JP3520290B2 - 回転速度センサの異常検出装置 - Google Patents

回転速度センサの異常検出装置

Info

Publication number
JP3520290B2
JP3520290B2 JP13395797A JP13395797A JP3520290B2 JP 3520290 B2 JP3520290 B2 JP 3520290B2 JP 13395797 A JP13395797 A JP 13395797A JP 13395797 A JP13395797 A JP 13395797A JP 3520290 B2 JP3520290 B2 JP 3520290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
rotation speed
speed sensor
wheel
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13395797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10325841A (ja
Inventor
勝 山下
Original Assignee
株式会社日立ユニシアオートモティブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日立ユニシアオートモティブ filed Critical 株式会社日立ユニシアオートモティブ
Priority to JP13395797A priority Critical patent/JP3520290B2/ja
Publication of JPH10325841A publication Critical patent/JPH10325841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3520290B2 publication Critical patent/JP3520290B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車などの車
両において車輪に設けられて車輪の回転速度に応じた信
号を出力する回転速度センサの短絡などの異常を検出す
る回転速度センサの異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 最近、制動時に制動液圧を自動最適制
御するアンチスキッド装置と呼ばれるブレーキ装置が一
般化している。このような装置は、車輪の回転速度を検
出する回転速度センサからの信号に基づいて車輪の状態
を検出し、コントロールユニットに記憶されているプロ
グラムに基づいて制動液圧の制御を行うように構成され
ている。ところで、このようなブレーキ装置では、車輪
の回転状態を検出する回転速度センサが故障した場合、
車輪の状態を検出できなくなるために適切な制動制御を
行うことができなくなる。そこで、回転速度センサの故
障をプログラム的に検出する装置が提案されている。す
なわち、複数の車輪に設けられている回転速度センサの
うちの1つのセンサが検出する回転速度が0Km/hで
あるにもかかわらず、他の車輪の回転速度センサが所定
速度以上を検出しているという異常判断条件が成立した
ときには、0Km/hを検出しているセンサに異常が発
生したと判断するよう構成されている。上述のような従
来装置としては、例えば、特開平1−204859号公
報に記載されているものが公知であって、この装置は、
駆動輪に設けた回転速度センサの検出速度がある所定速
度以上であるにもかかわらず、全ての非駆動輪に設けら
れた回転速度センサから所定の速度信号が得られない
と、これら非駆動輪の回転速度センサが故障であると判
断するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
した従来技術にあっては、以下に述べるような誤判断が
成されるおそれがある。すなわち、車両の急制動時には
車輪がロックすることがあるが、この時一般に車両の荷
重移動により制動力が比較的大きくなる前輪の方がロッ
ク傾向が強い。そして、前輪駆動車では、前輪がロック
すると、それに伴ってエンジンストップ(以下、エンス
トという)が生じる可能性があり、特に、アンチスキッ
ド制御制動中に路面が高摩擦係数(以下、高μという)
路から低摩擦係数(以下、低μという)路に変化した場
合には、ロック傾向が強く上記エンストが発生する可能
性が高い。これは、アンチスキッド制御の目標増圧量が
低μ路よりも高μ路の方が大きく設定されているためで
ある。このように、前輪のみがロックすると、前輪の車
輪速度を検出するセンサの出力は0Km/hを示すのに
対して、後輪のセンサ出力は所定速度以上を示すことに
なり、したがって、従来技術では、センサ異常と誤判断
してしまう。そして、異常発生と判断されると、回転速
度センサの出力に基づく制御を中止するなどの異常発生
に対応した制御が実行されてしまうという問題があっ
た。本発明は、上述の従来装置の問題点に着目してなさ
れたもので、回転速度センサの異常を検出するにあたり
誤検出が成されるのを防止するとともに、誤検出に基づ
く異常対応制御が成されるのを防止することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ため請求項1記載の発明は、図1のクレーム対応図に示
すように、複数の車輪のそれぞれに設けられて、各車輪
の回転速度に応じた回転速度信号を出力する回転速度セ
ンサaと、車両速度あるいは一部の回転速度センサaの
回転速度信号が所定速度以上を示しているにもかかわら
ず、前記回転速度信号が発生しない回転速度センサaが
存在しているという異常判断条件が成立したときに異常
発生と判断するセンサ異常判断部bと、このセンサ異常
判断部bの異常発生判断時には、異常に対応した所定の
制御を行う異常対応部cと、を備えた回転速度センサの
異常検出装置において、前記センサ異常判断部bにおけ
る異常発生判断条件が、前側2輪の両輪について同時あ
るいは所定の極短時間の時差の範囲内に成立したときに
は、異常対応部による異常対応制御を実行させないよう
にしたことを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求
項1記載の回転速度センサの異常検出装置が、前輪駆動
車に搭載されていることを特徴とする。請求項3記載の
発明は、請求項1または2記載の回転速度センサの異常
検出装置において、前記センサ異常判断部における異常
発生判断条件が、前側2輪の両輪について同時あるいは
所定の極短時間の時差の範囲内に成立し、さらに、この
条件成立が所定時間異常継続されたときに、異常対応部
による異常対応制御を実行させないようにしたことを特
徴とする。請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記
載の回転速度センサの異常検出装置において、前記所定
時間を4秒としたことを特徴とする。請求項5記載の発
明は、請求項1ないし3記載の回転速度センサの異常検
出装置において、前記異常対応部cの異常対応制御が、
警報ランプdを点灯させることであることを特徴とす
る。請求項6記載の発明は、請求項1ないし5記載の回
転速度センサの異常検出装置において、車載のブレーキ
装置が、車輪の制動液圧を減圧・保持可能な制動液圧調
整装置fと、前記回転速度センサaから得られる回転速
度信号と車両速度との関係から車輪のスリップ状態を判
断して前記制動液圧調整装置fの作動を制御する制動液
圧制御部eとを備え、前記異常対応部cは、異常対応制
御時には、制動液圧制御部eの制動液圧の制御を中止さ
せることを特徴とする。
【0005】
【作用】 本発明では、回転速度センサaの一部に短絡
などの異常が発生した場合、走行時には、正常な回転速
度センサaの出力する回転速度信号が所定速度以上を示
しているのに、あるいは車両速度が所定車速以上を示し
ているのにもかかわらず、一部の回転速度センサaが出
力する回転速度信号が速度0を示すことになり、このよ
うな状態が発生すると、センサ異常判断部bが異常発生
と判断し、さらに、異常対応部cは、例えば、請求項5
記載の発明のように警報ランプdを点灯させる、あるい
は請求項6記載の発明のように制動液圧制御部eの制御
を中止させるというような異常対応制御を実行する。一
方、回転速度センサaに異常が生じていないのに、急制
動時に大きな制動力が生じる前側2輪のみがロックした
場合、後側2輪の回転速度センサの回転速度信号は所定
速度以上を示しているのにもかかわらず、前側2輪の回
転速度センサの回転速度信号が発生しないという異常判
断条件が成立するが、このようにロックが生じた場合に
は、前側2輪について、同時あるいは極短時間の時差で
異常発生判断条件が成立することになるため、異常対応
部cによる異常対応制御は実行されない。上述のような
前側2輪のみのロックは、特に、請求項2記載のように
前輪駆動車にあっては、車輪のロック時に車輪とエンジ
ンとが直結状態であればエンストし、このロック状態が
さらに維持されることがあるが、この場合、上述のよう
に異常対応制御は実行されない。このようにエンスト発
生時には、前側2輪のロック状態が持続され、異常判断
条件が前側2輪について同時あるいは所定の極短時間の
時差の範囲内で成立し、さらにその異常判断条件成立状
態がある程度の時間維持されることから、請求項3記載
の発明では、異常判断条件が前側2輪について同時ある
いは所定の極短時間の時差の範囲内で成立し、さらにそ
の異常判断条件成立状態が所定時間以上継続された場合
に、異常対応部cによる異常対応制御を実行させないよ
うにするため、よりロック判断の精度が高くなる。な
お、この異常判断条件の成立の継続時間は、例えば、請
求項4記載のように4秒程度とする。
【0006】請求項6記載の発明では、異常対応部cが
異常対応制御を行ったときには、ブレーキ装置の制動液
圧制御部eによる制動液圧の減圧・保持制御を中止す
る。したがって、ブレーキ装置は、運転者の制動操作に
応じた制動液圧が発生するだけの通常のブレーキ状態と
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明する
にあたり、前輪が駆動するFF車に適用した形態につい
て説明する。まず、実施の形態の機械的構成を図2の概
略構成図により説明する。図中1はマスタシリンダであ
り、ブレーキペダル2を踏み込むことでマスタシリンダ
圧が発生するよう構成されている。そして、前記マスタ
シリンダ1は、各車輪のホイルシリンダ3にブレーキ回
路4を介して接続されている。
【0008】さらに、前記ホイルシリンダ3は、ドレー
ン回路5を介してリザーバ6に接続され、このリザーバ
6に貯留されたブレーキ液は、ポンプ7の駆動によりダ
ンパ室8を介してブレーキ回路4に戻されるよう構成さ
れている。
【0009】また、前記ブレーキ回路4とドレーン回路
5との接続部位には、ホイルシリンダ3における制動液
圧を制御する流入弁9および流出弁10が設けられてい
る。流入弁9は、常開の弁で通常はブレーキ回路4を開
放しており、通電時にはブレーキ回路4を遮断して、マ
スタシリンダ1とホイルシリンダ3との連通を断つよう
構成され、また、前記流出弁10は、常閉の弁で通常は
ドレーン回路5を遮断しており、通電時には、ドレーン
回路5を開放してホイルシリンダ3の制動液圧をリザー
バ6に抜くよう構成されている。したがって、ホイルシ
リンダ3の制動液圧は、流入弁9および流出弁10の駆
動により、減圧・保持・増圧することができる。なお、
前記ブレーキ回路4の流入弁9を迂回してホイルシリン
ダ3の制動液圧をマスタシリンダ1に戻すバイパス回路
11が設けられ、このバイパス回路11には逆流防止用
のチェック弁12が設けられている。
【0010】以上、図2により説明した構成のうちマス
タシリンダ1、ブレーキペダル2、ホイルシリンダ3、
ブレーキ回路4を除いた構成が、ホイルシリンダ3にお
ける制動液圧を減圧・保持・増圧可能とする構成であ
り、請求の範囲の制動液圧調整装置に相当するものであ
る。
【0011】次に、図3のシステム概要図に基づいて前
記ポンプ7,流入弁9,流出弁10などの駆動を制御す
るコントロールユニット13について説明する。前記コ
ントロールユニット13は、波形成形回路13a、制御
用マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)13
b、フェイルセーフ用マイクロコンピュータ(以下、マ
イコンという)13c、モータ駆動回路13d、リレー
駆動回路13e、バルブ駆動回路13fを備えている。
【0012】前記モータ駆動回路13dは、前記ポンプ
7の駆動源であるモータMの駆動を制御するもので、制
動時に車輪ロックを防止する制御(以下、これをABS
制御という)を実行している間、モータMを駆動させる
ものであり、モータ駆動時には、電源とモータMとを結
ぶ回路に設けたモータリレー14を閉成させる。
【0013】前記リレー駆動回路13eは、リレースイ
ッチ15の切換を制御する。このリレースイッチ15
は、前記流入弁9および流出弁10のコイル16と電源
とを結ぶ回路の途中に設けられた常閉のスイッチであ
り、閉状態ではコイル16への通電を可能としている
が、開状態ではコイル16への通電が不可能となり、し
たがって、ホイルシリンダ3の制動液圧の調整が不可能
となる。
【0014】前記バルブ駆動回路13fは、流入弁9お
よび流出弁10のコイル16に接続されており、必要に
応じ両弁9,10の駆動を制御する。前記制御用マイコ
ン13bは、各駆動回路13d,13e,13fの作動
を制御するものであり、入力側には、波形成形回路13
aを介して車輪の回転に応じてパルスを発生する回転速
度センサとしての車輪速度センサ17FL,17FR,17
RL,17RRが接続されているとともにブレーキペダル2
を踏んだときに閉じられるストップランプスイッチ18
が接続されている。なお、各符号FLFRRLRRはそれ
ぞれ車輪の位置を表しており、FLは左前、FRは右前、RL
は左後、RRは右後を示しているが、特定の車輪を指さな
い場合には、これらの符号FLFRRLRRを省略する
か、あるいはこれらの符号の部分をXXと表記するものと
する。
【0015】また、フェイルセーフ用マイコン13c
は、出力側に発光ダイオード19ならびにABS警報ラ
ンプ20が接続され、かつ、前記制御用マイコン13b
ならびにバルブ駆動回路13fから信号を入力する。な
お、図中21はイグニッションスイッチである。
【0016】次に、コントロールユニット13のマイコ
ン13b,13cによるABS制御動作を図4,5のフ
ローチャートに基づいて説明する。図4はメインルーチ
ンを示す。このルーチンは、要は、車輪速度センサ17
XXの状態に応じてホイルシリンダ3における液圧制御を
実行可能な状態とするか、実行不可能な状態とするかを
決定するものである。まず、イグニッションスイッチ2
1のONによりスタートし、ステップS1において、初
回の判断か否かを判断し、初回であればステップS2に
進んで、各車輪速度センサ17XXに応じてそれぞれ存在
するタイマTXXのカウントをクリアしてステップS3に
進み、二回目以降はステップS2を経ることなくステッ
プS3に進む。
【0017】ステップS3では、各車輪速センサ17XX
から各車輪速度VFL,VFR,VRL,VRRを読み込む。
【0018】ステップS4では、ステップS3で読み込
んだ値から前輪速度VIFと後輪速度VIRとを求める。ち
なみに、前輪速度VIFは、前輪の車輪速度VFL,VFR
高い方の値で、後輪速度VIRは後輪の車輪速度VRL,V
RRの高い方の値である。
【0019】続くステップS5では、ステップS4で得
られた前輪速度VIFと後輪速度VIRから擬似車両速度V
Iを求めるもので、擬似車両速度VIは前輪速度VIF
後輪速度VIRとの高い方の値から成る。
【0020】続くステップS6で、擬似車両速度VIが
10Km/hよりも大きく、かつ、各車輪速度VXXの少
なくとも1つが0Km/hであるか否か、すなわち、異
常判断条件が成立したか否かを判断し、YESすなわち
異常判断条件の成立でステップS8に進んで、車輪速度
XXが0Km/hの車輪速度センサ17XXのカウンタT
XXを加算する。よって、上記ステップS6,S7の判断
処理を行う部分が請求の範囲のセンサ異常判断部に相当
する。
【0021】ステップS9では、前輪のタイマTFL,T
FRのカウントが両方とも等しく、かつ4秒に達したか否
かを判断し、YESすなわちTFL=TFR=4Sであれば
ステップS18に進み、NOすなわちTFL=TFR=4S
でなければステップS10に進む。すなわち、このステ
ップS9では、前側2輪について同時に異常判断条件が
成立し、かつ、この異常判断条件成立が4秒継続したか
否かを判定しているものであり、これは前2輪がロック
したか否かを判定しているものである。
【0022】ステップS10では、後輪のタイマTRL
RRのいずれか一方のカウントが4秒を越えたか否かを
判定し、YESすなわち後輪の車輪速度センサ17RL
17RRの少なくとも一方について異常判断条件が4秒以
上成立すると、ステップS14に進んで通常ブレーキ状
態とするとともに、続くステップS15においてABS
警報ランプ20を点灯させる。なお、通常ブレーキ状態
とは、モータ駆動回路13dによりモータリレー14を
開成させてモータMが駆動できない状態とするととも
に、リレー駆動回路13eによりリレースイッチ15を
開成させて流入弁9および流出弁10のコイル16に通
電できないようにして、ホイルシリンダ3の液圧を制御
できない状態とするものであり、つまり、ホイルシリン
ダ3の制動液圧はマスタシリンダ1で発生した液圧と同
圧となる通常のブレーキと同様の状態となるものであ
る。
【0023】一方、ステップS10において、NOと判
断されたら、すなわち、後輪のタイマTRL,TRRのいず
れもそのカウントが4秒以下であるならステップS11
に進んで、左前輪のタイマTFLのカウント数が右前輪の
タイマTFRのカウント数よりも大きいか否かを判断し、
YESすなわちTFL>TFRならばステップS12に進
み、NOすなわちTFL<TFRならばステップS16に進
む。
【0024】ステップS12およびステップS13で
は、カウント数が少ない方のタイマである右前輪のタイ
マTFRのカウントが4秒を越えればステップS18に進
み、カウント数が少ない右前輪のタイマTFRのカウント
が4秒未満であるとともにカウント数の多い左前輪のタ
イマTFLのカウントが4.5秒未満であればステップS
1に戻り、カウント数が少ない右前輪のタイマTFRのカ
ウントが4秒未満であってもカウント数の多い左前輪の
タイマTFLのカウントが4.5秒を越えればステップS
14に進むものである。
【0025】また、ステップS16,S17は、前輪の
左右のタイマTFL,TFRを入れ替えたものであり、TFL
<TFRである場合に、カウント数が少ない方のタイマで
ある左前輪のタイマTFLのカウントが4秒を越えればス
テップS18に進み、カウント数が少ない左前輪のタイ
マTFLのカウントが4秒未満であるとともにカウント数
の多い右前輪のタイマTFRのカウントが4.5秒未満で
あればステップS1に戻り、カウント数が少ない左前輪
のタイマTFLのカウントが4秒未満であってもカウント
数の多い右前輪のタイマTFRのカウントが4.5秒を越
えればステップS14に進むものである。
【0026】すなわち、ステップS12,S13,S1
6,S17は、前2輪の異常判断条件の成立が同時でな
くても、その成立タイミングの時差t0 が0.5秒未満
であればロックによる異常判断条件が成立したと判断す
ることとしている。よって、成立タイミングの時差t0
が0.5秒未満であれば、条件成立が遅い方のタイマの
カウントが4秒を越えた時点でステップS18に流れる
が、成立タイミングの時差t0 が0.5秒以上であれ
ば、その前に条件成立が早い方のタイマのカウントが
4.5秒を越えて、異常発生としてステップS14に進
むものである。
【0027】ステップS18では、前輪のタイマTFL
FRのカウントをクリアし、続くステップS19では、
ブレーキ制御を実行可能とする。すなわち、このステッ
プS19においてモータリレー14およびリレースイッ
チ15を閉成させてモータMの駆動を可能とするととも
に、流入弁9および流出弁10のコイル16への通電が
可能となる。
【0028】次に、ブレーキ制御について図5のフロー
チャートにより説明する。このブレーキ制御は、制動時
の車輪ロックを防止するための制御(ABS制御)につ
いて記載されているが、この他に、例えば、ヨーレイト
が車両姿勢を乱す方向に大きくなったときにこれを安定
させる方向にヨーレイトを生じさせるように制動力を発
生させる制御や、あるいは駆動輪がスリップした際に駆
動トルクを低減させるよう制動力を発生させる制御など
を行うようにしてもよい。ステップS21において、ス
テップS4で読み込んだ各車輪速度VXXから車輪加速度
△VXXを算出し、続くステップS22において下記の式
により減圧閾値λを演算する。 λ=VI×0.8−K なお、VIは擬似車両速度、Kは4〜8の範囲内の定数
である。
【0029】ステップS23では、各車輪速度VXXが減
圧閾値λ未満であるか否か判断し、YES(VXX<λ)
でステップS26に進み、NO(VXX≧λ)でステップ
S24に進む。
【0030】ステップS24では、車輪加速度△VXX
所定値C(Cは正の値である)よりも大きいか否か判定
し、YES(△V>C)でステップS25に進んで増圧
し、NO(△V≦C)であればステップS28に進んで
液圧を保持する。
【0031】ステップS26では、車輪加速度△VXX
所定値D(Dは0を含む正の値である)未満であるか否
か判断し、YES(△V<D)でステップS27に進ん
で減圧を行い、NO(△V≧D)でステップS28に進
む。
【0032】次に、実施の形態の作動を説明する。 a)車輪速度センサ故障時 車輪速度センサ17XXのいずれか1つが短絡してその出
力が常時0Km/hを示すようになった場合、走行を開
始して車速が10Km/hを越えると、擬似車両速度V
I>10Km/h,車輪速度VXX=0Km/hというス
テップS6,S7の異常判断条件が成立して、該当する
車輪速度センサ17XXのタイマTXXがカウントされる。
この時、短絡したのが後輪の車輪速度センサ17XXであ
れば、異常判断条件成立から4秒後以降にステップS1
0でYESと判断されてステップS14に進んで、通常
ブレーキ状態となるとともに、続くステップS15によ
りABS警報ランプ20が点灯されてブレーキ制御が実
行できないことが運転者に報知される。
【0033】一方、短絡したのが前輪の車輪速度センサ
17XXであれば、異常判断条件成立から4.5秒後以降
にステップS13,S17においてYESと判定され
て、上記と同様に通常ブレーキ状態となるとともに、A
BS警報ランプ20が点灯される。このように、車輪速
度センサ17XXのいずれかが短絡すると、ブレーキ制御
が実行不可能な通常ブレーキ状態となるとともに、AB
S警報ランプ20が点灯される。
【0034】b)駆動輪ロック時 急制動を行うと車輪がロックすることがある。この場
合、本来であると図5のフローチャートに示すブレーキ
制御によりロックが回避されるのであるが、例えば、制
動途中で路面が高μ路から低μ路に急変し、かつ、この
時、駆動輪である前輪とエンジンとが直結状態となって
いると、前輪がロックすると同時にエンストが生じ、こ
のエンストにより前輪のロック状態が維持されてしま
い、制動液圧を低減させてもこれを解消することができ
なくなる場合がある。ちなみに、このようなエンスト発
生時には、前輪のロックは同時あるいは0.1〜0.2
秒の範囲内の時差で生じる。
【0035】以下、この前輪がロックした場合について
説明する。このような前輪ロックが生じると、図6
(a)(b)に示すように、左右前輪の車輪速度VFL
FRが0Km/hまで低下し、これに対して、後輪は回
転していることから擬似車両速度VIは10Km/h以
上の状態となる。したがって、ステップS6,S7の異
常判断条件が成立する。図6(a)に示すように、左右
前輪が同時にロックした場合、異常判断条件の成立から
4秒後にステップS9においてYESと判断され、前輪
のタイマTFL,TFRがクリアされるとともにブレーキ制
御が可能となる。すなわち、車輪速度センサ17FL,1
FRに短絡などの異常が生じたとは判断されない。
【0036】一方、エンストが生じたときに左右前輪が
同時でなく僅かに時差t0 を有してロックする場合があ
る[図6(b)参照]。ただし、この時差t0 は実車に
て実測したところ0.1〜0.2秒程度であり、0.5
秒よりも小さな値であった。このような場合、先にロッ
クした車輪のタイマTFLorTFRのカウントが4.5秒
に達する前に、後にロックした車輪のタイマTFRorT
FLのカウントが4秒に達し、したがって、ステップS1
2あるいはステップS16でYESと判断されてステッ
プS18,S19に進んで、ブレーキ制御が可能となる
もので、異常判断は成されない。
【0037】以上説明したように、本実施の形態では、
駆動輪である前輪がロックしたときにエンストが生じて
この前輪ロック状態が維持された場合、擬似車両速度V
Iが10Km/hであるのに前輪の車輪速度VFL,VFR
が0Km/hとなって異常判断条件が成立するが、この
場合、タイマTFL,TFRのカウントが同時に4秒に達す
るか、あるいは両者に時差t0 がある場合には、カウン
ト数が少ない方のタイマのカウントが4秒に達すると、
これはエンストによる前輪ロックであると判断して、ブ
レーキ制御が可能な状態とする。このように本実施の形
態では、エンストによる前輪ロック時に、これを車輪速
度センサ17XXの異常と判断する誤判断が生じることが
なく、よって、ブレーキ制御を禁止して通常ブレーキ状
態とするとともにABS警報ランプ20を点灯させる異
常対応制御が成されるのを防止できる。
【0038】次に、他の実施の形態について説明する。
図7は他の実施の形態の作動を示すフローチャートであ
る。ステップS101では、非駆動輪である前輪の前輪
速度(セレクトハイ)VIFが10Km/h以上となった
ときに車輪速度センサ17のチェックを開始する。な
お、10Km/h未満であるときには、ステップS11
2に進んでタイマTFL,TFRをクリアし、車輪速度セン
サ17のチェックを行わない。
【0039】ステップS102〜S105は、右前輪の
車輪速度センサ17FRのチェックを行う流れである。す
なわち、ステップS102では、右前輪速度VFRが0K
m/hか否かを判定し、0Km/h以外では、当該セン
サの断線の可能性がないのでステップS113に進んで
タイマTFRをクリアし、VFRが0Km/hの場合は、こ
の0Km/hの状態がどの位の時間継続したのかをチェ
ックするためにステップS103に進む。
【0040】ステップS103では、タイマTFRのカウ
ントが4.5秒以上であるか否かを判定し、4.5秒未
満であればステップS114に進んでタイマTFRをイン
クリメントし、タイマTFRのカウントが4.5秒以上で
あれば、車両が10Km/hで走行しているにもかかわ
らず0Km/hを示す時間が長過ぎるから、ステップS
104において、異常フラグFFRをセットする。
【0041】次に、エンストの判断を行うために、右前
輪とは逆の左前輪側の車輪速度センサ17FLの0Km/
hの継続時間を参照する。すなわち、タイマTFLのカウ
ントが4秒以上であれば、右前輪との0Km/hの継続
時間の差が0.5秒程度であるので、エンストによる車
輪速度センサの0Km/h検出であると認められる。し
たがって、タイマTFLのカウントが4秒以上であれば、
ステップS115に進んで両車輪速度センサ17FL,1
FRの異常フラグFFL,FFRを解除する。
【0042】一方、タイマTFLのカウントが4秒未満で
あるときには、右前輪の車輪速度センサ17FRのみの異
常か、または、左前輪側の車輪速度センサ17FLの方が
先に0Km/hを示した場合であるので、ステップS1
06に進み、S102〜S105と同様にチェックを左
前輪側の車輪速度センサ17FLについてステップS10
6〜S109により行う。
【0043】ステップS110,S111では、車輪速
度センサ17FL,17FRの異常フラグFFL,FFRの有無
を確認し、異常発生時にはステップS118,S119
において各輪の異常処理(ABS警報ランプの点灯、お
よびABS制御の中止)を行う。
【0044】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明の回転
速度センサの異常検出装置にあっては、センサ異常判断
部における異常判断条件が成立しても、それが前側2輪
について同時あるいは所定の時差の範囲内で成立したと
きには、異常対応部の異常対応制御を実行させないよう
構成したために、前輪の強い制動力あるいは前輪駆動車
におけるエンストなどにより前輪ロックが生じた場合
の、回転速度センサ異常の誤判断を防止でき、よって、
異常の誤判断を原因として異常対応制御が実行されるの
を防止することができるという効果が得られる。また、
請求項2記載の発明では、前輪駆動車に適用しており、
上記エンストによる前輪ロックが生じやすくなってお
り、本装置の制御による誤判断の防止がより有効にな
る。請求項3記載の発明では、異常判断条件の成立が前
輪のロックによるものだとして異常対応部による異常対
応制御を実行させないようにするにあたり、請求項1に
記載したように、前側2輪について異常判断条件成立が
同時あるいは所定の極短時間の時差で生じ、さらに、こ
の条件成立が所定時間以上継続されたときに上記異常対
応制御を実行させないように構成したため、前輪ロック
判断がより確実になり誤判断を防止できる。請求項6記
載の発明では、ABS制御やヨーレイト制御などを実行
可能なブレーキ装置のフェイルセーフ性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転速度センサの異常検出装置を示す
クレーム対応図である。
【図2】実施の形態の概略構成図である。
【図3】実施の形態のシステム概要図である。
【図4】実施の形態のメインルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図5】実施の形態のサブルーチンであるブレーキ制御
を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態の作動を示すタイムチャートであ
る。
【図7】他の実施の形態の制御流れを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
a 回転速度センサ b センサ異常判断部 c 異常対応部 d 警報ランプ e 制動液圧制御部 f 制動液圧調整装置 M モータ 1 マスタシリンダ 2 ブレーキペダル 3 ホイルシリンダ 4 ブレーキ回路 5 ドレーン回路 6 リザーバ 7 ポンプ 8 ダンパ室 9 流入弁 10 流出弁 11 バイパス回路 12 チェック弁 13 コントロールユニット 13a 波形成形回路 13b 制御用マイコン 13c フェイルセーフ用マイコン 13d モータ駆動回路 13e リレー駆動回路 13f バルブ駆動回路 14 モータリレー 15 リレースイッチ 16 コイル 17 車輪速度センサ 18 ストップランプスイッチ 19 発光ダイオード 20 ABS警報ランプ 21 イグニッションスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/42 B60T 8/96 G01P 21/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車輪のそれぞれに設けられて、各
    車輪の回転速度に応じた回転速度信号を出力する回転速
    度センサと、 車両速度あるいは一部の回転速度センサの回転速度信号
    が所定速度以上を示しているにもかかわらず、前記回転
    速度信号が発生しない回転速度センサが存在していると
    いう異常判断条件が成立したときに異常発生と判断する
    センサ異常判断部と、 このセンサ異常判断部の異常発生判断時には、異常に対
    応した所定の制御を行う異常対応部と、を備えた回転速
    度センサの異常検出装置において、 前記センサ異常判断部における異常発生判断条件が、前
    側2輪の両輪について同時あるいは所定の極短時間の時
    差の範囲内に成立したときには、異常対応部による異常
    対応制御を実行させないようにしたことを特徴とする回
    転速度センサの異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転速度センサの異常検
    出装置が、前輪駆動車に搭載されていることを特徴とす
    る回転速度センサの異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の回転速度センサ
    の異常検出装置において、前記センサ異常判断部におけ
    る異常発生判断条件が、前側2輪の両輪について同時あ
    るいは所定の極短時間の時差の範囲内に成立し、さら
    に、この条件成立が所定時間異常継続されたときに、異
    常対応部による異常対応制御を実行させないようにした
    ことを特徴とする回転速度センサの異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記所定時間とは4秒であることを特徴
    とする請求項1ないし3記載の回転速度センサの異常検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記異常対応部の異常対応制御が、警報
    ランプを点灯させることであることを特徴とする請求項
    1ないし3記載の回転速度センサの異常検出装置。
  6. 【請求項6】 車載のブレーキ装置が、車輪の制動液圧
    を減圧・保持可能な制動液圧調整装置と、前記回転速度
    センサから得られる回転速度信号と車両速度との関係か
    ら車輪のスリップ状態を判断して前記制動液圧調整装置
    の作動を制御する制動液圧制御部とを備え、 前記異常対応部は、異常対応制御時には、前記制動液圧
    制御部の制動液圧の制御を中止させることを特徴とする
    請求項1ないし5記載の回転速度センサの異常検出装
    置。
JP13395797A 1997-05-23 1997-05-23 回転速度センサの異常検出装置 Expired - Lifetime JP3520290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13395797A JP3520290B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 回転速度センサの異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13395797A JP3520290B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 回転速度センサの異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10325841A JPH10325841A (ja) 1998-12-08
JP3520290B2 true JP3520290B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=15117040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13395797A Expired - Lifetime JP3520290B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 回転速度センサの異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3520290B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10325841A (ja) 1998-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6076898A (en) Braking control system for a four-wheel drive vehicle
JPH0443829B2 (ja)
US4651281A (en) Antiskid control with wheel-speed difference compensation
WO2005064350A1 (ja) 車体加速度センサの故障診断装置、アンチロック・ブレーキ・システム
US4955671A (en) Antiskid control device
US5236254A (en) Anti-lock brake pressure control system with failure mode
US5615934A (en) Method and system for detecting aquaplaning of a vehicle in an anti-lock brake system
EP0369179B1 (en) Antilock control device
JP2608608B2 (ja) 車両ロック防止ブレーキシステム
JP3520290B2 (ja) 回転速度センサの異常検出装置
JP2002317679A (ja) タイヤ状態量適応型車両制御システム
JPH10332720A (ja) 回転速度センサの異常検出装置
JPS6146751A (ja) 自動車用スリツプ制御形ブレーキシステムのモニタ制御方法及びその装置
EP0376273B1 (en) Antilock control device
US5542756A (en) Reduced brake switch dependence control method and system for vehicle anti-lock brake system
JP3726505B2 (ja) 車両の制動力制御装置
US6301541B1 (en) Braking force control apparatus for vehicle
JP3867308B2 (ja) 液圧制御装置の故障検出方法
JPH0820458B2 (ja) 車輪速センサの異常検出装置
JPH07257354A (ja) 車輪速センサの異常検出装置
JP2917491B2 (ja) アンチスキッドブレーキ制御方法
KR940002597B1 (ko) 안티록 제어장치
JP7123493B2 (ja) 制御装置
JPH04342653A (ja) ブレーキ液圧制御装置
US20030015029A1 (en) System and method for fault detection in the course of influencing the handling characteristics of a vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140213

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term