JP3520923B1 - 車両情報入手手段の配線装置 - Google Patents
車両情報入手手段の配線装置Info
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- JP3520923B1 JP3520923B1 JP2002371233A JP2002371233A JP3520923B1 JP 3520923 B1 JP3520923 B1 JP 3520923B1 JP 2002371233 A JP2002371233 A JP 2002371233A JP 2002371233 A JP2002371233 A JP 2002371233A JP 3520923 B1 JP3520923 B1 JP 3520923B1
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Abstract
【要約】
【課題】 各種センサからコントロールボックスまでの
配線作業を簡素化することが可能な車両情報入手手段の
配線方法及びその配線装置を提供する。 【解決手段】 端子部(接続部材)2は、車両情報を検
出する複数のセンサ(情報入手手段)6の各信号ライ
ン,各電源ライン及び各グランドラインがそれぞれ接続
される。回路基板(配線部材)3は、前記各信号ライン
がそれぞれ接続される複数の第1の配線部3a,端子部
2に接続された前記各電源ラインを集約する第2の配線
部3b及び端子部2に接続された前記各グランドライン
を集約する第3の配線部3cを有する。シース電線(配
線部材)4は、第1の配線部3a,第2の配線部3b及
び第3の配線部3cに対応する複数の配線コード4a,
4b,4cをまとめてなり、一端が回路基板3に接続さ
れ、他端がエンジンルーム7aから車両7の車室7bに
引き込まれるとともにコントロールボックス(制御機
器)9に接続される。
配線作業を簡素化することが可能な車両情報入手手段の
配線方法及びその配線装置を提供する。 【解決手段】 端子部(接続部材)2は、車両情報を検
出する複数のセンサ(情報入手手段)6の各信号ライ
ン,各電源ライン及び各グランドラインがそれぞれ接続
される。回路基板(配線部材)3は、前記各信号ライン
がそれぞれ接続される複数の第1の配線部3a,端子部
2に接続された前記各電源ラインを集約する第2の配線
部3b及び端子部2に接続された前記各グランドライン
を集約する第3の配線部3cを有する。シース電線(配
線部材)4は、第1の配線部3a,第2の配線部3b及
び第3の配線部3cに対応する複数の配線コード4a,
4b,4cをまとめてなり、一端が回路基板3に接続さ
れ、他端がエンジンルーム7aから車両7の車室7bに
引き込まれるとともにコントロールボックス(制御機
器)9に接続される。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両情報を検出す
る複数の情報入手手段を車両に配設した際の車両情報入
手手段の配線方法及びその配線装置に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】車両用計器としては、速度計や回転計
(TAメータ),温度計,燃料計がケース体内に収納さ
れたコンビネーションメータとは別に、例えば、表示板
である文字板上に形成された目盛りや数字等の表示指標
を指針によって指示してなる単一のアナログ式表示部を
ケース内に収納し、車両の単一の車両状態(例えば、走
行状態)を監視する補助用計器がある。このような補助
用計器は、サーキットレース場等を走行する競技車両等
や、スーパーチャージャあるいはターボ付き車両等に搭
載されることが多く、このような補助用計器には、エン
ジンの回転数を監視する回転計やエンジンの吸気圧(過
給圧)を監視する吸気圧計(ブースト計)、冷却水の温
度を監視する水温計、エンジンオイルの温度を監視する
油温計、エンジンオイルの圧力を監視する油圧計等があ
る。 【0003】前記補助用計器は、既存の車両用計器(コ
ンビネーションメータ)とは別に、ダッシュボードやイ
ンストルメントパネル(インパネ)等に取り付けられる
ことが一般的である。このような補助用計器の駆動装置
としては、車両状態を検出するセンサと、前記センサか
らの検出信号を入力し、この検出信号に基づいて所定の
演算処理を行うことによって計測データを求める制御部
を備えたコントロールユニットと、前記コントロールユ
ニットから出力される前記計測データに応じた駆動信号
によって動作する計器本体とから構成されるものであ
る。 【0004】競技車両やスーパーチャージャあるいはタ
ーボ付き車両等では、回転計,吸気圧計,水温計,油温
計及び油圧計といった複数の補助用計器を取り付けるこ
とがことが多く、この場合、取り付ける補助用計器分だ
け前記各コントロールユニットを必要とし、前記補助用
計器と前記コントロールユニットとの間の配線及び、各
コントロールユニットへの電源ラインの引き回し等が必
要となり、取付作業が非常に煩雑になったり、配線を行
うための電気コードの本数も増えるため、ダッシュボー
ドやインパネ回りにおける美観を損ねてしまうといった
問題点も有している。そこで本願出願人は、前述した問
題点に着目し、特許文献1に示される車両用計器の駆動
装置を提案している。 【0005】 【特許文献1】特開平12−18974号公報 【0006】かかる車両用計器の駆動装置は、車両のエ
ンジン回転数や吸気圧,水温等の車両状態に応じた複数
の状態信号を入力可能とする入力ポートを備え、複数の
前記状態信号に応じた各計測データを求める単一のコン
トロールユニットを設け、このコントロールユニットと
前記各補助用計器との間を前記コントロールユニットに
より生成されるシリアルデータによって通信してなるも
ので、補助用計器を複数配設する場合であっても取付作
業を簡素化し、かつダッシュボードやインパネ回りの美
観を損ねることなく、前記各補助用計器を取り付けるこ
とが可能となるものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前記コントロールユニ
ットは、吸気圧を検出する圧力センサ、エンジンオイル
の圧力及び温度(以下、油圧及び油温と略す)を検出す
る圧力センサ及び温度センサ、または冷却水の温度(以
下、水温と略す)を検出する温度センサ等の車両の所定
個所に配設される各種センサ(車両情報入手手段)から
前記入力ポートまでの間の引き回し配線が必要となる。
半導体式圧力センサやサーミスタ等の電気式計測機器で
ある前記各種センサには、センサへの電源ライン及びグ
ランドラインと、センサからの出力用の信号ラインとに
それぞれ対応した各配線コードをまとめてなる2芯ある
いは3芯のシース電線が設けられている。従って、車両
のエンジンルームやエンジンオイルの交換位置等に配設
される各種センサの前記各シース電線を車室に配設され
る前記コントロールボックスに対して一本毎に引き回し
配線することになり、前記各種センサから前記コントロ
ールボックスまでの配線作業が繁雑となり、また補助用
計器の取り付け作業にも時間を要するといった問題点を
有していた。 【0008】本発明は、この問題点に鑑みなされたもの
であり、各種センサからコントロールボックスまでの配
線作業を簡素化し、補助用計器の取り付け作業の時間短
縮が可能な車両情報入手手段の配線方法及びその配線装
置を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、車両情報を検出する複数の情報入手手段の
各信号ライン,各電源ライン及び各グランドラインがそ
れぞれ接続される接続部材と、前記各信号ラインがそれ
ぞれ接続される複数の第1の配線パターン,前記接続部
材に接続された前記各電源ラインを集約する第2の配線
パターン及び前記接続部材に接続された前記各グランド
ラインを集約する第3の配線パターンを少なくとも有す
る回路基板と、前記回路基板を少なくとも収納し、前記
車両のエンジンルーム内に配設されるケース体と、前記
第1の配線パターン,第2の配線パターン及び第3の配
線パターンに対応する複数の配線コードをまとめてな
り、一端が前記回路基板に接続され、他端が前記エンジ
ンルームから前記車両の車室に引き込まれるとともに制
御機器に接続されるケーブル部材と、を備えてなること
を特徴とする車両情報入手手段の配線装置である。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1から図3において、配線
ユニット(配線装置)1は、端子部(接続部材)2と、
回路基板3と、シース電線(ケーブル部材)4と、ケー
ス体5とから主に構成されている。 【0011】端子部2は、各種センサ6毎に電源ライ
ン,グランドライン及び信号ラインの電気接続部2a,
2b,2c,2d,2eを有し、この電気接触部2a,
2b,2c,2d,2eはケース体5の側面に集中的に
設けられ、回路基板3と電気的に接続される(電気端子
部2eはセンサが接続されていない空き状態を示す)。
尚、各種センサ6が、例えば雄コネクタを用いて接続す
る場合には、前記雄コネクタに対応する雌コネクタが前
述の端子部2に相当する。 【0012】また、本実施の形態において、各種センサ
6としては、吸気圧を検出する第1の半導体式圧力セン
サ6aと、水温を検出するサーミスタからなる第1の温
度センサ6bと、油圧を検出する第2の半導体式圧力セ
ンサ6cと、油温を検出するサーミスタからなる第4の
温度センサ6dとし、第1の半導体式圧力センサ6a及
び第1の温度センサ6bは、車両7のエンジンルーム7
aに配設され、第2の半導体式圧力センサ6c及び第2
の温度センサ6dは、エンジンオイルフィルターの配設
個所にセンサアタッチメントなる取付部材(図示しな
い)を介して配設されるものとする。 【0013】回路基板3は、ガラス繊維入り樹脂や紙フ
ェノール等を母材として銅箔等の導電部材によって所定
の配線パターン3a,3b,3cを形成してなるもの
で、ケース体5内にビス等の固定部材によって配設固定
されるものである。回路基板3には、各種センサ6の各
信号ラインがそれぞれ接続される複数の第1の配線パタ
ーン3a,端子部2に接続された各種センサ6における
各電源ラインを集約する第2の配線パターン3bと、端
子部2に接続された各種センサ6における各グランドラ
インを集約する第3の配線パターン3cとが形成されて
いる。 【0014】シース電線4は、回路基板3に形成された
第1,第2,第3の配線パターン3a,3b,3cと電
気的に接続されるものである。シース電線4は、第1の
配線パターン3a,第2の配線パターン3b及び第3の
配線パターン3cに対応する複数の第1,第2,第3の
配線コード4a,4b,4cをまとめてなり、一端が回
路基板3に半田等によって電気的に接続され、他端がエ
ンジンルーム7aから車両7の車室7bに引き込まれる
とともに、車両7に搭載される補助用計器8を制御する
コントロールボックス(制御機器)9にコネクタ部(図
示しない)を介して接続される。尚、補助用計器8は、
吸気圧,水温,油圧及び油温をそれぞれ表示する、例え
ばデジタル表示式のマルチディスプレイである。また、
回路基板3及び端子部2を介して各種センサ6に供給さ
れる電源は、車両7のバッテリー電源にイグニッション
スイッチ11を介して接続されるコントロールボックス
9により生成される5Vが供給されることになる。 【0015】ケース体5は、上ケース5aと下ケース5
bとから構成され、回路基板3を収納するとともに端子
部2を備えてなるものであり、車両7のエンジンルーム
7a内に配設される。ケース体5は耐熱性のある樹脂製
材料によって構成され、上ケース5aと下ケース5bと
を防水性が良好となるように組み付けられるとともに、
各種センサ6及び端子部2の接続個所と、シース電線4
の引き出し個所との防水性も確保されている。 【0016】以上の各部によって、配線ユニット1が構
成されるものである。 【0017】かかる各種センサ6の配線方法は、接続部
2,回路基板3及びシース電線4を有する配線ユニット
1を車両7のエンジンルーム内に配設し、車両情報を検
出する各種センサ6の各信号ライン,各電源ライン及び
各グランドラインを配線ユニット1の接続部2に接続さ
せ(第1のステップ)、接続部2に接続された各種セン
サ6の各信号ラインを除く前記各電源ライン及び前記各
グランドラインを種別毎に集約、即ち前記各電源ライン
を回路基板3の第2の配線パターン3bにより集約し、
前記各グランドラインを回路基板3の第3の配線パター
ン3cにより集約し(第2のステップ)、前記各信号ラ
インに接続された第1の配線パターン3aに対応する複
数の第1の配線コード4aと、集約された前記電源ライ
ン及び前記グランドラインに接続された第2,第3の配
線パターン3b,3cに対応する第1,第2の配線コー
ド4b,4cとをまとめてなる単一のシース電線4を車
両7のエンジンルーム7aから車室7bに引き込むとと
もに、コントロールボックス9に接続するものである
(第3のステップ)。 【0018】かかる各種センサ6の配線方法及びその配
線ユニット1は、各種センサ6の共通線となる各電源ラ
イン及び各グランドラインを集約し、この集約した第
2,第3の配線コード4b,4cと、独立線となる各信
号ラインに対応する第1の配線コード4aとをまとめて
なるシース電線4を用いて各種センサ6の配線をエンジ
ンルーム7aから車室7bに引き込むことが可能となる
ことから、センサ一個単位でコントロールボックスまで
引き込み配線が必要であった従来に比べ、各種センサ6
からコントロールボックス9までの配線作業を簡素化す
ることができ、また様々な車両情報を表示する補助用計
器8の取り付け作業の時間を短縮することが可能とな
る。 【0019】尚、前述した実施の形態では、ケース体5
の構成を上ケース5aと下ケース5bとの2分割構成と
したが、例えば凹部形状の収納部と、収納部に対応する
蓋体とから構成されるものであっても良く、本発明にお
けるケース体は前述した実施の形態の形状に限定される
ものではない。 【0020】また、前述した実施の形態では、シース電
線4を回路基板3に直接接続する構造であったが、各種
センサ6の接続構造と同様にコネクタによる接続構造を
採用することによって、更に配線作業が簡素化すること
は言うまでもない。 【0021】 【発明の効果】本発明は、車両情報を検出する複数の情
報入手手段を車両に配設した際の車両情報入手手段の配
線方法及びその配線装置に関し、各種情報入手手段から
他の制御機器までの配線作業を簡素化することができ、
また補助用計器の取り付け作業の時間を短縮することが
可能となる。
る複数の情報入手手段を車両に配設した際の車両情報入
手手段の配線方法及びその配線装置に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】車両用計器としては、速度計や回転計
(TAメータ),温度計,燃料計がケース体内に収納さ
れたコンビネーションメータとは別に、例えば、表示板
である文字板上に形成された目盛りや数字等の表示指標
を指針によって指示してなる単一のアナログ式表示部を
ケース内に収納し、車両の単一の車両状態(例えば、走
行状態)を監視する補助用計器がある。このような補助
用計器は、サーキットレース場等を走行する競技車両等
や、スーパーチャージャあるいはターボ付き車両等に搭
載されることが多く、このような補助用計器には、エン
ジンの回転数を監視する回転計やエンジンの吸気圧(過
給圧)を監視する吸気圧計(ブースト計)、冷却水の温
度を監視する水温計、エンジンオイルの温度を監視する
油温計、エンジンオイルの圧力を監視する油圧計等があ
る。 【0003】前記補助用計器は、既存の車両用計器(コ
ンビネーションメータ)とは別に、ダッシュボードやイ
ンストルメントパネル(インパネ)等に取り付けられる
ことが一般的である。このような補助用計器の駆動装置
としては、車両状態を検出するセンサと、前記センサか
らの検出信号を入力し、この検出信号に基づいて所定の
演算処理を行うことによって計測データを求める制御部
を備えたコントロールユニットと、前記コントロールユ
ニットから出力される前記計測データに応じた駆動信号
によって動作する計器本体とから構成されるものであ
る。 【0004】競技車両やスーパーチャージャあるいはタ
ーボ付き車両等では、回転計,吸気圧計,水温計,油温
計及び油圧計といった複数の補助用計器を取り付けるこ
とがことが多く、この場合、取り付ける補助用計器分だ
け前記各コントロールユニットを必要とし、前記補助用
計器と前記コントロールユニットとの間の配線及び、各
コントロールユニットへの電源ラインの引き回し等が必
要となり、取付作業が非常に煩雑になったり、配線を行
うための電気コードの本数も増えるため、ダッシュボー
ドやインパネ回りにおける美観を損ねてしまうといった
問題点も有している。そこで本願出願人は、前述した問
題点に着目し、特許文献1に示される車両用計器の駆動
装置を提案している。 【0005】 【特許文献1】特開平12−18974号公報 【0006】かかる車両用計器の駆動装置は、車両のエ
ンジン回転数や吸気圧,水温等の車両状態に応じた複数
の状態信号を入力可能とする入力ポートを備え、複数の
前記状態信号に応じた各計測データを求める単一のコン
トロールユニットを設け、このコントロールユニットと
前記各補助用計器との間を前記コントロールユニットに
より生成されるシリアルデータによって通信してなるも
ので、補助用計器を複数配設する場合であっても取付作
業を簡素化し、かつダッシュボードやインパネ回りの美
観を損ねることなく、前記各補助用計器を取り付けるこ
とが可能となるものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前記コントロールユニ
ットは、吸気圧を検出する圧力センサ、エンジンオイル
の圧力及び温度(以下、油圧及び油温と略す)を検出す
る圧力センサ及び温度センサ、または冷却水の温度(以
下、水温と略す)を検出する温度センサ等の車両の所定
個所に配設される各種センサ(車両情報入手手段)から
前記入力ポートまでの間の引き回し配線が必要となる。
半導体式圧力センサやサーミスタ等の電気式計測機器で
ある前記各種センサには、センサへの電源ライン及びグ
ランドラインと、センサからの出力用の信号ラインとに
それぞれ対応した各配線コードをまとめてなる2芯ある
いは3芯のシース電線が設けられている。従って、車両
のエンジンルームやエンジンオイルの交換位置等に配設
される各種センサの前記各シース電線を車室に配設され
る前記コントロールボックスに対して一本毎に引き回し
配線することになり、前記各種センサから前記コントロ
ールボックスまでの配線作業が繁雑となり、また補助用
計器の取り付け作業にも時間を要するといった問題点を
有していた。 【0008】本発明は、この問題点に鑑みなされたもの
であり、各種センサからコントロールボックスまでの配
線作業を簡素化し、補助用計器の取り付け作業の時間短
縮が可能な車両情報入手手段の配線方法及びその配線装
置を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、車両情報を検出する複数の情報入手手段の
各信号ライン,各電源ライン及び各グランドラインがそ
れぞれ接続される接続部材と、前記各信号ラインがそれ
ぞれ接続される複数の第1の配線パターン,前記接続部
材に接続された前記各電源ラインを集約する第2の配線
パターン及び前記接続部材に接続された前記各グランド
ラインを集約する第3の配線パターンを少なくとも有す
る回路基板と、前記回路基板を少なくとも収納し、前記
車両のエンジンルーム内に配設されるケース体と、前記
第1の配線パターン,第2の配線パターン及び第3の配
線パターンに対応する複数の配線コードをまとめてな
り、一端が前記回路基板に接続され、他端が前記エンジ
ンルームから前記車両の車室に引き込まれるとともに制
御機器に接続されるケーブル部材と、を備えてなること
を特徴とする車両情報入手手段の配線装置である。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1から図3において、配線
ユニット(配線装置)1は、端子部(接続部材)2と、
回路基板3と、シース電線(ケーブル部材)4と、ケー
ス体5とから主に構成されている。 【0011】端子部2は、各種センサ6毎に電源ライ
ン,グランドライン及び信号ラインの電気接続部2a,
2b,2c,2d,2eを有し、この電気接触部2a,
2b,2c,2d,2eはケース体5の側面に集中的に
設けられ、回路基板3と電気的に接続される(電気端子
部2eはセンサが接続されていない空き状態を示す)。
尚、各種センサ6が、例えば雄コネクタを用いて接続す
る場合には、前記雄コネクタに対応する雌コネクタが前
述の端子部2に相当する。 【0012】また、本実施の形態において、各種センサ
6としては、吸気圧を検出する第1の半導体式圧力セン
サ6aと、水温を検出するサーミスタからなる第1の温
度センサ6bと、油圧を検出する第2の半導体式圧力セ
ンサ6cと、油温を検出するサーミスタからなる第4の
温度センサ6dとし、第1の半導体式圧力センサ6a及
び第1の温度センサ6bは、車両7のエンジンルーム7
aに配設され、第2の半導体式圧力センサ6c及び第2
の温度センサ6dは、エンジンオイルフィルターの配設
個所にセンサアタッチメントなる取付部材(図示しな
い)を介して配設されるものとする。 【0013】回路基板3は、ガラス繊維入り樹脂や紙フ
ェノール等を母材として銅箔等の導電部材によって所定
の配線パターン3a,3b,3cを形成してなるもの
で、ケース体5内にビス等の固定部材によって配設固定
されるものである。回路基板3には、各種センサ6の各
信号ラインがそれぞれ接続される複数の第1の配線パタ
ーン3a,端子部2に接続された各種センサ6における
各電源ラインを集約する第2の配線パターン3bと、端
子部2に接続された各種センサ6における各グランドラ
インを集約する第3の配線パターン3cとが形成されて
いる。 【0014】シース電線4は、回路基板3に形成された
第1,第2,第3の配線パターン3a,3b,3cと電
気的に接続されるものである。シース電線4は、第1の
配線パターン3a,第2の配線パターン3b及び第3の
配線パターン3cに対応する複数の第1,第2,第3の
配線コード4a,4b,4cをまとめてなり、一端が回
路基板3に半田等によって電気的に接続され、他端がエ
ンジンルーム7aから車両7の車室7bに引き込まれる
とともに、車両7に搭載される補助用計器8を制御する
コントロールボックス(制御機器)9にコネクタ部(図
示しない)を介して接続される。尚、補助用計器8は、
吸気圧,水温,油圧及び油温をそれぞれ表示する、例え
ばデジタル表示式のマルチディスプレイである。また、
回路基板3及び端子部2を介して各種センサ6に供給さ
れる電源は、車両7のバッテリー電源にイグニッション
スイッチ11を介して接続されるコントロールボックス
9により生成される5Vが供給されることになる。 【0015】ケース体5は、上ケース5aと下ケース5
bとから構成され、回路基板3を収納するとともに端子
部2を備えてなるものであり、車両7のエンジンルーム
7a内に配設される。ケース体5は耐熱性のある樹脂製
材料によって構成され、上ケース5aと下ケース5bと
を防水性が良好となるように組み付けられるとともに、
各種センサ6及び端子部2の接続個所と、シース電線4
の引き出し個所との防水性も確保されている。 【0016】以上の各部によって、配線ユニット1が構
成されるものである。 【0017】かかる各種センサ6の配線方法は、接続部
2,回路基板3及びシース電線4を有する配線ユニット
1を車両7のエンジンルーム内に配設し、車両情報を検
出する各種センサ6の各信号ライン,各電源ライン及び
各グランドラインを配線ユニット1の接続部2に接続さ
せ(第1のステップ)、接続部2に接続された各種セン
サ6の各信号ラインを除く前記各電源ライン及び前記各
グランドラインを種別毎に集約、即ち前記各電源ライン
を回路基板3の第2の配線パターン3bにより集約し、
前記各グランドラインを回路基板3の第3の配線パター
ン3cにより集約し(第2のステップ)、前記各信号ラ
インに接続された第1の配線パターン3aに対応する複
数の第1の配線コード4aと、集約された前記電源ライ
ン及び前記グランドラインに接続された第2,第3の配
線パターン3b,3cに対応する第1,第2の配線コー
ド4b,4cとをまとめてなる単一のシース電線4を車
両7のエンジンルーム7aから車室7bに引き込むとと
もに、コントロールボックス9に接続するものである
(第3のステップ)。 【0018】かかる各種センサ6の配線方法及びその配
線ユニット1は、各種センサ6の共通線となる各電源ラ
イン及び各グランドラインを集約し、この集約した第
2,第3の配線コード4b,4cと、独立線となる各信
号ラインに対応する第1の配線コード4aとをまとめて
なるシース電線4を用いて各種センサ6の配線をエンジ
ンルーム7aから車室7bに引き込むことが可能となる
ことから、センサ一個単位でコントロールボックスまで
引き込み配線が必要であった従来に比べ、各種センサ6
からコントロールボックス9までの配線作業を簡素化す
ることができ、また様々な車両情報を表示する補助用計
器8の取り付け作業の時間を短縮することが可能とな
る。 【0019】尚、前述した実施の形態では、ケース体5
の構成を上ケース5aと下ケース5bとの2分割構成と
したが、例えば凹部形状の収納部と、収納部に対応する
蓋体とから構成されるものであっても良く、本発明にお
けるケース体は前述した実施の形態の形状に限定される
ものではない。 【0020】また、前述した実施の形態では、シース電
線4を回路基板3に直接接続する構造であったが、各種
センサ6の接続構造と同様にコネクタによる接続構造を
採用することによって、更に配線作業が簡素化すること
は言うまでもない。 【0021】 【発明の効果】本発明は、車両情報を検出する複数の情
報入手手段を車両に配設した際の車両情報入手手段の配
線方法及びその配線装置に関し、各種情報入手手段から
他の制御機器までの配線作業を簡素化することができ、
また補助用計器の取り付け作業の時間を短縮することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の配線ユニットの全体構成
を示す図。 【図2】同上実施の形態の配線ユニットの斜視図。 【図3】同上実施の形態の配線ユニットの回路図。 【符号の説明】 1 配線ユニット 2 端子部(接続部材) 2a〜2e 電気接続部 3 回路基板 3a 第1の配線パターン 3b 第2の配線パターン 3c 第3の配線パターン 4 シース電線(ケーブル部材) 4a 第1の配線コード 4b 第2の配線コード 4c 第3の配線コード 5 ケース体 5a 上ケース 5b 下ケース 6 各種センサ 7 車両 7a エンジンルーム 7b 車室 9 コントロールボックス(制御機器)
を示す図。 【図2】同上実施の形態の配線ユニットの斜視図。 【図3】同上実施の形態の配線ユニットの回路図。 【符号の説明】 1 配線ユニット 2 端子部(接続部材) 2a〜2e 電気接続部 3 回路基板 3a 第1の配線パターン 3b 第2の配線パターン 3c 第3の配線パターン 4 シース電線(ケーブル部材) 4a 第1の配線コード 4b 第2の配線コード 4c 第3の配線コード 5 ケース体 5a 上ケース 5b 下ケース 6 各種センサ 7 車両 7a エンジンルーム 7b 車室 9 コントロールボックス(制御機器)
─────────────────────────────────────────────────────
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(56)参考文献 特開 平8−58492(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60R 16/02 620
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】車両情報を検出する複数の情報入手手段の
各信号ライン,各電源ライン及び各グランドラインがそ
れぞれ接続される接続部材と、 前記各信号ラインがそれぞれ接続される複数の第1の配
線パターン,前記接続部材に接続された前記各電源ライ
ンを集約する第2の配線パターン及び前記接続部材に接
続された前記各グランドラインを集約する第3の配線パ
ターンを少なくとも有する回路基板と、 前記回路基板を少なくとも収納し、前記車両のエンジン
ルーム内に配設されるケース体と、 前記第1の配線パターン,第2の配線パターン及び第3
の配線パターンに対応する複数の配線コードをまとめて
なり、一端が前記回路基板に接続され、他端が前記エン
ジンルームから前記車両の車室に引き込まれるとともに
制御機器に接続されるケーブル部材と、 を備えてなることを特徴とする車両情報入手手段の配線
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371233A JP3520923B1 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 車両情報入手手段の配線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371233A JP3520923B1 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 車両情報入手手段の配線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3520923B1 true JP3520923B1 (ja) | 2004-04-19 |
JP2004203069A JP2004203069A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32290521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002371233A Expired - Fee Related JP3520923B1 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 車両情報入手手段の配線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3520923B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10349741A1 (de) * | 2003-10-23 | 2005-06-02 | Ebro Electronic Gmbh & Co. Kg | Verfahren zum Messen von Fetten oder Ölen sowie entsprechende Filtriereinrichtung und Messvorrichtung |
JP5203014B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-06-05 | 古河電気工業株式会社 | 車両用アース配線構造 |
-
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- 2002-12-24 JP JP2002371233A patent/JP3520923B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2004203069A (ja) | 2004-07-22 |
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