR211+VP211(BE) +V Q211(CE,sat) ) +V Q211(BE)…(2)
【数3】
(Lo1) =VR232+VQ232(CE,sat) + VQ211(BE) …(3)
【0027】
上限Hi1は、電源電圧VCCから、抵抗素子R211 の端子間電圧 VR211、トランジスタP211 のベース〜エミッタ電圧V P211(BE)、トランジスタQ211 のコレクタ〜エミッタ・サチュレイション電圧 VQ211(CE,sat)を引き、トランジスタQ211 のベース〜エミッタ電圧 VQ211(BE)を加えた値に相当する。
電圧値 VR211,V P211(BE),V Q211(CE,sat),V Q211(BE)は、トランジスタの特性上、決まっているため、上記(2)式から上限Hi1は電源電圧VCCの変動に比例することがわかる。
【0028】
下限Lo1については、図3に示す従来の回路では、スイッチ部が介在しており、Vthが仕様上決められた値であるため、Vthで決まり、制限される。
これに対して、本回路では、信号転送部21にはスイッチ部24が電源電圧VCCの供給ラインと接地ラインとの間に縦続接続されていないことから、下限Lo1はVthで決まらなくなり、抵抗素子R232 の端子間電圧 VR232、トランジスタQ232 のコレクタ〜エミッタ・サチュレーション電圧 VQ232(CE,sat)、トランジスタQ211 のベース〜エミッタ電圧 VQ211(BE)の和になる。
なお、出力ダイナミックレンジも信号転送部回路構成が差動で左右対称であるため、入力ダイナミックレンジと同じになる。
【0029】
ここで従来回路と発明回路の信号のダイナミクレンジ差について考察する。
上限については両者の差は0となり、従来と発明サンプルホールド回路のダイナミックレンジ差は、従来回路の下限Lo2と本回路の下限Lo1の差分になる。
ここで、図3に示す従来回路10の信号転送部11も本回路20の信号転送部21と同様の構成で、トランジスタQ211 に相当するトランジスタQ211Cを有し、電流源部13も抵抗素子R232 と同様の特性の抵抗素子R232Cを用い、かつ、スイッチ部のVthが供給される差動スイッチをnpn型のトランジスタQ241Cを用いたとした場合、下限の差分は次式で与えられる。
なお、特性上、トランジスタQ241Cのコレクタ〜エミッタ・サチュレーション電圧 VQ241C(CE,sat) =VQ232(CE,sat) ,トランジスタQ211 のベース〜エミッタ電圧 VQ211C(BE) =VQ211(BE)となり、さらに、抵抗素子R232Cの端子電圧 VR232C = V R232となる。
【0030】
【数4】
となり、従来のサンプルホールド回路の決められた定数Vth(ただし、従来回路が正常に動作するVthの許容範囲(Vth(h)<Vth<Vth(l)) 内で)に対して、同一電源電圧の条件下で、発明回路は、Vth-(VQ241C(BE) +VR232C ) 分、すなわち、従来回路での定数Vthから、トンラジスタのベース〜エミッタ電圧と、エミッター抵抗電圧を引いた電圧分広くダイナミックレンジを確保できることになる。
このことは、逆に、電源電圧をVth-(VQ241C(BE) +VR232C ) 下げても、従来回路と同等の入出力ダイナミックレンジを確保できることを意味し、発明のサンプリングホールド回路は、低電圧動作可能な回路であるといえる。
【0031】
また、従来回路と本回路との消費電力を比較した結果、本回路は従来回路より40%程度の消費電力を低減できた。
また、本サンプルホールド回路20は、従来より高速化を図ることができる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧VCCの供給ライン(第1の電源ライン)と接地ライン(第2の電源ライン)との間に、電源電圧VCCの供給ラインに接続された信号転送部21と接地GNDに接続された第2の電流源部23とを縦続接続し、同様に、電源電圧VCCの供給ラインと接地ラインとの間に、電源電圧VCCの供給ラインに接続された第1の電流源部22と接地GNDに接続されたスイッチ部24とを縦続接続し、第2の電流源部23はスイッチ部24によって切換供給される第1の電流源部21による電流で作動状態を制御するようにしたので、電源電圧VCCの供給ラインと接地ラインとの間には、2つの回路ブロックのみが縦続接続されることになり、たとえばCCDイメージャーからの信号のダイナミックレンジ仕様を損ねることなく低電圧動作を実現できる利点がある。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、信号のダイナミックレンジを損ねることなく低電圧動作可能なサンプルホールド回路を実現できる。
また、サンプルホールド回路の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサンプルホールド回路の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のサンプルホールド回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図3】従来のサンプルホールド回路の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
20…サンプルホールド回路、21…信号転送部、22…第1の電流源部、23…第2の電流源部、23a…第1電流源、23b…第2電流源、24…スイッチ部、25…定電圧源、26…信号源、27…第1の電源。
Claims (1)
- ホールド用容量素子と、
第1の電源に接続されたカレントミラー回路と、当該カレントミラー回路に接続され、一方の端子が入力端子に接続され、他の端子が出力端子に接続された差動回路とを有し、サンプリング時には電流源による電流を受けて上記差動回路が作動状態となり入力端子に入力した信号を上記容量素子に接続された出力端子に転送し、ホールド時には当該入力信号を遮断して上記容量素子に蓄えられた電荷に基づく電位を保持する信号転送部と、
第1の電源に接続された第1の電流源部と、
上記信号転送部と第2の電源との間に接続され、サンプル用電流を受けたときに当該サンプル用電流を上記信号転送部の差動回路に供給する第1電流源と、ホールド用電流を受けたときには上記信号転送部のカレントミラー回路への電流供給を遮断させる第2電流源とを有する第2の電流源部と、
設定電圧とサンプルホールドクロック信号とを比較してサンプルホールドクロック信号のサンプル用クロックを検出し、当該サンプル用クロックの検出期間には上記第1の電流源部による電流を上記サンプリング用電流として、その他の期間には上記ホールド用電流として上記第2の電流源部に供給するスイッチ部と
を有するサンプルホールド回路。
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