JP3520238B2 - 貝類の養殖篭 - Google Patents

貝類の養殖篭

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貝類の養殖篭に関するも
ので、更に詳しくは海中で垂下展張される養殖篭を安定
に保持せしめて稚貝や幼貝を健全に且高い育成率を以っ
て育成しえ、特に帆立貝の養殖には極めて好適な貝類の
養殖篭に関する。
【0002】
【従来技術】魚資源が枯渇化する中において、帆立貝を
初めカキ、アワビ等の貝類は採苗技術の確立と中間育成
や本育成の技術的進歩とが相俟って年々生産供給が拡大
化されつつあり、とりわけ帆立貝はその特有の風味と調
理の多様性とにより膨大な消費がなされるに至ってい
る。そして帆立貝においては天然採苗による稚貝をいか
に効率良く且高品質に育成させるかが漁獲生産性を大き
く左右する要因とされており、従来においては中間育成
においては主としてザブトン篭や丸篭、ポケット篭或い
はホタテハウス等の所謂篭方式によるものが利用されて
おり、更に本育成においては耳吊り方式や各種の篭方式
が使用されている。
【0003】しかしながら発明者の長期に亘る効率的且
高品質育成のための研究によれば、既に先願特願平10
−63836号の明細書で開示したように、その中央に
直交する交差部を有する適宜大きさの正方形枠体の交差
部に、適宜素材及び分径からなる垂下網が結縛され且そ
の上部適宜位置には結節部が設けられてなるとともにそ
の端縁が上方及び下方に適宜長さで延出され、而も適宜
網目合に角目編成された編地で正方形枠体を包被させ、
その端縁が結節部に集束固定された構成の育成篭を海中
に垂下展張せしめることが、中間育成や本育成に極めて
有利なことを究明している。
【0004】ところでかかる育成篭に使用される正方形
枠体Aは、図6に示すように比較的多重で且強剛な鉄線
材若しくは耐水被覆層が形成された鉄線材Bを適宜大き
さの正方形状に成形したうえ、その端部相互を係合曲折
させて曲折連結Cさせ、更に補強のために鉄線材若しく
は耐水被覆層が形成された鉄線材からなる補強材Dがそ
の中央で相互に直交して交差部Eが形成されるよう、対
向する正方形枠体Aの相互間にそれぞれその端部を曲折
固定Fさせた構成のものである。
【0005】然るにかかる如き正方形枠体Aを使用した
育成篭においても、実用使用に際しては該育成篭内には
多量の稚貝や幼貝が整然と収納されたうえ、比較的浅海
域の海中に略10乃至20篭が連結されて垂下展張され
るものであるから、その育成期間中該育成篭には繰返し
且多方向から潮流抵抗や波浪抵抗が付加される結果、曲
折連結C部分が弛緩し更には遊動し正方形枠体Aの変形
とともに、該曲折連結C部分を形成する鉄線材若しくは
耐水被覆層が形成された鉄線材Bの曲折が広がりその端
部が突出したりし、垂下展張時における育成篭の底面編
地の水平が崩壊し或いは端部の突出により編地が絡んで
編地の展開が阻害され、育成中の稚貝や幼貝が篭内に偏
在化されて育成不良や斃死が招来され、更には育成管理
に伴う漁撈作業にも支障が生じることが解明されるに至
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みなされたものであって、本発明は海中での垂下展張
に際しても保形性に優れ育成稚貝や幼貝を安定して収納
保持せしめ、以って高い育成効果と高品質の育成が可能
な貝類の養殖篭を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明が用いた技術的手段は、適宜大きさで正方形
状に成形された側部材と該側部材にその両端が連結され
且その中央で相互が直交して交差部を形成する補強材と
により形成される正方形枠体と、該正方形枠体の交差部
に結縛され且その上部適宜位置に結節部が設けられたる
うえ、端縁が上方及び下方に適宜長さで延出された垂下
網と、適宜網目合で角目編成された編地を正方形枠体に
包被し且その端縁を結節部で集束固定させてなる貝類の
養殖篭において、該貝類の養殖篭の保形性を高めること
並びに包被される編地と正方形枠体との接触摩擦を少な
くして展張性を良好ならしめるうえから、正方形枠体を
形成する側部材並びに補強部材に強剛で長期に亘って防
錆や防蝕による強力を保持させ、而も耐水被覆層による
編地抵抗を減殺させるため耐水被覆層が形成された鉄線
材を使用し、而も正方形枠体を形成する側部材の連結に
際しては、あらゆる方向からの付加力に対しても変形や
離脱のない強固な連結を図るため、耐水被覆層が形成さ
れた鉄線材の端部相互の耐水被覆層を適宜長さで剥除
し、而してこの剥除された鉄線材を挿通しうる挿通口を
有する強剛な鉄パイプ素材からなる連結管に挿通させた
うえ、鉄線材と連結管とを圧接し若しくは加圧嵌着によ
り強固に接合連結を図る。
【0008】そしてこの接合連結部分に対しての防錆と
且編地抵抗を少ならしむるため該接合連結部の外周面に
は、接合連結部及び耐水被覆層が形成された鉄線材を挿
通包着でき、而も耐水被覆層と接着性を有する素材から
なる包着管材が、適宜接着剤により耐水密閉状に接着形
成された正方形枠体を用いてなる貝類の養殖篭に存す
る。更には該接合連結部分の防錆と編地抵抗を少ならし
めるための包着管材として該包着管材に予め熱収縮性を
付与せしめたうえ接合連結部分及び耐水被覆層が形成さ
れた鉄線材部分を包着させ、加熱収縮させて耐水密閉状
に包着させてなる正方形枠体を用いた貝類の養殖篭に存
する。
【0009】
【作 用】本発明は上述の如き手段を用いてなるため以
下の如き作用を有する。即ち正方形枠体を形成する側部
材並びに補強部材に耐水被覆層が形成されてなる鉄線材
が用いられるため、正方形枠体外表面が常に平滑に保持
され垂下展張時における潮流抵抗や波浪抵抗の付加に際
しても包被されてなる編地が容易に滑動して伸張や収縮
がなしえるため抵抗緩和作用が働き、養殖篭の揺動が少
なくなり稚貝や幼貝の育成が促進される。加えて正方形
枠体を形成する側部材の端部の接合連結に際しても、相
互の端部の耐水被覆層を適宜長さで剥除した鉄線材を、
該鉄線材が挿通しえる挿通口を有する強剛な鉄パイプ材
からなる連結管に挿通させたるうえ、鉄線材と連結管と
を圧接所謂加圧熔接させ若しくは加圧嵌着させるため、
極めて強固な接合連結がなされてあらゆる方向からの加
圧付加にも変形や離脱危険もなくなるため、正方形枠体
が長期に亘って水平状態で垂下展張されるために養殖篭
底面の編地も水平状態に展張維持されるから、育成中の
稚貝や幼貝も偏在されることがなく、良好な潮流しと排
泄物の篭外への排出も良好になされる結果病気や斃死の
発生も著るしく減少する。加えて接合連結部の外周面に
は、相互の耐水被覆層に亘って包着管材で包着され、且
接着剤により若しくは加熱収縮により耐水密閉状に包着
されるため、接合連結部分も長期に亘って防錆防蝕さ
れ、而も編地との抵抗も少ないため展張性が損なわれる
危険もなくなる。
【0010】
【実施例】以下に本発明実施例を説明すれば、本発明は
その中央に補強のための直交する交差部を有する適宜大
きさの正方形枠体の交差部に、適宜素材及び分径の垂下
綱が結縛され且その上部適宜位置に結節部を設けたう
え、その端部がそれぞれ上方及び下方に適宜長さで延出
されてなり、而も適宜目合に角目編成された編地で正方
形枠体を包被させ、その端縁が結節部分に集束固定され
てなる貝類の養殖篭の構成を前提としている。
【0011】そして本発明を図に基づき詳細に説明すれ
ば、図1は本発明の説明図であって、正方形枠体1を形
成する側部材1A並びに補強部材1Bは、耐水被覆層2
Aが形成されてなる鉄線材2が使用されるもので、該耐
水被覆層2Aが形成された鉄線材2は、図2に示す如
く、所要の強力や剛性とともに海中での垂下展張を良好
ならしめるうえで成可く比重の大きな素材が要請される
ために鉄線材2が選択される。当然に該鉄線材2の分径
は大きな面積の正方形枠体1の形成には分径の太いもの
が使用されるが、具体的には殻長6mm程度の稚貝を略
30乃至50枚程度の密度で中間育成する場合における
正方形枠体1の大きさである35乃至50cm平方のも
のでは略3乃至4mm程度の分径となる。鉄線材2の外
周面に形成される耐水被覆層2Aは、鉄線材2を海中で
の長期使用に伴う腐蝕や錆の発生を防止すること、及び
海中での垂下展張時における潮流抵抗や波浪抵抗の繰返
し付加に際しても、その平滑性により、包被されてなる
編地が自在に滑動し伸張や収縮により緩和させるもので
あって、一般的な素材としてはポリ塩化ビニール樹脂、
酢酸ビニールエチレン共重合樹脂、或いはポリエチレン
やポリプロピレン樹脂等が挙げられる。更に該耐水被覆
層2Aの厚さは使用する鉄線材2の分径や垂下展張され
る海域の条件等によっても多少異るが、一般的には鉄線
材2の分径が3乃至4mmの場合では、略0.3乃至
1.0mm程度となる。加えて耐水被覆層2Aの形成は
通常押出成形機を用いて鉄線材2の外周囲に熔融させた
耐水被覆層2Aの素材を被覆させながら押出成形させる
が、該押出成形の他にも耐水被覆層2Aの素材を溶液状
に形成し、鉄線材2に添着せしめて乾燥することも採用
しえる。
【0012】かくしてなる耐水被覆層2Aが形成された
鉄線材2を用いて正方形枠体1を形成する側部材1Aの
作成に際しては、所要の大きさの側部材1Aを作成に要
する長さの耐水被覆層2Aが形成された鉄線材2を用意
し、且所要の正方形状に適宜手段で成形する。而して接
合状態にある耐水被覆層2Aが形成された鉄線材2の端
部20、20相互を適宜の長さでその耐水被覆層2Aを
削除し鉄線材2を露出させる。かかる場合において耐水
被覆層2Aが剥除される長さは鉄線材2の分径によって
も異るが、連結管3を挿通のうえより強固な接合連結を
図るうえからは、鉄線材2の分径が3mmの場合では少
なくとも端部20、20の剥除される全体の長さを30
mm以上に剥除することが望まれる。
【0013】かくして相互に接合する耐水被覆層2Aが
剥除された鉄線材2の端部20、20には、図3に示す
如く強固な接合連結4をなすため、強剛な鉄パイプ素材
からなる連結管3が挿通される。この連結管3は養殖篭
として海中に垂下展張されている期間中繰返し付加され
る潮流抵抗や波浪抵抗等の付加力に十分対抗して正方形
枠体1を保形しえるよう接合連結させることが肝要で、
特に多方向からの付加力に対抗するためには強剛な素材
からなる管状の保持体内に鉄線材2を密着して挿通保持
させることが望まれることによるもので、更に接合方向
への付加力に対抗するためには該連結管3及び挿通され
た鉄線材2との強固な接合連結4が不可欠であって、こ
れがためには圧接手段5若しくは加圧嵌着手段6を用い
る必要上鉄パイプ素材が選択される。
【0014】そしてかかる連結管3はその内部中央に鉄
線材2を密着挿通させる挿通口3Aを有し、且その長さ
は相互に接合する耐水被覆層2Aが剥除された鉄線材2
の全体長に略等しく形成されるもので、更に該連結管3
の外径はその挿通口3A内に鉄線材2が挿通された場合
に耐水被覆層2Aの外径に比べ著るしく太くならないよ
うな肉厚を以って形成させることが望ましい。而して連
結管3内に相互の鉄線材2が挿通されたうえ、強固な接
合連結4を図る方法としては図4の如く圧接手段5若し
くは加圧嵌着手段6が施される。即ち圧接手段5の場合
には連結管3の挿通口3Aの内面と接触する鉄線材2の
外表面とを加圧状態において熔接させるもので、具体的
には加圧状態で連結管3と鉄線材2との間に電流を通電
し発熱させ熔接50する抵抗熔接や、電弧の熱により熔
接する際にハンマー様の工具で衝撃を加えて接合させる
パーカッション熔接等が挙げられ、更に加圧嵌着6の具
体的なものとしては、鉄線材2が挿通された連結管3の
適宜箇所をプレス等による高圧力を以って鉄線材2が凹
陥しえる程度まで窪みや絞り60を形成させることでな
される。
【0015】かかる如くして正方形状に成形された側部
材1Aを形成する相互の鉄線材の端部20、20が接合
連結4された後、該接合連結4の部分が長期に亘る海中
使用で腐蝕したり発錆せぬよう接合連結4部分の外周面
には包着管材7により耐水密閉状に包着がなされてい
る。この包着管材7は連結管3を実質的に海水から守る
ものであるから、その包着する長さは連結管3の長さと
且相互に接合する耐水被覆層2Aをも十分に包着しえる
長さで用いられるもので、具体的には連結管3の長さが
30mmの場合においては該包着管材7の長さは少なく
とも50mm以上が望まれ、更に該包着管材7の内径は
連結管4或いは耐水被覆層2Aを挿通しえるよう形成さ
れることは当然である。従って側部材1Aの接合連結4
に際しては側部材1Aを形成する耐水被覆層2Aが形成
された鉄線材2の適宜位置に予め挿通させておく。
【0016】加えて、該包着管材7は耐水密閉性が保持
されるよう包着させるうえで適宜の接着剤7Aが使用さ
れるが、肝要なことは耐水被覆層2Aを形成する素材と
も接着性を有することが望まれる。これがため包着管材
7の形成素材としては塩化ビニル樹脂や酢酸ビニルーエ
チレン共重合樹脂等が好ましい。そして、留意すべきは
耐水被覆層2Aがポリエチレンやポリプロピレン樹脂等
で形成されてなる場合には接着剤による接着性が著しく
劣ることから、包着に際しては包着範囲の耐水被覆層2
A外表面を火焔処理やコロナ放電処理等で前処理するこ
とが提案される。更に包着管材7による耐水密閉性を保
持する包着手段としては、適宜の接着剤7Aを用いる他
に包着管材7に予め熱収縮性を付与せしめて形成し、而
して接合連結4部分及び所要範囲を包着させたうえ加熱
収縮させることも提案される。
【0017】かかる如くして側部材1Aが強固に接合連
結5されて形成されるもので、更に図5に示すように、
この側部材1Aの対向する二辺の間にはそれぞれの辺の
中央位置10A、10Aにその端部10B、10Bが曲
折固定された補強材1Bが、その中央に交差部1Cを形
成するよう連結されて正方形枠体1が形成されるもの
で、更に望ましくは側部材1Aの辺中央位置10Aを内
側に弧出させることにより補強性が一段と高められるも
ので、かかる正方形枠体1を用いてなる貝類の養殖篭に
存するものである。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述したように、本発明は貝類
の養殖篭を海中に垂下展張せしめ長期に亘る育成期間中
養殖篭の保形性を保持せしめ高い育成効果と高品質の育
成を図るものであって、本発明では養殖篭の保形性や編
地の展張性に重要な係りを持つ正方形枠体を構成する側
部材が耐水被覆層が形成された鉄線材を用いてなるか
ら、編地と接触する側部材の外表面が常時平滑に保持さ
れるために養殖篭に多方向からの潮流抵抗が付加された
場合にも、編地が自在に滑動し且伸張若しくは収縮する
ため抵抗が緩和され養殖篭の揺動が抑制され、更に側部
材の接合に際して相互の鉄線材端部が連結管に挿通され
且圧接若しくは加圧嵌着により強固に接合連結されたう
え、この接合連結部分の外周面が包着管材により耐水密
閉状に包着されてなるため、潮流抵抗や波浪抵抗がいか
なる方向から付加されても長期に亘り変形はもとより離
脱の危険もなく、従って正方形枠体が垂下展張時には水
平状態に保持されるため、包被されてなる編地も正方形
枠体に沿ってその編地底面は水平状に且側面編地も結節
部に向って四角錐状に展開されることから、収納育成さ
れる稚貝や幼貝等が一方側に偏在集合されず且排泄物
も、積極的に編地外に排出されるため病気発生や斃死が
無くなるとともに編地展開が良好に保持されるため溶存
酸素や飼料としてのプランクトンを含む海水の潮通しが
良好となり著るしく育成が高められる。加えて本発明の
正方形枠体1を形成する側部材は、その耐水被覆層の外
表面はもとより接合連結部も包着管材の包着により平滑
なため、垂下展張時の編地の絡みも無く、且育成管理に
係る度重なる漁撈作業時にも編地の絡みもなく能率良く
作業がなしえる等優れた特長を具備した貝類の養殖篭と
いえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の説明図である。
【図2】被覆層が形成された鉄線材の説明図である。
【図3】連結管の挿通状態を示す説明図である。
【図4】接合連結の断面説明図である。
【図5】正方形枠体の説明図である。
【図6】従来の正方形枠体の説明図である。
【符号の説明】
1 正方形枠体 1A 側部材 1B 補強材 1C 交差部 10A 側部材の辺の中央位置 10B 補強材端部 2 鉄線材 2A 耐水被覆層 20 鉄線材の端部 3 連結管 3A 連結管挿通口 4 接合連結 5 圧接手段 50 熔接 6 加圧嵌着手段 60 窪みや絞り 7 包着管材 7A 接着剤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜大きさで正方形状に成形された側部
    材並びに該側部材にその両端が連結され且その中央で相
    互が直交して交差部を形成する補強材とにより形成され
    る正方形枠体と、該正方形枠体の交差部に結縛され且そ
    の上部適宜位置に結節部が設けられたるうえ、端縁が上
    方及び下方に適宜長さで延出された垂下綱及び適宜網目
    合で角目編成された編地を正方形枠体に包被し、且その
    端縁を結節部で集束固定させてなる貝類の養殖篭におい
    て、正方形枠体を形成する側部材並びに補強部材が耐水
    被覆層が形成された鉄線材からなり、且側部材の耐水被
    覆層が形成された鉄線材の端部相互の耐水被覆層を適宜
    長さで剥除し、鉄線材を挿通しえる挿通口を有する強剛
    な鉄パイプ素材からなる連結管に挿通させたうえ、鉄線
    材及び連結管を圧接若しくは加圧嵌着により接合連結
    し、而も該接合連結部外周面には接合連結部及び耐水被
    覆層が形成された鉄線材を挿通包着しえる包着管材が適
    宜接着剤により耐水密閉状に包着された正方形枠体を用
    いてなる貝類の養殖篭。
  2. 【請求項2】 包着管材が熱収縮性を保持するとともに
    接合連結部及び耐水被覆層が形成された鉄線材を包着の
    うえ加熱収縮させ、以って耐水密閉状に包着されてなる
    請求項1記載の貝類の養殖篭。
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