JP3520700B2 - 光センサの製造方法 - Google Patents

光センサの製造方法

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JP3520700B2
JP3520700B2 JP32442896A JP32442896A JP3520700B2 JP 3520700 B2 JP3520700 B2 JP 3520700B2 JP 32442896 A JP32442896 A JP 32442896A JP 32442896 A JP32442896 A JP 32442896A JP 3520700 B2 JP3520700 B2 JP 3520700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光センサの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光センサは車の空調制御や照明装
置の制御に用いられている。そして、小型で部品点数を
減らす方法として、受光素子(フォトダイオード等)と
トランジスタ等の信号処理回路を一つのチップ上に形成
した光センサICがある。このセンサにおいては、外来
光の影響による回路素子の誤動作を防ぐために、回路素
子上に遮光部材を設置する必要がある。そのためには、
図29に示すように、回路部(NPNトランジスタ)7
0を遮光膜71にて覆うことが行われている(例えば、
「オプト・デバイス応用ノウハウ、谷善平編著、CQ出
版社、改訂第1版、56頁」)。つまり、図30に示す
ように、回路の配線材(第1のメタル層)72を配置し
た後、図31に示すように、配線材(第1のメタル層)
72の上に絶縁膜73を形成し、図29に示すように、
その上の所定領域に遮光膜としての第2のメタル層71
を配置する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、絶縁膜73
は第1のメタル層72を形成した後において形成される
ため、絶縁膜としてSiO2 膜を使用すべく熱酸化工程
を使うことができずCVDによるSiO2 膜等の低温デ
ポ膜を用いることになる。CVDによるSiO2膜は、
熱酸化膜に比べて膜厚のバラツキが大きく、絶縁膜厚の
バラツキによって光の透過率が変わり、受光特性が大き
くばらついてしまう。又、良好な絶縁性を得るために
は、例えば1μm程度の膜である必要があり、層間絶縁
膜73の膜厚バラツキが1割程度有る場合、1000Å
の膜厚バラツキが生じ、これによっても光の透過率が変
わり受光特性が大きくばらついてしまう。
【0004】さらに、回路部70の上に配置される層間
絶縁膜73がフォトトランジスタの受光部の上にも配置
されているので、受光部の上の絶縁膜としても厚くなら
ざるを得なかった。そのために、フォトトランジスタの
受光部に至る光の量が少なくなってしまい、感度が悪化
してしまう。
【0005】これに対し、特開昭63−116458号
公報では受光素子上の絶縁膜を単一の膜とすることが開
示されている。この公報においては受光素子部上の絶縁
膜の上に堆積される層間絶縁膜や保護膜を受光素子部上
の絶縁膜(酸化膜)とは異なるエッチング液にてエッチ
ングされる膜(例えばポリイミド膜)とすることによ
り、受光素子上の層間絶縁膜や保護膜をエッチングする
際にも受光素子上の絶縁膜を残すことができることが開
示されている。
【0006】しかしながら、層間絶縁膜は通常、シリコ
ン酸化膜(SiO2 )や、B(ボロン)、P(リン)が
含まれたBPSG(Boron-Phospho-Silicate Glass)や
PSG(Phospho-Silicate Glass)等の不純物の含まれ
た酸化膜を用いるため、このような層間絶縁膜を用いる
ときは受光素子上の酸化膜とのエッチング選択比が得ら
れず、層間絶縁膜をエッチングする際に受光素子上の酸
化膜もエッチングされてしまう。従って、上記公報では
層間絶縁膜や保護膜が受光素子上の酸化膜とエッチング
選択比の得られる材料に限定されてしまい、設計の自由
度が狭くなってしまうという問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、光電変換部
(フォトダイオード等)の特性や感度等の向上を図るこ
とができるとともに設計の自由度の大きい光センサの製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、第1工程により、半導体基板に光電変換部と回
路部とが形成されるとともに、光電変換部の受光部の上
のみ第1の絶縁膜が形成され、更に半導体基板の上に
レーザトリム調整用薄膜抵抗素子が配置され、第2工程
により、半導体基板の上に、第1の絶縁膜とは異種材料
である第1の金属膜が堆積されるとともに、当該金属膜
がパターニングされて回路部における配線および受光部
の上の保護膜として残される。そして、第3工程によ
り、第1の金属膜の上を含む半導体基板上及び前記レー
ザトリム調整用薄膜抵抗素子上に第2の絶縁膜が堆積さ
れ、第4工程により、受光部上における第2の絶縁膜が
除去され、第5工程により、第2の絶縁膜の上を含む半
導体基板上に第2の金属膜が堆積される。さらに、第
工程により、受光部上における第2の金属膜がエッチン
グ除去され、第工程により、受光部上における第1の
金属膜がエッチング除去される。
【0009】このように、従来方式においては光電変換
部の受光部の上に層間絶縁膜を配置していたために受光
部の上の絶縁膜の膜厚が厚いものとなってしまっていた
が、本発明においては、受光部の上の層間絶縁膜として
の第2の絶縁膜は除去されるので、受光部の上の絶縁膜
の膜厚が厚くなることが無い。このように光電変換部の
受光部上での絶縁膜の膜厚を薄くでき感度向上を図るこ
とができる。又、第2工程での第1の金属膜を配置する
前において、第1工程により第1の絶縁膜を配置し、第
8,9工程により受光部上においてはこの第1の絶縁膜
のみが残されるので、受光部を覆う絶縁膜の膜厚バラツ
キが抑えられる。このように受光部上の絶縁膜の膜厚バ
ラツキを少ないものにでき、受光特性の向上を図ること
ができる。
【0010】さらに、第4工程において、第1の絶縁膜
はその上に配置した保護膜にて保護された状態で第2の
絶縁膜のエッチングが行われるので、エッチングの際、
第1の絶縁膜がダメージを受けることがない。さらに
は、図29に示すセンサに対し、光電変換部の受光部上
での絶縁膜の薄膜化を図るべくエッチングを行おうとす
ると、時間管理にて所定の膜厚となったときにエッチン
グを終了することとなるが、このような方法では安定し
た膜厚管理を行うことは困難であるが、本発明において
は、第2工程により第1の絶縁膜とは異種材料である第
1の金属膜が配置されているので、第工程において、
異種材料による選択エッチングにより第1の絶縁膜のみ
を残すことができ、容易に膜厚管理することができる。
【0011】又、第1の絶縁膜上に第1の金属膜による
保護膜が残された状態で受光部上の第2の絶縁膜を除去
できるため、第2の絶縁膜を第1の絶縁膜と同じような
性質の材料を用いることができる。例えば、第1の絶縁
膜および第2の絶縁膜の2つともシリコン酸化膜により
形成することができる。
【0012】又、請求項1においては、第工程と第
工程を連続して行うことができる。即ち、2層の金属膜
を連続して除去することとができる。さらに、第7工程
において、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子上の第3の
絶縁膜、第2の金属膜が順にエッチング除去される。こ
れにより、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子上の第1の
絶縁膜はその上に配置した第2の金属膜にて保護された
状態で第3の絶縁膜のエッチングが行われるので、エッ
チングの際、第1の絶縁膜がエッチングされてしまうこ
とはない。又、第8工程において第2の金属膜のエッチ
ングの際にもレーザトリム調整用薄膜抵抗素子上の第1
の絶縁膜はエッチングされない。これにより、レーザト
リム調整用薄膜抵抗素子のトリミングを安定して行うこ
とができる。このことについて以下に説明する。レーザ
トリム調整用薄膜抵抗素子は波長が1.048μmのY
LFレーザや1.06μmのYAGレーザを照射してト
リミングを行うものであるが、トリミングの際にレーザ
トリム調整用薄膜抵抗素子の上下の絶縁膜の膜厚がトリ
ミングに影響するため、絶縁膜の膜厚がばらつくと安定
してトリミングが行えないという問題が生ずる。従っ
て、第3の絶縁膜をエッチング除去する際に第2の絶縁
膜がエッチングされてしまうとレーザトリム調整用薄膜
抵抗素子上の第2の絶縁膜の膜厚がばらつくことになる
ため、第3の絶縁膜をエッチング除去する際に第2の絶
縁膜がエッチングされないようにする必要がある。従っ
て、第7工程にて第3の絶縁膜をエッチングする際には
第2の金属膜の存在により第2の絶縁膜が除去されない
ようにしている。具体的に説明すると、通常第2の絶縁
膜はシリコン酸化膜等の酸化膜であり、第3の絶縁膜は
パッシベーション膜となるシリコン窒化膜であり、この
シリコン窒化膜は通常CF 4 ガスを用いたドライエッチ
ングにて除去されるものである。しかしながら、CF 4
ガスを用いたドライエッチングではシリコン酸化膜もエ
ッチングされてしまうため、第2の金属膜が存在しない
状態で第3の絶縁膜をエッチング除去すると第2の絶縁
膜もエッチングされてしまうことになる。従って、第3
の絶縁膜をエッチングする際に第2の絶縁膜の耐エッチ
ング膜として第2の金属膜を利用することにより、エッ
チングの際、第2の絶縁膜がエッチングされることを防
止する。つまり、第2の金属膜により第2の絶縁膜と第
3の絶縁膜とをエッチングに対して異質な材料を用いる
ことなく、同質な材料とすることができる。請求項2に
記載の発明によれば、第1工程により、半導体基板に光
電変換部と回路部とが形成されるとともに、光電変換部
の受光部の上にのみ第1の絶縁膜が形成され、第2工程
により、半導体基板の上に、第1の絶縁膜とは異種材料
である第1の金属膜が堆積されるとともに、当該金属膜
がパターニングされて回路部における配線および受光部
の上の保護膜として残される。そして、第3工程によ
り、第1の金属膜の上を含む半導体基板上に第2の絶縁
膜が堆積され、第4工程により、第2の絶縁膜の上に第
2の金属膜が堆積される。さらに、第5工程により、受
光部上における第2の金属膜がエッチング除去され、第
6工程により、受光部上における第2の絶縁膜および第
1の金属膜がエッチング除去される。
【0013】このように、従来方式においては光電変換
部の受光部の上に層間絶縁膜を配置していたために受光
部の上の絶縁膜の膜厚が厚いものとなってしまっていた
が、本発明においては、受光部の上の層間絶縁膜として
の第2の絶縁膜は除去されるので、受光部の上の絶縁膜
の膜厚が厚くなることが無い。このように光電変換部の
受光部上での絶縁膜の膜厚を薄くでき感度向上を図るこ
とができる。又、第2工程での第1の金属膜を配置する
前において、第1工程により第1の絶縁膜を配置し、第
5,6工程により受光部上においてはこの第1の絶縁膜
のみが残されるので、受光部を覆う絶縁膜の膜厚バラツ
キが抑えられる。このように受光部上の絶縁膜の膜厚バ
ラツキを少ないものにでき、受光特性の向上を図ること
ができる。
【0014】さらに、第6工程において、第1の絶縁膜
はその上に配置した保護膜にて保護された状態で第2の
絶縁膜のエッチングが行われるので、エッチングの際、
第1の絶縁膜がダメージを受けることがない。さらに
は、図29に示すセンサに対し、光電変換部の受光部上
での絶縁膜の薄膜化を図るべくエッチングを行おうとす
ると、時間管理にて所定の膜厚となったときにエッチン
グを終了することとなるが、このような方法では安定し
た膜厚管理を行うことは困難であるが、本発明において
は、第2工程により第1の絶縁膜とは異種材料である第
1の金属膜が配置されているので、第6工程において、
異種材料による選択エッチングにより第1の絶縁膜のみ
を残すことができ、容易に膜厚管理することができる。
【0015】即ち、請求項2の製造方法においても請求
項1の製造方法と同様の効果を得ることができる
【0016】
【0017】請求項に記載の発明によれば、請求項
に記載の光センサの製造方法における第工程において
受光部上における第2の金属膜と、レーザトリム調整用
薄膜抵抗素子の上における第2の金属膜とが同時にエッ
チング除去される。よって、その製造は容易なものとな
る。
【0018】請求項に記載の発明によれば、第1工程
により、半導体基板に光電変換部と回路部とが形成され
るとともに、光電変換部の受光部の上にのみ第1の絶縁
膜が形成され、更に前記半導体基板の上にレーザトリム
調整用薄膜抵抗素子が配置され、第2工程により、半導
体基板の上に、第1の絶縁膜とは異種材料である第1の
金属膜が堆積されるとともに、当該金属膜がパターニン
グされて回路部における配線および受光部の上の保護膜
として残される。そして、第3工程により、第1の金属
膜の上を含む半導体基板上に第2の絶縁膜が堆積され、
第4工程により、第2の絶縁膜の上に第2の金属膜が堆
積される。さらに、第5工程により、受光部上における
第2の金属膜がエッチング除去される。第6工程によ
り、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子上の第2の金属膜
が除去されずに残されるとともに、第2の金属膜上に第
3の絶縁膜が堆積される。第7工程により、受光部上の
第3の絶縁膜と、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子上の
第3の絶縁膜が除去される。第8工程により、受光部上
における第2の絶縁膜および第1の金属膜がエッチング
除去されるとともに、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子
上の前記第2の金属膜が除去される。即ち、本発明にお
いてはレーザトリム調整用薄膜抵抗素子上に第2の金属
膜が残っていると良好なトリミングができないため、こ
れを除去する必要があるが、第工程ではあえてレーザ
トリム調整用薄膜抵抗素子上の第2の金属膜を除去せず
に残すものである。これは請求項の発明のところで説
明したことと同様の効果をねらったものである。
【0019】請求項に記載の発明によれば、請求項
に記載の光センサの製造方法における第工程におい
て、受光部上における第1の金属膜と、レーザトリム調
整用薄膜抵抗素子の上における第2の金属膜とが同時に
エッチング除去される。よって、その製造は容易なもの
となる。
【0020】請求項に記載の発明によれば、第1の絶
縁膜として熱酸化膜を用いると、受光部上に熱酸化膜が
配置され、成膜時の膜厚バラツキをCVDによる膜より
も小さくできる。
【0021】請求項に記載の発明によれば、第1の金
属膜と第2の金属膜として、同一のエッチング手段(例
えば、同一のエッチング液を用いたり、同一のドライエ
ッチング種を用いる等)にてエッチングできる材料を用
いると、エッチングが容易となる。
【0022】請求項に記載の発明によれば、第1の金
属膜と第2の金属膜とを同一金属より形成すると、エッ
チングが容易となる
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明の第1の実施の形
態を図面に従って説明する。
【0024】図1には光センサの平面図を示し、図2に
は図1のII−II断面図を示す。半導体基板としてのシリ
コン基板1は、P+ 型シリコン基板1aとその上に形成
されたN- 型エピタキシャル層1bからなる。シリコン
基板1の中央部には、P+ 型領域2により分離された光
電変換部としてのフォトダイオード部3が形成されてい
る。このフォトダイオード部3において、N- 型エピタ
キシャル層1bの表層部には受光部となるP+ 型領域4
が形成され、P+ 型領域4内での周辺部にはP+ 型領域
5が形成されている。又、フォトダイオード部3におい
て、N-型エピタキシャル層1bでのP+ 型領域4の周
囲には、N+ 型領域6が環状に形成されている。
【0025】シリコン基板1におけるフォトダイオード
部3の周囲には、信号処理回路部7が形成されている。
信号処理回路部7には多数の半導体デバイスが形成さ
れ、これらデバイスにより信号増幅回路およびA/D変
換回路が構成されている。図2においてはPNPバイポ
ーラトランジスタ8とNPNバイポーラトランジスタ9
を示す。つまり、P+ 型シリコン基板1aとN- 型エピ
タキシャル層1bとの境界部においてN+ 型埋め込み層
10aが形成され、N- 型エピタキシャル層1bの表層
部においてP+ 型領域11,12およびN+ 型領域13
が形成されている。又、P+ 型シリコン基板1aとN-
型エピタキシャル層1bとの境界部においてN+ 型埋め
込み層10bが形成され、N- 型エピタキシャル層1b
の表層部においてP+ 型領域14が形成されるととも
に、P+ 型領域14内およびN- 型エピタキシャル層1
bにはN+ 型領域15,16が形成されている。
【0026】シリコン基板1の上面にはシリコン酸化膜
17aが形成されている。フォトダイオード部3におい
てはシリコン酸化膜17aが開口しており、この領域に
薄いシリコン酸化膜17bが形成されている。第1の絶
縁膜としてのシリコン酸化膜17bは熱酸化膜が用いら
れ、膜厚は1000〜3000Åであり、より具体的に
は1100Åとなっている。又、フォトダイオード部3
においてはシリコン酸化膜17aに開口部18,19が
形成され、この開口部18,19を通してアルミ配線2
0,21が延設されている。アルミ配線20はN+ 型領
域6と電気的に接続され、アルミ配線21はP+ 型領域
5と電気的に接続されている。アルミ配線20,21は
アルミ薄膜を所望の形状にパターニングすることにより
形成したものである。
【0027】さらに、信号処理回路部7においてシリコ
ン酸化膜17aに開口部22,23,24,25,2
6,27が形成され、この開口部22,23,24,2
5,26,27を通してアルミ配線28,29,30,
31,32,33が延設されている。アルミ配線28は
+ 型領域13と、アルミ配線29はP+ 型領域11
と、アルミ配線30はP+ 型領域12と、アルミ配線3
1はN+ 型領域15と、アルミ配線32はN+ 型領域1
6と、アルミ配線33はP+ 型領域14とそれぞれ電気
的に接続されている。アルミ配線28〜33はアルミ薄
膜を所望の形状にパターニングすることにより形成した
ものである。
【0028】アルミ配線20,21,28〜33の上に
は第2の絶縁膜としての層間絶縁膜34が形成されてい
る。この層間絶縁膜34はシリコン酸化膜とシリコン窒
化膜の積層体よりなり、信号処理回路部7上の保護膜と
しても機能する。フォトダイオード部3においては層間
絶縁膜34が開口している。又、信号処理回路部7にお
ける層間絶縁膜34の上には遮光膜としてのアルミ薄膜
35が形成されている。
【0029】そして、外部からフォトダイオード部3の
受光部に向けて光が入射した時には、その光は薄いシリ
コン酸化膜17bを通過してP+ 型領域4に至る。N-
型エピタキシャル層1bとP+ 型領域4とのPN接合近
傍に光が入ると、電子−正孔対が発生する。発生した少
数キャリア、即ち、P+ 型領域4で発生した電子および
- 型エピタキシャル層1bで発生した正孔が両領域で
互いに逆向きに移動する。このとき、N- 型エピタキシ
ャル層1bからP+ 型領域4へ向かう電流が流れる。こ
の光電流は入射光量に比例している。この光電流はアル
ミ配線20,21を通して信号処理回路部7に送られ
る。信号処理回路部7において光電流が増幅されるとと
もにデジタル変換される。この信号は、図1におけるパ
ッド36を介して外部に出力される。
【0030】次に、このように構成した光センサの製造
方法を、図3〜図12を用いて説明する。図3に示すよ
うに、エピタキシャル成長させたシリコン基板1に対し
通常のIC製造に用いられる拡散法等によってトランジ
スタ、拡散抵抗等の素子を形成する。より詳しくは、P
+ 型シリコン基板1aの上にN- 型エピタキシャル層1
bを成長する。この時、N+ 型埋め込み層10a,10
bおよび埋め込み側のP+型領域2を同時に形成する。
そして、N- 型エピタキシャル層1bの上面からのイオ
ン注入と熱処理により、P+ 型領域5、N+ 型領域6、
+ 型領域11,12、N+ 型領域13、P+ 型領域1
4、N+ 型領域15,16、および素子分離のためのP
+ 型領域2を形成する。
【0031】その後、シリコン基板1の上面に熱酸化に
よるシリコン酸化膜(熱酸化膜)17aを形成する。さ
らに、図4に示すように、シリコン酸化膜17aに対し
受光部となる領域をフォトエッチングによって選択的に
除去して開口部37を形成する。そして、図5に示すよ
うに、シリコン基板1の上面の開口部37に厚さ110
0Åの熱酸化によるシリコン酸化膜(熱酸化膜)17b
を形成する。その後、イオンインプランテーションおよ
び拡散処理によりP+ 型領域4を形成する。
【0032】これにより、シリコン基板1にフォトダイ
オード部3と信号処理回路部7とが形成されるととも
に、フォトダイオード部3の受光部の上にシリコン酸化
膜17bが形成される。
【0033】引き続き、図6に示すように、シリコン酸
化膜17aの所定領域18,19,22〜27をエッチ
ングにより開口させる。そして、図7に示すように、シ
リコン酸化膜17a,17bの上に、第1の金属膜であ
るアルミ薄膜38を堆積(成膜)し、図8に示すよう
に、アルミ薄膜38に対しフォトエッチング(例えばリ
ン酸系のエッチング液を用いたウェットエッチング)に
よりパターニングしてアルミ配線20,21,28〜3
3、図1に示すパッド36を形成する。この時、フォト
ダイオード部3の受光部上におけるアルミ薄膜38はエ
ッチングせずに残しておく。この受光部上に残した、保
護膜となるアルミ薄膜を図8では符号39にて示す。
【0034】その後、図9に示すように、アルミ薄膜
(20,21,28〜33,39)の上を含むシリコン
基板1の上に層間絶縁膜34を堆積する。より詳しく
は、400nmのシリコン酸化膜と500nmのシリコ
ン窒化膜をCVD法によって形成する。さらに、図10
に示すように、フォトエッチングによりフォトダイオー
ド部3の受光部上の層間絶縁膜34(シリコン窒化膜と
シリコン酸化膜)を取り除き開口部40を形成する。
尚、シリコン窒化膜は、例えばCF4 ガスを用いたドラ
イエッチングで除去し、シリコン酸化膜は、HF系のエ
ッチング液を用いたウェットエッチングで除去する。
【0035】次に、図11に示すように、層間絶縁膜3
4の上を含めたシリコン基板1上に遮光膜となる第2の
金属膜であるアルミ薄膜41を堆積(成膜)し、図12
に示すように、エッチング液としてリン酸系溶液を用い
て、信号処理回路部7上におけるアルミ薄膜41を遮光
膜として残したままフォトダイオード部3の受光部上の
アルミ薄膜41をエッチング除去する。さらに連続して
エッチング液としてリン酸系溶液を用いて、図2に示す
ように、フォトダイオード部3の受光部上のアルミ薄膜
39をエッチング除去する。
【0036】尚、図12に示すアルミ薄膜41上に形成
されているRは、アルミ薄膜41,39をエッチングす
る際に、図1に示すパッド(第1の金属膜により形成さ
れている)がエッチングされるのを防止するための耐エ
ッチング膜であり、例えば、フォトレジストが挙げられ
る。耐エッチング膜Rは図11に示すようにアルミ薄膜
41,39をエッチングする前に形成される。
【0037】このようにして、フォトダイオード部3の
受光部上におけるシリコン酸化膜17bの上の全ての膜
がエッチング除去される。このように本実施の形態で
は、下記(イ)〜(ニ)の特徴を有する。 (イ)従来方式においては光電変換部の受光部の上に層
間絶縁膜を配置していたために受光部の上の絶縁膜の膜
厚が厚いものとなってしまっていたが、本実施の形態に
おいては、受光部の上の層間絶縁膜34は除去されるの
で、光電変換部の受光部の上の絶縁膜の膜厚が厚くなる
ことが無く、受光部上での絶縁膜の膜厚を薄くでき感度
向上を図ることができる。又、図7のアルミ薄膜38を
配置する前において、図5のシリコン酸化膜17bを配
置し、フォトダイオード部3の受光部上においては図2
に示すようにこのシリコン酸化膜17bのみが残される
ので、受光部を覆う絶縁膜の膜厚バラツキが抑えられ
る。このように受光部上の絶縁膜の膜厚バラツキを少な
いものにでき、受光特性の向上を図ることができる。
【0038】さらに、図10に示すようにシリコン酸化
膜17bはその上に配置した(保護膜としての)アルミ
薄膜39にて保護された状態で層間絶縁膜34のエッチ
ングが行われるので、シリコン酸化膜17bがダメージ
を受けることがない。さらには、図29に示すセンサに
対し、光電変換部の受光部上での絶縁膜の薄膜化を図る
べくエッチングを行おうとすると、時間管理にて所定の
膜厚となったときにエッチングを終了することとなる
が、このような方法では安定した膜厚管理を行うことは
困難であるが、本実施の形態においては、図12に示す
ようにシリコン酸化膜17bとは異種材料であるアルミ
薄膜39が配置されているので、図2に示すように異種
材料による選択エッチングによりシリコン酸化膜17b
のみを残すことができ、容易に膜厚管理することができ
る。
【0039】又、アルミ薄膜39がその上の層間絶縁膜
34をエッチング除去する際にシリコン酸化膜17bが
エッチングされることを防止する耐エッチング膜として
働くため、層間絶縁膜34をシリコン酸化膜17bとの
エッチング選択比のない材料、すなわちエッチングに対
して同質の材料を用いることができる。従って、層間絶
縁膜として従来から用いられているシリコン酸化膜、B
PSG膜、PSG膜等を用いることができるというメリ
ットがある。
【0040】又、図11,12,2に示すように、アル
ミ薄膜41,39を連続して除去することとができる。 (ロ)第1の絶縁膜として熱酸化膜17bを用いている
ので、フォトダイオード部3の受光部上に熱酸化膜が配
置され、成膜時の膜厚バラツキをCVDによる膜よりも
小さくできる。 (ハ)第1の金属膜と第2の金属膜として、同一のエッ
チング手段(同一のエッチング液)にてエッチングでき
る材料を用いているので、エッチングが容易となる。 (ニ)第1の金属膜と第2の金属膜とを同一金属である
アルミにより形成しているので、エッチングが容易とな
る。
【0041】又、図2に示す本実施形態の構造的な特徴
点としては、フォトダイオード部3において第1の金属
膜であるアルミ薄膜39と第2の金属膜であるアルミ薄
膜41とが接続され(図12参照)、フォトダイオード
部3上のアルミ薄膜39が一部残され除去された状態
(図2参照)において、アルミ薄膜39とアルミ薄膜4
1との接続部が残されている点にある。このような構成
とすることで、フォトダイオード部3において層間絶縁
膜34がアルミ薄膜39とアルミ薄膜41との間に露出
してしまうことはなく、アルミ薄膜39とアルミ薄膜4
1との間から入射する光が信号処理回路7側へ進入する
ことを防ぐことができる。
【0042】即ち、光センサに入射する光(例えば太陽
光)は必ずしもフォトダイオード部3に垂直に入射する
ものではなく斜めからも入射する。このとき、フォトダ
イオード部3においてアルミ薄膜39とアルミ薄膜41
との間に層間絶縁膜34が露出していると、この層間絶
縁膜34から光が信号処理回路7へ進入してしまい、信
号処理回路7において光電流の発生による誤動作が生じ
てしまう。上述した本実施形態の構造はこのような不具
合を防ぐようにしたものである。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0043】図3から図9までの製造工程は、第1の実
施の形態と同じである。その後、図13に示すように、
アルミ薄膜42を堆積する。さらに、図14に示すよう
に、アルミ薄膜42に対しパターンエッチングを行い、
遮光膜として信号処理回路部7上に残したままフォトダ
イオード部3の受光部上におけるアルミ薄膜42を除去
する。そして、図15に示すように、フォトダイオード
部3の受光部上における層間絶縁膜34及びアルミ薄膜
42を順にエッチング除去する。
【0044】尚、図15に示すRは図12に示すRと同
様の耐エッチング膜である。このようにして光センサI
Cが製造される。このように本実施の形態においてもフ
ォトダイオード部3の受光部の上の層間絶縁膜34は除
去されるので、受光部の上の絶縁膜の膜厚が厚くなるこ
とが無く、フォトダイオード部3の受光部上での絶縁膜
の膜厚を薄くでき感度向上を図ることができる。又、受
光部上においては図15に示すようにシリコン酸化膜1
7bのみが残されるので、受光部を覆う絶縁膜の膜厚バ
ラツキが抑えられ、受光部上の絶縁膜の膜厚バラツキを
少ないものにでき、受光特性の向上を図ることができ
る。
【0045】さらに、図14に示すようにシリコン酸化
膜17bはその上に配置した(保護膜としての)アルミ
薄膜39にて保護された状態で層間絶縁膜34のエッチ
ングが行われるので、シリコン酸化膜17bがダメージ
を受けることがない。さらには、図14に示すようにシ
リコン酸化膜17bとは異種材料であるアルミ薄膜39
が配置されているので、図15に示すように異種材料に
よる選択エッチングによりシリコン酸化膜17bのみを
残すことができ、容易に膜厚管理することができる。
【0046】つまり、第1実施形態と同様の効果を得る
ことができる。又、第1実施形態と第2実施形態とを比
較すると、第1実施形態ではアルミ薄膜41,39を連
続的にエッチング除去できるが、エッチングの際にアル
ミ薄膜41がエッチングされ、その後アルミ薄膜39が
エッチングされることになるため、アルミ薄膜39のエ
ッチングの際にアルミ薄膜41のサイドエッチングが進
行し、遮光膜としてのパターンがばらつくことがあり好
ましくないという問題がある。一方、第2実施形態にお
いてはアルミ薄膜42とアルミ薄膜39のエッチング工
程が異なるため、アルミ薄膜39のエッチング時にはア
ルミ薄膜42は耐エッチング膜Rにより保護され、サイ
ドエッチングが進行することなく設計通りの遮光膜パタ
ーン形状が得られるというメリットがある。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0047】図16には本実施形態での光センサの平面
図を示し、図17には図16のXVII−XVII断面図を示
す。本光センサにおいてはレーザトリム調整用薄膜抵抗
素子51を有している。つまり、図17のレーザトリム
調整用抵抗素子部50においてシリコン基板1上(シリ
コン酸化膜17a上)にCrSiあるいはCrSiNよ
りなるレーザトリム調整用薄膜抵抗素子51が配置さ
れ、同素子51は図16に示すように長方形状をなして
いる。レーザトリム調整用薄膜抵抗素子51の一端部に
はアルミ配線52が接続されるとともに他端部にはアル
ミ配線53が接続されている。レーザトリム調整用薄膜
抵抗素子51の上には層間絶縁膜34が配置されている
が、アルミ薄膜35は形成されていない。又、シリコン
基板1上には表面保護膜(シリコン窒化膜)54が配置
されているが、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子51の
上には表面保護膜54は形成されていない。レーザトリ
ム調整用薄膜抵抗素子51はその一部がレーザトリミン
グされている(図16において示す凹部49)。
【0048】尚、図17のレーザトリム調整用抵抗素子
部50はP+ 型領域2により分離されている。又、信号
処理回路部7においてはNPNバイポーラトランジスタ
9と拡散抵抗55とが形成され、拡散抵抗55はP+
領域56に対しアルミ配線57,58が接続されてい
る。
【0049】次に、このように構成した光センサの製造
方法を、図18〜図24を用いて説明する。図18に示
すように、シリコン基板1上に通常のIC製造に用いら
れる拡散等によりトランジスタ、拡散抵抗とするための
領域14,15,16,56を形成するとともにシリコ
ン基板1上にシリコン酸化膜17aを形成する。その
後、図19に示すように、受光部となる領域の上のシリ
コン酸化膜17aをフォトエッチングによって選択的に
除去し、1100Åの熱酸化膜17bを形成する。そし
て、イオンインプランテーンョン・拡散により、受光素
子として用いるフォトダイオードのP+ 型領域4を形成
する。その後、図20に示すように、Cr−Si薄膜を
スパッタ法により成膜し、所定の形状にフォトエッチン
グし、薄膜抵抗素子51を形成する。この時、エッチン
グはドライエッチングによって行っている。
【0050】さらに、図21に示すように、厚さ1.1
μmのアルミ薄膜(第1の金属膜)を成膜し、これをフ
ォトエッチングすることによってアルミ配線52,5
3,31,32,33,57,58を形成する。この
時、受光部での熱酸化膜17b上のアルミ薄膜59はエ
ッチングせずに残しておく。その後、図22に示すよう
に、400nmのシリコン酸化膜と500nmのシリコ
ン窒化膜とからなる層間絶縁膜34をCVD法によって
形成する。さらに、受光部上の層間絶縁膜34を除去す
る。
【0051】引き続き、図23に示すように、遮光膜と
なるアルミ薄膜(第2の金属膜)41を厚さ1.1μm
成膜し、遮光膜のパターンにフォトエッチングする。こ
の時、レーザトリム調整用の薄膜抵抗素子51上はアル
ミ薄膜41は残しておく。
【0052】そして、図24に示すように、シリコン窒
化膜よりなる表面保護膜54をCVD法によって500
nm成膜し、フォトエッチングによって、受光部上の表
面保護膜54、パッド電極上の表面保護膜54と層間絶
縁膜34、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子51の上の
表面保護膜54をドライエッチングによって除去する。
【0053】その後、図17に示すように、受光部上の
アルミ薄膜41,59を除去するとともに、レーザトリ
ム調整用薄膜抵抗素子51の上のアルミ薄膜41をフォ
トエッチングによって同時に取り去る。
【0054】その後、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子
51に対し、レーザトリミングを行って図16の凹部4
9を形成する。このトリミングの際に、レーザトリム調
整用薄膜抵抗素子51の上にはアルミ薄膜35および表
面保護膜54が無いので、トリミングの際のエネルギー
のプロセスウィンドウが狭くなることなく良好なトリム
性が得られることになる(精密なるトリミングを行うこ
とができる)。
【0055】このように本実施形態においては、下記の
特徴を有している。 (イ)図24,17に示すように、レーザトリム調整用
薄膜抵抗素子51の上におけるアルミ薄膜41を除去す
るので、その後のレーザトリミングにおいて、レーザト
リム調整用薄膜抵抗素子51の上におけるアルミ薄膜4
1が無くなった状態で容易にトリミングを行うことがで
きる。
【0056】そして、本実施形態では表面保護膜54を
除去する際にレーザトリム調整用薄膜抵抗素子51上に
アルミ薄膜41が残されているため、表面保護膜54の
ドライエッチング時にレーザトリム調整用薄膜抵抗素子
51上の層間絶縁膜34がエッチングされることを防止
できる。これにより層間絶縁膜34のエッチングによる
膜厚変動が抑制され、トリミングを安定して行うことが
できる。 (ロ)図24,17に示すように、受光部上におけるア
ルミ薄膜41,59と、レーザトリム調整用薄膜抵抗素
子51の上におけるアルミ薄膜41とを同時にエッチン
グ除去するので、製造は容易なものとなる。つまり、レ
ーザトリム調整用薄膜抵抗素子51上におけるアルミ薄
膜41の除去を受光部上のアルミ薄膜59の除去と同時
に行うことができ、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子5
1上におけるアルミ薄膜41を除去する工程を別途設け
る必要はない。 (第4の実施の形態)次に、第4の実施の形態を、第2
及び第3の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0057】本実施形態においても図16に示したよう
にレーザトリム調整用薄膜抵抗素子51を有している。
そして、製造工程は第2の実施の形態と類似した工程を
とっている。
【0058】以下、光センサの製造方法を、図25〜図
28を用いて説明する。図18から図21までの製造工
程は、第3の実施の形態と同じである。その後、図25
に示すように、400nmのシリコン酸化膜と500n
mのシリコン窒化膜とからなる層間絶縁膜34をCVD
法によって形成する。ここで、受光部上には層間絶縁膜
34を残している。
【0059】引き続き、図26に示すように、遮光膜と
なるアルミ薄膜41を厚さ1.1μm成膜し、遮光膜の
パターンにフォトエッチングする。この時、レーザトリ
ム調整用の薄膜抵抗素子51の上はアルミ薄膜41を残
しておく。
【0060】そして、図27に示すように、シリコン窒
化膜よりなる表面保護膜54をCVD法によって500
nm成膜し、フォトエッチングによって、受光部上の表
面保護膜54と層間絶縁膜34、パッド電極上の表面保
護膜54と層間絶縁膜34、レーザトリム調整用薄膜抵
抗素子51の上の表面保護膜54をドライエッチングに
よって除去する。
【0061】その後、図28に示すように、受光部上の
アルミ薄膜59と、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子5
1の上のアルミ薄膜41をフォトエッチングによって同
時に取り去る。
【0062】その後、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子
51に対し、レーザトリミングを行って図16の凹部4
9を形成する。このトリミングの際に、レーザトリム調
整用薄膜抵抗素子51の上にはアルミ薄膜35および表
面保護膜54が無いので、プロセスウィンドウが狭くな
ることなく良好なトリム性が得られる。
【0063】このように本実施形態においては、下記の
特徴を有している。 (イ)図27,28に示すように、レーザトリム調整用
薄膜抵抗素子51の上におけるアルミ薄膜41を除去す
るので、その後のレーザトリミングにおいて、レーザト
リム調整用薄膜抵抗素子51の上におけるアルミ薄膜4
1が無くなった状態で容易にトリミングを行うことがで
きる。 (ロ)図27,28に示すように、受光部上におけるア
ルミ薄膜59と、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子51
の上におけるアルミ薄膜41とを同時にエッチング除去
するので、製造は容易なものとなる。即ち、本実施形態
においても第3実施形態と同様の効果が得られる。
【0064】この他の例を以下、説明する。光電変換部
の受光部を覆う絶縁膜として、熱酸化膜の他にも、窒化
膜(シリコン窒化膜)を用いてもよい。窒化膜を用いて
もCVD法によるSiO2 膜に比べ膜厚のバラツキを小
さくできる。あるいは、受光部を覆う絶縁膜として、熱
酸化膜と窒化膜との積層体を用いてもよい。
【0065】又、第1の金属膜は、アルミ薄膜の他にも
回路の配線材料として用いることのできる材料であれば
他の材料でもよい。さらに、第2の金属膜は、アルミの
他にも他の材料でもよい。ただし、第1の金属膜と第2
の金属膜に同一金属を用いれば、一度のエッチング工程
で受光部上の第1の金属膜と第2の金属膜を同時に除去
可能である。又、第1の金属膜と第2の金属膜とは同一
の金属でなくても、同時にエッチング可能な金属であれ
ばよい。
【0066】さらには、層間絶縁膜34の材料、厚さ、
形成方法は、良好な絶縁特性が得られるものであれば、
他のものでもかまわない。又、光電変換部の受光部上に
シリコン酸化膜17bのみ残すためのエッチングはウェ
ットエッチングの他にもドライエッチングにて行っても
よい。この場合において、第1の金属膜と第2の金属膜
として、同一のエッチング手段(同一のドライエッチン
グ種)にてエッチングできる材料を用いていると、エッ
チングが容易となる。
【0067】又、第1,第2の実施形態においても第
3,第4の実施形態のような表面保護膜54を用いるよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における光センサの平面
図。
【図2】 図1のII−II断面図。
【図3】 第1の実施の形態における光センサの製造工
程を説明するための断面図。
【図4】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図5】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図6】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図7】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図8】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図9】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図10】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図11】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図12】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図13】 第2の実施の形態における光センサの製造
工程を説明するための断面図。
【図14】 第2の実施の形態における光センサの製造
工程を説明するための断面図。
【図15】 第2の実施の形態における光センサの製造
工程を説明するための断面図。
【図16】 第3の実施の形態における光センサの平面
図。
【図17】 図1のXVII−XVII断面図。
【図18】 第3の実施の形態における光センサの製造
工程を説明するための断面図。
【図19】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図20】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図21】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図22】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図23】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図24】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図25】 第4の実施の形態における光センサの製造
工程を説明するための断面図。
【図26】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図27】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図28】 光センサの製造工程を説明するための断面
図。
【図29】 従来の光センサの断面図。
【図30】 従来の光センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【図31】 従来の光センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【符号の説明】 1…半導体基板としてのシリコン基板、3…光電変換部
としてのフォトダイオード部、7…信号処理回路部、1
7b…第1の絶縁膜としてのシリコン酸化膜、28〜3
3…アルミ配線、34…第2の絶縁膜としての層間絶縁
膜、38…第1の金属膜としてのアルミ薄膜、41…第
2の金属膜としてのアルミ薄膜、51…レーザトリム調
整用薄膜抵抗素子、59…第1の金属膜としてのアルミ
薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−314812(JP,A) 特開 平7−183561(JP,A) 特開 平7−273082(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 H01L 31/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に光電変換部と回路部とを形
    成するとともに、前記光電変換部の受光部の上にのみ
    1の絶縁膜を形成し、更に前記半導体基板の上にレーザ
    トリム調整用薄膜抵抗素子を配置する第1工程と、 前記半導体基板の上に、前記第1の絶縁膜とは異種材料
    である第1の金属膜を堆積するとともに、当該金属膜を
    パターニングして回路部における配線および受光部の上
    の保護膜として残す第2工程と、 前記第1の金属膜の上を含む半導体基板上及び前記レー
    ザトリム調整用薄膜抵抗素子上に第2の絶縁膜を堆積す
    る第3工程と、 前記受光部上における前記第2の絶縁膜を除去する第4
    工程と、 前記第2の絶縁膜の上を含む半導体基板上に第2の金属
    膜を堆積する第5工程と、前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を堆積する第6工程
    と、 前記受光部上の前記第3の絶縁膜と、前記レーザトリム
    調整用薄膜抵抗素子上の前記第3の絶縁膜を除去する第
    7工程と、 前記受光部上における前記第2の金属膜をエッチング除
    去するとともに、前記レーザトリム調整用薄膜抵抗素子
    上の前記第2の金属膜を除去する工程と、 前記受光部上における前記第1の金属膜をエッチング除
    去する第工程と を備えたことを特徴とする光センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板に光電変換部と回路部とを形
    成するとともに、前記光電変換部の受光部の上にのみ
    1の絶縁膜を形成する第1工程と、 前記半導体基板の上に、前記第1の絶縁膜とは異種材料
    である第1の金属膜を堆積するとともに、当該金属膜を
    パターニングして回路部における配線および受光部の上
    の保護膜として残す第2工程と、 前記第1の金属膜の上を含む半導体基板上に第2の絶縁
    膜を堆積する第3工程と、 前記第2の絶縁膜の上に第2の金属膜を堆積する第4工
    程と、 前記受光部上における前記第2の金属膜をエッチング除
    去する第5工程と、 前記受光部上における前記第2の絶縁膜および前記第1
    の金属膜をエッチング除去する第6工程とを備えたこと
    を特徴とする光センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第8工程は、前記受光部上における
    第2の金属膜と、レーザトリム調整用薄膜抵抗素子の上
    における第2の金属膜とを同時にエッチング除去するも
    のである請求項に記載の光センサの製造方法。
  4. 【請求項4】半導体基板に光電変換部と回路部とを形成
    するとともに、前記光電変換部の受光部の上にのみ第1
    の絶縁膜を形成し、更に前記半導体基板の上にレーザト
    リム調整用薄膜抵抗素子を配置する第1工程と、 前記半導体基板の上に、前記第1の絶縁膜とは異種材料
    である第1の金属膜を堆積するとともに、当該金属膜を
    パターニングして回路部における配線および受光部の上
    の保護膜として残す第2工程と、 前記第1の金属膜の上を含む半導体基板上及び前記レー
    ザトリム調整用薄膜抵抗素子上に第2の絶縁膜を堆積す
    る第3工程と、 前記第2の絶縁膜の上に第2の金属膜を堆積する第4工
    程と、 前記受光部上における前記第2の金属膜をエッチング除
    去する第5工程と、 前記レーザトリム調整用薄膜抵抗素子上の前記第2の金
    属膜を除去せずに残すとともに、前記第2の金属膜上に
    第3の絶縁膜を堆積する第6工程と、 前記受光部上の前記第3の絶縁膜と、前記レーザトリム
    調整用薄膜抵抗素子上の前記第3の絶縁膜を除去する第
    7工程と、 前記受光部上における前記第2の絶縁膜および前記第1
    の金属膜をエッチング除去するとともに、前記レーザト
    リム調整用薄膜抵抗素子上の前記第2の金属膜を除去す
    る第8工程とを備えたことを特徴とする 光センサの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第8工程は、前記受光部上における
    第1の金属膜と、前記レーザトリム調整用薄膜抵抗素子
    の上における第2の金属膜とを同時にエッチング除去す
    るものである請求項に記載の光センサの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の絶縁膜として、熱酸化膜を用
    いた請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の光セン
    サの製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の金属膜と第2の金属膜として、同
    一のエッチング手段にてエッチングできる材料を用いた
    請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の光センサの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 第1の金属膜と第2の金属膜とが同一金
    属よりなる請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の
    光センサの製造方法
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